鬱記録と観たもの

今日は散歩に行けなかった。

昨夜はちゃんと、0時過ぎに薬を飲んだはずなのに、17時過ぎまで起きれなかった。

一日のほとんどを睡眠で潰してしまう。人間らしい生活ができない。睡魔との闘い。

昼夜逆転が嫌だから、できるだけ寝るタイミングを逃さないようにしている。

過眠の癖に不眠でもある。難しい。

シフトに組み込まれた生活を送っていた時はとにかく、睡眠をとることに必死だった。

睡眠不足だと、まともに過ごせない。

まともに仕事ができないとあっという間に全てが狂って、全部だめになってしまう。何度も繰り返してきた。睡眠には過剰なほど神経質になってしまった。

 

疲れたり、睡眠不足だったりすると、軽い幻聴や幻覚が起きる。

それは、人間には珍しいことではないそうだ。

精神科でも心療内科でも特に重大視はされない。

よくあることですよーって言われる。

白昼夢みたいなのもある、起きているのに夢が混ざってくる感じ。

 

恋人がぎっくり腰になった。

ものすごくひさしぶりに長く一緒に過ごせた。

せっかくのチャンスだったのに有意義に過ごせたかというとよくわからない。

相手は病人なんだし療養中だし…

ただ、このところ不安定になっていた要因のひとつは恋人と時間を過ごせなかったことなので、一日一緒にいたというだけでも安定した。

 

ひきこもりアマプラ

何度見直してもみづなれいちゃんが見つけられない

「ちょっとかわいいアイアンメイデン」監督:吉田浩太

 

汗と涙とお汁とお汁の青春純情百合百合部活ライフ物語。

かわいい子が上気した顔でうるうるしてくれたりはあはあしてくれたり、泣いたりほとばしったり、泣き叫んだり、ときめきあり、切なさありの、きゅんきゅん百合ものストーリー。

原作が漫画だという事もあってか、男子には認知率高いのかな。

恋人は知っていて、友人たちと観たようでしたが、評価はいまいち。男子目線だと違うみたい。

私は楽しかった。ちんこもせいしも出てこないし、みんなかわいくて楽しかった。

内田春菊のボンテージは必要だったのか謎。

でもあの春菊の聖母の微笑っていいよね。

 

この流れで

「女の穴」監督:古田浩太

 

良かっ…     た。

なんか手を出せないでいたんだけど、本当にいい映画だった。

原作があるっていうのも知らなかったし、なんか変なだっせえぴんく映画かと思っていた。

すごくいい映画だった。ぴんくでもなかった。

まず、キャスティングがサイコーだった。

主演の女優さん、俳優さん、これ以上にないくらいいい。キャスティングした人のセンスがものすごくいい。

俳優の、小林ユウキチさんがものすごくよかった。

どことなく排他的で、いい加減そうに見える割にはピュア、ものすごく単純なのに柔軟といった役を自然に見せてくれた彼はめちゃくちゃセクシーだった。

異星人JKとのセックスシーンが漫画的で素敵だなーと思っていたら、原作が漫画だった、

原作のふみふみこさんは、ひきこもりの救世主、スマホで読める電子版漫画のくらげバンチで読んでいた「愛と呪い」の作者の人だった。

小林ユウキチさんは現在、あの鬼才春風亭一之輔の一番弟子になられたそうで、役者としては活動はしていない可能性が高く、スクリーンで観れないのが残念だ。

 

くすり効いてきたので寝る

 

 

 

 

 

さんぽがつらい

一生懸命書いたのに記事が飛んだ、というあるあるはブログ書いていたら誰でも経験するんでしょうし、頑張って書いたものが一瞬にして消え去ったことを誰かに伝えたいものですよね。それで「書いた記事が消えた」っていうブログができるんですよね。

せっかくブログ開設したから真面目に書こうと思って久々にパソコン取り出したりなんかして書いたんですよ数日前。ねこが死んだ話。でも投稿しようとしたら「一生懸命復旧中ですので」みたいな表示が出て、はてなさんがちょっと止まっていたみたい。え、私が書いたものどこに行ったの?と思ったけど、まあ消えちゃうよね。どこかで下書きしないとってことだねえ。

 

散歩。

鬱改善のために、恋人から強く散歩を推奨されているのですが、散歩がつらい。

外に出ても見たくない景色ばかりが飛び込んできて苦痛なだけ。なにも見たいものがない。どれを見ても見てくないものばかりでつらくてつらくて泣けてきてしまう。

40代のおばさんが泣きながら住宅街を歩いてるの、ちょっとホラーなのでは。

今の気候はこのうえなく気持ちいいから、それは本当に外に出てよかったなあって感じるんだけど。

恋人と散歩デートで半日歩いたりするのは本当にたのしくて、めちゃくちゃ元気になるし、次の日も調子いいし、散歩効果スゲーってなるんですけど、うちの近所がほんとうに嫌いだ。

かといって、電車に乗ってわざわざ別の町へ散歩に出かけるまでの気力はない。

都会飽きたよー。

 

ほぼひきこもりなので家で観た映像など。レビューって書いたことがないので簡単な感想など。

 

恐怖チャンネル

「自由を手にするその日まで」監督:天野友二郎

くっそ渋いオープニングで幕を開け、ある職場でのモラハラパワハラ・セクハラとあらゆるハラスメントに満ちた日常を映し出す。主人公に対するじわっとした陰湿な女性性がにじみ出る攻撃は、脚本が男性であることが信じられない。あー、このタイプの女もこのタイプの女もいるいる!と思ってしまう。容易で簡単なわかりやすい「いじめ」の表現ではなくて、日常を繰り返し見せることでいかに狂っているか、いかにこれがまかり通っていて抗えなくて、絶望と諦めと服従によってでしかここにいることはできないんだと思い知らされて、それができない自分がおかしいと主人公が追い詰められていく過程を見せていくところがすごく良かった。ハラスメントキングの院長のキャラがまた格別に良かった、役者さんもハマっていた。わたし、本当にああいう人だめ。。。思考がなくなるし、どんなに言われたとおりにやっても怒られて、わたしなんかあっという間に自殺してしまうだろう。あのタイプは人生の中に出てきてほしくない。サーモグラフィーで金玉の温度測るとか天才かよ。

 

わたしは、題字とかオープニングで勝手におじいちゃん監督のイメージで観ていたから、セックスのシーンがあっさりしていて意外だった。邦画のおっさんはとにかくセックスシーンがやたら長すぎたりするから。

 

これは復讐ものなので、できれば復讐されていることに気付いて死んでいってほしかったというところが残念だった。

あと、外的要因で勃起不全に陥った彼氏が精神的充足から機能を取り戻している奇跡がいまいち納得がいかない。

血が出るまでオナニーしていたシーンは良かった。半端ない出血量だった。

作中出てくる文字がやたら綺麗だった。

とにかくめちゃ面白かったです。

この監督さんすごい。

脚本・企画・制作はもちろん、撮影、照明、録音、音響、整音、編集までやっており、さらに、美術、小道具、特殊造型、衣装も担っている。

そして、作中の音楽はすべて監督が作曲しているらしいのだが、しっかりとしたオケで演奏されるすごくかっこいい曲。

天才だ!

そしてすごく若い人だった!!!おじいちゃんじゃなかったよ!!!

 

高学歴就職難のテーマも同時に含まれており、わたしの友人にも「高学歴・逆コンプレックス」なるものを持つ人がいるが、高学歴がゆえに安定した人生を送れず、逆に学歴を言いたくないとその友人は言う。

「え、その学歴でその職業なの?」っていう反応が嫌らしい。

研究職についても生活がままならず、雇用枠のある大学が見つからないと死ぬしかない、みたいなニュースも見かける。

この作品に出てくる「彼」のように、博士号がとれずに奨学金だけが莫大に残ってしまって、、、という高学歴奨学金難民はけっこういるのかもしれない。

 

この映画の監督、天野友二郎の第2作目「脂肪の塊」が、5/25(2019)から下北沢トリウッドで上映するらしいので、調子よかったら行ってみようと思う。

 

 

 

はじめまして

読者になりたいブログがあったので登録したのですが、

賞金20万円に惹かれてりっすんに応募したものの、

ブログ書いてない人間が応募資格あるのか疑問なので書くことにしました。

中年女性、鬱で辞めるまでは介護職していました。

発達障害の二次障害で、変調性気分障害です。みどりの手帳2級。

中卒。知的ボーダー。

 

ブログを書くにあたって自分にルールを課そうと思います。

 

1,呪いの言葉を吐かない

2,幼稚なことを書かない

3,支離滅裂なことを書かない

4,ポエムを書かない

5,激痛を伴う文章は書かない

 

こんなところでしょうか。

えー、何書こう。

鬱闘病記?

 

たまーに感情が不安定になった時に起こる発作のようなものがあるのですが、つい最近のそれの時、あまりに苦しくて、もう、「人類滅亡しちゃおうね」って真剣に思ってしまったんですけど、

「人類滅亡」で検索していたら思わずくすりとしてしまった記事があったので紹介したいのに、

はてブの使い方もよくわからない。

 

いい歳なので、ほんと、

楽しいブログ書きたいな

 

 

迷いなき決断

狭いトイレの中、恐る恐る見た歯ブラシの柄のような白いスティックの窓には、「陽性」を知らせる紫の縦線がくっきりと滲んでいた。
「赤ちゃんがいる!」
開店前の薄暗いおっぱいパブの店内に私は駆け出して、「やったー!」と叫んだ。

彼と私の出会いは戦後の遺物、青線の名残りである一発屋と呼ばれる風俗街で、売春婦とその辺りのママたちに金を貸すやくざな金融屋というどうしようもない組み合わせだった。
私が地元のチンピラにこの街に売り飛ばされたのはまだ高校生の時だったが、18歳になったら家を出なくてはならないという両親との約束を足りない頭で愚直に守って、この街の店に寝泊まりさせて貰っていた。
やくざな金融屋はそんな私を不憫に思い、出会ったその夜から自分の部屋に住まわせてくれた。
金融屋は死にかけていた。
持病の喘息がかなり悪化しており、吸入器を一日中何度も使用していた。
過去に1度、心臓が止まったことがある彼は、口癖のように「俺に何かあったら延命は絶対しないでくれ」と言っていた。
夜中、まともに呼吸ができない中、「看護婦を呼んでくれ。医者はだめだ、入院になってしまうから。看護婦だ、看護婦」と私を笑わせながら冗談めかして言ったりした。
ある夜、ふと目を覚ますと、隣にいるはずの彼の姿がない。
視線をずらすと彼はベッドの縁にこちらに背を向けて腰掛けていた。
闇の中にそのシルエットがぼうっと浮かび、曖昧な輪郭がまるで生きた人間に思えず、思わずぎょ、っとした。
どうしたの、と声をかけると、夢を見た、と彼は答えた。
「ばあちゃんの夢を見たんだ」
低い声で彼はそう言った。
そうなんだ。
そう言って、それから私たちは眠りについた。
翌朝、仕事に行く彼を見送った。
回し始めた洗濯機がまだ動きを止めないうちに彼は帰ってきた。
「やっぱり気になって」
どんなに体調が悪くても仕事を休んだりしなかった彼が、おばあちゃんの墓参りに行くと言う。
彼の故郷はこの部屋から3時間ほど離れた隣の県だ。
着替えを持って行ったから泊まりになるのはわかっていたけど、それから3日経っても何の連絡もなかった。
4日目の夜、知らない男がインターホンのモニターに映った。
彼の弟だという。
「兄はもう助からないので、この部屋を引き払いに来ました」
一瞬、帰ってきた彼がいたずらをしているのかと思っていた私は、弟という男の言うことがよく分からなかった。
彼は、家族の誰にも告げずに突然帰ってきたのだという。
両親も、なぜ帰ってきたのかわからなかったと言っていた。
不思議がるのも仕方がない。
そのつい数日前に、彼が私と住むこの街で両親とは会ったばかりだったのだ。
その夜、寝ている両親を起こして病院に連れて行ってくれと彼は頼んだ。
その車の中で呼吸が止まり、病院についた時にはもう脳死状態で、蘇生はしたものの長くはないと、そういう事らしかった。
彼の部屋を出ることになった私はまた宿無しになった。
その頃はやり出した寮つきのおっぱいパブは、すぐに雇ってくれた。
私は1日働いては彼の病院へ泊まり込むような日々を送り始めた。
いつしか、彼の家族とのルーティンもなんとなく出来上がっていた。
彼の父親、母親、弟と私という4人体制で、時々家族と交代して見守った。
彼は人工呼吸器をつけて、3週間ほど生きた。
「生きた」というのではないかもしれない。
心臓が動き、機械で呼吸もするが、脳がほとんど機能していないので臓器がどんどん死んでいくのがわかった。
彼の尿管から出てくるものはもはや尿ではなかった。
赤くドロドロとしたものが絶えず流れ出続けていた。
そして、痙攣が止まらなかった。ベッドごと激しく痙攣を繰り返し、意識はないはずなのに涙を流した。
「延命はしないで欲しい」
この言葉はきっと、母親も知っていたはずだった。
だけど、できなかったんだろう。
「延命をしない」という決断が。
突然の事に悲しんだり、無力さに打ちひしがれたり、みんな疲れきっていた。
ある日、とても穏やかな日があった。
痙攣もなく、呼吸も安定していて、医者は言った。
「今夜、って事はないでしょう」
今夜はお母さんをゆっくり休ませてあげよう。
そう言って、弟と母親は帰っていき、父親と私が病院に残った。
夜中過ぎ、父親が、眠っていた私を起こした。
「すまん、代わってくれ」
私は頷いて、彼の枕元に座った。
彼の顔を見つめる。
最後に、誰よりもこの人の近くにいて、世界中の誰よりこの人の身体に触れることができたの、私なんだなあ。
やがて、規則正しい機械音の中に、父親の寝息が混ざってきたのを感じ取った私は、そっと彼の耳に口を近づけた。
「お母さんはね、弟くんと家に帰ったよ。今はね、家でゆっくり眠っているよ。お父さんはね、今寝たよ。大丈夫、みんな眠っているよ。だからね、今だよ。逝ってもいいよ」
それから、顔を離して、また彼の顔を眺めた。
5分もしないうちに、彼についている機械のアラームがなり始めた。

そうやって、私は彼とお別れした。

慌ただしく、お葬式の日を迎えた。
「おばあちゃんの命日に亡くなるなんてね」
「お迎えに来たのかしらね」
そんな声が聞こえてきた。

それからしばらく月日が経って、若い私もようやく違和感に気がついた。
もしかして。
もしかして…?
コトコトと心臓が鳴った。
薬局で、妊娠の有無がわかる検査薬を購入し、まだ働いていた店のトイレで結果を待った。
みるみる陽性の線が浮かび上がった。

赤ちゃんができてる────

嬉しい!!
嬉しい!!!!!
私は興奮した。
喜びしかなかった。
迷いはなかった。
産もう。
お母さんになるんだ。
お母さんに、なる。
未来はいっぺんに輝いた。
この先の人生に、いのちがある。
ただ、生きるんじゃない。
ただ、歩くんじゃない。
転んでも何もなかったふりをしていた生き方にはさよならだ。
一歩一歩がすべてに繋がると信じる強さが、今、この瞬間、確かにある。
これから迷う時も、見失う時も、答えがある道はきっと同じ方向を指している。
私が繋いでいく。
世界は続く。
「やったあ!!!」
私はまた叫んだ。
迷いなき決断を下した、18歳の初夏だった。

#「迷い」と「決断」

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