flyingcroquetteの日記

空飛ぶコロッケ (@ferrumequinum) の日記です。現世の反省会。

途方に暮れている。

「あなたはもっと経験を積むべきなのよ」と、身近な人からアドバイスをもらった。

 

ここでいう経験とは、異性の気持ちを汲み取り、異性を楽しませ、異性を好きにさせる経験である。

 

多かれ少なかれ、誰にでも経験を積む機会はある。ぼくは共学の高校に通っていた。しかし、人並みに経験を積むことはできなかった。異性と話すのはどうしても苦手だった。

 

気付いたときにはもう遅かった。周りの男たちは獣のようにあらゆる手段を使って女の子と仲良くなる努力をしていた。彼らは女の子と付き合うために話術を磨いた。女の子を笑顔にさせるためになんでもした。

 

高校2年のころには校内のカップルはどんどん増えていった。ぼくも皆のように恋がしたかった。恋をして、女の子と付き合うにはどうすればいいのだろう……メールアドレスを聞かなきゃ。

 

男女がメールアドレスを交換するのはごく自然なことだった。ぼくが初めて女の子とメールアドレスを交換したとき、それまでの人生で一番嬉しい瞬間だった、まるでもうその女の子と付き合ったかのように喜んだ。

 

メールというコミニュケーションツールはぼくにとって何ももたらさなかった。寧ろぼくに悪影響を与えた。女の子との話し方が分からないから全てメールでやり取りをした。メールのネタがないときはそのメール相手の女の子が友達と話している内容を聞いて、ネタをひねり出してコミニュケーションのきっかけをつくった。───会話ではなく、メールで。

 

人生で初めて告白した相手がその女の子だった。もちろんフラれた。ちょっとばかり可能性はあると思ってた。

 

その後、別の女の子を好きになった。前回の過ちを反省しリベンジしたものの、直接話すよりもメールでのやり取りが多かった。案の定、その女の子にもフラれた。フラれてもしばらくは諦めきれなかったので、勇気を出して電話をかけ、雑談した。顔を見なければ少しは会話できるんじゃないかと自信を持つことができた。2回目の電話では、ぼくが用意していた質問(たぶん女の子はAだと答えるだろうと推測していた)に対して「AじゃなくてBだよ」と言われた途端、ぼくはパニックになって以降はまともに会話できなかった。女の子の話に対して「うん、そうだね」というような相槌を打つことしかできなかった。10分後、女の子にキレられ、電話も切られた。

 

今となってはぼくは25歳。未だに異性と会話することが苦手だ。周りの男たちは人並みに異性と付き合う経験を積んでいる。女の子たちも、経験を積んだ男たちを"知っている"。そんな女の子たちに対して、ぼくはまともに接することができるだろうか。女の子たちは、ぼくを、ぼく以外の男と同様に接してくれるだろうか。付き合ってくれるだろうか。…できたためしが、ない。

 

会話するきっかけになる話のネタは? 聞き上手になるには? 女の子の上手な褒め方は? おいしい料理が食べられるお店は? デートの進め方は? エスコートの仕方は? 自分を好きにさせる方法は???

 

今日もまた、これまで好きだった女の子に死刑宣告を言い渡された。女の子の気持ちが、根本的に分からない。途方に暮れている。

人生初デート。後編。

お母さんが買い与えた5000円の黒のジャケット。青のジーンズ。履き慣れないブーツみたいな靴。そんな服装でぼくはデートに誘った女の子を待ちました。

 

バイトの休憩中に何気なく会話を始めたころとは化粧がまるで違う女の子と、駅から近くのイオンまで歩きました。そういえば、デートに誘ってから当日までの間に何度かバイトのシフトが被って会うことがあったのですが、女の子はいつもと違う化粧をしていました。この日のために化粧の練習をしていたのかなぁと考えてしまいました。

 

イオンまでの道のりは駅から一直線。イオンに入るとぼくは失敗に気付きました。「映画館は何階なんだろう、調べるのを忘れていた…」。「こっちのほうが近道ですよ!」と女の子に誘導され、映画館へ向かいます。ぼくはあらかじめ映画のチケットをネットで予約していたので、その旨を伝えたところ、「わぁ、すごいですね!」と女の子に褒められました。デートの下準備は大事です。上映まで少し時間があったので、ポップコーンを買いました。これがぼくの人生初のデートであり後輩への奢りでもありました。

 

どんな映画だったかは正直のところほとんど覚えてません。隣に座る女の子が気になって仕方がない、というよりも、睡魔によるものです。前日、ぼくは緊張してほとんど睡眠を取れていなかったのです。

「映画、面白かったですね!!!」と笑顔で話しかける女の子に対して「…うん。」としか返せないぼく。

 

ちょうどお昼の時間だったので、ご飯を食べることにしました。イオンの中のお店が立ち並ぶところで。お店は女の子に選んでもらいました。洋麺屋五右衛門です。

 

テーブルに置かれたお箸を見て動揺しました。ここはパスタ屋さんじゃないの?

女の子はテーブルに置かれたお箸を見ても平然とした顔をしていました。それを見てぼくはさらに動揺。

 

パスタをお箸で食べるなんておかしいし、パスタのセットを注文するとドリンクがパスタと一緒に届けられて戸惑うし、パスタの中に入ってた貝には砂が入ってて口の中が砂だらけになるし…。どんどん神経がすり減りました。普段からちゃんと友達とかと遊んでおくべきでした。初めてのデートで自分の未熟さを知りました。

 

ご飯を食べている間の話題はバイトのことばかりでした。あの店長変わってるよねとか、あの人は長時間働いてるよねとか、色々です。

 

10分ほど話していくうちに話題がなくなってしまいました。ぼくの頭の中の棚を探してみても、話題は何一つ見つかりません。ぼくが話題を探している間にも女の子は喋り続けます。次第に反応が追いつかなくなって女の子のお喋りも止まりました。お店を出て、2人でイオンの中をぶらぶら歩いたのですが、待ち合わせをしてから映画を観るまでの雰囲気とはまるで変わってしまいました。女の子はとても気まずそうでした。当然です、ぼくが何一つ女の子に対して話題を振れなくなったからです。1回目のデートでプリクラを撮ると自分の中で決めていたのですが、気まずい雰囲気と勇気の無さから諦めました。ウィンドウショッピングを楽しむ、はずだったのですが、ぼくがかわいい文房具を眺めてると、女の子はぼくから離れたところに行って商品を眺め始めました。さっき食べたパスタのセットに付いてきた紅茶を飲んでしまったのも失敗でした。ぼくはトイレが近いのです。パスタ屋さんを出て1回、女の子を待たせてトイレに行きました。その10分後、また女の子を待たせてトイレに行きました。ぼくが用を足すのを待つ女の子は携帯をいじっていたので、ますますテンションが下がりました。

 

帰り道、ぼくと女の子はほとんど話さず電車に乗って、別れました。あぁ、女の子と遊ぶってなぜこんなにも疲れるのか。家に帰ったあとはすぐに眠りました。もうこんな思いをするくらいなら、彼女なんていらないやと思ったほどです。

 

数日後にはそんな気持ちはなくなりました。また次回もあの女の子と遊びたい、そう思うようになったので、再度女の子を誘いました。今度は直接、自分の口から誘いました。女の子は言葉を濁しました。以前はあんなに盛り上がっていたバイトの休憩中もお互い何も話さなくなりました。数か月後、女の子はバイトを辞めました。バイトの人たちは女の子のお別れ会を開催しましたが、もちろんぼくは参加しませんでした。半年経ってトチくるって女の子に「まだ○○ちゃんのことが忘れられない」というようなメールを送りましたが、「彼氏ができたので」という反応が返ってきて、布団の中で泣きました。

人生初デート。前編。

はてなブログはぼくがまだ中学生くらいのころに使ってたことがあったのですが、今は仕様が変わってしまってなかなか今のブログを自分仕様にすることができてません。

 

ぼくが初めて女の子とデートできたのは大学2年のころだったと記憶しています。

バイト先の当時17歳の女の子でした。おっとりしていてかわいい女の子でした。むちむちで巨乳の女の子でした。バイト中の休憩がその女の子と被ることが多く、初めはお互い無言で休憩をしていたのですが、なんとなーくぼくが話しかけてからというものの、会話が続くようになりました。

 

会話が続く、というのはぼくにとって奇跡のようなものでした。ただでさえ女の子と話す機会なんてありませんし、キャッチボールを長い時間続けるのは当時は (今も) 至難の業。年齢差がある分、気軽に話しかけることができたのだと思います (先輩風を吹かせることができたので)。

 

バイトのシフトが被ったときには気軽に話せる仲になったので、思い切ってメールアドレスを交換。やめておいたほうがよかったなとその後の人生の中で何度も思います。

バイト中の会話だけでなく、メールでたくさんやり取りをしました。女の子は会話の流れをぶった切って自宅で飼ってる猫の写メを送ってきたりと、微笑ましかったです。

 

ある日、思い切ってメールで映画のデートのお誘いをすると、女の子はすぐにOKしてくれました。初めて、ぼくは女の子とデートの約束を取り付けることができました。

 

「どんな映画を観たい?」とぼくが女の子に質問すると返事は「どんな映画でもいいです」と。ぼくは"英国王のスピーチ"という映画を選びました。

イギリスの王である主人公は、吃音というハンデを抱えながらも様々な療法で克服を試みていく、というようなストーリーです。適当に説明しましたがこんなもんです。

とても17歳の女の子と観に行くような映画ではないような気もします。同じく上映されていたピクサー系?の映画を選ぶべきでした。

 

映画のチケットはネットで予約しました。そのほうがスムーズにデートを進められると思ったからです。

デートの場所 (イオン) の道順はこれまたネットで調べて準備は万端。服装と靴は持ってる中でも一番良さそうなものを選びました (ちゃんとファッションのことを勉強してデートに臨むべきでした)。

ペアーズをやってます。

今年の1月ごろ、ペアーズに登録しました。この先、出会いがあるとも思えないし。

6か月で14280円です。勢いで6か月分支払いました。

 

最初は「なんて出会いに特化したツールなんだ」って思ってたんですが、非モテのぼくにはこれでさえもハードルが高いと思い始めました。

 

当然ながら、写真を見て「これは"無い"な」と思われたらそこで切り捨てられちゃうんですよね。

普通の出会いなら容姿があまり好みでなくても立ち振る舞いとか雰囲気とか見て気に入ったりすることもあるじゃないですか。

そういうのが一切ない。

相手もぼくもそういうのを一切考慮せず切り捨てることになります。

 

気になった相手に「いいね!」を送って相手からも「いいね!」をもらうことができたらカップリング?が成立し、ペアーズ内で連絡のやり取りができます。

 

会ったことのない女の子と文章で会話のキャッチボールをするのって難しいですね。

ある程度の恋愛経験のある人なら簡単なのかもしれません。ぼくはあまり多くの女の子とメールのやり取りをすることなく社会人になってしまったので。

対面して会話するわけではないのですが、女の子と何を話せばいいのか、全くわかりません。

 

登録した当初は、女の子を検索して選り好みをして「まともな職に就いてる人にしよう」と思ってたんです。ですが、そうやって絞り込んでなおかつ最低限の容姿の人となると結構限られてくるみたいです。

なのでそういう絞り方はやめました。

 

職業:保育士の女の子に「いいね!」を送っても反応が返ってこなかったのは悲しかったです。

 

ちなみにペアーズを初めて一か月半くらいですが、ぼくがカップリングできたのは3人です。そのうち2人は業者です。1人とはそこそこやり取りをしていましたが切られてしまいました。

 

 

今日は42人の女性に「いいね!」を送りました。「いいね!」を送ることができる数は一か月で50回です。それ以上は追加料金がかかるようです。

 

無駄打ちに終わる、そんな気がしています。