OL’s blog

ちょっとづつ変わっていきたいと思ってるOLの日常

8月

8月

OLがお休みをとって健康診断にいく
久々の休みはゆっくり起きて少し掃除をし
電車が遅れたのに何事もなく受付は済んだ。

思いの外あっという間に終わった健康診断。
待ち時間は更に短い。
1、2ページ雑誌をめくれば名前が呼ばれる。
流れ作業
ベルトコンベアに乗せられながら
様々な検診をうけているうちに
自分の所在が不安になる

早く終わったから
新宿でエスニック料理を食べよう
昔、友人と行ったそこで
となりの女性がすすっていたあの透明なスープと白く美しい麺が
ずっと気になっていた
1人でいる雰囲気がさまになる
そんな人がいるとついつい目がいってしまう

例えば小田原ヒルトンの大浴場で
ひとり背中を丸めて本を読んでいたひと
白い背中が綺麗だった
友達の失恋に急遽決まった金曜出発の旅行だったのだけど、1番印象に残っている。

涼しいのに蒸し暑い
駅のホームにはサラリーマンが沢山いて
電話をしたり、同僚と次の商談について話し合ったりしている
すこしだけ取り残されたような
嬉しいような気持ちになる

夜は彼の会社の人の家で花火をみる
あさ
青砥駅に6時半だからね
玄関からひょっこりと顔を出して
笑顔の彼は言った

雨が降ったら中止


その雨を心待ちにしているのは
不思議なことだ

街の記憶

11月

用があって、学生時代よく出没した街へ行ってきた。
友達とのご飯はもちろん、ゼミ会、デート、ちょっと抜け出してお茶…
大学から少し離れた所にあるこの街にはたくさんの思い出が詰まっている。
1人で雨の降りそうなこの街を歩いていたら
初恋に浮かれていた頃の気持ちが蘇ってきた。
風の匂いやその感触と一緒に。

わたしは全く方向音痴で
何回か行ったお店ですら1人で行けない程なのに、どうしてだろう
彼と行ったお店を2つも見つけてしまった。

少し肌寒い空気の中で
そのつど胸がとくん、となって
目頭がじわんと温かくなる。

遠くなってしまったあの頃の気持ちが懐かしくて、祈る様な思いで慎重にゆっくりと手にとってみる。
ふわふわと浮かんで行く想い出に囲まれながら、好きだったなあと。
こんな気持ちにさせてくれた彼に感謝だなあ、我ながら上出来な恋だったなあ。
なんて。

想い出は美化されるというけれど
それって最高。
こんな素敵な想い出を沢山引き連れて
歳を重ねていけたらいいな。
そんな事を思った1日でした。