沼津に行ってきました

1年ぶりに沼津へ行ってきました。

今年はコロナで無理かなーと思ってたけど、何とか行けてよかった。

サンシャインの聖地とかは去年一通り行ったので、今回はのんびりと、美味しいもの食べてダラダラするのがいいなということで、そんなにプランも決めず適当に回りました。

 

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多分羽田からの方がアクセスいいんだけど、なんとなく東京は経由したくなかったので静岡空港から。

 

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着いたのが16時くらいで、とりあえず何か食べたい、ということで、善子ちゃん推しのグランマさんへ。ケーキ美味しかった。中のイートインスペースが結構広くて、ゆったりできました。

 

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テルチェックイン後、魚食べたいなということで沼津駅隣の商業ビル内のお寿司屋さん(沼津魚がし鮨さん)へ。

美味しいお魚とビール、心が洗われるぜ…。

 

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二軒目、ほんとはやば珈琲の隣にあるゆるりというお店に行きたかったのだけど、今年に入って閉まっちゃったみたいで、残念だった。

北口側にあるCooさんというお店へ。

静岡の地酒をいただきました。ちょっと辛口だけどすっきりしていて美味しかった。

ホテルへ帰り就寝。

 

 

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2日目、ずっと行きたかったさわやかさんへ。

10時45分開店で、10時から整理券が配られるとのことだったので、その時間に行って無事整理券をゲット。駅から徒歩30分くらいでした。

 

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肉汁じゅわじゅわでめちゃくちゃ美味かった。

店員さんが目の前でハンバーグを半分に切って鉄板に押しつけて焼いてくれるのもちょっとしたパフォーマンスっぽくて良き。

 

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続いて欧蘭陀館さんへ。

曜ちゃんゆかりのお店として有名になってますが、地元のお客さんもたくさんいらっしゃっていて雰囲気の良いお店でした。

茶店っぽいメニューが食べたかったのでピザトーストをいただいた。

 

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こちらも行きたかったお店、Mission Bayさん。

ぐ〜りんぱのキービジュアルの舞台にもなったお店ですね。

店内は広々としていて、雑貨屋さんも併設されています。

お店で使われてたカップがかわいかったので購入。

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ダッチベイビーというお菓子。パンケーキみたいなものです。

甘くてふわふわしててぺろりと食べてしまった。

 

雨が降る中、バスで内浦方面へ。

 

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宿は去年に引き続き安田屋旅館さん。

歴史を感じる佇まいと、海や富士山を見渡せるロケーションの素晴らしさは本当に唯一無二です。

 

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千歌ちゃん達もお迎えしてくれます。

 

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美味しい料理とお酒に舌鼓を打ちました。

というか日中もずっと食べてたのもあって、かなり満腹になってしまい、部屋で1時間ほど気絶してた。

旅館の料理ってほんとに食べきれないくらい出してくれるよね。幸せなことこの上ない。

ギリギリで温泉にも入り、虹ヶ咲のアニメを観ながら二次会をし、就寝。

 

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で、起きたら雨は止んでて、富士山が綺麗に見えました。

去年は雲が出ててよく見えなかったので、こんなに綺麗に見えるんだ!と感激。

 

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安田屋さんの朝ご飯。

こんなに手のかかった朝食を食べられるのも旅館ならではって感じで、嬉しいよね。

 

お昼ごはんは内浦のやまやさんに行きたかったんだけど、どうやら帰りの時間的に厳しそうなので断念。

ならばと、沼津駅方面の浜忠さんを訪ねたが、ここも日曜休業。

 

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「魚ぶん」さんというお店で地魚の天丼をいただきました。これまた白身魚がふわっとしていて美味。でんでんと言われるお魚が有名みたい。

 

そんなわけで、2泊3日の沼津旅行終了。

振り返ってみると本当に飲み食いしかしてねえ。

まあでもこういう旅もたまにはいいよね。

 

終わり。

 

アンチイズム 感想

 

Flying Trip舞台「アンチイズム」12月18日昼の公演、観劇してきました。

以下ネタバレ感想。うろ覚えです。台本ほしかった。

 

 

 

 

  • タイトルの「アンチ」は「抵抗」と捉えるのが自然な気がします。人間の弱い部分をこれでもかと見せつける前半から、人々が少しずつ抵抗していく、弱い自分に立ち向かっていく後半。主人公である菜々も、人生に絶望し逃げるように死へと向かいますが、最後には生きることに意味を見いだします。みんな、どうしようもなく弱い人間のように見えて、どこか自分のなかにも彼らがいるような気がして、憎めなくて、応援したくなる。そんな不思議な気持ちにさせてくれる物語でした。個人的には、「ブラックダイス」を観たときから横井伸明さんの捉えどころのない雰囲気のお芝居が好きで、今作では最後に自分の罪をさらけ出すシーンがあってグッときました。人間臭い姿もやっぱりカッコよかった。(みたいな感想を、終演後ロビーにいらっしゃった横井さん本人にぐだぐだと述べてしまった。拙い感想を聞いてくださってありがとうございました。)。

 

  • 幽霊3人組のパートは、重苦しい雰囲気をぱっと明るくしてくれて、物語の中で大きな役割を果たしていたと思います。象徴的なのは、冒頭と終盤で繰り返された、クリスマスイブの自殺幇助のシーン。終盤のワンシーンを冒頭に持ってくる手法は見たことがありますが、冒頭では不気味だったシーンが、終盤では幽霊たちが可視化されることでコミカルなシーンになっていたのは見事な演出だと思いました。

 

  • そして主人公である菜々と、その幽霊たちとの関係性がこのお話の肝でした。信頼していた人々の裏切りによって、身も心も疲れ切っていた菜々にとって、明るい幽霊たちの存在は心の支えだったと思います。クリスマスケーキを振る舞おうとする姿がとても可愛らしくて、これが本来の彼女なのだと感じました。でも菜々と幽霊とは違う世界の住人で、決して触れ合うことはできない。菜々が抵抗する相手、立ち向かうべきものは「死」だと思うのですが、彼女にとって「死」は、つらい現実から抜け出す逃げ道というだけでなく、彼ら幽霊たちと一緒の世界で、ずっと一緒にいられること、すなわち「安らぎ」の世界だったのではないのでしょうか。菜々は誰よりも、その安らぎがほしかったはず…。だからこそ、彼女が最後にとった決断には、計り知れない意味があるのだと思います。「生まれ変わったら菜々の本探すよ!」って言葉が、とってもやさしくて好きです。幽霊たちの愛に触れて、菜々が生きることを選んだラストには、胸が熱くなりました。

  

  • ただ、菜々が会長に刃を向けられたとき、なぜ、間一髪で死ぬことを拒絶したのか、1回見た限りではわかりませんでした。あのときの彼女は、死を覚悟していたように見えました。何か決定的な部分を見逃しているのかもしれないし、明確に描かれてはいないのかもしれない…。なので、自分なりの解釈。僕はあのとき、とっさに菜々の「優しさ」が出たのではないか、と思いました。彼女は優しいのです。電車に身を投げようとしたときも「居合わせた人がトラウマになる」と考えて断念したり、入水自殺を図ったときも、先に川に落ちた人を助けようとしたり…。自分が絶望の淵に追いやられているときですら、他人のことに思いを巡らせることができる人です。だからあのとき、優しい彼女は、ギリギリのところで、自分が死ぬことで悲しい思いをする人がいることに気がついたのではないでしょうか。

  

  • いな民的な感想…あんちゃん大好きなので、基本的には菜々をガン見してました。「役者・伊波杏樹さん」のお芝居について、感じたことを少々。「ブラックダイス」でも感じてましたが、伊波さん、「不幸な境遇に置かれた人物」のお芝居がめちゃくちゃうまい。憧れの人や親友に裏切られ「ずるいよ…」と嘆くシーン、夢を奪われベッドで憔悴するシーン、様々な方法で自殺を試みるシーン…。瞳から光が消え、髪を乱し絶望に打ちひしがれる姿は、見ているだけで痛々しく、目を背けたくなりました。ラブライブで見せる快活な印象とはおよそかけ離れた、圧倒的な負のオーラ。登場人物の生々しい心情を追体験できるのが演劇の魅力の一つだと思うので、こんなふうに、ある意味トラウマを刻み込むようなお芝居ができるのは、役者として大きな強みだなあ、と感じました。あと、単純に感情移入しちゃうんですよね。お芝居に感情が込められるほど、見ている方も気持ちが入ってきて、応援したくなる。悲しいシーンをたくさん見てきたからこそ、人生に光を見いだしたときの希望に満ちた表情が、この上なく嬉しい。これからの彼女の人生がどうか幸せなものになってほしいと願わずにはいられない。そんなあたたかい気持ちにさせてくれる、素敵なお芝居でした。

 

  • 今回の反省…スケジュールの都合上1回しか観劇できなかったこと。地方に住んでいることは言い訳にはなりません。本作は特に、二度三度と観ることで更に面白くなっていくものだったと思うので、悔しさが残ります。Blu-rayはよ。

 

  • 最後に…自分が壁にぶつかったとき、自分の弱さと向き合うときに、そっと背中を押してくれるような、素敵な物語でした。スタッフ・キャストの皆様、ありがとうございました。