無人島シネマ

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990. 黄金のメロディ マッスル・ショールズ

引用元:amazon.co.jp

 

公開時にヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞

 

アラバマ州の片田舎にある60-70年代に最盛期だった音楽スタジオと、そこで働いていたスタジオ・ミュージシャンやエンジニア、またこの聖地に録音に訪れたアーティストたちを描いたソキュメンタリー

 

名盤を生み出した録音スタジオは、映画「キャディラック・レコード」でも描かれたシカゴのチェス・スタジオやメンフィスのサン・スタジオ、ロンドンのオリンピック・スタジオやアビーロード等々、世界各地に数あれど、個人的にどこかひとつとなれば真っ先に思い浮かべるのがこのマッスル・ショールズ

 

 

地元の工場に勤めていた青年、リック・ホールが、友人と二人で薬局の二階に小さな音楽スタジオを造ったのが始まり

 

そこから1959年にフェイム・スタジオを設立、地元に住む白人のリズム・セクションに、黒人の歌手を起用

 

ヒットを連発し、60年代のソウル・チャートを席巻していく

 

ウィルソン・ピケットの「ダンス天国」も、パーシー・スレッジの「男が女を愛する時」も、エタ・ジェイムスの「テル・ママ」もこのスタジオで録音された

 

そのサウンドは、イギリスのソウル・ブルース好きも魅了し、1969年にはアルバム「スティッキー・フィンガーズ」の録音にローリング・ストーンズがやって来る

 

 

初めてアレサ・フランクリンが渋々スタジオにやってきた際の話など、既知のエピソードも当の本人たちから語られるとワクワクする

 

そして劇場のサウンドを一度堪能していれば、配信で観直しても頭の中でそのサウンドを再生できるし、本作を観た後でこのスタジオで録音されたソウルの名盤を聴く楽しみもある

 

 

明日は、田舎で暮らす閉塞感を描いた作品を紹介します

 

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