センター試験の英語を昭和世代がやってみた感想2019
今年度のセンター試験の英語(筆記・リスニング)は、どんな内容で、どのくらいの難易度なのか?
昭和世代(アラフィフ)が試しにやってみた結果と感想。
試験問題と解答は、こちらを利用:
2019年度 大学入試センター試験速報 | 大学入試解答速報 | 大学受験の予備校・塾 河合塾
もくじ
試験の概要
試験時間と配点は、
- 筆記: 80分、200点満点
- リスニング: 60分、50点満点
難易度や出題傾向は、河合塾サイトの分析コメント(上記リンク)によれば、
- 筆記:難易度・出題分量・出題傾向とも、ほぼ昨年並み
- リスニング:やや簡単(出題傾向に大きな変化はない。聴き取りのポイントが把握しやすくなり、正解の選択肢が絞りやすくなった)
とのこと。
アラフィフの成績と所感
そして、肩こりに耐えながら真剣に問題に取り組み、採点した結果は、
- 筆記: 164点(200点満点)
- リスニング: 46点(50点満点)
だった。
全体的な印象としては、筆記の方はひねったというか、ひねくれた問題が多くて、しんどかった(詳細は後述)。
一方、リスニングは意外なほど『素直』だった。
筆記の難所
筆記の方で個人的にドツボだったのは、第3問B、退職する先生への贈り物について生徒たちが相談する問題。
生徒たちがあれこれ意見を言い、司会進行役のショーン(Sean)くんが「それはこうこうことだよね?」と取りまとめる、その言い換え表現が選択肢になっている。
要するに、発言の意図を正しく理解できているかを問う問題なのだけど、発言内容も選択肢も、あえて誤解の余地を残してあり、もやっとして気持ち悪いのだった。
ここで必要なのは、『発言の意図を読み取る』というより、『出題者の思惑を忖度する』スキルかも。。
この第3問Bで2問不正解、しかも配点が1問6点と高かったので、ここだけでマイナス12点。
あと、第4問Aの問1~問4(絵画に描かれた食べ物を国別に比較した考察)が、正解はできたものの、すごく時間がかかった。
選択肢を「そうではないと言っているわけではない」とか「これに限って言えば確かにその通りではある」みたいなややこしい消去法で一つずつ検証することになり、何度も問題を読み直して、かなり疲れた。
おそらく、この問題でペースを乱されてしまった受験生が多かったんじゃないだろうか?
リスニングは素直
リスニングの方は、筆記と逆で、ひねくれた問題はまったくなかった。
最初まず、第1問のイラスト(上の写真)を見て脱力し、さらに男性ナレーターが何だかやる気なさそうな話し方だったので、笑ってしまった。
問題は大部分が短いやりとりの単発問題で、音声が2回流れるので、あまり身構える必要がなく、難易度・分量とも筆記にくらべるとだいぶ楽だった。
去年のリスニング では、情報処理が大変な問題(音声を聞きながら時間を逆算する等)があったけど、今年はそれもなかった。
第2問の問8、職場がものすごく忙しい時期にも関わらず休暇を取ろうとしている男性が、上司に相談した後、どうなったのかがちょっと気がかりだ。
まとめ
去年・一昨年の筆記には、ストーリーが面白い問題(SF短編、トンデモ裁判のエピソード、夢オチの物語、等)がけっこうあったけど、今年度はその点、不作だった。
(去年の感想:センター試験の英語を昭和世代がやってみた感想2018)
試験問題に面白さを求めてはいけないのかもしれないけど、回答の手順を複雑にしたり、変に深読みさせたりするよりは、ちょっと意外な展開のストーリーを提示して文脈をとらえる読解力を問う方が『英語力』を測定するのにふさわしいし、受験生たちの今後(英語で論文読んだり、各種情報を得たり)につながるような気がするのだけど、どうだろう?
それと、筆記とリスニングとで、難易度・分量・配点の差が大きすぎるのは、問題ないのだろうか?
いや、問題あるから『英語4技能テスト』を、ということになったのだろうけど、当の若者たちのためになるような試験を実施してほしいものだ。
広告
関連記事