ふらりのメモ書き

Microsoft 365 , Power Platform らへん

【Power Automate】Power Automate Process クラウドフローへの有効化手順


Power Automate Process のライセンスを有効化する手順についてメモ書きです。

Power Automate per flow plan のとき

昔のライセンス、Power Automate per flow plan のときのライセンスの有効化手順は過去の記事に記載しています。

flali.hatenablog.com

環境への割り当て

まずは環境へ割り当てします。

Power Platform 管理センター にアクセスします。
リソース > 容量 へ進み、アドオンタブを開きます。
+ 環境に割り当て をクリックします。

ライセンスを割り当てる環境を選択して、保存をクリックします。

下方に Power Automate プロセス の項目があるので、割り当てたいライセンス数を入力し、保存をクリックします。(保有しているライセンス数以上は割り当てられません。)

横スクロールバーがないので、ブラウザの表示倍率を変えると右の方にPower Automate プロセスが環境に付与されたことが確認できます。

クラウドフローで Power Automate Process を有効化する

続いて、クラウドフローで Power Automate Process ライセンスを有効化します。

Power Automate Process のライセンスを有効化するクラウドフローを開きます。 詳細 > 編集 をクリックします。

フローごと/プロセスごとラジオボタンにチェックを入れ、保存をクリックして完了です。

ライセンスガイド(2024年4月 日本語版)より

Power Automate Process は少し特殊なライセンスです。

「Power Automate Process では、1 つの自動化ボットにライセンスを付与して、無人ロボティック プロセス オートメーション (無人 RPA)、 または組織内の無制限の数のユーザーがアクセスするビジネス クリティカルなプロセス (フロー) に使用することができます。」

また、「すべての種類の有効化された最上位のフローについて、ライセンスを取得する必要があります。」と記述がありますので、ライセンスの取得数にも注意が必要です。

Power Platform ライセンスガイド 2024年2月 日本語版より
https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=2085130&clcid=0x411

Power Automate per flow plan からの変更点

Power Automate per flow plan に比べ、フローごと(ボットごと)のライセンス+Power Automate 無人 RPA アドオン(Power Automate unattended RPA add-on) が含まれるようになりました。
さらに、以前は5ライセンスからの導入が必要でしたが、Power Automate Processは、1ライセンスから購入できるようになっています。
※要件によってはMicrosoft 365 Unattended ライセンスやその他のライセンスが必要になることがありますのでご注意ください。

さいごに

有効化の手順自体はPower Automate per flow plan の時と基本一緒で変わりはありませんでした。
しかし、ライセンスが変わりゆく過渡期なので環境に付与する際にどこを設定したらいいのか迷うくらいアドオンの項目が多いところが難点ですね。

参考

プロセス ライセンスを割り当てる learn.microsoft.com

Power Automate 価格
powerautomate.microsoft.com

【Microsoft 365 Apps】オフィスのテーマが新しくなったよ

Microsoft 365 Apps (Office Application) の色が変わったなぁと思ったら、新しいテーマが適用されていましたのでメモ書きです。

新しいオフィスのテーマと従来のテーマ

左が新しいオフィスのテーマで右がOffice 2013 - 2022 のテーマのデフォルトカラーパレットです。結構、変わりましたね。

新しいオフィスのテーマ

2023年7月20日Microsoft 365 Insider blog (Microsoft 365 Insider プログラム は新機能や更新プログラムの初期ビルドにアクセスできるプログラムです。)に記載があった内容がGA(General Availability。正式リリース)したようです。

2023/7/20 Microsoft 365 Insider blog | Office has a new default theme
insider.microsoft365.com

Excel for MacWindows で新しいテーマがDefaultになると記載が あります。
2024/2/27 Microsoft Tech community | What's New in Excel (February 2024)
techcommunity.microsoft.com

Microsoft 365 Insider Programとは

Microsoft 365 Insider プログラムを使用すると、新機能と更新プログラムの初期ビルドにアクセスでき...」とあるように、新しい機能や更新プログラムを利用できますが、不安定だったりもするので検証環境などで試すのがよいと思います。

Microsoft 365 Insider Program については下記のリンクが参考になります。

Microsoft 365 Insider プログラムを使用すると、新機能と更新プログラムの初期ビルドにアクセスでき、最新のイノベーションに関するフィードバックを提供する特別な機会が得られます。 お客様のフィードバックは、Microsoft の製品チームに直接送信され、Microsoft 365 を世界中のユーザーにとってさらに向上させるために役立ちます。

support.microsoft.com

旧テーマも選択可能

旧テーマも Office 2013 - 2022 テーマ として残っています。
Excel、Word、PowerPoint でメニュー名が違うのは軽いトラップですね。

Excel : ページレイアウト > テーマ
Word : デザイン > テーマ
PowerPoint : デザイン > テーマ (リボンから直接選択)

さいごに

色が変わると業務によっては問い合わせが増えたりしますが、変わったら変わった色で使い続けるのが個人的にはいいかなぁと思います。
どうしても色の指定がある、フォントの指定があるなど要件があれば専用のテーマを作って運用する方が安定しそうな気もしますね。

【Microsoft 365】Bookings ホームページリニューアル✨✨つかいやすくなったかも!?


Microsoft Bookings のホームページがリニューアルされていたのでメモ書きです。

Microsoft Bookings とは

お客様や会社の同僚とスケジュールを調整するアプリケーションです。
Exchange Online で Teams 会議を発行する場合、自分自身でスケジュールの候補日を確認して相手にスケジュールを送ってのような流れになることが多いと思います。Microsoft Bookings を利用すると「30分、上長と1on1がしたい」ような場合、相手に自分の空き時間から30分の会議スケジュールを選択して決定するような決め方ができます。

新機能:ホームページの更新

今回の更新情報はこちらに記載があります。
シンプルな構成になりましたね。

techcommunity.microsoft.com

個人用予定ページ 共有予約ページ の2つでシンプルなサイト構成になっていますね。

個人用予定ページ

こちらは、1on1や採用面談など、相手にスケジュールを選択してほしい時に便利な機能です。
会議条件なども設定でき、自身の Exchange Online 上の空き予定を抑えてもらえます。

自分が設定した会議条件
※前後のスケジュールと30分間隔を空けて設定するなど、細かい条件が設定できます。

相手(上長など)に見える画面
※自分が設定した会議条件に沿って、スケジュールの空き予定から日程を選択ができます。

スタートガイド

簡易ですがスタートガイドが付いていますね。
いつもは関連するドキュメントへのリンクがはってあるくらいだったりするのですが、ちょっと優しさを感じます。

共有予約ページ

共有予約ページという機能も実装されていました。

共有予約は、チームのために作成および管理する予約ページです。チームメンバーを招待して、顧客があなたとあなたのチームとの時間を予約できるようにすることができます。
引用:What's new in Microsoft Bookings: Updated homepage - Microsoft Community Hub

共有予約ページの動作

Teamsのチーム(おそらくはMicrosoft 365 グループが指定できそう)を指定してみました。
お客様からITサポートの依頼が入ったと仮定します。
最初からメンバーを割り当てることもできますが、今回は未割当にしたら「スタッフなし」にスケジュールが登録されました。

大道寺さんが対応可能とのことなので、大道寺さんを割り当てます。

大道寺さんにスケジュールが割り当たりました。

さいごに

1on1の日程調整や、採用面談など自分の都合も考慮したいが、相手に選択してほしいような場合に Microsoft Bookings は便利です!
共有予約ページはお客様の来店予約で担当者誰をつけるかなどでも使えそうです。
トップにくるホームページがシンプルになってわかりやすくなった気がしますね。

参考リンク

www.microsoft.com

www.microsoft.com

【Power Automate】集合で配列を操作する

Power Automate のクラウドフローでは、和集合(union )や積集合( intersection )のワークフロー関数は用意されていますが、よく使うだろう差集合 (differrence) や 対称差集合(symmetric difference) などの関数は用意されていません。
関数とアレイのフィルター処理アクションを組み合わせることで取得できたのでメモ書きです。

集合とは?

集合については、wikiopadia にてご確認ください。
Power Automate のクラウドフローの場合、重複を1つにまとめてすべての要素を取得したり(union)、共通部分の要素を取得したり(intersection)するような使い方をします。

wikipadia から引用
集合(しゅうごう、英: set, 仏: ensemble, 独: Menge)とは数学における概念の1つで、大雑把に言えばいくつかの「もの」からなる「集まり」である。集合を構成する個々の「もの」のことを元 (げん、英: element; 要素) という。

ja.wikipedia.org

配列Aと配列B

配列A

Name

配列A  

Type

Array  

Value

[
  "111",
  "222",
  "333",
  "000"
]  

配列B

Name

配列B  

Type

Array  

Value

[
  "444",
  "555",
  "666",
  "000"
]

和集合

和集合は 配列Aと配列Bのすべての要素を取得します。
union 関数 があるので、関数を利用して簡単に取得できます。

※ union 関数は重複を排除し1つの要素として取り出しますので、重複を排除したくない場合には注意が必要です。(2024/02/23 追記)

作成アクションを追加し、union 関数で式を作成します。

Action: 作成
入力

union(variables('配列A'),variables('配列B'))  

実行結果
配列Aと配列Bのすべての要素が取得できます。

積集合

積集合は 配列Aと配列Bの共通部分を取得します。
intersection 関数があるので、こちらも簡単に取得できます。

作成アクションを追加し、intersection 関数で式を作成します。

Action: 作成
入力

intersection(variables('配列A'),variables('配列B'))  

実行結果
配列A と 配列B の共通の要素を取得できます。

差集合

差集合は 配列Aと配列Bのうち、配列Aにのみ含まれる要素を取得します。

こちらは関数がないので、アレイのフィルター処理 アクションを利用します。

Action: アレイのフィルター処理
From

variables('配列A')

Filter Query
※詳細設定モードに変更して入力ください。

@not(equals(@{contains(variables('配列B'),item())},true))

実行結果
配列Aにのみ含まれる要素が取得できています。(Output の項)

対称差集合

差集合は 配列Aと配列Bのうち、配列Aと配列Bのうち共通要素を含まず、その他のすべての要素を取得できます。

こちらも関数がないので、関数とアレイのフィルター処理 アクションを組み合わせて利用します。
アレイのフィルター処理アクションを追加します。

Action: アレイのフィルター処理
From

union(variables('配列A'),variables('配列B'))

Filter Query
※詳細設定モードに変更して入力ください。

@not(equals(@{contains(intersection(variables('配列A'),variables('配列B')),item())},true))

実行結果
差集合は 配列Aと配列Bのうち、配列Aと配列Bのうち共通要素を含まず、その他のすべての要素を取得しています。 (Output の項)

さいごに

対称差集合は、union 関数、intersection関数とアレイのフィルター処理アクションを使うので少し難しくなりますが、集合をうまく活用すると目的のデータを取得し操作しやすくなります。

また、フローをシンプルに仕上げることもできますので、数学的な考え方大事ですね!

【Microsoft Learn】テーブルを展開する機能に感動した話


Microsoft Learn でテーブル(表)になっている情報が見やすくなっていたのでメモ書きです。

Microsoft Learn とは

Microsoft Learn は Microsoft サービスの 製品ドキュメント(昔はDocsでしたね)や学習用のトレーニングなどが提供されています。
マイクロソフト認定資格の MCP ( Microsoft Certifications Program ) の管理なども Microsoft Learn からできるようになっていますね。

Microsoft Learn: キャリアの扉を開くスキルを身につける

「テーブルを展開する」機能が便利!

Microsoft Learn で、Microsoft Entra ID ガバナンス ライセンスの基礎 - Microsoft Entra ID Governance | Microsoft Learn を見てたら、便利機能が実装されておりました!

「テーブルを展開する」という、この機能が新機能!
※なお、いつからあったかは不明。

クリックするとテーブルが展開される!(名称のまま!)

何が便利かってこういうのところが便利!

Exchange Online のプランごとの機能表とかね...今まで苦労していたのですよ...

learn.microsoft.com

例えば、こういった表...

展開できる!素敵!素敵すぎる!!(わかる人にはわかる!)

さいごに

つたわりにくいかもしれないけれど、「テーブルを展開する」は素晴らしい!
これまで、見切れていて確認しずらいとか、拡大縮小したり... Excel に張り付けたり...とあーでもない、こーでもないと四苦八苦しておりました。
親の顔より見る Microsoft Learn ...だけにこの機能はうれしいですね。

【Power Apps】Japan Power Platform Conferenc 2023 楽しかった話

Japan Power Platform Conference 2023(JPPC2023)で登壇させて頂きました。
スポンサーのみなさま、運営のみなさま、登壇者のみなさま、そして、ご参加頂いたみなさま、ありがとうございました。

この記事は、Power Apps Advent Calendar 2023 12月16日担当分の記事です。

Japan Power Platform Conference 2023 イベント情報

12月8日(金)に AP07-はじめてみようモデル駆動型アプリ!で登壇させ頂きました。

powerplatformconf.connpass.com

登壇時の資料

Docswell で公開させて頂いております。
www.docswell.com

動画が公開されました!

動画が公開されました!
どの動画も面白いし、勉強になるのでおすすめです!
Japan Power Platform Conference 2023 再生リスト

はじめてみようモデル駆動型アプリ! - AP07 - JPPC2023

私のセッションはこちら!

youtu.be

ガクガクブルブル

緊張しすぎて何をしゃべったのかさっぱり思い出せず...
動画公開されましたら、緊張してガクガクブルブルしているロボをお楽しみください😊

イベント楽しかった!

どのセッションも勉強になるし、初めてお会いする方もいっぱいでとても楽しいイベントでした!
モデル駆動型アプリ、おススメです!

【Microsoft 365】サポートチームのブログってご存じですか?

日本マイクロソフトのサポートチームのブログってご存じでしょうか?
ロボがよく助けられているサポートチームのブログのご紹介です!

この投稿は Microsoft 365 Advent Calendar 2023 に参加しています。

困ったときはサポートチームのブログ

この仕様って詳細どうなっているんだろうとか、この内容もうちょっと詳しく知りたいなぁというときに、ロボがよく確認するのが、日本マイクロソフトのサポートチームのブログ!

とても有益な情報が掲載されているので是非、ご自身の目でご確認を!

サポートチームのブログ

Microsoft 365 や Power Platform 以外のブログもあります!

Microsoft 365

※少し修正しました。(2023/12/20)

Service URL
Exchange jpmessaging.github.io
Office client officesupportjp.github.io
SharePoint jpspsupport.github.io
Microsoft Teams jpucsupport.github.io
Microsoft Entra ID jpazureid.github.io
Microsoft Intune / Configuration Manager / Windows 365 / WSUS jpmem.github.io
Power Platform

※追記しました。(2023/12/20)

Service URL
Dynamics CRM / Power Platform jpdynamicscrm.github.io
Dynamics ERP jpdynamicserp.github.io
Power BI jpbap-sqlbi.github.io

サポートに関するまとまったページがあるんです!

サポートチームのブログってある程度、製品やサービスごとにまとまっていますが、プロダクトが多岐にわたっていますので、ブログの数が多いです。
そんなサービスや製品のブログがまとまってたらいいなぁと思いませんか?
思いますよね!

そんな時は、日本マイクロソフト サポート情報 という、日本マイクロソフトの各製品およびサービスのサポート チーム ブログやフォーラムなどをまとめたページ(サポート情報より引用)があります!

サポートチームのブログのリンクや、サポート関連の情報がまとまっていてとっても便利!
※ Power Platform 関連はページの下の方にあります。

cssjpn.github.io

さいごに

はい、有益な情報が掲載されているサポートチームのブログのご紹介でした!(詳細は各サポートチームのブログをご確認ください!)
有益な情報だらけで、いつも助けられています!
ありがたや、ありがたやでいつもサポートチームに感謝しております!

前回の blog で、最新情報はどこのページを見ているかをちょこっと掲載しておりますので、併せて確認頂ければ情報キャッチアップしていけるかも!? flali.hatenablog.com