某一学生の雑記

日々考えてることを書きます。貧困問題や労働問題を一応中心に学んでいます。個人的には、メディアやジャーナリズムや教育に興味ありです。

少年法改正よりすべきことがある

少年法改正に言及、自民党の稲田朋美・政調会長ら 川崎市の殺人事件を受けて

少年法改正の議論がやはりでてきました。

稲田氏は「少年が加害者である場合は名前を伏せ、通常の刑事裁判とは違う取り扱いを受ける」と指摘。その上で「(犯罪が)非常に凶悪化している。犯罪を予防する観点から今の少年法でよいのか、今後課題になるのではないか」と語った。


まず、凶悪犯罪は増えてません。あらゆる統計からあきらかです。また、犯罪予防の点から少年法の改正に言及するのにもうんとは言えません。


少年法を改正するのではなく、他にもっとやるべきことがあります。


子供の6人に1人が貧困状態なのが今の日本ですが、この辺りをどうにかしていくのが先です。貧困と犯罪は相関します。特に、貧困世帯の子供は、家庭内の状況が複雑だったり、地域に頼ることができないことが多々あります。そのような状況が非行や犯罪を生みます。


少年院に入る子供の中で犯罪の度合いが思いほど貧困率が高いというデータもあります。


少年法改正よりも、貧困世帯の子供への支援を行うことが結果的に、子供の非行や犯罪の発生を防ぐのではないでしょうか。

就活、とりあえずやってみる


これに行ってきました。先日、中川淳一郎氏が、「内定童貞」という本を上梓しましたが、それの出版記念のイベントです。(ちなみにまだ少ししか読んでません)

イベントは「就活は怖くない」というのがざっくりとした内容です。前半は、この本の編集者の今井さんが、スライドに就活に関する不安や疑問を出して、それに対して中川さんや曽和さんが受け答えをし、後半では、会場からの質疑応答にお三方が答えるものでした。

僕も、せっかくなので質問してみました。

「どうして僕達は就活をしないといけないんでしょうか?」

僕達は、「何故、勉強しないといけないの?」と親や先生に疑問をぶつけることが一度や二度はあったと思います。しかし、僕達は就活に対してはたいして疑問を持たず取り組みます。別に、就活だけが就職する道ではありません。

このクソみたいな質問に対して、中川さんや曽和さんは、優しく答えてくださいました。

「目の前に就活があるんだからやってみればいい。この機会は今しかない。もし、就活をしないということにこだわりがあるのならやらなければいい」

僕の中のモヤモヤとした気持ちが晴れるようなお答えでした。就活も今までの大学生活で僕が大事にしてきたことと何ら違いはないのだと。

僕は、目の前に何かあればとりあえずやってみるということを大学生活では大事にしてきました。とりあえず誰かに誘われたらそこに行ってみるとか、何か面白いことがあればやってみるとかです。

就活も同じです。自分の働く人や場所を決めるということは、とても面白いことです。それを決める機会が今まさに目の前にあるのだから、とりあえずやってみればいいんです。

このイベントに行き、これに気づけたのは、とても大きなことでした。

(とりあえず本読まなきゃ)


内定童貞 (星海社新書)

内定童貞 (星海社新書)

何もできない生きにくさ

ある寒く雪の降る日のこと。

僕は、かなり遅めの昼食を買いに行くために、コンビニに出かけた。マンションの階段を降りると、一人の女の子がその子の家であろうドアの前で立っていた。

コンビニに行く時は、あまり気にしていなかった。コンビニで、昼食を調達し帰宅しようとすると、女の子がまだドアの前に立っていた。

僕は、声をかけた。
「どうしたの?」
女の子は少し疲れた声で返した。
「家の鍵を忘れて…」

どうやら、女の子は鍵を忘れて家に入れないらしい。状況が分かった僕はこう言葉を返す。

「大家さんに電話してあげようか?」
女の子は言う。
「次、鍵を忘れたら待ってなさいとお母さんに言われたんです」

なるほど。女の子は以前にも鍵を忘れたことがあるようで、その時にお母さんに怒られたのだろう。ここで、僕に大家さんに電話してドアを開けてもらっても、また怒られるかもしれないと感じたのだ。

僕は、そんなこと黙っておけばいいと言いかけてやめた。お母さんなりに何か意図があるのだろうと思ったからだ。

しかし、外は寒い。僕は、何かできることがないかと考えたが思い浮かばなかった。さすがに、女の子を僕の家に入れるわけにもいかないし。

その後、少し会話をした後、
「寒いけどがんばって」と言って帰宅した。

今思えば、何を頑張るのかと思うが。

帰宅してしばらくすると、僕の家のチャイムが鳴った。ドアを開けると、女の子が立っていた。

「トイレ借りていいですか?」

僕は、「いいよ」と言ってトイレを貸したが、さっき何でトイレのことを聞いてあげられなかったのだろうと、後悔の念を覚えた。そんなことにも気づけなかった。

女の子は、トイレが済むと僕の家を出ていった。

そして、さらにしばらくして、外出する予定があったので、部屋を出て階段を降りると、まだ女の子がドアの前にいた。かれこれ、2時間以上はそうしているだろう。

僕は、「寒いけどがんばってね」と心無いことを言った。
女の子は一言、「はい」と言った。
女の子の表情は、とても不安そうで疲れているようだったが僕にできることもなく、その場を後にした。


僕が女の子と同じ年の時に、女の子と同じ状況だったらどうしていただろう。

なかなか想像しにくい。
僕の家には、いつも誰かいた。そして、近所には知り合いの家があったからそこに行けばいい。仮に、一人で家に入れずに立っていても誰かが手を差し伸べてくれるだろう。

でも、女の子はもし僕がいなかったら、ただ待つしかなかった。

何か生きにくい世の中になったなあと感じた。


そして僕は、とうするべきだったのだろうか。

大家さんに電話するべきだったのか。
女の子と一緒に待ってあげるべきだったのか。
何か温かいものでも差し入れるべきだったのか。

恐らく、大家さんに電話して、「お母さんには内緒にしておけばいいよ」と言うのが良かったのだろう。
でも、それができなかった。

女の子の家庭の問題もある。僕が電話して来ること自体を不審に思われるかもしれない。いろいろと考えが巡ってしまった。

生きにくい世の中だ。


都市対地方の教育格差

僕は、地方から上京してきた人間です。小学校~高校までは、地元の公立高校に通っていました。

 

逆に、僕の大学の友だちの、藤田君は東京出身で中学からずっと私立の学校に通っています。

彼は、中学の時から教育系のNPOに携わりまた、高校の時には海外留学を経験しています。

 

一方僕は、中学の時は部活をそれなりにがんばって、高校の時は特に何もしていませんでした。

 

 

東京に来て感じたことの一つに、「大学入学までの教育格差」があります。

都市部にいる中学生や高校生は藤田君のような経験をしている子が少なくありません。一方で、僕のような地方にいる子は、藤田君のような経験をしていることは、ほとんどありません。

 

何故、このような差があるのでしょうか。

それは、「そういう環境がない」からだと思います。

 

東京には、中学生や高校生が学校以外で学べる環境が多くあります。それは、NPOの活動であったり、ボランティアであったりと様々です。

そして、そのような環境にアクセスする機会も多くあります。

 

 

僕が都内で、あるボランティアに参加した時のことです。

「周りは大学生が多いだろうなあ」と思っていたらなんと、中学生や高校生がとても多いのです。僕なんかは、中学生や高校生の時に、ボランティアに行った経験は皆無です。とても驚きました。

 

ある子に話しかけてみました。

僕「中学生なのにボランティアに参加してすごいね」

中学生「そんなことないですよ笑」

僕「どうやってこのボランティアを知ったの?」

中学生「他にもボランティアやってるんですけど、そこで知り合った人の紹介で。友だちもいろいろやってますよ」

僕「すげえ…」

 

 

僕の地元の友だちにそんなやつは一人もいませんでした。みんな、ボランティアするといっても、学内のゴミ拾いとかそれぐらいです。ましてや、学外で何かの活動をするなんて考えることもありませんでした。

 

やはりそれは、そういう環境がなかったからだと思います。中学生や高校生が学校以外で何かをするといっても、スポーツクラブとかその程度です。

 

一方都市部では、先ほどのエピソードのような環境があります。この差は大きいと思います。

 

学びの場は学校だけではありません。ボランティアや留学やNPO活動など様々あります。都市部ではそれができる環境があり、地方にはそれができる環境がないというのは教育格差と言わざる得ません。

 

学校以外の学びの場をどうしていくか…もう少し考えてみたいです。

 

News picksのコメント欄について思うこと

こんにちは。

 

今日は、「News picks(以下、ニュースピックス)のコメント欄」について考えたことを書きたいと思います。

 

ニュースピックスについて今さら説明する必要はないでしょうが簡単に。

株式会社ユーザベースが提供する、スマートフォン向けのニュースアプリです。主に、経済系の記事を扱っており特徴は、「各ニュースへの著名人(エコノミストや大学教授など)のコメントが掲載され、ユーザーはそれを見ることができる」という点です。

 

コメントする人たちのことをニュースピックスでは、「ピッカー」と呼んでいます。

ピッカーのニュースに対する様々なコメントは、時に議論を巻き起こすなど話題に上ることがしばしばあります。

 

そして、今日取り上げたいのが冒頭にも書きましたが、このピッカーのコメントについてです。これについて考えたことを以下に書いていきます。

 

 

・一言コメントについて

ピッカーのコメントは面白いものも多くありますが、一言だけのコメントがランキングの上位に来るということがしばしばあります。

「つまらない」とか「面白い」の類です。

ニュースピックスの各コメントにはユーザーがLIKEをつけることができます。そして、LIKEの数が多いほどそのコメントは目の触れるところにきます。大抵、LIKE数が多くなるのは、堀江さんなどの著名人です。堀江さんが一言のコメントを出しただけでも多くの、LIKEがつきます。

 

僕は、一言コメントをする著名人にたいして批判する気は全くありません。

むしろ問題なのは、一言コメントにLIKEをつける人です。

 

ニュースピックスのメインユーザーは20代~40代のビジネスマンだと聞きますが、そのような人たちが、自分の頭で考えることなく、「著名人だから」という理由で何となくLIKEをつけているとしたら、かなりヤバいと思います。

 

・ピッカーの偏り

ピッカーの多くは、経済系のニュースに力を入れているだけあって経営者やエコノミストなど経済系に強い人です。そのため、経済系のニュースへのコメントは鋭く面白いものが多いです。

 

しかし、経済系のピッカーが多いあまり、経営者やエコノミスト的視点のコメントに寄りすぎている感もあります。切り口がもっとあっていいと思います。福祉からの視点や一労働者からの視点とか…

 

・エリート?

ピッカーのコメントを読んでいると、「面白いなあ」と思う反面、「鼻持ちならん」と思うこともあります。

 

何というか、僕個人的には、「ニュースピックスのピッカー並びにユーザーは、社会的に成功している人や強い立場にある人なんじゃないの?」と思ってしまいます。

 

僕がひねくれた性格なのでアレですが、割とコメント読んでイラッとします。

 

 

ニュースピックスのコメントについて書いてきました(ひねくれた考えばかりだが…)。しかし、ニュースピックスにとってコメントはかなり大事です。

 

twitterなら自分とは合わない人はリムーブしたり、ブロックすれば済みますが、ニュースピックスはそうはいきません。ニュースピックスのコメントの意見と合わない人は、ニュースピックス自体使うのを辞めるほかありません。

 

また、コメント欄の質がニュースピックスそのものの質と言っても過言ではありません。これからの、ニュースピックスのコメント欄に注目したいです。