エメラルドグリーンの肌

ハロプロとか芝居とか漫画とかが好き。小説が書きたい。

NU版TRUMP観劇当時の感想 大千秋楽編

盛りだくさんであった大阪大千秋楽のことを、覚えてる限りレポしようと思います。

・おそらく全日程と比べても最大の熱量で演じられたであろうtruthが終演、鳴り止まない拍手で迎えられた1度目のカーテンコール。
他の日はだいたいあと2回くらいカテコがあるので暗闇の中拍手が鳴り響いてたら、急に末満さんのナレーションが!
「大千秋楽を記念して、オープニングキャストパレード輪廻夜想~千秋楽ありがとうver.~をお送りします!」
\キャ~~~!!/湧く客席。
しかし私は「ちょ、ちょちょちょっと!こんなめっちゃしんどい舞台のあとにまた踊ったりさせるって!?
役者の体力の限界では?!特に最年長のティーチャー組は大丈夫なんか!?死ぬんとちゃうか?!?!」と、
普段おじさんばかりが出てる舞台に慣れてるので、若い役者の強靭な体力が信じられず、いらぬ心配をする。

・そんで大千秋楽2度目のキャスパレ。末満さんが心配した通り盛り上がりにくい悲劇的なメロディ(笑)にもかかわらず誰かが「大阪ー!!千秋楽ーーー!!」と叫んでたけどマイク通ってないし誰が言ったかわからん上に、特にこの叫びに対し誰も「おーー!」とか言わなかったので客席から失笑が起こる。
曲が転調して激しくなるあたりの役者の「これで最後じゃーーーい!!ウェーーーイwww」ってノリが表に出る。つーかみんななんか言うてた。学園祭のよう。

・ソフィとウルが舞台中央から出てくるシーン、ここで高杉くんと早乙女くんの2人は手をつないで現れる。子猫と子犬がいっぺんに出てきた感、すごく可愛い。
ソフィウルちゃんの2人はあまり琴線に触れない、少年には興味のない私なんだけど、19歳の2人の瑞々しさがとにかく眩しいと感じた今回。ただ単に私が歳をとっただけである。
こんな表現してるけど2人は「ありがとうございましたーーー!!」と試合が終わった時の部活動の生徒みたいな清々しさで挨拶してました。
体育会系なカンパニーだった事が伺える。
・そんでめっちゃ肩組んで現れるクラウス・アレン組。一番キャラを忘れて素である。
特に、なんとなく知ってはいたけど陳内さんのキャラとの乖離っぷりな。
この兄ちゃんからあんなドジっ子とかアホの子とかが飛び出してくるんだなぁ。
武田さんはひたすらに爽やかでした。
2人とも完全に試合を終えたアスリートの面持ちであった。
ダンスパートの陳内さんの全力っぷり。この人が一番「今日で最後じゃーーーい!!!!」って打ち上がっていた。

・で、陳内さん全力&崩しまくって踊ったもんだから、最後に舞台中央からまた出てくる高杉くんに接触してしまう。
詳しく説明すると、振り上げた手(正しくは指)が思いっきり高杉くんのほっぺたをぺちんっと叩いてしまう。
思わず苦笑いの高杉くん、そして思いっきり「やっべ!!」って顔をしてテンパりだす陳内さん。
曲最後の全員のポーズのところでひたすらに高杉くんのほっぺたを「痛い?大丈夫?」って感じで触って焦ってた。
私すごく前の席だから一部始終が見えたけど、後ろの方の席の人は「陳内さんが急に高杉くんの顔を撫でくりまわしてる!?」ってなったのでは?
さっきまでのハイテンション完全に冷めて、ひたすら平謝りしてました。

・キャスパレ後暗転してこれで終わりかと思いきや、明かりがついたらジョルモロとソフィウルが対峙してる!?
これは、ジョルジュとモローの初登場シーンの立ち位置!最後のジョルジュネタ見せだ!
が。
久保田ジョルジュ「今日はモローのギャグベストセレクションだ!!!」
森下モロー「∑(゚Д゚;≡;゚д゚)」
マジで森下さんへのサプライズだった様子。そんなわけで私、見るの3度目の森下さんのギャグベストセレクション。
ネタ終わった時に素振りをしている早乙女ウル、後ろでニヤニヤしている高杉ソフィ。
たしかジョルモロどっちもビンタを食らってたはず。

・んで、きっかけセリフでアンジェリコ様登場…が!!
上手からは田村ジェリコ様、そんで下手からは山本ジェリコ様!!
ジョルモロ「Wアンジェリコ様ーーー!!!!」
客席&私\キャ~~~~!!!!!/
デデデンデンデンデデンデンデデン♪
Wアンジェリコ様によるWアンジェリコフィーバーだ!!!
舞台には全キャストが集結して盛り上げ、さながらライブ会場のよう。

そんでWアンジェリコ様が舞台から客席通路に降り立つ!通路側のお客様とハイタッチしていく!
なんと通路の一つ隣の席だったわし、ハイタッチは出来ないが間近でWアンジェリコ様を見られたのだ。
私「あーーーーっ!!!あーーーーーー!!!!!(怪音波)」
とりあえずこういう場では積極的に叫んで楽しさに乗っかることにしてるわし。ドルヲタの本領発揮。

でも曲中、キャスト達が「オイ!オイ!オイオイオイオイ!!」ってコールするところ、てっきり客席もコールするんだと思ってたのに、誰もやらなかった!!なんで!?現役ハロヲタの私にはわからない、わからないよ!!
っていうか、劇団☆新感線とかもアンコールの時の楽曲ミニライブで積極的にコールやキャストと一緒に歌うことを促してるので、私の通う現場が特殊なだけだった。普通の演劇の世界ではまぁあんまりコールとか起きんわな…
芝居のアンコールで客席全員で「五右衛門ロォーーーーーック♪♪」って大合唱とか、やっぱ劇団☆新感線って変なんだな…

・ちなみに私はWアンジェリコフィーバーの時、バルコニーにいるクラウスとアレンばっか見てました。普通に盛り上がってる陳内さんと、手すりに寄りかかって舞台中央のWアンジェリコとジョルモロや客席を見渡してる武田さん。
ここはみんな楽しそうでしたな。

・最後みんなで舞台中央に集まって最後の挨拶の時、末満さんが挨拶したんだけど何故かキャスト代表として吉田メタルさんを指名する。
メタルさん苦笑い、ここは最年少座長の2人に挨拶してもらうべきだろう、と2人に振る、ちゃんとした大人の対応。
その時、メタルさんが岡田さんに「(年齢層の幅広いカンパニーであったことを語り)ほんまに、僕ら(ティーチャー組)の子どもでもおかしくないくらいの年齢の2人で…(うろ覚え)」
岡田さん「本当だねぇ( ´ ▽ ` )」
ここの岡田さんの優しいお顔とかがなー、ほんまに若い2人を支えることで一丸となったカンパニーやったんやなってのが感じられて、ホロっとしたなぁ。
まだまだ発展途上なところもあったけど、やっぱり若さって何よりも美しいなって思える2人やったな、2015年版のソフィウルは。
救いのない悲しくてあまりにも重い、役者を蝕むストーリーであるがゆえに、19歳の男の子2人が必死に足掻いたんだなぁってのが感じられて。

そんで大千秋楽のアンコールで特に2人が泣いたりせず、ずっと楽しそうにしてたのも良かった。
輪廻から解き放たれた笑顔。ただただ肩の重荷が降りた、やりきったという純粋な喜びが、なんとも少年らしいというか。

リリウムでは大千秋楽の日、14歳と16歳の女の子が2人寄り添って舞台袖で泣き崩れていたけれど(話の重さがTRUMPの比じゃないからな)
あれも輪廻から解放されてただの工藤遥鞘師里保に戻った瞬間で、生々しい10代の姿ですごく良かった。
女の子は逆に一時的にめちゃくちゃ引っ張られて感情を爆発させるけど、切り替えるのも一瞬だね。

少年と少女の違いにも考えを巡らせてみたり…

TRUMPシリーズって、現実世界で普通に暮らしてたらまず10代の子には無縁であろう因果がのし掛かって、
蝕まれて、
追い詰められて、
次第に崖っぷちに立たされていく。
そのギリギリさが、見ていて本当に楽しい。

これを楽しいって言うのは相当性格が悪いなとは思うんだけど、追い詰められて輝く10代はやっぱり何者よりも美しい。

だから私はアイドルが好きなんだよね。
ドルじゃない男の子から、そんなことを再確認した。

・大千秋楽はアンケートにこんなこと書いてきた。
「幸せになってほしいとも思うけど、不幸の渦の中でずっともがいていてほしいとも思います。TRUMPシリーズの輪廻がずっと続けばいいのに」って。
この美しい悲劇がずっとずっと続けばいいのに。
心からそう思うんよね。バッドエンドの一つの到達点、それがTRUMPシリーズだと思う。この作品群には、バッドエンドを極めて欲しい。

最後はすべてのはじまりである「TRUMP」につながってしまって、誰も輪廻から解放されず、永遠に悲しい宿命を繰り返す、そんな風になれば良いのに。

NU版TRUMPキャスト別感想 ティーチャー達とダリちゃん(2015年観劇当時)

なんとしても2015年中に無理矢理にでもTRUMPキャスト感想を終わらせたかったので急ピッチで書いたけど、
ハロプロのカウコンLVとか行ってたら間に合わんかったです。
ちゅーわけでティーチャー達とダリちゃん~まとめたから長いです。

・吉田メタルミケランジェロ/グスタフ

劇団☆新感線の吉田メタルさんですよ。メタルさんを知ってはや10年くらいは経っておるよ。思えば長い付き合い。
仮面ライダーを全く見ない私は、高杉真宙くんと共演してた(そん時もオカマ役)と聞いて、へー!メタルさんライダーやったんや!?そういえばなんかそんなつぶやき見たなぁ程度でしたが。
でも外部の若い子ばかりのカンパニーで出てるのを見ると、劇団☆新感線では若手ポジション(え…)のメタルさんも、演劇界から見ればベテラン俳優なんだなぁと当たり前のことを実感したり。末満さんより年上やし役者歴も長いんよね。うーん。
ティーチャーミケランジェロ役は新感線ではもう見られなくなったオカマ役。メタルさんの初期の持ちネタといえばX JAPANYOSHIKIさんに似てるってのだったから、てっきりビジュアル系、耽美系なオカマでくるのかと思ったら、とってもチャーミングで明るく優しいミケちゃんだったので「へーっ!」と物珍しいもの見た気分。
だってスキンヘッドであんなにムキムキでデカいオカマだったらもっと尖りすぎてるキャラを想像するだろ。
それがすんごく優しくてお茶目な先生だったのでこう来るかー、と。
PEACEPIT再演の植田さんよりは意外にも、D2版の女の子みたいに可愛かったミケちゃんを彷彿とさせたよ。
ちゅーか、優しいオカンのようやったね。
・心優しいんだけどムッキムキででっかいところを活かして男の子をお姫様抱っこしたり床に落としたりね…
ミケランジェロ救急車?ってなに?わりと可愛いんですけど?(笑)
ロビーにいたの若い女の子たちも、休憩中にティーチャー・ミケランジェロが可愛いって言ってて、あんなにでっかいスキンヘッドのおじさんが可愛いって言われるってすごいことだなーと思った。
あとやっぱりメタルさんはいい声で、すごく通るね。それに目鼻立ちが整ってて男前なんよね。よく知ってる人を外部で見たら、いろんな発見があるなー。
・大阪千秋楽truth、アンジェリコ様に邪険にされてそれを追う時の日替わりネタは「上からアンジェリコ~♪」でした。ダリちゃんといい「上からマリコ」ネタが推されてる…

ティーチャーグスタフはいつも見ている新感線でのメタルさんだったな。ムッキムキででっかくて文句のつけようがないくらい「強そう」な人。
しかし劇団☆新感線では別に強い人の役はやってないと言う。若い役者さんが主役の時はやってるけど。看板の方々が強すぎるからなぁ、劇団☆新感線は…
・メタルグスタフはすっごく軍人っぽい。融通が聞かなくてレイシストであることを隠そうともしない、行き過ぎた愛国者っぽい。
でも狂気は感じないんよね、これはメタルさんらしいですね。いつも根底には氷みたいに冷たい理性がありそう。やっぱメタルさんは冷たさがある男前やと思う。
・なんと私は、SPECTERのパンフレットを持っていながら、ドナテルロ回顧録を読むのをすっかり忘れていたのです。
そんで、2015年版TRUMPを見た後にこの書き下ろし小説を読んだのです…
み、身の毛がよだったわい…
そんでね、ドナテルロ回顧録を受けて、一番怖いなって思えたのが、岡田グスタフじゃなくてメタルグスタフだった。
メタルグスタフは模範的で規則にうるさそうな軍人気質でしょ。そんな人が繭期だったとはいえかなり残虐非道な殺人を犯した猟奇的なヴァンプだったって…
彼の収容された矯正施設ではどんな恐ろしいカリキュラムが行われていたのか?そして今のティーチャーグスタフの機械的な性格…彼は更生したのではなく、ロボトミー手術とか劇薬を使ってヴラド機関の操り人形にされただけなのではないか?っていう、根本的には何も解決してなさそうな怖さがあって…
すごく「時計仕掛けのオレンジ」っぽいなって思った。大好きなキューブリックの映画。SPECTERの繭期ヴァンプちゃん達のモデルの一つでもあるもんね、時計仕掛けの主役のアレックス達不良少年は。
これを受けて私はやっと「繭期の異常さ」がどういうことなのかわかったよ。遅いけど。
・ソフィがクランでの生活を語るモノローグのシーン、生徒達とティーチャーが後ろでわちゃわちゃしとるけど、メタルグスタフと生徒達はあれ何してるの?神楽?神社でやってる神事?なんなん?シュールすぎるネタ。滑り知らずやったわ、あれ。

岡田グスタフ/ミケランジェロ
・なんと私、あの日本を代表する小劇場劇団・演劇集団キャラメルボックスが苦手なのですよ…っていうか、成井豊さんの台本が苦手なのさ。真っ直ぐでピュア過ぎて私には合わない…
だから岡田達也さんはお名前は何度もお見かけしたことあるのにお芝居を見るのは初めてだったのです。今回はカンパニー内で最年長でしたね。
・岡田ミケランジェロは2回見たよ。衝撃を受けたっス…初めてだよこんなにおかまバーのママやって早20年です、みてえなオーソドックスなオカマのミケちゃん。
私各カンパニーのtruth映像と、PEACEPIT版再演reverseのダリちゃんのシーンでちらっとreverseミケちゃん見ただけだけど、当時はエレガントって決め台詞もあったからなんだかんだ耽美なオカマやったやん。
それがおもいっきし開き直ったかのような古典的なオネエっすよ。びーっくり!
・そして典型的オカマキャラの例に漏れず下ネタが多い。すべての人物のケツを狙っている。むしろ今までのミケちゃんは何故あんなにもお上品だったの?というくらいケツばっか。
でも待って、ティーチャーグスタフが怖いからみんな泣きつくのが優しいオカマ先生のミケちゃんだったのに、岡田ミケちゃんは泣きつけない!掘られる!/(^o^)\ナンテコッタ
reverse軸のクラン生徒達、前門のグスタフ後門のミケランジェロじゃねーか(クソみてえなWミーニング)
・ソフィウルラファエロVSジェリコ様達の喧嘩にティーチャー達が仲裁に入って、
田村ジェリコがジョルモロの上に乗ってミケちゃんに対しておのれのでっかさをアピールするシーン、これtruthはでっかいメタルミケちゃんだったから生まれたネタなんだろけど、
marbleの田村ジェリコ&岡田ミケちゃんだとでっかくなる必要性がなく、結果岡田ミケちゃんが田村アンジェリコ様の股間を凝視するという潔い下ネタになってた。
「今回のTRUMPは積極的に下ネタなんやなぁ…」と大きな誤解をしたわしであった。
・アンジェリコ様に邪険にされて後を追うミケちゃんアドリブ
大阪初日marble
見下ろされた様を「上から目線の俺様キャラがたまらないわ///」と追っかける岡田ミケちゃん。普通。
大阪2日目マチネreverse
やたらと唾を吐くる ラクダみたいな山本アンジェリコ様に去り際に唾を吐きかけられる岡田ミケちゃん。
「今の見たぁ~!?すごい投げキッス!!」
とってもポジティブな岡田ミケちゃんであった。どっちもキャラが強烈なのでネタがこなれてる感。

・岡田グスタフはメタルグスタフとは正反対で、アウトローでクランの規律さえ破って生徒を指導しそうなティーチャーだったね~。
このティーチャーグスタフは怖いけども、ちゃんと血が通ってそうっていうか…メタルグスタフは冷血動物で、岡田グスタフは血がグラグラ煮え立ってる感じ。
・岡田グスタフはちゃんと矯正施設にいかされたことでなんだかんだ更生して、人間への嫌悪感はいまだありながらも最低限の倫理観はありそう、つーかある。
昔はかなりヤンチャしてて今も怖いけど、なんだかんだ生徒に慕われてる先生。
・岡田グスタフはわかる、わかるんだけどメタルグスタフはやっぱりわからなくて薄ら寒いんよ…
罪の意識があるのか、ないのか。
・岡田グスタフはまだ融通が利きそうだよね。キャストの中で一番正反対な人たちが組んだのは、やっぱりティーチャー組かもしらん。

ティーチャー組は劇中のキャラも役者さんの実年齢に近いのでは?ってベテラン揃いだったから、グッと芝居が引き締まったね。
この年齢層の幅が今回のTRUMP、すごーく面白かった。やっぱり脇を固めるのは上手い方じゃなきゃいかんのよ。話の奥行きが全然変わるもん。
色んな歳の人がいるカオスなクランだったけど(これはPEACEPIT版も同じだけど)先生達は本当に最年長だったから、学校としてのまとまりが強かった。今まではティーチャー達も生徒役者と似たような年の頃だったしね。

末満健一さんのダリちゃん
・全力で叫んだぞ「ダーリちゃーーーん!!」って!これがしたかったんじゃ~末満さんのダリちゃんが見れたんじゃ~
何気に役者として舞台に立つ末満さんを生で見るの初めて。映像は何度か見てるけど。
・今回はダリちゃんをいっぱい見た。クランフェストの剣術大会で、ソフィに負けちゃうラファエロを見て、項垂れるダリちゃんとか。
2015年版はダリちゃんの悲哀とか弱さとかはっきりわかってさ、良かったね…わしも年をとったからっつーのが大きいんだけど、ダリちゃんは嫌いになれんのよね…
・ダリちゃんの複雑なとこは、多分ラファエロお兄ちゃんもウルも、ちゃんと愛してるとこやんね。多分ラファエロの方が気になってると思うけど。
今回のクランが焼け落ちるシーンの「これが我らの行く末か…ラファエロ…!!」って、お兄ちゃんの名前を呼んじゃうあたり、この人はなんて馬鹿なのかなぁ…と。愛する息子だったのに愛さえ与えることも出来ないまま亡くしてしまった。ウルもなんだけども、ダリちゃんのこと深く探ろうとするとやっぱ長男の話になるね。
・デリコ家のお話を見たらTRUMPを見る目が変わってしまうって…(末満さんのニコ生より)
待ってるますよ、いつまでも…

・おまけ ティーチャー達のアドリブ
生徒達がティーチャーグスタフから逃げて、それをティーチャー2人で追うシーン
大阪初日marble
後を追おうとするメタルグスタフに対して 岡田ミケちゃん「ねぇねぇそんなことより、気付いてた?今日から花がついたのよ!」岡田ミケちゃんのボブカットのカツラに花飾りがつきました。
メタルグスタフ「そんなこと…最初から気づいてたよ/////」キャッキャウフフ

…今回のグスミケは付き合ってんの?

・大阪2日目マチネreverse
岡田ミケちゃん「私達、40代でよくやってるわよね…!」
走り回る芝居に疲労してる2人。
その後逃げ惑う生徒のアドリブ「年寄りどもが来るぞー!!」ひどい。生徒役の中にも40歳近い人おるというのに…

・大阪大千秋楽truth
メタルミケちゃん「さすがティーチャーグスタフ、47歳には見えないわよ♡」
岡田グスタフ「うるせぇ!(♯`Д´)」
最年長ネタをいじられる岡田グスタフであった…

NU版TRUMPキャスト別感想 ジョルジュ&モロー(2015年観劇当時)

とりあえず主要な人々の感想を書き終えたわしの開放感たるや。イェーーーイ!!一番らくーに楽しく感想を綴りたかった人たちのこと、いくぜ!

・ジョルモロ&アンサンブル
ジョルジュとモローは今回かたやつかこうへい事務所、かたや劇団クロムモリブデンの古参俳優と、まー小劇場界を代表するようなとんでもない実力派2人組。
そんでアンサンブルもJAE、ダンサー、関西小劇場俳優と実力に富むメンツで組まれており、芝居の奥行き広がりにひろがりんぐ!!

・末満さんがニコ生で、ジョルモロとかアンサンブルにベテランを起用したらこんなに面白くなるとは思わなかったって言ってて、やっぱり脇を固める場所にこそ上手な方がいないといけないんだなと再確認。
座長2人が10代ってこともあって、大人たちががっちり土台を作ってくれてたなぁ。
ちゅーかアンサンブルにいた悪い芝居って劇団の植田さんは、PEACEPIT版再演TRUMPのティーチャーミケランジェロ/ティーチャーグスタフやってた人ですよ。
忘れるわけないあの特徴的なシルエットとか声とか。こうやってTRUMPが小劇場を飛び出しても、当時の空気を知る人が出てくれるってのが嬉しくてな…すごく感慨深いのさ。

・ジョルジュとモローは、私が見に行った初日marbleの時は多分森下ジョルジュに久保田モローかな?本来のリバースキャスト。
だから私は森下ジョルジュのネタばかり見た。大阪出身の人だったから551ネタとか飛び出して…ご当地サービスが止まらない。
久保田ジョルジュは大千秋楽の旧ギャグ百連発、現ギャグベストセレクションにて最近誕生日を迎えた山本ラファエロの年齢いじりをしてた。
ラファエロお兄ちゃん本来はなんの反応も返しちゃいけないシーンなのに、久保田ジョルジュを蹴ってたよ
(#`д ´ )┌┛.,;¨-=三( ; 〇Д〇).,;¨ガハッ ←こんな感じ。

・田村アンジェリコ様にお仕えするジョルモロはオーソドックスっつーか、歴代ジェリコと比べてお坊ちゃんで可愛いアンジェリコ様なので2人とも優しかったよ。蝶よ花よと育ててそう感。育ててねぇけども。
山本アンジェリコはアホなのでアホに拍車がかかりアホの三位一体、アホのバミューダトライアングル、嵐のように鳴り止まぬアホ。
このアホども3人は確実に休み時間、教室の後ろの方でプロレスごっこをして骨折したりする類のアホ。3人肩を組んで輪になってグルグルしてるのを見たときはあまりのアホさに戦慄しました。アホ。

・イニシアチブ説明の時の噛む噛まれる
ヴァンプの2人組、あれ日替わりで主要キャストがやってたのね。
私はてっきりアンサンブルの3人だけでまわしてるのかと…そういやUSTREAM放送の再演TRUMPではバンリ/ピエトロコンビがモブ生徒役としてあのシーンを担当、チッスしたりしてたね(どーよ…)
というわけでどなたが出てたのかさっっっぱりわかりません。というかモブ生徒役をやってた皆さんが誰が誰だか全然わかっていません。
なので誰だかわからないまま書きます。

・大阪初日。張り切りすぎてやたら語尾に「まんねん」「でんねん」をつけて関西人の殺意を買いまくる生徒A。挙句「たこやき○たま!!( ^ω^ )(自らの股間を掴み上げる)」
生徒B「…お前な、大阪なめすぎ(´д`;;」
喉乾いたから血を飲ませてくれ、と普通に腕に噛み付こうとする。ホモネタじゃないのね、と思う私。
タメになる話は覚えてません。

・大阪マチネreverse
1人は植田さん、もう1人は不明。伝統のホモネタに走る生徒役、だが何故か逃げ腰の植田さん。曰く「今日はお母さんが来てるから、あんまり過激なのは…(^^;」
マジでお母様が観劇されてたご様子。
相手役がいざうなじに嚙みつこうとする時に尻を弄ったりしてきて
植田「いや、だからお母さんがおるから、お尻とかはほんまに、ほんまに…(^◇^;)」
お母さんを気にするあまりやたら長くてグダグダに。
しかもティーチャーミケランジェロ指定のタメになる話のコーナーで、岡田ミケ「今日はお母さんが見にきてる生徒がいるんですってぇ~?」で、植田さん指名され、ハゲないシャンプーの選び方を伝授する。

・大千秋楽truth
何故か覚えていない噛むヴァンプのくだり。普通に「喉乾いてるから腕噛ませてくれ」的な流れ、ひとネタあったはずなのに大千秋楽は主要キャストの気迫が凄すぎてモブの動き覚えてない。

ミケちゃん指名のタメになる話は覚えてる。truthアンジェリコ役の田村さんでした。指名数最多だったそうな。
そして大千秋楽によりによってゴキブリの話。東京reverseで陳内さんもゴキブリの話したそうですね。ゴキブリ話題はみんな食いつくもんね。
ちなみにゴキブリが飛ぶのは生命の危機を感じた時、爆発的にIQが上がり自分の身体能力を瞬時に全て把握して、飛行機能を引きずりだすそうです。
Twitterで見たことあるなこのネタ…

NU版TRUMPキャスト別感想 武田クラウス&アレン後編(2015年観劇当時)

今回は〈truthアレン〉
今回特にすっごい私の独自解釈です。でも私はそう感じたんです。あくまで個人の意見であることをご理解ください。

・私は合計2回見た武田アレンだよ。
この方のアレンはキャストパレードのクラウスとのパートが全てを物語っているけれど。
陳内クラウスを振り回して床に這いつくばらせたあとのあの、笑顔…このガキは魔性だ、悪気なく人を振り回して心を奪ってめちゃくちゃにして、そんでボロ雑巾みたいに捨てるんだ。
こんな子どもを好きになってしまったクラウスが悪いよ、としか言えないくらい美しいけどタチが悪い。
・武田アレンの興味深いところは、ここまで人を惑わせる魔性でありながら、神秘性は皆無な「ただの繭期の少年」であるところ。
この魔性も一時的なもので、クランを卒業したら拍子抜けするくらいに普通の大人になってしまいそう。メリーベルのことすら「昔の話」で済ませてしまいそうな…一時的な美しさ。
神秘性っつーかクラウスを差し置いて真の神様はこいつなんじゃね?って思わせる凄みがあったのは、やっぱり赤星アレンでしょう。映像鑑賞のみの私でさえ感じ取れる、ヴァンプどころじゃないもっと高尚な何者かってオーラが凄まじい。赤星アレンは子どもの姿のまま永遠を生きていそうな生き物だった。
・何かと純真無垢の象徴みたいにファンに扱われている2015年版アレンですが、陳内アレンはともかく武田アレンは純真無垢じゃねぇだろ、と。本人に邪気や悪意はないんだけども、人を破滅させる典型的な存在だろう。
なんでかっつーと、責任感というものがない。彼は何にも背負えんよ、陳内アレンは責任能力がそもそも無いんだと思うけど、武田アレンは「こんな事になるとは思わなかった」っていう浅はかさがある。
・よく今回のアレンの少年キャラっぷりをうけて、メリーベルは子どもに手を出した悪女だっていう説が出回ってたけど(現に私の席の後ろの女性たちは休憩中「メリーベルがアレンを騙したんだ!」と騒いでて鬱陶しかった)
本当に悪女だったら、こんな繭期(しかも重症)のヴァンプのガキ孕ってもなんのメリットもないってわかるだろ、としか思えない。利用価値の無い野郎のガキ孕ってどーすんだよ、と。
私の見解はこうです。
リーベルもアレン並みに頭ん中お花畑のアホの子だった説。じゃないとこんな繭期で不安定な少年になんて惚れないよ。
2人なーんも考えずに肉体関係を持って子どもを授かってその事の重大さもわからずに呑気に喜んどるのだ。子どもが子どもを作ってしまっただけ。

ま、ここまできたらわかると思うけど、私は今回のアレンが好きである反面、すごく無責任で迷惑なガキだとも思っているのです。
PEACEPIT版赤星アレンは少年っぽかったのに中の人が中年男性だからかちゃんと甲斐性があったんだけど、今回のアレンは育てられそうにないというか。
陳内アレンは大人になれないから子どもに対応できない。
そんで武田アレンは、メリーベルからも子どもからも多分逃げ出すと思う。大人にならなあかん局面から逃げる。

武田アレンは無責任な子どもだと断言出来る。

・森の中でダンスを踊った時も、武田アレンの目にはクラウスは映っていないのです。
武田アレンの目には徹底してメリーベル以外のものごとが映っていない。
そしてそのメリーベルもいつの日かその瞳に映らなくなる日がくる。
一つのものしか見えなくなるくせにうつろいやすい。子ども特有の怖さ。子どもの怖さを凝縮したみたいな武田アレン。
・不老不死のTRUMPであることを告白したクラウスに対しての、瀕死のアレンからの決定的な言葉。
「じゃあクラウスは、ひとりぼっちだったんだね…」
これ、赤星アレンは山浦クラウスを心から哀れむ博愛の言葉みたいなとこあって、
陳内アレンは幼いがゆえの素直な気持ちで、
武田アレンは…拒絶だよ、こりゃ。

「ひとりぼっちだったんだね」=「僕にとってあんたは友達でもなんでもない」だよ。優しい声色だけども他人事なんよ。
最期の最期まで武田アレンの目には陳内クラウスは映らなかったんだ。お前はこれからも未来永劫ひとりぼっちだ、そんな宣告みたいに思える。リリウムのリリーみたいだけれど。

このセリフが拒絶に聞こえる日がくるとは思わなかった。かなり私の勝手な脳内解釈なんだけど、その突き放した様にびっくりしたんよな千秋楽。
優しくともなんともないんだもん、本当に武田アレンにとっては陳内クラウスは世話焼き教師以外の何者でもなかったのだ。
・クラウスが瀕死のソフィを噛む直前のアレンの幻影。
「こうすれば、星にだって手が届くよ」
あの武田アレンは…陳内アレンの「武田クラウスの回想シーンです」的な現れ方じゃない。
あれは武田アレンが陳内クラウスを惑わしに来てる。あの武田アレンの言葉が悪魔の囁きのようで、とにかく怖い。
魔性に魅入られて、ソフィがアレンでないことをわかっているのに、取り返しのつかないことをしてしまう陳内クラウスがあまりに哀れ。
武田アレンのとろけるような笑顔は怖い。身の毛もよだつほど怖い。見えない暴力で人をめちゃくちゃにするような子ども。

武田アレンは怖い。

結論:子どもの美しさと残酷さを凝縮したみたいな魔性の少年だった武田アレン。純真無垢なんかじゃねぇよ。怖いよ。

NU版TRUMPキャスト別感想 武田クラウス&アレン前編 (2015年観劇当時)

今回は〈reverseクラウス〉
・散々男らしい男らしいと言われている武田クラウスっすよ。
男らしいっつーか、歴代で一番まともに先生してるクラウスだった。「真の狂人はよく知った隣人」系ホラーの基本みたいな。山浦クラウスもこの系譜だと勝手に思っている。
ちゃんと先生してるクラウスを見るのが映像の山浦クラウス以来なので、なんか懐かしくてホロっとするわし。
・客席に降りてアレン(猫)を探すシーン、最前列に座った方のレポで、陳内クラウスは客席に向かって小さくごめんなさいって片手を上げて探り探り降りていたのに対し(私もこのポーズ見た)、
武田クラウスはニコニコしたまま何の断りもなくドンっ!と降りてきて我が物顔で最前列をウロウロしたそうな。うーんナチュラルに狂っとるなー
・バンリちゃんとソフィを連れて、クラウスがクランの中を案内するシーン、闘技場にて格闘技を説明するとき。
グレイシー柔術の稽古シーンをやるが盛り上がらず武田クラウス「…地味ですね(キッパリ)」そのまま何事もなかったように説明を続ける。躊躇いなく切り捨てるのが武田クラウスだ!武田アレンもそういうとこある。
・早乙女ソフィに大塚バンリに武田クラウスって…reverse勢は少年ジャンプかよ!?無駄に強い、または強そうな人ばかり。躊躇いなく顔面に膝を入れそうな人たちによるTRUMP(なにそれ)
武田クラウスが強そうなのはやっぱり早乙女ソフィが強いにもほどがあるからだろうか。実際パンフレットの対談で大塚さんが「友貴は俺より強いから守る必要がない」と言ってたし、あの強いソフィと並ぶにはクラウスも物理的に強さが必要なのかも。
キャラ作り的にアレンとの対比こそがキモなのかとも思うけど、案外そうではなく対ソフィ中心。
・武田クラウスと陳内アレンは、森の中のダンスで心奪われてしまう瞬間がわりとはっきりわかる。武田クラウスと陳内アレンは水と油みたいな正反対だから、アレンの手がクラウスに届いた瞬間のクラウスの瞳の光とか、生々しくわかった。
前も言ったけど武田クラウスはダンスがマジでついていけず足のばったばった具合が見事。アレン役の時は陳内クラウスを振り回してるとは思えない姿。武田クラウスはリズム感とかなさそう。
・アレンを失ったことで、その間の100年の時の中で静かに壊れていったクラウスだけど、武田クラウスの壊れっぷりは陳内クラウスの比じゃないかもしれない。むしろ陳内クラウスとか、PEACEPIT版の山浦クラウスとかは、狂いきれないから苦しんだっぽさがある。
でも武田クラウスは完全に壊れたし完全に狂った。
この男は、ソフィを無理矢理噛んで不老不死にした後、ずーーーっと笑っている。身の毛もよだつくらい不気味にニタニタしとるのだ。
ソフィの前から姿を消す時もニヤニヤ。武田クラウスには、おそらくソフィがアレンに見えていたのだ、多分初めて会ったその日からずっと。
お友達を二度と苦しまない体にしてあげただけ、武田クラウスにはそういう気持ちしかなかったのでは?という意見をTwitterで見てポンと膝を打った。お友達を助けてあげたくらいの意識しかないのだ。
・でもやっぱり、早乙女ソフィの激しさと渡り合うならば、自然にこういう強くて狂ったクラウスになったのだろう。
こう…ストレートなキャラクター作りだな、と思った。人間くさいな、と。
不老不死になっても人間臭さが無くならないから、どうしても欲しかった友達を失った100年で完膚なきまでに壊れてしまったのだろうな。
クラウスがどうして不老不死になったのかは末満さんからまだ明かされていないけど、武田クラウスは元々は普通の人間だったんじゃないかな?と思わせるクラウスであったなぁ。
武田航平さんって役者さんを全然知らなかった私なんだけど、アレンのアプローチがあんなにも爽やかで可愛らしい少年キャラクターだったから爽やかなイメージを持ったのに、クラウスが「これ、役者さん同じ人か!?」ってくらい真逆なキャラクターだったから、芸風の広い人だなぁと感動したんよね。

NU版TRUMPキャスト別感想 陣内クラウス&アレン 後編(2015年観劇当時)

今回は〈reverseアレン〉
・おい、とんでもねぇアホが出てきたぞ!アホっていうか、アホっていうか…!
陳内アレンは、先天的な病気で精神年齢が幼いままとかそういうハンディキャップ的な子ではないか?!繭期どころじゃない!これは一生このままだ!
武田アレンの顔文字が( *' ▽ '* )ならば、陳内アレンは( ° q ° )だ!
ヨダレがだるだる感!そしてそんなオッペケペをとことん甘やかす平田ピエトロ!!ノンストップあほ空間!
・初登場シーンのクラン脱走から帰ってくる時、客席を通って現れますが、陳内アレンはどんなに急かされてもずっとポテクリポテクリ歩いてました。びっっくりした。「と、特大のアホだーーー!!!」と。
これと友達になりたい武田クラウス…は、犯罪臭がする。
・やっぱり武田クラウスを受けてのこの超幼児返りな陳内アレンなのか?と思ったけど、大千秋楽後の末満さんのニコ生によると、そーいうわけではない様子。
元来D2版陳内アレンとは演技プランを変えたかったらしい。
それより前のニコ生で「reverseの稽古をしたら武田クラウスが男らしかったので、こちらも男らしい陳内アレンと森でダンス踊るシーンが露骨にゲイだった」と言っていた…
・陳内アレンのセリフは武田アレンと全然違う。1人で完結しているかのような…アレンは公式設定で繭期が重くて幻覚がよく見えていたとのことだが(ニコ生より)陳内アレンは特にそんな感じ。
雨が降ってきて「この雨はどこから来たの?」ってピエトロに聞くシーンとか、問いかけてない、独り言みたいに言う。頭に浮かんだものを全て口に出していそうな危うさ。ニコニコもしないし。
D2版アレンに少年性が皆無だったのに対して、2015TRUMPアレンはT/Rどちらも少年っぽさをデフォルメしたかのようなわかりやすさ。
・森の中のダンス。
2日目に見に行ったreverseは一階席だったのでよく見える。武田クラウスまったく足がバタバタでついていけてない。
でも陳内アレンは武田アレンほどは振り回してはいない。陳内アレンは武田アレンよりはちゃんとクラウスを見ている、他のティーチャー達よりは親密だと感じてる、はず。
reverseクラ/アレはわかりやすい性格が真逆の2人。PEACEPIT版を思い出してしまう関係性でドキドキ。
・メリーベルに会いに行こうとする陳内アレンを行かせようとしない武田クラウス。それに対してアレンの「クラウスがわがまま言うようになった…」これびっくりしたね。
何に対しても執着しちゃいけないクラウスの立場を知ってたかのような発言。アレンと会ったことでクラウスが変わっていったことがこの一言で表されてる。
ボンヤリしているようで武田クラウスのことをちゃんと見ていた陳内アレン。陳内クラウスをまったく見てない武田アレンとは対照的。
・「彼女は、孕ってるんだ…」
はぁ?つーか、陳内アレンは子供の作り方知ってたの???最大の謎。
・陳内アレンでの一番の衝撃はやっぱりこれである。
人間達に見つかり撃ち殺される直前の
手を伸ばした時の言葉。
「ここからじゃ星が見えないなぁ」
クランの寄宿舎でぼそりとつぶやくみたいに、銃を向けられているとは思えないあまりにも普通のつぶやきかたで、私は冷水をぶっかけられたみたいに驚いた。
今までのアレンは自分の最期を悟って、今度こそという気持ちで星に手を伸ばしていたようだけど、陳内アレンは、どうして絶体絶命のあの時に星に手を伸ばしたのかわからない。
彼にとっては死すらもフラットな気持ちでたやすく受け入れられるものだったのだろうか。でもメリーベルの元に行けてないから悲しいはずなんだけど。
このアレンは色んなものを超越してるな。
・クラウスがソフィを不死の存在にしてしまうシーン、おそらくクラウスの回想か錯乱した頭が見た幻影と思われるアレンの「こうすれば、星にだって手が届くよ」だけど、武田クラウスのただの回想感強い。
武田アレンは陳内クラウスを魔道に堕としにきた感ある…魔性の笑顔…
陳内アレンの我が道を行く不安定な足取りを一方的に好きになった武田クラウス。ただまぁ視界に入ってるだけ超絶片思いの陳内クラウスよりはマシだわな。

結論:陳内アレンは歴代アレンで一番アホ。

NU版TRUMPキャスト別感想 陣内クラウス&アレン 前編 (2015年観劇当時)

・陳内クラウス/アレン
えーとんでもない長さになっちまったので、まさかの二回連続で陳内将さんについての感想を書きます。PEACEPIT版アレン/クラウスにつづく続投組の方だから比較もあって長い。

今回は〈truthクラウス〉
・D2版から続投の陳内将さんですよ。
TwitterだかUstreamだかで末満さんが言ってたけど、D2版の本読みの時点でまったく見たことないクラウス/アレン像を打ち出した陳内さんにすごく驚いたそうな。
あの若さで新しいクラウス像を作り出したのはすごい。
で、二回目のクラウス/アレン役、もう陳内さんの中で"不思議ちゃんなクラウス像"が完全に確立されてるのがわかった。誰もやったことのない、地面から3cm浮いてる感あるクラウス。武田クラウスがああいうキャラ作りをした今(のちの記事で触れます)、陳内クラウスは線細くてかわいい感じ。
・キャストパレードの話。
クラウスとアレンのキャストパレードパート、思い切り武田アレンに振り回されて舞台中央に投げ出される陳内クラウス。あの時の、武田アレンの甘ったるい笑顔…
こんなに移ろいやすい子どもに心奪われてめちゃくちゃになってしまうなんて、クラウスってなんて愚かなんだろう。
初日はそんなことを思いながら泣きそうになってあのシーンを見ていた。
・校舎案内シーン、クラウスの案内を断りソフィと2人だけで行こうとするバンリちゃんに陳内クラウス「いやです~!行くんですぅ~!(*`ε ´ *)=3」
む、むかつく!でもかわいい…こんなんできるの陳内クラウスだけ。
あと闘技場での格闘技紹介シーンで合気道とかムエタイとかちっちゃく真似してちょこまかしている。かわいい。
・あと、このシーンの冒頭バンリちゃんが「黒猫に案内されてここにきた」って言った時に、クラウスが「あっ」って顔して周りをキョロキョロして探してるんよね。千秋楽で気付いた。細かい伏線がここにも…
・森の中のダンスシーンについて。
あのシーンは個人的に、二人のキャラが真逆でクラウスがアレンのこと「理解できない」って思ってるからこそ、アレンに心を奪われる瞬間がはっきりわかるのだと思ってる。
少なくともPEACEPIT版再演のtruthはそうだったと記憶してる。
でも陳内クラウスは元から不思議ちゃんなので、武田アレンと不思議ちゃん同士いつ心奪われたのかあんまりはっきりわからない。
おそらく陳内クラウスは武田アレンと性格が真逆なんじゃなくて、置かれた立場が真逆だから心惹かれてしまったのでは?
武田アレンのふわふわ具合は繭期の一時的なもの。その刹那に生きる儚さにどうしようもなく惹かれてしまったんではないか。
従来のアレン/クラウスの関係性では見えなかった、陳内クラウスだからの新解釈。
・全編通してふわふわしている陳内クラウス、でもちゃんと100年前の時間軸では比較的しっかりしてる細かい演技の差。これはD2版の時から。
・一番観客のすすり泣きが聞こえた、アレンの最期、クラウスがTRUMPであると明かすシーン。クラウスの手は、絶対にアレンには届かない。
特に武田アレンは残酷なまでに、メリーベル以外のものを視界に入れていなかった。
陳内クラウスはあまりにも片思いで可哀想だ。一番アレンに振り回されたクラウスかもしれない。
・おっとりしたキャラクターな分、キレた時の熱量とのギャップが生まれて印象的。役者が若いゆえにそうなるのかも。陳内クラウスの終盤の発散は、炎が一気に燃え盛るような印象を受けた。
・すがりつくウルに対しての「君の血は良い匂いがしないんだ」は、冷たいながらも陳内クラウスが一番優しいのでは?
陳内クラウスは何かを本当の意味で断ち切ったり、どこまでも狂いきったりは出来ないのでは。メリーベルを憎みきっているのに、きっと目の前にしても最終的には殺すことが出来ないクラウス。山浦クラウスも出来なさそう。
武田クラウスは眉ひとつ動かさず殺せます。赤星クラウスはニコニコしながら殺せるタイプだそうです。
・陳内クラウスはソフィを噛んでクランを去るときに笑ってない、抱きしめたときには笑うけど基本目を見開いて見据えてる。色んな見解あるが、陳内クラウスは「ソフィはアレンじゃない」ってことを痛いほどわかってるんでは?
あれは「私を追ってこい」って目に見えた。自分が犯したことへの贖罪のつもりか。
噛んだあとソフィ見てないってレポも見たし、やっぱ「この子はアレンじゃない、わかってる、わかってるけどそれでももう失いたくない」って心理な気がする。
個人の意見です!!!

結論:歴代クラウスの中で一番相手にされていないのが、2015TRUMPの陳内クラウスだが、これは武田アレンが無情な子どもだからである。
まさに好きになってはいけない人を好きになった人。