本要約ブログ

20-50代ビジネスマン向け、本要約ブログです。

【Newton2024年7月号】

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【Newton2024年7月号】

今月も最高でした。

人体の不思議が一冊にまとめられていて、体を知れば、どのようにケアすべきか、なども対策が打てます。

 

●記憶はDNAの損傷によって作られる。神経細胞でDNAが切断・修復されることが記憶の形成に重要だった。

●増える人工衛星で天文観測に支障が出ている。しかしスターリンクは災害時には大きな効果を発揮している。通信が寸断された被災地ではスターリンクを元に診療データの伝送やウェブ会議に使用するなど、医療活動を支えている。

人工衛星を黒色塗装したりするが、それでは衛星が熱を帯びるし、サンバイザーは通信の邪魔になる。反射光を軽減する鏡のようなフィルムが取り付けられている。

●心臓の強靭な筋肉によって約5リットルの血液が全身をめぐる。たった1分で血液は全身を一周して心臓に戻ってくる。1日に約10万回も収縮する。

●胃が膨らむとしゃっくりが起きる。しゃっくりは横隔膜の痙攣によるもの。肺に筋肉は無い。横隔膜が収縮して息が吸える。

●顔にある巨大な空間、副鼻腔が肺を守っている。黄色の鼻水は細胞の死骸。花粉症などのアレルギー性鼻炎の場合は鼻水は透明。異物を追い出すために透明な粘液を出している。

●ストレスで食道の筋肉が緩むと胃液が逆流してしまう。食道は筋肉の力で食べ物を胃へ送り出す。

●すい臓が発する膵液は最強の消化液。ほとんどの食べ物を消化できる。1日1リットルほど分泌される。すい臓は柔らかく、腹部の強打によって損傷しやすい。特に膵管が損傷すると膵液が腹の中で漏れて周囲が消化され、大変な事態になる。

●小腸では過酷すぎる環境のため、小腸の細胞は数日しか生きられない。免疫細胞のうち50%は小腸に集結している。防御の要。1日に1000万個の細胞が作られ、死んでいく。

●大腸の蛇腹状の形は水分を吸収するため。肛門は超精密機械。自分の意志で排泄をコントロールし、センサーとして個体か液体か気体かを判別する。

●肝臓は70%切除しても1年で元に戻る。驚異的な再生能力。重さが1キロもある人体最大の臓器。

●腰椎は上半身の重さを支え、下からの衝撃を吸収する。

●腎臓は最大5センチも移動する。副腎は腎臓の上にのったホルモンを分泌する器官。血糖値を上げるコルチゾール、血圧を上げるアンドロゲンを分泌する。腎臓は1日に1700リットルもの血液を濾過し、約1-1.5リットルの尿を作る。

●ミネラルバランスの乱れは生命に関わる。腎臓の糸球体というフィルターで血液を濾過し、余分な水分や塩分、老廃物などを尿として排出する。これによってカリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルの濃度を一定に保つ。このバランスが崩れると高血圧や心不全を引き起こす。腎臓の働きが悪くなると体外で血液を人工フィルターに通さねばならなくなる。

●全身にあるリンパ節が体を守る前線基地。脾臓は血液の貯蔵庫であり、リンパ球も集まってくる。

【29歳までに知っておきたかった100の言葉】

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【29歳までに知っておきたかった100の言葉】

題名の通り、最高です。いつになっても知りたい言葉、刺さる言葉かと思います。

29歳までに知っておきたかった100の言葉 人生を決定づける「この世界の残酷なルール」100 https://amzn.asia/d/ibHbV1q

 

●20代だけが楽しいなんて嘘だ。30代以降はもっと楽しくなる。

●人生は後半になればなるほど楽しくなるように出来ている。最悪なのは中学受験でピークを迎え、それ以降は坂道を転がり落ち続ける人生。20代程度の楽しさで満足しなければ30歳以降はもっと楽しい。著者の悩みは100歳の楽しさに自分の心身が耐えうるかどうかということ。

●25歳までに一度も誘われたことがない人は醜いということ。魅力的であれば放っておいても25歳までに何度も誘われるはずだ。この事実を受容しないと一生恋愛できず寿命尽きる。醜い人は美しくなくても恋愛できている人から学ばなければならない。

●セックスは2度目からしかカウントできない。1度目のセックスはお試しだと考える。

●港区在住男子にとって港区女子は県外の女たち。

●モテない人ほど相手を支配したがる。

●人は長所で自滅する。ついカッとなって自分の長所を言ってしまうとそれが別れの決定打となる。

●最後は知性。仮面夫婦熟年離婚の、原因の真因は、知性の不一致である。

●あんなの枕営業よ、を翻訳すると、魅力的で羨ましい!あいつ学歴だけじゃないか、を翻訳すると、頭が良くて羨ましい!

●エコ贔屓されて出席した人は40代以降で干される。

●話せて書ければどこへ行っても生きていける。

●一流のプロになりたければ20代のうちに才能の片鱗を見せておく。29歳までにこいつは違うと思わせる。

●2回続けて無断遅刻した者は金銭トラブルも多い。必ずお金の振り込みも遅れる。その者の言い訳で「遅刻にうるさい人は仕事が出来ない」というが、それはペテン師の常套句である。

●信頼とは、口約束を、死守することだ。依頼主の期待を1%超え続けるのがマーケティングの頂点。本当に丁寧な人は仕事も早い。

●本を読まない人は詩が読めない赤子と同じ。

●選ばれし理系こそ、文系の勉強を独学でやっておけ。哲学をやっておくと一流の世界に入りやすい。全ての学問の礎になる「疑う力」が哲学なのだ。

●真剣に学びたければ同じ分野の本を30冊読む。

●語彙力を増やしたければ小説を読もう。特に直木賞受賞作は外れがない。

●数字に弱い人は中学受験の算数を思い出せ。

●上流階級に入りたければ、29歳までに早慶旧帝大以上に滑り込め。

●お金をどれだけ稼いでも偉くはなれない。ちゃんとした学歴と教養がある方が上流のお金持ち。

●お金の流れは必ず「出→入」使い方が上手い人は複利で返ってくる。

●年収という発想は捨てる。「稼ぐ」が口癖の人は4流。本当に稼いでる人は稼いでるとは言わない。

●お金を増やしたければ、投資よりビジネス。世界の大富豪の大半は投資家ではなくビジネスオーナーである。

●使われている者は100%買い叩かれていると知る。あなたの経済力は普段あなたの隣にいる顔ぶれで決まる。

●見えないもの(本、映画、音楽、美術館)などにお金を使うとますますお金が増える。教養ある場所に人とお金が群れる。自動車や家で贅沢をしないこと。

 


●友情にも賞味期限があると知る。付かず離れずの距離感が極めて重要だ。人生のステージが上がると友人も変わる。

●成功した友人が会ってくれなくなったのはあなたが嫉妬したから。悪口の運び屋は友人ではない。

●理不尽な仕打ちを2度受けたらさっさと転職せよ。転職の要は「入学」大学と年齢。それ以外はお手軽に獲得出来る。

●人間関係で転職した人は次の職場でも同じトラブルなやなりやすい。

●生え抜き社員たちにとって転職者は犯罪者扱いで敵と見做されている。転職しても複数の転職エージェントに登録しておくのは常識。

●だからこそ、定年まで会社に居座る人材こそ希少価値が出てくる。

●なんでこんな雑魚に頭下げないといけないの?と思ったら独立せよ。人は自分よりも格下の遺伝子に頭を下げると魂が穢れる。誰も教えてくれないが成功者たちが独立した胸の内はこうだ。

●成功するためには偶然の力を利用する。数打てば当たる。

●お金があっても嫌いな人に囲まれていたらそれは成功ではない。自分で嫌いなことをしなければならないならそれは成功ではない。

●才能のある敵は潰すのではなく大切にする。必ずその天才は世に出る。潰せばその相手は、その恨みを決して生涯忘れない。するとあなたの成功は絶望的になる。

●若造のくせに生意気な、は翻訳すると「私の完敗だ」

●成功者との雑談は全てオーディションである。そこに落ちると2度と会ってもらえない。成功者は全て裏で繋がっている。

●自分と学歴、風貌、性格が、似た成功者の真似をせよ。孤独に耐えられない人は成功できない。人は孤独でなければじぶんとたいわできないし、天の声も聴こえない。天の声を聴いた人だけが成功できる。

●悪い情報は一瞬で広まる。質の高い情報を発信する人には質の高い情報が集まる。SNSで大切なのはフォロワー数ではなくフォロワーの平均年収と学歴だ。

●むっとしても深呼吸して1分間は返信しない。

●炎上に便乗しない。インチキ謝罪をしない。SNSにはその人の本性が露呈する。人のふり見て我がふりなおせ。

●20代でジャンクフードを食べ続けると30歳から急激に老け込む。40歳以上になると妖怪に近づく。

●ズル休みしても睡眠を確保せよ。毎日自分の体重と同じグラムのタンパク質を確保せよ。

●29歳までに運動習慣をつけておかないと30歳以降が悲惨。食欲、性欲、スポーツは淫してはいけない。

●30回噛んで飲み込むのを習慣にすると見違えるように肌が美しくなる。

●心の底から食べたいものはあなたの身体に必要なもの。我慢しすぎると身体に毒。

●努力が報われることなど、ほとんどない。努力しなくても出来ることで貢献すること。知恵あるものは知恵で、美しきものは美しさで。

●幸せになるコツは心のコンパスに従うこと。善悪などとてもいい加減なものだと知る。この世で最も信用してはならないものは善悪を盾に威張ってくる人間。善悪は、その時代の多数決でなんとなく決まっただけの大衆の気分の集大成である。退屈極まりない弱者の自慰行為に強者が付き合わされているだけ。

●運よよくしたければ、群れるな。

●何もかも失った人はもうすぐ大きなものが入ってくる。

●すごい人の噂話で盛り上がる人は、傍ら痛し。そんなエネルギーがあれば自分の得意分野を徹底的に伸ばすべき。

●思えば29歳までに人生の全てが詰まっていた。

【となりの億万長者が17時になったらやっていること】

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【となりの億万長者が17時になったらやっていること】

やるべきこと、優先順位の違いや微差が全てを決めることがよく分かります。分かりやすい例え話が多く頭に入りやすくおすすめです。

 

となりの億万長者が17時になったらやっていること 大富豪が教える「一生困らない」お金のしくみ https://amzn.asia/d/0R8Z1Vo


●やることをの順番を間違えると地獄になる。例えば、パンツを下ろす→ウ◯コをする(天国)、ウ◯コをする→パンツを下ろす(地獄)

●このようにコミュニティを作る→起業する(天国)となる。

●幸せな億万長者になるには、3つ。

・人的資本(必要な時に労働して、自己実現を果たせるだけの能力やスキルを持っているか。

・金融資本(自由に生きられるだけのお金、あるいはそれを生み出す資産を持っているか。

・社会資本(互いに助け合い、刺激を与え合う人間関係のコミュニティを持っているか)

●必要なのは全て「人とのつながり」だけ。

●優れた能力よりとずっと大事なことは、「当たり前のことを当たり前にやる」こと。普段の挨拶や礼儀作法もその一つ。幸せな億万長者は内容がなくても即レスを徹底している。

●微差が大差を作る。思いついたことはその場でやるかすぐにタスク化する。極限まで固定費を削る。どれだけ忙しくても適度な運動をする。毎日短時間でも読書する。気持ちの良い挨拶をする。きちんと謝る。あるべき物があるべきところに必要なだけある状態を作る。トイレを使用したら少しだけ掃除する。何かをもらったりしてもらったりしたら後日に具体的にお礼を伝える。その関係者に嬉しかったことを伝える。ひとつ買ったら同じ目的のものを一つ捨てる。

●例えば本を書くということを考えると1日1行でもメモ程度に書いていたら、365日で随分と分厚い内容になる。

●億万長者の10の特徴。

・好きなこと、得意なこと、喜ばれることを仕事にしている

・誠実なこと、健康なこと

・運がいいこと。

・危機を乗り越える力があること。

・人に応援されること

・メンターがいること

・パートナーと良い関係を持っていること

・子供の教育を独特に考えていること

・長期的な視野を持つこと

・決断を上手にすること

●嘘をつかない、やましいことをしない。出会う人たちに自分がやりたいことを話す。

●うまいラーメンより、--さんのラーメン、が上回る。

●子犬戦略。なんの働きもせずに生きていける動物は、犬だけ。

●会社員であれば銀行からお金を借りやすくなる。金銭的なレバレッジをかける。17時以降は次のスネップのために使う。会社員のうちに他人のお金を最大限に使う。

●会社に染まらないこと、自分に限界を設けないこと。選択肢をどれだけ持っているかが違いとなる。考え方の癖を意識すること。会社から見える景色を当たり前だと思わないこと。

●社外の仲間が仕事とお金をもたらしてくれる。ネットの人脈とリアルの人脈の違いを知っていることが大切。

●とにかく3人、価値観の合う人との出会いを待つ。

●人にしてもらいたいことをまず人に行うこと、求めるものを具体的に肯定的に決めること、大切な人が大切にしていることを大切にすること、他人との比較ではなく過去の自分を超えること、具体的な行動に移すこと、共に勝つこと、基本を愚直に徹底的にやること、言葉以外の93%を表現すること。

●自分の意見は常に明確にしておく。他人の悪口を言わないこと、たとえ相手の敵に対しても。

●人を褒め合う組織を作る。大きめのリアクションと人を褒めることを忘れない。自分をよく見せようとするのではなく、欠点も見せてしまう。人は無理をして虚構を作るから人間関係を失ってしまう。自分の弱点はどんどんさらけ出す。

●どんな小さな出会いにも感動を覚え相手に対して感謝の念を伝える。

●ビジネスをする際にはできるだけ「普遍であり、不変なもの」を取り入れる。

●なぜお金持ちは、掃除をするのか。トイレ掃除を率先して行う。

●効果に見合うお金は数億円でも出すが、無駄なことには1円も出さない。150円以上のおにぎりは買わない。無駄にお金のかかるものにお金を出さない。

【「今どきの若者」のリアル】

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【「今どきの若者」のリアル】

いつの時代も「今どきの若者は」というのは変わらない。各世代でどのような特徴があるのかを把握することと、現在のZ世代の理解が進む良書でした。

「今どきの若者」のリアル (PHP新書) https://amzn.asia/d/fngjgZo

 

●1936-45年キネマ世代、1945-51年団塊世代、1952-58年シラケ世代、1959-64年新人類世代、1965-70年真性バブル世代、1971-76年団塊ジュニア世代、1977-81年ロスジェネ世代、1982-87年ロスジェネ世代、1982-87年草食系世代、1988-94年ゆとり世代、1995-2004年Z世代。

●いつどこでも生じうる世代間対立。今の日本ではたとえ学生でも二十歳になったら国民年金を16520円払わないといけない。しかし現在75歳の高齢者が二十歳だった時に払わないといけなかった国民年金はひと月200円だった。

●現役世代から高齢世代への莫大な所得移転がされている。

マッチングアプリと恋愛コスパ主義。

●認められたいけど目立ちたくはない、複雑な承認欲求。身近な人からの承認欲求が強い若者。人より頭がいい、見た目がいい、人より努力している、といった人より優れていることを他者が認める事で承認欲求が満たされる。

●しかしそうしてストレートに承認欲求を満たすことはカッコ悪く恥ずかしい行為と受け取られる。他者と比較してまで自分の欲求を満たすなんてみっともないと思われる。

●50代はルールと競争の社会。30後半-40代は努力を人に見せるのはダサい世代。10-20代は人前で褒められたくない世代。

●社内表彰に冷めてしまう若手社員。「こうすれば部下たちのやる気につながる」と思っていることが実は部下にとってきょうみがなく、引いてしまう要因にもなることが明らかになって来た。

●若者は現役選手しか尊敬しない。

●無敵の人(社会的に失うものが何もないので後先考えずなんでもできる)を生まないために。

社会学では「相対的剥奪」という概念がある。負け組や勝ち組に分断され、相対的剥奪の感覚を抱き続ける。これは世界中で起こっている問題。

●これを解決するには2つの処方箋。再チャレンジできる制度の拡充。新たなライフスタイルの後押し。

●政府公表の自殺者数減少は真実か。子供の自殺は元来稀だが近年着実に増加している。20代の自殺も極大であった98年水準に比べて減少したとは言い難い。

●原因不明の死亡者数は自殺者数より多い。30-60代の死亡の3-4.5%が原因不明の死を遂げている。

●2006年以前は遺書のある自殺のみの動機分析が行われ、全体の4分の1だけが動機のわかる自殺であった。一方2007年以降は動機のわかる自殺が4分の3となった。

●労働時間が減少し有給休暇取得率は上昇。若手が何も言わずに突然転職しますと言ってくる、自分の若い頃と違いすぎる。などという話を管理職から聞かないことはない。いつの時代も若者は先達からは理解されない存在である。

●会社に不満はないけど、不安がある。職場環境は好転しているにも関わらず、ストレス実感は減少していない。不安だと回答する2019-2021年卒は75.8%。

●ゆるい職場ではキャリア不安が蔓延する。若手を育成する力の低下。若手を活かす職場環境の二つの要素。心理的安全性とキャリア安全性。

●職場だけで育てない。若者だけに考えさせない。

●若者の本離れというウソ。昔の中高生の方が本をよく読んだという事実はなく、高校生の平均読書冊数は60年代半ばからずっと2冊以下。にも関わらず、多くの人が本離れが進んでいると思ってしまうのは出版市場の縮小、書店数の減少。

●日本人全体では半数が本を読まず、約4割が月に1-2冊読む。月に7冊以上読む人間は全体の3%。しかし「本離れしている」「軽い読書ばかり」「くだらない本ばかりがベストセラーに」などと嘆くのはこの3%の人たち。そしてこの3%が嘆きや批判を発信する立ち位置にいるケースが多いため若者の読書の実態を見誤る。

●韓国人男性に惹かれる日本人女性。空前の韓流ブームの余波。K-POPがきっかけというケースも多い。

●カラダを売らざるを得ないZ世代。強盗に走る男、売春に陥る女。奨学金返済のためにパパ活。学費のためにカラダを売る。

●推しが出るならテレビを見る。作品を観るきっかけは切り抜き動画。倍速視聴、ネタバレ視聴をしてタイパを重視する。

【BORN TO RUN 走るために生まれた】

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【BORN TO RUN  走るために生まれた】

この本に支えられ、明日からウルトラマラソン100km行ってきます。

 

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族" https://amzn.asia/d/6dseCmd

 

●全米20万人の走りをかけたベストセラー。地獄の苦しみを感じながら、また走ろうと思えるのはなぜだろう。

● 太古の昔、人がまだ道具を使う前、どうやって獲物を仕留めていたのか。それは走ること。

●人間は草食動物よりも走ることに特化してる。複数人で協力して、1匹だけをとことん追い込む、そうすると必ず動けなくなって倒れ込む。そこを仕留める。

● 人間は持久走で狩猟していた。長く走るには、熱を逃がすこと(全身で汗を掻く、毛が生えてない)、足の動きよりも早く呼吸ができること(前足と後ろ足で走る動物は、一回のストロークで一度しか呼吸できないが、人間はピッチと呼吸頻度が独立している。

●人間は靴なしで走るようにできている。足の土踏まず(アーチ)ほど優れた構造は、歴史上見当たらない。圧力をかけられると強さを増すのだから、アーチの下に支えをつけてしまえば、構造全体を弱めることになる。つまりシューズのアーチサポートは足の力を弱らせる。
●シューズを履くのは、足にギプスをはめるようなものだ。シューズが仕事をすれば、腱は硬くなり、筋肉はしなびる。足は戦いを生きがいとし、プレッシャーのもとで強くなる。
●裸足で歩く者は、地面について、地面と自分の関係について絶えず情報を受け取る。一方、靴を履いた足は変わらぬ環境の中で眠るばかり。
●けがの予防法のひとつとして、週三回、裸足で濡れた草の上を走ることなどを推奨。

これらの主張を裏付けるような、メキシコの山岳民族タラウマラ族の驚異的なタフさ。
●彼らは、小さいころから靴を履く習慣がなく、裸足もしくは簡素なつくりのサンダルのようなもので、生活のために長距離を歩く日常を過ごしている。100km近く走ってもほとんど疲れを見せない。

●人間は走るために生まれてきた。生まれてきたというより進化してきた。アキレス腱、土踏まず、大きなお尻、頭靭帯、汗腺の多さ、呼吸が1対1ではない。

疲労から逃れようとするのではなく、しっかり抱きしめること。疲労を手放してはならない。相手をよく知れば、怖くはなくなる。何かを征服する唯一の方法とは、愛することなのだ。

● 人は歳をとるから走るのをやめるのではない。走るのをやめるから歳をとるのだ。

【勝負師の条件】

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【勝負師の条件】

孫子の兵法を読んだもの同士が戦ったら、どうなるのかという、現代の経営やプロに当てはめて話を展開されていて最高です。

勝負師の条件 同じ条件の中で、なぜあの人は卓越できるのか https://amzn.asia/d/dHf0LbZ

 


孫子を読んだ者同士が戦ったら何が勝負を決めるのか。

羽生善治「ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということ。でも高速道路を走り抜けた先では大渋滞が起きている」

●限定された情報や論理や確率、統計で扱えるジャンルはAIに到底勝てない。しかし、外部からの影響で未知の構成要素が大量に入り込んできたり土俵やルール自体もひっくり返されたりする環境下では、前提条件、枠組み、基本的な構成要素、判断に必要な情報も、うつろうためAIでは扱えない領域がしばしば出てくる。

●「誰しもが判断を間違えてしまう複雑極まりない競争状態の中で他人より優れた判断が出来る人」の有り様。これが本書の勝負師の意味。

●大局観、方向性、ビジョン。「将棋はある時期にどれだけ将棋を指したかなすごく大きな要素になる。この局面での最善手はこれだと盤面を見てパッと思い浮かぶのを第一感という、つまり直感。その大雑把に感じを掴む訓練は10代前半ぐらいにしておかないと後になってどんなに頑張っても身につけるのが難しいような気がする。」

●他人の失敗を集める。情報分析とは直感力を頼りに多元方程式をいっぺんに解こうとするようなアートの要素がある。しかも多元方程式には変数が多く、不確実な問題から不確実な回答を引き出す決断を伴うのが宿命。そこに失敗の集積、雑多な知識が役に立つ。

●平均的な専門家の予測精度はチンパンジーが投げるダーツと大体同じ。

ギリシア・ローマ以来「人は学べば自由になれる」という言葉がある。学ぶことによって人は自分を無意識に縛るものを知り、そこから自由になったり逆にそれを主体的に活用出来るようになる。

●100回戦って100回勝ったとしてもそれは最善の策とは言えない。戦わないで敵を屈服させることが最善の策。相手を痛めつけずに無傷のまま味方に引き入れて天下に覇をとなえる。

●負ける戦はしない。勝つべくして勝つ。戦わずして勝つ。これが兵法の真骨頂。M&Aとはまさにそれ。

●ひらめきに必要な揺らぎの数や幅を作る「無意識の栄養」。多様な認知リソースが文脈と相互作用し揺らぐ中で思考が営まれ発展する。

●自分を知ることが何より大切。自己評価と上司評価で一致したものはいない。全員自己評価が高い。

●人の価値観は様々。「人生価値が負けだ(争)」という人もいれば自分の成長が一番(競)」「協調こそ大事(和)」という人もいる。「争」の領域への備えを下手に疎かにしてしまうと時として致命傷を負うことがある。「あなたは戦争に興味がないかもしれないが、戦争はあなたに興味がある」革命家トロツキー

●情報の95%は公刊の資料から入手できる。交渉事では事前にしっかり準備してたくさん情報を集めた方が必ず勝つ。こっちの方が情報量が多いと確信できないうちは交渉のテーブルについてはいけない。情報を得るにはまずは明るく楽しく会話する事が大切。

●人の気持ちが分かる勝負師。人の気持ちが分かるというのは仲間であれば良い人であるが、敵に回すとこれ程手強い相手もいない。こちらの嫌なところを全部ついてくる。交渉事をまとめる際に人の気持ちが分かることは絶対に必要なこと。

●「変わらないもの」あっての「変わるもの」。過去と未来が繋がりやすいもの、変化をもたらす本質、あり得る未来の幅、先取りされた未来、に焦点を当てる。

●変化の本質をいかに見抜くか。それは「すでに起こった未来」を確認すること。すでに起こっておりもはや元に戻ることのない変化、しかも重大な影響力を持つことになる変化でありながらまだ一般には認識されていない変化を「知覚」し分析すること。

●「あり得る未来の幅」。今後キーとなる言葉を次から次へと頭に浮かぶままに置いていく。文章だと今現在の価値観や思い込みが入ってしまうのであくまで言葉だけ。そのためには知識も重要。それをポジティブとネガティブな展開に分けていく。時間軸に置き換える。

●危機管理では二の矢、三の矢をどうするかが非常に重要。日本はそこで巻き返すのが遅いのが問題。それを動かすリーダーはどのような人物か。専門性50%、人徳50%。

●人はやがて自分を見失う。「諫言役」を、如何に活用するか。世の中に尊敬されている自分でも本当に尊敬すべきことをやっているのは人生の特定の時期に限られている。

●諫言役は、あるべき道から逸れた時に修正してくれる。自分では気付きにくい「色眼鏡で見てしまっている」と指摘をもらい補正する。驕りや慢心を指摘してもらい堕落しないようにする。

貞観政要などでも語られる諫言役は、死刑になる覚悟で諫言していた。今の会社で言えば、いつ辞めても良いやと思っている社員だからこそ、社長にズケズケ本音が言えることと同じ。

●誰しも悪口を言われて良い気はしない。諫言を受け入れる良い方法がある。「これは天が言わせていることである」と思うこと。汝の敵を愛せよ、という言葉も同義ではないだろうか。

●もう一人の自分、を意識する。自分の身体の周囲に複眼のような自分の目を持つこと。自分の客観視はフィジカルな面だけでなく、精神面や思考面においても通じる。

●3つのもう一人の自分。

・身体的な状況や場の配置を外部から客観視する。鳥の視点。

・自分の思考や心の持ち方、自分の在り方をもう一人の自分が客観視する。

・自分を超えた自分が見えないところで働いていていざという時登場する。

●「僕は天才ではありません、なぜなら、自分がどうしてヒットが打てるかを説明できるからです」イチロー。客観的に自分を見ている。

 

 

【Newton2024年5月号】

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【Newton2024年5月号】

今月も最高でした。継続して宇宙系の特集を絡めながら再生医療や数学物理、気象まで縦横無尽に毎月情報をまとめてくれるNewtonに感謝。

Newton 2024年5月号 https://amzn.asia/d/8krCzWO

 


⚫︎臓器移植用のブタが国内で初めて誕生。遺伝子を改変したブタのクローンが国内ではじめて誕生した。移植用の臓器は希望者の3%しか移植を受けられない。2023年には遺伝子改変した豚から取り出した腎臓を移植したサルが2年以上生きたという研究を発表。

⚫︎やかんの湯気は雲そのもの。水蒸気が冷やされると微小な水滴が出来る。微粒子を核にして水滴に変化する。水滴ができるとき、水蒸気は、空気中をただようちりやほこりなどの微粒子(エアロゾル)を核にする。

⚫︎水素はエネルギーを取り出す際に二酸化炭素を発生しないグリーンエネルギー。持続可能な社会のための有力な化学物質。

⚫︎極小のトガリネズミも巨大なシロナガスクジラも心臓の構造は同じ。心臓の拍動数は体の大きさと相関がある。体が小さい動物ほど1分に600-700回も拍動するが、人は1分に70回ほど。シロナガスクジラでは潜水中1分間に2回しか拍動しない。

⚫︎グランドピアノの形には指数関数が関係している。音の高さは弦の振動の周波数によって決まる。単位時間あたりの振動回数を表す数で、周波数が大きいほど高い音に聞こえる。