俺は、

愛を紡いで、手を重ねて、笑い合って、キスをして、お互いを感じて、二人だけの時間を過ごして。

たったそれだけなのに、俺にとっては一番大切で、何にも変えられない、二人の時間。
どちらかが居なくなってしまえば、その時間は二度と過ごせなくなる。

そんな日常で非日常な毎日を過ごす俺は、君にとってどれだけの存在で、どんな存在で、どれよりも大切な存在なんだろう。

君は考えたことあるかい?







シズちゃん。

俺は、オレで、おれが

[完成された人間なんてつまらない]

君は何時も俺の話を聞いた後、同じ台詞を口にする。

[誰も完成されてなんていない。みんな完成されているようでされてないの]

その言葉が心の隙に入り込んでは、俺を縛り付ける様な錯覚に囚われる。

別に完成されたい訳じゃないんだ。


ただ――――――








オレは人間がキライなだけサ。