親子のこれから.com

老後の生活・趣味・悩み・終活、子どもが出来る親孝行・見守りを考える

高齢の一人暮らしの親の安否確認の方法 我が家に一番合ったものを選ぶには?

高齢の一人暮らしの親の安否確認の方法

我が家に一番合ったものを選ぶには?

 

 

 

「最近実家の高齢で一人暮らしの親が急に弱ってきたみたい……でも遠く離れているからなかなか会いに行けないし……どうすればいいの?」

 

「今は離れて暮らす高齢の親を見守るサービスがたくさんあるけれど、我が家にはどれが合っているのわからない」

 

 

少子高齢化で一人暮らしの高齢者が増えている昨今、そんな悩みを抱えている人が多いようですね。

 

「孤独死」が話題になってから、一人暮らしの高齢者の安否を心配する声が上がり、安否確認のサービスが増えてきました。

 

大切な家族に元気でいてもらうため、そしてお互いの今の生活を大切にしながらなるべく長くその人らしい日常を維持していけるよう安否確認サービスはぜひ導入したいものですね。

 

過去記事↓

www.xn--u8jp4f4ena9976dg29c.com



 


 

⭐サービスの種類

 

・カメラタイプ

f:id:TRACY:20200424113403j:plain
 


室内に設置したカメラが映す映像を、離れたところにいる家族がスマホで見られるもの。

カメラタイプは離れていてもしっかりと家の中の状況をリアルタイムで見ることができるため、手は出せないものの一緒に生活をしながら気にかけているのと同じように、何かあったら本人や近所の人などに連絡を取ることができるので、見守る側からすると一番確実なものなのではないでしょうか。

ただ、設置する部屋に工夫をしないとプライベートを監視されているような気持ちにもなるため、設置には充分な話し合いが必要になります。

 

過去記事↓

www.xn--u8jp4f4ena9976dg29c.com

 

・アプリタイプ

 

コストが低く手軽に始められます。

まだ親が元気で、一人暮らしをしていても特に問題がないようなら費用的な面からアプリタイプからスタートするとよいでしょう。

 

過去記事↓

www.xn--u8jp4f4ena9976dg29c.com


 

・センサー感知タイプ

 

室内に設置したセンサーでシニアの動きや部屋の温度、明るさなどを感知し、家族がスマホで見守るシステムです。
今どの部屋にいるか、トイレには何回行ったかなど、一日の生活パターンがグラフに表されるので見守る方は把握しやすくなります。

 

カメラのように姿が見えるわけではないのですが、動きや部屋の温度などの状態がわかることから実際の様子を察知しやすく、問題があれば連絡して注意を促すこともできますね。

 

 

いまイルモ

 株式会社ソルクシーズ/初期費用:52,910円・月額:2,980円
 https://www.imairumo.com/

 

・訪問タイプ

 

郵便局のみまもりサービスのようなユニークなものもあります。

月に一回、局員が訪問し30分程度話を聞いてくれるというものです。その結果はメールで家族に送られます。

 

みまもり訪問サービス

https://www.post.japanpost.jp/life/mimamori/

 

月に一回ということなので比較的健康な方向けですね。

 

 

・緊急通報タイプ

 

専用のボタンを押すと自動的に通報され、スタッフが駆け付けるサービスです。

24時間365日利用できるので安心ですが、一人暮らしの場合ボタンを押せないような状況もあるかもしれないので現在はまだ一人暮らしも問題はないが持病もあるし念のため、というような方、または他のサービスと組み合わせて使用してもよいと思います。

 
f:id:TRACY:20200424113451j:plain

 

・コミュニケーションタイプ

 

 

豊富なセンサー(温度、湿度、照度、音響、人感、TVリモコン、脈拍&血圧)で活動状況を時間ごとに、モニタリングすることができるサービスもあります。

 

見守る方は、インターネット経由でパソコン、スマートホン等でいつでも情報を確認することができます。海外からも見守りができます。

センサーだけでなく、見守られる方が自分で撮った写真を送ったり「連絡が欲しい」メールを送ることや家族からのメールを受け取ったりコミュニケーションを取ることもできる商品がありますので、持病はあるけど比較的お元気で積極的に家族とコミュニケーションを取りたい方に向いていると思います。

 

スマイライン

https://smyline.hybridsystem.jp/whatis.html

 

 

・自動通知タイプ

 

 

i-POT みまもりほっとライン

(象印マホービン株式会社)/ 
 

電気ポット「i-POT」をレンタルして、その使用状況を家族にメールで通知してくれるサービスです。
お茶を飲むなどポットを利用する機会の多いシニアならではのサービスで、離れていても、「今日は一度もポットを使っていないな」など異変を早期に察知することができます。

本人が意識せずとも通知が行くようになっていますので、友人と旅行に行くなど家を空けると家族のもとに通知が行かず、心配になることもありますのでかならずそのような時はひとこと連絡を入れておきましょう。

 

・総合サービスタイプ

 

大手のセコムやALSOKなどその道の草分け的な存在の会社は手厚いサービスで評判は上々ですが初期費用が高めです。

ペンダント型の緊急ボタンを押せばすぐに警備員が駆けつけてくれたり、24時間看護師に相談できるサービスもついているので安心度の高い商品ではあります。

 

 

セコム(株)親の見守りプラン

https://www.secom.co.jp/homesecurity/plan/seniorparents/

 

HOME ALSOK みまもりサポート

https://www.alsok.co.jp/person/mimamori/

 

 

 

・その他

 

宅配弁当の業者、ヤクルトレディ、新聞配達員など定期的に家に出入り、または訪問するような方たちに高齢の一人暮らしの世帯を注意深く見守ってもらえるよう連絡を入れるのもひとつの方法です。

今の時代、何でもお金を払ってサービスを受ける、という風潮になっていますがひとことお願いをしておくだけでも気に留めてもらい声かけやちょっとした変化に気付いてもらえるかもしれません。

 

 

 

⭐安否確認のツールを考える前にしておくこと

 

 

 

・親とまめに連絡をとる

 

まずは親とまめに連絡を取るように心掛けましょう。朝晩一回ずつ、特に用事がなくても電話やSNSで挨拶を交わすだけでも最低限の安否確認ができます。

時間に余裕があれば直接電話をして他愛のない話などをし、声の様子から体調などをうかがっておくとよいでしょう。

 

 

・親とのコミュニケーションで生活環境を把握しておく

 

普段からテレビ電話を使ったり、LINEで写真を送りあったり、また、インスタグラムの使い方を教えてあげて可能であればそのようなものを使って投稿する楽しみを知ってもらうことで一人で暮らしている親の生活状況、行動範囲、交友関係などが遠くにいながらも把握することができますね。

また、特に会話をしなくてもLINEやインスタグラムの投稿があったり、こちらの投稿に「いいね!」を押してくれてる、既読になっている、とするとこれも最低限ですが安否確認となります。

 


普段から親の行動や状態に敏感になっておくことが何かあったときに素早く動いたり、将来的にどのように親をサポートしていくのか、イメージが湧くのではないでしょうか。

高齢で一人暮らしだけどまだまだ健康だというならまずはメールやLINEなどで実際に会ってコミュニケーションを取るように積極的に連絡を入れて、日々にあったこと、地域の話などを聞き一目見て時系列わかるようにメモを取っておくと何かあったときに役に立つのではないでしょうか。

 
f:id:TRACY:20200424113604j:plain

 

⭐我が家の現状に合う安否確認のツールは?

 

本格的な安否確認のツールを準備しなくてはならなくなるのは親が病気になったり、体が弱ってきて外出が億劫になってきたようなとき、また身体機能の衰えが激しく介護認定を受けたときです。

体の自由度と認知機能の衰え具合によって最適なツールを選びましょう。

体は衰えたけどまだまだしっかりされている場合、いきなりカメラなどを取り付けると監視されているみたいで嫌だ、と思う方も少なくありません。

アプリから始めたり、コミュニケーションツールとしてスマイラインのようなものをはじめてみるのもよいかもしれません。

 

訪問介護サービスなどを利用している方はカメラタイプを取り付けておくと安心ですが、カメラを取り付けるときはカメラを設置する部屋、位置などをしっかりと話し合って決めるとよいですね。

 

本人の希望を聞いて予め話し合いの場を持つことが必要かと思われます。

 

 

⭐まとめ

 

高齢の親が配偶者に先立たれるなどして一人暮らしを余儀なくされることは、子供にとってはとても気にかかることです。

同居ができればよいのですが、各々の社会生活が各々のステージで確立していると今の時代はなかなかそれは難しいことだと思います。

親にとっては「子供に側にいてもらいたい」という気持ちはあるかもしれませんが、それ以上に「迷惑をかけたくない」「自身の人生をしっかり歩んでほしい」という

親心が勝るものでしょう。

今は様々なサービスがあるので離れていても親の安否確認を簡単にすることができます。自分たち家族に合ったものを選び、積極的にコミュニケーションを取って見守ってあげることで親孝行をしていきたいものですね。

親が介護施設に入居、そのとき扶養控除は受けられる?

親が介護施設に入居したとき、毎月かかっている利用料や医療費、税金など、少しでも負担を軽減する制度はあるのでしょうか。

 

健康なうちに財産整理をして高額な老人ホームに入る方もいらっしゃいますが、そういう方は一握りだと思います。
それ以外の方は、「配偶者が亡くなった」「介護度が上がって家族で面倒を見ることが難しくなった」等のやむを得ない理由で介護施設の入居を決めるケースが多いでしょう。

 

ご本人が財産を管理することができなくなったときは子供やその他家族が本人に代わってお金のことを任されることになります。

 

 f:id:TRACY:20200406224528j:plain

 

特に特養の入居者は重度の方がほとんどなので、お金の管理や様々な行政の手続きは家族がすることになってきますね。

 

どうしても毎月の利用料に目が行きがちですが、「扶養家族の税金」や「医療費控除のしくみ」など、お金の知識を得て、貰えるものはきちんともらっておく、控除できるものはしっかり手続きを取って控除してもらう、ということが大切です。



 

 


⭐扶養控除とは

 

配偶者以外の親族を養っている場合は、扶養控除といって、所得の控除が受けられます。

対象となるのは、生計を1つにしていて、なおかつ年間の合計所得が38万円以下(給与のみの場合は給与収入103万円以下)である16歳以上の親族です。

 

この控除額は一般的には扶養対象1人あたりにつき38万円となっていますが、扶養対象が70歳以上の場合48万円、さらに同居している場合は58万円と、通常より多くの控除を受けることができます。

 




老人(70歳以上)扶養親族

 

・同居老親等(同居している場合)       →58万円

・同居老親等以外の者(同居していない場合)→48万円

(出典:国税庁 2019年6月25日時点)

 

 f:id:TRACY:20200406224551j:plain

 

 

⭐別居していても扶養控除を受けられる

 

扶養控除は、扶養対象となる親族の方と同じところに住んでいなくても、生計を1つにさえしていれば、控除を受けることができます。


扶養控除の条件の一つである「生計を1つにしている」という状況には、実は明確な基準がなく、扶養対象の親族に対して、社会生活を送ることができる額の生活費や医療費の仕送りなどをしている事実が認められれば控除を受けることができるのです。

 

親が介護施設に入居した場合は、その費用を継続して支払っているなど、生計を1つにしていることが状況から確認できれば、同じように扶養控除を受けることができます。

ただし、その場合は同居とは認められず、控除額が低くなりますので注意が必要です。

 

生活費を仕送りする場合はその事実を記録として残しておいた方が良いのでできれば手渡しなどではなく、毎月だいたい決まった日に振込みをして記帳しておきましょう。

 

 

⭐控除を受けるに当たって気を付けなければならないこと

 

扶養家族と見なされるためには生計が1つであることが条件です。

具体的には、介護施設の利用料やその他の生活費の一部または全部を子供が担っているか?ということ。一方で親の年金で特養に費用やその他生活費をすべて賄えるのであれば、扶養家族から外れることになります。

子供が親の介護施設などの利用料など支払った領収書はきちんと取っておくこと。

口座引き落としにする項目もあるかと思いますので、その部分も記帳して後々子供が支払ったことが証明できるようにしましょう。

 

 

⭐親を扶養家族にするに当たっての【子供側】のメリットは?

 

親を扶養することによる、子供にとっての金銭的なメリットは、老人扶養控除を受けられ子供の税金が減ることです。親を扶養していると、親にかかってくる医療費の控除も子供が受けられます。子供世帯の医療費に親にかかった医療費も合算して計算できますので、かかった金額にもよりますが税金が戻ってくる確率が高くなります。

 
f:id:TRACY:20200406224608j:plain
 

⭐親を扶養家族にするに当たっての【親側】のメリットは?

 

親が子供に扶養してもらう金銭的なメリットは、75歳未満の親の場合は、公的医療保険や介護保険の保険料負担がなくなります。

 

 

 

⭐その他の控除

 

医療費控除

 

介護施設などの利用料の中には、医療費控除対象になる支払いがあります。

医療費控除とは、その年の1月から12月までの1年間にかかった医療費が一定の金額を超えたとき、税金が安くなるというものです。医療費控除は税金を支払っている方が受けられる恩恵となります。

具体的に

・公的年金や私的年金で収入を得ている方
・賃貸アパートを所有して賃料収入を得ている方

 

上記に該当する方が控除を受けられます。


公的年金による収入は「雑所得」となり、支給額によっては税金がかかります。また、公的年金以外にも民間の保険会社から支給される年金や賃貸アパートを所有していることによる家賃収入など、公的年金収入以外にも収入のある方もいるでしょう。これらの収入に対しても税金がかかるので医療費控除が受けられます。

 

一方で年金が少なく課税されていない、遺族年金など非課税で年金を受給している方は、税金を支払っていませんので医療費控除の恩恵を受けることはできません。

 


施設の利用料金の中で医療費控除の対象となるものは?

 

介護施設サービスの対価(介護費、食費及び居住費)として、支払った額の2分の1に相当する金額が、医療費控除の対象となります。また施設で行われる訪問診療(内科、歯科など)の医療費、処方される薬代も医療費控除の対象になります。医療費控除の対象となる支払い分は、施設利用料の領収書に記載されています。

 

他に施設外部の病院への通院にかかる医療費と薬代、交通費(体が不自由でタクシーによる通院が必須の場合は、タクシー代や付き添いの方の交通費)も医療費控除の対象となりますので医療費と合算して計算することが可能です。

 

医療費控除が受けられる条件は?

 

医療費控除による税金の還付は、一定金額以上の医療費がかかった場合に受けることが可能です。

その【一定以上の金額】とは、年間収入が200万円未満の場合、医療費自己負担額が5%を超える部分(例えば、年間収入が180万円の場合は医療費自己負担9万円を超える部分)が医療費控除額となり所得から差し引かれます。

年間収入が200万円以上の方は、医療費自己負担年間10万円を超えた部分が医療費控除額となります。

つまり年間収入が200万円以上の人の場合、一年間にかかった医療費、薬代、交通費の合算が15万円だとすると10万円を越えた額の5万円が所得から差し引かれます。

 

 

 

 

⭐まとめ

 

 

生計を共にしている、ということであれば扶養控除は受けない理由はありません。

 

介護とは手厚くしてあげようと思えば思うほど人手もいりますしお金もかかってきます。

 

確定申告など、煩雑な事務処理をしなければならないことも多いのですが控除を受けて少しでも負担を軽くしましょう。

 

生計を共にする場合、親の預貯金の管理なども子供世代がしなくてはならなくなります。

認知症などになる前にしっかりと話し合いをして、今後の計画を立てておくと良いかもしれません。

 

くれぐれも親に代わって親の預貯金で様々な支払いなどをするときは必ず領収書をとっておくようにしましょう。

高齢で独り暮らしの親を犯罪から守るために出来る工夫や防犯とは?

高齢で独り暮らしの親を犯罪から守るためには。

 

 

昨今、高齢化に伴い単身高齢者世帯が増加傾向にあります。

それと共に高齢者を狙った犯罪も後を絶たず、年々巧妙化してきているので、離れて暮らす家族は気が気ではありませんよね。

 

 

高齢者が安心して生活できるためには、高齢者自身が防犯意識を持つという必要性と共に、離れて暮らす若い世代の家族が色々なサービスや便利グッズなどを利用し、高齢者が一人ではなかなか億劫がってできない防犯対策をフォローしてあげる必要があると思います。

 

 

今回は具体的にどのような防犯対策をとるべきかを説明していきます。

 

 

 

⭐高齢者宅を狙った犯罪

 

 

昨今、あえて高齢者をターゲットにする犯罪が多発しています。単身かどうかということよりもお年寄りだけで暮らしている家を狙っての空き巣や忍び込み、居抜きといった「侵入窃盗」がその大部分を占めています。

ここ数年に発生した侵入窃盗事件の被害者の約45%が65歳以上というデータもあり、離れて暮らす高齢の親を持つ方は心配でならないことでしょう。

 

 

 

①「あえて高齢者を狙う」ということはどういうことなのか?

 

・反撃できない

 

犯人が高齢者を狙う一番の理由は反撃してこない、ということだと思います。

万が一自宅に侵入され犯人と遭遇した場合。

体力的な問題、認知能力の低下などから高齢者が犯人に反撃することはなかなか難しいですよね。

相手が抵抗も反撃もできないのをいいことに高齢者ばかりを狙い撃ちしている悪い輩がいることは確かです。

 

 

 

・タンス預金をしていることが多い

 

高齢者はタンス預金として現金やその他の資産を自宅に保管している方が多くみられます。しかも金庫ではなくたんすの中や布団や枕の下に隠していることもあるとのこと。

高齢になるとお金が必要な時に以前のようにサッと銀行に行くということが億劫になることも貴重品を手元に置いておきたいという理由の1つにあげられるのではないでしょうか。

でも盗まれたら現金はまず返ってきません。

なるべく銀行に入れておくか家族に預けておきましょう。

 

 

・騙されやすい

 

最近では強盗や空き巣の他に「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」「還付金詐欺」などの詐欺被害も多いことはよく知られています。よく知られているわりに被害が後を絶ちません。

高齢による認知機能の低下、また疾患としての認知症があると正常な判断ができなくなり、騙されたことに気づかないということも多いようです。

体力や知力の低下した高齢者は、犯罪者にとって非常に騙しやすく好都合な存在なのです。

 

 

 

②高齢者の大半は防犯意識が低い

 

押し売り詐欺やオレオレ詐欺など独居老人を狙った犯罪が後を絶ちませんが、なぜ再三注意するようにニュースなどで呼び掛けていても犯罪が減らないのでしょうか。

f:id:TRACY:20200324084718j:plain 



以前鍵メーカー「美和ロック」がおこなった調査によると、高齢者の犯罪に対する危機意識が低いことがうかがえます。

400人の高齢者のうち10%以上が空き巣などの被害に遭ったと答える一方で防犯対策のためにお金をかけている人はほとんどいないとのことでした。

 

被害に遭いながらこれと言った対策を講じなければ、今後同様の被害を受けるかもしれません。

本人が積極的に意識向上するのが一番良いのですがそれが難しい場合には、離れて暮らす家族が本人に代わって対策を講じるなどのサポートが必要となってきます。

費用はかかりますが大切なお金、命には代えられませんよね。

 

 

③狙われる高齢者の特徴

 

・単身の高齢者世帯

 

特に単身世帯の高齢者は犯人に目を付けられやすいでしょう。

1日中在宅している、夕方の早い時間から電気が灯っている、ずっとテレビやラジオの音が流れている、本人以外に外出するのを見ない。ヘルパーさんが毎日、または週に何日か来ているなど家の前に停められた自転車でわかる、などこれらの特徴を犯人は見逃していません。

 

色々と調べた上で犯行に及んでいるので、犯行が起きたその時から何日も、ともすると何週間も前から計画をたているのかも知れません。

 

 

 

・過信や警戒心のない人

 

人はどんなときも自分は大丈夫だと思ってしまう傾向がありますが、それは楽観的でとても危険なことです。

 

高齢者自身の警戒心や防犯意識がそれほど高くないのも問題で、ヘルパーさんがお昼にくるから、と不用心にも玄関や窓の鍵をかけずにいたり、まだまだ私は若い、耳も遠くないし侵入者くらいすぐにわかるはず、などと思っていてもを閉め忘れてそのまま就寝と言う人も少なくないようです。

 

病気がちだったり極端に高齢で動きも緩慢だったりすると自分に自信がなく防犯にも気を付けなければならないと思うこともあると思いますが、特に病気らしい病気をしたこともなく定年退職して在宅することが多くなった単身の方はまだまだ自分に自信を持っていらっしゃるのでしょう。

 

例え自信があっても単身の場合は特に防犯に対して意識を高く持ちたいものです。

 

 

・だらしない風貌

 

外出時、財布が外からハッキリ見える場所に入れている人も多いと聞きます。

買い物や散歩のために外出するのはまったく問題ありませんが、財布がポケットからはみ出していることが意外と多いです。

高齢になると人の目が気にならなくなってきたり、注意が散漫になってきますので、本人は気にしていなくても周りからみるとだらしなく無防備に見えることも。

 

犯人がどこかでそのような獲物となる高齢者を探しているかも知れません。

可能であれば例え近所でもきちんとした格好を心掛けてシャンとして歩いて行きたいものです。

 

 

・必要以上の大金を持ち歩く

 

手元にないと心配だからといって必要以上に大金を持ち歩く人も危険です。

そんなに買い物しないのに、と思うくらい財布に忍ばせていると、出し入れの際に落としたり、大金を持っていることが周りに知られてしまいます。

たとえ奪われたりしてもまず現金は戻ってきません。必要な分だけに抑えるなど、お金に関しては特に注意が必要でしょう。

 


 
 
 

⭐どのような防犯対策をすれば良いか

 

・窓に重点を置いた防犯を

 

空き巣は窓から侵入してきます。

鍵をかけていない人目につきにくい場所の窓からの侵入が一番多いと言われています。

窓に意識を向ける必要があり、夜間はシャッター、雨戸などがあれば必ず閉めることを心掛けましょう。

 
f:id:TRACY:20200324084618j:plain


特にベランダの窓は外からハッキリ見える上に、3階くらいの高さならば塀などを使って余裕で登れてしまうことも。ベランダの窓を破られれば室内に侵入され、財産や生命を脅かされてしまいます。

窓に補助錠を設置したり、強化ガラス、防犯ガラスに交換したり、フィルムを貼って窓ガラスを強化する必要があるでしょう。

ノムラテック ウインドロック サッシ用補助錠 ブロンズ N-1040 



必要に応じてアラームを設置すれば、窓に振動や衝撃が加えられた際に大音量で知らせてくれます

 
Iseebiz 防犯アラーム 窓 ドア用 振動センサー アラーム 警報機 防犯グッズ 100dB音量 超薄型 (1)
 

 

・地域で犯罪者を見逃さないように普段からコミュニケーションを

 

近隣住民に協力してもらうという方法もあります。不審者を見つけたら声をかけて犯罪を許さない地域の絆を犯人に教えてやりましょう。

 

空き巣は下見のために何度も現れることが多く、その際に地域住民に声かけられると「顔を覚えられたかも」と侵入を辞める傾向にあります。

 

しかし、この方法は高齢者本人と近隣住民との関係がある程度良好であること、地域のコミュニケーションが活発なことが前提です。見ず知らずの他人同士では成立しません。

それでも毎日顔を合わせて関係性を築いていけば互いに良いコミュニケーションをとることができ、防犯に繋がります。

 

・防犯性の高い物件に住む

 

防犯性の高い物件に住むことも重要です。お年寄りには築何十年の古めかしいアパートでは心もとないでしょう。費用など色々と考えなければならない面はありますが、「オートロック完備」「4階以上」「管理人常駐」の物件が安心です。

 

 

・マンションなどの集合住宅は管理会社にも相談

 

近隣住民の協力が得られない場合は、大家や管理会社に頼るのもアリですね。

自分が単身であることを伝え、常に気にかけてもらうようにしましょう。

 

 

 

 

⭐ もしも被害にあったら

 

被害に遭っても責めるのはいけません。
詐欺にしろ空き巣にしろ、被害に遭ってしまったものどうしようもありませんし、高齢者はただでさえ徐々に衰えていく身体的能力に自信をうしなっていることも多いのです。殊更に責めるのは酷です。

高齢者本人も好き好んで被害を受けた訳ではないので、まずは命の無事を喜び一緒に今後のことを考えていきましょう。



 
 

⭐まとめ

 

高齢者が空き巣被害や詐欺被害から身を守るには、常に防犯意識を高めることが重要です。

特に単身の高齢者世帯の場合、「あの家は老人の単身世帯だ」「あの家ならイケる!」と思われてターゲットにされやすくなってしまいます。

誰でもいつ犯罪に遭うかはわかりません。

万一のことを考えて防犯グッズを購入したり、本人がなかなか防犯を意識しようとしないなら家族が帰省したときに家に様々な防犯グッズを取り付けて使い方などを説明してあげるとよいでしょう。

ゆとりある老後生活を送るために、今からやっておくべき事とは?

f:id:sa0o4i8:20191001030821j:plain

 

老後の生活、できるならゆとりがある生活をしたいですよね。
けれども景気の動向もあり、会社のお給料が上がらない割には消費税や物の値段が上昇する。それでは、貯蓄も思うようにいかないと感じます。
果たしてゆとりがある老後の生活とは、どのような生活の事を言うのでしょうか?
普通の生活とゆとりある生活、比較してみたいと思います。

 

 

 

ゆとりある生活をするには、月額35万円が必要

f:id:sa0o4i8:20200305233940j:plain

 

夫婦でゆとりがある生活を送るには、月額35万円とのこと。
これは生命保険文化センターから、発表されてます。
この月額で、どういった生活をしているのでしょう。

ある人は普通の日常生活に加え、夫婦で旅行を1年に1度行ったそうです。
旅行行くにも、観光以外にもそれぞれかかりますよね。
往復の交通費や宿泊代、飲食やお土産代など。

夫婦二人の平均月額生活費は、22万円ほどです。
少しは節約したり貯蓄をし、残ったお金で旅行に行く感じなのだと考えます。
それでも1年に一度くらい、旅行に行ける余裕があったら嬉しいですね。

 

ゆとりのある生活をするには、どの程度の資金が必要か?

f:id:sa0o4i8:20200305235017j:plain

ゆとりを持てる老後を送るには、貯蓄がどれくらいあるかで変わってきます。
確かに年金等も、もらえます。
その他定年を過ぎて仕事をすれば、多少なりとも収入はあります。
それでいて貯蓄がないと、ゆとりある生活はできないと思います。

元気でいても、いつ自分がどうなるか分かりません。
急に病気になり、仕事ができなくなる可能性もあります。
そんなとき、貯蓄があれば入院日を増やすことができます。
病院にもよりますが、入院するにも1日〇円と決まっているそうです。
なければ、そういうことできませんからね。

夫婦の月額は、平均が22万円です。
それを65歳の定年から、約20年ほどと仮定します。
計算してみると、4000万円です。
このことから老後の資産は、3000万円~4000万円必要ということになります。

 

老後資金を貯めるには?

f:id:sa0o4i8:20200305235528j:plain

定年を迎えてから、貯めようとしても無理があります。
正社員でない限り、ボーナスも出ません。
もし正社員で働いたとしても、以前よりお給料は少なくなるように感じます。

そしてもし子供がいたとして、独立していれば教育費などがかかりません。
それでも定年になってからでは、きついでしょう。

早めから老後の事を考え、計画的に貯めていきましょう。
結論から言うと、1年間で100万円を貯蓄したとします。
それを継続していけば、30年で3000万円貯めれる計算となります。
では毎月、どの程度貯金すればいいのか?
と思いますよね。

1ヵ月約8万円を貯金すれば、できます。
もう少し増やしたいと思うなら、月額を増やす方向で考えて下さい。
それと貯蓄するのであれば、専用の通帳を銀行等で作りましょう。

なぜならば普段の生活費と同じ通帳にしてしまうと、足りない時に少しだけと思い引き落とします。一度やると「また後で入金すればよいのだから」と何かあるたびに手をつけてしまう傾向が考えられます。そうしないためにも、専用の通帳を作った方が無難だと思います。そしてその通帳は、一切手を出さないようにしましょう。
そうすれば、計画通り貯蓄ができると思います。

 

家計管理をしよう。

f:id:sa0o4i8:20200306193346j:plain

普段から、生活費が何にどのくらい出ているかを把握しましょう。
できれば、家計簿をつけることをお勧めします。
ノート等に、毎日書き込むと頭が痛くなってしまいますよね。
では、どうすればよいのか?
エクセル等、簡単に管理することができます。

その他、家計簿ソフトなるものがあります。
無料のもあれば、有料のもあります。
それがあればパソコン・スマホの両方で管理する事ができます。
そして自動計算なので、わざわざ自分で計算しなくて済みます。
金額を、入力するだけです。

家計簿をつけることで無駄だなと思ったり、かかりすぎているものが分かったりします。
その中でも特に気をつけてもらいたいのは、通信費です。
携帯電話の料金プランなどを見ると、あまり使わないプランがあったりします。
そしたらプラン変更をしますよね。
このように少しの見直しで、支出を減らせることもあり得ます。

 

資産運用を活用

f:id:sa0o4i8:20200306194100j:plain

3000万円よりもっと貯蓄を増やし、ゆとりある老後を送りたい。
そんな方には、資産運用が適しているように感じます。

まず資産運用とは何か?
と思いますよね。

資産運用は、自分の貯金を投資します。
投資する事で、資産を増やしていくことなのです。

仕組みとしては、証券市場に株式投資や国債購入をします。
その買った金額が、国や投資している企業にいきわたります。
企業は設備投資、政府は公共事業にその金額を割り当てます。
暮らしやすさであったり商品の向上となり、保有資産を増やす事になるのです。

 

投資の割合は?

f:id:sa0o4i8:20200306194626j:plain

資産運用をするとして、どのくらい投資すればよいのか迷うと思います。
証券会社と相談しながら、決めるのも良いと思います。
ただ定年しているか、してないかで違ってきます。

(定年してないケース)
30代で500万円の資産があったと仮定します。
毎年100万円を、投資します。
30年後は、このようになります。
5%運用すると、8800万円になります。
10%だと、2億5000万円。

(定年しているケース)
定年後も仕事をしている事が条件です。
しかも年々、少しずつお給料があがる会社で。
退職金そして5000万円の貯蓄があると、仮定します。
5%運用すると、6300万円。
10%運用すると、8000万円になります。

 

まとめ

1. 旅行に行く余裕がある。
2. 3000万円~4000万円あれば、ゆとりある生活ができる。
3. 計画的に貯めよう。
4. 家計簿を、つけてみよう。
5. 投資で、資産を増やそう。

ゆとりある老後の生活、難しい問題ですね。
定年してからの貯蓄は、できなくはありません。
それでも、厳しい状況だと感じます。
若い時から計画的に貯蓄をしているか・してないかで変わりつつあるようにも思えました。

家計簿をつけるとなると、少し前なら面倒で計算がややこしいというイメージがありました。しかし専用ソフトを使うことで、自動で計算してくれます。
それなら、できそうだと思いませんか?
家計簿を見直すことで、気がつかなかった事があるかもしれません。

資産運用は、人により向き不向きがあると思います。
ただ資産を増やしたいと思う方の、参考になればと考えます。
家計簿を見直したり計画的に貯蓄をしながら、ゆとりあるシニアライフを過ごしてもらいたいですね。

国民年金、厚生年金、遺族年金など年金早見表の種類と見方とは?

f:id:sa0o4i8:20200225215749j:plain

 

突然ですが年金の受給年齢や受給額の計算、大変だと思いませんか?
そういったものを軽減するために、早見表があるのご存知でしょうか?
日本年機構やJAバンク等の、公式サイトで見る事ができます。

自分が今どの位置にあるのか、老齢基礎年金や老齢厚生年金等入っている年金によっても変わってきます。
細かな部分もあるので、年金の早見表について説明していきたいと思います。

 

 

 

早見表を見る前の注意点

f:id:sa0o4i8:20200225220105j:plain

 

早見表を見る前に、見るにあたり注意点があります。

国民年金など納付時期が、10年以上あること。
老齢基礎年金は、65歳以降から受給できる。
厚生年金に1ヵ月以上加入している場合は、老齢基礎年金に上乗せし老齢厚生年金が受給可能。厚生年金に20年以上加入されて、65歳未満の配偶者または18歳未満のお子様がいる方は、加給年金が加算されます。
滞納期間が多くなるにつれ、年金を貰えないリスクが増える事もあり得ます。

以上のことを、自分に当てはまるか確認してから見るようにしましょう。
加入している・してないによって、年金金額の計算等が変わってくる可能性が考えられます。

 

年金早見表に載ってる額は1ヵ月、それとも1年?

f:id:sa0o4i8:20200225220233j:plain

 

年金早見表を初めてみる方は、分からない事あるかと思います。
一番気になる金額ですが、1年間の金額になります。
年金も老齢厚生年金や、老齢基礎年金があります。
なので見る場所を、間違えないようにして下さいね。

年金早見表は、加入期間と保険料納付状況という文字が表示されてます。
まず自分の加入期間を、知っておく事が大事ですね。
そうでないと早見表を見ても、どれが自分の状態なのかが分からないと思います。

次に全額納付・半額納付・全額免除・滞納期間が明記されてます。
こちらも自分の年金の状態がどうなのかを知ってないと、分かりません。
まず自分の年金の加入期間や納付状態を知ってから、見るようにしましょう。

 

早見表で、受給額をチェックしよう。

f:id:sa0o4i8:20200225220444j:plain

 

人により、加入している年金・貰える年金・生まれた年等様々だと思います。
まず全額納付について、説明します。

満期は、40年間です。
これは、覚えておきましょう。
満期で全額納付なら、全額受け取れる仕組みになってます。

次に平成21年以降は、免除額が増えます。
なぜならば、税金投入が引き上げられたので免除額が多くなったのです。
ここが分かれる線引きなのですが、平成21年の3月までの方の金額です。
全額免除20年間で、約13万3000円なのです。

しかし平成21年4月以降は、同じ全額免除20年間でも20万円にあがっているのです。
ここの違いは、ご了承いただきたく思います。
ちなみに未納機関がある場合、その期間は加入期間に含まれません。
ということは、年金額もゼロということになります。

 

厚生年金受給開始の早見表

f:id:sa0o4i8:20200225220551j:plain

 

厚生年金受給開始の早見表をみたい。
という声がありました。
日本年機構のHPから、みることができます。

厚生年金についてですが、以前は60歳から支給されてました。
しかし現在は、65歳以降からとなってます。
男性は、昭和36年4月2日以降。
女性に関しては、昭和41年4月2日以降が対象です。

 

遺族厚生年金受給額の早見表

f:id:sa0o4i8:20200225220705j:plain

 

老齢年金の資格を満たし、その方が死亡した時に遺族厚生年金が発生します。
遺族厚生年金の受給資格は、以下の通りとなります。

f:id:sa0o4i8:20200225222025p:plain

遺族厚生年金の受給資格は、老齢年金の資格を満たした方が死亡した時です。
その他、被保険者が死亡した時です。

次に国民年金加入の人が亡くなった場合です。
国民年金の遺族年金受給資格は、次の通りとなります。

老齢年金の資格を満了した人が、亡くなった時。
ですが死亡した人に対し、保険料納付済期間が加入期間の3分の2以上ある事が必須です。 遺族年金の受給額は、加入している社会保障制度や家族構成により受け取れる金額が変わってきます。
そして遺族年金の計算は、難しいと言われてます。
この早見表で、少しでも参考になればと考えます。

 

年金早見表を見て、これからできる事とは?

f:id:sa0o4i8:20200225220833j:plain

見た方はお分かりかもしれませんが、年金額の割には生活が厳しい。
そう感じる人、いるのではないでしょうか?
実際定年退職をしてからも、仕事をしている人が年々増加傾向にあります。
年金だけで、生活するのは難しい時なのかもしれません。

定年を迎えて仕事がしたいと思うのならば、やっても良いと感じます。
逆に体調が悪いのに、無理して仕事をする必要は、ありません。
無理して仕事をして体調が悪化して、病院通いになってしまった。
そうなってしまっては、マイナスになってしまいますからね。

それで少しでもコツコツと、貯蓄をするようにしていくのです。
だから年金が入る以外の銀行口座など、すぐに解約しない方が良いかもしれません。

確かにその時にまた、新規で契約すれば良い話です。
ですがまた新たに契約するのも、面倒ですよね。

それに契約するにも、条件があったりします。
だから少しの間は、そのままにしておいた方が無難かと感じます。

そして働いたお給料と年金で、少しずつ貯蓄をしていきましょう。
よっぽどの贅沢や荒いお金の使い方をしなければ、少しずつ貯まっていくと思います。
それで老後の生活を、困ることなく生活してほしいと考えます。

まとめ

1. 加入している保険を、確認しよう。
2. 年金早見表に載っている額は、1年です。
3. 平成21年の3月までと4月以降で、貰える額が変わります。
4. 遺族年金を貰える条件。
5. 年金だけでなく、貯蓄していくことが大切。

年金受給額の早見表を見る前に、自分の年金の加入期間であったり保険納付状態を把握しておく必要があります。
そうしないと自分がどこにあてはまるのかが、分からなくなってしまうからです。

そして早見表は、国民年金・厚生年金・遺族年金等の種類があります。
それぞれ、掲載されている内容が似ているようで違います。
見るときにどの早見表なのか、あとどの項目を見るのかを間違えないよう気をつけて下さい。

早見表を見ることで、自分がどのくらい年金が貰えるかが予想できると思います。
それにより今後どう生活していくか、夫婦または親子で話し合ったりしてみてはいかがでしょうか?そして計画を立て、老後の生活に役立ててほしいですね。

親の介護費用はいくらかかる?それは誰が支払うべき?

皆さんは親が将来、介護が必要になったときに一体どのくらいの費用がかかるのか心配になったことはありませんか?

 

少し前まで、介護が必要になってから亡くなるまで の在宅介護費用は最低でも総額300万円はかかる、と言われていました。

 

すべての高齢者が介護が必要になるわけではありませんが病気や怪我などがきっかけとなり体力が衰え、人の手を借りなければ生活できなくなることもあるかもしれません。

 

突然介護生活になり、金銭的なことや介護保険の仕組みなど何も知らないままだと不安に駆られるだけで何も事が進みません。

今からある程度の予測をたて親の介護の時が来たら、今までお世話になった大切な親のために手厚いケアをしてあげられるとよいですね。

 

 f:id:TRACY:20200309215232j:plain





 

⭐介護保険の負担割合

 

介護サービスを利用した場合は費用の1割~3割を負担することになっています。

実際、どの程度のお金がかかるのでしょうか。

介護保険がスタートした頃は利用者はその1割を負担することになっていましたが、2015年8月より一定収入以上の方は介護費用の2割を負担することになり、2段階に分けられました。

この一定収入とは

・介護を受ける本人の合計所得金額が160万円以上

・同世帯にいる65歳以上の人の年金収入+その他の合計所得金額が単身世帯の場合340万以上、2人世帯の場合463万以上

のことで、両方に該当する方は2割負担となります。

 

加えて2018年8月からは収入により3割の負担も設定され3段階に分けられることになり、

・介護を受ける本人の合計所得金額が220万円以上

・同じ世帯にいる65歳以上の人の年金収入+その他の合計所得金額が単身世帯の場合340円以上、2人以上世帯の場合463万円以上

 

両方に該当する方は3割の負担となります。

 

 

 

収入によって負担する額が段階的になっているのはある意味当然のことですが、例えば1つ2万円のシャワーチェアー1つ購入すると、1割負担の方は2千円、2割負担の方は4千円、3割負担の方は6千円となりますので、3割の方の負担はかなり大きくなってきますね。

 

介護認定を受けた方は「介護保険負担割合証」が発行され負担の割合が印字されていますのでそれを見せてサービスを受けてください。

 

 

⭐介護費用は誰が支払うべき?

 

身体の状態や子が同居か別居か、本人の収入などによっても異なりますが、亡くなるまでの介護総額は300万円という試算もあります。


そのお金は年金から払えるのか、誰が出すのが一番よいのでしょうか。

まずは介護費用といっても具体的にどのようなものを指すのか見ていきましょう。

 

 

介護にかかるお金

 

 

介護にかかるお金は大きく分けて2つあります。

 

①保険対象内外のサービス利用料

 

病気などによって介護が必要になり、「要介護認定」を受けると、「介護保険」を利用できます。

介護保険で利用できるサービスの内容や、受けられるサービスの上限は、要介護度によって異なります。

 

身体の状態や本人の生活のレベル、家族の関わり方によっては、「介護保険で受けられるサービスだけでは足りない」というケースもあり、その場合は、介護保険以外の民間のサービスを利用するという選択肢もあります。

 

介護保険以外のサービスには、自治体や民間企業による配食サービス、家事支援、外出支援、訪問理美容サービスなど、さまざまなものがあります。

 

②遠方に住む家族の交通費、宿泊費


また別居する家族が介護のために定期的に帰省する場合には、帰省のための交通費、家に宿泊できない事情などがある方は別途宿泊費もかかります。


都心で暮らす人が地方の実家に帰省するとなると、かなりの交通費がかかることも考えられます。

しかし、航空会社の中には介護のために帰省する人向けに航空運賃の割引サービスをしていることがあるので要チェックですね。

 

《JAL 介護割引》

 

https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/fare/rule/r_kaigo.html

 

《ANA 介護割引》

 

https://www.ana.co.jp/ja/jp/book-plan/fare/domestic/guide/detail/kt.html

 


路線や時期によっても異なりますが、通常料金の約2~3割引で利用できます。

 

その他の交通機関には介護向けの割引はありませんが、新幹線などを利用する場合は金券ショップで割安なチケットを探す、回数券を利用するなどの節約方法もあります。

 

 

費用の目安

 

それではここでどのような状況だといくらぐらいかかるのか見ていきましょう。

 

・軽度の認知症で要介護2と認定の方の利用例。
地方の一戸建てに一人暮らし、都心で働く子供が遠隔介護。介護費用負担割合→1割

 

 

独り暮らしな上に軽度の認知症なので毎日午前中と夕方、訪問介護や生活援助を受けているほか、週2回はデイケアを利用するなど、介護保険のサービスを積極的に利用している場合

 

1ヶ月の自己負担額は以下のようになります。

 

 

訪問介護 週2回(1回約1時間のサービスとすると)×4週=8回
→4,384円
生活援助 週14回(午前午後1回ずつ、1回につき45分以内として)×4週=56回
→11,200円
通所介護(デイサービス)    月8回
→6,504円
通院等乗降介助(月2回)
→436円

 

自己負担額
計2万2,524円
となります。

 

このほか、月に2回、通院の際の病院内での付き添いと、帰りにスーパーでの買い物に付き合ってもらうサービスなどを民間でお願いするとなると1時間辺り1,800円~と考えて通院1日につき3時間とみなすと5,400円。1ヶ月で10,800円。

 

先程の22,524円と合わせると33,324円となります。

つまり1ヶ月にかかる介護費用のトータルがこの金額です。

 

 


・脳梗塞で倒れて右半身麻痺と軽度の言語障害が残り、要介護3と認定された方の場合の利用例(利用者負担1割の場合)

 

訪問看護(月5回 1回につき1時間として)
→8,256円

訪問介護(週7日、1日に3回1時間利用)
→23,016円

デイケア(月12回)
→12,012円

通所介護(月8回)
→7,544円

 


自己負担額
計5万828円

利用者負担の上限額が設定されていて44,400円を越える場合は申請により越えた分が高額介護サービス費としてあとから支給されます。

 

しかし、主な在宅サービスでは要介護状態区分に応じて支給限度額が決められていて、それを越えた分は全額利用者の負担となります。

 

 f:id:TRACY:20200309215550j:plain



このほか介護を受け始めたときには、介護保険を利用してポータブルトイレ2,000円(1割自己負担分)、シャワーチェア2,000円(同)、玄関までの手摺設置工事6,000円(同)、その他住まいの段差解消のための改修を行い、費用の1割として2万円を負担、総額で3万円かかっています。

 

これらは1割負担で計算してありますので、人によってはこの2倍、3倍の金額がかかり、その金額によってそれぞれ支給限度を越えた分は全額自己負担となります。

 

自治体に介護保険のしおり等がありますのでそちらで詳細は確認してみましょう。

 

 

費用を支払うべき人

 

さて、ではこれらの支払いを誰が負担するのが一番よいのでしょうか。

お金をあり余るほど持っているなら負担してあげたいものですが、子供たちもそれぞれの生活があります。

家庭を持っているなら子供の教育資金も必要ですし、配偶者への遠慮もあることでしょう。

独り身だとしても自身の将来のことを考えると親のために自分の生活を犠牲にしてしまっては本末転倒、親の望むところではないと思います。

一番よいと考えられるのはやはり親の預貯金から使用していくのが揉め事も起こらず一番よい方法なのではないでしょうか。

万が一、親が亡くなったとき一定額の相続額が残っていると相続税を支払わなくてはならないこともありますので、親の貯金から使っていくことがベストな道だと思います。

もし、預貯金があまりない親御さんであれば優先的に親子さんの預貯金から使うことにして足りない分、もしくはある一部分にかかる費用を子供がもってあげることもよいと思います。

親の預貯金が近い将来すっからかんになってしまうようだというのなら、それもまた親御さんの切実な問題となり大きなストレスになると思いますのでそういった気持ちの面での配慮をしながら兄弟などとも話し合ってみましょう。

親の代わりに子供が預貯金を預かって支払うような場合も出てくると思いますが、必ず領収書類は取っておいてくださいね。相続が発生したときに必要となってきます。

 

 

⭐まとめ

 

厚生労働省の調査によると、1カ月あたりの平均介護費用・平均医療費用は、約57,000円という調査結果があります。
これは医療費を含むデータで、要介護になると、医療費も同時にかかることが多いので、要介護になった場合の負担を考える際の目安になりそうですね。


生命保険文化センターの調査によると、介護期間の平均は4年9カ月ほどだと言われているので、約5万7000円×4年9カ月で計算すると額は326万円。
金額も期間もあくまで平均値ですが、300万円程度をひとつの「目安」として考えておけばよいと思います。

 

離れて暮らしていると、自分が直接面倒を見てあげられない分、お金で解決しなければならないことが多くなります。

それに加えて時々様子を見に帰るとその交通費、宿泊費、などがかかりますので実際は300万よりも多く見積もっておくことをおすすめします。

 

会社勤めの方なら介護休暇を取ることもできますし、先に記したように航空運賃なら介護帰省割引があるので上手に利用していきましょう。

 

介護は終わりが見えないものですし、そしてその終わりを少しでも後延ばしにしたいものです。

最初からあまりあれもこれもと張り切りすぎず、状態を見ながら少しずつサービスを追加していくとよいですね。

老後資金のシミュレーションをエクセルで計算する方法とは?エクセル以外の計算方法も紹介。



f:id:sa0o4i8:20200308222305j:plain

老後資金が気になるから、シミュレーションしてみた。
その結果を、パソコンやスマホで保存しておきますよね。
実はエクセルでも、シュミレーションができるのです。
エクセルができる方にとっては、強い味方だと考えます。
それでは、エクセルでのシミュレーションのやり方を紹介したいと思います。

 

 

 

エクセルで老後のマネープランを立ててみよう。

f:id:sa0o4i8:20200308223241j:plain

エクセルを使い、グラフ等を用いてマネープランを設計できます。
ではエクセルがない人は、ソフトを買わなければならないの?と思いますよね。
エクセルソフトを買うとなると、安いので3000円。高いものだと、1万を超えます。
そこまで買う余裕がない人もいるでしょう。

そういう方には、エクセルを無料でダウンロードしてできるやり方があります。
ダウンロードできるサイト等、探すといくつかでてきます。
ただサイトにより、使用期限がある場合もあります。
そこのところを、気をつけてダウンロードして使いましょう。

エクセルをダウンロードして使うにあたり、パソコンのみでしかできないのです。
しかし詳しくプランを立てるといった、メリットとデメリットがあります。
そこらへんを理解した上で、やるようにして下さい。

 

エクセルでマネープランを立てる方法

f:id:sa0o4i8:20200308224144j:plain

エクセルをやった事がある人は、何もなくてもできるかもしれません。
しかしエクセルをやったことがない人は、どうやれば良いのかわかりませんよね。

本屋にいけば、エクセルに関する本があります。
本を買って見ながら作っていくのも、一つの考えだと思います。

エクセルシートに、入力するやり方もあります。
項目や年数など、全部自分で入力するの面倒ですよね。
でも自分で全部入力してやりたいと思う人は、それでもかまいません。
しかし簡単にできるのなら、その方法でやりたいと思う人もいると考えます。

そういった方には、オンラインでテンプレートがあります。
そのテンプレートをダウンロードすれば、使うことができます。
テンプレートは、こんな感じです。

f:id:sa0o4i8:20200309212127j:plain

日本ファイナンシャルプランナー協会から、テンプレートをダウンロードすることができます。『将来が予測できる家系のキャッシュフロー表』
の項目の下にオレンジ色の文字で、PDF版・Excel版とかかれています。
そちらをクリックし、ダウンロードして下さい。

 

 

基本的な入力項目
f:id:sa0o4i8:20200308230258j:plain

エクセルに入力していく項目が、何が必要なのか分からない。
入力項目を、明記していきますね。

〇 家族構成と年齢
〇 収入
〇 支出
〇 貯蓄残高

以上です。

ちなみに収入は、給料明細や源泉徴収票を参考にして下さい。
支出は家計簿をつけていれば、それを元に入力。
なければ、基本生活費・住居費・車を所有しているならば車両費等を入力しましょう。
貯蓄残高は貯金額の他、株や投資をしている方はその合計額も入力して下さいね。

 

エクセル以外に老後の生活費をシミュレーションする方法とは?

f:id:sa0o4i8:20200308230902j:plain

 

シミュレーションしたいけど、どうしてもエクセルは苦手という方もいると思います。実は私も最初やった時はよく分からず、できるようになるまで時間がかかりました。あと少しでもやってないと、忘れてしまうのです。
そんな方には、以下の方法を試してみてはどうかな?と思います。
ちなみに全て、PCからやることになります。

 

〇ゆうちょ銀行

自分・配偶者・子供がいれば子供の年齢等を入力するだけで、シミュレーション結果が分かります。結果により、改善結果を再シミュレーションすることができます。

 

〇全国銀行協会

きほんシミュレーションとくわしくシミュレーションの2種類があります。

 

〇ゼクシィ

ライフプランと家計簿の2種類あります。
ダウンロードするのですが、両方とも無料です。

 

3つのシミュレーションを、紹介させていただきました。
自分に合うまたは使いやすいと思えるシミュレーションを、見つけて下さいね。

 

スマホで老後の生活費をシミュレーションする方法

f:id:sa0o4i8:20200308231300j:plain

PCが家にない、あるいは長年使ってないから使い方を忘れてしまった。
それでいて、普段からスマホをやっている。このような方もいるでしょう。
そこでスマホでもできる、老後生活費シミュレーションを説明していきたいと思います。

 

〇日本ファイナンシャルプランナー協会

日本ファイナンシャルプランナー協会のサイトにいったら、ライフプラン診断シミュレーションをタップして下さい。
タップしたら項目に答えていけば、診断結果が出ます。

 

 

〇全国銀行協会

先ほどのPCと同じ内容です。
全国銀行協会と検索します。
下の方に「シミュレーションで自分の未来を描いてみよう!!」をタップ。
実際にシミュレーションを体験してみよう!!の項目の下にある、自分で描く未来予想図 その場で簡単!!ライフプランシミュレーションをタップすればできます。

 

〇スルガ銀行

スルガ銀行は、本来静岡・神奈川をメインとしている銀行です。
他の地域では、ダメなのでは?と思いがちになりますよね。
しかしネットバンキングは、全国展開しているのです。

ライフプランシミュレーション スルガ銀行と検索します。
すると画面が小さいのですが、オレンジ色でスルガ銀行のダイレクトワンという文字が見えます。下に行くと、簡易シミュレーションと詳細シミュレーションがあります。
簡易シミュレーションは、入力項目が少ないです。
詳細シミュレーションは、自分のライフスタイルにあったシミュレーションをしてくれます。

 

まとめ

1. エクセルをダウンロードしよう。
2. エクセルのテンプレートを使おう。
3. 給料明細や源泉徴収票は、なくさないようにしましょう。
4. パソコンでできるシミュレーション
5. スマホでできるシミュレーション

今の時代は、便利ですね。
エクセルや他の自動ツール等で老後資金のシミュレーションができるのですから。
エクセルをダウンロードしたり、テンプレートを使って。
自分で計算することなく、必要項目だけ入力すれば勝手に計算してくれます。

その他エクセル以外にも、シミュレーションできるサイトやアプリがあります。
こういったところでシミュレーションをすることで、今の老後資金の状態が把握することができます。その結果次第で今後どうするかといった、アドバイスもしてくれます。
その意見を参考に、楽しく有意義な老後の生活を過ごしていきましょう。

親の介護が必要になるとき。きっかけとなる病気とは?早期に発見するために。

年に2回、お盆休みや年末年始の機会に実家に帰るという方が多いと思います。
そんな時に親に会って、「あれ、お父さん急に老けた?」など変化を感じたことはないでしょうか?

 

高齢になっても親は年長者としてのプライドや、子供に迷惑をかけたくないという思いがあり、何か身体的、精神的な変化があっても些細なことでは子供に助けを求めようとしない傾向にあります。

 

家族や周囲の人が、高齢者のちょっとした変化を見逃すと、急に介護が必要な状態になる場合があるので
高齢者が出来るだけ自宅で自立して生活するためには、重度の介護の状態になる前に援助・支援することが大切です。

 

今回は、介護が必要となるケース、そのサインについて調べてみました。

 

 

 

 

 

⭐介護が必要になるケース

 

・病気によるもの

 

①認知症

 

誰でも年齢とともに、もの覚えがわるくなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。こうした「もの忘れ」は脳の老化によるものですが、認知症は「老化によるもの忘れ」とは違います。認知症は、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいいます。そして認知症が進行すると、だんだんと理解する力や判断する力がなくなって、身体昨日には何も問題がなくても社会生活や日常生活に支障が出てくるようになるので介護が必要になってきます。

 

認知症に関する過去の記事


www.xn--u8jp4f4ena9976dg29c.com


 

②リウマチ

 

自己免疫疾患で遺伝的要素や環境的要素がある病気だと言われています。


手や膝の関節、手足の小さな関節などに好発し、左右対称性に腫れや痛みの症状が現れます。

進行すると肩や肘、股関節などの大きい関節や頸の関節にまで症状が現れ進行すると関節が変形したり、関節がの激痛で、歩行や日常生活に支障をきたすようになります。

近年、良い薬ができているので重症化することは少ないとも言われていますが高齢でリウマチになった場合は痛みにより運動不足になり、筋力の低下などで介助が必要になることも多いです。

 

 

③脳梗塞

 

脳梗塞は脳の血管が詰まってしまう病気です。

後遺症が残ってしまう場合、介護が必要になる場合があります。

f:id:TRACY:20200226195428j:plain


後遺症には脳性麻痺、言語障害、認知障害があります。

《脳性麻痺》とは、脳の細胞や組織などが脳梗塞によって障害を受けることで、体の神経機能などが麻痺してしまう後遺症です。

症状としては、体の片側だけが麻痺して動かなくなったり少ししか動かせなくなる片麻痺や半身麻痺、細かい動作ができなくなったり手足の動きのコントロールができなくなる運動機能の低下、正しい姿勢が取れなくなるというものです。

他にも、熱さや寒さなどを感じられなかったり、痛みに対して鈍感になる感覚障害、物が二重に見える視覚障害、食べ物が飲み込めなくなったりよだれがたれながしたままになってしまう嚥下障害などが起こります。この後遺症は重度の脳梗塞を発症した患者さんに見られるものです。リハビリで症状が改善することもありますが、改善するにしてもその道のりは本人にとっても家族にとってもつらく長いもので、一人で生活することは難しく介護が必要になります。

そして《言語障害》も大変深刻な後遺症です。

言語障害になると、言葉を理解することができなくなったり、伝えたいことも伝えられなくなったりするため、意思の疎通ができなくなります。さらに言葉だけではなく、ひどい場合だと文字も書けなくなるという症状が出ることもあります。

《認知障害》は認知症に似ている後遺症です。

認知障害はあらゆることに対して、普通の感覚を失ってしまうという怖い後遺症です。空間を認識できなくなる、モノの名前を思い出せない、迷子になるなど認知症にとてもよく似た症状で、自分の病気も理解できなくなることもあります。

 

いずれの後遺症もリハビリによって改善することがありますが、介護が必要な状態だといえるでしょう。

 
f:id:TRACY:20200226195457j:plain
 

 

④老人性鬱

 

老年期うつ病は、65歳以上の老年期の方が発症するうつ病の事を言います。

その老年期うつ病は、認知症の症状と似ていることがあるので認知症と間違われやすい病気です。

 

以前と比べて、もの忘れがあったり、ぼーっとする時間が増えたり、意欲が低下したりするなどの症状が出現すると、多くの方が認知症を疑います。

認知症になってしまったと思って、物忘れ外来などを受診したけど、実は違ったという事例も多くあります。

老年期うつ病と認知症の簡単な見分け方としては、進行のスピードの違いです。

認知症の場合、急に症状が発症そして急激に進行するということはありません。

ですので、急に症状が出現したり症状のスピードが早い場合には老年期うつ病を疑いましょう。

この他に、老年期うつ病の特徴として男性より女性に多いです。

 f:id:TRACY:20200226195207j:plain

老人性うつは《環境的要因》と《心理的要因》が原因です。

《環境的要因》とは、退職や子供の独立、引越しなどによる居住環境の変化、話をする相手がいない、趣味がないといったことが挙げられます。

また、《心理的要因》では配偶者や可愛がっていたペットの他界、重い病気を発症した、病気による症状に悩まされているといったことが挙げられます。

不安や喪失感が出現し、老年期うつ病を発症することな多いと言われ、身体的に問題がなかったとしてもめまいや耳なり、倦怠感など、そしてひどくなると頭痛や腹痛など体の症状にも現れてきます。

 

老年期うつ病を放っておくと取り返しのつかない事が起こる可能性もあり、そのまま放置すると症状は進行し、場合によっては自傷行為を起こす可能性もあります。また自宅に引きこもり他人との関わりがなくなれば、すぐに寝たきりとなる可能性が高くなるので考え方によっては一番見守りや介護を必要とする状態なのかもしれません。

 

 

 

 
 

・怪我などによるもの

 

①転倒による骨折

 

高齢者が介護生活になるきっかけで一番多いのは骨折です。あらゆる機能が低下してきているので、ちょっとした段差でつまづいて転んだりすることも多くなります。

そして骨量が減ってきている場合、転んだ拍子に骨折しやすいのです。

骨折が完治するまでにどんどん筋力が低下し、足腰が弱って急激に全身状態が衰えてきます。

そうなるとひとりで生活するのは少し難しくなってきますね。

 

 

②運動不足による筋力低下

 

歳を取ると若い頃のように動くことができなくなります。思うように動かない体を動かすことはとてつもないエネルギーを要するのでわかってはいてもなかなか運動をすることができません。

運動不足になり、筋力が低下すると認知機能も衰え認知症を引き起こしかねませんし、気力がなくなってきます。特に病気がなくてもこのような状態だと介護が必要となってきます。

 

年を取れば誰もが徐々に弱っていくのはある程度は仕方のないことですが、健康年齢を延ばすために少しでも運動やメリハリのある生活をしてほしいですね。

 

 

 

 

⭐早期に親の変化を発見するためのチェックしておきたい項目

 

①急に痩せたりしていないか、食欲が細くなっていないか。

 

高齢者に限りませんが、食事は元気を測るバロメーターです。
高齢者が食欲が無かったり、食事の量が減ったりすると、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったり筋肉量が落ちてきます。

もしも入れ歯が合わなくなっていたり、歯肉の炎症などでよく噛めないままでいると、認知症になる危険性もあります。
人間の健康な生活は口腔内の環境によるといっても過言ではないと言えるほど、『噛む』ということは大切です。

噛む力や飲み込む力が弱っていると、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になる危険が高くなります。
食欲がないということを、年をとったから当たり前と考えていると、突然の介護生活になってしまうかもしれません。

 

 

②家が散らかっていないか、障子やふすまが破れていたり壁紙がはがれたり傷ついていないか

 

 

高齢者は、筋力の低下・バランス感覚の低下・視力の衰えなどから、ちょっとした段差につまづいて転びやすくなります。
転倒・骨折は、高齢者に介護が必要となるきっかけの上位に位置します。
壁などが傷ついていたら、転んだりよろけてぶつかったり、ということが増えているのかも知れません。

高齢になると、掃除や物の整理整頓が億劫になることがあります。日頃から物を減らし、部屋の中をスッキリさせておくことでも、転倒・骨折が防げます。

また整理整頓ができなくなったり以前より片付いていないな、と思ったら気力が失われてきているのかもしれませんので、注意深く様子をみることが大切です。

 

 

③時間の管理や予定の把握ができなくなってはいないか、外出が極端に減っていないか

 

高齢者が家に閉じこもったり外出しなくなると、筋力・認知力が低下する危険性があります。
配偶者の死などによるショックですべてにおいてやる気がでなくなったり、趣味を持っていたのに止めてしまったなどの場合も要注意です。
外出の機会が減っているようなら、さりげなく原因を探ってみたり外出するきっかけを作ってあげるようにしましょう。

 

④いつも探し物をしていないか、物をしまう場所を頻繁に変えていないか。

 

うっかり財布やカギを置き忘れる、ということは誰にでもあります。
その場合には「さっき買い物に行って、ここにカバンを置いたから…」などと、自分の行動を遡って思い出すことで、探し物を見つけることができます。
認知症になっていると、自分の行動を忘れてしまう場合があるのでなかなか探し物が見つかりません。

ですから、時々親の様子を見に行くといつも探し物をしている、という印象を持つことがあります。
また、それだけでなく、大切な物を盗られると思い込みんで隠し場所を変えるということもあるのです。
「年齢のせい」という思い込みは、禁物です。

 

⑤何度も同じことを尋ねたり、同じ話を繰り返し話してはいないか。

 

高齢者は、思い出話しなど、同じ話を繰り返すことがありますよね。
でも、短時間に同じ話しや質問を繰り返すならば、認知機能が低下している可能性があると考えられます。
病院の診察日や人と約束した日時忘れてしまうなどの場合も、認知症の可能性があります。

 

⑥コップや茶碗やメガネなどものをよく落とす・壊すことが増えていないか。

 

食事中に箸を落とす、茶碗や皿をたびたび壊すなどの場合、脳卒中や神経の障害などで、手の震えや筋力の低下がある可能性があります。
初期の脳卒中では、明らかなマヒとして現れない場合があります。
首の骨の椎間板が老化するなどで、指のしびれや手に力が入りにくいなどの症状が出る場合があります。
脳卒中や椎間板の老化などによるしびれや筋力低下は、治療やリハビリテーションで改善する可能性があります。

 

 

⑦夜眠れない、寝付きが悪いと訴えたり、昼間ウトウトしていることが多くなっていないか。

 

加齢による変化の一つに、眠りの状態の変化があります
体内時計が前倒しになったり、睡眠が浅くなるなど、眠りの質と量に変化がおこり、充分な睡眠がとれないことがストレスになることもあります。

夜に充分な睡眠がとれないと、昼間に活動する意欲が低下して脳の刺激の減少により認知症や老人性鬱などを発症しやすくなるというデータもあります。

高齢者は、仕事や家庭での役割が失われたり、家族や友人が亡くなるなどで、抑うつ状態になる可能性もあり、その症状は、食欲低下や不眠だと言われています。

 

眠れないことは、抑うつ状態や認知症を疑うサインとも考えられます。

 

 

 

⭐まとめ

 

 

加齢による心身の衰えは、現代の医学や科学で止められるものではありません。
でも、周囲の人が、高齢者のちょっとした変化を見逃さずに生活環境を改善することで、健康寿命が延びて要介護となる時期を遅らせることができるのです。

高齢者の状態で、介護のきっかけになりそうな点が見られたら、注意深く見守って自治体などで開催されている介護予防の講習会や高齢者支援の活動に親子で参加してみるのもよいでしょう。


筋力・体力アップのための体力作りや、地域住民とのコミュニケーションをとって心身共に刺激をたくさん受けると充実感のある生活をおくることができると思います。

病気や運動機能の障害などが疑われる場合は、早めに医療機関を受診し重症化しないよう家族が気を付けてあげるとよいですね。

 

老いていく親の変化を見逃さないようにしっかりと見守り、少しでも長く元気で幸せな時間を一緒に過ごしたいものです。

老後の資金をシュミレーションしてみたら、こうなりました。

f:id:sa0o4i8:20200303040259j:plain

 

老後の資金が、夫婦二人で最低限どのくらい必要なのか?
先々の事を考えると、知っておきたいですよね。
退職金や公的年金等の金額を計算し、シミュレーションする事ができます。

計算が苦手という方、いると思います。
実は、私もです。
大丈夫です。
自動で金額を入力すれば、計算できるHPもあります。
今後のためにも、老後の費用を逆算してみてみましょう。

 

 

 

老後資金の計算

f:id:sa0o4i8:20200303200422j:plain

老後資金の計算方法、皆さん分かりますか?
いきなり聞かれても、説明する事は難しいと感じます。
もし口頭で説明できたとしても、理解できるまで時間がかかると思います。

こういう迷いがなく、自動で計算できるやり方があります。
ねんきんネットのHP上で、必要項目を入力すればできます。
ではどういった項目があるのか、説明したいと思います。

〇自分の寿命(仮定として入力してください。)
〇年金受給を開始する年齢
〇定年退職する年齢
〇老後の生活費(1ヵ月の費用)
〇老後のお小遣い(1ヵ月の費用)
〇年金見込額(1ヵ月の費用)

以上です。

ちなみに日本年金機構のねんきんネットで老後資金のシミュレーションをやるには、会員登録しないとできません。会員登録は、無料でできます。ご了承ください。

 

定年により、かかる割合が増える費用とは?

f:id:sa0o4i8:20200303200733j:plain

定年を迎えたことで、仕事をしないと仮定します。
そうすると生活費の中でも、支出の割合が少し変わります。

定年前よりかからなくなったものや、以前と同じ項目もあります。
しかし逆に定年により、増える支出があります。
それが何かを、明記させていただきます。

〇趣味など(料理教室やワークショップなどに通う)用の費用
〇近所付き合いの費用
〇国民健康保険料
〇年齢によって度重なる医療費

近所づきあいは人にもよりますが、適度な付き合いにおさめた方がうまくいくような気がします。趣味も人により、それぞれですね。

〇〇教室といったものは材料費や年会費など。始めはけっこうかかります。
ですが長く続けることが分かっているのなら、後は月会費くらいなので毎月同じ料金を払うわけではありません。
そこを考えて、どうするか決めた方が良いかと考えます。

医療費ばかりは、どうしようもありませんからね。
場合によっては、医療保険を見直す事も視野に入れておきましょう。

 

老後資金についての相談

f:id:sa0o4i8:20190612181420j:plain

老後資金のシミュレーションをしても、不安がある。
逆にシミュレーションをして、不安になってしまった。
そう考える人、いるかもしれません。

そんな人は、ファイナンシャルプランナーに相談してみませんか?
ファイナンシャルプランナーは、生活やお金に関しての悩みを聞いて解決してくれます。じゃあどうすれば、ファイナンシャルプランナーに相談すればいいのか?
どこで申し込めばよいのか?
と思いますよね。

日本FP協会のHPを、見て下さい。
自分が住んでいる地域から、探すことができます。
あと、相談内容によってもです。
ただ無料で相談できる事もあれば、有料の場合もあります。
そこのところは、ご了承ください。

下記が、日本FP協会のHPです。

 

ファイナンシャルプランナーに無料で相談するには?

f:id:sa0o4i8:20200303205552j:plain

 

ファイナンシャルプランナーに相談したいけど、有料だと厳しい。
できれば無料で、相談したい。
このように考えている人も、いる事でしょう。
無料で相談できる方法、ありますよ。

ただ直接対面ではなく、電話やメールです。
あとすぐできるわけではなく、予約が事前に必要です。
予約は、電話でできます。
そのため、時間や日にちに余裕をもって予約する事を、お勧めします。
↓が、無料で相談できるサイトです。

 

30年後の老後は赤字?

f:id:sa0o4i8:20200303202335j:plain

これから先の老後の生活は、どうなるのか?
気になると思います。
あるファイナンシャルプランナーの方のお話です。

30年前とは違い消費税が導入され、税率も上がってきてます。
その上社会保険料も、上昇傾向にあります。
それとは逆に、終身雇用は崩れがちになってきているのです。

考えてみれば親から話を聞くと、昔は消費税もありませんでした。
そして物価も毎年何かしら、値上がりするような事もなかったようです。

このようなことから、30年前と同じ生活はできないとのこと。
だから年金だけの生活は、難しいですよね。
そして旦那さんだけのお給料だけでも、年々難しくなってきているのも事実。
だから共働き世代が、年々増えてきているのです。

それにしても、30年間でこんなに変わるとは思ってませんでした。
息苦しい、世の中になってきましたね。
そのせいか、結婚式を挙げる夫婦も少なくなってきたように思います。
子供はほしいけど生活が大変ということで、産まない夫婦も増えてきているのも事実です。少しでも、生活が楽にならないかなと思います。

この先、30年後はどうなってしまうのでしょう?
結婚しない独身者が、増えるかもしれません。
今より、子供の数が少なくなるかもしれない。
そうなってしまうと、心配ですね。

 

まとめ

1. 老後資金の計算は、自動でもできる。
2. 趣味や医療費は、定年後の方が増える。
3. 不安なら、ファイナンシャルプランナーに相談してみよう。
4. 電話やメールなら、無料で相談できる。
5. 30年間で、生活は変わる。

老後資金を自分で0から全部やるのは、大変ですよね。
金額等を入力すれば、自動で計算してくれるのは助かると思います。
会員登録は必要ではありますが、無料です。
こういったツールを利用するのも、一つです。

中にはスマホからできる、アプリもあります。
こちらもDLしてインストール。
その後、会員登録が必要になるかと思います。
最初は面倒ですが、何度かやるのであれば登録しておいた方が便利だと考えます。

その他ファイナンシャルプランナーの方に相談するのも、良いアイデアだと思います。
しかし有料と無料があるのですね。
内容や時間によって、違ってくるでしょう。
そこのところは、確認してからお受けするようにして下さいね。

老後資金に不安を抱きながら生活するのは、避けたいですよね。
まずは自動ツール等でやってみましょう。
その結果次第で、ファイナンシャルプランナーに相談するか・しないかを決めてみてはいかがですか?
少しでも不安を解決し、晴れ晴れした気持ちでシニアライフを謳歌してほしいですね。

今の老後生活費の実態は?

f:id:sa0o4i8:20200227221251j:plain

 

今現在定年退職をし、老後の生活している人は、どんな生活をしているのでしょうか?
年金のみ。
それとも、アルバイトなど仕事をしているのか?
私の親も、定年退職してます。
やはり何でも値上がりなので、生活がきついとたまに嘆いている状態です。
では老後の生活費は、どのような感じになっているのか気になります。
実態を、調べてみたいと思います。

 

 

 

親が高齢になったら、一緒に生活した方が良いのか?

f:id:sa0o4i8:20200227222822j:plain

親の状態にも、よると思います。
あと自分が住んでいるところと、親が住んでいる距離があり遠い。
その場合車があれば大丈夫ですが、緊急な時すぐ駆けつけられない。
このような状態だと、一緒に住んだ方が良いのか?
と考えてしまうと思います。

住むにあたり、賃貸か持ち家かにもよります。
一緒に住むとなったら、いくら親といえども話し合いましょう。
そして少しは自分の方からも、出すようにした方が良いと思います。

生活費も、同じです。
親は子供の前では「心配しなくてよい。大丈夫だから。」
と言いませんか?
けれど、一緒に住むとなったら話は別です。
住居費含め、生活費等折版の割合を話し合って決めましょう。

その他子供のころと違って、大人になってから親との同居はいろいろ複雑だと感じます。生活リズムやスタイルが、お互い変わっているからです。
細かいようですが、後々後悔したくないですよね。
なのでお互いプライベートな事など、決まり事を作っておいた方がスムーズに物事が進むかもしれません。

親子だからこそ、遠慮なく言ってしまうことあると思います。
それが逆に、相手の心を傷つけてしまうこともあり得ます。
そういうことがないよう、最初から決まり事をして守られなければ一緒には住めない。
または、老人ホームの入居を考える。
といった条件をつけ、お互い不快な思いをしないで同居できればと考えます。

 

老後の貧困

f:id:sa0o4i8:20200227231422j:plain

ニュースなどで、60歳以上の貧困といったのを目にします。
これも年金だけで生活ができないのが、背景にあるように感じます。
ではどのあたりが、貧困になるのでしょうか?

厚生労働省からの発表では、1ヵ月の平均生活費が22万円と出てます。
これは年配者だけでなく、20代~70代と幅広い年代の夫婦のみの平均です。
夫婦二人で1ヵ月22万円なら、やっていけると思います。

貧困となると、生活保護を受ける状態でしょうか?
生活保護を受けるには、病気などで働けなかったり貯金が底をついた等条件があります。厚生労働省によると東京都のみになってしまいますが、65歳以上の夫婦の最低生活費が示されてます。
約18万3000円です。
この額があれば、生活ができるという事なのかもしれませんね。

 

60歳以上の収入は?

f:id:sa0o4i8:20200227232112j:plain

今は60歳が定年です。
しかし2025年には65歳が定年になるかもしれません。

60歳以上で会社勤めをしている人の1ヵ月平均賃金は、約27万円といわれてます。
生命保険文化センターから、発表されてます。
あと社会保障給付が、8万円ほどあります。
ですからあわせると、約38万円という事になりますね。

この金額であれば、夫婦二人で生活していくのに苦ではないと思います。
生活費を計画的に考え、働けるうちに多く貯蓄に回せると後が楽になると思います。

働けなくなった時の事を考え、貯蓄しておけば緊急な時でもすぐ対応ができると思います。貯蓄がないと保険を解約したり、安いところに変えたりして生活するようになってしまいます。それだけ貯蓄がある・ないかで、差が出てきてしまうと思います。

 

60歳未満と、60歳以上の生活費の違い

f:id:sa0o4i8:20200227233121j:plain

 60歳以上の方の1ヵ月生活費は、平均27万円と先ほど書きました。
何にどのくらいかかっているのか、見ていきたいと思います。
『家計調査 世帯主の年齢階級別』を参考にさせていただきました。
一人分の生活費用です。

(60歳前)

食費     7万2720円
住居費    1万8608円
高熱・水道  2万866円
家事用品   1万388円
被覆・靴   1万3128円
保健医療   1万1000円
交通・通信費 4万5957円
教育     1万9979円
娯楽     2万9420円
その他    5万9266円

以上です。
仕事をされている人が多いことから、交通・通信費がかかっている感じがします。

(60歳以上)

食費     6万9990円
住居費    1万4435円
高熱・水道  2万1693円
家事用品   1万372円
被覆・靴   7756円
保健医療   1万5183円
交通・通信費 2万9650円
教育     701円
娯楽     2万4523円
その他    5万5936円

といった結果です。
60歳未満より、医療保険費が高くついている印象があります。

このように60歳前後で、かかる費用の割合が変わってきていることが分かります。
かかる分、他のところで抑えていますね。

 

退職金の平均額

f:id:sa0o4i8:20200227233444j:plain

退職金は、学歴や就いている仕事によっても多少上下あると思います。
『就労条件総合調査』を参考にしました。
勤続35年以上を、例とさせていただきます。

大学や大学院卒は、2173万円。
高校卒で管理・事務・技術職の方は、1954万円。
高校卒で管理・事務・技術職以外の職業の方は、1629万円が平均です。

大学や大学院卒と高校卒で管理・事務・技術職以外の職業の方では、544万円の差があります。今はもう学歴社会ではない、と世間一般では言われます。
ですがこのように数字を見ると、学歴の差は大きいように感じます。

 

まとめ

1. 話し合いが大事。
2. 最低限の生活費は、18万3000円。
3. 働けなくなった時の事を考えよう。
4. 60歳前後の、生活費の違い。
5. 学歴や職業により、退職金が変わる。

老後の生活費の実態、思った以上に厳しいですね。
年金や退職金だけで、生活ができない時代なのだと思いました。
だから定年後も、仕事をしている方が増えているんですね。

それにしても60歳未満と以降では、生活費にかかる配分が変化しているように思えました。かかる・かからない費用の差が、少しずつ変わってきてますね。
これは今まで1日中仕事をしていたのが、定年退職をした事でそうではなくなった。
この事が、大きく影響しているように思いました。

定年退職をしたら、本当はゆっくりしたいと思います。
ですがそうもいかないのが、現状です。
だけど元気でないと、仕事はできません。
仕事もしつつ夫婦二人の時間も楽しみながら、老後の生活を過ごしてほしいです。