町探検

fumisakaです。

最近は泉まくらという方の曲をよく聴いています。

ラップ(またはラップ調の曲)って,敬遠しがちだった。だがしかし,いいじゃないか。

思えば「ラップかっけえじゃん」と気づくきっかけは,アナログフィッシュだった。


泉まくら 『balloon』 (Official Music Video)

 


アナログフィッシュ(Analogfish) "Nightfever" (Official Music Video)

 

 

さて。

「町探検」って小学生のときに行きませんでしたか。

授業の一環で,学区内を散歩するというもの。

 

私は,授業とは関係なく,趣味で町探検をするのが好きな小学生だった覚えがある。

ふと目についた小道に入ってみて,「あ,ここに繋がっていたのか」となるのが楽しかった。

 

先日,小学校の先生をやっている友人が,「町探検の下見に行くんだけど,一緒にどう?」と誘ってくれた。

暇だったので,行きますと即答。「じゃあ14時に拾うから。」でぬるっとスタート。

 

散歩をした地区は,家から車で30分ほどの田舎。田舎も田舎。ど田舎。

その友人が勤めている小学校は,もうすぐ近くの小学校と統合されるそうだ。

私が住んでいるのと同じ市内でありながら,ほとんど見知らぬ土地だった。

 

とりあえずポイントになりそうな神社を3箇所くらいチェックして,いざ歩き出す。

山を登ったり,道なき道を突き進んでみたり,あぜ道を進んだり。

信濃川沿いの土手も歩いた。ヘビにも出会ったな。

 

「あ,ヒメオドリコソウだ。」

「この花の名前,いつも出てこないんだよねえ。」

「よく蜜吸ってたよね」

「そうそう,花の中に蟻とかいて,ビビったりね(笑)」

 

ちょっと歩いて,住宅街に出る。

小学生たちに出会う。「あっ,●●先生,何してるの〜〜〜!」

それから,ここいらの住宅の車庫や屋根は特徴的な形をしているね,という会話。

雪がたくさん降る地域なので,屋根が丸かったり鋭角だったり。

車庫が1階にあって,2階以上が住居スペースな家が多かったかな。

 

 

気が付いたら2時間くらい歩いていた。距離にして6キロくらいだろうか。

その後はカフェに行ってひとやすみして解散

 

この日はなんだか小学生のときに町探検をしたときの,懐かしい気持ちになった。

思えば高校生になった頃からか,こんなことはしなくなった。

大学生になる頃には,スマホも普及しはじめて,地図が気軽に見られるようになった。

何気ない会話をしながら,自分の足で歩きながら,いろんな発見をする。

 

観光地を歩くのもいいけど,何にもない田舎を歩くのもいい。とてもいい。

人はあんまりいないし,のどかだ。何にもないと言ったが,豊かな自然がある。

あとは「自分たちが見つけた秘境」感があるのも良い。もうあそこを闇雲に歩くことはないんだろうけど…。

 

もうひとつ,感傷的になったことがある。

この日歩いた田舎は,中越地震という災害で,被害が大きかった地域なのだ。

地震の後に新しく建てたんだろうな,という綺麗な住宅もたくさんあった。

あれから13年経って,ほとんど復興したんだなと。

このなんとも言えない感情を,言葉にできないのだけど,若者風にいうと「エモい」ってやつなのだろうか?

 

ということで,この日の記憶を文章で残しておこうと思って書いた記事でした。

結論が「エモい」っていうのがもうゆとり丸出しですが許してください。

 


アナログフィッシュ/のどかないなかのしずかなもぐら

別れの季節

相変わらず,思考の吐き溜め場所として。

 

今年度は社会人(という言い方嫌いなんだけど)1年目として悪戦苦闘して過ごしてきた。

3月。別れの季節である。

たかが1年間,されど1年間。

初めての「社会」だったのでお世話になった人には本当にお世話になった。

 

よく愚痴を聞いてくれたおじさんが定年退職だ。

定年だということはずーっと分かっていたんだけど,いざ3月31日が近づいてくると,込み上げてくるものがある。

しかもそのおじさんは,毎日朝会うたびに,「あと●日で”卒業”だ〜」と言ってくる。

寂しいぞこんちくしょうと思いながらも笑う。

 

自分の親よりも年上のおじさんにこんなにお世話になるとはなあ。

また会うときには成長した姿を見せたいものです。