2021年のアルバム30選
- 年末行事として今年も選んだ。
- 例によって、並び順に特に意味はない。
- 毎年、いつのタイミングで選ぶことにするかいつも迷う。早めに書くと12月中に発表される作品を適切に考慮できないのだが、遅めに書くと、自分が選ぶまで、同じようにアルバム選をやられているほかの方や各種メディアの記事を読めない(影響を受けたくないため)という点が難儀だ。両者のバランスを取るのは難しい。
本編
01. 『20,Stop it.』 - KID FRESINO
- バラエティー豊かな曲が揃っていて、いずれの曲もサウンドが素晴らしい。
- M-8「incident feat. JAGGLA」、M-10「come get me」、M-13「No Sun - toe Remix」が気に入っている。
02. 『Annihilation』 - AAAMYYY
03. 『Bleu』 - Claire Laffut
04. 『Far In』 - Helado Negro
- シンセの心地よさが素晴らしい。
- M-2「Gemini and Leo」、M-7「Hometown Dream」、M-9「Outside the Outside」が気に入っている。
05. 『Freedom Fables』 - Nubiyan Twist
- とにかくグルーヴィーで、聴いていて楽しい時間があっという間に過ぎる。
- M-2「Tittle Tattle」、M-8「24-7」、M-9「Wipe Away Tears」が気に入っている。
06. 『Going Going Gone』 - Mild High Club
- サイケなサウンドの中に温かみを感じられる良いアルバム。
- M-5「A New High」、M-8「I Don't Mind The Wait」、M-10「Waving」が気に入っている。
07. 『green diary』 - 中島愛
08. 『Hidemi』 - Patrick Shiroishi
- 静謐さと強さが全体にわたって炸裂する非常に完成度の高いアルバム。
- M-2「Tule Lake Like Yesterday」、M-6「To Kill a Wind-Up Bird」、M-9「The Long Bright Dark」が気に入っている。
09. 『Intra-I』 - Theon Cross
- 深く響くチューバが恐ろしいほど格好良い。
- M-2「We Go Again」、M-4「The Spiral」、M-9「Play to Win」が気に入っている。
10. 『Jubilee』 - Japanese Breakfast
- 1曲目の「Paprika」のフックが素晴らしく、一挙にアルバムの世界へ持ち上げられる。
- M-1「Paprika」、M-7「Savage Good Boy」、M-8「In Hell」が気に入っている。
11. 『love is the mystery』 - Lantern Parade
- 現実から切り離されたようで、でも現実を肯定してくれるような、素晴らしい歌声とサウンドのアルバム。
- M-5「わたしたちは謎めいている」、M-9「気ままに踊ろう」、M-10「目は澱んでも存在は輝く」が気に入っている。
12. 『Mercurial World』 - Magdalena Bay
- キャッチーなサウンドの中に色々な仕掛けが施されていて聴いていてとても楽しい。
- M-2「Mercurial World」、M-5「You Lose!」、M-14「The Beginning」が気に入っている。
13. 『Music for Saxofone & Bass Guitar More Songs』 - Sam Gendel, Sam Wilkes
- Sam Gendel は今年ありえないほど曲数を発表しており、しかもいずれも素晴らしいのだが、なかでも Sam Wilkes のベースと組んだこのアルバムが極上である。
- M-1「THEEM PROTOTYPE」、M-3「I SING HIGH」、M-4「COLD POCKET」が気に入っている。
14. 『Nebula』 - 上田麗奈
- 1曲1曲に身を委ねて聴くと、アルバム終盤で訪れる世界への肯定の視線が自身にも重なってくる、素敵なアルバム。
- M-7「プランクトン」、M-8「anemone」、M-9「わたしのままで」が気に入っている。
15. 『Notes With Attachments』 - Pino Palladino, Blake Mills
- 変幻自在のメロディーとリズムにめちゃくちゃ上手い演奏が合わさって良くないわけがない。
- M-1「Just Wrong」、M-3「Ekuté」、M-5「Djurkel」が気に入っている。
16. 『On All Fours』 - Goat Girl
- グルーミィさと明るさが共存している面白くて洗練されたアルバム。
- M-2「Badibaba」、M-6「Sad Cowboy」、M-11「Bang」が気に入っている。
17. 『Overtones for the Omniverse』 - Mocky
- 26分程度の短いアルバムだが、聴き終えたときの充実感はとても大きい。
- M-2「Bora!」、M-5「Ape-Ifanys」、M-7「Wishful Thinking」が気に入っている。
18. 『Private Reasons』 - Bruno Pernadas
- 1曲ごとに異なる心地よさがあり、いろいろな場所に旅行をしているように楽しめる。
- M-2「Lafeta Uti」、M-7「Recife」、M-12「Step Out Of The Light」が気に入っている。
19. 『Ripe』 - Brainstory
- サイケサウンドが上手すぎる。
- M-2「Seasons」、M-5「Bye Bye」、M-7「Vortex」が気に入っている。
20. 『The River Doesn't Like Strangers』 - Chelsea Carmichael
- どの曲もリズムセクションが素晴らしく、特に「There Is You And You」が良い。
- M-2「All We Know」、M-4「Myriad」、M-5「There Is You And You」が気に入っている。
21. 『Sankofa』 - Amaro Freitas
- 複雑で濃密なリズムが一聴して忘れられず、鮮烈。
- M-2「Ayeye」、M-3「Baquaqua」、M-6「Batucada」が気に入っている。
22. 『Śisei』 - arauchi yu
- スティーヴ・ライヒ『Different Trains』を好んで聴いていた身としては、その系譜を受け継いで発展させている曲が多くあって面白かった。
- M-1「Two Shadows」、M-4「Whirlpool」、M-8「Protector」が気に入っている。
23. 『So Many Me』 - Michael League
- かなり攻めた楽器構成やサウンドをしているにもかかわらず、シンセやボーカルの質感と合わさってどの曲も聴きやすく心地良い。
- M-5「I Wonder Who You Know」、M-6「Touch Me」、M-8「In Your Mouth」が気に入っている。
24. 『Sometimes I Might Be Introvert』 - Little Simz
- "Introvert"(内省的)でありながらアルバム全体を通じて多彩かつ野心的なリリックとサウンドが伝わってくる素晴らしいアルバム。
- M-1「Introvert」、M-13「Protect My Energy」、M-18「How Did You Get Here」が気に入っている。
25. 『Strides』 - 小袋成彬
- ビートとボーカルが本当に気持ちが良く、クオリティの高さに唸ってしまう。
- M-3「Formula」、M-4「Butter」、M-7「Parallax」が気に入っている。
26. 『Ⅵ』 - ミツメ
- リズムやフレーズの複雑さが面白い。1曲1曲が自立している感じなので個別にいつでもどこでも聴けるのも魅力。
- M-3「変身」、M-7「システム」、M-9「リピート」が気に入っている。
27. 『What We Call Life』 - Jordan Rakei
- 派手さはないものの全曲繊細な作りで、特に前半のポップさが気に入っている。
- M-2「Send My Love」、M-3「Illusion」、M-4「Unguarded」が気に入っている。
28. 『たのしみ』 - U-zhaan, 環ROY, 鎮座DOPENESS
29. 『心理』 - 折坂悠太
- サウンドの多彩さをボーカルで巧みに統合している。歌いたくなる曲も多く、聴きごたえがある。
- M-2「心」、M-4「悪魔」、M-7「鯱」が気に入っている。
30. 『最果のダリア』 - Chouchou
- Chouchouの音楽世界に素晴らしいギターの音色が合わさってとても良いコラボレーションになっている。
- M-3「Lovers & Cigarettes」、M-5「Girl」、M-6「Orion」が気に入っている。
あとがき - 音楽に関する雑記
- YouTube Shorts や TikTok などの短尺動画が盛り上がっており、それらに使用されている音楽への関心が自分の中で高まっている。短尺動画に使われる以上、音楽も当然ながら短尺化されている。それらはCMソングよりもさらに短い時間でより多くの人々の関心を掴み、またその動画に留めることが求められるであろうから、そういった音楽を作ろうと思うと従来とは異なった思考法が必要になりそうなことが、関心を持っている理由である。果たして、人間が満足する10秒未満の音楽はあるのだろうか?
- 「音楽が好き」という人同士で話をどうすり合わせていくかという過程は人それぞれだと思うが、互いにお薦めしあうというのがその1つの方法であることは間違いない。僕は人に何かを薦めることが得意ではないのだが、頭の中ではなんとなく、このアーティスト、アルバム、曲が好きであればこれも好きだろうな、という地図があるので、それをもとに誰に何を薦めるか考えることがある。ところで、 Spotify を使用しているときにお薦めがよく出てくるが、レコメンドの性能が高いな、と思わされることがしばしばある。なぜかは分からないが、レコメンドの性能では Spotify に負けたくないという気持ちが芽生えつつある。実は人にお薦めしたいと思っているからなのかもしれない。
旅したいね~
昨今の感染症の影響も大いにあるとはいえ、どちらかといえば自身の懐事情のまずさゆえに、旅をする頻度がめっきり減ってしまっている。まずさの理由は置いておくとして、2年ほど前までは3か月に1度は旅をしていたことからすると、隔世の感が否めないほど自宅に引きこもりがちになっているのである。
あまりに旅をしなさすぎるせいで旅をしたいという欲すら薄れかけていたのだが、先日『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』という本を読んで旅への欲が再燃している。〝サガレン〟とは、サハリンの日本における旧称であり、宗谷海峡をへだてて北海道の北に位置する島を指す。『サガレン』は、この島をかつて旅した日本の作家(北原白秋、林芙美子、宮沢賢治など)やロシアの作家(アントン・チェーホフ)の足跡をたどりつつ、何度も支配者が入れ替わり国境線が引き直されたサハリンの歴史をなぞる紀行文であり、非常に面白く読んだ。
なかでも面白かったのが、かつてサハリン(樺太)が日本人にとって観光地となっていたという事実である。
日露戦争の結果、1905年に締結されたポーツマス条約という講和条約によって、日本はサハリン島の南半分を統治下に置くことになった。1907年に樺太庁という行政機関が置かれ島内での鉄道の敷設が進み、1923年に稚内-樺太(大泊港、現在のコルサコフ)間の連絡船が就航するなどインフラが整ったことによって観光客が増えたらしい。
正直、樺太に観光するところなどあったのだろうか?と疑問に思ったが、樺太には本土にはないものがいくつかあり、それらが観光客を呼び寄せた。その1つは、地上の国境線である。漫画『ゴールデンカムイ』でも国境が出てきたので、ご存知の方もいるかもしれない。北緯50度でロシアとの間に引かれていた国境線には、境界であることを示す国境標石がいくつかの箇所に置かれており、樺太の観光地でもメインとなる扱いだったようだ。国内で到達可能な最北端・最東端などの地点に訪れたくなる気持ちはとてもよく分かるので、島国に住む人にとって地上にある国境線はより魅力的な場所であったに違いない*1。
国境だから物々しい雰囲気なのだろうかと勝手に思っていたのだが、詩人の北原白秋は、樺太ツアーの紀行文である『フレップ・トリップ』の中で、国境を訪れた際の様子を「国境とはいえ、警備隊も監督官もいるわけではなし、出入自在であるようにも見られた。」*2と書いており割とのどかであったらしい。僕は過去に朝鮮半島の板門店にある軍事境界線をツアーで訪れたことがあり、韓国軍・北朝鮮軍の兵士がそれぞれの境界線を警備していたことが印象に残っていたので、意外だった。もっとも白秋が参加したツアーは1925年の出来事であり、1938年に日本からソ連へ国境を越えて亡命した事件が起きて以降は法律が制定され国境の取締が厳重になったようである。
国境線のほかにも、養狐場(毛皮をとるために狐を大規模に飼育していた)など本土では見られない場所がいくつかあったらしいが、なかでも魅力的な観光地に思えたのが海豹島という島だ。ロシアではチュレニー島と呼ばれている無人島で、オットセイ、トドやウミガラスの繁殖地として現在でも有名らしい*3。前述した『フレップ・トリップ』という紀行文の中でも旅のクライマックスで海豹島を訪れているのだが、終始妙にテンションが高い文章のなかでも海豹島を訪れた際の文章は圧巻で、白秋はオットセイの群れを目の前にこんな調子で描写している。
肉眼で観た、全く。
累々とした被服廠の死屍、まるであの惨憺たる写真のとおり*4だが、これはまさしく現実に活動し、匍匐 し、生殖し、吼哮する海獣の、修羅場の、歓楽境の、本能次第の、無智の、また自然法爾 の大群集である。
ぎゃあ、わお、がお、うわァああ、わお、お、お、
ぎゃお、うわうう、ぎゃお、わお、わお、おう。
日常では絶対に見ることのない、まさに異境の地の光景の描写からは、実際の光景を自分の目で見たくなってしまうほどの興奮が伝わってくる。異境は文章の題材にしやすいのか、久生十蘭という小説家も、その名もずばり『海豹島』という小説を書いている*5。読んだことがなかったのでこれから読んでみようと思う。
「海豹島」などの語句で検索すればすぐに島の画像は出てくるものの、実際にその場に旅をしてみたくなるのが紀行文のいいところだ。再び旅への意欲に火をつけてくれた『サガレン』に感謝である。旅をする人、そして同書の「私に唯一わかるのは、旅の中では、ふと光がさすように、苦しみから解放される時間が訪れることがあるということだ。」という文章が気になる人はぜひ読んでほしい。
*1:余談だが、有人国境離島法という法律に基づき、内閣府が「日本の国境に行こう!!」というプロジェクトを2017年より推進しているのだが、コロナ禍以前からあまり盛り上がっていない。
*2:『フレップ・トリップ』より。同書は、冒頭に紹介した『サガレン』でも紹介されている。
*3:2009年には、NHKの番組『ダーウィンが来た!』で「満員電車で子育て!? ウミガラスの島」として特集されていたようである。
*4:被服廠とは陸軍の軍服を製造する施設であるが、ここでは東京にあった陸軍被服本廠のことを指していると思われる。関東大震災時、陸軍被服本廠に避難してきた住民が火災に巻き込まれて約4万人が亡くなる惨事となった。白秋はその報道写真を見たのだろう。
2021年の抱負と目標
抱負
- 人生を複雑でめちゃくちゃにする
- ある一定の年齢を越えると人生は事務的なものになる、と『ある島の可能性』という小説に書いてあり、日々その言葉が重くなってきている。
- 昨年はとりわけ生活が単調に、事務的になったと感じているため、人生に複雑さやめちゃくちゃさをもたらしたい、という次第である。
- 要約して説明できる能力をリハビリする
- 昨年、自分が読んだ本について知人に紹介する際、あまりにも拙い説明しかできず愕然としたということがあった。
- 今のまま過ごしていてもこの能力が鍛えられることはないと思われるため、この抱負にした。
- 集団の経験を世代を越えて継承する方法や制度について考える
- 自分の関心がある分野や事柄について、それぞれがあまりにも繋がりが薄いようにみえていた。しかし、同じ人間が考えていることなのだから何か繋がりがあるのだろうと朧気に思っていた。
- つい最近、それらの間を繋ぐ1つの横糸としてこのテーマがあるのではないかと思うようになった。そこで、この問題意識をもって考えていくことにしたい。
- ここまで書いて、それって要は文化を考えるってことじゃね?と思ったが...まあこのままにしておこう。
目標
- フルートを演奏しまくる
- 昨年の11月に『In Bloom』という曲を聴いてから演奏したくなった。今まで1度も演奏したことはない。唐突である。
- この目標、抱負との関連ある?
- 思ったことを書く
- 具体的にいえば多分ブログや小説を書くということを指す。
- ある程度他人に読まれることは意識したい。
- Twitter?あれは...ダメだ。
- USCPAの勉強をする
- 労働で多少は身になるかもという期待と、何かしら勉強をしないと順調に脳が錆ついていくなという危機感をエネルギーにしている。
- 多くの人が知らなさそうな資格であるため、自慢ネタにならないところがありがたい。
- 旅行する
- 昨年は、人生で一定の可処分所得を得ることができて以降、最も旅行しなかった年だった。
- 行けるかは未定だが、候補地としては以下を考えている。国外は正直厳しいかなと思うので、国内限定としている。
- 見事に遠隔離島が多い。離島は医療アクセスが限られているため、なかなかハードルが高いところである。
2020年の曲50選
- アルバムを30枚選んだ際、曲単位でもやりたいなと思ったので選んだ。
- 30選に入っているアーティストは対象外にしている。
- ただプレイリストをドンと置くだけだと味気なかったので、各曲ごとに3秒ほどで考えた雑な二言三言を添えてある。
- 例によって、並び順に特に意味はない。
- 40曲以上知っているという方は今すぐフレンド申請してね。
- 知らない方向けへの紹介には全然なっていない。申し訳ない。
プレイリスト
二言三言
01. U.S. Girls - 『4 American Dollars』
- アルバム『Heavy Light』収録の最高曲。
- 全体的にディスコっぽくて高揚感が漂っているけど行き過ぎないバランスが良い。
- スタジオライブ映像もあるよ。
02. Emotional Oranges - 『All That (with Channel Tres) 』
- こういう低音に弱い。
- Channel Tres の声も良い。
03. James Blake - 『Before』
- 珍しくダンス・ミュージックらしい。
- なんでこう毎回違うことができるんだろう。
04. Dirty Projectors - 『Bird's Eye』
- 一聴したときクラシック曲かと思った。
- 展開が豊かすぎる。
05. Sputrip - 『Breeze in the Sun』
- とても良いポップスで、3人の声のハーモニーもよく練られている。
- なんじゃこりゃ、と思った方向けに、こういうやつだそうです。
- みんな聴いてるだろうなーと思ってSpotifyのアーティストページを見ると「今月のリスナー 59」と書いてあり、ほんまかいな。
06. Ric Wilson & Terrace Martin - 『Chicago Bae (feat. BJ The Chicago Kid) 』
- シカゴ・コラボである。
- この曲が収録されているEP『They Call Me Disco』もバラエティ豊かで聴いていてとても楽しい。
07. Soccer Mommy - 『circle the drain』
- 「circle the drain」の意味が分からなかったので調べてみたら「<米俗>死期が近い」と出てきて笑った。ほかの歌詞からしてマイナスっぽい言葉だろうなとは思ったが。
- それに対してサウンドが明るく、夢心地のようですらある。
08. Bonny Light Horseman - 『Deep In Love』
- 散歩するときにかなり聴いている。
- アコースティック・ギターが最高。
09. Denzel Curry - 『DIET_』
- 去年のアルバム『ZOO』に引き続きよく聴いた。
- 1度でいいのでこんな声を出してみたい。
- A COLORS SHOWの映像も良いので観てね。
10. BTS - 『Dynamite』
- ご存知怪物曲。
- 新大久保周辺の街中でどこに行っても流れていて笑った。良い曲だからしょうがない。
11. Kehlani - 『Everybody Business』
- 1人で部屋にいるときにめっちゃ聴いた。
- 2017年のアルバム『SweetSexySavage』を聴きまくった後から、自分の中で Kehlani の声に対する脆弱性がある気がする。
12. Phony Ppl - 『Fkn Around (feat. Megan Thee Stallion) 』
- Everybody wanna know who Megan dating → Well that depends on whatever the day is の流れでいつも爽快になる。
- 2020年は Megan Thee Stallion が大暴れしていて、なかでもこの曲が1番良いと思っている。
13. Tank and The Bangas - 『Fluff (feat. DUCKWRTH & Christian Scott aTunde Adjuah) 』
- 1人で部屋にいるときにめっちゃ聴いた。
- 組み合わせが面白いなと思う。この曲が収録されているEP『Friend Goals』も、タイトルから察するように色々なアーティストが参加していてとても良い。
14. 070 Shake - 『Guilty Conscience』
- 良い曲だなあと思って聴いていたら歌詞がそういう状況なん?という感じだった。
- Tame Impala のRemix版も良い。
15. Princess Nokia - 『Gemini』
- 2020年初めに在宅勤務が中心になったときによく聴いていたので思い出深い。
- アルバム『Everything is Beautiful』めっちゃ良かったね。
16. 蓮沼執太フィル - 『HOLIDAY feat. 塩塚モエカ』
17. Kacy Hill - 『I Believe In You (feat. Francis and The Lights) 』
- 静かだが力強い。
- I Believe In You と連呼するのは切実だなと思う。
18. The 1975 - 『If You’re Too Shy (Let Me Know)』
- The 1975 の曲には歌詞が脳内に急速に侵入してくるものが結構あるが、この曲もそうだった。
- アルバム『Notes On A Conditional Form』の方は結構聴いたが未だにあまり消化できている気がしない。これからも聴いていく。
19. Official髭男dism - 『I LOVE...』
- 2020年の初め頃にOfficial髭男dismを聴こうと唐突に思い立って以来、非常によく聴いた。
- 時々、周囲の人にOfficial髭男dismを聴いていることを話すと「マジ?」と驚かれることが多かった(なぜ?)。かなり前にPerfumeを聴いていた時に同じような驚かれ方をしたことを思い出す。
20. 北里彰久 - 『In Bloom』
- フルートが入ってくるところが毎回心地良すぎてそのたびに驚く。
- 散歩するときに毎回聴いている。
21. KOHH - 『John and Yoko』
22. Dogleg - 『Kawasaki Backflip』
- テンションをあげる曲。
- MVでモノをぶっ壊しまくっているのでガレージがあるといいねとなる。
23. David Walters - 『Kryé Mwen』
- フロアでかかっていてほしい。
- 複数人で聴いて楽しみたかったがあまり機会がなかったのが残念。
24. JJJ - 『loops』
- DJ Scratch Nice プロデュース。
- センスが光っている。
25. 渋谷慶一郎 - 『Midnight Swan』
- 映画『ミッドナイトスワン』のサウンドトラック。
- 本当にピアノの音が良い。
26. Trace Mountains - 『Lost in the Country』
- めっちゃ良い。最高。
- 曇りの日に合うと思う。
27. Shamir - 『On My Own』
- 良い声だなあ。
- Prince を髣髴とさせる。
28. Run The Jewels - 『out of sight (feat. 2 Chainz) 』
- 単純にラップが格好いい。
- アルバム『RTJ4』はBLM関連でかなり言及されていることが多かった印象がある。
29. Real Estate - 『Paper Cup (feat. Sylvan Esso) 』
- ポップス寄りのサウンドですごく聴きやすい。
- アルバム『The Main Thing』を聴いていると、全体的に「俺たち大人になったよなあ」という感覚があるような気がして妙に共感してしまう。
30. Christine and the Queens - 『People, I've been sad』
- 悲しみの表現力。
- Instagramの映像も素敵。
31. 漢 a.k.a. GAMI - 『Period. (feat. RYKEY) 』
- 『Start Over Again EP』中でもこの曲がとても格好良い。hookの入りも最高。
- GREEN ASSASSIN DOLLAR プロデュース。
32. マシュー・ロー - 『Portable Sunshine』
- めっちゃいいポップス。声もいいなあ。
- ピアニストでもあるらしい。それはズルいだろ。
33. BIM - 『Runnin' (feat. kZm, SIRUP) 』
- 2020年前半に死ぬほど聴いていた。
- SIRUPがいい味出しすぎ。
34. Bibio - 『Sleep On The Wing』
- 2019年のアルバム『Ribbons』に続きこちらも最高。
- 2020年にこの曲を聴きながら遠い地の森林を歩きたかった。
35. Tony Allen, Hugh Masekela - 『Slow Bones』
- 静かだが力強いアフロビート。
- Tony Allenは、2020年の4月に79歳で亡くなっている。来日公演に1度は行きたかった。
36. iri - 『Sparkle』
- 1年ごとにアルバムを出してそのたびに完成度が上がっていくのは本当に凄い。
- またしても、声に対する脆弱性がある。
37. Brasstracks - 『Swerve (feat. Pell) 』
- Pell の声に自由で楽しいサウンドが乗っかると最高ということ。
- 2020年は踊る機会が少なかったなと改めて思った。
38. sora tob sakana - 『untie』
- 聴くのであれば、海を眺めながらの方が良い。
- sora tob sakanaは2020年9月に解散した。解散ライブの最後に歌ったのがこの曲である。
39. boy pablo - 『wachito rico』
- ノリノリポップスである。
- こういう曲を聴くと、若いねえ、という感想が出てくるようになってきた。
40. Little Kid - 『What's in a Name』
- アレンジ最高。
- 晴れた冬の朝に聴く。
41. 1010 Benja SL - 『Woodrow』
- ジャズ・サウンドを超えてヴォーカルが強く入ってくる。
- 夜に聴くと良い。
42. Rina Sawayama - 『XS』
- 格好良い。
- 大流行していた印象がある。
43. Ben Watt - 『You’ve Changed, I’ve Changed』
- 静かに部屋で聴く曲。
- 相変わらず良い声。
44. 羊文学 - 『人間だった』
- 人間は意外と自分が人間だということに気づかないよね。
- 厳密には2019年に発表されていたけれど、MVとEPのリリースは2020年だったので1つご愛嬌。
45. valknee - 『偽バレンシアガ』
- ゴリゴリのビートに妙に心地よい声。
- なんでこの歌詞が自分に入ってくるんだろうなと考えている。
46. 緑黄色社会 - 『夏を生きる』
- 夏に車を運転したときに流していたら最高だった。
- 『Mela!』が街中で死ぬほど流れていた印象がある。流行っていたのだろうか。
47. 原田知世 - 『小麦色のマーメイド』
48. Vaundy - 『東京フラッシュ』
- 長いこと東京に暮らしているからなのか、聴くとなんとなく共感が生まれる。
- Vaundy も街中や店内でよく流れていた気がする。
49. 曽我部恵一 - 『永久ミント機関』
- なんじゃこの曲名は、からの「がんばれ!」
- この曲も運転しているときによくかけた。
50. Kitri - 『矛盾律』
- ハーモニー最高。大人の童謡。
- 大橋トリオプロデュース。
おまけ
XX. 戸田ジュン (C.V. 海乃るり) - 『人生はワルツ』
- この曲のように、何度聴いても現実に立ち向かう力が湧いてくる曲は早々ない。
- 2020年の漢字は「人生はワルツ」。
2020年のアルバム30選
年末行事として今年も選んでいくぞ。例によって、並び順に特に意味はない。
使い方
- 年末年始にだらだらと過ごす際に流してみる。
- 僕と似たような嗜好を持っている方であれば、あーこれが入っているのか(あるいは入っていないのか)と眺めてみるか、適当にピックアップして聴いてみる。
- Spotifyで結構ディグっている方であれば、ほかの選出と見比べてみて楽しむか、こういう選出であれば多分これも入るはずなのに入ってないってことは聴いていないのかなどれ教えてやろうと僕にそれとなく薦めてみる。
- 暇を持て余していてなんとなくアクセスした方であれば、何だこのよく知らんアルバムたちは...と全然分からない感じを逆に楽しんでみるか、本当に30枚選んでいるのか数えてみる。