うたのたね

旅するシンガーソングライター 旅と音楽の話

えかみふるは

うたとたび

シンガーソングライターとして活動しています。
旅のこと、音楽のことを綴っていきます。

えかみふるはのボイトレジャーニー(完) 〜精神修行編〜

人間は常に緊張と対峙してきた。

緊張の正体は生物学的には

"ストレス反応"といって

汗をかく、心拍数が上がる、筋肉が緊張するなどの身体的反応となる。

 

これは、動物が敵に出くわして

"逃げる"または"戦う"場合に、急な運動に体が順応できるように準備しているらしい。

 

つまりステージの上で、お客さんがライオンにでも見えたのか

しょぼくれた軟弱なハートのわたしは一気に緊張に包まれて

汗をかいて

心拍数が上がり

声が震えて

体が強張って

 

逃げるつもりも戦うつもりもなくてただ楽しみたかっただけなのに

その場から逃げたいようなパフォーマンスしかできなかった。

 

緊張して、心拍数が上がると・・・

呼吸がまともにできなくなってブレスが十分にできない。

緊張して、声が震えると・・・

当然歌声が震える。

緊張して、体が強張ると

ちゃんと体を楽器にできなくなって、喉で歌ってしまって高い声が出なくなる。

 

ボイトレも通って、家で練習して

いざステージにたったら ポンコツ

最悪の気分だった。

 

しかもリハではいい感じに歌えるから他のバンドさんからも

すごく良かったです!本番楽しみにしてますね!

とか言ってもらえるのに、本番終わると誰も声を掛けてこなかった。

 

ボイトレだけでも苦労が多かったのにここから今度は

精神修行が始まるのか!!と愕然とした。

 

ボイトレでの苦労話はこちら

blog.ekamifuruha.com

blog.ekamifuruha.com

 

結局、緊張に打ち勝つ方法は

 

・場数踏んで緊張に慣れる。

・緊張しても歌える、死にながらでも歌えるくらい体になじませる。

 

なんだけど、もっとも根本的に大切なのは・・・

自信。

 

その一番大切なものが、わたしには欠けていた。

自分でやりたくて始めたはずなのに

失敗体験ばっかり積んで自信をどんどん無くして歌うのが嫌になって。

そんな自分も嫌になって、ついに音楽から逃げ出すことにした。

 

 

活動休止を決めた最後のライブ

ここは絶対にライブを成功させてやる!と自分に誓った。

 

ライブまでの毎日、仕事終わりにランニングに出て

ステージの上からみる客席を想像しながら

「自分は大丈夫、最高だぜ!かっこいいぜ!」

「みんなが感動してる!」

「わたしってば最高!」って何回も何回も何回も頭の中で繰り返しながら走った。

 

↑怖すぎる。。

 

実は、その時ちょうど英語勉強のために見ていたあるTEDに影響を受けた。

 

youtu.be

 

Amy CuddyのFake it Till You Make it というスピーチだった。

「幸せだから笑う。」の逆作用が科学的に実証されているというのだ。

つまり。

「笑うと幸せになる。」

それも面白くも楽しくもなくていい。

単純に口角を上げるだけで、分泌されるホルモンに影響を与えることができる。

これは、つまり自分で自分の脳をダマすことができるということなのだ。

つまらなくても口角をあげれば、脳はダマされてハッピーなホルモンを出してくれる。

 

その理論からCuddyはこう伝える。

「自分がニセモノに感じる時は、本物のフリをしなさい。」

どんなに怖くて足がすくんで、幽体離脱しそうでも

「わたしはできてる!本物なのよ!」とできるフリをする。

人をダマすためではなく、自分自信をダマすため。

 

Fake it Till Make it Till Become it.

ダマしてできてるフリをして、それをやりきって、最後本物になるまでやり通せ。

 

そしてわたしは、毎日「自分は観客を魅了するちょーかっけーアーティストだ」って脳みそに言い聞かせた。

ステージでどんなに足がすくんで声が震えそうになっても、全然緊張してないフリをするって誓った。

 

そして迎えたラストライブ。

大成功だった。

 

大好きなお母さん、家を出るのが一苦労のおばあちゃんが客席からじっと見つめてくれてた。

 

音楽先輩の弟や友だちは、2階席から一緒に歌うように盛り上げてくれてた。

 

ライブの後、お世辞や気休めを言えない父が

「今日はよかったな。」と言ってくれた。

 

そして何より歌ってて自分が初めて楽しかった。

 

この日から4年。

初の会社員を経験して、ベンチャー企業でみっちりしごいてもらって

カナダへ留学も行って、フリーランスデビューしてそしてウェルカムバック!!!

 

えかみふるはボイトレジャーニー

精神修行編も経てついに完。

 

新しい音楽ジャーニーのはじまりはじまり。

 

 

 

 

 

 

 

 

ボイストレーナーのジャンル別あるある by えかみ調べ

 

f:id:ekamifuruha:20180907205907j:plain

 

2回に渡ってお話した音楽ジャーニーというかボイトレジャーニー!

 

前回の内容では、ついに歌ヘタ克服のためボーカルスクールに通い始めたえかみだったが、ぶっ飛んだ先生にぶち当たり、宇宙に身を任せたり、波乱の幕開けとなった。

 

↓ 詳しくはこちら 

blog.ekamifuruha.com

  

今回はいろんな先生に出会う中で見つけたボイトレ先生あるあると運命の先生との出会い編である。

 

わたしの行ったボーカルスクールでは、基本的に先生を毎回選ぶことができた。

事前予約制で、自分の都合のいい日程と自分が取りたい先生を選んで予約する。

 

このとき、わたしはまだこの先生に教えてもらおう!と思える先生がいなかったので

色々な先生の元を転々としていた。

 

予約のときは、スクールが用意している先生の自己紹介資料を確認することができる。

だいたい記載されているのは

 

・写真と名前

・得意・専門のジャンル

・出身大学、専門学校

・英語の可否

・好きなアーティスト/影響受けたアーティスト

・現在の活動状況

・一言コメント

 

この資料から先生を選ぶ。

あとは日程的にタイミングが合うかどうか。

 

そんなこんなでいろんなタイプの先生のレッスンを受けているうちに・・・

「専門ジャンル」

「音大卒なのか」「専門卒なのか」

「海外経験の有無」

「現役ミュージシャン」

「今はプロデューサー」

 

などの経歴で先生がどういうタイプでどんな教え方するのか

なんとなくプロファイリングができるようになった。笑

 

ご・く・個人的な見解、えかみ調べによる勝手なプロファイリングであって

なんの参考にもならないことを頭に叩き込んで読んでほしい。笑

 

「専門ジャンル」あるある

・ソウル、R&B系先生 

プロフィールの写真見たら一発でジャンルがわかる。

髪の毛編み込みかハット多め。

教え方:背中に宇宙系、ミドルボイスLOVE系。

備考:課題曲Jポップなのに、原曲にないフェイクとか入れがち。

見本で歌ってくれる時とかが本気。 

 

・Jポップ、ロック系先生

アー写を使っていると思われるプロフィール写真の写りと実物の先生とのギャップが大きい。

教え方:張って歌うが命系、高い声は鼻にかけるがモットー。

 

・JAZZ系先生

海外経験ある方が多い。

教え方:空気を味方につけろ系。

備考:課題曲Jポップなのに、ピアノ伴奏してくれる時に、聞いたことないおしゃれな音とか入れてきちゃう。これ本当(笑)

たまにアドリブとか求められる。

 

・クラシック、ミュージカル系先生

教え方:太い声いのーち系。顔面崩壊系。目とか鼻とか口とかがえらいことになる。

顔面で歌ってる感じ。

 

・弾き語り系先生

生徒かと思ったら先生か!ってなるふわっとした素朴系女子が多い。

教え方:「こんな感じかな〜」「うん、そうそう〜」と言いながら生徒も先生も何が正解かわかってない感じでゆる〜っと終わる。

 

こんなテキトーなまとめ作って怒られそう笑

 

ちなみにその他の特徴によるプロファイル・・・

(まだ続けるんか!)

 

・プロデューサー系の先生

「もう歌えてるじゃん!大丈夫大丈夫〜」

「いんじゃん?高い声出なくても個性じゃん!生かしてこ」

みたいな回避策を打ち立てがち。

 

褒めてくれてちょっと嬉しくなるけど問題解決してない件。

現状を生かしたプロデュース術には頭が下がります。

 

・専門、音楽理論好き系先生

「オリジナル作ってんの?聴かせて!」

「あー結構いいじゃん。でもコード進行がどれも似てるな〜」

「下降ベースラインだね〜」

「カノンコードはまあ、売れるけどね。」

「理論理論って言っちゃうけど、知っててやるのと偶然できちゃうのは違うからさ」

桑田佳祐とかミスチルの桜井(呼び捨て)は、理論めっちゃ勉強してるからね、その上で才能もあって、売れるとこ狙ってるから。」

 

何も返す言葉がない。

 

・現役ミュージシャン系先生(特にバンドマン)

テンションの浮き沈み大きめ。

午前中のレッスンは、眠そう。

たまにレッスンに遅刻してくる。

 

 

とまあ、こんな感じで若干ね

面白くするために若干盛ってると思っといてね!笑

 

でもまあ、本当に45分間のレッスン時間がおしゃべりで終わってしまったり

「上手じゃん!教えることないよ〜」とかいう先生も実際いた。

 

 

たくさんの時間とお金をかけて・・・

やっとえかみは運命の先生にたどり着く。

 

その先生はJAZZが専門の女性の先生で、基礎をがっちり叩き込んでくれた!

 

その先生が一番最初に教えてくれたことが、とても印象深かった。

 

「体を楽器にする準備をしなければいけない」ということ。

 

・体を楽器にするための筋肉の使い方、正しい立ち方

・本当の腹式呼吸

・正しい口の開け方

・空気の流し方

 

どれも今まで一度も教えてもらってなかったことだった。

全部目から鱗で、でもすごくわかりやすい言葉で、やり方で示してくれたから

よし!もうこの先生を信じるのみ!!と。

 

その先生のレッスンでは、最初のうちはほとんど声を出しさえもしなかったかも!

腹式呼吸と体の使い方、立ち方、口の開け方を徹底的に教えてくれた。

 

発声練習というか筋トレしてるような感覚。

 

でもだんだんに体が出来てきて、言われてることを体感的に分かるようになってきて、コツがつかめるようになってくると・・・

声を出した瞬間、ん?こんなに楽なの?って感じ。

 

今まで出せないと思っていた音程が、あれ?って。

「シ」の音に到達してるって気づかずに音が出せてるみたいな。

 

声出してる感覚ないけど、体が楽器で音が鳴ってるような感じ!

 

高山トレーニングしたことないけど

こんな感じなのかもしれないって思った。

 

とはいえ!

トレーニングの難しいところって、掴んだコツがすぐわからなくなるんだよね〜

ちょっと練習サボったり、頭で考えすぎちゃったりすると

一回掴めたはずの感覚が逃げていっちゃって、自分のクセが戻っちゃったり・・

本当に本当に自分のものにするのって難しい。

 

むしろコツを浅く掴んだ後、さらに体に染み込ませて本物にする作業がトレーニングの醍醐味何だろうね。

 

 

でも、本当にこの出会いは宝だった。

先生に感謝。

とっても美人で音楽活動もされてて・・・かっこいい憧れの女性。

 

だいぶ掴めたな〜って頃に

その先生がボーカルスクールを辞めることになって・・・

 

引き継ぎで先生に紹介してもらった先生と他にも1名、いい先生たちと出会って

この頃には基礎ができていたから、逆に違う先生の違う教え方も正しく吸収することができた。

 

さて、ボイトレジャーニーこれにてめでたしめでたし・・・

といくかと思ったら甘かった。

 

練習でできること=本番でできること ではなかった。

ステージに立って、自分が極度の緊張しいであることがわかった。

心の挫折。。

 

次回、ボイトレジャーニー"精神の旅"編へ続く。

 

↓ 前編はこちら 

blog.ekamifuruha.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙に身を任せて!ボイトレジャーニー後編

f:id:ekamifuruha:20180905202539j:plain

 

ということで前編では

 

音楽なんてちっとも好きじゃなかった昔から

音楽を始めるようになったいきさつまでをまとめました。

 

blog.ekamifuruha.com

 

さて、音楽活動を始めるようになったえかみだったが

依然、歌が上手く歌えないという問題が解決されていなかった。

 

そしてわたし血と涙のボイトレジャーニーが始まるわけだが・・

その前にわたしの歌唱力にどれほど問題があったのかを話しておこう。

 

 

特に問題だったのは

  1. 高い声が出ない。

    具体的には、基準のドより上のラから上が綺麗に出せなかった。

  2. 裏声(ファルセット)が全く使い物にならない。

    ファルセットの音が細すぎて、例えば地声を張ったあとで急にファルセットにすると全然声が聞こえないレベル。

 

もちろん低い声も出しにくいし、張った声しか出せない、エアリーボイスができない・・色々あるんだけど、特に基本的で大きな問題はというとこの2点に集約できた。

 

この2点は、とても重大な問題だった。

 

なぜなら特に1番目の問題に関しては、男性ボーカルの曲すら歌えないのだ。

例えば、スピッツやゆずとか高い声が売りの男性ボーカルはわたしにとっても難関となった。

 

そこで、高い声が地声で出せないならその部分を裏声にしたらどうかと試したが、そうすると今度は、2番目の問題が顔を出してくる。

張った地声と、シナシナの裏声ではチグハグがすぎる。

 

というわけで

わたしが仕事先の子どもたちに贈りたくて作った曲。

アーティストとして音楽を始めるきっかけとなった曲。

「Dear tot.」は、わたしの中で一番愛おしく一番憎らしい曲となってしまった。

 

この「Dear tot.」という曲は

トップノート(楽曲内に出てくる一番高い音)が、「シ」なのだが、「ラ」さえ綺麗に出せないわたしが「ラ」を飛び越して「シ」を綺麗に出せるわけがない。

しかも、その「シ」の音からサビが始まるのだ。

 

歌の盛り上がりの途中で、高い音が出てくるのはまだ歌いやすいのだが

出だしでいきなり高音を歌い出すのはなかなか至難の技。

なんてややこしい曲を作ったんだ。わたし。

 

ちなみに

「Dear tot.」のtotという単語は、英語で「小さい子ども、チビ」という意味だ。

 

「親愛なるチビちゃんたちへ」

という想いを込めた歌。

 

綺麗に歌いたい。

湧き上がってきた気持ちのままに伝えたい。

 

かくしてわたしは、血と涙のボイトレジャーニーへと繰り出すことになる。

 

 

まずわたしが思いついたのはもちろんのこと

「ボーカルスクールへ行ってみる」だ。

 

でもその前に歌の上手い彼氏がいたことを思い出し聞いてみた。

「どうやったらそんな風に上手に歌えるの?」

「ビブラートはどうやってるの?」

「高い声はなんで出るの?」

「裏声なんでそんな綺麗なの?」

 

その答えは全て「わからない。」だ。

彼は昔から歌が得意で、小学生、中学生くらいの時からすでに周りから上手いね〜と言われて、カラオケでもどこでも天狗だったらしい。

 

歌が上手い友人にも聞いたが答えは同じだった。

「歌ってたら上手くなるんじゃないの? 」と。

 

つまり、もともとできる人間には「なぜそれが"できる"か」がわからないのだ。

彼は彼で「逆になんでできないの?」とさえ思ったかもしれない。

 

「なんで勉強そんなにできるの?」

「なんで逆にできないの?」みたいな。

 

これムカつくな〜笑

 

でもわたしだってAIBO

「どうやって呼吸してるの?」と聞かれたら

答えはもちろん「わからない。」だ。

 

確かに最初から苦労なく何かができた人間は

なぜ"できる"かわからない"=なぜ"できない"かわからない" わけだ。

 

これはもうアカデミックな先生にやはり聞くしかないと

ボーカルスクールの門を叩いた。←表現がいちいちちょっと古い。笑

 

渋谷の某ボーカルスクールに通い始めたわたしは

しかしながら数々の驚きと絶望に直面した。

 

 

ある時は、

えかみ「高い声が出ないんです。」

先生A「あー高い声かー。大きい声出してごらん。」

えかみ「え?」

先生A「とにかく張って大声出してみな。」

えかみ「あ゛ーーーーーーーー!!!!」

先生A「もっともっと!!!」

えかみ「ぎあ゛ーーーーーーーー!!!!」

先生A「もっと!渋谷駅のホームにいる人に届く勢いで!!!」

えかみ「ぎあ゛ー!げふっゴホゴホ」

 

届くわけあるか!ってかアリーナでもあるまいに!

渋谷のホームにこの声届いてますかー?っておかしいやろ!

高音の代わりに咳出たわ!!!

 

 

そしてある時は、

先生B「背中で宇宙感じましょう!」

えかみ「はい?」

先生B「最初は難しいと思うんだけど、背中で宇宙を感じるの!」

えかみ「う・・うちゅう・・・?」

先生B「宇宙に身を任せて!」

 

そのあと宇宙に身を任せながら、ドレミファソラシド〜と音階練習をすることになった。

 

宇宙なんて、生まれてこのかた"頭上"にだって感じたことはない。

それを背中に宇宙ですか。

なんかこの後やばいセミナーとかに勧誘されるに違いない・・。

そして、"宇宙を詰めた壺"とか買わされるのか・・。

絶望に陥ったえかみであった。

 

 *ちなみにめちゃめちゃ後日談、いや後年談で今思うとこれ理解した!

確かに背中に宇宙だわ!先生間違ってなかった!

でもね。あの頃のわたしには理解できないって!

理解ができるようになる遥か何万光年前にいたんだから。

 

 

でももしあの先生が「背中に宇宙」を理解できる方法で、あの時教えてくれてたらわたしは飛躍的に伸びてたかもな〜。

ボイトレジャーニーのターニングポイントをすぐに迎えてたのかも。

 

 

そんなこんなでえかみのボイトレジャーニーは波乱の幕開けを迎えた。

 

そして、いろんな先生のレッスンを受けて・・・

「専門のジャンル」「音大卒なのか」「専門卒なのか」「海外経験の有無」「現役ミュージシャン」「今はプロデューサー」などの経歴で、先生がどういうタイプでどんな教え方するのかなんとなくプロファイリングができるようになった。

 

さて、今日はここらへんに。

後編だったのに終わらなかった!笑

 

えかみふるはのボイトレジャーニーはまだまだ続く・・・

 

次回、先生の「ジャンル別プロファイリング(笑)と運命の恩師との出会い」をお伝えします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えかみふるはの音楽ジャーニー<前編>

 

f:id:ekamifuruha:20180904213840j:plain

 

今日は、わたしと音楽の話をしたい。

 

わたしは音楽なんてちっとも好きじゃなかった。

むしろコンプレックス。

高い声は出ない

リコーダーもピョロピョロ変な音が出てまともに吹けない

ピアノのレッスンも大嫌い

 

中学生のころは、合唱と言うと必ずアルトパートにアサインされて

アルトパートといったら

歌いにくいわ、覚えにくいわ、盛り上がらないわ

あげくに可愛い女子はソプラノとかに多いもんだから

クラスの女子のヒエラルキーでも反映されているかのようで

アルトパートという存在自体を不愉快に思っていた。

 

そんな中、弟たちは弟たちで音楽に没頭し始めるようになった。

わたしが誕生日プレゼントに父に買ってもらったギターを

まだ小学生だった弟がいとも簡単に弾きこなし

挙句には、自ら作曲して歌ってみせるようになった。

しかもこれが姉バカじゃなく本当に名曲だった。

 

中学生だったわたしは、他に興味を持つことも多かったから

頭からきっぱり音楽を切り離すことにした。

音楽はわたしがやるものじゃないんだ。

弟たちのものだ。と。

 

そして時は流れ女子大生になったえかみ。

やっぱり音楽は弟たちのものだったし

聴いたり、カラオケで歌うのを楽しむくらいのものだった。

 

そんなある時、歌が上手い音楽好きの彼氏ができて

ふと、曲をプレゼントしたらどうだろう?というアイディアが浮かんだ。

 

そこで、お風呂でなんとなく鼻歌を口ずさみながら作曲してみたところ

湯船で汗を流す合間に1曲完成したではないか!

我ながらなかなかキャッチーな曲ができたかも!?

と弾む心で弟に聴かせてみると・・・

 

「ねえちゃんこの曲いいじゃん!」

と言って、ギターやベース、ドラムなどのアレンジをすぐに考えてくれた。

 

まさか!自分が作曲なんてできるわけない!

と思っていたのに以外にカンタンにそのハードルを越えたことに驚いた。

 

それから社会人になって学童保育の指導員をするようになったある日。

自分が指導している子どもたちが可愛くて、ほっと心が温かくなった瞬間にメロディーが降ってきた。

その曲がきっかけでわたしはアーティストとして音楽活動を始めるようになった。

 

が、しかし・・・

そこで問題が発生した。

そうだった。

まだそもそも高い声が出ないという問題をクリアしていなかったのだった。

 

自分の作った曲を自分で良さが伝わるように歌えない。

その事実に改めてぶち当たって

そこから「血と涙のボーカルトレーニングジャーニー」が始まったのです。

 

前編ここまで笑

 

長くなってしまうので続きはまた後編にて!

 

↓後編 

blog.ekamifuruha.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ダムヌンサドゥアック水上マーケット」には行ってはいけない。

サワディーカァ〜!

ということで!今回はタイに行ってきたよ♪

 

今回で3回目になるタイ。

1回目と2回目は、2年連続で行っちゃった。

 

今回はなんと最後から約10年ぶりの渡タイ。

 

物価安いし、世界遺産や街、寺院、マーケット、そして何より料理!と見所いっぱいのタイだから3回でも行きたいと思える場所でした。

 

f:id:ekamifuruha:20180831171846j:plain

 

ところが今回・・・!

ハプニング続きと雨に泣かされて、ちょっと不完全燃焼。

ハプニング続きのおかげで書くこといっぱいあるけど。

 

 

さて、今回の10年ぶりのタイ旅行でまずわたしが申し上げたいのは

タイツアーのド定番

「ダムヌンサドゥアック水上マーケット」には行ってはいけないということ。

 

タイの水上マーケットというとこんなイメージだと思う。

 

f:id:ekamifuruha:20180831172000p:plain

 

だいたい、「タイ 水上マーケット」「バンコク 水上マーケット」

とか検索するとこんな感じの写真が出てくる。

 

商品を詰め込んだ手漕ぎ舟がカラフルに川に浮かんで、お店の人もお客さんも船に乗ったまま売買をする。

いかにもタイらしくフォトジェニックだ!

 

そしてみんなこの景色を見たいと思って、ツアーを検索すると行き着くのが

「ダムヌンサドゥアック水上マーケット」ツアーなのである。

 

ところが、結論からいうと

「ダムヌンサドゥアック水上マーケット」では、もはやこの景色は見られない。

観光客ぼったくり小舟ツアーに連れて行かれるだけである。

 

このツアーの内容としては・・

①早朝集合でバスでGO!

②謎のココナッツファームに連れて行かれる。

③エンジンボートに乗って、水路を通りダムヌンサドゥアック水上マーケットへ向かう。

ここからリアルジャングルクルーズが始まる。20分。

 

f:id:ekamifuruha:20180831173837j:plain

④そしてダムヌンサドゥアック水上マーケットに到着。

かつてバンコクの至る所で見られた水上マーケットを再現しているマーケット。お土産、果物、野菜、衣類などの商品をたくさん積んだ多く の手漕ぎ舟が行き交っています。

by ツアーの詳細説明から引用

 

と・こ・ろ・が・・・

どこにも手漕ぎ舟は行き交っていない。

一隻もない。

 

あれ??

 

そこでツアーガイドさんに「この景色はどこで見られるの?」とスマホ調べた水上マーケットのイメージ写真を見せて聞くと、「これはさらに200バーツ出して、手漕ぎボートに乗ると見られるよ!」と。

 

そこで、友人と200バーツさらに払って手漕ぎボートの旅へ!

ちなみに、ツアー自体は700バーツなので、総額では900バーツで日本円では約2970円。

 

なーんだ見られるならよかった〜!と意気揚々と手漕ぎボートに乗り込む。

この舟は6人ほどの乗り合いなので他の観光客と一緒に乗ることになる。

 

が!!!しかし!!!

ここから水上を利用した逃げられないぼったくりツアーが始まる。

 

舟が進むと川の両岸に土産物屋が軒を連ねているのがわかるだけ。

 

ん?

 

どこをどう見渡しても、水上にパッションフルーツを売る舟もココナッツジュースやバナナのお菓子、汁そばを売る舟も出ていない。

カラフルな小舟が行き交う水上マーケットはどこにもない。

 

あるのは、川というよりも順路の決まった水路と

その両岸にびーーーっちり並んだ土産物屋だけ。

 

f:id:ekamifuruha:20180831174821j:plain

 

 

f:id:ekamifuruha:20180831174411j:plain

 

こんな感じで横付けされて、問答無用に買い物をさせられるわけなのです。

しかも驚くのは・・・

ナイトマーケットや、街の中にあるマーケットの5倍くらいの値段でふっかけてくる!

 

船頭さんが舟を動かさない限り、わたしたちは逃げ場がないので

とんでもない価格でふっかけてくる店員と延々値段交渉が始まるわけ。

 

しかも、乗り合いというところがまた苦。

 

自分が興味なくても他に乗り合わせた人が興味を持って舟が止まってしまうと

ただひたすらその人と店員の値段交渉の間ぼんやり待っているしかない。

 

f:id:ekamifuruha:20180831175601j:plain

 

仏様には本当に申し訳ないが、わたしはこのお面にはなんの興味もないのだが

延々このお面の真ん前で他のお客さんおの買い物が終わるのを待つハメになった。

 

その次はこれ。

f:id:ekamifuruha:20180831175823j:plain

こんな木馬にはなんの興味もない。

タイとの関係性も全く見えない。

こいつを見つめてまた延々待ち時間。

 

挙句に、あまりに高いから買わない!とかいうと店員さんがあからさまに嫌な顔や態度を示す始末。。

 

 

そして、一周してはい。終了。

 

ダムヌンサドゥアック水上マーケットのどこにも

f:id:ekamifuruha:20180831172000p:plain

 

こんなカラフルな水上マーケットは存在しません。

 

 

ちなみに・・・わたしが行った10年前は

③のエンジンボートで水路を通って、④のダムヌンサドゥアック水上マーケットに着いたところで、そこに小舟の水上マーケットの景色が広がってて、200バーツ払って手漕ぎボートに乗り換える必要はなかった。

 

10年の歳月の間に"いかに効率よく観光客から金をむしり取る(言い方w)か"へ変わってしまったんでしょうね。

 

でもこれって、タイの側がこんな風にサービスを変えてしまったのかもしれないけど、HISやJTB、ベルトラとか日本企業が出してるツアーとしてはまずくないか?

 

かつてバンコクの至る所で見られた水上マーケットを再現しているマーケット。お土産、果物、野菜、衣類などの商品をたくさん積んだ多く の手漕ぎ舟が行き交っています。

by ツアーの詳細説明から引用

 

とうたっておいてお客さん集めて、見られないんだから。

詐欺やん。ふつーに。

って思ってしまった。

 

なので、水上マーケットを見たい方は、

 

ダムヌンサドゥアック水上マーケットはやめて他の水上マーケットに行った方がいいと思う!

他にも2,3箇所あるみたいなので。

 

f:id:ekamifuruha:20180831181919j:plain

 

ちなみにターミナルを囲うように水路があるんだけど

そのターミナルの周りの一部にだけ、小舟のお店がある。

この揚げバナナは結構うまい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウグイスの鳴く霧の道

|長野県 上諏訪|2018/08/06-08/09| 

 

旅って本当・・・天気次第。

 

さて、ついに長野諏訪の旅の記録もファイナル。

 

最後の帰る日は、一番のお目当だった高ボッチ高原へ。

ところが前日からの台風の影響で頂上へ着くと濃霧で右も左もわからない!

一体どこに諏訪湖があるの?という感じ。

 

f:id:ekamifuruha:20180821222710j:plain

 

 

でもそれはそれで幻想的だった。

濃霧の中、ウグイスが鳴く草原があって。

 

問題です。

クイズ!富士山はどこでしょうか?

f:id:ekamifuruha:20180821222713j:plain

今回の一番の目当だった。

高ボッチからの諏訪湖と富士山。

 

見えないだろうと諦めてたけど

雲にかかったその姿を少しみられただけでなんだか元気付けられて、わたしもやっぱり日本人だな〜なんて。

f:id:ekamifuruha:20180821222722j:plain

やっっぱり旅はいいものだ。

 

 

最後に母の大好きなお花。

松虫草

 

f:id:ekamifuruha:20180821222711j:plain

 

珍しいお花で、そこに1本だけ咲いてた。

旅の最後にプレゼントかな。

 

ありがとう長野。

諏訪旅 完。

 

 

 

 

 

よくある「そんなことやってたら幸せになれないよ。」ってやつ

|長野県 上諏訪|2018/08/06-08/09| 

 

こんなことしてたら幸せになれないってなんだろう。

 

セフレとの関係がやめられない友達に

「そんなことやってたら幸せになれないよ。」

 

なーんてほとんど無意識に一度は発したことのある言葉だろう。

 

実はつい先日わたしも発した言葉だ。

餃子をつつきながら、脳みそはほぼ停止状態でいながら口から淀みなく流れ出た言葉だ。

 

実に無責任はなはだしい助言・・いや助言にさえなってない。

だってどうしたら幸せになれるのかは、微塵も考えてないんだもん。

 

こうしたら幸せになれる。

よりも

そんなことしたら幸せになれない。

の方が簡単だよね。

 

そこに逃げ込んで

わたしたちって、”こんなことしてたら幸せになれない理論”に洗脳されてるかも。

 

どうしたら幸せになれるかを考えるより、現状を否定する方が簡単だから。

 

 

でもこのこんなことしてたら・・・の"こんなこと"は

固定概念が多いから、いうてみれば固定概念に縛られている。

ほぼ無意識に餃子食ってるその瞬間も固定概念の言うなりになっているんだなと思う。

そもそも"幸せ"の定義自体が固定概念そのものかも。

 

 

だから、こうしたら幸せになれる・・・の"こうしたら"をオリジナルの視線で自分の人生に増やしていくべきだと思った。

そしてその証拠を蓄積したい。

 

 

万が一、数ヶ月後わたしが

「このツボを買えば幸せになれる!」とか言い出したら方向を間違えてるので注意していただきたい。笑

 

いきなりですが・・・

諏訪湖の花火展覧会

花火イベント名:諏訪湖サマーナイト花火

期間:2018722日(日)~826日(日) 8/15を除く

打ち上げ場所:諏訪湖湖上にある打ち上げ用の島

撮影場所:ホテル 浜の湯 12F 客室

撮影機材:Canon Eos kiss x7

 

f:id:ekamifuruha:20180820175222j:plain

後ろに諏訪の夜景、そして満開の花火!

f:id:ekamifuruha:20180820175227j:plain

このターコイズみたいなグリーンがとっても気に入りました。

 

f:id:ekamifuruha:20180820175232j:plain

たった15分の花火だけど、行き帰りの混雑もなくてハイライトだけ楽しめると考えるとどでかい大会に浴衣で行って帰り道に彼氏と険悪になるよりはずっとお得な気がする!

 

↓ピンボケちゃんだけど、夜空のネオンサインのようで結構気に入ってます!

f:id:ekamifuruha:20180820175258j:plain

f:id:ekamifuruha:20180820175302j:plain

 

最後は、一番のお気に入り。

線香花火みたいな打ち上げ花火。

 

湖面に映る花火の道も素敵。

f:id:ekamifuruha:20180820175242j:plain

 

さて、えかみ的"こうしたら幸せ"リスト作ろっと。

 

1.歌う

2.いちご大福食べる

3.人を笑わせる

4.幸せになれるツボを・・・おっと。