瓦礫と化した人間

気まぐれに初めてみました。

カフェ野ゾンビ子の良さについて書き連ねてみた。

みなさん、バーチャルYoutuber(=V Tuber)をご存知だろうか。

登録者数140万人を突破したキズナアイを筆頭に、今ネット界隈ではブーム到来している例のアレだ。そんな僕もブームに乗じて、少しばかりハマっていた。(そんな僕はねずみさんです。)

 

昨年末からの「のじゃロリ(以下略)」ブーム以降、

様々なVTuberが雨後の筍の如く、凄まじいスピードで乱立していた。 

お世辞にもクオリティが高いとは言えないものも存在した。

 

そんななか現れたのが、カフェ野ゾンビ子である。

彼女の初投稿日は2018/1/05(チャンネル開設は2017/03/15

最初の動画内容はありきたりな自己紹介動画。

 

彼女を一言で形容するならば”ゆるい

どれくらいゆるいか?

 

 

「なんでゾンビかというと・・・」

 

「なんだっけ?」

 

このくらいである。

ゆるゆるである。

 

設定のゆるさと喋り方のゆるさ。

そして、終始何も起こっていないのに笑っている。

なにがそんなにおかしいのだ。

  

コメント欄では「ゾンビだから脳みそ腐っている」と言われる始末。

 

この時の僕の評価は

 

「個性を出そうととりあえずアバターを個性的にしたが、あまりに適当すぎて

 

やってることは他のVTuberと差別化できていない」 

 

ぐらいにしか思っていなかった。

彼女のことを量産型のひとつとしてしか見ていなかった。

実際、しばらく彼女の動画を見ていなかった。

 

しかし、この動画を皮切りに流れが変わりはじめる。

ゾンビ子が唯一の友達である「たかし」を紹介するという動画である。

 とりあえずは動画を先に見てほしい。

 

 

 

 

途中までは普通に「たかし」の紹介をし、プレゼントを渡すのだが、

突然、銃声が鳴り響き、たかしは殺されてしまう。

 

後の説明で生きた人間が突然入ってきてたかしを撃ったのだと説明される。

 

あまりの急展開。

 

しかし、ゾンビ子は笑い転げている。 

 それがもうおかしい。たかしの不憫さがかえっておかしく思えてくる。

一見シリアスな展開なのに、彼女の明るさやゆるさで、何だかよくわからない感情にさせられる。

 

なお次の動画では一転、シリアスな展開からはじまる。

 「大変なことが起きました。人間に襲われました・・・」

 

所々シリアスではあるんだけど、必ずどこか狂っていて、

彼女の持つ独特のゆるさと明るさも相まって基本的にはおもしろおかしく、それでも確かにストーリーが進行していく感じが好きだった。

 

 

 そして...

「こんにちは~~~。異世界バーチャルYoutuber、カフェ野ゾンビ子で~~~~す」

いつものゾンビ子ちゃんが質問に答えるという動画内容。

 

そこにたかしを撃ち殺したであると思われる人間が銃声とともに現れる。

 

ゾンビ子は自ら拾ってきた金塊で応戦する。

 

彼女は、勝利した。

(人間の動きや吹っ飛び方はご愛敬。)

 

動画の最後で彼女はこう言う。

 

「たかし、やったよ・・・」

 

 その言葉を聞いたとき、僕は彼女が生きているように感じた。

ここではない異世界で彼女は確かに生きているようだった。

 

正直、動画全体に漂うグダグダ感は否めないし、そんなに気を引き締めて見るものでもないかもしれない。

ただ今までバーチャルの特性を生かして、ストーリー性をもった動画展開をするVTuberはあまりいなかった。ある意味では普通のYoutuberやゲーム実況者と変わらないようなVTuberが多い現状において、彼女の試みは評価されるべきだと思う。(近いので言えば、げんげんもそうかもしれない)動画を配信していくうちに少しずつ状況が変化していく形態は、彼女が実際に異世界で逃走を続けているという感覚を私たちに与えてくれる。(それが演出と知りながらも)

 

 

今のところVTuberという存在は目新しさで人々の興味関心を惹いている状況だと思う。

その目新しさが失われたとき、カフェ野ゾンビ子の動画形式は新たなVTuberの道を示すものになるのではないか、と勝手に「最後の希望」的な存在に祭り上げておく。

(おそらくVTuberというジャンルは一つのジャンルとして確立し続けると思うけど)

 

これからもカフェ野ゾンビ子さんの動画展開とVTuberの今後には注目していきたい。もし少しでも興味が湧いた方は、彼女のチャンネル「Zombi-Ko channel」をチャンネル登録お願いします。

 

 

 

(補足) 彼女は歌も歌えるゾンビなんですよ。すごくないですか。

普段あんなにも明るいのに、こんな歌を歌われたらもう・・・。