ふらあそ!

ゲーム好き・漫画アニメ好き・自転車好き・鉄旅好き。インドアだったりアウトドアだったりのふらふら遊び人の日記帳、略してふらあそ!

【アニメ】わんだふるぷりきゅあ!第12話「私はキュアニャミー」感想

悟君…何がとは言わないが、クラスメイトにはすでにばれている様子だよ。何がとは言わないが( ´艸`)

 

さて、本来ならばキュアニャミー絡みが一段落したところで雑感形式で…と行きたいところでしたが、この回は作品の方向性の一つが決定した重要回だったと思うので筆を執りました。

 

話の流れとしては、最近まゆはユキが時々姿を消している事に気が付きます。その事でいつか自分の目の前からユキがいなくなってしまうのではないか、と心配顔のまゆを慮ったいろはは、ユキがどこへ行っているのかを追ってみよう、と提案、次の休日に猫屋敷家を訪れる事になります。

初めて友人を家に招くという事でドキドキのまゆ。いろはとこむぎはあの手この手でユキを見張るものの、目に見えて怪しい動きをする事はありませんでした。

そんな折、ガルガルの気配を感じ取ったこむぎ達は急いで帰宅する、と言って猫屋敷家を退出するのですが、その拙速さに疑問を抱いたまゆは彼女たちを追いかけます。しかし、体力の差か、全く追い付かず息を切らして一呼吸しているまゆの前にガルガルが出現、悲鳴を上げて逃げ出す彼女に襲い掛かり…というものでした。

 

…うん、まあ、流石に正体は…アレですよね。いや、確定していないのでこれ以上は黙ってはいますけど(笑)。

前回の引きで現れた謎の戦士、そして、今回のガルガル戦で襲われたまゆを守護し、更に苦戦するキュアワンダフル達に乱入し、浄化後の去り際に自らキュアニャミーと名乗って姿を消しました。

さて、キュアニャミー正式お披露目に目が行きがちですが、個人的には今回の話のキモは「今作の方針を明確に示した」事だと考えます。

というのも、この、キュアニャミー、まゆを守護する際、そして上空に逃れ(今回のガルガルはフクロウ型だった)キュアワンダフルらが攻めあぐねているガルガルを殴る蹴るを駆使して圧倒しました。

そして、その様子を見ていたフレンディが「ガルガルは黒い心に支配されているだけで、浄化すれば優しい動物に戻る」と暴力を止めるように訴えかけるのです。尤も、キュアニャミー側もそこまで非情という訳ではなく、ガルガルを庇おうとしたフレンディを見て浴びせかけていたキックを咄嗟に逸らせましたし、ワンダフルの「仲よくしよう。喧嘩はダメ」という言葉に拳を収め好きにしろ、と言い放つにとどまっています。そして、同時に「私の邪魔はするな」とも。

今までの戦闘シーンでも徒手空拳完全封印である事は分かってはいましたが、この回は正式にキュアワンダフル&キュアフレンディ側からその意思を表した回でした。すごく意義があります。今回は見解の相違というか、目的が違うキュアニャミーが徒手空拳を使用しましたが、奇しくもそれが(彼女も正式にチーム入りする前提だが)今作は戦闘シーンで暴力行為は行わないんだよ、プリキュアはあくまでも苦しんでいる動物を癒すための存在なんだよ、という明確な方針を打ち出すことになった、と筆者は感じました。

筆者はこの作品の第一話の感想にて「もし戦闘しない戦闘を一年間やり通したら伝説になれるかも」と書きましたが、これ、マジでやる気なんだな、とちょっと感動すらしとります(´;ω;`)。

あと、もう一つの注目点として、ワンダフルとフレンディはちゃんと戦えば今の段階ではそれほど苦戦しない、という事です。それだけ、キュアニャミーの戦闘力は圧倒的でしたし、さりとて、彼女らがニャミーより劣っているとは現状考えにくい。つまり、暴力に訴えて大人しくさせてから浄化(特にリベラーレが登場した今なら)する事も出来るし、その方が圧倒的に楽なはずなのに、それをやろうとはしていない訳です。いや、それどころか動物を傷つけようという考えがハナからない。ここが彼女らの優しさの象徴なんだろうな、と筆者、妙に納得してしまいました。

 

次回は、そのキュアニャミーをチームに引き入れられないか、こむぎらが奔走する…という内容のようですが、ニャミーの目的が何なのかが分からない上、今の段階ではガルガルに対するものの考え方も違うため、ちょっとどうなるかは未知数ではありますね。リベラーレで浄化する様を見ても表情は変化させていませんでしたし、彼女は彼女で何か考えがありそう。

メタの事を言えば、ニャミーはいずれワンダフル達と共闘する事にはなるのでしょうから、両陣営の溝をどう埋めながらチーム結成につながるのか…今作は(今作も、か)人数揃えるのに時間をかけてじっくりやっていますね。正直、かなり面白くて参ってしまっています。

 

今週のわんぷりをかいつまんでナナメからバッサリ

作中悟も言っていたけど、本当に猫ってどこに潜り込むか分からんからなあ。ドアノブなんかもお手の物で開けちゃうし、スライド式の扉や襖なんて何の障害にもならない。

 

-------------------

 

【アニメ】わんだふるぷりきゅあ!第10~11話雑感

授業中に落書きとは、さては貴様ふらあそだなー?

 

さて、次回、3人目のプリキュア・キュアニャミーがお披露目される事が予告されました。今期間はそれに対する前振り、といった感じになりました。

 

第10話ではまゆとユキとの出会いが、そして第11話ではどうもプリキュア達と同格の力を持った存在がアニマルタウンにいる事が示唆されるといったものでした。

 

第10話雑感

雪の田舎風景を写真に収めるという父親の仕事に同行した幼い日のまゆは、お世話になる事になった宿の軒下に汚れて薄茶けた猫がいる事に気が付きます。

その愛らしい姿に興味を持ったまゆは、父親の教え(野良猫に下手に触れてはいけない)もあってある程度距離を置きつつもその猫と言葉を交わしたりしつつつれない態度を取る猫をみて微笑む…というやりとりをして日々を過ごすのですが、とある吹雪の日に猫の事を慮って自身の帽子与えて暖を取る様に仕向けます。

ついに里を離れる日、宿の主人が人間嫌いだと言っていた猫は驚くべきことにまゆの前に自ら姿を現し、帽子を返して去ろうとするのですが、ついに感極まったまゆは「別れたくない」と親に無理を言って猫屋敷家に迎える事にしました。

帰宅後真っ先にシャワーをして真っ白な美しい毛並みの美人猫だった彼女をまゆは出会った場所の事も含めて「ユキ」と命名する…という流れでした。

 

まず気になったのは、やはり猫にしてはユキは相当賢い、という点です。これはこむぎが悪い言い方をすると本能全開のようなアホっぽい行動を取っている事も含めて非常に対照的に映ります。

ただ、動物というのは意外と賢いのかな、と思われる行動を取る事もあり*1ますし、実際、ユキは人間の言葉が分かっているとしか思えない振る舞いをする事が多いですが、以前我が家で買っていた猫や、叔母の家で飼っていた猫たちも、どう考えても言葉分かっているでしょ、みたいな行動を取る事があったため、ちょっと何とも言えません。

更に気になったのは、田舎の宿の主人が言っていた「あの猫は人間嫌い」という台詞。今回の話はユキの過去が詳らかになった訳ではなく、それでいて宿の主人にそこまで言われていたという事は、相当人間に対して不信感を持った態度を取っていたという事になります。…まあ、野良猫は基本的には人間には近付こうとはしませんけどね。

これはこむぎもいろはとの初対面時に警戒心を露わにしている描写がありましたが、やはり過去に何があったのかは気になります。…考えたくはありませんが、やはり虐待の可能性もある訳で。尤も、プリキュアシリーズでそこまでは描くまい、とも思いますがね。

当然、まゆの前の学校での件も語られてはいませんし、猫屋敷家関連はおいおい追いかけていくのでしょう。

 

第11話雑感

クラスで近隣にある見晴山という山で巨大生物が出没するらしい、という噂を聞き付けたいろは達は、ガルガルの可能性を考え調査という名のピクニックに出かける、という流れでした。

 

っていうか、ここまででそこそこ痛い目に遭っているにも関わらず、やっぱり緊張感は薄いですね。尤も、こむぎはあの性格ですし、いろはは多少の危機感はあれど、悟への信頼度が高くて彼の知恵に少し頼っている感があります。悟は悟でいろはへの恋心はもう隠しようもないレベル(今話ではピクニック、それはもうデートなのではないか、とドギマギしていた)で、彼女のためなら全力でサポートしてくれます。この上で今の段階で致命的な状況にはまだなっていないので、これでは緊張感を出せ、といっても難しいのかも。

タクト及びリベラーレ登場で戦闘は若干楽な方向にシフトしましたし、最初の壁だったライオンガルガル戦も乗り越え、次の壁は敵の首魁(ぽい人)が出たあたりかねえ、といった感じです。

この回では熊型ガルガルが登場し、浄化した際にはキラリンアニマルとなりました。この熊型ガルガルはわんぷりチームと交戦する前に、何者かと戦っており、熊キラリンアニマル曰く朧げな記憶ながら「すげー強かった」そうです。

問題はそれが発覚したのがガルガルの額にあるクリスタルに三筋ほどのひっかき傷があったからなのですが、その「すげー強い」戦士が何を目的にしているか、ですよね。少なくとも、明確に攻撃している上、最終的に傷ついた状態でガルガルがプリキュア達の前に出てきたという事は「浄化」ではない訳です。

ところで、プリキュア達がガルガルと交戦中、まゆは町中で不思議な少女と出会います。彼女はいろは達の見晴山行きに興味を持っていたのですが、その少女はそんなまゆの事情を知っているかの如く「これ以上見晴山の件には関わるな」と一方的に忠告して去っていくのです。

そして、視聴者にしか分からない事ではありますが、この少女と熊型ガルガルに傷をつけた戦士はどうも同一人物っぽい。

うーん。誰なんでしょう。気になりますね!(すっとぼけ)

当然、次回のキュアニャミー登場ともかかわるでしょうから、楽しみに待つしかありません。オラワクワクしてきたぞ!

 

戦闘シーンについて

上でも安定してきた、と書きましたが、決して退屈なものではなく、新しい解釈があって本当に面白い。第10話でキュアフレンディが結びリボン型のバリアを張るのですが、敵がアライグマ型であり手先が器用なため、一瞬にしてリボンを解かれ一本のひも状にされ無力化され、逆にそれを応用して今度はプリキュア側が解けたリボンを掴ませ、キュアワンダフルに力任せにぶん投げさせてその隙に浄化とか、ハチャメチャな部分はあれど、よく練られていると思います。

アライグマの手を洗う習性の知識とか(これはいろはは「きれい好きだから」と勘違いしているのを悟が是正しているのも面白かった)、熊に背を向けて逃げてはいけない(これのせいで追っかけまわされるハメになった)とか、キュアワンダフルを肩車したキュアフレンディを見て熊型が警戒する(自分より大きく見えたから)など、本当にバリエーションに富んでいる。悟がうまく機能しているのも好印象です。

光線技に匹敵する浄化技(フレンドリベラーレ)こそ出たものの、優しい演出が功を奏し、それほどの違和感になっていないのも良いと思います。ただ、よく見ると背後で爆発的表現は一応あるんだよね( ´艸`)

 

次回以降、すでに公式HPで発表されている、キュアニャミー、キュアリリアンにもお話がシフトしていくと思われるので、今後も目が離せません。特にこの二人が加わってからの戦闘シーンも注目したいですね(OPでは二人で浄化されたと思われる動物を抱きかかえるシーンがある)。

 

さて、次回は上でも書いた様にキュアニャミーお披露目回。まずはどういう性格なのか、ですかね。ワンダフルやフレンディとは反りが合わない可能性もなくはないので、まずはチーム入りするのか、単なる登場に留まるのか…期待してみましょう。

 

ここまでのわんぷりをかいつまんでナナメからバッサリ

第11話予告を見た時の筆者の率直な気持ちをケンシロウさんに代弁していただきましたッ!

 

-------------------

 

*1:叔母の家で三匹の猫が飼われていたのだが、この子たちは血のつながりもなく飼い主が教えた訳でもないのに、餌を皿に盛ると年が上の子二匹が一番下の子に順番を譲っていた。筆者はえらく感心したものである。

【アニメ】わんだふるぷりきゅあ!第8~9話雑感

馬術部がある中学校!? 舞台は北海道だな!(偏見)

飛び出し君がある、だと…舞台は滋賀県だな!(偏見)

うーん… どっちなんだい!

 

さて、二連続転校回という、ちょっと変化球気味なシナリオ展開となりましたね。特に第8話はまゆの詳細が語られるかと思いきや、第9話も含めてどちらかというといろはが通う湾岸第二中学校のクラスメイトの面々がかなり穏やかでいい人の集まりである、というのが描かれました。

 

という訳で直上でも書いた様に、いろはの通う中学校にまゆと人間態こむぎが転校してきました。

最初の自己紹介場面はシリーズ恒例ですが、二人とも相当やらかしており、まゆは自分の名前を言い間違えた挙句ユキの事を延々と語り出してしまう、こむぎは早速飛んだ質問に頓珍漢な答えを繰り出す(「苗字? 何それ?」「(どこから来たの? という質問から)あっち!」)など、本来ならば場が凍り付きそうな場面もいろはのフォローありとはいえクラスメイト達は笑顔で迎えてくれました。

自己紹介が終わった後も、皆で囲んで質問攻めにしたり、こむぎなどはお昼時間には皆からおかずを分けてもらうなど、和気藹々。

そんな所を裏でいろはが東奔西走しながら苦労していたのも楽しかったです。特にまゆに関しては先生から言われた事もありますが、先回で知己になっていた事もあって校内をいろいろ案内し、悟にも紹介。動物とのふれあいで笑顔を見せるまゆを確認する描写もあり、やはり気遣いが出来る子だというのを再認識しました。

そのいろはですが、同じクラスになった悟に鏡石での願いが通じた(第一話にて同じクラスになれるように、と願掛けしている)と無邪気に話しかけるなど、割と好意を隠そうともしていませんね。あの年頃だと普通に周囲からからかいの対象になりそうだ( ´艸`)

 

キャラクター別に目を向けると、まゆは先回前の学校での孤立が回想シーンが出てきているので、いずれこの問題はクローズアップされるとは思いますが、まずはこの学校では癒しを得そうではありますね。本人も亀の餌付けを熱心に観察するなど、動物が嫌いではないようですし、この学校は馬術部があったり、校内でも多数の動物が飼育されていたり、動物飼育をかなり教育に取り入れている風なので、彼女にはなかなか校風があっているかと思います。

こむぎは第8話にて学校に行きたがった挙句人間態に変身して町の方々で迂闊な行動を取りまくりました。特に商店街ではあと一歩で無銭飲食しそうになった場面まであり、まだ相当危なっかしいですね。

第9話ではメエメエの勧めで学校に通う事になりました。なんでもキラリンアニマルが復活した際に精製されるニコダイヤの力を使って手続き等をパスしたそうですが、なんだろう…なんか常識改変というか…なんか社会的システムにまで干渉できるのか、ニコダイヤ…ちょっと強力過ぎる気もしますが、これが伏線とは考えにくい*1ので、まあ舞台設置のための設定かな、と。

ただ、メエメエがこむぎに学校行きを勧めた理由はちょっと分かりませんね。プリキュアとして必要最低限の人間的振舞いを身に着けてほしいのか、彼女が学校に行きたがっていたのを慮ったのか、どちらにせよこれが伏線だとは思えませんが一応注視したい要素です。

第9話の最後で、いろはがそれまでの彼女の行動を見た上で色々な注意点を挙げていた事も見るに、基本的にはこむぎは人間としての様々な学びを得る方向性になるのかな、と感じました。ヒープリでもそういう常識に疎かったアスミの嚮導に他メンバーが四苦八苦していましたが、こむぎがこの先どうなっていくのかも見どころかな、と。実際、アスミは上手に描かれていましたしね。

いろはについては、第8話の最後で世話を焼いてくれたことに関してまゆに感謝の言葉を述べられていましたし、こむぎのこれからの学校生活での指針を指示するなど、全体的にまとめ役的な部分が大きかったです。

第9話では、人間と犬の身体能力が違うという事が如実に分かるシナリオ展開だったのですが、そういう事も含めて、いろはがしっかりこむぎに言い聞かせていたのが印象的で、こむぎは最終的にはどこら辺まで人間に近づくのかな、というのが気になった回でもありました。

 

戦闘シーンもフレンドリータクトとリベラーレの登場により、だいぶ危なげがなくなりましたね。ライオンの力は超スピード付与でしたが、少しペンギンと被りますね。この期間はキラリンアニマルの浄化は出来ていなかったので、まずはタクトで使える能力はペンギン・兎・ライオンの三つと言った所でしょうか。まあ、一匹が複数の能力を持っている可能性がまだありますが。

 

次回はまゆとユキの馴れ初めのお話のようですね。第8話を見るに、まゆのユキへの依存度はかなりのレベルですので、どういう経緯があったのかは非常に興味があります。

 

ここまでのわんぷりをかいつまんでナナメからバッサリ

ヒトカスが…運動能力で私に勝てる気でいるとは不遜であろう!

 

-------------------

*1:逆にこれが伏線なら、とんでもない事になる。この力が敵であれ味方であれ乱用されれば、ありとあらゆる常識が根本的に覆りかねない。

【アニメ】わんだふるぷりきゅあ!第4~7話雑感

猫屋敷ママ…美人過ぎひん…美人過ぎひん!?

 

さて、まずは最序盤が終了したという感じですかね。こむぎ=キュアワンダフルといろは=キュアフレンディによる新アイテム登場、合体浄化技お披露目、喧嘩回をこなし、更にニコガーデン陣営からの大まかな指針の示唆、敵側でも少し動きがありました。

次回からは猫屋敷まゆ&ユキが大きく絡んできそうなので、話が少し別方向に転換しそうな雰囲気です。

 

犬飼こむぎ=キュアワンダフルについて

第6話にて動物が故の壁に早速ぶち当たりました。というのも、出現したガルガルがライオン型だったため、本能での恐怖に駆られ行動不能状態に陥ってしまったのです。

そこからまともに動けなくなったキュアワンダフルを庇いキュアフレンディが負傷し、更にフレンディの忠告を聞かずに行動してしまったワンダフルが叱責された事によって喧嘩に発展してしまう…というものでした。

以前の記事でも書きましたが、こむぎ=キュアワンダフルの動物的な表現は本当に上手だと感じます。自分より強いことが明白な動物に本能で恐怖し、第7話でプリキュアになった気持ちを悟に問われた際には「いろはを守りたかった」、喧嘩後に犬飼家を家出する際にも「いろはに嫌われた。もう役に立てない」と、とにかくストレート。

その後にライオン型ガルガルと再戦した際にフレンディに怖くないのか? と問われた際には「怖いけどフレンディと一緒なら大丈夫」と、こういう場面での模範的な回答の一つ、「ガルガルよりいろはを失う方がもっと怖い」とかじゃない。複雑ではないけど、純粋、と言うのを良く表しています。

第7話において、悟に言葉を喋れるようになった事による意思疎通と言うものは非常に尊いものであり、もっといろはと話し合う事を推奨されたり、どうも次第に人間の心の機微を学んでいく方向性にはなりそうですね。

 

第5話では大まかな設定も提示されました。まずは犬種はパピヨンである事が正式に判明。更にいろはが拾ってきた当初首輪が付いていた事から元飼い犬である事を母親から推測されています。そして、飼い主が現れた際には手放す覚悟がある事をいろははきっちり自覚しています。こむぎ自身はいろはに拾われる前の記憶はほとんどないらしく、何故捨てor迷い犬になっていたのかはやはり現状では不明です。ただ、流れ的に前の飼い主は出てくるっぽいですよね、これ…

 

犬飼いろは=キュアフレンディについて

常時おどおどしているまゆを慮って親しく接したり、アニマルタウンへようこそとにこやかに迎えたと思えば、メエメエの言う事を自分の意思優先で無視したり、気遣いが出来るのか無神経なのか、ちょっと分からない所がありますね( ´艸`)

流石に動物病院の娘だけあって、飼い主とペットの境界線はきっちり分けて考えており、こむぎのわがまま(愛用のリード以外のお出かけを嫌がった)を許容しなかったり、言いつけを守らなかったキュアワンダフルを「人間と動物は各々出来る事と出来ない事がある」と叱責したりするなど、ともすれば差別発言につながりかねないものを「区別」するというのはなかなか勇気がいたと思います。

人間と動物には明確な境界線がある。そこからこむぎという動物でありながら人間の言葉を話し意志疎通が可能になったイレギュラーに対して、どういう接し方をするのか、という大きなテーマに於いて、現段階で下せる最大限の答えではないかな、と。

 

目立った点としては上記辺りで、後は人当たりが良い優しい性格が強調されていますね。実際、こむぎもいろはは誰よりも優しい、そして自分もその優しさに救われたし応えたいのだ、と言っていましたし。悪く言えばテンプレ的とも言えます。こむぎを通してこの後どの程度の個性が出てくるのか、期待したいです。

 

猫屋敷まゆについて

次週から詳しく描かれるとは思いますが、前の学校で孤立化していたらしい描写があり、このネガティブをどう解決していくのかが焦点の一つになりそうですよね。飼い猫のユキにべったりなのも、ともすれば「ユキさえいればいい」となりかねなく、いろはと(将来的に)こむぎと触れ合う事でどう変化するかが見どころになりそうです。

性格的には、おどおどしていて人見知りである事に加え、いったん集中力を発揮すると他人の声が聞こえなくなるほどのレベルに達する事が描かれました。手先も器用であり、最初に新規オープンした実家のプリティホリックに一番乗りしてきて仲良くなったいろはに感謝の印として見事なこむぎの犬服を作り上げています。

色々な要素がありそうなキャラクターで、ユキも絡めてどう描かれていくのか来週から楽しみでもありますね。

 

兎山悟について

参謀としては相当優秀ですね。前作のあげはもかなりの地頭の良さがありましたが、悟は冷静な分析に基づくデータ集積型で、こむぎ&いろはに協力すると決めた時から、まずは地図上にガルガルの出現位置を落とし込むなどの地道さには好感が持てます。

また、殴る蹴る封印(今のところ)の今作の戦闘シーンにおいて、動物の習性をいち早く見抜き、ガルガルの基礎となった動物や行動理由を分析するなど、今作の特殊な戦闘シーンを飽きさせないように工夫しているのに一役どころか何役も買っているのも重要な要素かと思います。

非常に落ち着いた性格をしており、家出したこむぎをいったん落ち着かせて言葉による意思疎通の大切さを説くなど、少し老成している様にも見受けられます。いろはからは全幅の信頼を寄せられているのも、シリーズで幾度となく出てきた幼馴染の関係性でもかなり珍しい設定かもしれませんね。

前回の記事でも書きましたが、今後の立ち位置が一番気になるキャラクターです。

 

猫屋敷ユキと大福について

あえてこういうカテゴリー分けをしましたが、それはこの二匹とも、まだニコアニマルである事が否定できないからです。ユキがまゆを窘める様に頭を叩いたのもそうですが、特に大福は喧嘩別れしたこむぎに対して「長年一緒にいれば喧嘩の一つもする」と慰め、悟の事を「マブダチ」と呼称したそうです。

これは大福が言葉を発した訳ではなく、こむぎが「なんとなく言っている事が分かる」前提で通訳してくれた内容なのですが、流石に人間的すぎるというか、動物本来の知性からはだいぶかけ離れているように感じられます。勿論、大雑把な通訳をこむぎがした可能性も考えられますが、いかんせん、彼女は何でもストレートなタイプ。例えば大福が悟の事を「大好き」と表現したものをわざわざ「マブダチ」と意訳するとは思えない。

彼彼女が、いかにして猫屋敷家や兎山家に迎え入れられたのかはおいおい語られるでしょうから、もう少し注視したい存在ですね。

 

戦闘シーンについて

まだ断言は出来ませんが、どうやら殴る蹴るは封印するようですね。これまた前回の記事で書きましたが、浄化に特化するのであれば、そもそも戦闘をする必要性はない訳で…ずいぶん昔の話ですが、東方projectの作者の方が「本質が間違っていなければ、シューティングゲームである必要性すら東方ではない」とインタビューでおっしゃっていたのをちょっと思い出しました。

実際、キュアフレンディや悟の動物知識によるガルガルとの対峙は第7話現在でも退屈しないものですし、戦闘に巻き込まれたトラックを弾力性のあるシールドで保護するなど、工夫もみられて楽しい(そのシールド、ぷにぷになんか! と突っ込まずにはいられなかった( ´艸`) まあ、肉球だしな!)。

第5話からは、救出したきらりんアニマルの力を借りるフレンドリータクトが登場し、更にタクトを使用した二人の合体浄化技・フレンドリベラーレも発動。

フレンドリベラーレはクロスさせたタクトから帯状の光線を幾筋も発射しガルガルを優しくくるんだ後、ワンダフルとフレンディが降臨し抱き寄せるという、久々に浄化技らしい浄化技でとても良いですね。敵に背を向けて爆発させてたトロプリ組は見習いなさい(笑)。

 

今の段階では何とも言えませんが、現段階で発表されている残り二人の、そして恐らくいるであろう追加戦士が加わりフルメンバーになった時、どういう展開を見せるのかも気になる要素ですかね。

 

ニコガーデン側の事情について

まずはキラリンアニマルという特別な存在が登場しました。というのも、ガルガルの卵にされたニコガーデンの動物は二種類に大別され、地上世界に存在する動物と大差ない個体と、人語を話し妖精のような姿をしたキラリンアニマルとに分かれます(正し、メエメエはまた別の存在の様だ)。

キラリンアニマルは合計10体失われている様で、彼彼女らを浄化しニコガーデンに戻す事で、ニコガーデンが徐々に復興していく(沈んだ水晶の浮島が宙に浮かぶ)、そしてそれが全てなった暁には、ニコ様がニコガーデンに帰ってきてくれるはず、というのがメエメエの言い分です。更に、ニコアニマルはプリキュア達が操るタクトに力を注ぐことで彼らの特徴をプリキュア達に付与できます。

今の段階では兎、ペンギン、ライオンが救出されましたが、兎は超聴覚を得る、ペンギンは足に氷を纏わせ地上をスケートの様に移動できる、とサポート能力を得る事が出来ます。ライオンはガルガル時もやっていた咆哮かしらん?

プリキュア視点で見れば、全てのガルガルを浄化してニコアニマルをニコガーデンに帰還させ、ニコガーデン完全復興、ニコ様帰還までいければミッションコンプリートな訳ですが、とにかく、ニコ様が謎の存在で果たしてそれで事が収まるのか、という不安はあります。メエメエも到底全てを語っているとは思えませんし。

あと、ちょっと気になったのが、メエメエに対するプリキュア二人のぞんざいな扱い方。本能に忠実なこむぎはまだしも、いろはまでそんな調子なのは…まあ、メエメエ自身が悪い言い方をすると結構な無茶振りをしている訳ではありますが、これあんまりやるとヘイト溜まりそう。

今作のギャグ的要員なのは分かるんですけどね…

 

敵側の事情

第7話にて、山の中で休んでいたライオン型ガルガルを暴れるようにけしかけるシルエットのみの存在が出現しました。

勿論、何者かは不明ですが、明確に「人間そのもの」に敵意をむき出しにしており、人間の存在や築き上げた文明そのもの(「この世界」を破壊しろ、と命じている)を憎悪しているような感覚を受けました。悪意全開のサルローさん、みたいな感じですかね、第一印象は。

 

なんか、雑感・感想と言うよりは所感めいた内容になってしまいましたね。まずは中々楽しめた最序盤で掴みはオッケーでした。なんか毎作そんな事を言っている気がしますが、筆者的に今作は結構不安要素が強かったので…

人間とペットの関係性もうまく描けていますし、まさかのバトルなし戦闘シーンも今のところ問題なし、シナリオも緩い系かな、と思いきやこむぎの元飼い主問題やまゆの前の学校での孤立など、ちょっとシリアスな布石も打ちました。

次週からは学校生活という少し世界が広がる要素が加わりますし、猫屋敷家の面々とも本格的に絡むでしょう。いろはのテンプレ的な部分に肉付けをうまくしてくれれば…と感じました。

 

次回はまゆがいろはの通う中学校に転校するお話。こむぎが学校に行きたがっている描写があったので、一騒動あるのかも?

 

ここまでのわんぷりをかいつまんでナナメからバッサリ

ペギタン…お前、ヒーアニやめてニコアニになったんか!?

 

-------------------

 

【アニメ】わんだふるぷりきゅあ!第2~3話雑感

んー。雨ちゃん、君、ニャン相イイね~♪

 

さて、まずは第二話にて犬飼ひなたのキュアフレンディ変身、第三話にて大まかなプリキュア達の目的の指針が示されました。

色々と既存作品にはない試みがあるのが面白いですね。

 

犬飼いろは=キュアフレンディについて

大雑把な感想としては明るく社交的、動物が大好き、こむぎの人間化を最小限の混乱で飲み込む、素直、など従来のピンク枠キャラのキャラ付けを大きく外してはいない印象です。

それを除けば、実はまだそれほどわかっていないキャラクターであり、例えば、社交的というイメージは悟に対する接し方や、世界中の動物と出会いたい、という夢から推察しているに過ぎません。まあ、あれで実は陰キャ、とかは流石にないと思いますが…

メエメエからはこむぎともども「人の話を聞かない」と称されていますが、実際はこむぎの世話焼きをしているから、程度であまりネガティブさは感じません。またこむぎのみならず、ニコガーデンの事を知った際には真っ先に悟の助力を考えるなど、依存…とまでは言いませんが、内輪に頼る事にはあまり躊躇のない性格である事が垣間見えます。

第二話では一人奮闘するキュアワンダフルに助力するためにキュアフレンディに変身、第三話ではニコガーデンやプリキュア絡みを秘匿する事をメエメエにきつく言われていたにも拘らず、ガルガルに襲われた悟をほぼ躊躇なく変身して助けるなど、自身の意思を通すだけの力強さはありますね。ただ、両方とも彼女の変身動機は身内絡みなんだよなあ…

キュアフレンディ自体は、戦闘能力は不明ではあるものの、運動神経がいい(であろう)彼女が驚くほどのスピードで動けるうえに、ガルガルに吹っ飛ばされてもほぼ無傷で済む耐久性は健在。技もキュアワンダフルと同じくシールド展開しか見せてはいません。気になるのは変身アイテムがキュアワンダフルの時と違い、鏡石から直接付与されたことぐらいでしょうか。これが伏線かはちょっと分かりませんが。

悟に身バレした事をメエメエに責められた時に「言ってはいないよ。ばれただけ」などと小賢しく返すあたりはちょっとかわいい( ´艸`)

もう一人のキーパーソンと思われる猫屋敷まゆとの絡みと、学校生活が描かれると固まってきそうなキャラクターですかね。

 

犬飼こむぎについて

あ、こいつ犬だ( ´艸`)

と言うぐらい、欲望に忠実というか、とにかく、すべてに優先するのがいろはと一緒にいる事ですし、ガルガルになった動物たちを治してあげたいという気持ち自体はあるものの、プリキュア活動そのものはあんまり興味がない、いろはと一緒だからやる、ぐらいのなかなか新しいスタンスですね。

あと、犬飼家に来た事情も判明。親とはぐれたor捨て犬だったところをいろはが保護したみたいですね。犬種が(多分)パピヨンである点や保護時にいろはに対してものすごい警戒心を見せていた事もあって後者の可能性が高そうです。この辺りの事情は彼女が人語を操れる様になった事もあって、おいおい語られる可能性がありますね。

ワンダフルパクトが首輪に装着されており、これの力を使う事によって、犬、人間態、交互変身が常時可能であり(ただし疲労すると犬に強制的に戻る様だ)、更に犬状態であっても人語を操れるようになりました。とりあえずは犬飼家での生活は気をつければ支障はなさそう。

正直、ここまで動物っぽさを前面に押し出してきたのは意外でした。感情はストレートだし、人間の機微が全然わかっていない。このままのキャラクター性で行くのか、徐々に人間の持つ複雑な感情を学ぶ方向性になるのか、とても気になります。放映前は犬の感情をどう表現するのかに一抹の不安があったのですが、ここまで見た感想としては杞憂に終わりそうで良かったです。

 

ニコガーデンと敵について

まずはニコガーデンという異世界がある事が判明。第三話にて早速こむぎ、いろは、悟が踏み込むことになりました。

基本的には動物が快適に住めるようにフォーマットされており、緑豊かな草原、クリスタルが埋まった岩場、澄んだ水が湛えられた水場(画面だけだと、川か海か湖かは分からなかったので)などで構成されています。

かつて、ニコ様と呼ばれる存在が、地球にいた生物を引き連れて移住して出来た世界だそうで、ニコガーデンの動物=ニコアニマルは地球上の既存の生物とは若干違う進化をしている事が判明しました。メエメエの様に人語を操れるニコアニマルも珍しくはない模様。

ガルガル(それを生み出す黒い卵)についてはニコガーデンに突如湧いて出てきたものらしくメエメエ自身も良く分かっていない状態。そしてメエメエはプリキュアになった二人にこの件の解決を一方的に頼んできました。

これまた珍しい展開ですよね。ここに来て敵の正体はおろか、組織すらも判明していない。目的も分からないし、ガルガルがしている事もアニマルタウンで孵化して暴れ回るだけ。しかも今の段階での描写限定ではありますが、人的被害も全く出ていない(ただ、シリーズ恒例のその際に壊れたものが治る描写は今のところない)。正直何がしたいのかさっぱり分からない。

そんな調子なので、メエメエからの依頼も、いろは自身も言っていましたが何をとっかかりにしたらいいか分からない。ニコガーデン陣営からしてみれば国民が謎の怪物にされて他所様に迷惑をかけている訳ですから、解決したいのは分かるのですが、そもそもプリキュアが何なのかすら分かっているのかいないのかも不明。他に縋るものがないから、といった風情なんですよね。これではプリキュア側も対処療法の様に後手後手で動かざるを得ない。

結局、分からない尽くしなんですよね。

あと、筆者がちょっと引っかかったのが、ニコガーデンが何故誕生したのか。ニコ様がどういう存在なのか分からない以上何とも言えませんが、動物を全てニコガーデンに移住させたのならばともかく、現在の地球に動物が残っている以上、選抜している様にしか思えない。過去に、そうせざるを得ない何かがあったのか…メエメエの秘匿主義(悟はニコガーデンを守るためだろう、と推測していた)の事もありますし、延いてはそれが敵との接点になる可能性もありますしね。ただ、筆者が最初に思い付いたのはノアの箱舟なんだよなあ…

 

戦闘について

殴る蹴るは封印していますね。ただ、ガルガルになった動物を癒す事がプリキュアの本懐だというならば、本質さえ見誤っていなければ戦闘をする必要性がないとも言えます。

問題はガルガル自体が既存シリーズの怪物と大差ない能力を持っているという事。ビームを放てば当たった木が立ち枯れ、体当たりでかなりの巨木すらなぎ倒す事が出来る。そして、それに対するプリキュアサイドは攻撃を躱し、シールドで防ぎつつ、接近してからの語り掛け&抱擁での浄化。プリキュアの防御力が鉄壁なら成立もしますが、もう第三話の段階でそれなりのダメージを受けている。忌憚ない意見を言うならば、シールドが通じなくなったらもうただでは済まないのでは? という状況になっています。

そんな危ない状況下にはいる訳ですが、いつまでこの戦闘描写なしを続けるのか…逆にこれで一年続けられたら伝説になれるかもしれません。第三話にて、悟がプリキュアの協力者として動物知識を活かしての分析をしていたので、色々な工夫が見られるのかもしれませんね。

 

取り巻く人々について

まずは悟がワンプリチームのメンバーに加わりました。ひなたとはかなり固い信頼関係にある様で、ニコガーデンの事を知った際には、まずは悟の助力を仰ごうとしています。

暫くは参謀として活躍しそうですが、どういう立ち位置に最終的に収まるのかはまだ未知数でしょうか。ただ、動物への好奇心や救いたい気持ちはこむぎやひなたと同様強く持っている様ですし、かなり深く関わってくるとは思います。プリキュアにはならないが、同等の精神性を持っている」枠ですかね。あと、初対面でメエメエの信頼を得ているのは結構大きいと思います。

猫屋敷まゆは今の段階では、人見知り以上の情報はないのですが、次回から大きく取り上げられそうなので期待したいです。人とのつながりを求めていない訳ではなさそうなので、デパプリのここねと似た印象があります。

 

全体的に感じた点としては、ガルガルを治めたい、動物がガルガルになるのは居たたまれない、というのはこむぎ・いろは共通の想いなのでしょうが、どうにも真剣みに欠けるというか、割と危ない橋を渡っているにも拘らず、あまりそういう雰囲気を出していないのがかえって不気味と言うか…彼女らのやり方が壁にぶち当たった時がまずは最初のクライマックスになりそうな予感がします。

 

次回はいよいよ猫屋敷まゆとその飼い猫・ユキに焦点が当たりそうですが、プリティホリック絡みという事もあって、おしゃれ関係をどの程度シナリオに絡めるのかにも注目しましょう。予告ではいろはが新規開店のプリティホリックへの一番乗りを目論んでおり、そういう方面にも興味津々なのが意外と新しいと感じました。

 

ここまでのわんぷりをかいつまんでナナメからバッサリ

これ、実商品出るんだろうなと思っていたら

www.bandai.co.jp

やっぱり既に出ていやがったな!(笑)

 

-------------------

 

【アニメ】わんだふるぷりきゅあ!第1話「はじまりは「わんだふる!」」感想

寝ている飼い主を踏み踏みで起こすのは「散歩に連れていけ」ではなく「ごはん用意しろ」ダゾ。少なくともうちの猫はそうだった( ´艸`)

 

さて、とうとう始まりましたね、わんぷり。

まずは大まかなプロローグと言った感じでしたが、やはり犬がプリキュアになるというのは中々目新しいというか。第一話という事もあって、まずは気になった点を大雑把にまとめてみます。

 

舞台は海沿いにある小~中規模な町・アニマルタウン。温泉街という特徴こそないもののヒープリのすこやか市と規模や地理は似ている感覚を受けました。

読んで字のごとく、動物の町がキャッチフレーズっぽく、ドッグランの施設が併設されている公園など動物に優しい配慮がなされている様です。

少し気になったのは町の中にある鏡石という碑として祀られている霊石。姿が映ると願いが叶うという言い伝えがあり、更にこむぎの変身アイテムがこの石の材質に酷似した小石から発生した点からも、何かしらのキーになると考えられます。

 

主人公のこむぎは初の動物主人公という事で、これは犬種はなんだ…? 模様から考えるに…パピヨンなのかな?

もう一人の主人公と思われる飼い主の犬飼いろはに非常に懐いており、学校等でどうしても離れ離れにならなくてはいけない状況になると寂しがったりします。筆者は動物が主人公だと聞いた時、どの程度人間らしい感情を与えるのかは肝になると思っていたのですが、作中で人間形態になった際も「嬉しい」「楽しい」など、喜怒哀楽が非常にストレートだったので、動物っぽさは損なわれておらず良い塩梅だと感じました。

そして、見た目が予想以上に犬っぽくてかわいい。

突如現れた巨大怪物からいろはを救いたい一心で鏡石に似た石の力を受けて突如人間化、更に石が変化したワンダフルパクトを使用してキュアワンダフルへと変身しましたが、第一話だけを見た感想としては、彼女が本当に犬なのか、もしくは妖精の類(少なくとも元々は人語を操れる・理解できる)なのかは今は五分五分と見ています。それにはいくつか理由があって

  • 妖精というか異世界の存在が示唆されていた事。今回襲ってきた怪物は何者か(或いは何かしらの現象)の仕業で闇色の卵に替えられた羊型の妖精っぽい生物(人間の言葉を喋って何かに助けを求めていた)が孵化したもので、今話で元の姿に戻っている。

  • 変身後の姿、キュアワンダフルに王冠モチーフの頭飾りが付いている。異世界の王族である可能性。ただし、既に発表されているキュアフレンディにも似たモチーフが存在はしている。

  • こむぎが犬飼家にやってきた経緯が語られていない。

以上の事があって、まだこむぎが生粋の犬かどうかは断定は出来ないかな、と。一応、次回はキュアフレンディお披露目回になるようですし、羊の妖精?(クレジットにてメエメエと表記されている)が保護されるっぽいので、おおまかな事情を説明されそうではありますけどね。

 

戦闘面に目を向けると、驚いた事にとうとう戦闘をしませんでした。

何を言っているのか分からないかもしれないが(以下ポルポル君禁止)

いろはのピンチに変身したこむぎ=キュアワンダフルは注意を向けた怪物相手に変身する事によって得られた身体能力を使って終始追いかけっこをし、最後に怪物の苦しみを読み取り優しく抱きしめる事で浄化までしてしまいました。

殴っても蹴ってもいません。当然浄化技も出していません。

名乗りに「一緒に遊ぼ!」と無邪気に宣っていましたが、文字通り動物がじゃれ合うが如き動作内で決着してしまいました。

この手の戦闘でどうしても思い出されるのは、プリアラ徒手空拳封印ですよね。まだ第一話なので何とも言えませんが、これで戦闘シーンを一年やっていくつもりなら相当辛いと思います。プリアラのあれも筆者的には徒手空拳封印が辛かったというよりは、それが故に戦闘シーンが謎クリーム発射ばかりのワンパターンになってしまったことが辛かったのであり、過去例が示す通り戦闘シーンの幅を狭めてしまうのは危険に感じます。勿論、今回のはキュアワンダフル独特の戦い方に過ぎない可能性はありますけどね。前作が戦闘シーンはかなり練られていたので、直近と比べられてしまう、と言う点も考慮したいです。

 

他キャラについて。

まずは犬飼家の面々。いろはは運動部の助っ人に入るみたいな表現があったので、またしても運動能力に優れる系っぽいですね。学校生活はおいおい描写されるとは思いますが、こむぎをどう扱うかですね。人間態のままなのか、普段は犬の姿で過ごすのか、どちらであっても大きく物語に影響が出そうです。

実家は動物病院で両親の仲も良好っぽいです。手の空いた父親が朝食の準備をしているなど、好感度は高いですね。

ビジュアルが公開されている猫屋敷まゆユキという白猫はアニマルタウンに引っ越してきたところが描かれました。いろはがユキにあいさつした際にはまゆが慌てて引っ込むなど、かなり引っ込み思案な性格で、ユキにも頭を叩かれ窘められるほどです。これは学校でいろはと知見を得るパターンかな?

あとは鏡石前でいろはの幼馴染の兎山悟とペットで兎の大福も登場。鏡石を研究していたり、かなり好奇心と知識欲旺盛なタイプですかね。

太枠眼鏡の真面目系な風貌ですが、いろはが一緒のクラスになりたがっているなど結構距離は近めですかね。鏡石関連で話に深く関わるかもしれません。

 

掴みは悪くなかったと思います。が、これは次回でどうなるかかなあ。第一話は本当に大まかな状況のみだった気もするので。

 

次回はキュアフレンディが登場するようですが、デザイン的にも変身者はいろはでしょうね。パーソナルカラーは紫でいいのかな? まずはもう少しの設定暴露を期待しましょう。

 

今週のわんぷりをかいつまんでナナメからバッサリ

そういや、技らしい技と言えば肉球シールドを出してはいたんだな…ヒーリングアニマルと馬合いそうね、こむぎ。

 

-------------------

 

あと、これはきわめて個人的な事情なので隠しで書きますが、今回は新シリーズ第一話であるにもかかわらず、アップが遅れてしまった(いつもは当日か翌日にはアップしている)事をお詫びいたします。

実は放映日前日の土曜日に非常に不愉快な出来事があって、ずっと怒り狂っていてまともに文章書ける状態ではなかったので。

しかし、ご安心を。流石にその熱も収まり、怒りの要因となった人物と縁を切る事を決意する事ですっきりしました。以降はいつも通りの更新となりますので、よろしければ(そしてここを見つけてしまった読者の皆様)お付き合いいただければ幸いです。

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア総評

ソラの、ましろの、ツバサの、あげはの、エルちゃんの長い長い冒険の旅がとうとう終わりました。

まずは製作スタッフの皆さまに感謝とお疲れさまでしたの気持ちを捧げたいと思います。

何とも不思議な感覚です。よくよく考えてみると、舞台の大半はソラシド市でしたし、そこから大きく動いてはいない。なのに、なんか大きな旅が終わったような感覚。ソラが旅人を想起させる格好をしていたからか、所々スカイランドが舞台になっていたからか、久々の4クール完走だったからか。振り返ってみましょう。

 

さて、お約束ですが、ここからは長文注意です。ついでに言うと、かなり辛辣な事を書いていますので見たくない方は回れ右&自己責任でお願いいたします。

 

↓以下長文注意↓

続きを読む

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第50話・最終回「無限にひろがる! わたしたちの世界!」感想

都合の悪い時だけ赤ちゃんムーブするの、良くないと思うんですぅ( ´艸`)

 

さて…終わってしまいましたね。

Aパートはダイジャーグとの最終決戦、Bパートはエピローグ、Cパートにてかつてソラがシャララに憧れた場面を、次世代がリフレインするという、非常に小ぎれいなまとめ方をしました。

次回作のキャラクターの乱入もなく、全てが終わった後に引継ぎ画面を挿入した程度で時間を目いっぱい使っての最終回、といった様相でした。

 

話の流れとしては、ついに姿を現したダイジャーグでしたが、各々の答えを見出し更なる飛躍を見せるひろプリチームに抗する力は持ち合わせておらず、どんどんと追い詰められていきます。

焦ったダイジャーグはその場で傍観する事しか出来なくなっていたカイゼリンに乗り移ろうとしますが、その際の心象風景内で再び姿を現したスキアヘッドが宣った「愛している」という言葉を拒絶。自分には新しい友がいる、とダイジャーグを自分の中から追放。

進退窮まったダイジャーグはその場に駆け付けてくれた三幹部の一人、バッタモンダーの「自分ならプリキュア達が最も困るところに逃げる。即ち、ソラシド市に」という言葉通り、地上世界に降り立ち自分を受け容れる適合者を探し始めるが…というものです。

 

上でも書いた様に、非常にきれいにまとめましたね。前半部は対ダイジャーグ戦でしたが、途中、極度の疲労でしょうか、ダイジャーグが逃亡した際に変身解除になるというハプニングありましたが、使命に燃えるひろプリチームにそんなものはさして障害にならず再変身。

スカイを中心とした5人全員によるパンチ攻撃とマジェスティックハレーションであっさり勝利となりました。

途中、スキアヘッドがカイゼリンに対して「愛している」発言をしたのは何とも小賢しかったですが、その際には不敵に微笑んで言葉を紡ぐなど、こういう描写が最初からあればよかったのに、と思わずにはいられませんでした。

ダイジャーグについても、今のひろプリチームにとっては消化試合みたいなものであろう事は想像に難くはありませんでしたが、それは思念体(であったであろう)スキアヘッド=ダークヘッドが消滅した後の抜け殻みたいなものであろうと予想されていたからであり、カイゼリンにスキアヘッドの幻影を見せる事が出来たという事は、ダイジャーグはアンダーグエナジーそのものだった訳で、それならもうちょっとパワフルにして本当にラスボスっぽく演出した方が良かったのでは? と感じました。尤も、その場合、ダイジャーグのぽっと出感はこんなレベルでは済まなかったでしょうが。

何か、敵側の表現は一歩足りなかったイメージは最後まで拭えませんでしたね。

 

Bパートではエピローグが語られました。ソラは青の護衛団に、ツバサは賢者としての見聞を広めるためにスカイランドを回る旅に、エルちゃんは王と王妃の元に戻りました。アンダーグ帝国では、カイゼリンがそのまま女王として収まり、三幹部も彼女を支えるべく帝国に復帰。ミノトンさん、武人は二君に仕えず、とかバスタード!!のヨシュアさんみたいなこと言ってて最後までかっこよかったです。

結局、スカイランドとソラシド市を結ぶワープゲートは維持されており、今までの生活こそ終わってしまうものの、永遠の別離という感じではなく、比較的明るい結末となりましたね。

何より、今回の件をましろが絵本として残すことを考えており、これは取りも直さずこの物語はましろの絵本、という解釈もできる訳で、なかなか良い演出だったと思います。EDが今までのストーリーを絵本の形で追体験するもので、最後の集合絵がひろプリメンバー5人が各々寄せ描がいた(であろう)ものだったのも、じんわり来ましたね。

最後にましろがソラと別れるという事で若干ぐずりましたが、そもそも状況がそんなに悲観的ではなかった上、各々が本来あるべきところに帰る、という内容だっただけに、別れた翌日に「おはようございます」のオチは十分予測できましたし、それほど湿っぽくならず爽やかに終わったのはこの作品らしいなあ、と感じました。

 

そういう点も含めて、小ぎれい、と敢えて表現しましたが、良く言えば安定、悪く言えば無難な最終回であり、Cパートでヒーローが引き継がれていくであろう未来を示唆しながら余韻も残すという、まとまったものになったと思います。

 

次回作のワンダフルプリキュアのキャラクターの乱入もなく、逆から言えば、キュアワンダフルがどういうキャラクターは掴めなかったですが、それは来週のお楽しみで良いのでしょう。最後の引継ぎ画面で見た感じとしては、爛漫&純粋系かな? 元が犬だけに人間のような感情の複雑さにどこまで迫る気なのかが気になりますね。

 

最後のひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

なんだろう…この最後に澄みきっちゃったダイジャーグの顔、なんかとても許せない気持ちになったんですけど!(笑)。

 

総評は後日アップ予定ですが、全体を俯瞰した上で言える事は、結構厳しめの内容になるかとは思います。前作の総評でも同じことを書きましたが、良い所と悪い所の相殺がかなり起きていた印象で、色々難しい作品だったと感じています。この後すぐにとりかかろうとは思いますが、アップは木曜日から金曜日辺りを予定。

 

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第49話「キュアスカイと最強の力」感想

あ、その、なんて言うんですかね…公式からこんなすばゲフンゲフンけしからんダークスカイちゃんとか出しちゃうの、うん、まあ……ふう…

 

実質最終決戦回…と捉えてよいのかな? という回でした。これはラスボスを務めたスキアヘッド改めダークヘッドが実質キュアスカイとキュアプリズムの二人に倒された上、次回はアンダーグエナジーから生み出された大蛇型ランボーグ・ダイジャーグとの五人での戦闘が予定されていると思われるからですが、今話の引きでのキュアバタフライの台詞「今更出てきても場違いなんだよ(意訳)」の言葉通りになると思われるので…次回は最終回でもありますしね。

 

話の流れとしては、消滅したはずのスキアヘッドからアンダーグエナジーの矢で貫かれたカイゼリンに驚くひろプリチームに、彼は淡々と今までの顛末を語り始めます。

スキアヘッドはアンダーグエナジーの海そのものから生み出された集合体且つその意識体のような存在であり、真の名前はダークヘッド。その真の目的は力こそが全てというアンダーグエナジーの根本を実体化させるための器を作り、それに乗り移る事。

最初はその候補にカイザーを挙げていたダークヘッドは、しかしスカイランドとアンダーグ帝国との和平を為したカイゼリンに注目。彼女の「ヒーロー性」に目をつけます。

そう、アンダーグエナジーの器には、より高い「ヒーロー性」こそが必要だったのです。

ダークヘッドは300年前のある日、カイゼリンの目の前でカイザーを殺害。そして、アンダーグエナジーの装置(回復装置と思われていたアレ)を使用し、彼女を洗脳。彼女の記憶を封印した上でエルレインがカイザーを誅殺したという偽の記憶を埋め込み、憎悪を煽りました。

全てを思い出し半狂乱になるカイゼリン。そんな彼女にダークヘッドはさらに追い打ちをかけます。

「あなたを愛している、と言ったのが最大の嘘」である、と。

信じていた最後のものにまで裏切られ、ついに落涙し頽れるカイゼリンに、彼女を解放しろ! とキュアスカイが迫ります。

何故だ、カイゼリンは彼女たちに散々敵対した者だろう、とスキアヘッドは応じますが、一切の迷いもなく「泣いているものに手を差し伸べるのがヒーローだ」と啖呵を切ったキュアスカイにカイゼリン以上のヒーロー性を見出した彼は、かかってきたひろプリチームを軽くいなしつつ、アンダーグ帝国本拠地へのワープゲートを開き瀕死のカイゼリンを連れて撤退。

罠なのは分かっている。しかし、ここで退くわけにはいかない。ひろプリチームの5人はワープゲートに踏み込み…というものでした。

 

まずは色々な伏線が一気に回収されて、全体シナリオそのものが大きく破綻はしていませんでしたね。正直この短期間でよくぞここまで、とは思いました。

例えば、スキアヘッド=ダークヘッドが先回自身の力を上回ったキュアスカイに瞠目していたのも、アンダーグエナジーを受け入れる器としての資格であるヒーロー性に注目したからでしょうし、延いてはそれが彼自身言っていた事でしたが、プリキュア達を襲っては撤退する事を繰り返したことにも繋がっていた。当然、300年前の生き証人でもある彼がキュアノーブルの力を引き継いだキュアマジェスティだけは排除の対象にするのも納得ですし、生かしておけば生かしておいたでカイゼリンの憎悪を煽り立てるのに大いに役立つ。

カイゼリンが片マントでスカイが反転したようなデザインだったのも、二人に共通する類稀なヒーロー性を顕したものだった訳ですね。

プリキュア側に目を向けても、何故今世のプリキュアが5人もいたのかの推測をキュアマジェスティが述べましたが、エルレインはともに戦う仲間が欲しかったのではないか? というのは納得しかなかったです。ましてや、クルニクルンの力でソラ達に出会う事になった彼女なら猶更でしょうし、前々回の記事での筆者の推論になりますが、彼女は天涯孤独だった可能性もあります。そう考えると、ダークヘッド最大の被害者は実はエルレインだったのかもしれませんね…

さて、Bパートで敵の本拠地に乗り込んだひろプリチーム。ダークヘッドを追うためにウィング、バタフライ、そしてマジェスティまでも追撃を足止めすべく離脱。ついにスカイとプリズムの二人でアンダーグエナジーの海のある場所でダークヘッドと対峙します。

カイゼリンを救うという使命に燃える二人は強大な力を持つダークヘッドと互角の勝負を展開するのですが、アンダーグエナジーの充満したこの場では毒の空間で戦うに等しく倒れ込んでしまいます。

ダークヘッドは当然それを狙っており、悠々と動けなくなったプリズムを捕まえると、彼女を海に突き落とす寸前で止め、アンダーグエナジーを受け入れれば彼女を助けられるとスカイを誘惑。迷うスカイでしたが、プリズムが落とされた瞬間、アンダーグエナジーを受け入れる決断をし、ダークスカイとなってプリズムを救出すると同時にダークヘッドを攻撃。ついに闇に染まった、器が完成した、と狂喜しながら打ち据えられるダークヘッド。ダークスカイは持ち前の精神力で破壊衝動を最小限に抑えてはいたのですが、とうとう抗しきれなくなり、ダークヘッドと一体化してしまいます。

ついに悲願叶ったダークヘッドスカイは手始めとばかりプリズムに襲い掛かりますが、プリズムのスカイを信じ切った毅然とした視線に動きが止まり、それはスカイが猛然と反発したからであり、攻撃は中断。

「何故だ!」と勝利を確信していたダークヘッドの断末魔を他所にプリズムシャイン(技名は言っていなかったが、カイゼリンの傷すら癒したところを見ると恐らくプリズムシャインと思われる)が発動。スカイのアンダーグエナジーのみならず、アンダーグエナジーで傷付けられたカイゼリンをも癒し、ダークヘッドは今度こそ消滅…と相成りました。

正直言えば筆者はバッタモンダーの扱いに未だに納得はしていませんが、まさか、プリズムシャインが最後の切り札になるというのは、ちょっとやられたな、と思いました。ラスボスバトルの時って大体合体必殺技のスーパー版である事が多いので、個人技の決着というのに驚きましたし、しかして、それが納得できないかと言われれば全くそんな事はない。キュアプリズム=ましろの強さはその優しさである事は作中何回も語られましたし、あそこまでしつこくバッタモンダーを絡めてプリズムシャインに目覚める描写があったのですから、ここは文句のつけようがない。

アンダーグ帝国の民であるはずのカイゼリンにまで癒しの力が及んでいた事にカイゼリン自身も驚いていましたが、この技は元々バッタモンダーを浄化した技でもありますから、正にアンダーグエナジー「のみ」を浄化するものだった訳です。この設定は見事としか言いようがなかったです。そして、正にダークヘッドにとっては天敵の様な能力だった訳ですね。

そう考えると、ダークヘッドは本当にとんだ思い違いを、しかも二つもしていた訳です。一つは当然、彼にとっての最大の脅威はプリズムとその優しさであった事、そしてもう一つはソラを「力を追い求めるヒーロー」だと錯覚した事。実に弱肉強食しか知らない彼らしいですが、前の記事でも書きましたが

ソラは争い事そのものは好きではないんですよ。故に力に拘泥する事が根本という訳ではない。

そりゃ、勝負あり、になってしまう訳です。プリキュアのラスボス全体的な傾向かもしれませんが、結局、目の前の敵の最大の力の要因を読み違えて敗北しているなあ、と感じます。

そして、洗脳されていたとはいえ、間違いを犯してしまったと悔やむカイゼリンにキュアスカイは優しく手を差し伸べました。

それはキュアスカイがカイゼリンに出した答え。自分は友達が支えてくれたからこそここまで来れた。何を信じればよいのかと迷うのならば、まずは私と友達になろう、と。

うん。満点でしょう。伏線消化の事も含めて、今までの集大成として見事に昇華できていたと思います。シャララというヒーローを漠然と目指し、孤独な修行を経てましろという親友を得てから、ひろプリチームという友情の輪を噛みしめる事が出来た。そして、シャララから皆とともにヒーローの道を歩めと背中を押された。だからこそ、カイゼリンとまずは手を結ぶ事を選べた。お見事です。

 

ただ、味方側の描き方としてはこれで良かったのですが、大きな難点を言えば、この帰結は結局のところ、スキアヘッドがあまりに反則級の能力を持っていた事と、急な態度の豹変があったからこそ一気に収束できた訳であって、正直言うと大手を振って納得できるのかと言われると、残念ながらノーです。

というか、当時の王であるカイザーを一撃で倒せる能力もさることながら、記憶改竄能力とかポッと出て来たり、散々愛してる発言をしておきながら、あ、あれは嘘、と掌返しされても、前回の記事でも書きましたが演技だったとしても出来すぎです。

確かにミノトンですら顎でこき使えるほどの強大なアンダーグエナジーはその能力が洗脳や記憶改竄にまで及ぼせるのは理解できなくはありませんし、あれだけ無感情だったのも本心を内に秘めていた様に見えなくもありませんが、それにしても説明不足が過ぎる。ましてや、愛している発言をプリキュアサイドのみならず視聴者にまでフェイクとして匂わせておきながらの、あれは虚言だよ発言は流石にどっちらけ甚だしい。

詳しくは総評で書こうとは思いますが、やっぱりシナリオの急作り感がどうしても拭えないんですよね。期間は十分にあったはずだし、正直、いらないエピソードも散見されましたし。

 

次回はいよいよ最終回。一応、ラスボスっぽいダイジャーグというのが現れましたが、エピローグがあるであろう事も考えると、そこそこ苦戦はしても、場合によっては次回作「わんだふるぷりきゅあ」のキャラクターを乱入させつつ、あっさりぶっちらばしそう。

スカイランドとソラシド市とのつながりはどうなるのか、カイゼリンの処遇は? など色々見どころはあるでしょうから正座待機ですかね( ´艸`)

 

今週のひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

これハガレン風に言えば「デカければ勝てるとでも思ったか、バカが!」だよね。終わったな、ダイジャーグ…

 

-------------------

 

【アニメ】ひろがるスカイ!プリキュア第48話「守れヒーロー! みんなの街!」感想

このポーズを見てすぐさま「廬山亢龍覇!」って叫んでしまう体を作った車田先生の功罪は計り知れぬ…

 

…うーん…これは何と言えばいいのか…意表を突かれたと言えば意表を突かれたし、予想通りといえば予想通り…結論から先に言えば、最後の最後で前回消滅したはずのスキアヘッドが復活、そのままラストバトルになりそう、という所で今話は終わったのですが…予想通りとは言っても「もしカイゼリンがラスボスでないなら、消去法でスキアヘッドぐらいしかいなくない?」という消極的なものだったので、どうにも納得しずらいものになりました。

 

話の流れとしては、エルレインがカイザーを騙し打ちにし誅殺した、とカイゼリンから衝撃の告白をひろプリチームが受けるところからは始まります。

ショックを受けるエルちゃん、そして、ソラは確信します。「彼女の目は嘘をついていない」と。しかし、エルレインと触れ合っているひろプリチームは、二人の語る過去の齟齬に違和感を感じ、話し合いを希望するのですが、300年前の傷が完全に癒えておらず憎しみを募らせたカイゼリンはアンダーグエナジーの海そのものを召喚し、それで傷を塞ぎつつ巨大化。自らを自分最早カイゼリンではなく「力」だと名乗り、ミラーパッドバリアを破るべく攻撃を開始します。

その様子を見ていたあげはは彼女からアンダーグエナジーを引き離し、あくまでもプリズムシャインを使用しての彼女の救出を提案。変身後、戦力を市民の守護&バリアの回復とカイゼリンの邀撃の二手に分けて対処するが…というものです。

 

まずは最終決戦…に見せかけた前哨戦だった訳ですが、実際の所、過去作のラスボスに比べるとカイゼリンアンダーグ形態(以下「力」と呼称)はそこまでの強さはなく、スカイ、プリズム、マジェスティの三人で対処可能であったり、スカイが接近戦にて彼女の本体を羽交い絞めにするなど、圧倒的な物ではありませんでした。実際、300年前は彼女は戦いそのものとは無縁だった描写もありますし、ここは(実はラスボスではなかった事も含めて)納得ではあります。ただ、今作前半のカバトン粛清未遂時の強大な力を考えると、ちょっと「?」ではありますが…

さて、名前が出たついでですが、とうとう三幹部が登場し、ひろプリチームに助力しました。カイゼリンはミラーパッドバリアの破壊にまでは至れませんでしたが、ひびの入った部分から大量のランボーグを城下町に侵入させたのですが、ミラーパッドバリアの修復作業をしていたキュアウィングの元にまで到達してしまい、絶体絶命に陥るのですが、そこにカバトンとミノトンが駆け付けてくれ事なきを得ました。

…まあ、カバトンさんはサイテーの演出で乱入したけどね(誉め言葉)。

一方、バッタモンダーも市民を地上世界に逃がす活動をしていたヨヨさん&シャララに助力をしており、シャララと憎まれ口を叩かれる等、和解方向にもっていきました。あっさりしたシーンではありましたが、ある意味シャララにとってバッタモンダーは命を拾ってくれた存在でもある訳で、ちょっと複雑だよね(苦笑)。

主要キャラクターもほとんど出張り、正に最終盤、といった感じでしたが、バリア修復をしながら、やりたい事の翼をどんどん広げていけたことを回想するキュアウィング、自分の力は守る事だと自覚し、バタフライシールドを最大出力で「力」の攻撃を防ぎ切ったキュアバタフライ、プリズムシャインを放つために隙を作ってくれたキュアスカイ・キュアマジェスティ、そして、プリズムシャインで浄化されたカイゼリンに「ようやく話が出来る」と微笑みかけるキュアスカイ、味方側の描写は申し分なかったです。青の護衛団やヨヨさんにもきっちり役割が与えられていたのも好印象で、これらを踏まえてキュアプリズムがかつてカイゼリンの言葉を引用して「一つ一つの力は弱くても助け合いで事をなした、これは強さではないのか?」に繋がったのは本当に上手い流れだったと思います。

エルレインに裏切られ、父を失い、かつて「悲しみを生み出すだけ」と忌避していた「力」に縋ったというのに、それすら打ち破られ、自分の信じられるものすべてを失ったカイゼリンに

非情の攻撃が突き刺さり、全てぶち壊してくれました。

 

上でも書いた様に、その正体は前回消滅したはずのスキアヘッドでした。

 

正直言うと、筆者的には「ええー」でしたね。

これまた上でも書きましたが、もしカイゼリンがラスボスでなかった場合、全く予期せぬ第三者でも出てこない限り、300年前からの生き残りはスキアヘッドしかいない訳ですから、彼が黒幕の第一候補になる。そこに文句はありません。

この場合、カイゼリンにエルレインの件を誤解させたのはスキアヘッドという事になります。彼が幻覚を見せたのか、そういう方向性に洗脳したのか、あるいはエルレイン側と通じていたのか。ただ、ここに来てエルレイン側とスキアヘッドが通じていた(エルレインが嘘をついていた)とは考えにくいので、前者二つのどちらかでしょうかね。アンダーグエナジーわりかし万能だからなあ(苦笑)。

しかし、彼はそこまで何度も「愛する者を守る」ために戦っていると明言し、前回では「力がないのは惨め」と悔しさを滲ませながら消滅しています。これをカイゼリンのみならず視聴者に対するフェイクとして使用していたというのならば、いくら何でも演技派が過ぎる。

彼はカイゼリンを「最後まで出来の悪い生徒だった」と侮辱しましたが、その割には回復装置で彼女の回復を図ったり、野望を滲ませるところを微塵も感じさせなかったり(ただ、別の思惑がある感じはあった)今までの彼女に対する忠誠が演技だったというのならば出来過ぎもいい所でしょう。

ん…なんか一年前にもこんな敵がいたよな…(・・?

ただ、前作のゴーダッツ=フェンネルに比べると、スキアヘッドはとにかく感情を表に出さないタイプだったので、まだ説得力はあったかな…

そして、もう一つの可能性。

これは間違いの可能性もあるので、もし「いや、彼は言っていたよ!」とツッコミがあればコメントお願いします前提で書くのですがスキアヘッドが言う「愛する者」がカイゼリンでなかった場合です。

俗に言う「叙述トリック」というヤツです。

自分の記憶に間違いがなければ、彼は何回も「愛する者」を「守る」と言ってはいましたが、それがカイゼリンである、と明言はしていなかった気がするんですよね。特に最後半の演出から「愛する者」=カイゼリンという空気になっていましたが、それを一言も発していなかった。

もし、これが叙述トリックであるならば、スキアヘッドが最後の最後でカイゼリンを打ち抜いた理由は十分にある。彼はカイザーから疎まれていた描写もありましたし、今話でも言っていましたが「力こそが全て」という主義は300年前から変わっていません。カイゼリンについていた理由も「力」化するのは王族であるカイゼリンが適切だった、自分の手を汚したくなかった、カイゼリンというよりアンダーグ王家への恨み、アンダーグエナジーから生まれた存在が力を追い求める以外の選択肢はない(これは台詞で実際言っていた)故の彼女への失望、様々考えられる。

 

でも、演技、叙述トリック、どちらにせよ、唐突感が半端ないです。1月に入って2話目でここまでバタバタするのもちょっとどうなのかな。残る話数もあと2回ですから、これですっきり終われるかと言われれば、多分無理、としか言いようがない。味方側の描き方は終盤良かっただけになんかモヤる。

 

次回はスキアヘッドとの最終決戦、カイゼリンの救出、そしてなんといってもキュアスカイ=ソラがどういう結論を導き出すか、ですかね。彼女のヒーローとしての集大成がいよいよ問われます。そして、スキアヘッドの愛の「本当」の正体とは? 期待しましょう。

 

ここまでのひろプリをかいつまんでナナメからバッサリ

「鍛えたら光った」というミノトンさんならではのパワーワード。キラキラエナジー付与能力とは一体…ウゴゴゴゴゴ…

 

-------------------