グラフィックデザイナーだけはやめとけ。

一生貧乏で、一生孤独なしんどい職業です。

中小企業から上場企業のメーカーに入って1年と半年になります。

もともと、もう1社だけメーカーの中をみてみたいなあ。と思ったからなんですが

会社規模は変わっても、だいたい同じで

技術なんか全然持ってないし、マーケティングやってないし、
そもそもオリジナルの商品なんか少ししか作ってなくて

商品は、中国の展示会で見つけてきてる…。

 

そうか、日本の一部の大企業以外はみんな
中国様様の商社なのか〜

 

ギフトショーへ行った人も、おもしろいと思う商品は大概

クラウドファウンディングで、もう海外で売ってるやつを国内に持ってきたものなんだよね。と言ってて、そ、そうなん?

 

日本の会社でオリジナリティや技術を持って、
ちゃんとお金にできてるメーカーって、本当少ないんだね。

もしかしたら、小規模の方が多いのかも。

 

中国の技術やデザインの方が、下手に日本人が作るよりいいものできてきてる。
10年前はアレ?なの多かったけど、最近はもう手を入れなくても
日本で作ったものとかわらない。

 

消費者の人は、どこまで感じているのかわからないけど。

中国からそっぽ向かれたら、日本のメーカーなんて簡単に倒れる。
それくらい、依存してる。

 

実は日本のメーカーはからっぽなところ多いのかも。

 

さすがに10年もみてると麻痺しちゃうけど
よく考えるとすごい危ういのかも。

 

新入社員観察記(半年)

今年の新卒ちゃん花の24才は、権利を主張する事が本当に大好きで、なんというか周囲の人は苦笑いです。

いやね、全然まだ仕事できて(利益を上げて)ないわけです。


確かに、宅配便出したり電話とったりの雑用はしてくれるんですが、仕事を早く覚えたい!という意欲が全く感じられなくて、言われた事だけを、しかも3回位同じ事を教えてやっとできるようになる感じ。
 

なんですが、口だけは一人前でとにかく何をお願いしても、まず私知ってますのうんちく(浅い知識)をかましてくる。

 

正直めんどくさい。
あまり関わらないようにしています。

 

でも、若い子の価値観には興味があるので、時々雑談をするのですが、経験浅いからか、話のオチもつまんないし、内容も薄くて、あれ?こんなつまんない人なんだ。と割とガッカリ。

 

今日は、友達の会社が残業代を払って残業を30時間もさせて超ブラックなんですよ!!と言い出し、ふぇ???と周囲のみんなで、はてなを連発。
残業代出てるんだし、1日1時間ちょっとなんて、うちでも良くある(むしろあんたの上司はいつもそうだよ)と言っても、納得しないので、残業するイコール悪になってる模様。

台風が来てると知れば、会社を休みにしないのはおかしいと騒ぎ、
有給の申請を前日にするわ、私物を持ち込みすぎて隣の机にはみ出ているわ
あれもこれも、領収書持って来たら落ちるのかと聞いて来たり

なんとも自由!(バイトしてたのに、しかも結構上まで行ったらしいのに)

 

去年の新入社員さんは、かなり優秀な人だっただけに、課長もどうしたらいいのか困っている模様。

 

天真爛漫で、物怖じしないし、その辺はイイんですが
組織で働いという意識が全くなく、この先どうなっちゃうんだろう、と
心配半分、期待半分です。

 

友達が、若い同僚は宇宙人と言っていたのがちょっと解った気がします。

 

SNSなどの情報をまるっと鵜呑みにして、権利だけは主張しちゃうの。
新入社員の人はちょっと待った方がいいよ。

(会社の人はみんな大人だから、そうねそうねって笑っているけど
肯定してるわけじゃないから。イキってんなあの冷笑だから)

 

 

 

 

 

転職を繰り返す理由

この会社は長いですね、ここの会社は2年ですか、短いですね、なぜですか?

 

面接の時に必ずと言っていいほど聞かれます。
これさ、実際のところ

会社に魅力を感じなくなっただけなんだよね。
私が! 会社に!

だから、やめた。そんだけ。

 

会社がもっと魅力的であったなら、長く続けたよ。
自分を必要としている、していない。そんなこと関係ないんだよ。

 

私は金を稼ぐため働いているんだけど、どこで金を稼ぐかは自由じゃん。
だったら、お金プラスαがある方がいい。

それが自分の感じる会社の魅力。

 

 

転職をするのは、冒険を求めているところもあるんだよね。
自分の知らない世界がまだまだあるんだ。って思うと
いてもたってもいられなくなる。

それでも会社に魅力があれば残るんだけど。

なければ、
新しい事覚えたいし、
全然違う人間関係も作りたい。

 

会社に魅力があれば、
なんて、履歴書を読む人は思いもしないんだろうなあ。

 

グラフィックデザイナーより悲しいプロダクトデザイナーという職を目指した人達のこと

私は、ずっと広告ひとすじで仕事をしてきたので、デザイナーといえばグラフィック。
か、Webデザイナー(私は名乗らないけど)、友人にはファッションデザイナーがいるよ。

位しかデザイナーという職種の人には現実に会ったことがありませんでした。

 

今いる会社では、プロダクトデザインを学んだ人達がいっぱいです。
聞いたことはあったけど、会ったことの無いデザイナーの一つだったプロダクトデザイナーがこんなに。右も左も前も後ろも有名大学でプロダクト専攻…。

 

なんだけど、
やってるのは、ほぼグラフィックか、エクセルで書類作ってる…。

そう。マジでCADでプロダクトデザインしているのは1割以下の人達で、ほとんどの人は過去の商品のリピートや焼き直しの書類作りや自分が見たことも無いふるい商品のクレーム電話対応。など…。

えー!!!!

あの有名美大、芸大でびっちりプロダクトデザイン学んだ人達がコレ?

イラレも独学なのに、パッケージや取説作っちゃう。
(社内報なら、まあいいんじゃないのかなって思ってたけど…。)

 

そりゃあ、不満もこぼれちゃうよね…。
新卒ちゃんも、2年目の子も3年目の男子も、みんな口を揃えて

ものがつくりたい。

自分が考えたって言えるものがつくりたい。 と言います。

 

プロダクトデザイナー…きっっっっっつう。

まだね、グラフィックなら40歳軽く越えても(パートだけど)職があるよ。

 

 

でも若くしてプロダクトデザイナーでメーカー入っちゃったら、もう次が無い!!

だって、プロダクトやれないんだもん。

一生この会社で生きて行くぜって、さっさとエクセルや社内のモロモロ覚えて出世街道にのれればいいんだろうけど、

純粋すぎる不器用人間それはクリエイター!

 

しかし…大学でプロダクト学んでも、日本には受け入れられる場所が無い
もう中国に行くしかないんじゃないかなあ。なんだか不憫だなあ。と日々思います。

(人によっては、グラフィック専攻すればよかったよと言ってくる人もいます)

 

 

グラフィックデザイナーを目指す人へ。

20年近く、とにかく頑張ってきたよ。

聴力を失うほどにストレスを抱えながら。

それでも、必死でデザインという職種にしがみついてきた。

 

そんな40歳半ばの今

2色の版下の作り方すら知らない、ましてや文字組やグラフィックデザインなんて

かじったことすらない大学出たばかりの、お嬢さんの文字校正をしているよ。

 

(そういえば30歳の誕生日は、ペーペーとしてデザイン事務所のトイレ掃除をしていたなあ。)

 

ひっどい文字組を見ても、赤を入れることはできないよ。

だって、彼女は金の卵で私はタダのパートタイマーだからね。

 

何か月も全く仕事ができなくても、彼女は入って2ヶ月目には特別有給をもらい、半年後には特別ボーナスもらうんだよ。

中途の私は、初日から仕事をバリバリこなしても、まだまだ試用期間は続いて有給もないし、ボーナスはおろか何年努めても、正社員になる道はないのさ。

 

 

 

まだ試用期間なのですが、転職しました。

またパートです。

面接のときに、絶対正社員にはなれないからね。と(聞いてないのに)何度も何度も言われて、はあ(この会社ないわ)と思っていたのに…。

残業なしに負けた。

 

もう若くないから…。残業ムリ…。

 

 

で、入社してみたら、正社員もほぼ定時退社してて(正社員には)とてもイイ会社でした。

 

パートは正社員のお手伝いなので、言われたことをやればいいので本当に楽です。

でも、つまんない。(贅沢)そして、相変わらず手取り14万です。

 

んもー仕方が無いので、まだ副業だよ〜(人事に聞いたらパートはOKなの)

 

前の会社は200人位の会社で今は2000人位の会社です。

全然世界が違うんですね!!!

上場してるからかなあ。余裕がすごい。あと紳士が多いかなあ。

正社員はみんな、飼いならされた感じがすごいです。

 

面白いので、当分いるつもりです。

パートとしてのデザイナー職

デザイナーを時給で雇うのは、難しい。と
7年ほど雇われてみて思いました。(最初から思ってたけど)

 

なぜか、それは残業ができないことでも
アイディア出しの時間を就業時間に認められないことでもなく。

 

この文章に尽きると思う。

ルポ 雇用劣化不況 竹信三恵子 岩波新書

第3章しわよせはお客様に 専門職受難 P94

専門職とは本来、組織の論理に左右されず、知識に照らして是々非々の独立した立場をとることに意味がある。そうした層が「ダメなものはダメ」と言えることで、一般の人たちが危険から守られ、また、真のニーズが吸い上げられる。雇用の規制緩和の過程の中で、そうした存在が次々と、身分保障が弱く正面切って意見も言えない雇用形態に切り替えられていった。

 

私が働いていたメーカーでは、まだ品質管理は正社員がやっていたけれど、専門職を嫌う幹部の人たちによって、かなりやりにくい状態になっていたと思う。

まともに頑張って働いても、役職にはつけない。
2年も在職してればいい方だったなあ。

 

デザインしてても、消費者のために入れるべき文言や、分かりやすくするために割かないといけないスペースなんかの話をどれだけしても、結局は必要ないと両断されることが多くてうんざりした。

結局、発売後にパッケージ上からシールを張りまくり、コストがかかることばかりしているのに、喉ものすぎればなんとやらで、経験は何にも活かされなかったな。

数年毎に同じミスを繰り返し、その時の上司の気持ち一つでミスは同じなのに処罰がかわるという。
今回、その2年ぶりのミス発覚を重くみた部長により、なぜかパートの私が退社に追い込まれた訳ですが、また同じことを繰り返すんだろうなと思う。

パートにばかり現場経験が増えていき、それが全く活かされることがないという不思議な状態。

 

 

毎日隣の同僚の手足を食いちぎってるような、色んな意味で地獄のような場所だったなあ。と今振り返ると思います。