第22話転職エージェントの闇

就職してから近くで働いていた高校の同期が一人いて、よく夜に飲みに行ったり遊んだりしていた。私は院卒の新卒であったが、彼は大卒で働いているため、物流関係で働き始めて3年が過ぎようとしていた。転職を試みようとしていた彼が活用していたのが、転職エージェントだった。

2006年頃は転職エージェントが流行りだした時期で、私もリクルートとインテリジェンスにとりあえず登録した。私が若かったこともあり、今になって思えばエージェントの偉そうな態度が鼻についた記憶がある。

そこで、治験の開発受託機関というものを知り、ある会社に面接を受けに行った。2006年の9月初頭の暑い時期だったと記憶している。ここから、その業界にどっぷりつかるわけだが、つらい記憶が多いのである。

第21話氷河期世代の就職

久々の更新。正直面倒くさくなってた。

新卒で勤めた食品工場から始まり、臨床開発業務、業界新聞記者、教室運営管理の仕事と様々な仕事や職種を経験してきた。

どれも長く勤めたものはなく、長くて5年というところか。

正社員だけでなく派遣社員も経験した。お金を価値基準にステップアップを図っていたが、それも違うことにようやく気づいてきた。

今は早く帰れて休めて楽な仕事が良いと思ってる。精神病んで良かったことだ。

#転職  #氷河期

第20話目標がないと辛い

私がうつ病から深く抜け出せない時は、目標を見失ってしまっていることが多い。

特に社会人になると、賃金アップや出世以外の目標を見つけないと生きがいを見いだすことさえ難しいと感じている。

また、今のご時世、賃金アップや出世は狙って達成できるものでもないからだ。自分らしい生き方を見つけるということ。

言うは易く行うは難しというところか。

第19話雨の夜が好きだった

私は若い頃は雨が好きだった。晴れは何処かに出掛けて友達や仲間と楽しまなければならないという強迫観念があったからだ。

友達が多くて予定が一杯。それこそ人としての魅力に溢れているのだと勝手に考えていた。

だから雨の夜は出掛けずにゆっくりしていいのだという安心感があった。CDを流しながら(ビリー・ジョエルが何故か合う)、ゆっくり物思いに耽っていた。

今ではいつでも物思いに耽っているのだが(笑)

第18話パートの人の頑張り(食品工場⑤)

食品工場でバイトしていた時、はたまた正社員で働いていた時に感じていたことは、パートをされている主婦方の手際の良さである。体感的に素人の5倍くらいの速さで作業を進めている。この道何十年のプロもおり、日本企業の根幹は、この方々のおかげで支えられているといっても過言ではない。

近年ようやくアベノミクスにより最低時給が引き上げられたことで、少しは待遇が改善されたと感じるが、同一労働同一賃金に向けてさらに善処していく必要があるだろう。

食品工場で働く正社員は円滑な人間関係を築いていくのも大事な仕事で、現場のパート同士の争いを鎮めるために駆り出されることもしばしば。熟練の技能を持った人材に辞められては大幅な戦力ダウンになるので、なんとしても避けなければならないのだ。

色々と人間関係の難しさも垣間見た新卒での食品工場勤務であった。

第17話昇給の低さに悶々とする日々(食品工場④)

理不尽なことだと感じながら、なんやかんやで1年が過ぎた翌年4月に給与明細をもらって目が点となった。たった200円の昇給だったから。これなら現状維持の方が納得できたかも。二年目は住民税の支払いがあるから、ただでさえ手取りが減るというのに。

たまたま同級生が私の職場の近くで新卒として働いていて、給与の低さに悶々として転職を成し遂げていた。彼も給与の低さにげんなりとしていた。私も「転職するしかない」と思い、リクルートやインテリジェンスなどの転職支援のエージェントサービスに登録。第二新卒の道を探すこととなった。

たまたま土日以外も休みを取れる仕事だったので、比較的転職活動は容易であった。9月に治験の臨床開発を行う会社に仕事が決まり、2006年11月からそこで働くこととなった。それから私の転職人生は始まることとなった。

第16話LGBTの難しさ②

前回の文章で私はヘテロセクシャルと書いたが、本当にそうなのかと分からなくなる時もある。例えば学生時代に友達と一緒に帰る時に、いつも廊下で待っていると「お前らホモか」などと揶揄されたこともある。今考えると、それだけ一緒にいたいということは愛情がある証拠なのかもしれない。

また、私の学生時代にはラルクやグレイなどビジュアル系バンドが一世を風靡したことがあった。特にシャズナなんかは女性そのもののような風貌で幻想的な空間を作り出していた。そういった存在に少し憧れがあったのも確かだ。

最近では韓国系アイドルなどの影響からか、化粧をする若い男性も増えている。先日地下鉄に乗った際に、背の高い女性と男性のカップルが微笑ましく雑談しているところに遭遇した。あまりのスタイルの良さに私も少しみとれてしまった。ただその女性は電車を降りる際に私の方を向いてマスクを取り、ひげがあるのを見せてきた。男性だったのだ。思わずはっとしたが、性別を感じさせない美へのこだわりは楽しそうだと思った。

元来、日本には歌舞伎の女役もあり、同性に対する秘められた愛というのは変わることがないのだろう。