ICE CUBE「Everythangs Corrupt」
西海岸のレジェントICE CUBEの新作「Everythangs Corrupt」
数年前に話題になった映画「Straight Outta Compton」の元になった
N.W.Aのメンバーとしても有名です。
顔はかなりいかついです笑。俳優としても活躍してきました。
2010年発売の「I AM THE WEST」から8年ぶりのアルバム
「Everythangs Corrupt」
2015年に発売された元N.W.AのメンバーDr.Dre「Compton」は
ドレらしさを残しながら、流行の音もとりいれたスタイリッシュな仕上がりでした。
そして今回アイスキューブはどんな進化を魅せるのか... 再生→
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いかつい
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さらにいかつくなっている!笑
いい意味で変わってないです。西海岸丸出しのギャングスタ・ラップでした。
特に注目すべきは11曲目の「That New Funkadelic」
楽曲のとおりファンクバンド、ファンカデリックからイメージを膨らませています。
ファンカデリックのNot Just (Knee Deep)のようなトラックです。
私のように昔のICE CUBE が好きな人にはオススメのアルバムです!
ただ、売れるのかこれ笑!!
BIM「The Beam」
JUICE WRLD「Goodbye & Good Riddance」
若手注目ラッパーJUICE WRLDのニューアルバム「Goodbye & Good Riddance」
Lucid Dreamsが全米でヒットしていますね。Stingの”Shape of My Heart”を大胆にサンプリングしたトラックに歌うようにラップしているのが印象的です。
Juice WRLDはシカゴ出身のラッパー。高校にあるラジオ局でフリースタイルをしていました。その後SNSに自身の曲をアップするようになっていきました。
ラップに関しては今までいそうでいなかった感じ。Travis Scottに少し近い感じもしますが、全体的に歌うようにラップする感じです。非常に音感がいいですね。ビートアプローチは結構一定で少し前のめり。
ともすれば飽きそうなラップですが、妙にくせになる感じです。
リリックの内容はドラッグ、や不安など鬱な内容が続きます。
トラックはラップの内容に即してドラッグがキマってフワフワしている浮遊感を表しているようなものが続きます。
ラッパーとしての自己顕示欲をみせたい、ただそんなに強くない自分、ドラッグへ逃げる。人間関係の悩み。
ある意味、自分というものをよく表現できているアルバムだと思いました。
Drake「SCORPION」
言わずと知れた、現在のシーンの中心的存在Drakeの新作、「Scorpion」
先行シングル Nice for whatもすでにビルボードチャートで1位を獲得しています。
これからしばらくチャートはDrake一色になるのは間違いなさそうですね。
アルバムの印象ですが、一言でいうとお洒落
現行シーン(といってもDrake自身が作っているところもあるのだけれど...)に即したトラップ
言葉をクシャッと縮めたフロウのラップなど抑えつつ、2000年代風のトラックが多い印象でした。
4曲目のEmotionessはマライア・キャリーのemotionsを大胆サンプリング。リアルタイムマライア世代としては、サンプリングされる対象になったのかと不思議な気持ちになりました。
個人的に好きなのは7曲目の8 our of 10
これも90年代後半から2000年代前半のエモいトラックに、ドレイクには珍しく熱いラップが乗った一曲。
これからのシーンはこの感じの曲が増えてくるんではないかと予想しています。
ポップミュージックのキングまで上り詰めたドレイクのニューアルバムは隙がなく、現行、未来のシーンを計算している印象を受けました。
Kamasi Washington「Heaven and Earth」
今日はジャズアルバムのレビューです。
サックス奏者 Kamasi Washingtom「Heaven and Earth」
1曲目から、壮大な映画のサントラのような始まり、台詞など色々な
要素が詰まったおもしろいアルバム。
クラブ・ジャズ風のおしゃれな女性ボーカルの曲やラテンジャズにオートチューンを使ったボーカル。
また特に印象的なのはストリングスの使い方。曲のイントロや様々な場所で効果的に使用されている。
ただ、個人的には音楽的には革新的な所はあまり感じない。
ロバート・グラスパーのそれとは違い、色々なジャンルの曲をフレーバーを
いれながらサックスメインのジャズアルバムであるという印象でした。
(決して良くないという意味ではありません。)
夏の夜のBGMには非常にいいのではないでしょうか。
NAS「NASIR」
これは書かずにいられない!
アルバム「illmatic」hiphopの教科書の様な存在です。
私も若い頃Nasが大好きで、アルバムを聴き込み、ファッションを真似したりしておりました。
アルバムの印象。最初に思ったのはNasの声がかわっていないなというもの。
(デビュー当時と比較すると、変化は感じられますが)
トラックは、これぞカニエといったものがたくさん。
歌もの、よくわからない曲、それをモロ使いしながらも、
他の音、リズムとの組み合わせで絶妙に面白い曲に仕上げている。
全体的に少しジャジーな印象でした。
Nas、カニエ あまり合わないんじゃないかと思って聴きましたが、
思いのほかまとまっているアルバムだと感じました。
The Carters「EVERYTHING IS LOVE」
突如として発表された、JAY-Z、BEYONCE夫妻 The Cartersのアルバム
「EVERYTHING IS LOVE」
CRAZY IN LOVEを聴いてクラブで盛り上がっていた世代です笑。
これまでもお互いの楽曲に参加していた2人ですが、2人の名義でアルバムを出すのは
はじめてですね。
全体を聴いた印象はどちらかというとBEYONCEのアルバムを聴いているような
印象でした。(JAY-Zがメインの曲もありますが)
音としてはとんがった印象はなく、どちらかというと落ち着いた大人の楽曲が多いです。2000年代の歌ものHIP HOPのフレーバーがします。
お酒を飲みながら家でゆっくり聴くとよさそうですね。