天使と呼ばれる子をもって

障害児(ダウン症)をもった父親が書いてます。

検査

生後約4ヶ月というのに3000gにも満たない赤ちゃんに手術なんて出来るのだろうか?

 

はなはだ疑問ではあったが、ここは病院に任せるしか無い。

 

とりあえず、心臓の孔の大きさを調べるためにカテーテル検査を行う。

足の血管からカテーテルを通して心臓まで導くということだが・・・

 

もちろん全身麻酔での検査となる。

この時点でひどく不安になったがここでハラハラしてたら本番の手術の時が思いやられる。

 

 

検査自体は麻酔から1時間程度で終わった。

ぐったりしてる娘が痛々しい。

 

 

すぐに医者からの説明があった。

「心室の孔の大きさは約10mmです。あと心房にも1mm程度の孔がありますので、この際塞いでおきましょう。」

 

赤ちゃんの心臓で10mmっていったらほとんど壁が無いじょうたいなんじゃないの・・・・・

 

そりゃしんどいよね、酸素がうまく体の中にめぐってくれないんだもの。

 

「手術は1週間後に行います。手術の手順はまず胸を開いて心臓を見えるようにします。それから心臓を止めて・・・」

 

「え、心臓止めるんですか?」

 

「ええ、止めます。でないと手術できないんで。もちろん人工心肺装置につないでますので心配ありません。」

 

心配ありません?・・・・この時点で十分心配なんですけど。

 

「あとは心臓の中の孔を塞いで手術は終了です。時間にすると・・・約7時間ですかね」

 

・・・7時間もかかるのか。

 

しかしこの先生さっきから事も無げに淡々と説明してるが、こんな手術は日常茶飯事なんだろうか?

 

そう思ってたら、僕の心の中を見透かしたように

「特に難しい手術では無いのであまり心配しないで下さい。勿論100%成功するとは僕の口からは言えませんけど」

 

 

 

先生の部屋を出たら口の中がカラカラだった。