緊急開催! 大東京オルタナティブ・アートブックフェア

f:id:donburaco:20190629214947j:plain

f:id:donburaco:20190622173302j:plain
TOKYO ART BOOK FAIR 2019の一週間前に、小さなアートブックフェアを緊急開催します。TOKYO ART BOOK FAIRに出展参加申し込みをしながらもあえなく落選したZineクリエーターを中心に、リアルなアーティストが集い、新しいもうひとつのアートブックの交流市場が東京・北千住のオルタナティブスペースを使って実験的に行われます。

 

ステートメント

REBORN TO EDIT

編集して再生せよzineカルチャー

ただ作るだけがzineじゃない!

Zineによるコミュニケーションの形をセルフで創ろう。

リアルなアートのブックフェアはリトルじゃなきゃ!

自分が読みたい雑誌や本は、自分で作り・自分で売る──電子メディア化する出版ビジネスとは対照的に生まれた同人誌、Zine、リトルプレスなどの小さなペーパーメディアもクリエーターによる自主制作のアートブックもこの十年間でなんだか当たり前に広まってしまいました。

その展示即売会も年々巨大化してもなお出展希望者すべてを受け入れることができず、会期中も詰めかけた来場者を入場制限するという過熱ぶりです。

 

これまでアシタノ書店という屋号で2回出展してきた私たちは、今年もTOKYO ART BOOK FAIR 2019に出展を申し込みましたが、落選しました。昨夏からなんと三回連続の落選です。

 

しかし、そのおかげで私たちは自分たちのZineはどうあるべきか、本当のZineとは何か、について深く考えさせられました。

そして、集客や売上に重きを置くアートブックフェアが逆に失ってしまった大切な何かを思い出したのです。

 

そう、ただZineを作っていれば楽しかった時代は終わりました。

船から締め出され、Zine難民となった私たちが創るべきものは、Zineを媒介にコミュニケーションを創生する自前のイベント──そのプラットフォームのデザインをテーマに、大きな東京の片隅で小さな手作りのアートブックフェアをスタートします。

 大東京の小さなリアルアートブックフェア実行委員会

 

f:id:donburaco:20190625182058p:plain

開催情報

日時:2019年7月5日(金)17:00-20:00、6日(土)13:00-20:00、7日(日)13:00-20:00

会場:特火点 tochka(トーチカ) 入場無料

住所:東京都足立区千住関屋町12-3 

交通:JR・東京メトロつくばエクスプレス東武東上線北千住駅」徒歩15分 

 

主催:大東京の小さなリアルアートブックフェア実行委員会(首都大学東京インダストリアルアート学科楠見清研究室エディティングスタジオ有志+Spiid青木彬)

 

参加アーティスト(五十音順)

アシタノ書店

海路近未来出版

ENTERTAINMENT

木村奈緒

Green thanks supply

古賀学

島本了多

鈴木沓子

堤あやこ

中田一会

ノガミカツキ

野口竜

廣瀬祥大

FL田SH

増山士郎

町田紗記

*参加アーティストはさらに増えたり、都合により変更したりすることがあります。

 

会期中連日イベント開催

7月5日(金)

夜の部:第1回大東京オルタナ系ビブリオバトル

18:00-20:00

参加出品者と観客と主催者によるZineのビブリオバトル。自慢のZineコレクションや自作Zineを持ち寄って熱くスピーチします。誰でも飛び入り参加自由、時間無制限。お気に入りのzineをご持参ください。

 

7月6日(土)

昼の部:白熱トーク「本当のzineの話をしよう」

企画・ききて=青木彬(インディペンデントキュレーター、Spiid主宰)

14:00-15:00 [Part 1]ゲスト=中田一会(広報コミュニケーションディレクター/きてん企画室主宰)

16:00-17:00 [Part 2]ゲスト=吉田尚弘FL田SH主宰)

 

夜の部:『山中カメラ現代音頭集』クラウドファンディング・カウントダウン・ナイト

18:00-20:00

現代音頭作曲家・山中カメラの初CD作品集をクラウドファンディングで出版するプロジェクトメンバーが新しいアーティストブック出版構想のすべてを語る。クラファン終了前日のカウントダウン・パーティー

出演=海野貴彦(美術家、プロジェクトプロデューサー)×小池俊起(エディトリアルデザイナー)×楠見清(美術編集者、首都大学東京准教授)

ライブ中継@松山=山中カメラ(現代音頭作曲家)+町田紗記(美術家)

 

7月7日(日)

昼の部:白熱トーク「本当のアートブックの話をしよう」

企画・ききて=楠見清(美術編集者、首都大学東京准教授)

14:00-15:00 [Part 1]ゲスト=古賀学(デザイナー、Pepper Shop主宰)「Pepper Shopから水中ニーソまで──超エディトリアルモデリング道(仮)」

16:00-17:00 [Part 2]ゲスト=数見亮平(ENTERTAINMENT)「世界のアートブックフェアから──メルボルン・アートブックフェア現地リポート!!!!」

 

夜の部:エディティングスタジオ・ワークショップ・ナイト

18:00-20:00

誰でもその場でZineを作って持ち帰れる! 首都大学東京インダストリアルアートコースのエディティンススタジオ4年生の企画によるZineと美味しいフードのエディトリアル・パーティー

*イベントの内容や出演者は都合により変更することがあります。

 

 

メディアはどんな味であるか?──おはし片手にメディア論。展


大学の演習授業で5年間Marshall McLuhan/Quentin Fiore, “The Mediun is the Massage”の原書輪読を行なってきた。学生たちにはマクルーハンのメディア論をインプットした上で、独自のテーマで1冊の本を共同で企画・編集しなさいという課題を与えてきた。つくる本のサイズは、ペーパーバック判、128ページ、1色印刷。つまりマクルーハンの原書とまったく同じフォーマットでアウトプットするという仕掛けだ。
その第五巻目の最新刊の刊行披露を兼ねて、プレゼミナールの3年生による企画展時と個人作品の発表展を開催する。

展覧会
おはし片手にメディア論。展
首都大学東京楠見清研究室 エディトリアル・スタディーズ展【2015年度プレゼミナール】

◎メディア論者マーシャル・マクルーハンによる『The Medium is the Massage メディアはマッサージである』を輪読した3年生が、メディアと食の関係に着目。

◎「いまの情報社会は食事と似ているところが多いみたい」

◎野菜の産地を気にする主婦、ウェブサイトで飲み会の予約を取る幹事の先輩、パンケーキを食べる前に写真をインスタグラムに載せる女子高生、メイド喫茶のウェイトレスさんがオムライスに書いた文字……。わたしたちは何を食べて生きているのだろうか? 食が情報を得るためのメディアなのではないかと考え、さまざまな切り口で食とメディアの関係について挑んだ作品を展示する。

[会期]2016年3月10日(木)12:00-18:00/11日(金)12:00-18:00 /12日(土)12:00-16:00 入場無料
[会場]IID世田谷ものつくり学校 1階101ギャラリー
東京都世田谷区池尻 2-4-5 電話:03-5481-9011 東急田園都市線三軒茶屋駅下車徒歩10分・池尻大橋駅下車徒歩10分

◎作品展示内容
・「メディア食堂。」プレゼミナール3年生による企画展示
・プレゼミナール3年生による個人作品展示
・「エディティング演習B」研究成果:マーシャル・マクルーハン研究「Timeline」刊行披露

公開講座イベント
[日時]2016年3月10日(木)18:00-19:30 入場無料
トークイベント「『メディアはマッサージである』を味わおう」
ゲスト=門林岳史[関西大学准教授]

マーシャル・マクルーハンの『メディアはマッサージである──影響の目録』の訳者、『ホワッチャドゥーイン、マーシャル・マクルーハン』の著者である門林先生をお招きして首都大3年生が公開ディスカッションを行ないます。

マクルーハンを知らない人もマクルーハンのことが好きになる!
マクルーハンが好きな人はもっと好きになる美味しいイベント!!

トークイベントは展示会場で行ないます。当日展示をご覧になる方は早めにご来場ください。
*お席に限りがありますので開始時間前のご来場をおすすめします。

主催=首都大学東京システムデザイン学部インダストリアルアートコース/楠見清研究室

「エレクトロニコス・ファンタスティコスII」トークショーにゲスト出演

Open Reel Ensambleのオープンリール奏者にしてメディアアーティストの和田永さんの「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」滞在制作篇2の最終日のトークショーにゲスト出演します。

和田さんのつくる廃物利用の家電楽器たちを紹介してもらいながら、そのサウンドに耳を傾け、驚き&喜び、できればロックな馬鹿話も織り交ぜつつ、楽しい時間を過ごします。


(写真は前回の滞在制作時の模様。2015年3月)

和田永「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」〜滞在制作篇 II〜 みんなで〜初合奏遭遇篇〜を加速させよう!

11月23日(月・祝)開催「初合奏遭遇篇」に向けて、ダイヤル式電話を加工した「黒電話リズムマシーン」や、換気扇とOHPを組み合わせた「換気扇サイザー」、ブラウン管と縞模様を利用した「ブラウン管ガムラン」などの楽器たちの制作・実験をすすめています。

【開催概要】
日程:2015年10月10日(土)、11日(日)、17日(土)、18日(日)、24日(土)、25日(日)会場:TOPPINGEAST[東京都墨田区本所2-10-7]
【ゲストトークショー
10/24(土)16:00〜 ゲスト:畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員
10/25(日)16:00〜 ゲスト:楠見清(美術編集者/評論家)
料金:無料


詳細はこちら[TOPPING EASTホームページ]

講座「レコードの美術館」


Photo Nina (CC)Some Rights Reserved


2015年6月、首都大学東京が開講する学外の一般の方向けの教養講座として、「レコードの美術館(全2回)」を担当します。アートとデザインの観点から、実際にヴァイナルを持ち込んでターンテテーブルに載せながら講義します。アナログ・レコード好きの方、若いビギナーの方もぜひご参加ください。

2015年6月6日(土) 第1回「レコードと美術」
2015年6月13日(土) 第2回「レコードとデザイン」
ディジタル配信によって音楽が「情報化=脱物質化」を遂げようとするいま、音楽のフィジカル・メディア(ヴァイナル・レコード)の魅力が再発見されています。本講座では、レコード盤を素材や題材とした美術表現やメディア・アート、アルバム・アートワークのグラフィックやパッケージ・デザインなどの具体的な作品を紹介し、その鑑賞と批評を通じて、20世紀以降の国内外の音楽と視覚芸術の関係性を読み解いていきます。(楠見清)
場所=首都大学東京飯田橋キャンパス
受講料=5000円(全2回、初めての利用の方は別途入会金3000円が必要)

受講申込は首都大学東京オープンユニバーシティホームページから

中ザワヒデキ×中村ケンゴ対談にゲスト出演

 

『現代美術史日本篇1945-2014』の著者・中ザワヒデキさんと『20世紀末・日本の美術―それぞれの作家の視点から』の編著者・中村ケンゴさんの異色トークショーに特別ゲストとして出演します。

中ザワヒデキと中村ケンゴ──「中&中カタカナ名コンビ」という意外な顔合わせによって語られる意外な美術史について、僕も拝聴するのを楽しみにしています。

中ザワさんとはまだ20代だった頃、中ザワさんがトムズボックスから刊行したリトルプレス『近代美術史テキスト』を見て感激して以来の長い付き合いですが(そのあたりの経緯は『20世紀末・日本の美術』所収のエッセイ「90年代のインディーズ・メディアと東京のアート・シーン──インターネット出現前夜のDIY的情報発信者たち」にも記しました)、こうやって人前で話をするのは初めてのこと。会場はゆったりと話のできるアートサロンなので、お客さんも交えてじっくり話ができたらと考えています。ぜひご来場下さい。


第51回 1SS(1st Saturday Salon)対談:中ザワヒデキ × 中村ケンゴ「美術史にダイブせよ!」
日時:5月9日(土)20時〜24時(トークは21時から約1時間)
会場:TRAUMARIS
住所:東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff a/p/a/r/t 3F
会場URL:http://www.traumaris.jp/
入場無料(キャッシュオンにて1ドリンク or 1オーダーをお願いします)
予約不要
ゲストスピーカー:中ザワヒデキ(美術家)、中村ケンゴ(美術家)
スペシャルゲスト:楠見清(美術編集者・評論家)
会場では二人の著書販売、サイン会あり

FacebookイベントURL
アート専門出版社「アートダイバー」告知情報ページ

トークショー「21世紀は来たのか?」開催

共著新刊の刊行記念イベントが開催されます。編者の中村ケンゴさんの個展会場で、共著者全員が一堂に会する稀な機会です。ぜひご来場ください。

中村ケンゴ編著『20世紀末・日本の美術―それぞれの作家の視点から』刊行記念イベント
「21世紀は来たのか?」

【日時】2015年4月18日(土)17時〜19時頃
【会場】メグミオギタギャラリー (東京都中央区銀座2-16-12 B1)
【交通】東京メトロ新富町駅出口1より徒歩4分、都営地下鉄銀座駅A7出口より徒歩3分
【出演】中村ケンゴ、眞島竜男、永瀬恭一、楠見清、木村絵理子小金沢
【入場料】無料

「中村ケンゴ図鑑-10年代の作品を中心に」(〜4/25)開催中!

★『20世紀末・日本の美術―それぞれの作家の視点から』は美術専門の新しい出版社・アートダイバーから4月中旬より全国書店で一斉発売中。

20世紀末・日本の美術―それぞれの作家の視点から

20世紀末・日本の美術―それぞれの作家の視点から

音楽の機械を「再生」する

楽家/メディアアーティストの和田永さんの新しいプロジェクト会場でトークをします。和田永さんの作品は昨年サンパウロで開催されたFILE 2014レポートや、『朝日新聞』の連載コラム:レコードと美術でも書きましたが、今回は中古家電やさまざまな素材を集めて楽器を作る(=命を吹き込む!)滞在制作プロジェクトです。トークショーは公開の会期最終日に行われますので、あの「蟹足電輪塔(蟹の足の形をした電輪塔)」(写真:和田永さんのレポートより製作風景)の完成形が見られるはずと僕も楽しみにしています。ぜひお越し下さい。

“エレクトロニコス・ファンタスティコス!”トークイベント出演:和田永(音楽家/アーティスト)×楠見清(美術編集者/評論家)
日時:2015年3月1日(日) 16:00-17:00 展示は13:00-19:00
会場:TOPPINGEAST[東京都墨田区本所2-10-7]
入場無料、予約不要
◎詳細リンク:TOPPINGEASTホームページ
◎和田永さんによるレポートはこちら