おてやわらかに

完全に自己満足です

みだれ髪

 

みだれ髪の自分訳

俵万智さんのチョコレート語訳も参考に。

本歌取りくらいの気持ちで。

 

椿それも 梅もさなりき 白かりき わが罪問はれ 色桃に見る

白い椿 白い梅にも 許されず わが恋許す 色は桃のみ

 

海棠に えうなくときし 紅すてて 夕雨みやる 瞳よたゆき

口紅を 捨てて 夕雨 物思い 瞳の先は 海棠の花

 

春の国 恋の御国の あさぼらけ しるきは髪か 梅花のあぶら

春の国 私の髪の ヘアオイル 夜明けの恋は 梅花の香り

 

夜の神の 朝のり帰る 羊とらへ ちさき枕の したにかくさむ

あなた乗せ 朝に行く羊 捕まえて 私の枕の 下に隠そう

 

人かへさず 暮れむの春の 宵ごごち 小琴にもたす 乱れ乱れ髪

暮れる春 あなたとどめて 宵ごこち 小琴に心乱れ、乱れ髪

 

小草いひぬ『酔へる涙の 色にさかむ それまで斯くて 覚めざれな少女』

小草が言う『いつか涙の色に咲こう。それまで恋の夢を見ていて』