ビシュケクからカザフスタンのシムケントへ
だいぶ昔の話になってしまいました。この記事を書いているのは、イランのヤズドからマシュハドへの夜行バスの中です。怠惰にもほどがあります。
さて、キルギスの首都ビシュケクからカザフスタンの国境越えについての話です。
ビシュケクはカザフスタンとの国境付近に位置しており、カザフスタン各都市へのアクセスが非常にいいです。
例えば、カザフスタンの南東部にはアルマトイ(英語的発音だとアマルティ)という旧首都であり現在も経済の中心もあり、また、こビシュケクから最も近い国境から北上するとシュー(現地語的発音だとチュー)という、交通の要衝にたどり着けます。(鉄道で首都のアスタナだったりシムケントに行けます。)
そんな中でどのように自分がビシュケクからシムケントに行ったかを紹介したいと思います。
そもそも
まずはじめにですが、自分はこの度シルクロード横断旅行をしようと思っていましたが、色々なルートがある中で、カザフスタンにはそもそも行かない予定でした。というのも、いくつかのサイトを見中で、中央アジアの中で物価が高いという情報を見たからでした。
しかし、ビシュケクで私が泊まっていた「南旅館」の中央アジア(というか旧ソ連圏)に詳しい人が、今(2019年1月下旬当時)はカザフスタン通貨暴落してということで、急遽行くことにしたのです。
旅の途中途中で航空券を予約していた(タシケント->バクー、テヘラン->イスタンブール)ので、航空券や予算の制約があるので多くのところには回れず、カザフスタンはトルキスタンだけ観光しよう、と決めました。
ですが、いざ出発の前日となりトルキスタンの宿情報を調べると、Booking.comにおいて、宿が極端に少なく、また貧乏人の私にとって高い宿しかなかったのです。
ということで、トルキスタンまでのアクセスが良く、またビシュケクからも遠くはない場所、ということでシムケントに宿を選びました。
ビシュケクからの国境越え
①ビシュケク市内->バスターミナル(マルシュルートカ)
②バスターミナル->コルダイ(ミニバス、アルマトイ行き)
③コルダイ->シムケント(乗合タクシー)
①
まず、ビシュケクからカザフスタンに行くならば、多くの場合、オシュバザール近くのバスターミナルに行く必要があります。
私は南旅館に泊まっていたので、 番のマルシュルートカに乗る必要があります。(一回あたり10ソム)
バス番号は175か285か333です。マルシュルートカの乗り換えアプリのようなものがあるので、そちらを使いましょう。
私の場合は、宿の管理人のおばあちゃんがたまたまオシュバザール近くまで予定があるということで息子さんに送ってもらう予定だったらしく、それに乗せてもらいました。
②
2019年1月末当時で、コルダイまで行きのバスはありませんでした。ですので、アルマトイ行きのバスを見つけましょう。
ただ、バスターミナルにいる人に、コルダイまでというとそんなものはない、と言われるので、アルマトイ行きのバスを紹介してもらい、コルダイで降りると交渉すればいいでしょう。
料金は、あまり覚えていませんが、200~300ソムぐらいだった気がします。
③
コルダイで降りると、国境越えです。特に困ることはありません。いたって簡単な国境越えです。
国境を越えると、沢山のタクシー運転手が、あなたを捕まえようとしてきます。値段交渉を頑張りましょう。
「チムケント、チムケント」と行っていれば向こうが料金を行ってくれます。料金は5000テンゲでした。
どこもこれ以上は下げてくれないので、そこらへんを着地点に交渉を頑張ってください。
また、シムケントに行くのに、コルダイからシュー(チュー)まで行って、そこから鉄道も考えましたが、時間的にも、値段的にもタクシーの方が良かったです。
冬の中国・キルギス間の国境越え
かなり辛い国境越え
この記事を書いているのは、およそ国境を越えてから1ヶ月が経ってからで、
そのため、記憶が明確ではないところがありますが、メモを頼りに書いていこうかと。
ネットには、中国からキルギスの国境越えの記事がいくつかみられます。
ですが、どれも夏の記事ばかりです。(当たり前です)
従いまして、冬に行った私の国境越えの経験は非常に貴重というわけで、書いていこうと思います。
Itinerary
一般的に、中国側でこの国境越えの拠点となるのはカシュガル(喀什)という都市です。
ですが、私はウルムチから移動を開始しました。
多くの記事では、カシュガルを9時に出発するバスで国境付近のイミグレまで向かいます。
ですが、私は11時ごろにカシュガルを経ちました。
大体このような感じです。
5:30 起床。ウルムチ空港へ出発
10:00 カシュガル空港着
10:30 カシュガルバスターミナル到着
11:00 タクシーチケットを購入し、(ウルグチャット行き)乗合タクシーに乗車①
13:00 イミグレの入り口に到着②
16:00 イミグレが休憩だったので、この時間まで休憩。イミグレの入り口を通過し、荷物検査の建物へ
16:30 イミグレを通過し、キルギスとの国境へ③
18:00 国境を越え、キルギスのイミグレへ(イルケシュタム)到着
18:00 オシュまで行くタクシーを待つ
22:45 オシュのホステルに着く
赤字で書かれているところは少々トリッキーな箇所だったので、しっかりとします。
何でこんなタイムラインになったか
大体の人が、カシュガルから、わりかし余裕を持って国境越えをします。
しかし、私は上記のように慌ただしい日程になりましたが、それは冬季に新疆ウイグル自治区を旅する難しさによるです。
新疆自治区はご存知かもしれませんが、ウイグル人など少数民族が住む地域で、中国政府による弾圧(?)・抑圧がなされています。そのため、外国人が泊まれる宿に限りがあります。
外国人が泊まれるのはユースホテルか星5などのグレードの高いホテルです。生憎、冬季は旅行者が少ないためか、ユースホステルは閉まっていました。
期せずして、人生で初めての高級ホテルを経験しました。(ヒルトンや品川プリンスホテルは高級ホテルに入りますか??)
貧乏バックパッカーにこの地域は辛い、ということで新疆自治区を1日で出る羽目になったのです。
移動費と詳細
さて、移動費ですが、メモをとり忘れていたこともあり、完全なものではないということをご了承ください。ただ、他の方のサイトをみてみると大体自分の記憶と一致してはいるので、ある程度の信頼性はあるのかな、という次第です。
ウルムチ市内〜ウルムチ空港
タクシー。60元
ウルムチ〜カシュガル
8000円
カシュガル空港〜バスターミナル
タクシー、60元。多分ぼられています。バスターミナルは鉄道駅の斜め前にあります。ですので、駅に向かってと言い、近づいてきたらバスターミナルを指差してあっちいって!と言えば良いでしょう。
ちなみに、stationもbus terminalも通じません。
バスターミナル〜ウルグチャット(ウチャ)
Itineraryで書いた①の詳細です。
乗合タクシー、29元。窓口でウチャ!といえば伝わります。
ちなみに、おっさんが俺のタクシーに乗れと誘ってきますが、30元追加で要求してきました。不思議に思って窓口のおばちゃんに確認したら、
「カスタム(おそらくイミグレのことを指している)に行くために、そのぐらいかかる」とのことで、この人は騙してきそうな顔をしていないな、ということで信じました。
実際に、タクシーはウルグチャット中心部で全員を降ろし終わった後、自分をイミグレまで連れて行ってくれました。ただ、30元の価値はないと思われます。
タクシーには漢民族の女の子(可愛い)1人と、ウイグル人が3人ほど乗っていました。ウルグチャットにいくまでに検問を越えなくてはなりませんが、
検査を受ける必要があるのは、外国人とウイグル人です。漢民族はスルーされます。
ここの、警察官は、脳みそ詰まってるのか?というぐらい作業が遅いです。
国境越えで一番腹が立ったパートです。
ウルグチャットイミグレ①
ウルグチャット〜イミグレ入り口、タクシー、30元
Itineraryで書いた②の詳細です。
ここは中国側の出国手続きをする場所ですが、実際の国境からは100km以上離れています。また、荷物検査を受ける建物に入るための荷物検査が行われます。
入り口には、窓口の対応時間が書いてあります。冬季と夏季で時間が変わるようです。ゲートを潜ろうとすると、今の時間は休憩だ、と言われます。
ただ、休憩は14時ぐらいからだったのですが、まだ、30分以上はあるので、何でだ?と言っても、明確な答えは得られず、ラチがあかないので、休憩が終わるまで待ちました。近くには食堂があるので、そこで時間を潰しましょう。
ウルグチャットイミグレ②
タクシー、400元
ゲートが開くと、手荷物検査をする建物に行きます。ゲートの先にはキルギス側国境のある、イルケシュタムまで連れて行ってくれるタクシーがあります。
イミグレ入り口から手荷物検査の建物まで、少し距離があり、タクシーはまずそこに行きます。ドライバーによっては、この距離も別に請求するようです。
私は請求されませんでした。
手荷物検査場からイルケシュタムは400元かかります。
それは高いな、と思い値下げしてくれ!と駄々をこねたら国境管理官に怒られました。
それは適正価格だと。
また、この手荷物検査場では、手荷物検査の他に、旅行の目的などをインタビューされます。手荷物検査にはカメラやスマホ、パソコンのチェックも含まれます。
過去に、この検査を拒もうとした、元ミュージシャンの日本人旅行者がいて、管理官にケツを蹴り上げられたそうです。
ここを越えたら、あとは楽です。
中国国境〜イルケシュタム(キルギス側イミグレーション)
この間に広がる景色はまさに絶景です。こんなに苦労してまで、人がここを訪れる理由はこれか、と納得します。
ただ、残念なことに、写真の撮影は禁止されています。まぁそれでも監視はされていないので、撮る撮らないは個人次第かと思います。
道中いくつかの建物を見かけますが、みる限り軍人のキャンプ地です。さすが、国境付近という感じです。
また、建物の側面には、習近平は中国国内の民族の融和の象徴、のような寒々しい文章が書かれています。
また、モンゴル帝国はこの広大な大地を駆け巡った人が創ったものか、と思いに浸ると、人間の力にロマンを強く感じます。
タクシーが送ってくれるのは、中国側国境までです。
国境とイミグレーションの間には7kmほどの距離があり、また、起伏もあります。
真冬の寒く、また足元の悪い中歩くのは無理だな、と思い、トラックをヒッチハイクしました。夏場はぼったくりタクシーがいるようですが、冬場にはそんな人はいません。
イルケシュタム〜オシュ
タクシー、20ドルと130元。
国境を越えて困ったことがありました。タクシーが1つもなかったのです。ただ、イミグレの脇には食堂があり、たむろしているキルギス人がおり、その人がタクシーを呼んでくれました。
タクシーの運転手は、足元をみてきた料金をふっかけてきましたが、背に腹は変えられず。。泣く泣く払いました。
実際にオシュまで行ってみると、そのぐらいの額の価値はあるのかな?とは思いましたが、やはり、キルギスということを含めて考えると、ぼられています。
まとめ
飛行機を除き、ざっと移動費は1元=16円、1ドル=110円として考えて12584円かかりました。
このように高くついたのは、旅行者が私しかいなかったことによります。
夏に行けば、旅行者がたくさんいるため、その人数分でシェアすることができます。ですので、高くても半額以下に収められるはずです。
また、カシュガルで空港からバスターミナルに市バスなどを使えばもっと安く行けますが、私にとって一刻も早く中国を出ることが第一だったので、そこらへんは目をつぶりました。
ちなみに、この移動は金曜日に行いましたが、国境は土日は閉まります。
話はそれますが、この国境越えを通して、民族差別を目の当たりにし、日本人として生まれたことの幸運を強く感じました。日本人はやはり、この世界においてかなり恵まれていると思います。
そして、恵まれている人は、その余裕を以って、社会に貢献する義務があるとも考えます。
貢献の仕方は人それぞれですが、僕は自分の周りの人を幸せにすることだと思っています。人は人に優しくされた分だけ、他の人に優しく接することができると思います。それを旅の中で感じました。
そんな小さいことで世界や社会は変わらないのかもしれないけど、それでも少しでも良くなるなら、常にその気持ちを意識して生活しようと思うばかりです。
ウズベキスタンでの鉄道の乗り方について
ウズベキスタンでの鉄道の乗り方
どうも、見出しの通りです。
私はどちらも同じ回数ぐらい乗りましたが、鉄道の方が現地の人と触れ合えてよかったなぁという感想です。
中国でも鉄道に多く乗ったせいか、手続きが非常に簡単に思えました。
経験があるからそう思うのでしょうが、いずれにせよ、ウズベキスタンでの鉄道の乗り方は簡単です。
①駅舎脇にあるチケットセンターで購入
②荷物検査を受ける
③鉄道に乗る
この黄金の3ステップです。
①駅舎脇にあるチケットセンターで購入
チケットセンターの場所は駅によって異なります。すぐ脇にあったり、100mほど離れていたり、など。。
ですが、駅の近くにいる人に「チケット」と言えば、概ね理解して案内してくれます。
ちなみに、チケットセンターのことをロシア語で「カッサ(касса)」、チケットのことを「ビレット(билет)」と言います。
僕の経験則として、私はこれこれしたいんだ!と英語でしっかりと語るよりも単語をいった方が、相手も困惑せず助けてくれる傾向があります。
チケットセンターでは、どこに行きたいのか、何時に行きたいのか、座席の希望を聞かれます。
大体、向こうが英語を少しでも知っている人を呼んでくれますが、いなかった場合は頑張りましょう。Google翻訳でロシア語をダウンロードしておくと、オフラインでも使えるので楽です。
②荷物検査を受ける
駅舎に入るためには、手荷物検査・身分証明・チケット提示が必要です。
基本的には何の問題もなく進みます。
③鉄道に乗る
チケットに書いてある座席に座りましょう。大体チケットセンターで、何号車の何番座席かを教えてもらえますが、鉄道の入り口にはスタッフが立っていますので、わからなくなったらチケットを見せて聞きましょう。
ウズベキスタンの鉄道は乗ってから本領発揮します。
日本人が珍しいのか、やたら声をかけてきます。
英語を話せる人はいないか、と同じ車両の人に呼びかけたり、親族に電話して、英語を話せる甥っ子と僕を繋いだり、と世話を焼いてくれます。
このような体験はひとり旅の醍醐味です。
また、声をかけるだけで終わらないのがウズベキスタンでの鉄道旅です。
同じボックスに座っている人が中年の男であれば、ほぼ間違いなく、ウォッカの誘いがきます。もちろん、ストレートです。
面白いことに、ウズベキスタンの鉄道では、乗客にお茶が提供され、茶碗も渡されます。その茶碗でウォッカのイッキ、回し飲みが始まるのです。
多くの乗客は、ご飯だったりつまみを持ち込んでいるので、それも勧めてくれます。美味しいです。
それで全部を飲んだら、大体各自寝ます。あとはゆっくりしましょう。
長距離の移動の場合、寝台列車の形式になるので横になれる事が非常に助かります。
以上が、ウズベキスタンの鉄道の乗り方です。
中国での移動方法 Railway and Airline
中国での移動方法
さて、今回は中国を旅行した時に私が利用した移動方法について簡単にまとめたいと思います。
中国を旅行した際に、私は
飛行機
この2つの方法で移動しました。
基本的に、旅費を抑えたかった私は鉄道を多く利用しましたし、海外旅行をする方であれば、飛行機の乗り方についてはある程度理解があると思われますので、
ここでは中国での高速鉄道の乗り方について書いていきたいと思います。
高速鉄道
高速鉄道の安全性
中国の高速鉄道と聞いて皆さんはどう思うでしょう。10年ほど前に、高速鉄道の脱線事故が報道されたこともあり、不安視する人もいるでしょう。
私の経験から言わせてもらえば、基本的に日本の新幹線と同じ、という印象です。
南京でであった現地の中国人青年に言わせれば、中国の高速鉄道はスペインの高速鉄道と世界一を争うくらいだ、というほどです。
乗る前は流石に盛りすぎだろう、と思ってはいたのですが、世界一を自称するだけはあって、車内の清潔さやスピードは申し分ありませんでした。
スピードに至っては、時折日本の新幹線より速いのでは、というほどでした。
チケットの購入方法
チケットの購入方法は、
事前購入
窓口その場での購入
とありますが、私は事前購入しかしませんでした。海外旅行者で、そこまで海外向けに観光地化されていない(たぶん)中国を旅するには、事前購入がお勧めでしょう。
私のやり方では
①ネット(アプリ)で乗りたい高速鉄道を購入
②駅のチケットセンターでチケット発行
③駅に入場
④電車に乗車
この4つのステップを踏みました。直接購入の場合は①のステップが省かれます。
①について
私はTrip.comというアプリを事前にダウンロードし、こちらを使ってチケットの購入をしました。こちらのアプリでは、鉄道以外にも、飛行機やホテルの予約もできます。さらに、中国外の飛行機の予約にも対応しています。
チケットの予約が完了すると、チケット予約IDのようなものが発行されます。こちらはチケットを発行する際に必要になります。
こちらはVPNなしでも使えます。
②について
こちらのステップが少々面倒です。
駅につくと、入場口とは別に、チケットセンターがあります。チケットセンターの場所は、漢字のニュアンスからもわかりますし、Ticket Officeのように英語も併記されているので、特に迷うことはありません。
私(Trip.comを利用した)場合、スマホとパスポートを提示する必要があります。
①で書いた通り、チケットの予約ID表示された画面とパスポートを提示してください。
③駅に入場
駅に入場するためには、荷物検査と、チケットと身分証明書(旅行者の場合パスポート)の提示が必要になります。
ですので、入場する前に、いつでも提示できる準備をしましょう。
荷物検査といってもそこまで、厳重なものではないので安心してください。
駅によっては、現地人が入場口にてICチップが埋め込まれた身分証をタッチして入場しています。
その場合は、入場口の側に立っている係員にパスポートとチケットを見せて、非常口?から入ります。
④鉄道に乗車
あとは乗車するのみです。場合によりけりですが、出発時間の数分前に乗車を締め切る、みたいなアナウンスを聞いたような気がしたので、早め早めの行動が大事です。
車内には、給湯器もあり、カップラーメンを持ち込めばそれを食べることができます。こういうところを見ると、世界一と言えなくもないかな?という感じがします。
ただ、床に痰を吐き捨てるオヤジもいますので、それを考えると世界一とは言えませんね。
飛行機(国内線)の乗り方
私は新疆ウイグル自治区のウルムチからカシュガルまで飛行機を利用して移動しました。
移動した場所が場所ということもあり、セキュリティレベルは多少高めなのかな?という印象です。ただ、他のところを知らないため、客観的なことは言えないのでご了承ください。
飛行機については簡単に書きます。
①空港入場
②荷物のチェックイン
③パスポートコントロール
④荷物検査
⑤搭乗
①空港入場
こちらについては、鉄道の乗り方と基本的には変わりませんが、チケットを見せる必要はありません。
②荷物のチェックイン
至って普通のチェックインです。
③パスポートコントロール④荷物検査
こちら国内でにも関わらず、パスポートのチェックがありました。
⑤搭乗
荷物検査をパスしたら、あとはただ時間を待ちましょう。
以上これらが、中国での移動方法です。
セキュリティが、日本と比べて厳重だな、と思いました。
ですが、色々な国を旅してみて、逆に日本がゆるすぎるだけだな、という結論に至ってます。正直、テロなんて起こし放題です。
しばらく前に、新幹線で殺傷事件が起きましたよね?そういうことです。
冬のパミール高原を越えて
パミール高原のことをご存知でしょうか??
名前の通り高原ですが、タジキスタンに位置しています。
タジキスタンは「世界の屋根」と表されることがありますが、それはパミール高原一帯の標高が高く、まるで世界全体の天井かのようにそびえていることから名付けられたようです。
パミール高原は(要出典)中国、インド、アフガニスタン、タジキスタンと多くの国に跨る山脈であり、非常に厳かです。パミール高原の東部にはヒマラヤ山脈があることからも、その雄大さは想像がつくことかと思います。
パミール高原は平均標高000m(要出典)と言われており、軽い旅行で行く分には、少し骨が折れる場所です。
しかし!それでも毎年訪れる人がいることが示すように、この土地の自然が魅せるモノは多少の苦労(長距離移動による腰の破壊、交通費)を払ってでも味わいたい、唯一無二な存在なのではないかと、思います。
実際私も訪れて、脳汁が溢れ出ました。そんなパミール高原と体験談を紹介したいと思います。
パミール高原の見どころ
パミール高原の見どころは、大きく分けると、
M41道路
ワハーン回廊
この2つです。
M41は世界で2番目に高い場所を走っている幹線道路と言われており、1番高いところで4280mほどです。富士山を軽く越えてしまいます。
書いていた時は知りませんでしたが、オシュとムルガブの間には4655mの地点がありました。ビックリです。
ワハーン回廊はアフガニスタンとの国境沿いをある道で、仏教寺院の遺跡であったり、マルコ=ポーロが訪れ、書き記した場所と言われています。
私はこの旅で2つとも行こうと思ったのですが、地元民曰く、冬にワハーン回廊を渡るのは難しい、とのことです。
また標高が低くて2000mの観光地で、しかも冬ということから、観光客自体がそもそも少なく、そのため宿は冬季休業しているところが多く見受けられます。
タクシーのおじさんが大体厚意で探してくれますが、冬場は宿に苦労する、ということだけ頭に入れておくといいかと思います。
何人かの過去の旅行者のブログを見てみると、ワハーン回廊の方が素晴らしい景色だったと書かれていたので、とても残念です。
拠点となる街
パミール高原を旅する上で、拠点となるのは
ホーログ Khorog
イシュカシム Ishkashim
ムルガブ Murghab
の3つの街で、上の街に辿り着くために、パミール高原の都市ではありませんが、
ドゥシャンベ Dushanbe
オシュ Osh
も使うことになると思います。オシュだけはタジキスタンではなく、キルギスです。
ワハーン回廊については、体験ベースで書くことはできませんが、
ホーログからイシュカシムにまず移動して、イシュカシムを拠点に移動する、というのが便利らしいです。
ワハーン回廊にはヤムチュンという温泉に入れるところであったり、沢山みるところがあるので是非いってみてください。
ちなみに、ワハーン回廊はイシュカシムとランガルを結ぶ区間のことを呼ぶようです。
ホーログ-イシュカシム-ランガルは各区間4時間程度で移動できるそうなので、そこまで長旅にならずに済みそうです。
また、ランガルからM41に合流する道がありますが、ここを通る車が少ないことや、ホーログから合流地点までの絶景ポイントを見逃すことを考えると、おススメできません。
ですので、ワハーン回廊とM41を両方楽しみたいのであれば、
ホーログとイシュカシム(ランガル)の往復と
ホーログ⇄ムルガブ のどちらか片道がおススメです。
また標高が高いと、高山病が心配なところです。基本的に車で登るため身体が追いつかないまま、強制的に標高が高いところに留まらざるをえないため、高山病にかかりやすくなります。
それが心配な方は、ドゥシャンベ→ホーログのルートをお勧めします。
ドゥシャンベとオシュはいずれも標高800m台ですが、ホーログは2000m、ムルガブは3600mと、大きな開きがあります。
ホーログである程度体を慣らしてからパミール高原を渡ることをオススメします。
移動手段とお金
移動は基本的に車です。ホーログやムルガブには空港もあることから、飛行機も使えそうですが、飛行機を使ったら、もはやタジキスタンに来た意味がない!と、思います。
車を使いましょう。車の場合、
チャーター
現地民と乗り合い
の2択があります。
チャーターだと、自分の好きなところで止まって写真を撮って、と自由がきくため、満喫できますが、その分お金がかかります。僕は1人旅ですし、オフシーズンだし、旅人同士で集うこともできず、社会人でもないので、お金もない。。
と無条件で乗り合いタクシーに決まりました。ただ、学生でも3〜4人なら全然出せる値段だと思います。
ゲストハウスのスタッフはランドクルーザーの乗り合いタクシーに乗ることをお勧めしてくれましたが、それは本当にそうだと思います。安全性がケタ違い。
乗り合いタクシー料金は
ドゥシャンベ→ホーログが300ソモニ(400ソモニ)
ホーログ→ムルガブが150ソモニ(200ソモニ)
です。
括弧内の料金は助手席料金です。このぐらいの値段なら、助手席に乗った方が景色を楽しめますので助手席にしましょう。
また、実際に乗ってないので、確かな情報ではありませんが、ホーログ→イシュカシムは乗り合いタクシーで50〜100ソモニだそうです。
もちろん、チャーターの方が楽しめるとは思いますが、乗り合いタクシーでもその70%は少なくとも楽しめるんじゃないかな?と思います。
所要時間は冬場でドゥシャンベ→ホーログが18時間
ホーログ→ムルガブが6.5時間程です。
それぞれ休憩含みます。
結局のところ、全てのスポットを巡ることはできないけれども、それでも冬のパミール高原って行く価値あるんじゃない?という結論です。
こんな幻想的な有り様を見たことはありません。パッと思いつく限り(行ったことはありませんが)ウユニ塩湖ぐらいなんじゃないかな、と思いました。
写真を載せますが、写真では伝わりきらない凄まじいものがありました。
40時間の成都-ウルムチ間夜行列車の旅
どうも。シルクロード横断旅行中のものです。
シルクロードを横断するとなったら、何を使って横断すればいいのでしょう?
飛行機?バス?電車?
「深夜特急」という世界を旅する本がありますが、その題名からも想像されるように、電車をイメージする人が多いのではないでしょうか?
費用をなるべく抑えたい、と考えていた私は
「それっぽさも味わえるし、電車の中にいればお金使わんし、節約できるっしょ!」
寝台列車の様子
「Soft Sleeper」「Hard Sleeper」「Hard Seat」が選択肢としてありますが、「Soft Sleeper」は13000円以上します(飛行機と大差ない)し、腰痛持ちに椅子はきつい。しかもHardて。。
ということでHard Sleeperを選びました。お値段8500円ほどです。
車両はいくつかのブースに区切られ、1つのブースに3段ベッドが2つの計6個あります。
私は、真ん中のベッドに配置されておりましたが、2段目のベッドはあぐらをかくと上のベッドに頭が当たるため、本当に寝るしかできない。。
1番上の段はわかりませんが、1番下のベッドは座っても上に頭がぶつからず、快適そうでした。
もちろん、ベッドには布団と枕が支給されています。基本的に車内ではヒートテックとGパンだけ着て過ごしていましたが、寒さを感じることはありませんでした。
寝台列車での食事
食事は基本的に、電車に乗る前に買いだめして持ち込んでいる人が多かったです。車内販売も行われていましたが、中国語わからないし、お菓子がメインで売られていたので食事としてはちょっと。。という感じです。
また、ほとんどの人はカップラーメンを食べていました。ここからも想像できるように、車内には給湯できる場所があります。
また、中国のカップラーメンは自分の観測できる範囲でカップの中にフォークが付属して入っているため、自分でフォークを用意する必要はありません。
中国のラーメン、日本とは違う味だし、日本の方がうまいと思うけど、まぁうまし。
電車内でのTips
電車内での事情がわからないと色々困ることがあるでしょうが、自分が少し戸惑ったところを少しピックアップします。
・10時に消灯
まぁどの国の寝台列車もそうだとは思いますが、消灯されている時間があります。
10時きっかりに、ということもありませんが、概ねそのぐらいの時間に消灯されます。
・チケットを預ける
電車に乗り込み、発車すると車掌さんが各人のチケットを回収に来ます。回収の際には身分証明書(パスポート)も同時に見せました。
また、チケットの引換券?のようなものを代わりにもらったので、無くさないように注意しましょう。
・電波がない
あまり地理には詳しくありませんが、成都-ウルムチ間を移動する際にはタクラマカン砂漠を通ります。通ってなくても、かなり辺鄙な場所を通ります。
したがって電波がないor限りなく弱い状況になります。中国人の人はいたって普通に使えてましたが、旅行者向けSIMカードを使っていた私は電波が弱かったです。
また、鉄道内に無料wifiが飛んでいますが、その電波ではVPNを繋いでもGoogleだったりを使えませんでした。
・充電スペースはある
ベッドの他に通路にはご飯を食べる机と椅子、コンセントがあります。椅子は各ブースにつき2席あります。机とコンセントは1つだけで、コンセントに関しては常に使われていると思っておいた方が賢明でしょう。ですので、いくつかのポータブル充電器は必須です。
おわり
以上が寝台列車の概要ですが、
わりかし寝れたので環境が悪いということはないと思います。
旅の醍醐味感溢れていたので乗ってみるのはいかがでしょうか。
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実はおもてなし国家の中国、旅行中なんども助けてもらいました
さてさて、また前回のポストからだいぶ日が空いてしまいました。
ついに中国を抜けて、お隣の中央アジアの1国家キルギスに来ています。
自分の自堕落さには辟易としますね、このようなとき。
おもてなし国家中国???
「おもてなし」という単語で「中国」を形容すると、違和感を覚える人もいるのでは?と思います。
いや、おもてなしは日本人のお家芸でしょw中国人は自分勝手そうだし、おもてなしなんかww
と思われているかたもいるでしょう、たぶん。
いやぁ、実際のところ、体験ベースではむしろその逆で、中国の方が日本のおもてなしのそれよりもスケールが大きかったです!
(そもそも、おもてなしは受け手の評価によって決まるものなので、日本の方がいいと言う人もいるでしょうし、それでいいと思います〜)
黄山登頂口にて
以前僕は黄山という絶景が拝める場所へ向かいました。黄山駅から出発する地元の乗合バスに乗車することから始まったのですが、
乗合バスということもあり、ローカル客がほとんどで、また中国には日本以上に?英語を話す人はいません(割合での話)
そこで当然、中国語を話せない外国人である私は運賃などの支払いについて戸惑う場面が多くあるわけです。事前にある程度調べて行きましたが、情報が最新のものではないこともあり、余計に。
そこで、バスのおじさんは身振り手振りで伝えようとしてくれたり、また同乗者に翻訳アプリを使って通訳してくれと、他人を巻き込んでまで助けてくれました。
同乗者の青年たちは、見かねた私に「一緒にくるか?」と誘ってくれ、ありがたく一緒に登山することになりました。
そしてついに入山!と意気込んでいると、入山料が思いの他かかることを知りました。
入山料はあるだろうなとは思ってはいたので、日本円にして3000円ほどは持っていたのですが、移動費などで、入山チケットの窓口を前にする頃には、入山料の150元も手元には残っていませんでした。
アリペイもWechatペイもユニオンカードも持っていない私は、支払いの手段がありません。そして、周りにATMもありません。
そうそこで、普通であれば私の黄山ライフは詰んだはずです。
しかし、なんとその青年は見かねた私に入山料の不足分を出してくれたのです!
しかも大学生ということからもお金をそんな持っているわけではないであろうにも関わらず泣
そしてなんとか登山することができたのですが、道中もお菓子などをくれたり、途中の休憩スポットでおごってくれたり。。感謝してもしきれません。。
お礼と言ってはなんですが、日本からタバコ吸う人用に日本のタバコを持ってきたのであげました。笑
ついでにもらいタバコ🚬
下山後
数時間にも及ぶ登・下山も終わり、さて宿に帰るか、となった時、黄山駅までのバスが全て終了していたのです。あたりにはタクシーもない。
そこまでは50kmもあるし、次の日は朝早く次の街への高速鉄道。オワタ。。。
となっていたら、先ほどの青年らが話しかけてくれ、なんとタクシーを呼んでくれたのです。
Uberのように、中国には滴滴という配車アプリがあります。
しかし、アリペイ同様、中国人でないと容易には作れないため、彼らがいなければどうにもなりませんでした。。。ありがとう。
ATMにクレジットカードが吸い込まれる
タクシーのおっちゃんには今手持ちの金がないからATMによってくれ、伝えATMにキャッシングをしに行きました。
ところがこのATMではなぜかお金がおろせませんでした。そして
クレジットカードが吸い込まれ、シルクロード横断旅行4日目にして、カードを一つ喪失することになりました。
はぁ、どうしよう。。と困り果てていたら、タクシーのおっちゃんが、「どうした?」
と事情を助けに来てくれ、隣の建物にいた中国人に話しかけ、解決策を話し合っていました。
そこで、タクシーのおっちゃんが
「月曜日銀行が空いた時に俺が取りに行くよ、だから、銀行に話すためにパスポートの写真とか、俺との写真を撮ってくれ。カード取り戻せたらお前のいう住所に送る」
と言われ、そこまでの義理はないにも関わらず助けてくれました。
*本当に行ってくれたみたいですが、銀行は本人でないと渡せない 、といいゲットできなかったようです。
正直見ず知らずの人にカードを預けうる状況を作ることに不安感はありましたが、それまでに出会った中国人のキャラクターであったり、タクシーのおっちゃんの人柄を見て
任せてもいいだろう、と思えるぐらいの方でした。
人懐っこい中国人
主語を大きくして話すのは好きではありませんが、今回のことであったり旅行中触れ合った中国人を見て、日本人と比べると
最初の段階から距離を詰めるスピードが早く、また愛嬌に溢れている人が多いな、と感じました。
人によっては、その距離感がいやで、嫌だという人がいるでしょう。しかし、そのような人懐っこさからくるおもてなしが、心に直接的に響き、私はいいなと思いました。
おもてなしといいますか、いいことの連鎖を自ら生み出していきたいなぁ。