動脈硬化を予防するには良質な脂肪酸の摂取が大切

肉類の脂は血中のコレステロールを増やしてしまうので動脈硬化の原因となります

魚の脂で血液をサラサラに!

動脈硬化は血中のコレステロール中性脂肪が増えることで進行します。

原因としては牛肉や豚肉などの肉類の摂取量の増加が挙げられます。

こういった肉類に含まれる脂肪酸不飽和脂肪酸と呼ばれ体内に入ると固まりやすく血液成分を硬くしてドロドロにしてしまう困った作用があります。

豚の背油のラードや牛脂を想像してもらえば分かると思いますがどれも真っ白に固まっていると思います。

それと同じことが私たちの体に吸収されても起こってしまうのです。

また動物性の脂は血中のコレステロールを増やす働きがあるので血管の壁に蓄積して徐々に内腔を狭めていきます。

すると血流が悪くなるので細胞の隅々にまで栄養が届かずに、臓器や体の各器官に様々な悪影響が出てしまうのです。

食生活によって悪化した動脈硬化を改善するには食事療法がやっぱり必要になります。

血管を健康に保つ食材として近年注目を集めているのがサンマやイワシに代表される青魚です。

青魚の脂身にはDHAEPAと呼ばれる不飽和脂肪酸が豊富に含まれているので肉類の脂肪とは逆で血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ働きがあります。

脂肪は肥満を連想させるので一見悪い物と考えられてしまいがちですが私たちの細胞の原料になったりエネルギーとして活用される大切な物質になります。

また食後の血糖値の上昇を抑える食品動脈硬化を悪化させないためには有効です。

北極圏に住んでいるエスキモーなどの民族は普段、アザラシ肉を主食にしているため血管の病気にかかる人の割合が極端に少ないという調査結果があります。

アザラシ肉には血液サラサラ成分のEPAが豊富に含まれているので、動脈硬化などの血管の病気とは無縁で血管が詰まる病気にもかかりにくいのです。

日本人と比べるとえらい違いですよね。

日本人の死因の2位と3位は心臓病と脳卒中で血管の病気の割合が全体に死亡者数の4割を占めています。

そもそも昔は和食中心の食生活でこういった病気にかかる人の数は少なかったのですが、近年になって食の欧米化が急速に進んでしまい血管の病気を発症する人が急増しています。