徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

人は人で変わる

ゴミの王国

『ゴミの王国」』朝倉宏景

綺麗好きで清潔には神経質なゴミ清掃会社に勤める朝陽と隣の部屋に越してきたゴミの収集癖がある友笑。それぞれ問題をかかえながらも裏と表の存在と分かり合えるようになる。人は人で変わっていく。心温まる物語。

 心の隙間をゴミでうめるのではなく・・・ゴミを分別して朝起きて出してすっりとした日常を送る心の健全さをもつということもしかり。

拾ったり、拾われたリーーーその繰り返しでこの人生をつないでいけるのなら、一人ぼっちでも一人ぼっちじゃない

 

かたばみ

かたばみ (角川書店単行本)

『かたばみ』木内昇

戦後中から戦後にかけて寄り添いながら一生懸命生きる2家族姿を描く。

代用教員をしながらおさななじとの恋にもやぶれ下宿先の息子と結婚する。そしてよりにもよって戦死したおさななじみの息子を養子に迎え家族となる。

血縁がなくともも「かたばみ」の花言葉そのもの母のやさしさや父の愛情を受け育つ息子。

素敵な2家族。良質な物語。

 

 

大きな波に飲み込まれないように

遠い町できみは (一般書)

『遠い町できみは』高遠ちとせ

 

ネグレクト、家庭内暴力、亡くなった母の実家に預けれれるなど、大人の都合で振り回される子供3人がサーフィンを通じて心を通わせる。

酷い現実を波に向かって漕ぎ出すサーフインのように立ち向かう。

くじけない心を持った子供たちの物語。

大きな波に飲み込まれないように・・・・

夜明けのはざま

夜明けのはざま

『夜明けのはざま』町田そのこ

家族葬を営む芥子実庵で働く葬祭ディレクターの主人公の友情、恋、仕事に向き合う姿を描く。

大事な人を失う喪失感、死をみつめながら、誠意を込めて送り出す人たちの思いを丁寧に映し出す。

もがきなから、喪失感をもちつつ自分の選んだ人生を生きていく主人公がまぶしく清々しい。

ままならない人生、喪失をくりかえしながら前を向く。

山亭ミアキス

山亭ミアキス (角川文庫)

『山亭ミアキス』古内一絵

心に迷いや悩みを持つ人が迷い込む修業猫の屋敷。そこには美味しい料理と美しすぎるオーナーが待つ。

妖怪猫がたぶらかす。それでも迷える人は改心したり前向きになり生きていく。

面白い趣向の物語。物語に中に読者も迷い込む。

猫好きな人におすすめ。