ゆっくりいこう ~不登校ふたりっ子の足跡~

不登校の双子と生きる母の忘備録

小学校卒業から2年

こんにちは。

 

今日も空気はひんやりしていますが、陽射しはもう春ですね。

 

春休み中の長男、モンハンNOW(ポケモンGOみたいなスマホゲーム)をやりにお散歩に出かけています。

ひとりで!!

 

以前はちょっと出るだけでも「一緒に行こう」と誘われたのに。

フォートナイトの話を聞きながら毎日一緒にお散歩していたのは、もう2年半前のこと。

成長したなぁ。

ま、あっという間に帰ってくるのですけどね。

 

再び、小学校の先生に会いに

前回のお話はこちら

eco-hs-o.hatenablog.com

 

中学2年生の修了式が終わった翌日、小学校へ行ってきました。

先月、次男と小学校を訪問した時に会えなかった先生にお会いしてきました。

今回は長男も一緒に。

 

お会いしたかった先生は、支援級で2年間お世話になった先生。

当時の次男は完全不登校ではなかったものの、登校した日数はかなり少なかったと思います。

先生と関わった時間はそれほど多くありません。

でも、次男の繊細さをすぐに感知して、いつも温かい眼差しで見守ってくださいました。

 

卒業するときに次男が先生にプレゼントした手づくりのぬいぐるみ。

今も教室の高いところにちょこんとお座りしていましたよ。

eco-hs-o.hatenablog.com

 

次男がぬいぐるみ製作を始めたのは、6年生の12月頃。

家庭科の授業を受けたこともなく、はじめは裁縫の「さ」の字も知らない子でした。

 

玉結びも玉留めも波縫いも、なにひとつ知らない子が「ぬいぐるみを作りたい」って。

最初はなんて無謀なことを・・・と思ったものです。

 

先生にあげたぬいぐるみを改めて手に取ると、とても拙い出来。

縫い目はがたがた。

糸がぴょこぴょこ飛び出しているところも。

 

あれから2年。

50体を軽く超えるぬいぐるみを自作し、腕も格段に上がりました。

オリジナルの子を販売するという経験もできました。

2年分の努力の結晶をいっぱい連れて、先生に見て頂くことができました。

 

先生「感動。もう立派なプロだね」

 

次男もとても嬉しそうで、励みになったと思います。

 

苦しかったのは「所属感」かもしれません

 

次男は中学では完全不登校

今年度の出席日数は「0」でした。

 

現在所属している中学には寄り付かない。

小学校に所属していた当時は小学校にもなかなか行けず、卒業後2年も経って自ら「行きたい」という気持ちになる。

 

これってどういうこと? ですよね。

 

学校や会社などの組織に属して活動するうえで「自分はこのコミュニティの一員だ」と認識するのは、とても大切だと言われています。

学校の学級経営においても、所属感の向上を重要視する先生は多いようです。

 

次男は幼稚園の頃から所属意識が強いタイプでした。

学校に行けなくなった小学校3年生の時でさえ、クラスメイトや先生が大好きでした。

 

でも、所属意識が強いが故に、

こう振る舞うべき

みんなに合わせるべき

という意識も強くて。

先生やお友達が求める「理想の自分」になろうとしていました。

 

次男の本来の気質は、おそらく、自分で考えて行動したいタイプ。

学校で自分を出すことができないのは苦しかったと思います。

 

今の次男は通っていない中学校にも、もう卒業した小学校にも「所属感」はありません。

でも、中学の担任の先生がどんなに優しく寄り添ってくれようとしても、どうしても学校というしがらみは消せなくて。

 

所属感がなくなったら、遊びに行ける

 

今の次男はクラスメイトが誰なのか、普段の教室がどんな雰囲気なのか知りません。

でも、担任の先生はやっぱり「先生」で。

どんなに優しく寄り添ってくれる先生でも、どうしても学校というしがらみを感じてしまうんだろうな。

 

もう卒業した小学校に遊びに行けて、在籍している中学へは行けない。

皮肉な話かもしれないけど、中学も卒業してからだったらしがらみなく遊びに行けるのかもしれません。

 

春休みのお楽しみ

 
こんばんは。

 

双子の中学校は今日で通常授業が終わり。

来週月曜日には修了式です。

 

春休みに入るのが楽しみな長男。

「今週は頑張る」宣言をして、 雨がひどかった火曜日以外は登校しました。

 

3学期、出席日数はぼちぼちだったものの、 自宅学習はがんばっています。

進んでお手伝いをしてくれたり、 ちょっと外に出てみたりと良い調子。

 

完全不登校の次男もぬいぐるみ作りに励んでいます。

作業時間が5~6時間×週4日くらい。

調子はまぁまぁ・・・なのかな。

 

支援級の教室で次男の身代わりをしていたぬいぐるみのうさぎさん 、

「春休みの間、ひとりぼっちは可哀そうだから」

と、長男が連れて帰ってきました。

去年の夏休みに入った頃、次男が先生に依頼されて作ったコです。

里帰り(?) してきたうさちゃんを見て嬉しそうな次男。

「久しぶりに我が子に会えた気分」だそうです。笑

 

春休みの予定

 

年度が替わる春休みは新生活の準備に忙しい方が多いかもしれませ んね。

皆さん、どこかお出かけのご予定はありますか?

と言っても、 まとまったお休みがあるわけではない大人にとっては、 ただただ忙しい季節・・・という方もいらっしゃるかも。

 

eco家は毎年恒例、私の母、姉、姪っ子が2泊3日で遊びに来る 予定です。

 

姪っ子(双子のいとこ)は現在小学3年生。

双子とは5歳差です。

中学生男子2人が年に1度しか交流のない小学生と遊ぶという状況 。

何をして遊べば良いかわからない、という子もいると思います。

 

でも、双子にとっては楽しみな様子。

バドミントン、ボードゲーム、Switchのゲーム、 あとは何しよう? と、色々考えています。

 

お出かけもする予定。

姪っ子は近くで運行している遊覧船に乗りたいそうです。

地元民はなかなか乗らないやつですね。

我が家では誰も乗ったことがなく、 私も長男も楽しみにしています。

船上から桜が見られたら素敵かも♪

 

次男は船には乗りたくないそうです。

いざという時(パニックとか不安に襲われた時) 逃げ場がないから。

「船着き場で待ってるよ」と。

 

普段から我が家のお出かけは難しい。

社交不安障害の次男の行ける場所を考えると、 選択肢が少ないのです。

近距離で、そこそこ人が少なくて、楽しめて。

結果、毎回同じ場所に行きがち。

慣れている場所の方が安心できると言うから良いんですけどね・・ ・。

 

対人不安と緘黙

 

次男の対人不安が明らかに強くなったのはコロナ禍以降。

ひととの関わりが激減したことが少なからず影響していると思いま す。

 

昨年の春、3年半ぶりに母たちが遊びに来た時は、 次男も一緒に食卓を囲み、 なんとなく会話に参加している風でした。

母や姪っ子にぬいぐるみをプレゼントしたり、 一緒にいちご狩りに行ったりもしました。

 

でも実は、私の両親や姉とは直接言葉を交わせていません。

目も合わせられなかったそうです。

 

私や長男を経由して話すか、Yes, Noで答えられる質問に首の動きで答えるか、くらい。

両親も姉も無理に口を開かせようとせずに接してくれたので、 一緒に過ごすこと自体はできました。

 

唯一直接言葉を交わしていたのは姪っ子。

ゲームをしながら、バドミントンをしながら、 ぬいぐるみを介してなど。

自然に子ども同士の会話が成り立っていました。

 

次男は場面緘黙症と診断されたことはありません。

でも、それに近い状態ではないかと感じたことは度々あります。

 

場面緘黙症(選択性緘黙症)は保育園や幼稚園、 学校などの特定の場面で言葉を発することができなくなる不安障害 として知られています。

家族や安心できる相手であれば普通におしゃべりできるそうです。

 

次男の場合、そもそも他人と接する機会が著しく少ないため、 いまいちよくわからない。

日常的に接する相手でなければ、 緊張して話せないのも無理ないのでは? とも思います。

 

先日、母と電話で話していた時にポロっと出た言葉。

「今年は次男くんと少しお話できるかな」

 

遠方で暮らしていて、 あと何回元気な状態で会えるかわからない母にとって、 直接おしゃべりできないのは残念なことなのでしょうね。

一方で「会えるだけで嬉しいよ」とも言ってくれるけど。

 

次男が口を開くかどうかは、 その場になってみないとわかりません。

でも、今は母たちの来訪を楽しみにしています。

言葉は交わせなくても、楽しい時間を共有できますように。
 

不登校の子と同じ方向を向いてくれる支援級の先生

こんにちは。

 

今日もeco家地方は雲の多い一日。

この季節、陽射しが入らないとお家の中が寒く感じます。

 

先日、外物置の屋根の上で猫ちゃんがにゃーにゃー鳴いていました。

降りられなくて、2時間くらい困っていた様子。

ところが、次男が見かねて助けに手を差し伸べると、フェンスを足場に飛び降りて猛ダッシュ

あっという間に走り去っていきました。

 

降りる恐怖よりも人間への恐怖の方がずっと大きかったのでしょうね。

次男は少々がっかりしていましたが、めでたしめでたし。

 

普段ほとんど家から出ない次男。

こういう時にはささっと行動に移せて感心します。

どうやって助けようと思っていたんだろう?

 

成長している長男

 

昨日と一昨日は中学校の面談に行ってきました。

双子の中学では、支援級在籍の子は毎学期面談があります。

 

三者面談が好きというお子さんはあまりいないと思いますが、長男は三者面談が大嫌い。

数日前から面談が憂鬱でそわそわするくらい、苦手なことのひとつです。

 

中1の1学期末の面談では、先生との間にこんなやり取りがありました。

 

面談が始まると同時に、机に伏せてしまった長男

先生「長男くん?どうしたの?」

長男「三者面談来たくなかったけど、我慢してきました・・・」

先生「そうかそうか。じゃあ今、すごく頑張ってるんだね。わかった。ちょっと気になるけど、そうしてていいよ」

 

結局、その時の面談で長男はほとんど口を開かず、一分一秒でも早く終われ!というオーラを振りまいていました。

 

それが今では、先生からの質問に自分の言葉でちゃんと答えられるように。

しっかりとした姿勢、明瞭な言葉で。

 

その方が結果的に早く終わると学んだのか、自分なりに気持ちを整える術を身につけたのか。

どちらにしても「成長したね~」と、先生もにこにこ。

最近がんばっている(本人比)勉強の話や、進路の話をしっかりすることができました。

 

春からは中学3年生。

まぁ一応、受験生です。

 

夏までには志望校を決める予定。

通信制高校で早いところでは9月に願書提出、10月には合否が出るそうです。

あっという間だなぁ。

 

「次男君は幸せですよね」

 

次男の面談はいつも本人不在。

先生と私の二者面談です。

 

次男の家庭での様子やぬいぐるみ製作の成果をお伝えするのがメイン。

今回は次男が作ったクマさんのぬいぐるみを2体持参して、先生と私、クマさん×2の四者面談のようになりました。

 

次男は中学卒業後、進学の意思がありません。

ハンドメイド作家としてお金を稼ぎたいと考えています。

私はそれを全面的にサポートしたいと思っていて。

事務的作業や広報の役割を担うことも厭いません。

 

ただし、夫の考えはちょっと違うようで。

 

ぬいぐるみを作って販売するという活動に反対はしないものの、

それで自立できるのか

中卒で本当にやっていけるのか

せめて高校くらいは・・・

という気持ちがまだまだあるようです。

 

私も次男も、夫と面と向かってこういう話をしたわけではありません。

だから本当のところはわからない。

ちゃんと話さなければ・・・と、思ってはいます。

が、言葉の端々にこういう想いを感じるから、なかなか切り出せず。

 

本当は今回の面談には夫も同席してもらい、そんな話をしたかったのです。

でも、仕事が入ってしまい叶いませんでした。

 

共感力と想像力が素晴らしく高い先生。

そんな私のモヤモヤもキャッチしてくださいました。

 

先生「次男君はとても幸せですよね。理解してありのままに受け止めてくれるお母さんがいて」

「お父さんともお話できれば良かったですけど・・・」とも。

 

嬉しかったな。

 

子どもたちが不登校になって暗中模索し続けてきて、今も迷いはたくさんあります。

でも、肯定してもらえると、ちょっとホッとします。

 

どこで読んだのか忘れてしまったけれど、すごく刺さっている言葉があって。

 

「寄り添う」というのは、同じ方向を向くこと

 

担任の先生が子どもたちと同じ方向を向いてくれているのは、本当に心強いです。

不登校で生じた勉強の空白を少しずつ埋めていく

こんにちは。

 

気づけば2月がもう終わりですね。

時の流れる速さにびっくり。

 

次男は今、久しぶりにキャラぬいを作っています。

何を作っているかは教えてくれませんが、私の予想は『推しの子』のキャラクター。

毎回、刺繍糸と生地の色から何のキャラを作っているのか予想して楽しんでいます。

 

次男曰く、今回は新しい試みをしているそう。

なんだろう?

もう2日間(時間にして8時間以上?)もずっと刺繍をしている様子。

手が痛いと言いながらそこまで頑張れるのはすごいですね。

 

長男の勉強との向き合い方

 

小学校3年生から五月雨登校状態(定義的には不登校)の長男。

授業を受けず自主学習をしていた時期もありましたが、小5の途中から最近までは勉強から遠ざかっていました。

心の回復にエネルギーを注ぐことができたと考えれば、必要な時間だったのだと思います。

 

でも、長男には中学卒業後、進学の意思があります。

自分でも、このままでは良くないと思ったようで。

中2の1学期くらいから徐々に勉強にも意識が向くようになりました。

 

支援級の先生とも相談して、やっておきたいのは英語と数学(小学校の算数の復習から)ということで意見が一致。

本当は漢字も・・・と言いたいところだけど、一気にやってパンクしてしまっては本末転倒なので。

ぼちぼちコツコツを心掛けて取り組んでいます。

 

国語学習アプリ

 

英語は教科書や問題集を一切使っていません。

Duolingoという外国語学習アプリで、毎日数分の問題を解くだけ。

ja.duolingo.com

 

このアプリで英語が習得できるかどうかは正直わかりません。

ただ、今のところ2カ月間以上、1日も休まず続けられています。

それが答えのような気もする。

 

長男は英会話を習ったこともなければ、小学校で英語の授業を受けたこともありません。

ネイティブには通じないような和製英語や、マイクラに出てくるちょっとした単語ならわかる・・・というレベル。

 

そんな子に中学の英語の教科書を開いて、さぁ勉強しましょ♪と言ったところで、英語が好きになる未来は見えなくて。

英単語をひたすら書いて覚えるとか、be動詞やら動詞の活用を覚えるとか、そういうのは二の次。

まずは英語に親しむ目的で始めたのがDuolingoです。

 

超初心者レベルから初めて2カ月。

なんとなく文章を理解し、組み立てられるようになり、単語も少しずつ覚えています。

リスニングはゆっくり再生が可能なので、何度も聴いて確認している様子。

 

私はなにひとつ教えていません。

be動詞とか、三単現のsだとか、aとan、theの使い分けだとか。

学校で習う英語のルールをちゃんとわかっているわけではないと思います。

 

ただ、

同じ単語、似た問題がしつこいくらい繰り返し出てくる

センテンスで覚える

を毎日毎日繰り返すことで、なんとなく理解しているかな? という感じ。

 

もうしばらくこのスタイルを続けようと思っています。

それでいざ英語のルールをきちんと勉強した時、パズルのピースがぴったりはまるように理解できたらいいなぁと。

勉強の楽しさを感じるのって、そういう瞬間ですよね。

 

算数から数学へ

 

色々な教科がある中で、積み重ねがないとどうにもならないのが数学。

 

昨年の夏から小学校算数の振り返りを始めて、先日めでたく小学校の単元が終了しました!

がんばりました。

 

いよいよ算数から数学へ。

 

算数と数学の違いって説明できますか?

 

学校ではどう教えているんでしょう?

教わった記憶、ありますか?

ちなみに私は考えたこともなかったし、教わった記憶もありません。

 

算数は基本的な計算方法、図形の面積や体積、重さや長さについて学ぶ教科。

数を使って正しい答えを導き出すことが目的

 

数学は数、量、図形など性質について研究する学問。

その数の持つ意味、なぜそうなるのか?を数字や図を使って論理的、一般的に表現する方法を学ぶ教科であり、答えを導き出すまでのプロセスが重要

 

なのだそうです(そうなんだ!!)

 

これって教える側も意識が必要。

算数は単純に「解き方」を教えればいい。

でも、数学の「概念」(たとえば負の数とか)を教えるのって、なかなか難しいです。

 

長男の理解もいまいち。

解き方はわかっても、概念が理解できているのか怪しい。

 

今は勉強のサポートになるような動画が無料でも見られる時代。

探せば色々出てくると思います。

長男にそれも提案したけれど、拒絶。

わかりやすいのもあるのになぁ。

 

というわけで、学校の教科書と問題集で勉強しています。

正直、授業を受けずに教科書で勉強をするのは、すごくわかりにくい。

要点がまとめられている市販の参考書か問題集を買った方が効率が良さそうです。

 

 

学習の空白地帯を全て埋めようという気はありません。

ただ、長男の「勉強をなんとかしたい」という意欲には寄り添いたい。

 

と言いつつも、願わくばプロである学校の先生に教わってきて欲しいと思う今日この頃です。

義母のちょっとした変化

こんにちは。

 

月曜日からどんより空。

eco家地方は一日雨です。

 

このところ週3くらいで登校している長男。

月曜日はやっぱりエンジンがかかりにくい。

天気が良くないと余計に気持ちが萎えてしまうようです。

お家で1時間少々勉強しました。

小学校6年生の算数がもうすぐ終わります♪(現在中2)

 

ちょっと元気なのかも?

 

10日ほど前からでしょうか。

次男の調子が急に上がったように感じています。

 

・突然、小学校へ2年ぶりの訪問

・私の不在時にひとりで自治会の班内(28世帯)に広報を配りに行った

・ぬいぐるみ作りに集中している時間が長い

・寝る前に長男と遊ぶ

・夫と長男とモンスターハンターで遊ぶ

・1日に何度か、やたらテンション高くしゃべり続ける時がある

 

特に長男と遊んでいる姿を見ると、ご機嫌なのがよくわかります。

 

私や夫には優しくて丁寧に接する次男ですが、長男に対しては基本、塩対応。

双子といえども精神レベルは違うので、次男的には一緒に遊ぶのももう卒業なのかなぁと思っていました。

でも、なんてことはない。

元気があれば同じレベルで楽しく遊んでいます。

 

元気が出てくるとやりたいこともあれこれ出てくる。

ひとつひとつに耳を傾けて対応する方は大変なのだけど。

それでも、元気がないよりはずっといいです。

 

義母のちょっとした変化

 

葉っぱの切り絵アーティスト、リトさんをご存知ですか?

 

lito-leafart.com

 

大人になってから発達障害がわかり、自分の道を探し求めて、今は葉っぱの切り絵アーティストとしてご活躍されている方です。

 

リトさんの作品はファンタジックで優しい世界観。

繊細な切り絵に、自然の風景と重なった瞬間を切り取った写真がとても魅力的です。

作品に添えられる言葉も柔らかくて温かい。

私は以前からSNSをフォローしていて、本も持っています。

 

先日、義母がリトさんの本を次男にプレゼントしてくれました(私が持っているのとは違う本)

リトさんの作品展に行って感銘を受けたそうです。

 

義母「リトさんみたいに好きなことを極めて活躍している人の存在が刺激になるかと思って」

 

中学校に行かずにぬいぐるみ製作をしている次男に、と。

 

今まで義母は不登校に関してもぬいぐるみ製作に関しても、理解を示してくれたことがありません。

社交不安障害についても、度々抑うつ状態に悩まされていることについても。

 

双子が不登校になる前は、徒歩3分の距離に住んでいる義母とは良好な関係でした。

でも、ここ数年はできるだけ距離を置いています。

 

義母との間には埋めようがないほどの価値観の差があって。

不登校初期にすでに傷だらけだった心に追い打ちをかけるような言葉を浴びせられたことは、忘れたくても忘れられません。

この人にはどんなに言葉を尽くしても理解してもらえない。

そう思って、私自身と双子の心を守るために距離を置き、理解を求めることを諦めました。

 

リトさんの素敵な本をプレゼントしてくれた義母は、次男の生き方を、ようやく少し理解してくれたのかもしれません。

 

私にとっては今更だし、1m幅のずっと遠くまで続く溝がたった数mm近づいただけ。

簡単に埋まる溝ではないと思っています。

 

ただ、今からでも溝を少しずつ埋めることが可能なら、埋めていけたらいいな。

義母に理解を求めることを諦めた時、とても悲しかったから。

永遠にこの溝は埋まらないと思っていたから。

何より、私にとっては赤の他人でも、子どもたちにとっては血の繋がった祖母なのでね。

 

希望は持っていたいなと思います。

次男 2年ぶりに小学校へ

こんばんは。

 

金曜日の夕方、私が仕事を終えて晩御飯の支度を始めると

「今週もお疲れさま」

と、必ず声をかけてくれる次男。

 

フルタイムでもないし、在宅ワークでひたすらPCに向かっているだけでも、「お疲れさま」の一言が嬉しいです。

 

長男は今週3回登校しました。

なんとなく気が乗らない空気を纏いながらも。

長男もお疲れさま!

 

次男 2年ぶりの小学校訪問

 

朝、次男から驚きの一言が。

「今日、小学校に行こう」

昨晩、急に思い立ったようで。

 

次男はいつも突然なんですよね。

しかも、思い立ったらすぐ動きたい。

先生がご不在の場合もあるし、会議中の場合もあると承知してもらったうえで、下校の時刻に合わせて行ってきました。

 

長男は小学校卒業後も何度か小学校に遊びに行っています。

次男は卒業以来初めて。

約2年ぶりです。

何度か「行きたい」という話は出ていたものの、実現には至りませんでした。

 

次男が小学校に行きたかった理由は4つ。

①支援級の担任の先生に会いたい

②さんざんお世話になった保健室の先生に会いたい

③上手に作れるようになったぬいぐるみを見てもらいたい

④仲が良かった2コ下の子たち(現6年生)にメッセージを残したい

 

これまで作ったぬいぐるみの写真を入れたファイルと、支援級の子たちへのメッセージと絵を描いた紙を持参しました。

 

残念ながら、①と②は叶わず。

担任の先生はしばらく入院されているようで、まさかの休職中。

保健室の先生は昨年度末に他校に異動されていました。

でも、長男の担任だった先生が対応して下さり、両先生に次男の訪問を伝えてくれるとのこと。

 

連れて行った4体のぬいぐるみを見た先生は

「すごい!! かわいい~! すごいよ次男くん!」

と、絶賛して下さいました。

写真もパシャ!

(「次男くんは写るのイヤだよね? ピースして手だけ入って」という声掛けが。さすが支援級の先生)

 

びっくりしたのが、次男がはっきりと声を出してしゃべっていたこと。

次男は場面緘黙症と診断されたことはありませんが、社交不安障害になって以来、ほとんど他人と言葉を交わすことがありません。

 

たまにご近所の方に会うと、本人的には「こんにちは」と挨拶しているのです。

蚊の鳴くような声で。

それ、絶対聞こえてない(会釈は通じていると思います)

相手が私の両親や義母の時でさえ、目も合わせられないし会話できません。

 

それなのに。

先生から作品について質問され、はっきりとした声量ではっきりとした言葉で返事をしていました!

言葉数は少ないし、やっぱり目は合わせられないけれど。

久々にそんな次男を見ることができました。

 

帰宅後の様子

 

2年ぶりの母校訪問、さすがに極度の緊張だったようです。

行きの車の中でも、小学校の頃に何度も車で通った道を走るだけで、動悸と腹痛に見舞われていました。

 

家に帰ってからしばらくは抜け殻状態。

話しかけても聞こえていないし、目も合わない。

おまけにお腹も下してしまったようで、2~3度トイレに籠っていました。

 

普段は安心安全な家の中で好きなことをして過ごす生活。

外に出ても基本的に人と関わる機会はとても少ない。

そんな次男が自ら「行きたい」と言い、行動に移せたのはとても嬉しいです。

がんばったんだね!

 

でも、やっぱり対人不安、緊張が尋常じゃないレベル。

本人も改めてそれを感じたと思います。

それは私も同じで、自ら行動してもやっぱりこうなるのか~・・・と、残念な気持ちはあります。

社交不安解障害の寛解まではまだまだ遠い。

 

次男の会いたかった先生は3月に復帰されるそうなので、調子が良ければまた会いに行く予定です。

進路選択には覚悟が必要

こんにちは。

 

そろそろ本格的な花粉シーズンですね。

昨年の猛暑の影響で、今年は飛散量が多くなりそうだとか。

皆さん、何か対策はされていますか?

 

私は通年性のアレルギー性鼻炎のため、一年中抗アレルギー薬を服用しています。

2年前からダニの舌下免疫療法もやっていて、花粉シーズン以外はだいぶ楽に過ごせるようになりました。

でも、この時期だけはどうしてもアレルギー症状に悩まされます。

 

去年の秋頃から花粉対策として始めたのが、鼻うがい。

鼻が痛そうで怖くて、ずっと避けていました。

これね、やってみたらすごくさっぱり。

もっと早くやっていれば良かったとさえ感じます。

 

以前は鼻が通っているってどういう感覚だっけ? というくらい、いつも鼻が詰まっていたのです。

おかげで春先は頭痛も多いし、気分も憂鬱になりがちでした。

 

ところが、気づけば最近の私は鼻が通っている♪

今年の花粉シーズン、気分良く過ごせるかな。

(目や皮膚のかゆみは抑えられないですが・・・)

 

また進路希望調査

 

中学から進路希望調査票と三者面談の案内が来ました。

うちの双子は特別支援学級に在籍しているため、各学期の三者面談が必須なのです。

 

え~、2学期にやったばっかりだけど・・・と思ってしまう母。

不登校の子がいる家庭って、時間の流れ方が世間よりゆっくりな感じがしませんか?

 

中学2年生最後の面談。

本格的に進路の話になることがわかっている長男はあからさまに嫌な顔。

三者面談に行く気などさらさらない次男はどこ吹く風です。

 

支援級在籍の子の場合、作文や面談の練習時間を十分確保するに早めに志望校を絞りたい、というのが学校の方針だとか。

学校、保護者、そして当人、若干温度差を感じます。

そうは言っても時はどんどん流れていくので、長男と進路について少し話をしました。

 

難しい2択

 

今のところ考えている進学先は2つ。

  • 通信制高校(週数日通うコース、スクーリングが近場で宿泊ではないところ、できれば少人数)
  • 高等専修学校(製菓や製パンを学べるコース、毎日フル通学が基本)

 

週に数回、1~2時間程度の登校スタイルを続けている長男にとって、現実的な進学先は通信制高校です。

通信制は現時点で学校まで候補を絞っているわけではなく、あと1~2校見学に行きたいところ。

 

高等専修学校はそのコースの分野で仕事をする前提で通う学校。

仕事人としての責任を持つという意味も含め、出欠には厳しいそうです。

そして通常の授業は40人程のクラス単位で行われることも、大人数が苦手な長男にとっては心配の種。

ハードルはかなり高い。

 

以前、高等専修学校の先生とお話した際に、

不登校経験があっても、好きなことのために頑張れるタイプなら大丈夫」

とおっしゃっていました。

 

長男は好きなことのために苦手な勉強や学校生活も頑張れるか・・・。

通信制の方が長男のペースで成長でき、合うような気はします。

うーん。

この2択、難しい。

 

肝心な長男の気持ちは?

 

できるかできないか以前に、前提として大切なのは本人の気持ちです。

 

長男はどうしたいの?

 

「行けるかどうかは別にして考えていいなら、行きたいのは専修学校

 

そっかぁ。

自己決定が苦手でいつも判断に迷ってしまう長男の、はっきりとした意思表示。

ただし、高等専修学校を志望校に決めるという覚悟までは、まだできていないようです。

 

本人も高等専修学校は相当ハードルが高いことを重々わかっています。

今の自分にはあまりにも欠けているものが多いことも。

だからこそ、最近は家でぼちぼち勉強にも取り組んでいます。

 

中学卒業まであと1年。

志望校を決めるまでの時間はもっと短いですが、もしかしたら3年生から奮起して高等専修学校を目指す!なんてことも、あるかもしれません。

 

どちらにしても長男にとっては挑戦です。

全力でサポートしたい。

長男の選択を応援したいと思います。

「骨は拾う」の精神で。