THE KINGDOM POST

まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。

不動産取引における広告規制について

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 私たちが住まいを探す場合、まずは新聞折り込みチラシ・新聞広告、ダイレクトメ-ル、物件情報誌、インタ-ネットなど様々な広告媒体から情報を収集し、検討するところから始まる。この情報の内容、表示の方法、必要な事項の項目等がまちまちであった場合、物件選択の判断を誤るなどの被害を受けることになる。このような事態を未然に防止するために、宅建業法などによって不動産広告の法規制がなされている。

1.宅地建物取引業法上の規制

誇大広告等の禁止(第32条)

条文

宅地建物取引業者は、その業務に関して広告をするときは、当該広告に係る宅地又は建物の所在、規模、形質若しくは現在若しくは将来の利用の制限、環境若しくは交通その他の利便又は代金、借賃等の対価の額若しくはその支払方法若しくは代金若しくは交換差金に関する金銭の貸借のあつせんについて、著しく事実に相違する表示をし、又は実際のものよりも著しく優良であり、若しくは有利であると人を誤認させるような表示をしてはならない。

 規制の対象行為は、宅建業者がその業務に関して不特定多数の者に対して、宅地建物取引に関して広く告げることである。また、顧客を集めるために売る意思のない条件の良い物件を広告し、実際は他の物件を販売しようとする、いわゆる「おとり広告」及び実際には存在しない物件等の「虚偽広告」についても本条の適用があるものとされている。

 広告の媒体は、新聞の折込チラシ、配布用のチラシ、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ又はインターネットのホームページ等種類を問わない。

 禁止の対象項目は、所在、規模…の法に定める8項目で、内容は「宅地建物取引業法の解釈・運用の考え方(http://www.mlit.go.jp/common/001030661.pdf)」に示されている。

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「靖国参拝はヒトラーの墓参りと同じ」発言にみる、たとえ話の危うさ

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スイス出身のタレント・春香クリスティーンさん(21)が、12月26日に『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系) にコメンテーターとして出演。安倍総理靖国神社に参拝した件に関して「もしもドイツの首相がヒトラーのお墓に墓参りをした場合、他の国はどう思うのか」とコメントしました。それが原因となって、同氏ブログには批判コメントが殺到するなど、炎上状態に陥っています。

 

今回は、この発言からみる「たとえ話の危うさ」について語ってみます。

 

不適切なたとえ話は炎上することも

今回の発言は、多くの批判が集まっている以上、メディアに登場する者の発言としては不適切なものだったと言えるでしょう。今までも、不適切な比喩表現をしたがために、世間からの批判を招いてしまった例は多々あります。柳澤伯夫厚生労働大臣の「産む機械」発言がその最たる例でしょう。

 

たとえ話は、複雑で分かりにくい内容などを、比喩表現を用いることによって、別の何か具体的な話に置き換えて、聞き手の理解を促すというものです。実際、聞き手がピンとくるような上手なたとえ話は、聞き手を話に引き込んだり、自身の主張を補強するという大きな効果があります。

 

しかしながら、不適切な比喩表現を使ってしまうと、同意が得られることはありませんし、反発を招いてしまいます。不適切な比喩表現としては、大きく分けて2点挙げられると考えられます。

 

まず第一に、表現自体の問題です。例えば、表現が悪趣味なものだったり、あたりがきつい表現だったり、誤解を招きやすいものだったり、センシティブな話題を扱ったものです。政治家などの発言に多いですが、そんな言い方をする必然性のある文脈ではないのに、その場でウケるものと期待して、わざとそんな言い方をしてしまう。それが面白くない比喩表現なら当人がすべるだけですが、悪趣味なものだと問題発言になってしまいます。

 

第二に、話し手が理解不足なため、本質的には全く異なるものを比喩として使ってしまうもの。また、このような比喩表現を使ってしまうと、議論は「発言者の比喩表現はどう間違っているか」という論点にすり替わってしまい、元の議論から脱線してしまうことが多いです。

 

今回の件について

同氏の比喩表現は、非常にセンシティブな発言であり、これだけの批判が巻き起こってしまうのも無理もありません。特に、靖国神社に理解のある方は、同氏の発言を徹底的に否定したくもなるでしょう。

 

そもそもの主張として、おそらく同氏が言いたかったのは「靖国神社について詳しい知識がない海外の人々から見れば、同視してしまうこともありうるではないか」ということだと考えられます。論点は「ヨーロッパなどの靖国神社に関する正確な知識が少ないであろう諸外国からは靖国参拝はどう見えるか?」であって、「安部総理の靖国参拝とヒトラーの墓参りの違い」についてだけ議論してもあまり意味がないように思えます。

 

今回の件は、比喩表現がセンシティブかつ誤解を招きやすいものであったために、これほどの批判が巻き起こってしまった。そして、そこだけがクローズアップされてしまい、元の論点から脱線してしまったと言えるでしょう。

  

まとめ

不適切な比喩表現は、激しい炎上を生み出してしまいます。コメンテーターや政治家、そして私たちも、うかつな比喩表現には気をつける必要があります。聞き手がピンとくるようなスマートなたとえ話は確かにかっこいいですが、たとえ話の危険性にも目を向けるべきでしょう。また、比喩表現にとらわれて、議論の論点から脱線することにも気をつける必要があります。

紙媒体だから信頼性が高いという時代は終わりだ 新聞かインターネットかの議論に思う

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朝日新聞に「新聞は時代遅れなの?:朝日新聞デジタル」という記事が掲載されていた。内容は、京阪神の9大学の学生新聞サークルが加盟する「UNN関西学生報道連盟」が開催した、「学生×新聞」と題したシンポジウムをまとめたもの。シンポジウムでは「学生に新聞は必要か」「紙かオンラインか」というテーマで討論が行われたそうだ。この記事を読んで思うことがあったので、「紙かオンラインか」について私見をまとめた(「学生に新聞は必要か」については割愛)。

 

そもそも「紙vsオンライン」とはどういう対立軸なのか?

まず前提として、紙かオンラインかという対立軸についてだが、この対立軸の定義の仕方によって議論すべき内容は大きく変わってしまうので注意が必要だ。定義としては以下の2点が考えられる。

 

・新聞社が発信する情報とオンライン上の情報のどちらが信頼性・有用性が高いか

・新聞社が記事を紙面で配信するか、それともオンライン上で配信するのか

 

記事を読む限りでは、このシンポジウムでは前者の定義で議論が行われたようである。今回はそれに対する個人的な意見を綴ってみたい。また、せっかくなので後者についても言及していきたい。 

 

新聞社が発信する情報か、オンライン上の情報か

(※ここでは、新聞社がWeb上で提供する記事も「新聞社が発信する情報」として扱う)

 

私は、どちらを使うべきかという二者択一のものでもないし、どちらにも絶対的な信頼性は寄せられないと思う。

 

新聞の有用性として「プロ集団が厳選し編成した情報が詰め込まれている」とある。確かに、綿密な取材が行われ、校閲などのチェック体制もある点で、情報の質は高いと言えるし、ある程度の信頼を置くこともできる。しかしながら、新聞社のプロ集団が厳選し発信する情報だから即信頼できるという考えは危険だ。「新聞には、新聞社が『これを読んでほしい』と選んだ情報が詰まっている。」ということは、裏返して言えば情報の取捨選択によるバイアスがかかっているということだ。例えば、どのような話題を記事として取り上げるか、どこに取材に行くか、ソースのどの部分を取捨選択して伝えるかにしても執筆者の意思が入り込む。また、編集者の意思によってニュースによって扱いが大きかったり小さかったり、あるいは載らなかったり、一部の話題を繰り返し報道し、その結果、別のニュースがほとんど報道されないということも当然起こりうる。だから、情報収集の手段を一つの新聞社が発信する情報のみに頼ってしまうと、自らの意見形成に偏りが生じてしまう可能性もある。

 

一方、オンライン上の情報は「情報の出どころをたどるのが難しく、情報の正否の見極めは簡単ではない。」とある。一口にオンライン上の情報といっても対象は広い。例えば、官公庁のサイトやジャーナリスト・専門家の個人サイトもあれば、wikipedia2ちゃんねる、一般市民のブログもある。近年では、新聞社などのマスメディアの報道を検証するサイトも数多く見られる。当然、信頼できる情報もあれば、全く信頼できない情報もある。また、サイトを運営しているのは人間である以上、新聞と同じように情報の取捨選択が行われている。まとめブログなどがその最たる例だろう。この中から、自分の求める情報を探しだし、信頼できるかを確かめるというのは労力がいる作業だ。しかしながら、この膨大な情報量こそインターネットの優位性だと思う。守備範囲が非常に広く、新聞がカバーできていない情報もカバーできる。

 

「新聞社が発信する情報は質は高い。だからと言って即信頼していいわけではない。インターネットも即信頼できるわけではないが、かといって活用しないわけにはいかない。」という捉え方が適切だろう。多くの人がスマートフォンなどのデジタル端末でインターネットに手軽にアクセスし、様々な情報に触れる時代だ。もはや情報源を一つの媒体のみに頼るという時代ではなくなっている。結局は、絶対的な信頼なんてものはどこにも寄せることはできなくて、疑わしいと思ったものは、自ら他の情報によって検証していくような情報の見極めが重要になってくるだろう。

 

紙面で配信するか、それともオンライン上で配信するか

実際、紙面であってもオンライン上であっても発信している記事自体に違いはない。最近ではほとんどの新聞社が自社の記事をパソコンやスマートフォン、タブレットなどのデジタル端末向けに配信している。だから、記事中の「紙媒体の情報は信頼性が高い」というのはおかしな話になる。私たちは媒体に信頼を寄せているわけではない。「新聞」が必要ということではなく、新聞社の発信する情報を必要としているのだ。

 

紙面とオンラインのどちらを選ぶかは、個人の好みだろう。ある新聞社のデジタル版だと、新聞記事検索機能を使えば過去1年分の記事を検索・閲覧でき、気になった記事をクリップすることもできるらしい。これらの機能を見ていると、紙面よりもはるかに使い勝手が良いのではと思う。一方、紙面は様々な記事が目に入るという一覧性の高さが良いという意見もある。私も紙面のレイアウトによって、普段なら今日の沸かない話題も思わず読んでしまうということはよくある。結局、どちらに価値を見出して、どちらで契約するかという個人の問題だ。

 

おそらく今後オンラインの契約は増えていくことだろう。だが、紙面のほうが見やすいという人もいるだろうし、全国に張り巡らされた販売経路からすると、おそらく急激に移り変わるというよりかは、緩やかなシフトではあるだろう。もちろん、紙面とオンラインが共存していくということもありえるだろう。 

 

新聞社の記事は、オンライン上における情報と同じ土俵に置かれるつつある。今までは、新聞社の記事は紙面によって提供されていたから、「紙媒体は信頼性が高い」という幻想があったのだ。これからは「一つの媒体のみが優れていて他が劣っている」という発想自体が時代遅れになるだろう。信頼は媒体に寄せるものではなく、その情報に寄せるものだ。だからこそ、情報の価値が問われる時代になっていくだろう。そして、私たちには、情報の見極めが求められるようになっていくだろう。

【就職活動】提出したエントリーシート(ES)の管理には「Evernote Web クリッパー」がとても便利

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Web上で提出したエントリーシート(ES)の管理には、「Evernote Web クリッパー」が便利という話をしようと思います。WebでESを受け付けている企業のサイトでは、ESの入力後ボタンを押すと、これで送信してよいかという確認の画面が出てきます。その際に「Evernote Web クリッパー」でそのページをクリップすると、内容が一瞬で保存できちゃいます。

そもそもEvernote とは?

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ご存知の方も多いと思いますが、一応紹介しておきます。「Evernote」とは、インターネット上に写真やテキストなどをノート形式で保存しておいて、必要な時に閲覧・編集することができるクラウドサービスのことです。Evernoteのウェブサイトを通じてアカウントを設定すれば、誰でも無料で利用できるようになり、同社が提供するサーバ上にデジタルデータを保存することができるます。テキスト、画像、音声、PDFなど、多種多様なデータをノートとして保存することができ、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデバイスからアクセスすれば、そのノートを自由に編集することが可能です。

 

Evernote Web クリッパーとは?

Evernote Web クリッパー | Evernote」とは、Evernote社が提供している、Webページ上のテキストや画像、リンクを含んだ Web ページの一部または全部をワンクリックでEvernoteへクリップすることができるツールです。インターネットブラウザ上で使用します。対応ブラウザはInternet ExplorerChromeFirefoxSafariOperaといったように主要なブラウザのほとんどに対応しています。これを使うと、Evernote にWeb ページをクリップしておき、後からPCやスマートフォンから簡単にアクセスすることができます。

 

詳しい使い方ガイドはこちら

Evernote Web クリッパー使い方ガイド | Evernote

  

クリッパーでESの内容を保存

Web上で提出するESの場合、全ての項目を入力した後、ボタンを押すと、この内容で送信してよいかという確認画面がでてきます。この時に、Webページ全体をクリップして、ESの内容を残しておきましょう。
 
送信したESの内容は、後で個人のページで確認できるという企業がほとんどですが、たまに確認できない企業もあるので、送信する前に保存しておくという習慣をつけておいたほうが良いです。
 
下の画像のような形で保存されます。
 

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なぜESをEvernote Webクリッパーで保存するのか?

1.簡単に保存できる
Evernote Webクリッパーを使わずとも、全内容をコピーしてファイルにするという方法もありますが、いちいち全内容をコピーして、新規ファイルを作って、タイトルをつけて、貼り付けをしていたら手間がかかってしまいます。しかし、Evernote Webクリッパーを使えば、そのような面倒な作業を一瞬で終わらせることができます。
 
2.後から簡単にアクセスできる
クリップした内容へは、Evernote上で簡単にアクセスすることができます。ESの内容を確認できる企業もありますが、いちいち企業ページにログインするのはとても面倒です。また、Evernoteのアプリをスマートフォンに入れていると、どこからでもESの内容を確認できるので、例えば面接に行く前の電車の中でも確認が可能です。
 
3.書き足しもできる
Evernoteからクリップした内容に補足することもできるので、例えば、ESの内容を元にして、そこに補足する形で志望動機や自己PRを、さらに詳しく深く掘り下げて書いていくということも可能です。たいてい面接は、ESの内容をもとに実施されるので、面接対策にぴったりです。
 

紙のESも郵送前にEvernote

ESをWeb上で提出する企業も多いですが、紙媒体で郵送させるところもまだまだ多いです。上記は、Webページ上で提出するESの話でしたが、書類のESの内容を保存するのにもEvernoteは便利です。方法は、郵送する前に、スマートフォンでESを撮影し、ノートを作って、その画像をEvernoteに貼り付けるだけ。あっという間に保存できちゃいます。
 

まとめ

ESをどう書くかは大切ですが、提出するESをどのように管理するかも案外重要です。ESの提出期限に追われていると、Web上で提出したはいいけど、後から確認できないことや紙媒体で提出するESだけど、内容を保存し忘れることは、往々にして起こるものです。送った後に「あっしまった…」では、ESを元に面接対策を練ることが不可能になってしまいます。提出するESを予め保存することを習慣づけることが大切ですし、その際はできるだけ簡単に保存でき、後から閲覧しやすいほうが便利です。そのために「Evernote Web クリッパー」は非常に良いツールだと思います。