自然に生える草

自然とともにあるシンプルな暮らし、庭づくり、ランドスケープ、建築。

ヨモギのグランドカバー 自然に生えてきた植物を活かした庭づくり

お題「#おうち時間

 

出歩くことができないゴールデンウイークは、庭の雑草取りに精を出そうと思います。

小さな庭ですが、舗装していないので雑草が繁茂します。

道路より敷地が少し高くなっている部分は、芝生の土手にしているのですが、野芝の隙間に雑草が繁茂します。

家の庭に居ながらにして、河原にいるような草の匂いがして、草ぼうぼうも嫌いではありません。しかし、あまりにも草ぼうぼうでは、夏野菜を育てるスペースも無くなるし、廃墟のように見えてしまいそうです。それに外来種の悪い種を周囲に撒き散らしてしまうので、草刈りはやっぱり必要です。そして一旦カマを持つとやめられなくなり、どんどん刈りたくなってしまうから不思議。休日の午前中、草刈りに精を出して、クタクタになってシャワーを浴びて適当な昼ごはんを食べる時の気持ち良さ。ここでビールを飲み干せば更に気分は良いのでしょうが、私も、夫も全くアルコールがダメなので、炭酸水で喉ごしを楽しみます。

 

さて、前置きが長くなりましたが、ウチの庭に必ず茂っている自然に生えてくる植物の一つにヨモギがあります。

 

ヨモギ

英名 mugwort

学名 Artemisia indica Willd

キク科

日本在来種 中央アジアの乾燥地帯が原産

 

ヨモギドクダミと同じで根で広がるので、いくら引っこ抜いても、根が切れて土中に残ればそれで増えていきます。

根っこを壊滅しようと土を掘り進めば、親分みたいな巨大な根っこが出てきたりします。

これを完全に取り除くのはとても無理。

 

しかし、ヨモギは新芽を取れば草餅にもなるし、天ぷらにしても美味しい。ヨモギ茶もありますね。そして、血液サラサラや貧血予防、冷え性予防、コレステロールを下げたり、デトックス効果があるそうです。

見た目も青々として綺麗です。

それならば、ヨモギと共生します。

 

芝生の中にボソボソとヨモギやらハコベやらカラスノエンドウが混ざって生えていると、ただの雑草に見えますが、ヨモギを地側で刈っておけば、横に広がって他の植物が入る隙間がなくなってきます。

芝生は青くなるのが遅いですが、ヨモギは青いので青々としたグランドカバーになります。踏んでも蹴っても大丈夫です。🤗

 

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春まだ浅い頃のヨモギ 芝生はまだ茶色いけれど、ヨモギは青々

芝生のない畑エリアにもヨモギが茂りますが、何か植えたい部分に生えているものは根っこごと抜きます。ヨモギの根っこは、ドクダミヒルガオの根っこと良く似ていて、太くて柔らかいです。この根は抜いても抜いてもキリがないので、途中で抜くのを諦めますが、根っこを抜くと土が柔らかくなっているのが分かります。しかし、ヨモギセイタカアワダチソウと同じくアレロパシー(地下茎から他の植物の初芽を抑制する物質)を出すそうなので、畑エリアでは根も抜いた方が良さそうです。根絶するのは大変なので私は諦めておりますが。

 

庭の端はグランドカバーとして、畑エリアは、夏野菜を植える前に生えているものは緑の点景として活かしています。

 

ゴールデンウイークともなるとヨモギの背丈も伸びて草ぼうぼうになってくるので、畑エリアは引き抜いて、芝生のエッジは地ぎわから刈ることにします。

 

草刈りで足がすごく疲れます!が、いい運動です。

 

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庭のラムズイアーを植木鉢に植えてみました

f:id:greenarchi:20200430155252p:plain インテリア植木鉢

 


 小さな庭やベランダに、アウトドア用のチェアを出して、気分を変えてみるもの良さそう。

カラスノエンドウの刈り取り時期

お題「#おうち時間

 

爽やかな季節になりました。

風はサラサラで土と草の匂い。遠くから草を刈る音と子供たちの声が聞こえてきます。

どこかへ遊びに行くことができなくても、庭の手入れにはキリがないので、楽しめます。

 

桜が散って、ゴールデンウイークともなると、一気に植物が元気になり、雨が降った後は雑草が二倍三倍にも大きくなります。

春まだ浅い頃は、芝生よりも先に青く茂る雑草が殺風景な庭の彩りになります。その年によって植物の勢力に差があるので、今年はどんな植物が増えているか、観察するのもまた面白いです。

 

毎年はびこるのは、カラスノエンドウ

 

ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ

Narrow-leaved Vetch

学名 Vicia angustifolia

マメ科 ソラマメ科

本州から沖縄 ユーラシア大陸

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カラスノエンドウ

河川敷など若干湿気のある場所によく繁殖する植物です。

ピンク紫色の花が咲いて、瑞々しい葉。一つの株から蔓状に長く伸びているので、ボリュームの割りに、抜くのは簡単です。

しかし、マメ科の植物は根に根粒菌を持っており、土を肥やしてくれるので直ぐには抜かないでおきます。

たまにアブラムシが付くのか、益虫のテントウムシもやってきます。

今年もテントウムシを見かけました。

自然な感じがいいですね。

 

ところが、ゴールデンウイークを過ぎる頃になると庭いっぱいに繁殖し、せっかく植えた植物の生育を妨げるうえに、「サヤ」が黒くなりちょっと見苦しい感じになります。黒いサヤがはじけてタネが飛び散ると、次年度はもっとはびこることになるので、サヤが黒くなる前の今の時期が刈り取りにちょうど良い時期だと思います。

全滅させるつもりで刈るのではなく、ほどほどにしておきます。

小さなサヤエンドウは食べられるようなので、食糧難の時代が来たら料理にも挑戦してみたいと思います。🤗

 

コチラはサヤエンドウ

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サヤエンドウ

食用に苗を購入して植えたものです。

写真で見ると似ていますが、実際にみると花も葉もカラスノエンドウの方が小さいです。

サヤエンドウを植えたすぐ脇にカラスノエンドウが茂ってサヤエンドウに覆い被ってくるのでカラスノエンドウにはご退席してもらいます。

 

逆に、根からしっかり抜き取りたいのは、

セイタカアワダチソウナガミヒナゲシ

こちらは毎年見つけ次第、根から抜いているのに、生えて来る外来植物。

 

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ナガミヒナゲシ

 セイタカアワダチソウナガミヒナゲシも根からアレロパシーを出して周辺の植物の生育を強く阻害するイヤな植物ですね。

特にナガミヒナゲシは茎から液が出てそれが服に付くとシミになって取れません。

根っこから抜き取りましょう。

 

ガーデニングの季節の到来ですね。

今年は外出できない分、少しはこざっぱりとした庭に なりそうです。

 

f:id:greenarchi:20200430155252p:plain  テーブルに置いても可愛い小さな植木鉢

 

 

タイム・ロンギカリウスを増やす

お題「#おうち時間

 

いつも雑草取りに時間を取られていた場所が、今年はタイム・ロンギカリウスで埋め尽くされました。

 

Thymus longicaulis

学名 Thymus longicaulis

シソ科イブキジャコウソウ属 宿根草

ヨーロッパ南部の地中海西部沿岸地域の乾燥地

 

ピンク色というのか、薄紫というのか、華やかというよりは、可憐な感じもある嫌味のない花が、ビッチリ敷き詰められたふさふさの絨毯のように咲いています。

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満開のタイム・ロンギカリウス

一緒に植えたコニファー・ブルースターは、成長が遅く、すっかりとタイムに圧倒されてしまいました。

どんどん伸びていくので、垂れ下がった部分を少しカットして、別の場所に移植してみました。

 

移植といっても、カットしたタイムを土のうえに置いて、出てるか出てないかわからないぐらいの根に土を乗せて水をかける程度の簡単なやり方。

タイムは横にどんどん広がって、土についたところに根がついていくので、こんな簡単な方法でも根付きます。

 

植木鉢にも、植えてみました。

地植えではなく、植木鉢でも根付くのでしょうか。・

 

植え付けて、2~3日、

最初は咲いていなかった花が咲いているので、根付いたかもしれません。

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タイム・ロンギカリウスを鮮やかな青い植木鉢に植えてみた

niwashidori.theshop.jp

Niwashidori

 

今の季節、植物が元気になってくる季節です。

園芸店に行ってたくさんの苗を買ってきたいところですが、

外出しないように、庭先に生えている植物を増やして楽しんでみようと思います。

 

www.agritecture.work

 

 

 

ラムズイヤーの株分け

植物が元気になる季節が到来しました。

庭の植物もどんどん成長し、増えていきます。

 

冬の間、ちぢこまっていた庭のラムズイヤーは、どんどん広がってきたので、株分けしてみることにしました。

 

lamb's ear

学名 Stachys byzantina

シソ科 イヌゴマ

原産国 トルコ アルメニア イラン

 

 

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このラムズイヤー、3,4年前に別の場所に植えていたのですが、他の植物の下で瀕死の状態になっていたものを移動したものです。

ひょろひょろとした2株ぐらいのものがこんなに広がりました。

良いグランドカバーになります。

 

lamb's ear 羊の耳という名のとおり、柔らかく短い産毛が、

柴犬ちゃんの耳ともそっくり。

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ラムズイヤーは横に広がり、土に接した部分に根が生えてくるので、根を含めて切り取ります。浅いところに根が付いているので、株分けしやすいです。

庭の空いたスペースに増やしても良いですが、植木鉢に植えてみることにしました。

小さい植木鉢に合わせて、小さくても根が付いている部分を選んで切り取りました。

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淡いメロンのようなラムズイヤーの色と柔らかなフカフカした葉が、青い鉢と良く合います。

部屋に飾ってみます。

青い鉢

 

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ネモフィラに似合う植木鉢の色

ネモフィラの苗が花屋さんの店頭に並んでいます。

今まさにネモフィラの季節です。

ネモフィラは、ひたち海浜公園のように、地植えで密生させるイメージがありますが、

一つの小さな苗を、こんな青い鉢に入れてみました。

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ネモフィラと、雲ひとつない青空のような青い鉢

ネモフィラが良く晴れた青空と合うように、植木鉢も発色の良い深い青の植木鉢が似合うと思います。ネモフィラが鉢の青に負けるどころか、より一層、蒼く引き立ちます。

白い鉢も良いかと思いましたが、インパクトに欠けるような気がします。

青い花に、青い鉢の組み合わせ。斬新でした。

 

ところで、植物には、日光と水が必要ですが、風も重要なのですね。

 

風がないと、植物は弱ってしまいます。特に花は、部屋の中で風に当たらないと弱ってしまうスピードが速いようです。鉢に植えた場合は、ベランダに置いたり、窓を開け放って風を送り込むと良いですね。

 

青い植木鉢は 『Niwashidori』です。

niwashidori.theshop.jp

  

 

 

春を運んでくれるローダンセマム、クリサンセマム

園芸店に行ったら、寒々しい様子が一転、花がいっぱい並んでいました。

春になったのですね!

風の匂いの中にも花の香りが漂って、いい匂いです。

まだまだ風は冷たいですが、ロウバイ梅の花が咲き始めて、日差しも明るく、いい季節の始まりです。

 

古いグレーの菊鉢をミルクペイントでリメイクしたので、園芸店に並ぶ色とりどりの花の中から、それに合いそうな植物を買ってきました。

 

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ローダンセマム

 

ホワイトに少しだけ水色を混ぜた色の鉢には、白いローダンセマム。

細長いひょろひょろした茎の先に白い花。風にゆらゆら揺られて可憐です。

控えめな、野に咲く花のような天然な感じに惹かれて、気がつけば、セマムを毎年選んでいます。いつもは地植えですが、今年は植木鉢に植えてみることにしました。

ローダンセマムは、モロッコなど北アフリカの岩場などに自生する花だそうで、高温多湿を嫌うようです。夏は風通しの良い日陰に避難しておくと、多年草なので秋にも花が咲くそうです。鉢植えにして正解のようです。

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オリーブとクリサンセマム

ホワイトにイエローを混ぜたクリーム色の鉢にはオリーブと、黄色いクリサンセマムを植えました。オリーブは地植えにすると巨大になるので、鉢植えにして、殺風景なデッキに置くことにします。ネバディブランゴとベルダーレという品種が同じポットに入っているものを買ってみました。本当は、シルバーリーフで開張型のマンザニロが良かったのですが、園芸店に売っているものにしてみました。ネット買いすればよかったかなあ〜。

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クリサンセマム

やはり、黄色い花は、明るくて元気なイメージ。

玄関先に一気に春がやってきました。
 

金柑の季節

金柑は、とても優れた生垣だと思います。

成長は早くないので、しっかりとした生垣を形成するには、時間がかかりますが、その分、剪定仕事をしなくても良いので、手がかかりません。私の家の金柑は、50~60㎝程度の苗木を11年前ぐらいに植えたきり、全く何にもしていませんが、毎年、たわわに実をつけます。

昨年は、枝が繁って、お隣りに飛び出してしまったので、適当に私が剪定しましたが、今年もたくさんの実がつきました。

柑橘系にはよく虫が付きますが、金柑には虫もつかず、病気にもならず、常緑で程よいブラインド効果があって、ラフな生垣にはもってこいです。そして黄色く丸い実がなっている様子が可愛らしいです。私は、西側に植えています。西に黄色い実のなる木が、金運を運んでくれるかもしれないと、密かに願っています。効果は感じておりませんが。。

九州など西日本では、生垣によくみられるそうです。どちらかというと暖かい地域の植物のようですが、ここ茨城でも問題なく成長しています。

 

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今週末あたり、金柑収穫してはちみつで煮てみようと思います。