green32の日記

NBAを中心にバスケットについて深く考えていきます

行かなかったのか、行けなかったのか

 オフェンスリバウンドに行けなかった時、「なんでリバウンド行かないんだ!」と指導されたことはないですか?

 

 私は学生スポーツを見ていると、よくヘッドコーチが強い口調でビッグマンを中心に指導する姿を見ますが、残念に感じることがあります

 オフェンスリバウンドはゲームにおいてとても重要なプレイです。リバウンドはどちらのチームのボールでもない時間帯であり、そこの差は大きければ大きいほど試合に勝つチャンスも増えることでしょう。しかし、オフェンスリバウンドはタイミングやポジション取り、他にも様々な要素がありますが、

 

「リバウンドに行く人だけの問題ではない」

 

ということを頭に入れておく必要があると思います。

 

 特に私が考えるのはオフェンスのショットセレクション。チームによって考え方やテンポ、リズムはありますが、いいショットとはオフェンスリバウンドにも行きやすいはずです。

 NBAでは、SASなんかはなるべくクリーンなショットを打つことを心がけてますよね。今はレナード(怪我してるけど)やオルドリッジを起点に攻めてますが、それでもクリーンなショットを意識してるのが見ててもわかりますよね。

 「じゃ、GSWはよくないの?」と考える人がいるかもしれませんが、3人(カリー、クレイ、KD)はどんな体勢、距離、状況でも高い確率で決め切る力を持ってますよね。それを周りのメンバーも理解してるから彼ら3人がボールを持った時は、「いつでもリバウンドに行く準備ができている!」という意識があると思います。だから強引なタフショットだったとしてもいいリバウンドに行くことができるのではないでしょうか。

 

 オフェンスリバウンドは意識することが大事だし、冒頭で述べたことも間違ってはいません。しかしチームとして、

 

☆どういうオフェンスシステムなのか

 

ということを明確にすることで、リバウンドに行く人間の抑えておくべきポイントが明確になり、リバウンドに行きやすくなるのではないでしょうか?

 リズムやいいオフェンスの定義はチームによって違うことだし、答えはないでしょう。ただオフェンスリバウンドは行かなかったプレーヤーだけの問題ではないこともあるので、指導者は明確にすべき点ははっきりさせて、その上で分析しながら指摘する必要があるのではないでしょうか。

残り33秒の駆け引き

 現地1月29日、BOS対DEN。

 111対108の場面で4Q残り33秒、DENのタイム明けでのプレー。皆さんならどういう選択をしますか?

 24秒使って1本確実にとる、逆転の3PTを狙うなどいくつか選択肢がある。ここで私がフォーカスを当てたのは精神的部分。

 正直、1発3PTを決めて逆転できたらかなり安心できる時間帯。しかし、1発逆転を狙うというのは選手の目線から考えると大きなプレッシャーがあるし、相手チームももう1回攻められることを考えれば3PTだけは確実に消すだろう。となると、私はこの場面では早めに2点を取る。そしてファールゲーム。(ただしファールの数や残り時間、タイムアウトの数によってはノーファール)この選択の方が相手への精神的なダメージや自分たちにも少し余裕をもたらすことができると思う。

 

 ただ長いシーズンなので、1発逆転を狙う練習を兼ねた考え方も悪くないだろう。プレーオフや確実に欲しい1戦ではオーバータイムに持っていけるように考えるだろうが。

 

 1点を争うゲームでは華麗なブザービータークラッチショットを見るのも楽しいが、時間配分や精神的な部分にフォーカスを当てて考えるのも面白いと思う。たとえ勝っていても1プレーがもたらす影響は大きいもの。勝っていたのに負けているような、追い越されるようなあの感覚。レベルが上がれば上がるほど、色々な面でとても面白いですね。

 勉強になる素晴らしいゲームでした。

 

 

 

急なゾーンDFへの対応

 今日、録画していた【熱血解剖!Bリーグ】を初めて見ました。ベンドラメ選手がゲストということで気になって見たのですが、やはりクリスさんの解説はとても興味深い内容で面白かったです!今後は毎週見ます笑

 

 今回は番組の中にあった場面で、タイムアウト明けにゾーンDFを相手が仕掛けてきた時の対応をベンドラメ選手が答えていた部分、私がヘッドコーチの身だったらどうするかを考えてみました。

 

❶ 急なゾーンを引かれた時の対応を1つチームとして用意しておく

❷ ハイポスト、ローポストを起点とする

 

 ❶については、やはり1つでも緊急時のゾーンオフェンスのセットプレーを用意しておくことが大切だと思います。タイムアウト明けは互いのコーチの駆け引きでもあるので、何か予想外の仕掛けをされた時に1つ、緊急時の場合のセットプレーをゾーンに限らず常に用意しておくことで、OFが立ち止まってしまったり、苦し紛れのショットを減らすことにも繋がると思います。

 

 ❷はゾーンDFに対してセットプレーではなく、モーションプレーでハイポストとローポストを起点とすることです。ゾーンDFの弱点はやはりハイポストとローポストだと思います。そこを起点にするプレーをモーションで起こせると焦らず、落ち着いてOFを展開できると思っています。よく日本ではゾーンアタックに対してビッグマンプレーヤーがフラッシュしますが、ウィングのプレーヤーがDFの背後からハイポストを埋めるプレーもとても有効的だと私は思っています。(その時はビッグマンはディープロー)

 

 ヘッドコーチや選手によってそれぞれ考え方は違いますし、状況などで様々な考え方があるので「正しい答えはこれ!」とは言えませんが、❶のように常備薬の様な役割をもつプレーや、❷のようなフリーモーションの中でどこに起点を置くかを考え、選手に共通理解させることなどが今回の私なりの考え方です。

 

 NBAを見ていても思いますが、選手の1対1の駆け引きと同様に、今回のようなヘッドコーチ同士の駆け引きも魅力的ですね。たとえ予想外のことが起きても冷静に対応して逆にリズムを作ることができるコーチなんかは本当にすごいですよね。ピンチをチャンスに変えてしまうような…

 

 

 ブログ始めました。バスケットについて考えたことや疑問などをどんどん発信していきたいと思っています。「こんな考え方は?」、「私はこう思った!」などのコメントがあればどんどんお願いします。文章などはまだまだ下手くそな部分が多いですが、よろしくお願いします。