20代公立高校教員ブログ

若手教員の考えること。

生徒に言ってる読書のやり方

こんにちは、Drachenです。

 

たびたびtwitterでも

こんなことをつぶやいていますが、

僕は生徒に本を読む人に育ってほしいと思っています。

 

読書の有用性なんて本でもネットでもアホほど見つかると思うので、

僕が生徒に伝えている、

「おすすめの読書の方法3つ」を今日は書いてみようと思います。

 

1.とりあえず何か手にとって読んでみる。

まずは何でも良いから何か読んでみること。

幸い今の勤務校では朝読(朝のSHR前に5~10分読書をする活動)を行っており、

これは生徒にも言いやすいです。

あの子たち、読書の時間をとってあげないとなかなか本なんて読みません。

最近の高校生はとっても忙しいので。

また、クラスに学級文庫を作ってそこに僕のお勧めの本を入れていたりするので、

「まぁこれ読んでみな」とおすすめもしやすいです。

こうやって、「本読めよ~読書っていいぞ~」って言い続ける身近な大人になって、

少しずつ、彼らに読書刺激を与えるのって大事だと思ってます。

 

2.難しかったり飽きたら途中でやめてもいい。

なんか高校生の頃って「これ一冊読み切らないと!!」って思いがちです。

だけど彼らにとってまだまだ難しい本もたくさんあります。

そこで苦痛の中その本を読むよりも、

いったん諦めて新しい本を読み進めた方が楽しいし、たくさん読めます。

これ言ったら、ほぉ~そんなことしていいの~、って顔する生徒結構いました。

もちろん、「難しいけど読み切る!」っていう心意気も大事です。

 

3.読み終わった本、途中であきらめた本も、また読んでみていい。

途中であきらめた本も、時間を置いたり、

他の本を読んで周辺知識がついた後に読んだらすごく読みやすくなったりもします。

僕も寝かしてる本が何冊もあるので、まだまだ読める本が本棚にあって安心してます。

昔読んだ本を数年経ってまた読んだら、

結構印象が違ったり、新しい感想があったりして、

自分の変化に気付くことが出来たりしますね。

 

 

 

 

なんかね、読書ってもっと自由にやっていいと思うんです。

僕は大学生のときに気付きました。

 

でも、それってなかなか、

あまり本を読んできてない彼らには思いつかなかったり、

考えもしなかったりすることだったりしますよね。

 

なので上記の3つのようなことを繰り返し伝えて、

少しでも「本読むの楽しいじゃーん」って思って卒業してほしいなぁと思ってます。

 

 

土日を部活動で潰したくない旨を伝えてみた。

こんばんは、部活に対する文句垂れ流し教員Drachenです。

全国の同士たちよ、元気に文句垂れ流してますか。

 

さて、以前ツイッター

 

てなことをつぶやきました。いっつも言ってるやつです。

そして最近、管理職の先生とお話しする機会があったので、

相談と言う形で以下のことを伝えてみました。

 

・毎週二日きっちり休みたい(与えられた休みを消化したい)

・その休みで本を読んだり、色んな職種の人と話す機会を設けたり、勉強したり、自分の人間としての幅を広げたい

・それが生徒に魅力的な大人としての姿を見せることにつながるし、そういった姿を見せるのも教員の役目だと思う

・そのためには部活がとても障壁になっている

 

 

それに対する返答は以下のような感じでした。

・土日どちらもオフはありえない(原則日曜日休みじゃだめなの?)

・生徒の希望がある限り土曜練習は止められない

・部活動やりたくないなら定時制通信制に行けばいい

・そういった現状を知った上で教員になったのでは?

・例えば中学校では部活動は生徒指導に欠かせない存在

・教員の運命だからしょうがない

 

少しフェイクは混ぜてますが大体こんな感じです。

 

「何が教員の運命じゃ!!!部活は職務ちゃうやろ!!!!」

「生徒指導に欠かせないっつーんならなんで職務扱いにしないの!!!」

 「生徒の希望に応えるだけが教育ちゃうやろ!!!!」

とか思うことはたくさんありましたが…言えません…すみません…

 

 

とりあえず、色々話しましたが、

初めてしっかりと管理職の先生の部活動問題についての意見を聞いた結果、

 

「管理職の先生は、休日の部活動をそもそも問題だと思ってない」

という

先輩方が何回もネット上で辿りついている答えが出ました。

(そりゃそうだ)

 

ただ、いざ目の前でそんな答えを聞いてみるとやっぱりショックでしたね…

部活動問題の闇は深いな…と感じるばかり…

 

こっちの作戦としては

「土日を休みにする教員を管理職の立場から守りたい」

という言葉を引き出したかったのですが、

そもそものお考えが上記の物なので出るわけなかったのです。

 

現状教員の中には

「教員の休日に部活動をすることに疑問を持ったことがない方々」

がスーパーたくさんおりまして、

ある一定年代以上の人はほとんどそうなんだと思ってます。

 

そりゃそういう考えの人に

「土日は休むのが当り前だろうが!!!!好きなことさせろや!!!!」

といくら言ったって、

「じゃあなんで教員なったの?」

と言われるのが当然なんです。がっでむ。

 

 

ただまぁ自分の立場をとりあえずは伝えられた

のでそれはよかったのかなと。

そういうことを上の立場の人に伝えて、問題を変えていくきっかけにしよう、

と個人的には思っております。

 

 

教員のお仕事

もうすぐ高校教員という仕事を始めて2年が経ちます。

そこで思ったのは、教員って仕事は他の職と比べてほんとに異なることが多いこと。

 

僕はおおざっぱにいって、

民間企業は利益=お金を稼ぐことが最終的な目的なんだと思ってます。

けど、教員って仕事はお金を稼ぐことが目的ではありません。

「生徒の将来のために何かすること」が目的です。

これが本当に厄介で、

というのも「生徒のため」というのが教員によってバラッバラなんですね。

 

何から何までお世話して、生徒が失敗しないようにする教員もいれば、

失敗させまくって自分で学べ、という教員もいる。

そして難しいところはそれらの正解がないとこなんです。

なぜかというと、「こうしたらお金を稼げる」という明確な指標がないからです。

ただ、僕は教員によってバラッバラでそれで良いと思ってます。

そんないろんな人がいろんなことを言う状況で、生徒が自分で考えてくれればいいんじゃね、と思っているからです。

 

なんとなく、これを言うとおおげさかもしれませんが、

教員は彼らの学校での保護者です。

彼らがもし家庭の中でだけで生きていれば、家の保護者の言うことが全てでしょう。

だけど、教員がそこに保護者とはまた違う視点で物事を言っていれば、

彼らに新しい視点を与えることができますよね。

そうすると、彼らに考えるきっかけを与えることが出来る。

そうして年を重ねて、自分で考えられるようになっていってほしいなと思っています。

 

僕が出来る「生徒の将来のために何かすること」は、

自分なりの考えを伝えて、生徒に考えてもらうことだと思っています。

だから、自分の考えはアップデートし続けなければいけない。

そのためには色んな人と話し、本を読み、考え続けていかないといけない。

 

だけどなかなか時間がなくて、

読書や教育関係以外の人と話す機会がなかったりするのが現状です。

いわゆる自己研鑚の時間が足りていない。

そこはどうにか変えていきたいです。

最近

2年目になって、仕事が増えた。

2年目になって、責任も増えた。

2年目になると、もう新人だからという言い訳は聞かないらしい。

正直、時間も精神的にも余裕はない。

「ピンチはチャンス」と言われるけど、

チャンスに変えたことがない僕にとっては、まだピンチはピンチでしかない。

「今は昔より環境もよくなってるよ」と言われるけど、

昔を知らない僕にとっては、今は今のままである。

 

余裕がないときには周りの励ましも全部ネガティブにとらえてしまう。

それが生徒にも伝わって、雰囲気が悪くなる。

それでまた自分もへこむ。

どんどんぐるぐる悪い方向に回っていく。

 

「それだけ考えこめるのも教員としての資質だよ」とは言われるけど、

家に帰ってもずるずるひきずってしまう資質なら僕はいらないと思う。

 

2年目の悩み、ぶちあたってますなぁ。

意見を聞いてもらいたいという欲求

最近、twitterによくつぶやくようになった。

 

今までRTとかふぁぼとかあんまりもらったことなかったのだけど、

こんなツイートが50近くRTやふぁぼをいただいた。

 

こんなにRTをもらったのも初めてで、最初は戸惑ったのだが、

数字が増えるごとにじんわりと嬉しくなった。

たぶん、読んでもらえるということがシンプルに嬉しかったんだと思う。

 

この意見に賛同してほしいとも思わないけど、(同じような人がいたら嬉しいけど)

この話題に限らず、色んな人の色んな意見を聞いてみたいと思う。

 

今までは人の意見を聞くのが好きで、それについて考えるのが好きだった。

でも、やっぱり自分の意見を聞いてもらうのも好きなんだな。

 

twitterもブログも、

自分の意見を発信して、

色んな意見を聞く場として、

ツールとして使っていけたらいいなぁ。

 

まだ長い文章でまとめるのが苦手なので、ブログもがんばってみよう。

人前で話すということ。

最近、学年の生徒全員の前で話すことがありました。

 

そこで僕はざっくりと

「成長するためには楽をするな、苦労をしろ」

ということを伝えました。

 

もうね、これは本当に生徒だけでなく自分に対しても言ってました。

お前は楽をしてないか、常に全力を出しているのか、と。

 

教員という立場上、生徒に色々と注意をし、指導をしなければなりません。

そこで言葉として出てくるのは、やっぱり理想の自分像だと感じています。

 

自分の理想を口に出して人に言う機会がある、

言うということで客観的に自分を見直すことを忘れないようにしたいです。

 

 

『風が強く吹いている』(三浦しをん)感想

たった今読み終わりました。

早めに感想を。

 

きっかけは、「なんか青春物読みてぇなぁー」という軽い気持ちから。

それで青春陸上物は『一瞬の風になれ』を読んでたので、

他の陸上物も読んでみようかと。

長距離陸上競技の経験もありましたし。

 

舞台は大学駅伝。

ほとんどが陸上初心者の寮生全員で、箱根駅伝を目指すというお話。

 

ここから先は少しネタバレがございますので続きをクリックで。

 

結論から言うと、すごくおすすめです。

陸上経験ありの方、なしの方、どちらもどうぞ。

なんで陸上選手は「走る」ことをやめないのか、わかる気がします。

 

続きを読む

小説が止まらない

小説にどはまりしてます。

数えてみるとこの一週間くらいで9冊読んでて、

あぁこれはずっぽりはまっているなぁと。

 

もともと小説は読まなくはないですが、

「同じ本なら新書とか専門書読まねぇと!!」

と変な意地をはっておりまして、なんとなく疎遠になっておりました。

 

しかしまた読み始めると

「小説めっちゃおもしれぇ!!

これは相当良い娯楽…!!」

と気付きまして。

 

まず何より、コスパが良いです。

出来れば見栄えがよいハードカバーで買いたいところですが、

なかなかお金がない。

でも文庫版は1000円以下でそれはそれは質の良い物語を提供してくれます。

そして近所の小さい本屋でも

あるわあるわ大量に小説はあります。

飽きません。終わりません。

 

あとやっぱり文字は面白いです。

これまでに何千回と言われていることですが、

人間の想像は無限大です。素晴らしい。ビバ人間。

 

また感想記事などを書いてみたいなあと思ってみたり。

とりあえずここ最近で読んだ小説をメモ代わりに書いておこう。

 

 

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

 

 

 

イン・ザ・プール (文春文庫)

イン・ザ・プール (文春文庫)

 

 

 

空中ブランコ (文春文庫)

空中ブランコ (文春文庫)

 

 

 

町長選挙 (文春文庫)

町長選挙 (文春文庫)

 

 

 

すベてがFになる (講談社文庫)

すベてがFになる (講談社文庫)

 

 

 

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

 

 

 

半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)

 

 

 

小学五年生 (文春文庫)

小学五年生 (文春文庫)

 

 

 

阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

 

 

ミステリーは好きですが、

なんとなく、まだ震えるようなものには出会ってない…と言いたい。

上記のミステリーは全て「おおお」とはなりましたが、

いやいや、まだまだあるはず、という期待を捨て切れてません。

 

ミステリ―以外は全て良かったです。

ついさっき読み終わった『阪急電車』、

いやーニヤニヤしてしまいました。

登場人物が素敵でした。

自分が阪急電車に乗ったことがあるというのも大きいですが。

 

本屋に行ってたくさん本を物色するのが最近楽しみなことになってます。

次は何を読もうかな。

結局何のために仕事してるの?(教員1年目独身編)

まだ仕事始めて4カ月そこらの鼻たれ小僧が、

「結局俺は何のために仕事してるの?」

ということについて書いてみようと思います。

 

 

とりあえず一つはお金のため、というのがあります。

お金をもらわないと生活できません。

毎日帰れる家が欲しいし、ご飯も毎日食べたいし、

たまには好きなものを買ってキャッキャしたい。

うん、超普通です。

 

 

もう一つは生徒のためなのかな、と思っておりました。

生徒のためなら部活だって休日に出るし(休みたくなるけど)

授業準備だって雑務だって夜遅くまで出来ます(早く帰りたいけど)。

 

 

ほうほう、じゃあ生徒のためだったら何でも出来るのか?

ずっと不眠不休で毎日毎日働けるのか?

だって全て生徒のためになるし、お金ももらえるぞ?

 

 

それは、無理です。

だって体壊すもん。

それは違う。

 

 

と、なると結局は何のために仕事してるのか。

やっぱり「自分のため」なのかな、と思います。

 

生徒のために仕事をしてない、というわけではないです。

ただ、生徒のためになることが、

自分にとってすごく嬉しいとか、やりがいに感じたりとか、

最後には自分のためになってるということです。

 

 

だから、連日夜3時まで仕事したりだとか、休みが3カ月くらいない、

とかになっちゃったら

 

「うおおおお俺は自分のために仕事やってんだ!!!

なのになんでこんなに追い詰められてんだうああああああああ」

 

と、なる気がします。

 

 

教員は「生徒のためなら」なんでもやっちゃう人の集まりです。

なので自分のことを簡単に後回しにしてしまいます。

 

それは違うのじゃないかな、と思います。

自分がダメになっちゃったら元も子もないです。

あくまで、最終的には自分本位で考えるのがよいのでは、

と僕は考えてます。

 

 

教員になり4か月経っての制度に対する不満

さてさて、この職を始めてもう4カ月が終わりそうです。

なんとなーく不満がぽろぽろ出始めたので書いておきます。

 

1.勤務外時間に対するお給料は入ってこない

このお仕事、残業代は出ません。

6月では残業が月70時間を超えましたが、残業代は0です。

土日も部活で出ますが、時給にすると200円くらいです。

田舎の最低賃金もびっくりです。それと交通費は出ません。

遠くから来ている人は部活に行くだけで赤字なんですね。

もはやボランティアでもありません。

お金を払って、やらせてもらっている状態です。

 

「ふざけんじゃねぇぞ!!もっとお金くれよ!!」

 

と思ってしまいますが、少し考えてみます。

 

「お前そもそもお金以外のものに価値を見出して教員になったんちゃうの?」

 

ええ、そうなんです。

薄給ということもわかってましたし、

結局は営利を追求しなければならない民間を断り、

営利を考えない公務員を選んだのはそういう理由です。

営業ノルマとか考えず、単純に人のために出来ると思ったんです。

 

ただ、やっぱり納得いってません。

上から、「お前らやりがい求めて来たんならお金はいらないんでしょ?

それを知った上で志望するくらいの覚悟がある教員が欲しいだよこっちは。」

とすごく高圧的な態度で思われてる気がしてなりません。

 

もちろん、こういう面が、それでも教員になりたい!という

強い志望を持った人を集める働きをしているとは思います。

 

ただ、それによって優秀な人材が教員を志望しなくなっている、

というのもあるのではないかと。すげぇもったいないです。

 

やっぱりおかしいです。

職員のボランティア精神で成り立っている組織はどう考えてもヤバいでしょう。

僕らは仕事としてやっているんです。

仕事に対してはせめてお金で応じてほしい。

やりがいなんてものは僕らが勝手になんぼでも見つけられます。

 

2.休み少ない

少ないです。

平均すると週休1日以下です。

有給も取れません。

うん…いいの?

生徒のため生徒のためとは言いつつも、そして言われつつも、

教員が体壊したらそもそも生徒のためになりません。

 

 

まとめ

一人あたりの仕事量が多すぎる。

だから休みもなく、勤務外労働も増える。

何かしらの具体策がないと、学校という制度が将来危ないのでは。