間借りレリラblog

ぼちぼち書いたりするかも

親から碌な躾を受けられずに大人になった今、常識をどこで取り戻せばいいのか?

 昨日、一年ぶりに父、母、姉と四人でおじいちゃんとおばあちゃんの家に行った。父方の祖父母とは一緒に暮らしているため毎日顔を合わせているが、母方の祖父母は隣の県に住んでいて一年に一回しか会えない。着く頃にはお昼時になっていて、新年の挨拶をした後は食卓を囲むことになっている。キリスト教徒である祖父母の食前のお祈りの後、(個人的には)ささやかながら楽しい食事の時間が待っている。僕は毎回、この時間が好きだ。

 普段、一緒に暮らしている祖父母と囲む食卓はあんなに苦痛なのに、この日だけは楽しい時間に変わる。大した話はしないけど、父方の祖父母の様子はどうかとか、近況報告とか最近のニュースについてとか色々と話す。と、ここで姉がウケを狙ってか口いっぱいにご飯を頬張りながら何かをフガフガ喋りだした。いつも家でやってるネタみたいなもので、何言ってるかわからんわ!というのが普段の流れだ。僕としてはああ、またやってるわ〜と思ったのだが

 「口に食べ物入れた状態で喋ったらあかんよ」

 と、おばあちゃんが姉に向かって注意をした。衝撃だった。僕や姉は今まで、家にいてそんなことで叱られたことはない。それどころか、自分はその出来事まで「口に物入れて喋る=よくない」ということすら分かってなかった。正直今でも常識の話なのか、マナーや行儀の話なのか、体によくないという話なのか、全部なのか納得し切れていない部分もあるけど、確かに、良くなさそうだと思う。少なくとも、普通の人とか育ちのいい人はやってなさそう。

 

 俺は、それになりたいと思った。行儀がよくて、人と話していても、食事をしていても人に悪い印象を与える事がない人。そうなるには、自分があまりにも躾を受けてこなかったかというところから振り返らないといけない……

 

 

食事の話

 俺の食事のマナーは最悪だと思う。それでもここ最近は、少しでもマシに見えるように独学で何とかしようとしてきた部分もあり、他の家族よりはマシだ。自分の家は父、母、姉、祖父、祖母、俺の六人で食事をする。食事中の空気は最悪で、楽しい話もせず静まり返ってるのに、誰かがお茶を倒したとか、箸を落としたとかそういうので怒り狂う人がいる。また、静まり返ってる間も、他5人の(もしかしたら自分もかもしれない)クチャクチャ、ズルズルいう音が聞こえる。ズルズルというのは味噌汁の音で、特に父のわかめをすする音がデカい。

 マナーが載ってるサイトには「音を立てて食べるな」とは書いてあっても、音を立てないコツみたいなのは載っていないのでここが一番苦労した。最近発見したのは、大きな具が入ってる味噌汁は、具ごと汁を啜るのではなく、具を先に食べてから後で汁を飲むようにすると音が抑えられるということ。今度家族にも教えてあげようと思う。

 他に嫌なのは、祖母の寄せ箸とか姉の迎え舌とか。あと両親ともに皿を舐める。食卓ではやめてほしい。本当に気持ち悪いと思う。あとこの前母に俺の皿舐められた。縁切りたくなった。ここまで来ると、俺が一番マナーちゃんとしてるレベル。でも多分マナー本にも載ってないような、根本的なとこにどっかおかしいところがあると思う。もし人と食事をしていて、それが出たら本当に恥ずいだろうな。

 因みに母親も自分の子供の食事マナーのヤバさに気付いてはいたらしいけど、もっとマナーやばい三人(父、祖父、祖母)の手前注意できなかったんだって!その結果がこれだよ!

 

 

公共施設

 思い返せば、家の外でのマナーや態度も最悪だったと思う。特に、ショッピングモールの中では、大人になった今では一緒の空間にいたくないような「ザ・躾のなってないガキ」だった。ショッピングカートをキックボードのように蹴って爆速で移動したり、姉とかくれんぼや追いかけっこをしたりして騒いでた。衣料品売り場でのかくれんぼが特に好きで、服と服の間に隠れて、たまに他の客を驚かせた。一度や二度ではなく、スーパー、ホームセンターなどに限らず何かしらの店に行ったら絶対やってた。楽しかったから。

 割と最近まで、このショッピングモールでのクソガキムーブは「楽しい思い出」として記憶に残っていたけど、もしかしてやっちゃいけないことだったんじゃないのか?母に、なぜ注意してくれなかったのかと聞いたら「子供はこんなもんだと思ってた」と。因みに父親にもそういうことで注意されたことはない。ここまで来たらネグレクトじゃないかとすら思う。一般常識とか一般の感覚すら身についてないやん。

 後は、登下校中に「空き地」に入って四葉のクローバー探してたとか。一緒に帰ってた隣の家の子に「空き地じゃなくて、誰かの家のものなんじゃないの?入ったらダメだよ」と言われたこともあるけど、どういう意味かよくわかってなかった。一緒に帰ってた母にも注意されなかったからだ。あと、これはガチでダメなことだと思うけど、母と姉と一緒に下校する道すがら、新築の家の玄関(人は住んでる)の階段に登って「傘で人は飛べるのか?」の実験……階段に登って傘を開いた状態でそこから飛び降り、また階段に登って今度は傘を開かずに飛び降り、また階段に登って、を繰り返すというもの……をしてた。3回か4回ぐらい。母と帰っていて、傘を持ってたら絶対やってた。ダメだよ。人ん家じゃん。

 上のようなことも、今だったら絶対にしない。大人になったからだけでなく、最近は常識的であろうとしてるから。常識がない自分がめちゃくちゃダサく思えてきて、それを直そうとしてる最中だからだ。ただし、そのような常識を身につける方法が分からなくてとても困っている。他の人からしたら当たり前すぎるのか本には書いていないし、大人で常識が無いと注意される前にドン引きして距離を置く人が大半だと思う。

 

 

対人について

 対人関係も最悪だった。善悪の判断をどうやってつければいいのかすら分からず、やっちゃいけないこともした事がある(ガチなのは書けない)。親しかったら人を叩いてもいいと思ってたし、小学生の言うような「どうして人を殺したらいけないの」は一年ぐらい前まで思っていた。ここら辺は、社会福祉や倫理なんかを学ぶことで何とか補えるようになった。嬉しい。

 人のものを当然欲しがった。友達と遊びに行った時に、友達が買ったアイスを半分ねだった。当たり前に貰えると思ったけど、「さっき自分の分買えばよかったじゃん」と言われただけ。当たり前の事が当たり前に行われなかったので、ちょっと意味が理解できなかった。姉の持ってたおもちゃも欲しがった。姉のシャボン玉を当然自分も使わせてもらえると思ったけど、姉が嫌がったのが意味不明だった。母方のおばあちゃんにそのことを話したら、「お姉ちゃんのでしょ!」と叱られた。今思えば、母方のおばあちゃんみたいな人がもっと近くに居てくれれば、これまでの人生で善悪の判断に悩むこともなかったのかもしれない。

 当時の自分は「お姉ちゃんのでしょ!」が分からなかった。自分のものはわかっても、人のもの、というのがよく分からなかった。家族の鞄の中を漁るのが好きだったし、家族だけでなく、友達の道具箱を勝手に見漁ったり、先生の引き出しの中を勝手に見たりした。面白かったから。今でも正直面白そうな鞄が目の前に置かれると中身を見たくなるけど、我慢するようにしてる。多分この辺は、バウンダリーの問題なのだと最近わかった。家族、特に母と父方の祖母が境界線のガバガバな人で、簡単にこちら側に入ってこようとする。人のものを勝手に他人にあげる、少しの外出でも毎回詳細を尋ねる、とか。そういう影響で境界線が分からないんだと思う。

 

 

どうなりたいか

 マナーに倫理に心理学と、家族が機能不全だっただけで(それが大層なことなんだけど)今から学ばなければいけないことが多いらしい。自分が今まで得られなかったものが学問や知識として体系化されてるのはすごくありがたいことだと思う。それでも、経験値不足は補えないところがあるため、何かのソーシャルグループワークに参加してみるとか、思い切って精神科で治療を受けてみるとかも必要かもしれない。

 

 自分は今、夢が二つある。何かの学問を修めることと、恋人を作ることだ。これまで、躾の面でノータッチだっただけじゃなく、教育の面でも何もしてもらえなかった。成績表をまともに見てもらえたこともなく、成績が下がろうが、何かに興味を持とうがそれをサポートしてもらえた事がない。高校生の頃、ほぼ引きこもり状態だった自分はある日、何かを学ぶことの面白さに気づいて、諦めてた大学進学を決めた。だが、これまでの遅れを取り戻す事ができず、結局今は近所のFラン大学に通っている。それでも、これまでの自分の学問とは無縁な生活とは雲泥の差で、この機会に自分の興味を深めたり、人としての自分を磨くための勉強ができると思うと楽しい。将来、お金を貯めて大学院に行っても、別の大学に行ってもいい。

 そしていつかは、恋人が欲しい。結婚願望はない(多分碌なことにならないから)が、誰かと付き合ってみたい。そのために、もっとまともな人間になりたい。めっちゃバカだから具体的なことは言えないし言語化も下手だけど、まともになりたい。ただ、そう思う。そうでなければ、死にたいな、とも思う。人生や自分に半分ぐらい絶望してるから。もうちょっと足掻いてみて、半分絶望から100%絶望に変わったら死ぬわ。これだけ書いたけど、多分普通に鬱か何らかの精神疾患を抱えてる状況で毎日生きてて辛いから。可能な限りの努力はしつつ、いつも誰かに助けて欲しいと思ってる。

誰か、助けてくれ〜

 

 

追記

 書き忘れていたことがあったので追記すると、躾をされなかったといっても、甘やかされて育ったという訳ではない。「叱る」というより「怒る」に近いことはよくされた。常識は何も教えてくれなかったのにしょっちゅう怒りを向けられた。自分はそれが嫌いで、何とか家族に怒りを向けられないように、顔色を窺うようになった。本文でも書いた通りネグレクトだと認識してる。こんな未熟な家に生まれたくなかったし、もっとまともな大人が周りにいてくれたらよかったのに。人生を返してほしい。

 とまあ、家族のことばかり取り上げたけど、自分の中にも「常識のないまま大人になってしまった」要因というか資質はもっていたんだと思う(自分にも非がある、という意味ではない)。全然未診断だけど、自分には発達障害の傾向があって昔から他人の気持ちが分かりづらい節があった。人の顔色を窺っても相手の気持ちは分からないし、常識も分からないから普通人に対してしないことをしていた。そういう資質に、最悪の環境がマッチングした結果俺みたいなバケモンが生まれたんだろう。

 

 

GOTHAM シーズン2、2話時点での感想と考察

!GOTHAMシーズン2、2話までのネタバレ注意!

 

 

感想

 洋ドラのGOTHAMが面白すぎる。バットマン歴二ヶ月、主要な映画は大方見たので長編ドラマシリーズである本作品に手を出してみたらまあ面白い。話の展開が面白いだけの作品は一回見たきりで満足してしまうけど、本当に面白く、何週もしたくなる作品というのは映像、音楽、考察のしがいのあるストーリーなどが盛り込まれているのだと実感できる。特にこの作品は映像の構成が素晴らしいと思う。どこで一時停止をしようが、どんな場面だろうがすべて一枚絵として成り立つような画面構成になっている。

 現在はシーズン1を見終わり、シーズン2に突入した段階だが、一つ懸念点がある。シーズン1が神すぎて今後の話の展開を超えられる気がしない。もちろん24話分作品を見てきたためキャラクターに対する愛着もあり、行く末を見守りたい気持ちはあるけどシーズン1ほど熱を持って視聴できるか分からない。

 

 自分がこのドラマで特に好きだったのはギャングたちの勢力争いやペンギンの下剋上周りのストーリーだ。以前龍が如くにハマっていた影響もあり、暴力団関係の話が細かく描写されている作品をみると異常にワクワクする。マローニが死に、フィッシュが海に突き落とされ行方不明(死亡?)、ファルコンが隠居した今となってはペンギンがゴッサムの王になった訳で、これまでの勢力争いの話は今後減るだろう。

 

 他にこのドラマで好きだった要素は3つ。1つは一話、二話程度で完結する短編の事件が普通に刑事ものとして面白かったところ。相棒であるブロックと共に(割と無鉄砲ながら)事件を解決していく展開に今後もなってくれればこの要素はまだ残っていると言える。

 2つ目はバーバラとジムの関係。シーズン1でも初期の頃ではあるが、バーバラが現在のような負けヒロイン(使い方合ってる?)ではなく、ちゃんとしたヒロインとして話の中心にいた頃が好きだった。ごめんけど、現在のジムの恋人であるドクター・トンプキンスと親密になってからというものの、ジムが腑抜けているように見えてならない。というか、自然消滅的に分かれるんじゃなくて直接別れを切り出していれば、オーガの誘いに乗るようなこともなかったんじゃなかろうか。ヒロインを、主人公が全力を挙げて守る展開を期待していたけどそういうのは古いのかな。

 3つ目が、エドワード・ニグマ関連のストーリー。死体で遊んだり逐一なぞなぞを出して同僚に鬱陶しがられるニグマが、緊迫したシーンでも安定したギャグ要因だったところが好きだった。発狂した今となってはそれも望めないか。それはそうと、ニグマのキャラクターは普通に面白いと思う(個人的にGOTHAMにおいて1、2を争うレベルで気に入ったキャラである。気に入りすぎて他サイトで小説も書いた)。ニグマに関する細かい考察は、記事の後半に書こうと思う。

 

 以上のように、好きだった4つの要素のうち3つはもう望み薄となっている。とは言えいい加減変化は必要だ。これからどうなるか分からないけど、このシーズンには新しい展開に期待している面もある。シーズン1が起だとしたら、シーズン2は承として前回までの話を膨らませつつ、今後何十話と続くGOTHAMに期待を持てるような展開になってほしい。こうなってほしいとかは無いけどとにかく面白くなってくれれば満足だ。

 

 

ざっくりとしたキャラごとの印象(飛ばしてよい)

 14話時点で抱いていたキャラごとの印象をメモしたもの。気になる人物のみ書いている上、内容が薄すぎるので飛ばしてよい。のちに印象の変化が起こったキャラは矢印で補足している。

 

ジム…犯罪者にモテモテ。早くバーバラとよりを戻してほしい。いつも危ない橋を渡る→美人検視官が恋人になって腑抜けている

ブロック…ジムのことが好き。表面上はのらりくらりと生きているが内面的には不器用で割り切れずにいるところが多そう→普通はいいぞおじさんになったと思ったら一瞬で警察に帰ってきた

バーバラ…ジムのことが好き。浮気したよね?かなり賢くていい人なのにあの一件以来ザーズの影に怯えてるのがつらい→オーガのこともあり、本当にカウンセリング受けてほしいし幸せになってほしかった。めちゃくちゃ闇落ちしてるの悲しい

ブルース…マジでこのまま順当にバットマンになりそう。カウンセリングとか受けた方がいいと思うんですけど

ルフレッド…執事なのに割と思考が脳筋

セリーナ…既にキャットウーマンとして完成してる気がするけどお母さんの話も気になる→人を突き落とすなんてブルースのこと好きなんだなあと思ったらいつの間にかギャングの一味に

アイビー…早くも魔性の女の片鱗を覗かせる

フィッシュ…引きずり降ろされてもただじゃ引かないところが好きになってきた。普通にかっこいい→カリスマ半端じゃない。絶対どこかで生きてる。

ブッチ…ブッチすこすこのすこ。兄弟殺しとか相当覚悟ありますよ。絶対裏切らん→訓練ってナニされたんですかね。フィッシュと再会して幸せになってほしい

ペンギン…命乞いを何度も見せてくれる。野心家でずる賢いけど詰めが甘くてお調子者。でもこのまま気づいたら上り詰めてそう→上り詰めた。言動が演技ががってるのは母親の影響か

ニグマ…後に怪人化するとしても味方キャラにいていい人間じゃない。もはや既に怪人→殺人の時は案外余裕が無かったのが意外。でも死体をロッカーに詰めた時点でどこか狂ってたと思う

ミス・クリングル…正直どんな人かまだよく分からないけどニグマとの掛け合いが好き→ダメな男ばっか好きになるけど今後そのダメな男にニグマも入りそうで今から全部辛い

 

 

 

キャラクターの考察

ニグマ

 ニグマはGOTHAMの中で一番面白いキャラクターだと思う。エドワード・ニグマという名前が表す通り、のちにバットマンの有名ヴィランであるリドラーになることが確定しているからだ。そんな人物を味方として、しかも警察の内部の人間として描いたことが凄く斬新というか画期的である。

 知的好奇心に基づいて行動し、仕事中でも上司への報告でもなぞなぞを出して仲間からは変わり者の烙印を押されている。資料室のクリングルさんを好きな気持ちは本物だったり、仕事は優秀で自分の能力への自信はあったりと、掘り下げれば掘り下げるほど本当に面白い。あと案外ロマンチスト。勝手に検視室に入り遺体を解剖しつつ遺体になぞなぞを出したりサスペンダーを引っ張ったりして遊んだり、嫌いな前任検視官をクビにするためにピッキングした検視官のロッカーに盗み出した死体を詰め込んで濡れ衣を着せるなど、初めから(作中で何のきっかけがあるでもなく)狂気的な行動をしていた。そのため、もうこのキャラはリドラーというヴィランとしての土台は完成しており、あとはちょっとしたことで犯罪者になるんやろなあと思っていた。

 

 なので、殺人をきっかけに別人格が現れたのは本当に意外だった。ニグマが自分のことを「僕」と言うのに対し別人格は「俺」と言い、『ふたりの男とひとりの女』に登場するハンクのようなイケイケで野蛮な性格をしている。リドラーのキャラはあまり知らないが、多分今後こっちの人格に乗っ取られるんじゃないかなあ。この別人格について少しだけ考察したい。

 

 『ふたりの男とひとりの女』では、善良で気が弱く心の優しいチャーリーの長年ため込んだ怒りが、膨れ上がり爆発した結果ハンクが生まれた。だが、ニグマの場合は元々の善良な人格(ニグマ)と、抑え込んでいた暴力的な人格(新しい人格)に分かれたというのはどう見ても違う気がする。前述した死体遊びや死体ロッカーの件を見ても、ニグマの別人格の持つ狂気的な部分は元々の彼も持っていた。それを抑え込もうとしたことが一度でもあっただろうか。

 

 ここで、人格が分かれる瞬間のシーンに目を向けてみよう。ことの経緯はニグマが片思いしているクリングルさんの新しい彼氏、トムがクリングルさんに暴力を振るっていることを知り、なんやかんやでその彼氏をめった刺しにして殺したことだ。その死体を処理し終え、クリングルさんに詮索されないためにトムからの偽装の手紙を渡すが、その手紙に自身の犯行をほのめかすような内容を残してしまったため、クリングルさんに疑われる。その、疑われた直後に人格が分かれるような描写があった。

 ここからが本題なのだが、人格が分かれるそのシーンで、「何笑ってる、面白くないぞ」「なぜ手がかりを残した?なぜだ!」というセリフや、なぞなぞを言おうとして「やめろ!」と言っていることから分かることがないだろうか。そう、これらはすべて悪いユーモアの否定だ。人を殺し、好きな人にそれを疑われているという状況での笑いやなぞなぞは、明らかに悪趣味な笑いであるし、あえて手紙にNygmaと残し爆笑していたこともこの上ないくらい趣味が悪い。

 

 悪いユーモアを言いたい、行いたい自分と、好きな人に殺人の罪がバレるのを防ぎたい自分が対立して「抑え込もうとした」結果、ニグマのもう一人の人格が生まれたのではないだろうか。悪いユーモアの部分が弾き出されたとも言える。

 以前行っていた死体遊びや死体ロッカーも確かに悪いユーモアではあるが、自分自身の立場や知的好奇心との対立が起こらなかったために、狂気を持った一般の鑑識として生活を送ることができたのではないだろうか。

 

 そう考えると、人を殺した時点ではまだ正気(人格が分かれていない)であり、クリングルさんに疑惑の目で見られたあのタイミングでユーモアの方の人格が生まれたことも納得がいく。トムの頭蓋骨に話しかけているシーンでもまだ正気(人格が分かれていない)だっただろう。シーズン2に入り、しきりに手を洗っているシーンがあったことも、悪いユーモアを弾き出したことの証拠なのではないだろうか。

 

   結論としては、彼は作品の初めから怪人などでは無かった。ましてや、好きな人に疑われたことは「ちょっとしたこと」などではなく、自身の人格に含まれている要素を自ら否定するという大きな転換期であると言うことができる。そして、変わり者の鑑識時代のニグマは、まだ怪人ではないもののリドラーの狂気を着々と育んでいた。犯罪に興味を持ち、死体を利用し、人と溶け込まずになぞなぞを連発しては自己満足の笑いに浸る。まだ彼の今後の展開は分からないが、シーズン1のニグマはそういう人だったのだと思う。

 

 

 ここから余談。どうせ好かれてない、僕の気持ちを知ったうえで邪険にしてる、などと本格的に自覚した後でもまだ彼女のことが好きだったり、思えばニグマが人を殺したのも、ユーモアの方の人格が生まれたのもクリングルさんがきっかけだったり、ニグマが一途すぎて辛い。個人的にニグマとクリングルさんの関係が好きなので、シーズン2、2話にて彼女をかばったところで今年一番沸いた。ほんでその後のちょっといい感じになってるシーンでようやく報われた感が嬉しすぎて泣いたんだけど、今後2人がくっついたとしてもユーモアの方の人格がめちゃくちゃにすることを考えると悲しくなってくる。これが人を殺す前だったら、彼がニグマがエドワード・ニグマでなければ上手くいったろうに。ニグマの今後がつらい。

 ところで、ニグマ発狂シーンは見れば見るほど面白いので必見。ここばかりは吹き替え版で見ることをおすすめする。「彼女が怖がるようなましな男に…そういう言い方はよせ!」と言った後に「なぞなぞはよせ」というドクター・トンプキンスを探しているシーンのジムのセリフを連想するなど、本当はあまり関係のないセリフを状況に結び付け、誰かに何かを言われている体で自分の中で葛藤しているのだ。そういう時はたいてい、異様に頭が回っているタイミングだったりして、なかなか連想ゲームを辞めることはできない。悪い方向に考えが逸れることも多いので、実際にやるのはおすすめしない。

 

 

ペンギン

 ペンギンもこの作品の中で好きなキャラクターの一人。どう見ても、いつまでも小物なのにかなりずる賢く冷酷で、気づいたら上り詰めてゴッサムの王にまでなってしまったところがかなり魅力的だ。

 ペンギンは、1話にてジム・ゴードンに命を救われてから、ジムのことを友と呼び、他の誰と合うよりも明らかに一番嬉しそうな表情を見せている。なのでてっきりペンギンはジムのことが好き(恩と呼ぶ以上の何らかの好感)なのだと思っていたのだが、最近そうも思えなくなってきた。

 そう考えた主な要因は、ローブ本部長の別宅を訪ねたシーン。銃を向けて向かってくる老婆マージから命を救われた際、ペンギンはジムに対して「命の恩人だ」と言った。結局、老婆とはグルだった(どのタイミングで根回ししたかは不明)ため、ジムに助けられることを初めから分かっていて「命の恩人だ」などと言った事になる。思えば彼の言動はかなり演技ががっており、あえて飄々として見せるシーンが多くある。この特性は、確実に芝居好きの母親の影響だろう。命乞いをして見せたり、自身を実際以上に残酷に見せたりして人を動かすのはこのペンギンの得意分野だが、それも彼の演技力のなせる技なのではないだろうか。

 ところで、身に覚えがあるだけで根拠とかは無いんだけど、ペンギンの母親のような親は自分の狭い世界の中だけでで子供を育てようとしがちだ。理解できない周囲の概念を取り込もうとしないため、子供はすごく窮屈な思いをして成長する。親や家族の茶番に(好き嫌いに関わらず)付き合わなければならなかったりするのだが、それをペンギンの母親にも感じた。ペンギンの野心の強さの源流は、母親との窮屈な生活から来ていると思うのは考えすぎだろうか。

 

バーバラ

 バーバラはシーズン1頃からかなり愛着のあったキャラだ。だってメインヒロインだし。可愛いし。

 自分は、本当にバーバラが両親を殺したとは思えない(バーバラ自身もよく分かっていないようだった)。オーガが両親を殺すシーンが強烈に頭に残ってしまい、自分の見たものと自分が行ったこと、つまりは主客がごちゃ混ぜになったに過ぎないのではないか。あの一件以来、「オーガ」になってしまったバーバラを悲しく思う。

 余談だが、ドクター・トンプキンスに対して「先生が好き」と言った時、「あ、ほんまに好きなんや☺️」とほっこりしてしまった。違ったらしい。

 

 

 

 以上、GOTHAM面白いねという話でした。現在シーズン2の4話を見ている最中だけど、シーズン2も割と期待して良さそうで嬉しい。

iPadを手に入れました

 この度、私マルレリラはiPadを手に入れました。長年欲しいと思っていたような、思っていなかったような、いざ手に入れてみると何のために買ったんだっけ?と思うぐらい使い道にこまっています。だって、スマホもパソコンも持ってるんだもん。

 。。。まあ、それはさておきキーボードどんなもんじゃと思ってiPadに接続してみた。案外打ちやすいかも?姉貴が持ってたキーボードなんだけど、曰く打ち心地がクソらしい。まー使ってりゃそのうち慣れるだろう。iPadの使い道もそのうち決まる。

終わり

 

 

 今日のブログ短くない?キーボードが打ちづらいせい?仮にこの文章をパソコンで書いてたとしたら、二倍の文章量書けてんだよな。。。ほんで3点リーダどこやねん。慣れるまでの辛抱なのか。。。?

 

日常にも翻訳機があればいいのに

 今年もやってきましたこの時期。名付けてブログ強化月間。期末テストや期末レポートに向けて文章を書く機会を増やすべく、ブログを積極的に書いていこうという月です。それっぽい文章の書き方を綺麗さっぱり忘れてるみたいで、さっそくぎこちない言葉しか出てこないけど、レポートの提出までには何とかましになっていて欲しい。

 

 

 

 突然だけど、みんな日本語って一つだと思ってるでしょ。方言の違いはあれど、日本語っていう共通のものがあって、外国に行けば外国語が話されていててんやわんやみたいな。いつから自分の日本語と相手の日本語が同じだと錯覚していた…?

 

 例えばギャルの話す言葉とオタクが話す言葉は違っていて、それぞれがギャルの話し方オタクの話し方しかできない場合、両者の会話はあまり通じないかもしれない。それは、どちらの立場が上だとか良い悪いとかそういう話ではなくて、客観的にはただ通じないという事実があるだけだ。

 この場合、ギャルは周囲のギャルから、オタクは周囲のオタクから…つまり、所属するコミュニティから言葉を学び、発信して言葉を自分のものとして定着させた過程がある。言葉はその環境によって育まれている訳で、その環境が違えば言葉も違う。

 

 日常で出会う人の中で、例えばコンビニに来たお客さんとかで、話が通じないなーと感じることがあるかもしれない。そんな場面があったとしよう。僕が思うに、その店員さんはそのお客さんに通じる言葉で喋れていない。

 人には人の育った環境があって、言ってしまえば、日本語という枠組みの中でも、人の数だけ言語があるのではないか、というのが僕の考えだ。相手の言葉で喋ることができる人のことをコミュ強と言うのかもしれないけど、人間全員が全員コミュ強にできている訳じゃない。そうこうしているうちに、どうにも話の通じない人が現れる…

 

 そんな時のために、翻訳機があればいいのにな、と思った。相手と自分の言葉の、微妙なニュアンスの違いやそれによって話が通じなくなっている部分を見つけて、言葉を変えて提示してくれる機械。あったら絶対便利なのになあ。

 

 

 

 因みに、僕の視点から見るとその話の通じない人というのは自分以外の全員だ。僕は高校時代まるまる引きこもりで、現実にもネットにも友達ができず、その状態が6年目に突入しようとしている。今では引きこもりは改善され、外に出られるようにはなったけど、店員さんや、学校で関わる人とまあ話が全然通じない。

 引きこもり時代に見たテレビや動画、漫画などのセリフや会話は、今の自分の喋りを構成してると思う。それは一方通行のインプットに過ぎず、環境と自分との相互関係で生まれる言葉とは違って、人に通じない言語になってしまったのではないだろうか。言わば、言語のガラパゴス化だ。(現実、僕が人と話していると本当に何言ってんの?みたいな顔をされる)

 

 

 

 どうすればいいんだーーー!!

 

終わり

美術館に行った

美術館とは言っても入場料は500円もしないので僕みたいな貧乏人にも優しい。来場は2度目。前行った時とは少し作品の顔ぶれが変わっていた。

 

中でも、鋼の大きな板をキャンバスに貼り付けた作品がかっこよかった。その作品の感想は「背景の金色と鋼の鈍い色の対比が…」とか、「この作品は日本美術の〇〇を彷彿とさせる…」とかばっかだったけど。

いや、この鋼自体がめちゃくちゃかっこよくないか?!

何を隠そう、僕は石や金属、地面などが何となく好きな(誇張して言えば)無機体フェチなのである。誇張して言えば、というのは漠然と好きなだけで何一つ詳しくないという意味だが…何だっていい、好きなものは好きだ。

 

そんなフェチを持つ人間から見ると、その作品は鋼それ自体が存在感があり雄々しくて何とも素晴らしい、こんなかっこいい鋼を見せていただいてありがとうございますという感じ。

 

象徴する精神的なものにばっか目を奪われて、物それ自体が見えてないんじゃないの?とも思う。まあ、美術あんま詳しくないからデカいことは言えないのだが。

で、思ったんだけど「絵の具そのもの」にスポットライトを当てた作品って存在する?絵の具って単体でも綺麗でかっこよくて、絵の具を画面に落とせば何を象徴するでもなく素敵だと思うんだけど。今度やってみようかな。

 

あと余談だけど、昔の芸術作品で静物に「物事の盛衰」を象徴させたものが僕はあまり好きじゃない。静物はそれ自体がかっこいいと思っているから、人間や人間の精神よりも劣るものとして描くことに人間の驕りを感じてまあ嫌なんですわ。

 

終わり

コロナかもしれない2日目

夜中、1時に目が覚める。寝汗をびっしょりかいてるのがキモかったが、寝る前が嘘のように体調がいい。頭を振っても多少は大丈夫になったが、しばらく起きてたらまた体調が悪くなった。

とりあえずトイレに行き、うがいの代わりに水を飲む。脈拍は111、冷えピタを換えながら熱を測る(前髪を巻き込みまくってテンションが下がった)と、熱は38度6分。うせやろ?とっくに熱下がってると思ってた。

 

 

朝7時、目が覚める。昨日の予想よりずいぶん体調が良いが、脈拍は100を越えているので依然として注意が必要。窓を閉めて寝たので、めちゃくちゃ暑かった(室温は26℃だった)。

姉は既に起きていて、日課のゲームをしてるのかと思ったらゲーム実況を見てるだけだった。かなり咳の回数が増えてる。姉の声が低くなってるのが面白かったので、とりあえずスマホボイスレコーダーに記録した。

 

頭を起こすと、気分が悪いのが分かる。熱を出すと大抵は悪夢を見るが、今回は小学生の頃のクラスメートに面と向かって「嫌い」と言われる夢だった。

熱は37度9分に下がっている。

 

(余談だけど、日課の体重測定で体重を「8度4分」と読んでしまう。頭バグっててワロタ)

 

 

朝8時、朝食を食べたら味覚が軽く消えててビビった。舌先が、パイナップルを食べた後みたいに痺れてる。牛乳が苦い。砂糖が甘くない。塩を舐めてみたらちゃんとしょっぱかった。舌先だから、甘味が消失した?

嗅覚はあるっぽいので食事には困らない。パンは思った以上に匂いの比重が大きい?らしく、いつもと変わらず食べられた。かっぱえびせんも変わらず。水は超不味い。

 

待って、自分へのご褒美としてパウンドケーキ買ったんだけど食えんやん…

 

 

 

追記:10時半。お腹が痛い。お母さんも熱っぽいらしい。姉はずっと唸ってる。

 

追記2:お腹が痛いのはたまに来る下痢でした。

 

お昼。12時半。体調はそこそこ良い。ばあちゃんもコロナの検査に行った。母と姉は寝込んでしまったので、いよいよ台所に立てる人間が僕しかいなくなる。

とりあえず、卵焼きを作った。味や分量は勘でやったけど、初めてちゃんと形になって嬉しかった。みんな体調が悪そうだったので一人で食べた。じいちゃんはまだ感染してない…訳はないと思うけど、念のため分けて生活した方がいいと思う。

 

何やかんや1時。脈拍は100を下回ってた。熱は38度1分。ばあちゃんはコロナ陽性だって。

夕食どうしよう?流石に出前が何か頼むかな。言うてみんな食欲無さそうだけど。

 

追記3:午後3時。メルカリで出品してた商品に値下げ交渉コメントが来てめちゃくちゃ悩む。こっちは今頭働かないんだ。コロナが治るまで出品取り下げようかな。

 

いっけなーい!体温計を失くして体温が測れない!!仕方なくもう一つの体温計を貸してもらった。体温は37度5分。脈拍は正常値まで下がった!

 

 

5時半。動ける人間が僕と親父しかいないせいで、2人で夕食を担当することに。そうめんならいけるやろwwwと思ったら、麺を入れるタイミングを間違えた?ようで、粉っぽいそうめんになってしまった。

それを打開しようとこおり水に麺をつけたせいでつゆが温くなってしまい\(^o^)/オワタ

 

粉っぽい麺にぬる〜いつゆのそうめんなんて誰が食べたいんだよ…(みんな熱出てて味なんか分からないかもしれんが)ばあちゃんはそうと知らず、「まあまあ、美味しそうに作ってくれて」なんて言ってたけど、やめろやめろ!ハードル上げるな!

 

7時。完全にメンタルが死んだ。今は部屋に引きこもってる。脈拍は100越え、熱は37度分。

コロナかもしれない

親父がコロナに罹った。かくいう僕も、今朝から喉が痛く、お昼ごろには鼻水が止まらなかった。そして、熱が37度ある。こいつは十中八九コロナだろう。

親父が風邪っぽい症状に見舞われてから、数日は会社を休んで家の中をうろついてたから多分間違いない…正常性バイアスって本当にあるんだなあと思った。

 

 

コロナ(多分)になってみて一日目。こんなのワクチンの副作用の方がまだ辛かった、というのは今のうちで、今後数日間は恐ろしい病状がうんたらかんたら。そんなことよりも、家族にうつすのが一番怖い。親父が数日普通に生活してたことで、家の中は諦めムード。お母さんは、今更寝食を分けても仕方ないって。

そんなん分からんやん。できることからしようよ。あ、悪寒。

 

 

 

追記:夜になった。姉が仕事から帰って来たが、姉貴もコロナ疑惑。喉が痛いらしい。

僕はというと、全ての感情が「もう嫌だ」になっている。とにかく体がだるくて、寒いような暑いような症状が出た。そんなのよりも、メンタルが地獄に急転直下して本当につらい。熱が出たことで休む大義名分ができたのは幸いと言っていいのかどうなのか。

 

「この翌日、高熱にうなされる羽目になることを俺はまだ知らない…」的な展開になったらやだなあ。

 

 

追記2:九時半だけどもう寝る。熱は38度7分。脈拍が100以上あった。頭を少しでも降るとズキンと痛む。あと腕上げると痛い。寒い。換気のために窓開けて寝たほうがいいのかな?寒いんだよな…

姉は元気そう、親父は昨日と変わらん。明日病院行くべき?