老害

別に格好つけるつもりはないけれど、歳を取るほどに努めて素直になるべきだと自分では思っている。概してオッサンっていうのは意固地になりやすく自分の非を認めず素直に謝らない。仕事上でも扱い辛いのは若い子たちよりも断然自分と同じ年端以上のオッサンたちだ。年金の受給年齢も定年年齢も追いかけっこのように上がってきているけれども、平均寿命が延びたとはいえ実のところ若く見えるのは見かけだけで精神的にはくたびれ切った者が多いんじゃないかと思えたりする。そんなオッサンたちにいつまでも仕事をさせりゃそら色々と弊害も出る。いわゆる老害ってやつだ。

よほどの伝統工芸的なものなら昔からの工法を守り継いでというのはあるだろうけれど、一般職の場合は時代によってやり方も変わるだろうし、新たなやり方が発生したりと常に変遷し新陳代謝してゆくものだと思う。それをいつまでも自分のやり方にこだわり若い世代に押し付け、たとえ彼らが新しいアイデアを提案したとしても聞く耳持たないとなると、これはもう老害以外の何ものでもない。程ほどのところで辞めてくれと心から思う。

介護関係でもデイサービスの送迎車を運転してたりするのが大抵は定年退職後の爺さんたちで、そんな彼らが時折事故を起こしたりするのだから痛ましい。事故を起こすまでは無くても危なっかしい運転を見かけることは私もあるので、ほんと辞めて欲しいと思うね。私自身も最近自信がなくなってきたから運転も慎重になるしずっと前からゴールドだよ。

私は性的にもニュートラルな位置で人を色んな側面から見る癖があるのでまだ助かっているのかもしれないと思えたりもする。いろんな意味で若い子と接する機会も多いので、割と彼らの話も素直に聞くし、新しい手法なんかには素直に感動したりするし取り入れたり真似したり。自分の老いは自覚しているから無理してむきになってな事もしないし、もしやろうとしても逆に若い子たちの方から手を貸してくれたりするので素直に任せるようにしてる。その方が楽だしね。ありがたいことだよ。私も老害といわれる前にどう終わるべきかを考える年頃だよ。