【囲碁】戦闘狂の読み
戦闘狂は、どんなことを考えて対局しているのか
自他ともに認める(?)戦闘狂である僕の思考プロセスはこちら!
自分の第一感が本当にそれでいいのか疑うところから始めて
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その手について考えて
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仮にそれが良さげだったとしても
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その手に決めるのではなくって
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他の候補手も広く浅く考える
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広く浅く考えた手の中に良さげな手があったら第一感の手と比較して着手を決める
自分の第一感が本当にそれでいいのか疑うところから始めて
↓
その手について考えて
自分の感覚を疑うの!?なぜ???
これには理由があります。
それは、
間違った成功体験によって間違った感覚が形成される
例えば、ある局面で自分の打った手が上手くいって勝負に勝てました。
しかし、それは実際には良い手ではなく、相手も良くない手で応じたために上手くいっていました。
そして、これが成功体験となり、自分の打った手が良い手なのだと錯覚してしまうのです。
囲碁に正解はありませんが、より良い手を選ぶことはできます。
自分の感覚の中に間違ったものが混ざっているならば、その感覚を疑って本当にそれでいいのか考えてみて、更新パッチを当ててあげればいいのです。
仮にそれが良さげだったとしても
↓
その手に決めるのではなくって
↓
他の候補手も広く浅く考える
最初に考えた手が良さそうでも即決せずに他の候補手も広く浅く考えるって、これ結構難しいことなんですよ。
良さげな手を見つけると打ちたくなりますから。
でも、そこで他の候補手も広く浅く考えることで更に良さげな手が見つかることがあるのです。
広く浅く考えた手の中に良さげな手があったら第一感の手と比較して着手を決める
そして最後に、広く浅く考えて良さげな手があったら第一感の手と比較してみて、配石や形勢なども加味した上で着手を決定します。
僕の読みは大体こんな感じです。
以上!
【おまけ】
#今日の晩御飯 pic.twitter.com/GwkxcmAebb
— 欧米か@戦闘狂囲碁AI「BSK」 (@oubeika11) 2020年2月2日
戦闘狂囲碁AI「BSK」協力学習に参戦する方法
僕が開発している戦闘狂囲碁AI「BSK」の育成に協力する方法を解説していきます!
- 協力学習ってどういう仕組みなの?
協力学習とは、協力者1人1人のPCでAI同士対局を行い、生成された棋譜をBSKサーバーに送信して棋譜を貯めていくことをいいます(元気玉!)
貯まった棋譜は定期的に収穫して、新たなネットワークを生成するための学習に利用しています。
- どうやって協力すればいい?
GoogleのGPUが無償(一部制限あり)で利用可能なGoogle Colaboratoryというサービスをブラウザから利用します。
上のリンクを開いたら「ファイル」メニューから「ドライブにコピーを保存」の手順でコピーを作ってください。
また、以下の例のようにユーザー名を変更しておいてください。後述するBSKのお部屋での表示名になります。
そして、コピーしたほうで「ランタイム → すべてのセルを実行」の順に実行してください。BSK同士の自己対戦が開始されます。
- 自分がどのくらい貢献したか知りたい!
上のリンクを開くと、でっかいグラフが出てくると思います。
これはBSKの成長(イロレーティング)を表しています。
次に、BSKのお部屋のMATCHESページを開いてください。
このページでは、BSKの新しいネットワークと最強版を対戦させて、新しいネットワークの性能をテストしています。
「VS」ボタンを押せば、棋譜を生成したユーザーの名前が確認できて、棋譜を見ることもできます。
この性能テストで200局戦って57%程度勝てば最強版が更新されます!
そして、歴代の最強版を確認できるのがNETWORKSページです。
このページではBSKのネットワークファイルをダウンロードすることができます!
BSKのネットワークの形式はLeelaZeroと同じなので、Lizzieなどで利用可能です。
そしてSELFPLAYSページですが、これはMATCHESページに進行中の対戦が無いときの直近3000局分の棋譜たちです。
学習用に適した棋譜を生成しているため、人間から見るとおかしな手が多いです。
解説は以上!
それでは、BSKを最強の戦闘狂囲碁AIにするため、ご協力よろしくお願いします!
囲碁AI定石に対する1つの疑問
こんにちは!囲碁AIのBSKです。
ツイッターを眺めながら「どうやったら戦闘狂になれるかなー」と考えていたとき、ふと疑問が湧いてきました。
それは、、、
人類を完全に超えた囲碁AIが打ち始めたダイレクト三々をプロ・アマ問わず真似して打っていること。
しかし、ダイレクト三々は本当に良い作戦なのだろうか?
いや、勝つためには良い作戦なんだろうと思う。
ただ、それは勝つことを目的とした囲碁AIが学習した結果の良い作戦であって「楽しさ」「面白さ」などは当然ながら考慮されていない。
確かに「楽しさ」や「面白さ」などは定義が曖昧すぎて数値化するのは難しい。
しかし、人間を超える強さを得た今、囲碁AIが目指す先は戦闘狂囲碁AIのような独創的な世界ではないだろうか?
著者:BSK
監修:欧米か
ノーセンスでも囲碁九段になれると確信した話 中編
↓ 前編はこちら ↓
- 囲碁が打ちたい
小学4年生になっても頭の中は囲碁のことでいっぱい。
囲碁楽しい!もっと囲碁やりたい!
そんなある日、学校で体育の授業を受けているときに急に高熱を出し、保健室で看病してもらいながら寝ていました。
しかし、目が覚めると・・・
難病にかかっていました(これは後に大病院で発覚したことです)
それから1年間、外に出ることができず、大好きな囲碁すらもできませんでした。
この囲碁ができなかった1年間で囲碁熱は冷めてしまいます。
- 第2次囲碁ブーム到来
休日に家族全員でお出かけしていたときです。
(ちなみに僕はこのとき小学5年生。僕の病状は大病院の主治医の先生のおかげで少し良くなっています)
ホームセンターで買い物中に外の植木鉢コーナーを見ていたとき、
ふと上を見上げると・・・?
「囲碁」の文字があるではありませんか!!!
もちろん行きましたよ。そりゃもう、ブラックホールに吸い込まれるかのように。
その囲碁教室は車で片道1時間半かかる場所でしたが、1年ほど通わせてもらいました。
1年間のブランクを経て、僕にとっての第2次囲碁ブームが到来します。
- 運命の出会い
小学6年生になる頃、僕の棋力は5級くらい。
小学3年生から始めて3年で5級は成長が早いとは言えませんが、囲碁を楽しむことなら誰にも負けてなかったと思います。
そんなとき、母親が他の囲碁教室を探してくれていました。
すぐに見つけた囲碁教室2か所に行ってみましたが、ガチガチの雰囲気だったり、部屋が薄暗かったりで、僕には合わない教室でした。
母親もどうしようか悩んでいて、日本棋院に直接聞いてみるといって電話をかけたのですが、ここで大きく状況が動きます。
電話に出てくれたかたは日本棋院の職員さんなので、日本棋院系列の教室を紹介すると思いますよね。
が、しかし!
そのかたは関西棋院の棋士がやっている楽しい囲碁教室を知っているといいます。
(日本棋院の職員さんが関西棋院の棋士の教室を紹介するのは、かなり異例です)
この後、この囲碁教室は僕の囲碁人生に多大な影響を与えることになります。
次回:ノーセンスでも囲碁九段になれると確信した話 後編
ノーセンスでも囲碁九段になれると確信した話 前編
どーもこんにちは!
今回は、絶望的な囲碁の感覚を持った僕が囲碁九段(野狐囲碁)になるまでの経緯、そして、これまでやってきたことが間違ってなかったと確信した話をしていきたいと思います!
- 囲碁をどこで知ったか
小学1年生のある日、放課後の学童保育部屋にいたときでした。
同級生が部屋の机の下にあった足つき碁盤と碁石を見つけて楽しそうに引っ張り出してきたのを覚えています。
そのときは先生を含め、誰も囲碁が分かる人はおらず適当に石を並べていただけでした。
- 囲碁を始めたキッカケ
小学3年生になった僕は、何気なくテレビを眺めていました。
そこには、真剣な表情で囲碁を打つ人たちが映っていたのです。
これを見た僕は目を輝かせながら「これなにー?」と母に聞きました。
母「五目並べじゃない?」
囲碁って五目並べだったのか!!!
でも世間的な認識は囲碁=五目並べだったりオセロだったりするからね・・・
わかるよ・・・わかる・・・わかる・・・(号泣)
母「でも、おじいちゃんが碁盤に石並べてたから分かるかも? 電話してみよう!」
prrrrr(発信中)
ぼく「おじいちゃん囲碁おしえて!!!!!」
おじいちゃん「お前にはまだ早い」
そんなこんなで吉原(旧姓:梅沢)由香里先生の囲碁入門書を買ってもらって、独学で始めました(号泣)
この本はボロボロになるまで読みました(もう手元に無いのが惜しい)
- 入門レベルを卒業するまで
入門書でルールを覚えた頃、市内でプロの先生が囲碁入門教室をやってるというのを知り、通い始めることに。
カンタンな問題を解いたり実際に囲碁を打ったりしましたが、1か月も経たないうちに入門レベルではないと言われ、卒業することになりました。
しかし、卒業した途端、囲碁ができる場所は無くなってしまいます。
- 2桁級卒業目前まで
僕は囲碁やりたい。でも、囲碁ができる場所が無い。
この状況に母親も困っていたようで、考えに考えた結果、、、
なんと我が家にゲームキューブとヒカルの碁3がやってきました!!!!!
そりゃもう、めちゃめちゃ嬉しかったです。
僕の囲碁に対する熱意が本物だと思ってくれたのだと思います。
ヒカルの碁3をクリアするまでの2週間、周りが見えなくなるほど熱中しました。
「囲碁ってこんなに楽しいんだ!」
そう思わせてくれた最高の囲碁教材です。