M-1グランプリ2017

まず、前提として僕はお笑いがマニアックと言っていい位に好きだ。


そして、僕は正統派よりは少し歪んだ笑いが好きだ。


だから、とろサーモンはずっと好きだし、ずっと見ていた。


衝撃的に売れた大阪の新人の時代から、上京してうだつの上がらない時代を経て、芸人として腰が砕けて、もう這い上がる事は無理だろうなっていう時代も見て、村田さんがソラシドの本坊さんの動画を撮ったり、久保田さんが下衆キャラで少しずつ露出するようになったり…


僕はずっと見てきた。


そして今、まさにお笑いの頂点に輝いた。


悠々と王者になるお笑い芸人なんていない。


お笑い芸人とは、絶望の中、それでも歯を食いしばって自らの信じる自らを笑顔で貫く事が出来、常軌を逸した環境下でも笑いについて直向きになれる、そんな稀有な人種だ。

※個人的に最高の誉め言葉です。


僕はそれを目指し、そして挫折したからこそよく分かる。


だから、コンビ歴的に最後のチャンスだったとろサーモンが王者になるのを目の当たりにして、当たり前に泣いた。


上京して全然売れなかった時代、村田さんが自宅で四つん這いになって何時間も声を出して泣いたり、久保田さんが給料ほとんど無くなって離婚したエピソードを思い出して、また泣いた。


とろサーモンさん、本当におめでとうございます。


やっぱりM-1は素晴らしい。


思う存分に調子こいて、そしてこれからも笑かし続けててください(^^)




どの芸人が優勝しても最高。


M-1は最高のハレの舞台。


その中でも、


とろサーモンが優勝した事は最高の中の最高。