EDH《ひとつ目の暴君、カラジカール/Karazikar, the Eye Tyrant》

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段はときおり配信したりしています。

 

今回は統率者戦で愛用している、カジュアルな《ひとつ目の暴君、カラジカール》の解説記事です。レベルは5-6を想定しています。

統率者

▲「ひとつ目の暴君」は誤訳。

《ひとつ目の暴君、カラジカール》はフォーゴトン・レルム探訪」の統率者デッキ「次元の門」に収録された伝説のビホルダーです。ビホルダーTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に登場するオリジナルの怪物で、巨大な眼と言語を解するほどの高い知能や眼から放たれる強力な魔法光線がその特徴と言えるでしょうか。

ビホルダーは浮遊していますが飛行は持っていません。残念。

また、魔法抑止の円錐(アンティマジック・フィールド)を使えますが護法は持っていません。残念。

能力を見てみましょう。

  1. 自分がプレイヤー1人を攻撃するたび、そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャー1体をタップして使嗾する。
  2. 対戦相手1人が他の対戦相手1人を攻撃するたび、自分と攻撃プレイヤーはカードを1枚引いて1点のライフを失う。

どうやら《ひとつ目の暴君、カラジカール》は対戦相手同士が争うことで本領を発揮する統率者のようです。使嗾はそれにピッタリの能力で、そのトリガーとして対戦相手を攻撃することも求められます。

そんな《ひとつ目の暴君、カラジカール》はこんな人にオススメの統率者です。

  • 使嗾に興味がある
  • とにかくゲームに介入したい
  • 対戦相手同士で殴り合う様子を眺めていたい
  • カードをたくさん引ける統率者を使いたい
  • 明確な勝利プラン(後述)がある統率者を使いたい

使嗾を軸にした統率者はその性質上、最後のタイマンが明確な課題となってきます。そのため、時には《イス卿の迷路》や除去を使って対戦相手にけしかけるための対戦相手を守ることが重要になる場面もあるので簡単な統率者とは言えません。

しかしながら、それだけに "やりがい" もあり「どうやって勝つか」を考えるのが楽しい統率者とも言えます。僕も一時期は取り憑かれたかのように《ひとつ目の暴君、カラジカール》で遊んでいました。

解説

地震》、《横揺れの地震》、《瀉血

  

最初に紹介するのはこの3枚。《ひとつ目の暴君、カラジカール》の勝利プラン①です。使嗾で削れた対戦相手のライフをX火力で削りきって勝利することがゴールになるので、それを目指します。

《暴動》、《群衆の掟》

 

《ひとつ目の暴君、カラジカール》の勝利プラン②です。一時的にとはいえ、効果が全体に及ぶコントロール奪取です。使嗾で削れた対戦相手のライフを《暴動》を起こしたクリーチャー達で削りきって勝利することもまたゴールの一つになります。

《アングマールの魔王》ほか

  

Koskun Falls (2)(黒)(黒)
ワールド・エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを1体タップしないかぎり、Koskun Fallsを生け贄に捧げる。
クリーチャーは、それらのコントローラーが自分がコントロールするあなたを攻撃するクリーチャー1体につき(2)を支払わないかぎり、あなたを攻撃できない。

攻撃を抑制するカード群です。戦場にあるだけで生存率が大きく変わってきます。エンチャントであることから対処されづらい《無慈悲》が特に強力です。《ひとつ目の暴君、カラジカール》と似た統率者である《衝動的な告発人、ネリー・ボルカ》を組んでいる人に含みであることが羨ましいと言われる理由の一つでしょう。

《アングマールの魔王》《戦慄》はそれぞれ回避能力を持つことから、《ひとつ目の暴君、カラジカール》の能力を誘発させる攻撃役としても優秀です。

《Koskun Falls》は端的に説明するのであれば1マナ重い上にシンボルも濃く、維持コストも必要な《プロパガンダ》です。しかし、であるということに意味があるカードです。維持するのは大変ですが、かなり殴られにくくなります。ホームランドに収録された再録禁止カードなので欲しい方は早めに手に入れましょう。

《変わり身ののけ者》ほか

 

《ひとつ目の暴君、カラジカール》と組み合わせることで確実に使嗾しに行くことができるクリーチャー群です。《変わり身ののけ者》《苛まれし魂》の2枚はこのデッキの最後に埋まったスターピースです。この枠では「ドクター・フー」からの刺客《ヴァシュタ・ナラーダ》も試していましたが、小回りが効く《変わり身ののけ者》や自分の《地震》で与えたダメージを反射できる能力を持つ《有刺の給仕》の方が強そうだという結論に至りました。

《礼儀妨害》ほか

全体使嗾です。相手をボロボロにしながら自分を守ることができる必殺技なので、何も考えずに使うのは避けたいところです。《ドゥームスカージ、カルダール》は擬似的な使嗾なので《白熱する追跡》と組み合わせられない点には注意しましょう。その代わり、後から出てきた速攻を持つクリーチャーにも作用します。余談ですが、《ドゥームスカージ、カルダール》を統率者にしてデッキを組むのも楽しそうではあります。エンド手段が極悪*1ですが……

《開拓地の戦争屋》、《Frenzied Gorespawn》

 

Frenzied Gorespawn (3)(黒)(赤)
クリーチャー ― ホラー(Horror)
Frenzied Gorespawnが戦場に出たとき、対戦相手1人につきそのプレイヤーがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それらを使嗾する。
1体以上のクリーチャーがあなたの対戦相手1人を攻撃するたび、ターン終了時までそれらのクリーチャーは威迫を得る。

4/4

対戦相手を攻撃しているクリーチャーに威迫を与えるクリーチャー。最後のタイマンでも活躍するので見た目以上に強いです。使嗾したクリーチャーに威迫が乗るのは勿論のこと、自分のクリーチャーにも適用されるので《ひとつ目の暴君、カラジカール》を誘発させやすくなります。《Frenzied Gorespawn》使嗾までこなすナイスなカードです。彼は「Ravnica: Cluedo Edition」で登場したカードのため、英語版しか存在しません。使用感がとても良いので、興味がある人は早めに手に入れておいた方がいいかも。

《凄腕の暗殺者》

《ひとつ目の暴君、カラジカール》の誘発型能力は、対象に取ったクリーチャーをタップさせるので《凄腕の暗殺者》と組み合わせることで狙ったクリーチャーを破壊することができます。自分に対する攻撃への抑止力としても働きますが、《凄腕の暗殺者》を嫌がって皆が殴り合わなくなってしまうので「あのプレイヤーを殴る分には起動しない」など上手く交渉するのも大事です。

《苛立たせる厄介者》

 

フェアリーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えると、そのプレイヤーにそこそこのサイズのクリーチャー・トークンをプレゼントするフェアリー。自身もフェアリーなので能力が自己完結しています。この能力で生成されるトークンではブロックができない上に使嗾されているので、《ひとつ目の暴君、カラジカール》にとっても都合が良いです。

 

このデッキでは攻防ともに活躍する《苦花》ですが、生成されるトークンはフェアリーなので《苛立たせる厄介者》の能力を誘発させることができます。

また、《変わり身ののけ者》フェアリーなので《苛立たせる厄介者》の能力を誘発させることができます。忍者であることが注目されたこともありましたね。

《不気味な雇われ人》

それなりに良いお値段ですが、ビックリするぐらい強いカードです。《秘本に縛られし者、プロスパー》や《大衆扇動者、ブリーナ》で愛用していましたが、本物です。宝物・トークンを生成する能力(2つも!?)だけでも強いのですが、タップ不要の除去まで備わっています。回避能力を持ったクリーチャーを積極的に採用しているこのデッキでは、より輝くでしょう。

《無作法な挑発者》

攻撃を抑制するのが主な役割ですが、マナがあるときは自分でダメージも稼ぎに行けるクリーチャーです。《冒涜の行動》地震に巻き込むことで大ダメージも狙えます。

 

既に紹介した《有刺の給仕》でも同じことができます。

《夜の星、黒瘴》

ダメージソースです。死亡がトリガーなので、立てておくだけで「《夜の星、黒瘴》を死なせる訳にはいかない」という理由でこちらへの攻撃が止まったりします。もちろん、飛行を持つ5/5という恵まれたボディは攻撃面においても優秀です。単なるライフルーズではなくドレイン……それも瀉血》と同じ形式なのが極悪で、延命にも大きく貢献します。

《虐殺のワーム》

ちょっとした全体除去を内蔵しているクリーチャーですが、ライフを失わせる常在型能力が強力なので採用しています。そういう意味では《夜の星、黒瘴》と採用の理由が近いです。とにかく対戦相手のライフを削りたい。

余談ですが、《怒りの母、ダスカナ》を使っているプレイヤーからすると《虐殺のワーム》はマジでキツいらしいです。

みかじめ料

かの有名な《闇の腹心》の変形のようなカード。ただし、その請求は対戦相手に行きます。

テキストを確認されることもあるカードなので、実例を添えて挙動を見てみましょう。

例)

自分を含めて4人のプレイヤーがいる想定で進めていきます。

  1. 自分のアップキープに《みかじめ料》が誘発。
  2. ライブラリーの一番上のカードを公開。今回はラクドスの印鑑》だった。

  3. 自分の次の手番のプレイヤーは、《ラクドスの印鑑》のマナ総量に等しいライフ(この場合は2点)を支払うことで《ラクドスの印鑑》を追放できる。

  4. このプレイヤーは2点のライフを支払わないことを選んだので、《ラクドスの印鑑》が自分の手札に加わった。
  5. 対戦相手はまだ2人いるので、更にライブラリーの一番上のカードを公開。今回は《暴動》だった。

  6. 自分の次の次の手番のプレイヤーは、《暴動》のマナ総量に等しいライフ(8点)を支払うことで《暴動》を追放できる。
  7. このプレイヤーは《暴動》を渡すと負けることを知っていたので、泣きながら8点のライフを支払った。これにより《暴動》は追放された。
  8. 対戦相手はまだ1人いるので、更にライブラリーの一番上のカードを公開。今回は《沼》だった。

  9. 自分の次の次の次の手番のプレイヤーは、《沼》のマナ総量に等しいライフ(0点)を支払うことで《沼》を追放できる。
  10. このプレイヤーは喜んで0点のライフを支払った。これにより《沼》は追放された。

《闇の腹心》とは異なり、運用としてはドローソースではなくダメージソースとなっています。《闇の腹心》は「土地がめくれたら宇宙」だなんて言ったりもしますが、《みかじめ料》は「土地がめくれたら号泣」です。ノーリスクでやり過ごされるどころか、土地を弾かれ続けて土地事故を起こすリスクが付きまといます。

とはいえダメージソースとして充分な働きを見せますし、何よりも卓が盛り上がる楽しいカードなので是非使ってみてください。

《極上の血》

シンプルなテキストの極悪エンチャント。僕は流血表現が苦手なので新しいイラストで再録してほしい一枚です。

《ひとつ目の暴君、カラジカール》は対戦相手同士を争わせて複数人のライフを攻める統率者なので、《極上の血》でとんでもない量のライフを得ることができます。ライフが100点を超えた試合もありました。

《血なまぐさい結合》との2枚コンボが有名で(警戒もされま)すが、僕はレベル5-6のデッキでは2枚コンボは採用しない方針を執っているので《極上の血》だけの採用としています。実際のゲームでも、《極上の血》をプレイする場合は「《血なまぐさい結合》は採用していない」と正直に明かすようにしています。その方が得することが多いからです。それはそれとして《極上の血》はめっちゃ強いので警戒されます。大人しく受け入れましょう。

《死の溜まる地、死蔵》

伝説のクリーチャー1体に畏怖を与える伝説の土地です。そこそこお値段しますが、アンタップインであることに加えて能力を起動するためのコストも軽いので非常に使い勝手が良いです。自分のクリーチャーはもちろん、対戦相手のクリーチャーも対象に取ることができるので、使嗾したクリーチャーに畏怖を与えて突っ込ませることもできます。

《Minas Morgul, Dark Fortress

Minas Morgul, Dark Fortress
土地
Minas Morgul, Dark Fortressはタップ状態で戦場に出る。
(T):(黒)を加える。
(3)(黒)、(T):クリーチャー1体を対象とする。それの上にシャドー・カウンター1個を置く。シャドー・カウンターが置かれている限り、そのクリーチャーは他のタイプに加えてレイス(Wraith)である。

他では見ないであろうシャドー・カウンターを扱うカードです。自分のクリーチャーはもちろん、対戦相手のクリーチャーも対象に取ることができるので、使嗾したクリーチャーにシャドーを与えて突っ込ませることもできます。

《イス卿の迷路》、《禁忌の果樹園》

対戦相手にけしかける対戦相手を守るために使うことが多いカードなのでまとめて紹介します。

《イス卿の迷路》はマナが出ませんが、そのデメリットを帳消しにしてくれるぐらい強力な抑止力となってくれます。自分を守るために使うのはもちろんのこと、準備が整っていない状態でのタイマンを防ぐために瀕死の対戦相手の命綱として使うことも少なくありません。

《禁忌の果樹園》使嗾して殴り合ってもらうためのトークンをこちらから渡したり、対戦相手が死なないようにブロッカーを用意してあげたりとプレイヤーの腕が試されるカードです。

廉価版

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晴れる屋でのシングル価格が600円以下*2のカードのみで構築しています。

この記事を読んで《ひとつ目の暴君、カラジカール》に興味を持ってくださった方が「でも《Koskun Falls》とか高いし……」とデッキを組むのを断念されるのはあまりにも勿体ないので、限られた予算の中でも組めるリストを用意しました。ただし、僕は実際にこのリストを使ってゲームをプレイしたことがない点には留意してください。

サイドボードにはデッキを強化するときに採用を検討してほしいカードを、検討中にはシングル価格600円以下で入れ替え候補となるカードを入れてみました。参考にしてみてください。

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

《ひとつ目の暴君、カラジカール》はプレイしていて非常に楽しい統率者です。

皆さんも対戦相手を争わせて悦に浸りましょう。

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

*1:《多勢の兜》などで《ドゥームスカージ、カルダール》を戦場に出し直し続けて全てを壊滅させる

*2:24/05/03時点

統率者デッキを組んでみよう(実例つき)

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段はときおり配信したりしています。

 

ある日、僕が所属しているコミュニティで「統率者戦用のデッキってどうやって組んでるの?」という話になったので今回は実例を添えながら自分なりの組み方を解説する記事です。

といってもEDHRECが最強すぎるので、それをどう使うのかみたいな話が主です。

はじめに

EDHRECは統率者戦のためのデッキを組むときにめちゃくちゃ頼りになるサイトですが、究極のネタバレサイトとも言えるほどの情報を含んでいます。

その性質上、この記事で紹介する方法は自分の知識だけでデッキを組み上げたいという人にとっては不向きなものであることをご了承ください。

今回は自分で一からデッキを組む場合を想定して進めていきます。が、構築済みデッキを改造したいという方の参考にもなる記述があると思います。

タイミングが良いことに、この記事を書く直前ぐらいに新しく統率者デッキを組んでいました。「そのデッキではどうだったのか」を各セクションごとに実例として添えていきます。

この記事の説得力に繋がるかは分かりませんが、簡単に自己紹介をしておきます。僕は統率者戦で遊ぶのは三年目で、ヒュージ・リーダーズパウパーEDHなどの非公式な変種フォーマットで使うものを含めるとデッキを10個以上持っています。

統率者を決めよう

まずはデッキの顔となる統率者を決めることから始まります。そして、その方法や考え方は人によって様々です。

構築済みデッキに入っていたからだとか、パックを剥いたら出たからだとか、効果を読んでインスピレーションを得たからだとか、動画や配信で観て面白そうだったからだとか、見た目やストーリーが好きだからだとか、特定の条件に当てはまったからだとか……それらの理由が複合することも考えられますね。

例えば、当ブログで紹介した《ハンス・エリクソン》なんかは「デメリットがある統率者を選びたかった」のと「フレーバーが好きだった」という理由で組み始めました。

▲ 解説記事も読んでみてね♡

実例

ここからは統率者を決めるまでの思考プロセスの実例です。

結構いらんこと書いてます。

下にまとめがあるのでそこだけ読んでもいいです。

  1. 《ナズグル》が来てから組み直しになった《アーボーグのラタドラビック》デッキが完成してレベル8↑相当*1になった。今度組むならまた中レベル帯のデッキが組みたい。

  2. 数ヶ月前に「みんなで良い思いをして楽しくゲームがしたい」という考えから《街角の料理人、ロッコを統率者にして中レベル帯のデッキを組んだが、思ったより強力でかつヘイトも高かった。その反省を活かしたい。

  3. 以前《妖術の達人、ブレイズ》を紹介してもらっていたことから開きっぱなしにしていたEDHRECのページを見直すが、ヘイトがとんでもなさそうな統率者であることから断念。

  4. 《授けるもの、グランチ》に興味を示す。しかし、コミュニティ内で既に組んでいる人がいる。EDHRECでページを確認するも、個人的にはピンと来ない。*2

  5. 《授けるもの、グランチ》のページで紹介されていた《ジョン・ベントン伍長》に興味を示す。EDHRECのページを確認してみるが、独自の採用カードもあってかなり面白そうだ。

  6. 情報を集めるため、Xで「ベントン伍長」と入力し検索をかける。この方法で参考になる記事が見つかることもある。

  7. ウケる。
  8. 晴れる屋のデッキ構築機能《ジョン・ベントン伍長》デッキの構築を始める。
  9. 90枚ほど入力した辺りで非公式フォーマット「ヒュージ・リーダーズ」《狼の友、トルシミール》を組んでからまだそんなに経っていないことが頭によぎってしまい、またセレズニアで組むんか?という気持ちになってしまう。

     

  10. 全部忘れる。

  11. ある日、夕飯の支度をしながら観ていた動画《ひとつ目の暴君、カラジカール》を目撃する。

    MTG北千住池田派さんから掲載の許可いただきました。ありがとうございます。
  12. 使嗾は今まで自分が扱ったことがなかったテーマである点と、対戦相手を争わせて瀉血地震で勝利という明確なプラン、「可愛い」や「カッコいい」ではないモンスターめいた外見*3に興味を示す。

  13. 夕飯を食べてから「ひとつ目の暴君、カラジカール」で検索をかける。出てきた記事とEDHRECのページを確認する。
  14. 「ひとつ目の暴君」が誤訳ということ知り、悲しむ。

  15. 晴れる屋のデッキ構築機能《ひとつ目の暴君、カラジカール》デッキの構築を始める。
  16. メインデッキの99枚が決まる。
  17. 構築済みデッキ「次元の門」*4を買ってからずっとストレージにしまいこんであるから持ってるし、いいかも。

というわけで《紆余曲折》あって統率者は《ひとつ目の暴君、カラジカール》に決まりました。EDHRECに関しては次のセクションで、デッキの組み方に関してはその次のセクションで紹介します。

まとめ

  1. 気になる統率者を見つける
  2. EDHRECや構築記事を読んで採用されているカードを確認する
  3. 晴れる屋のデッキ構築機能でデッキを組んでみる
  4. 君に決めた!!!!!!!!

途中で全部忘れる必要はありません。

EDHRECを見る

基本的には上から順に見ていく、で問題ないです。海外のサイトなのでカードの効果が英語で書かれていますが頑張ってください。頻出の単語を押さえれば段々と読めるようになってきます。PCから閲覧している場合はマウスオーバーするとカード名が表示されるので、英語で効果が分からない場合はそれで検索をかけるのも有効です。

▲ 書きかけで記事を放置していたので画像が古いです。

最上段は「New Cards」。新しいカード・セットから統率者と相性の良いカードが取り上げられています。この項目を目当てに手持ちの統率者のページを定期的に訪れるのも良いでしょう。

お次は「High Synergy Cards」。その名の通り統率者と特にシナジーするものが取り上げられています。ここで挙げられているものはほとんどがデッキに採用されるのではないでしょうか。「何これ?」みたいなカードがあると……そそられる。

▲ こんなカードあったの?

その後に続くのは「Top Cards」。High Synergy Cardsと何が違うねんという話ですが、こちらは採用率が基になっているようです。個人的な体感ですが、構築済みデッキ出身の統率者はそのデッキに収録されているカードの採用率が若干高くなっているように感じます。

あとはカード・タイプごとに相性の良かったり採用率が高かったりするカードが並んでいます。

一番上に戻ると、「Decks」の項目から他の人が組んだデッキリストを確認することもできます。リストの価格テーマも確認できるので、開く前にある程度の温度感が掴めるのもありがたいポイントです。

デッキを組もう

EDHRECで見た情報を基にデッキを組んでみましょう。

土地を先に入れてしまう

まずは土地から埋めていきます。基本土地で埋めて後から編集しに来てもいいです。

土地から埋めていくことで「いや思ったより枠ないやん!」ということが実感しやすくなります。統率者戦で用いられるデッキは統率者を含め100枚ですが、スロットには思ったより余裕がありません。

僕はほとんどのデッキで土地を34枚入れています。残念ながら根拠と呼べるものは無いのですが、特に困っていないのでいつもこの枚数を基準に調整しています。

今回は《イス卿の迷路》という単体ではマナが出ない土地を採用しているので35枚にしています。

逆に、《牙持ち、フィン》のように軽量クリーチャーで速攻を狙っていく統率者の場合は土地を減らすことも検討します。

「このカラーだとどんな土地があるか知りたい」だとか「統率者と相性の良い土地が知りたい」という願いもEDHRECを見ることで叶います。《ひとつ目の暴君、カラジカール》の場合、能力を誘発させるために上空から攻撃することができる《ちらつき蛾の生息地》がそれにあたります。

フェッチランドは統率者と強くシナジーする場合*5を除けば、カジュアルなデッキでは無理して採用しなくても良いと思っています。というか、僕はそうしてます。高いし……

再録されて安くなってくれや!!!!

※執筆中に再録が決まりました。おめでとう!

マナ基盤を補う

  

といっても、基本的にはよく見かけるマナファクト(マナが出るアーティファクト)を入れるだけです。《太陽の指輪》《秘儀の印鑑》を最優先で採用した上で《友なる石》や各色のタリスマンを添えるのが良いでしょう。統率者が重たい場合は追加で印鑑サイクルや《精神石》などを採用するのも検討してみてもいいかもしれません。

 

ただし、固有色に緑を含む統率者の場合は話が異なります。採用するマナファクトは《太陽の指輪》のみに抑えて、その枠に《自然の知識》などのランプ*6を詰め込むことが多いです。ライブラリーから土地を持ってくることでライブラリーの圧縮にも繋がりますし、統率者戦における土地はアーティファクトよりも相手からの干渉を受けにくいという点でも優れています。《迷路の終わり》による特殊勝利がカジュアルなゲームで強力と言われるのも、やはり相手からの干渉を受けにくいという土地の性質が大きいでしょう。

話を戻します。

固有色に緑を含む統率者の中でも重たいものや、上陸能力などを持っていることで土地とのシナジーが強力な場合は追加で《耕作》《木霊の手の内》を採用してもいいでしょう。

 

土地が相手の干渉を受けにくいということは、土地にエンチャントするオーラも安心して使いやすい環境と言えるでしょう。その中でも1マナのもの、特に《繁茂》は土地であれば何にでもエンチャントできるので扱いやすいです。一方、《楽園の拡散》にしかエンチャントできないので注意しましょう。

エンチャントやオーラをたくさん扱うことに意味がある《収穫の手、サイシス》デッキなど(いわゆるエンチャントレス)でもない限り、僕は《繁茂》だけの採用に留めることが多いです。

更にを象徴する要素として、マナクリ(マナを生み出せるクリーチャー)も外せません。デッキの事情にあったものを採用していきましょう。例えば、《ハンス・エリクソン》では格闘した際に死亡してしまうのでタフネス1のマナクリが採用できません。そういった場合は代わりにランプができる《桜族の長老》を採用するといった工夫のしがいがある場所でもあります。

 

デカンター・オヴ・エンドレス・ウォーター》のように特定の統率者とシナジーするマナファクトや、《野生の心、セルヴァラ》のように特定の統率者で採用が見込めるマナクリもありますが、それは後で入れてもいいです。前のセクションと合わせて、スロットの把握に意味があります。

 

実例①

《ひとつ目の暴君、カラジカール》では一旦こうなりました。

統率者が5マナと少し重いので、唱えやすくするためにマナファクトを気持ち多めに採用しています。

《レーザー・スクリュードライバーは見慣れない方もいるかもしれないので紹介します。これは「ドクター・フー」で登場したカードで、なんとクリーチャーを使嗾できるマナファクトなんです。ユニバースビヨンド*7のカードということもあって再録の可能性は低そうなので、気になる方は早めに手に入れましょう。

実例②

固有色に緑を含む統率者の例として紹介します。最下段が見切れていますが、《街角の料理人、ロッコ》の場合はこうなりました。

統率者が3マナと軽いことに加えて衝動的ドロー*8を多用することから、土地が追放領域や手札にダブついても1ターンに1枚しかプレイできないという理由もあって土地を1枚削っています。そして、固有色にを含んでいるのでマナファクトを削って《自然の知識》などのランプを採用しています。

この画像には《寺院の庭》と《聖なる鋳造所》がありませんが「1枚1,200円ぐらいか……」と買うのを躊躇し、サボっているだけです。《寺院の庭》はスクリーンショットを撮った翌日に購入しに行きました。当然ですが、ショックランドフェッチランドを妥協しているからといってゲームにならない訳ではありません。あって嬉しい場面があるのもまた当然ですが、自身の経済状況と相談しながら無理なくデッキを構築することの方が大切です。

《鼓舞する彫像》をマナファクトに含めるかは微妙なところですが、《鼓舞する彫像》自身もアーティファクトなのでタップすることでアーティファクトでない呪文のコストの支払いに充てることができます。アーティファクトである《食物》トークンが大量に並ぶ《街角の料理人、ロッコ》ならではのカード選択と言えるでしょう。

色ごとの汎用カードを入れる

次は色ごとの汎用カードを入れます。相手に干渉あるいは抵抗する手段(応手)であることが多く、統率者戦の醍醐味に繋がっているものが多いです。

以前の記事も参考にしてみてください。

このセクションでは各色から高価すぎない範囲で汎用性が高いカードを4枚ずつ紹介します。「色が合っていれば全部採用!」という訳ではないことに留意した上でご覧ください。統率者に合わせて取捨選択することが大事です。カードの選定は僕が所属しているコミュニティの方々にも協力してもらいました。本当にありがとうございます。

  

  

   

 

   

実例

《ひとつ目の暴君、カラジカール》ではから《暗黒の儀式》、《大群への給餌》、《殺し》の3枚を、からは《ティボルトの計略》、《混沌のねじれ》、《冒涜の行動》の3枚を採用しています。加えて黒赤ならではの汎用カードとして《終止》を採用しました。

統率者に合ったカードを入れる

統率者戦用のデッキを組むにあたって最も楽しい時間です。

土地・マナ基盤・汎用カードを入れたことでデッキの土台が出来ました。

あとは好きなようにデッキを組みましょう。

実例

《ひとつ目の暴君、カラジカール》ではここまでのセクションでメインデッキの枚数が49枚になりました。残りの50枚でその統率者らしさを出していきたいと思います。ここで改めて、《ひとつ目の暴君、カラジカール》の能力を整理しましょう。

  1. 自分がプレイヤー1人を攻撃するたび、そのプレイヤーがコントロールしているクリーチャー1体をタップして使嗾する。
  2. 対戦相手1人が他の対戦相手1人を攻撃するたび、自分と攻撃プレイヤーはカードを1枚引いて1点のライフを失う。

どうやら《ひとつ目の暴君、カラジカール》は対戦相手同士が争うことで本領を発揮する統率者のようです。使嗾はそれにピッタリの能力で、そのトリガーとして対戦相手を攻撃することも求められます。

まず対戦相手同士を争わせるカードとして、《礼儀妨害》《ドゥームスカージ、カルダール》を採用します。非常に楽しそうですね。《ドゥームスカージ、カルダール》は《ひとつ目の暴君、カラジカール》で失ったライフも回復できるのでかなり相性が良さそうです。

対戦相手のクリーチャーを使嗾するカードもどんどん入れちゃいましょう。

  

対戦相手を攻撃して《ひとつ目の暴君、カラジカール》の能力を誘発させるために、気兼ねなく攻撃できるクリーチャーを採用します。

  

追加の戦闘フェイズを得るクリーチャーなんかも相性が良いと言えるでしょう。

 

ゲームに勝利するために、使嗾で削った対戦相手のライフを全体火力で削り切るプランを遂行したいので全体火力を採用します。

  

後はいい感じに整えてデッキ完成!!!!
と言いたいところですが、そもそも皆が皆それぞれの知識だけで統率者に合ったカードをポンポン思いつけるかと言われると難しいところです。

そこでEDHRECの出番です。

分からないときは、集合知に頼ってしまいましょう。

実際に見てみると、上ではまだ挙げていなかった対戦相手のクリーチャーを使嗾するカードもたくさん並んでいます。

《ひとつ目の暴君、カラジカール》がクリーチャーをタップすることに注目したカード選択も見られます。

どうやら、対戦相手の元に使嗾されたクリーチャーを送り込んでしまうというアプローチもあるようです。面白いですね。採用してみましょう。

統率者ごとのトップページを見るだけでも充分な情報を得られますが、「Decks」から他の人が組んだデッキを見てみるのも発見があって面白いです。

他の人が組んだデッキを眺めている時に、統率者ごとのページには無かった面白いカードを見つけました。

Koskun Falls (2)(黒)(黒)
ワールド・エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを1体タップしないかぎり、Koskun Fallsを生け贄に捧げる。
クリーチャーは、それらのコントローラーが自分がコントロールするあなたを攻撃するクリーチャー1体につき(2)を支払わないかぎり、あなたを攻撃できない。

維持コストが必要ですが、まるで《亡霊の牢獄》や《プロパガンダ》のようなカードです。これでタイマンになったときの防御手段もバッチリ。まさか黒にもあったとは……

と言いたかったのですが、晴れる屋さんの動画「EDHオタクカード紹介」にて《Koskun Falls》が大々的に取り上げられてしまったことでその存在がバレてしまいました。当時は複数のショップに在庫があって、いつでも買えるカードだろうと思って買うのを後回しにしていたら、動画が上がった日には国内から在庫が完全に無くなってしまって海外から取り寄せたことは記憶に新しいです。オリンピックの記念切手を貼ってカードを送ってくれたフランスのプレインズウォーカーの方、本当にありがとう。皆さん、再録禁止カードは突然在庫が消えて暴騰することがあるので欲しいと思ったときに買いましょうね。

デッキリスト

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仮組みのリストが完成しました。

ここからは実戦を通してひたすらリストをブラッシュアップしていきます。

その結果が以下になります。

▲ 随時更新。

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あれもこれも抜けてるじゃん!!!!

そうなんです。実際に使ってみると《レーザー・スクリュードライバー》は使嗾モードで起動している暇がなく、《パーティーの主役》はアンタップ状態で戦場に出るので相手にブロッカーを渡してしまうのがツラいので抜けてしまいました。実戦を通さないと使用感は分からないものです。色んなカードをどんどん試していくのが大事です。

逆に、実戦を通すことで欲しくなったカードもありました。

 

《思考の器》《聖遺の塔》です。《ひとつ目の暴君、カラジカール》は一周してくるまでの間に最大で6枚ドローできるので手札が溢れてしまうこともありました。ドローができる統率者とはいえ、こんなに引けるとは思っていなかったので《精神石》を優先していたのですが、すぐに入れ替えることにしました。

《アングマールの魔王》も強力でした。完全に見落としていたカードです。攻撃抑制カードとして採用している《無慈悲》があり得ないぐらい強いのですが、それを水増しできる上に飛行で空から殴れるという最高の一枚です。

このように、実際に使っていきながら試行錯誤することでリストの完成度はどんどん上がっていきます。繰り返しになりますが、実戦は本当に大事です。経験則ですが、対戦中に手札でモジモジしていたカードは本当に必要かどうか考え直す、ということを繰り返していくと良いデッキに仕上がりやすいです。

近年の『マジック・ザ・ギャザリング』は新しいカードがどんどんリリースされるので、その度にEDHRECを確認して採用を検討するのも良いでしょう。

何をもって完成とするかは人によりますが、リストが動かなくなってきたら僕は満足することが多いです。

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

それでは、《ひとつ目の暴君、カラジカール》デッキの解説記事でお会いしましょう。

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

*1:僕が所属しているコミュニティ基準。いわゆるcEDHやそれに準ずるレベル

*2:個人の感想であって、《授けるもの、グランチ》やそれを使う人を否定する意図はありません

*3:個人の感想です

*4:《ひとつ目の暴君、カラジカール》は「次元の門」のサブ統率者

*5:上陸を駆使する場合や、ライブラリーの一番上が重要な統率者など

*6:恒久的なマナ加速のこと。ランパンとも。その名称は《不屈の自然/Rampant Growth》を由来とするという説があるが、はっきりしない

*7:他の作品とのコラボレーション・セットを扱うブランド

*8:ライブラリーの一番上からカードを追放して、一定期間それをプレイしてもよいという能力

統率者戦における安価な汎用カード

24/02/29追記:

多色のカードを追加しました。

 

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり、ときおり配信したりしています。

 

別の記事でカジュアルな統率者戦における汎用カードをまとめていたのですが、「それも個別で記事にしてみては?」という意見があったので今回はそういった趣旨の記事です。

統率者戦における汎用カードは相手に干渉あるいは抵抗する手段(応手)であることが多く、統率者戦の醍醐味に繋がっているものが多いです。

「色が合っていれば全部採用!」という訳ではないことに留意した上でご覧ください。統率者に合わせて取捨選択することが大事です。

記事のタイトルには「安価」とありますが、1,000円を一つの基準としています。

カードの選定は僕が所属しているコミュニティの方々にも協力してもらいました。本当にありがとうございます。

《剣を鍬に》、《流刑への道》

なんと白1マナで唱えられる追放除去です。取り回しがよく、追放してしまうので死亡した時の誘発を持つクリーチャーも後腐れなく処理することができます。《流刑への道》は本当にどうしようもないぐらい土地に詰まってしまったとき、自分のクリーチャーを対象に唱えることで土地を伸ばせる小テクがあります。

《過大な贈り物》、《真夜中の一撃》

 

《内にいる獣》(後述・緑)のような万能除去です。破壊したお詫びとして相手にトークンを渡してしまいますが、大して気にならない場面の方が多いです。《過大な贈り物》《真夜中の一撃》よりもトークンのサイズが大きい代わりに土地も破壊することができるので《迷路の終わり》のような致命的な土地に干渉することができます。どちらか1枚を採用したいという場合は統率者のP/Tなどの事情を鑑みるか、好みで選んでしまってもいいと思います。

《大群退治》、《啓示の刻》

白が誇る全体除去、いわゆるラスゴ*1です。どちらも条件を満たすとコストが軽減されることで扱いやすくなっていますが、4人でプレイする統率者戦ではより簡単に軽減されていきます。そして何よりもプレイしたいときの状況とコスト軽減の条件が噛み合っているのもポイントでしょう。《啓示の刻》はクリーチャーに加えて、厄介なアーティファクトやエンチャントにも対処してくれます。自分のアーティファクトやエンチャントも巻き込んでしまうことの裏返しとも言えますが、統率者を選べば強力なリセットボタンとして機能するでしょう。もちろん、イラストとテキストが美しい本家《神の怒り》を採用するのもいいでしょう。

《ヘリオッドの介入》

複数のアーティファクトやエンチャントに対処できる《解呪》です。インスタントなのもポイントで、取り回しが良い呪文になっています。ライフゲインのモードも備えていますが、こちらも終盤のタイマンなどで活躍するので馬鹿にできません。

《完璧な策略》

先ほど全体除去を紹介しましたが、逆に全体除去の対策となるカードもあります。統率者ピッチの俗称で親しまれているサイクル*2の1枚で、統率者をコントロールしていればマナ・コストを支払わずに唱えることができます。

お金が出せるのであれば《テフェリーの防御》も検討してみてはいかがでしょうか。

《取り引き》

白のドローソースは、「みんなで引こうよ」の精神。長らく白はドローが苦手でしたが、最近になってようやくこういったカードがもらえるようになりました。

《雨ざらしの旅人》

自分よりも多くの土地をコントロールしている対戦相手がいる場合、自分のライブラリーから土地をサーチできるようになるクリーチャーです。能力の起動には白マナ1つとタップが必要ですが、《雨ざらしの旅人》自身が1マナと軽いのであまり気になりません。白には土地に関連したカードがいくつかありますが、平地と結びついている場合がほとんどです。その一方で《雨ざらしの旅人》は白ながらも平地の指定がなく、好きな土地を引っ張って来られるので《皇国の地、永岩城》《ボジューカの沼》などの能力を持つ土地を場面に応じて使うこともできます。

 

白鳥の歌》、《断れない提案》

 

おおよそクリーチャーでない呪文を打ち消す呪文です。白鳥の歌*3安価に含めるのは少しずつ感覚が麻痺しつつあるかもしれませんが、強力なカードであることには変わりないので紹介します。クリーチャーは打ち消せませんが、やはり1マナというのは非常に魅力的で、相手からしても厄介です。

《秘儀の否定》、《対抗呪文》

 

青の華とも言える打ち消し呪文です。《秘儀の否定》は土地が詰まっているときにはドロー呪文として雑に唱えてしまうことも。《対抗呪文》青青を要求するので採用の際は統率者とよく相談しましょう。

《猿術》、《急速混成》

 

意外なことに、青にも1マナクリーチャー除去があります。どちらも《内にいる獣》(後述・緑)のようにお詫びトークンをプレゼントしますが、脅威を3/3のバニラ*4にしてしまえるのであれば安いものでしょう。

《現実変容》

1マナ増えた代わりに追放できるようになった青のクリーチャー除去です。例によってお詫びがあり、追放したクリーチャーのコントローラーのライブラリーの一番上のカードを予示します。詳しくはカード画像内の注釈文を読んでください。基本的には能力を持たない2/2として振る舞います。また、このカードを無限に唱えることで対戦相手のライブラリーを削り切って勝つという面白い使い方もあります。

《速足の学び》

青が得意とするドローソースの1枚です。インスタントであることが重要で、打ち消し呪文などの他のインスタント呪文を構えつつ、何事も無ければ自分の手番が来る前に《速足の学び》でドローするという動きができます。

《意外な授かり物》

変則的なドローソース全員がカードを引けるので統率者ならではのパーティー感もあります。

《神秘の教示者》

教示者、あるいはその英語名からチューターとも呼ばれるサイクルの1枚。青のチューターはインスタントソーサリーをライブラリーの一番上に積み込むことができます。状況に応じて全体除去を持ってきたり、追加ターンコンボパーツなどのフィニッシュ手段に繋げることもできます。サーチするカードを公開するという性質を逆手に取って《残骸の漂着》を積み込むといった面白い使い方も。

《暗黒の儀式》

ダリチュの略称で長年親しまれてきた黒のマナ加速統率者の早出しはもちろん、1ターン中のアクションを増やしたりX呪文の強化に当てたりと強く使える場面がとても多い呪文です。

《四肢切断》、《殺し》

黒はクリーチャーの除去が得意な色です。《四肢切断》ファイレクシア・マナ2点のライフで支払うことができるので4点のライフと不特定1マナで唱えることができます。《殺し》黒いクリーチャーは対象にできないことに注意する必要がありますが、をコントロールしていればマナの代わりに4点のライフを支払うことで唱えられます。ライフがピンチなときは額面通り4マナで唱えることもできます。

《シェオルドレッドの勅令》、《魂の粉砕》

いわゆる布告除去*5呪禁被覆破壊不能に強いのが特徴になっています。この2枚はインスタントかつ、各対戦相手に作用するのもポイント。

《大群への給餌》

こちらもクリーチャー除去ですが、エンチャントを破壊することもできます。黒はエンチャントを対処する手段が非常に限られている色なのでこのカードの価値は高いです。

《毒の濁流》

全体除去破壊ではなくマイナス修整を掛けるので破壊不能のクリーチャーにも対処でできる点と、マナ・コストの軽さが魅力。「統率者マスターズ」で再録されて手に入りやすくなりました。

《夜の囁き》、《骨読み》

 

ライフを犠牲にしてカードを引くドローソース。癖がなく、扱いやすいです。

《ファイレクシアの闘技場》

いわゆる置きドローソース。ライフが40点から始まる統率者戦では、毎ターン1点のライフを失う程度のペナルティなんざ痛くも痒くもありません。しかし、そんなことは相手も分かっています。見え見えのアドバンテージ源であるため「こいつから早く倒そう」と集中砲火を浴びる点には注意。

《願い爪のタリスマン》

自分のライブラリーから好きなカードを手札に加えられる、夢のようなカード。しかし、使った後はこれを誰かに渡さないといけません。4人で競い合う統率者戦では誰に渡すかも重要です。カジュアルなゲームでは、みんなが「俺にくれ!」と盛り上がるカードの1枚。

《悪魔の意図》

自分のライブラリーから好きなカードを手札に加えられる、夢のようなカード。しかし、唱えるためにはクリーチャーを1体生け贄に捧げなければいけません。《練達の育種師、エンドレク・サール》のようにクリーチャー・トークを生み出せる統率者との相性は抜群。

《血空の主君、ヴェラゴス

自分のライブラリーから好きなカードを探してきて一番上に置ける、結構良いカード。しかし、能力を起動させるためには攻撃しなければなりません。といっても、接死を持っているので攻撃を通してもらいやすいです。デーモン・ならず者とクリーチャー・タイプに恵まれているのもポイントです。

《稲妻》、《削剥》

赤の除去は火力。《削剥》アーティファクトを破壊するモードも備えているので腐りにくいです。

《連鎖反応》、《冒涜の行動》

火力による全体除去。どちらも戦場にあるクリーチャーの数を参照しますが、4人で対戦する統率者戦においてはクリーチャーが並ぶことはそう珍しくもない光景なので扱いやすい呪文になっています。

《魔法暴走》、《混沌のねじれ》

《内にいる獣》の系譜にある万能除去……ですが、赤の呪文らしくお詫びランダム要素があります。とはいえ、赤でエンチャントに触れるカードは貴重なのでそれなりに目にすることでしょう。

《汚損破》

1マナで唱えるとシンプルなアーティファクト破壊、超過コストで唱えると対戦相手のアーティファクトを全て破壊する豪快な呪文に。マナを生み出すアーティファクトの採用率が高い統率者戦では相手の足止めとして有効に機能する場面も多いですが、《汚損破》超過で唱えるターンが隙になりやすいので注意。

《ティボルトの計略》

赤にも打ち消し呪文があります。が、赤らしくランダム要素があるお詫びを対戦相手に渡してしまいます。手順が多く複雑ですが、整理してみると以下のようになります。

  1. 呪文1つを対象として打ち消す
  2. 1、2、3から数字1つを無作為に選ぶ(サイコロを使って決める場合が多い)。
  3. 打ち消された呪文のコントローラーは、2.でランダムに選んだ数だけ切削*6する。
  4. 打ち消された呪文のコントローラーは、土地でない、打ち消された呪文と異なる名前を持つカード追放されるまでカードを追放していく。
  5. 条件に合致したカード追放したとき、それマナ・コストを支払わずに唱えてもよい。
  6. 追放された残りのカードはライブラリーの一番下に無作為の順番で戻す。

例)

  1. プレイヤーAが《呉主 孫権》を唱えた。それにスタックしてプレイヤーBが《ティボルトの計略》を唱えたことで、《呉主 孫権》は打ち消された。
  2. 1、2、3から数字1つを無作為に決める。今回はサイコロを振って、1-2が出た場合は1を、3-4が出た場合は2を、5-6が出た場合は3ということにした。サイコロを振った結果、4が出たので数字は2に決まった。
  3. プレイヤーAはカードを2枚切削する。
     
  4. プレイヤーAは、自分のライブラリーの一番上から土地でも《呉主 孫権》でもないカードが追放されるまでカードを追放していく。  
  5. 《偵察任務》土地でも《呉主 孫権》でもないカードなので、プレイヤーAはこれをマナ・コストを支払わずに唱えてもよい。
  6.  追放された残りのカードを無作為の順番でプレイヤーAのライブラリーの一番下に戻す。
     

《信仰無き物あさり》

扱いやすいルーティング*7呪文です。赤のルーティングはカードを捨ててから引くものがほとんどなのですが、これは引いてから捨てることができる優れものです。加えて《信仰無き物あさり》1マナでかつフラッシュバックまで持っているので取り回しが良いです。色が合うのであれば、《真紅の花嫁、オリヴィア》のような墓地を扱う統率者には是非とも採用したいですね。

《ラノワールのエルフ》ほか

 

いわゆるマナクリ(マナを生み出せるクリーチャー)です。動きの安定や、豊富なマナからビッグアクションに繋げられます。

《自然の知識》ほか

いわゆるランプ*8です。ライブラリーから土地を持ってくることでライブラリーの圧縮にも繋がりますし、統率者戦における土地はアーティファクトよりも相手からの干渉を受けにくいという点でも優れています。《桜族の長老》《ウッド・エルフ》など、クリーチャーによるランプも存在します。

 

《北方行》

デッキに採用する土地を基本土地に寄せる場合は、それらを氷雪土地にすることで更に《北方行》の採用も検討できます。引っ張ってくる土地は氷雪土地であれば良いので、である必要がないのもポイントでしょうか。《北方行》は「カルドハイム」で登場した氷雪タップインデュアルランドを引っ張ってくることもできます。一応ですが、「コールドスナップ」にも2色のマナを生み出せる氷雪土地があります。

 

《耕作》、《木霊の手の内》

 

固有色に緑を含む統率者の中でも重たいものや、上陸能力などを持っていることで土地とのシナジーが強力な場合は追加のランプとして《耕作》《木霊の手の内》を採用してもいいでしょう。

《繁茂》、《楽園の拡散》

土地にエンチャントすることで追加のマナを生み出せるようになるオーラです。土地が相手の干渉を受けにくいということは、土地にエンチャントするオーラも安心して使いやすい環境と言えるでしょう。その中でも1マナのもの、特に《繁茂》は土地であれば何にでもエンチャントできるので扱いやすいです。一方、《楽園の拡散》にしかエンチャントできないので注意しましょう。

《永遠の証人》、《永久の証人》

 

戦場に出たときに自分の墓地から好きなカードを回収できるクリーチャーです。シンプルながら役に立つ場面は多いです。クリーチャーである点を活かして《儚い存在》などで能力を使い回すのも強力です。

《再利用の賢者》

戦場に出たときにアーティファクトかエンチャントを破壊できるクリーチャーです。シンプルながら役に立つ場面は多いです。《永遠の証人》と名前を取り違えられることも多いです。クリーチャーである点を活かして《ディスプレイサーの仔猫》などで能力を使い回すのも強力です。

《刻み角》

戦場に出たときにアーティファクトを破壊できるクリーチャーです。対戦相手がコントロールするアーティファクトをタップインにさせるという厄介な能力も持ちます。クリーチャーである点を活かして《守護フェリダー》などで能力を使い回すのも強力です。

《巨大猿、コグラ》

基本的に、緑は格闘によってクリーチャー除去を行います。《巨大猿、コグラ》は戦場に出たときに格闘を行うので即効性があり、それでいてP/Tも大きいので格闘を行った後も戦場に残ることを期待できます。戦場に残れば、攻撃するたびに防御プレイヤーのアーティファクトやエンチャントをバリバリと破壊してくれるようになるので政治の材料としても優秀です。人間1体を手札に戻すことで破壊不能を得られる効果は忘れられがちですが、マジックの世界には人間がたくさんいるので覚えておくと得できる場面があるかもしれません。例えば、先ほど紹介した《永遠の証人》も人間です。

《内にいる獣》

万能除去。ここまで再三にわたり名前を出してきた本家《内にいる獣》です。緑はアーティファクトとエンチャント以外を直接破壊するのは苦手な色なので《内にいる獣》の汎用性が染みます。

《自然の要求》

緑1マナで使える《解呪》。相手に4点のライフを渡してしまいますが、統率者戦ではそう気になりません。1マナという取り回しの良さが何よりの魅力です。

《毒を選べ》

アーティファクトやエンチャント、飛行を持つクリーチャーに対して布告という形で対処する珍しい呪文。対象はこちらから選ぶことはできませんが、各対戦相手に作用する点が強力。

《英雄的介入》、《活力の覆い》

 

自分のクリーチャーやパーマネントを守る呪文です。対戦相手の全体除去にスタックして唱えられたときの気持ちよさは一度体験してみてほしいです。

《活力の覆い》の効果で登場する再生は少々複雑なキーワード処理なのですが、「ニューカペナの街角」で登場した盾カウンターと挙動が近いです。破壊のみに反応する、カウンターで管理しない盾カウンター(ただし破壊を肩代わりした後にタップする)といえばイメージしやすいでしょうか。クリーチャーを再生するときは、

  1. このターン、次に再生するクリーチャーが破壊される場合、代わりにそれから全てのダメージを取り除く。
  2. そのコントローラーはそれタップする。
  3. 戦闘に参加している場合、それ戦闘から取り除く。

という処理を行います。再生が難しいと感じる場合は、マジックに慣れてから採用を検討するというのも一つの選択です。

《調和》

シンプルながらも扱いやすいドローソース。緑は本来ドローが得意な色ではないのですが、《調和》「次元の混乱」という色ごとの得意不得意をめちゃくちゃにしたカード・セットで登場したカードなのでこんなことをやってのけています。

《守護者計画》

デッキを選ばない継続的なドローソース。統率者戦では基本的に採用するクリーチャーが重複しないので、クリーチャーが戦場に出るたびにドローがオマケでついてくるカードとして振る舞います。

《俗世の教示者》

チューターと呼ばれるサイクルの1枚。緑のチューターはクリーチャーを積み込むことができます。

白青

《ドビンの拒否権》、《権限否認》

 

クリーチャーでない呪文を打ち消す呪文。それぞれ異なる長所を持った頼れる呪文です。

スフィンクスの啓示》

種火が3マナと少々重たいのですが、ロングゲームで輝くドローソース。インスタントである点を活かして、突然のライフゲインで相手の思惑を外しながらも自分は勝利に向かうためのカードを求めにいくことができます。

《至高の評決》

打ち消されない全体除去。要求するマナ・シンボルの濃さには注意。

青黒

《悪意の大梟》

戦場に出たときにカードを1枚引ける、癖のないクリーチャーです。それだけではなく、飛行接死を持っているのでブロッカーとしてのスペックにも優れています。更にアーティファクト・クリーチャーであるため《工匠の主任、ウルザ》などとのシナジーにも期待できます。

《復活したアーテイ》

相手にカードを引かせてしまうものの、打ち消し除去を一枚で担ってくれるカード。手札にあると安心ですね。

《湖での水難》

《復活したアーテイ》のように打ち消し除去を兼ねるカードですが、対戦相手の墓地にあるカードの枚数を参照するという一癖ある呪文です。その代わり、2マナなので構えやすいという利点があります。《ンガスロッド船長》などの対戦相手を積極的に切削する統率者では頼れる呪文になります。

《人質取り》

クリーチャー、もしくはアーティファクト人質に取って封じ込めてしまうクリーチャー。マナを払うことで奪った人質を自分の戦場に呼び出すことができます。

黒赤

《終止》

癖のない単体除去です。「再生できない」の一文は稀に役立つことも。

ラクドスの魔除け》

3つのモードを持つ、魔除けサイクルの一枚。どのモードにも出番があり、サイクルの中でも汎用性が高いです。

《コラガンの命令》

4つのモードから2つを選んで使うことができる、命令サイクルの一枚。その場に応じた呪文として繰り出せることから汎用性に優れ、複数のカードに触れるので除去として使ってもアドバンテージを失いにくく使い勝手の良い呪文です。

《Fire Covenant》

Fire Covenant (1)(黒)(赤)
インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、X点のライフを支払う。
好きな数のクリーチャーを対象とする。Fire CovenantはそれらにX点のダメージをあなたが望むように割り振って与える。

通常のマナ・コストに加えて支払ったライフの分だけクリーチャーに好きなようにダメージを与えられる呪文。《Fire Covenant》によるライフの支払いは、ライフが40点で始まる統率者戦でも痛い支払いになりがちです。同じくライフを支払う《毒の濁流》と違って自分のクリーチャーには被害が及ばなかったり、インスタントである点などの違いがあるので、デッキの事情とよく相談しましょう。そして何よりも《Fire Covenant》は日本語版が存在しない点が初心者に優しくありません。英語が苦手な方はマジックに慣れてから購入を検討しても良いでしょう。

赤緑

《外殻貫通》

アーティファクトエンチャントを1つずつ破壊できる呪文。2マナと軽いのもポイントです。

《野生の律動》

クリーチャーに速攻を持たせる手段の一つ。速攻が不要な場合は+1/+1カウンターにもできるのがこのカードの魅力です。クリーチャーが打ち消されなくなるというオマケも。

緑白

《エラダムリーの呼び声》

自分のライブラリーから好きなクリーチャー・カードを手札に加えられる、夢のようなカード。しかも、インスタントです。至れり尽くせりですね。怖……

《ミラーリの目覚め》

アンセム*9マナ加速が一つになったエンチャント。土地から追加でもう1マナ生み出せるようになるのはシンプルながらも非常に強力です。その能力を目当てに採用されることが多いですが、前半の能力がじわりと効いてくる場面も少なくありません。

白黒

《名誉回復》、《苦渋の破棄》

白黒が誇る万能除去です。《苦渋の破棄》は3点のライフルーズが生じますが、破壊ではなく追放であることのメリットは大きく破壊不能のエルドラージすらも吹き飛ばすことができます。その暁には卓の平和を守った英雄として讃えられること間違いなしでしょう。

《灯の燼滅》、《消失の詩句》

 

条件つきになった《苦渋の破棄》の親戚たちです。構えやすい2マナであることとパーマネントに触れることが利点でしょうか。《ニヴ=ミゼット再誕》を統率者に据えたデッキでは軽く扱いやすい2色のカードということで採用されることがあります。

《堕落した庄察頭、ロソ》

2つ目の呪文に反応して宝物を生成するハーフリング。この手のクリーチャーは対戦相手のアクションにしか反応しないものも珍しくないのですが、《堕落した庄察頭、ロソ》は自分の呪文にも反応します。そして、伝説のクリーチャーなので《アーボーグのラタドラビック》と並べると嫌な顔をされます。

青赤

《イゼットの魔除け》

3つのモードを持つ、魔除けサイクルの一枚。どのモードにも出番があり、サイクルの中でも汎用性が高いです。

《プリズマリの命令》

4つのモードから2つを選んで使うことができる、命令サイクルの一枚。その場に応じた呪文として繰り出せることから汎用性に優れ、複数のカードに触れるので除去として使ってもアドバンテージを失いにくく使い勝手の良い呪文です。

黒緑

《暗殺者の戦利品》

2マナで唱えられる万能除去。ただし、お詫びとして基本土地を渡してしまいます。対戦相手のパーマネントであればカード・タイプを問わないのはその使い勝手に大きく貢献しています。

《ウィンドグレイスの裁き》

各対戦相手の土地でないパーマネントを1つずつ破壊する呪文。5マナと構えて唱えるには重たい呪文ですが自分で対象を選べるのもあって強力です。

《選別の儀式》

ゴルガリカラー*10の呪文における最強候補です。マナファクトなどをバリバリと割りながらジャラジャラとマナを生む光景は残酷ながらも痛快

《ゴルガリの魔除け》

3つのモードを持つ、魔除けサイクルの一枚。再生については緑の「《英雄的介入》、《活力の覆い》」の項目を参照してください。

赤白

《ボロスの魔除け》

3つのモードを持つ、魔除けサイクルの一枚。どのモードにも出番があり、サイクルの中でも特筆に値するほど強力です。

《摩耗+損耗》

アーティファクトとエンチャントを破壊できる呪文。インスタントであることに加えて両方、あるいは半分だけで唱えられる融合呪文であることから非常に取り回しが良くなっています。

緑青

《成長のらせん》

おおむねインスタントになった《探検》。呪文はインスタントになるだけでとても便利になるんです。

《とぐろ巻きの巫女》

ランプ、あるいは疑似ドローとなるクリーチャー。アドバンテージを失わないので扱いやすいです。タフネス1であるため《頭蓋骨絞め》の犠牲になることも……

《ハイドロイド混成体》

特徴的なクリーチャー・タイプから一部では「クハビ」と呼ばれることもあるクリーチャー。ハイドラらしく、マナを注ぐほど強力になるデザインになっています。青が加わったことによって得られるリターンがドローになっており、ロングゲームでその本領を発揮します。何より、唱えたときに能力が誘発するので打ち消されてもライフとドローを得ることができます。本体も飛行トランプルを備えていることからフィニッシャーブロッカーとしても期待できます。

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

いずれ、多色も書きます。いずれ……

追記: いずれ、多色も完成させます。いずれ……

追記の追記: 頑張りました。

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

*1:すべてのクリーチャーを破壊する呪文の俗称。その元祖である《神の怒り/Wrath of God》の略称に由来する

*2:一つのコンセプトに基づいて作られたカード群のこと

*3:執筆時NM1,200円

*4:能力を持たないクリーチャーの総称。アイスクリームのバニラが由来になっている

*5:対戦相手にクリーチャーを生け贄に捧げさせられる呪文《悪魔の布告》が由来になっている

*6:「そのプレイヤーが、自分のライブラリーの一番上からカードをN枚自分の墓地に置く」というキーワード処理

*7:カードを引き、捨てるという効果

*8:恒久的なマナ加速のこと。ランパンとも。その名称は《不屈の自然/Rampant Growth》を由来とするという説があるが、はっきりしない

*9:自分がコントロールしているクリーチャーに+1/+1修整を与えるカードの俗称。《栄光の頌歌/Glorious Anthem》に由来する

*10:黒緑の色の組み合わせのこと。ラヴニカ次元に登場するギルド、ゴルガリ団に由来

ヒュージ・リーダーズ《碑出告と開璃/Hidetsugu and Kairi》(コロッサル)

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

今年は動画を作りたいですね。

 

今回は統率者戦の変種フォーマット、ヒュージ・リーダーズパワーレベル: コロッサルで使っている《碑出告と開璃》の解説記事になります。

正直なところ、このデッキを記事にするかはかなり迷いました。このデッキは高速コンボに分類されるデッキで、一人回しは楽しいのですが《碑出告と開璃》の性質も相まって対戦相手からすると対処が困難で非常に強力……つまり、ガチデッキなのです。コロッサルは禁止されているカードを除けばやりたい放題できるパワーレベルですが、コロッサルの中にもカジュアルなゲームが存在することに留意する必要があります。参考にされる方はその点にも注意してください。

統率者

《碑出告と開璃》は3つの能力を持っています。少々複雑ですが、紐解いていきましょう。

  1. 飛行
  2. 戦場に出たときにカードを3枚引く。
    手札からカード2枚を自分のライブラリーの一番上に望む順番で置く。
  3. 死亡したとき、対戦相手1人を対象とする。
    自分のライブラリーの一番上のカード1枚を追放する。
    対象に取られたプレイヤー追放されたカードのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
    追放されたカードがインスタントやソーサリーである場合、マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。

要約すると、戦場に出たときにライブラリーの一番上を操作し、死亡したときにライブラリーの一番上からインスタントもしくはソーサリーの踏み倒しを行う。そのついでに対戦相手1人のライフを削るという能力を持っています。

死亡してすぐにライブラリーの一番上をめくりたくなりますが、先に対戦相手1人を対象に取ることを忘れないようにしましょう。

《碑出告と開璃》は5マナで、通常の統率者戦ではその重さが少し気になるところですが一転してヒュージ・リーダーズでは最軽量クリーチャーです。軽量の妨害というものが限られており、ダメージや破壊による除去では死亡したときの効果を誘発させてしまうことから《碑出告と開璃》はフォーマットに合致している統率者の一人(二人?)と言えるでしょう。

そんな《碑出告と開璃》はこんな人にオススメの統率者です。

  • 一人回しが好きだ
  • 高速コンボで人を轢き倒したい
  • 呪文を連打して気持ちよくなりたい
  • クリーチャーを酷使して気持ちよくなりたい

コンボ

ここまでのセクションでこのデッキが高速コンボであることに触れていますが、実際のコンボの流れを見ていきましょう。

  1. 《碑出告と開璃》を戦場に出す。
  2. カードを3枚引く。
  3. 手札にあるカード2枚をライブラリーの一番上に置く。このとき、墓地からクリーチャーを戦場に出すインスタントもしくはソーサリーの呪文(以降これを蘇生呪文と表記)が一番上になるようにする。

  4.  継続的に生け贄に捧げられる手段(以降これをサクり台と表記)を用いて《碑出告と開璃》を生け贄に捧げる。このとき死亡した《碑出告と開璃》は統率領域に戻さず、墓地に送る。

  5. 《碑出告と開璃》が死亡したときの能力が誘発する。対戦相手1人を対象に取り、ライブラリーの一番上のカードを追放する。
  6. 対象に取られた対戦相手は、追放されたカードのマナ総量に等しいライフを失う。
  7. マナ・コストを支払わずに追放されたカードを唱える。これにより《碑出告と開璃》が墓地から戦場に戻る。
  8. 再び《碑出告と開璃》が戦場に出たときの能力が誘発。カードを3枚引き、蘇生呪文がライブラリーの一番上になるようにカードを置く。
  9. 大量に含まれている蘇生呪文をライブラリーから引き続けられる限りこの手順を繰り返すことができるので、その分だけ対戦相手1人のライフを失わせる効果も繰り返されて勝利する。*1

コンボの手順は上記の通りですが、基本的にはライブラリーの一番上に置くカードを工夫することで《不浄なる者、ミケウス》《トリスケリオン》を墓地に揃え、《生ける屍》などの全体蘇生呪文によってこの2体を戦場に戻すことによって可能になる無限ダメージによる勝利*2を目指します。

デッキリスト

▲ 随時更新。

埋め込みが機能していない場合はこちら

解説

《堕天使》ほか

 

Scryfallを駆使して探し回った珠玉のサクり台です。

5マナ以上でテキストに「Sacrifice」と「Creature」が含まれる黒と青と無色のカードを全部見ました。

ここにいないものはタップが必要だったり、マナを要求されたり、アップキープなどの限られたタイミングでしか生け贄にできなかったりと取り回しにやや難があるものだったので、この項目はヒュージ・リーダーズ黒のサクり台を使いたい人にとって参考になると思います。

Scryfallは条件を決めてカードを検索できるのはもちろん、ビジュアルで検索結果を表示してくれるのでヒュージ・リーダーズのデッキを組むときはめちゃくちゃお世話になります。言語が変更できるのもポイントですね。オススメです。是非使ってみてください。

《吸血鬼の大将軍》再生に詳しくない方からすると「この能力は何度も起動できないのでは?」という印象を抱くかもしれませんが、問題ありません。再生は最近のものだと盾カウンターと挙動が近いです。破壊のみに反応する、カウンターで管理しない盾カウンター(ただし破壊を肩代わりした後にタップする)といえばイメージしやすいでしょうか。《吸血鬼の大将軍》の注釈文にも詳しく書いてあるので、そちらを読むとより理解が深まるでしょう。再生は盾カウンターとは異なり、カウンターで管理しないので分かりづらいのですが、なんとストックができます。*3つまり、能力を2回起動すると破壊を2回肩代わりしてくれます。なので再生による盾(と便宜上呼びます)をたくさん貰うために《吸血鬼の大将軍》の能力を何度も起動することは適正なのです。

《サディストの催眠術師》の能力は自分を対象に起動することもあります。自分の手札にある《不浄なる者、ミケウス》《トリスケリオン》を捨てることができるので覚えておきましょう。

《死体生まれのグリムグリン》も自身がアンタップ状態でも問題なく起動できます。

《サモン・アンデッド》ほか

    

切削(あるいは諜報)がついた蘇生呪文です。あればあるだけ《碑出告と開璃》が強くなるので、新しいものが登場するのを楽しみにしています。

使い方としては、

  1. 《碑出告と開璃》を戦場に出す。
  2. カードを3枚引く。
  3. 手札にあるカード2枚をライブラリーの一番上に置く。このとき、切削がついた蘇生呪文が一番上に、その下に墓地に落としたいカード不要なカードが続くようにする。
  4. サクり台を用いて《碑出告と開璃》を生け贄に捧げる。このとき死亡した《碑出告と開璃》は統率領域に戻さず、墓地に送る。

  5. 《碑出告と開璃》が死亡したときの能力が誘発する。対戦相手1人を対象に取り、ライブラリーの一番上のカードを追放する。
  6. 対象に取られた対戦相手は、追放されたカードのマナ総量に等しいライフを失う。
  7. マナ・コストを支払わずに追放されたカードを唱える。これによりライブラリーの一番上のカードを切削しながら《碑出告と開璃》を墓地から戦場に戻す。
  8. 再び《碑出告と開璃》が戦場に出たときの能力が誘発。カードを3枚引き、蘇生呪文がライブラリーの一番上になるようにカードを置く。切削しているので新しいカードを引くことができる。

このようにライブラリーの一番上をどんどんリフレッシュしていくことで新しいカードを引いてさらなる蘇生呪文にチェインしていくのが《碑出告と開璃》の基本になるので、これらのカードは特に重要といえるでしょう。

 

他にも《不穏の標》シャッフルによって、《宿命的復活》占術によってライブラリーの一番上をリフレッシュすることができます。《宿命的復活》ヒュージ・リーダーズの歴史を記した教科書が出版されるのであればまず間違いなく取り上げられるであろう呪文の1枚である《アミナトゥの占い》が禁止される前はインスタントであることにも価値がありました。

《光素蓄積のスカーブ》、《深海の破滅、ジャイルーダ》

全体蘇生呪文(後述)によって釣り上げたときにライブラリーの一番上を切削できるクリーチャーです。切削によってライブラリーの一番上をリフレッシュしたり、《不浄なる者、ミケウス》と《トリスケリオン》を墓地に揃えることが重要なので《深海の破滅、ジャイルーダ》の踏み倒しには期待していません。しかしながら《不浄なる者、ミケウス》と《トリスケリオン》は共にマナ総量が偶数なので、稀に釣り上がることがあります。《光素蓄積のスカーブ》は戦場に出たときに自分の墓地から蘇生呪文をライブラリーの一番上に積み込むことができるので、蘇生呪文が途切れることがありません。また、《深海の破滅、ジャイルーダ》《光素蓄積のスカーブ》はどちらも青のカードであることから《意志の力》《誤った指図》のコストとしても使えます。

 

今回のリストでは採用していませんが、ヒュージ・リーダーズのカードプールには要注意カード《徴用》も含まれているので通常の統率者戦よりも青のカードであることの価値が高いと言えるでしょう。

今回のリストでもロリアンの発見》海門修復》は土地としても扱える青のカードである点を評価しての採用となっています。

 

《生ける屍》ほか

  

全体蘇生呪文です。この呪文を唱えて《不浄なる者、ミケウス》と《トリスケリオン》を戦場に揃えるのが目標となります。《生ける屍》《黄昏の呼び声》は相手のクリーチャーも戦場に戻してしまうので注意しましょう。《多元宇宙の突破》などは自分だけでなく相手のライブラリーも切削します。

《墓入りの妨害》、《末永く》

 

全体ではないものの、複数のクリーチャーを墓地から戦場に戻せる呪文です。とはいえ、《墓入りの妨害》はパーティーに含まれる4種のクリーチャー・タイプのいずれかを持つクリーチャーしか追加で戦場に戻せません。

戦士です。《墓入りの妨害》1枚で墓地から《碑出告と開璃》とサクり台を揃えることができます。

クレリックです。もう1体墓地から戦場に戻せます。後はもうお分かりですね。

《失われた宝物庫の学者》

ヒュージ・リーダーズで最も愛されたスフィンクスでしょう。《アミナトゥの占い》が禁止されるまでは、《アミナトゥの占い》から追放されてそのまま《アミナトゥの占い》をもう一度唱える動きが凶悪でした。このデッキでは《多元宇宙の突破》などで墓地に落ちてしまった全体蘇生呪文を唱える役割を持ちます。が、役割が少々狭く《アミナトゥの占い》が禁止された今では優先度が低いかもしれません。青のカードである点は評価しています。

早く再録して日本語で刷ってくれ!!!!

《時間の伸長》、《エルドラージ覚醒》

 

追加のターンを得られる呪文です。《碑出告と開璃》を墓地から戦場に出すことはできませんが、追加のターン中に手札からマナを払って蘇生呪文を唱えることで問題なく動くことができます。なので、このデッキでは対戦相手のライフを大きく失わせることができるマナ総量が高い蘇生呪文よりも手札から唱えやすい蘇生呪文が優先されています。対戦相手のライフを失わせる効果が重要視されていないとも言えますね。

追加のターンを得ることで獲得できる一番の恩恵はクリンナップ・ステップです。《碑出告と開璃》はチェインが繋がるごとに手札がどんどん増えていきます。なかなか手札が減らないというヒュージ・リーダーズの性質も相まって、手札が8枚以上になることも珍しくありません。そのままクリンナップ・ステップを迎えることができれば、手札から大量のカードを捨てることができます。もうお分かりかもしれませんが、手札に《不浄なる者、ミケウス》や《トリスケリオン》があればそれらを捨てて全体蘇生呪文からの無限ダメージへの準備に充てることができます。

《ダクムーアの回収場》

先に墓地に落としておくことで擬似的な切削として使える土地です。統率領域から《荒地》をプレイすることで手札を溢れさせてクリンナップ・ステップでカードを捨てるヒュージ・リーダーズ頻出のテクニックも利用していきましょう。《碑出告と開璃》が戦場に出たときのドローを《ダクムーアの回収場》が持つ発掘に置換することでライブラリーの一番上をリフレッシュできます。

《肉体の裏切り》

掲載時のリストでは採用されていませんが紹介。除去蘇生、あるいはその両方を選べる珍しい蘇生呪文です。このデッキは《碑出告と開璃》が戦場に出たときの誘発型能力を前提に構築されているので、《機械の母、エリシュ・ノーン》で詰みます。

ですが、《肉体の裏切り》があればその状況を打開することができるようになります。うーん、やっぱり採用した方がいいのかも。

最後に

《碑出告と開璃》でデッキを組むに至った経緯を少し語らせてください。

僕が引っ越しをする前、地元にある小さなカードショップCARDSHOP蒼猫亭にめちゃくちゃお世話になっていました。ある日手ぶらでカードを買いに行ったところ、店長さんから「デッキを貸すので、統率者の大会に出てみませんか」と誘われました。CARDSHOP蒼猫亭では統率者デッキの貸し出しが行われていて、借りて遊ぶことができるデッキの一つが《碑出告と開璃》を統率者に据えたデッキでした。《碑出告と開璃》をサクり台で生け贄に捧げて、蘇生呪文をどんどんチェインさせていって対戦相手のライフを削りきることがコンセプトになっていました。僕は「店長さんが言うのなら」とデッキを手に取り、簡単に使い方を教わって試合に臨みました。その試合でチェインコンボを成立させて勝利を収めた僕は、すぐにある閃きに至ります。

これは、ヒュージ・リーダーズでも成立するのでは……?

あの日、あのカードショップであのデッキを借りることがなかったら《碑出告と開璃》に興味を抱くこともなかったかもしれません。このデッキが生まれることもなかったでしょう。CARDSHOP蒼猫亭の店長さんには本当に感謝しています。CARDSHOP蒼猫亭はとても良いところなので皆さんも神戸に立ち寄った際には是非訪れてみてください。営業日と営業時間が限られているので、よく確認してから行きましょう。新枠あたりのカードが綺麗にファイリングされているので「何それ……」と言われそうなカードを手に入れるときに本当にお世話になりました。当たり前ですがよく使われるカードや新しいカードも取り扱ってますよ!帰省したらまた行きたいです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

《碑出告と開璃》はシンボルが濃いので適当な手札でキープすると5マナあっても唱えられなかったりするので気をつけてください。

皆さんもクリーチャーを酷使して対戦相手のライフをめちゃくちゃにしましょう。

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

*1:ヒュージ・リーダーズではプレイヤーの初期ライフは25点。

*2:《不浄なる者、ミケウス》によって不死を得た《トリスケリオン》が+1/+1カウンターを対戦相手と《トリスケリオン》自身に撃ち込むことで、無限に《トリスケリオン》が戦場に戻りながら無限にダメージを与えられるコンボ。

*3:僕はストックできないと勘違いしていたのですが、このことを認定ジャッジのKazuhisa Hamasakiさんに教えていただきました。この場を借りて感謝します。

EDH《ハンス・エリクソン/Hans Eriksson》

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

 

今回は統率者戦で愛用している、カジュアルな《ハンス・エリクソン》デッキの解説記事です。レベルは5-6を想定しています。

統率者

▲ ああ!ハンス、逃げて!統率者紹介よ!

ハンスの歴史

この記事で扱う統率者《ハンス・エリクソン》は面白いバックボーンを持つカードなので、おさらいしておきましょう。

その歴史を語るには避けて通れない1枚のカードがあります。

それは……

▲ 画像は「統率者(2011年版)」のもの。

「ああ!ハンス、逃げて!ルアゴイフよ!」

――サッフィー・エリクスドッターの最期の言葉

なんと《ハンス・エリクソン》は1995年発売の「アイスエイジ」に収録された《ルアゴイフ》のフレーバー・テキストで初めて登場した……ただそれだけで、それ以上でもそれ以下でもないキャラクターでした。

▲ 画像は「統率者レジェンズ」のもの。

「えっ、またか。」
――ハンス

しかし、開発のマーク・ローズウォーターが《ルアゴイフ》のフレーバー・テキストを気に入っていたことから、1998年発売の「ストロングホールド」に収録された《黄泉からの帰還者》のフレーバー・テキストに《ハンス・エリクソン》が再登場。

更には2004年発売のジョーク・セットアンヒンジドにて《"Ach! Hans, Run!"》として《ルアゴイフ》のフレーバー・テキストを再現するカードが登場しました。

2006年発売の「時のらせん」では、弟である*1《ハンス・エリクソン》に《ルアゴイフ》から逃げるように警告した《サッフィー・エリクスドッター》がカード化されました。

 

▲ 画像は「時のらせんリマスター」のもの。

《ハンス・エリクソン》に警告を発するも自身は《ルアゴイフ》に襲われて命を落としてしまう、というエピソードが上手くカードに落とし込まれているヴォーソス*2感涙の1枚になっています。

それから14年

2020年「統率者レジェンズ発売

テヴェシュ・ザットジャレッド・カルサリオンといったさまざまな時代・次元を出典とするキャラクターがカード化されました。*3

そしてそのなかには、一行のフレーバー・テキストから生まれた伝説のクリーチャーの姿がありました。

ハンスの能力

テキストが長く、少し分かりづらいので順番に紐解いていきましょう。

  1. 自身が攻撃するたびにライブラリーの一番上のカードを公開する。

  2. それがクリーチャーだった場合、タップ状態かつ《ハンス・エリクソン》の防御プレイヤーか、そのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃している状態で戦場に出す。

    公開したカードがクリーチャーでなかった場合はそのまま手札に加える。

  3. クリーチャーを戦場に出した場合、そのクリーチャーと《ハンス・エリクソン》を格闘させる。

《ルアゴイフ》のフレーバー・テキストがそうだったように、《ハンス・エリクソン》がクリーチャーに目をつけられて襲われてしまうというユニークな能力を持っています。

「こんなに素敵な日が台無しになるはずはないよ、サッフィー。」

例を交えて能力を見ていきましょう。

例1)

  1. 《ハンス・エリクソン》が攻撃。

     

  2. ライブラリーの一番上のカードが公開される。今回は《自由なる者ルーリク・サー》だった。

  3. クリーチャー・カードだったので《ハンス・エリクソン》を防御しているプレイヤー*4に向かってタップ状態かつ攻撃している状態*5で戦場に出る。

  4. 《ハンス・エリクソン》と《自由なる者ルーリク・サー》が格闘を行う。

    今回のケースでは《ハンス・エリクソン》は《自由なる者ルーリク・サー》から6点のダメージを受けて死亡し、《自由なる者ルーリク・サー》は《ハンス・エリクソン》から1点のダメージを受ける。

  5. ブロック・クリーチャー指定ステップに入り、防御プレイヤーが《自由なる者ルーリク・サー》に対してどう防御するのか選ぶ。

ポイントとしては、《原初の嵐、エターリ》のように「攻撃するたび」を条件としている誘発型能力は《ハンス・エリクソン》の能力で戦場に出た場合は誘発しないことが挙げられるでしょうか。

 

▲ それでも、強力なことに変わりはない。

例2)

  1. 《ハンス・エリクソン》が攻撃。

     

  2. ライブラリーの一番上のカードが公開される。今回は三顧の礼だった。

  3. クリーチャー・カードではなかったので、公開した《三顧の礼》を手札に加える。

  4. ブロック・クリーチャー指定ステップに入り、防御プレイヤーが《ハンス・エリクソン》に対してどう防御するのか選ぶ。

このように《ハンス・エリクソン》の能力は踏み倒し、あるいはアドバンテージ源として機能します。

ハンスの活用

ここまで《ハンス・エリクソン》の歴史と能力を見ていきましたが、彼を活かして戦っていくにはどうすれば良いのでしょうか。《ハンス・エリクソン》と一緒に素敵な日を送るための、基本となるカードをいくつか紹介していきましょう。

 

まずは《ハンス・エリクソン》の能力で参照する自分のライブラリーの一番上を操作するカード。「ダブルマスターズ2022」で再録されて入手しやすくなった《師範の占い独楽》は定番中の定番です。似たような効果を持つ《森の知恵》《ミリーの悪知恵》なんかも良いですが、どちらもそれなりの価格のカードなので財布と要相談です。《有毒の蘇生》は死亡した自分のクリーチャーを使い回すのは勿論のこと、いざという時は相手の墓地にも干渉できるのは意識しておきたいです。

▲ 相手の墓地利用を阻止しろ!

ライブラリーの一番上からクリーチャーを踏み倒しても、肝心の《ハンス・エリクソン》がクリーチャーに襲われて死亡してしまうと統率者領域から唱え直すところからやり直しになってしまいます。それでは素敵な日が台無しです。

そこで……

 

《ハンス・エリクソン》を《ルアゴイフ》に襲われても死なない身体にします。

「こんなに素敵な日が台無しになるはずはないよ、サッフィー。」

なるほど、ミスリルの胴着》を身に着けていたからこう言えたんですね。

《ハンス・エリクソン》の能力は攻撃するたびに誘発するので、追加の戦闘フェイズを得ることで1ターン中に複数回誘発させることを狙えます。特に《アクームの怒り、モラウグ》は固有色に緑を含む《ハンス・エリクソン》では《桜族の長老》三顧の礼などを絡めることによって非常に凶悪な働きを見せます。《アクームの怒り、モラウグ》による追加の戦闘フェイズで勝利を収めた試合も少なくありません。しかし、《アクームの怒り、モラウグ》の効果で得た追加の戦闘フェイズの後には追加のメインフェイズが無いことには注意。

今回掲載するリストには採用していませんが、踏み倒されたクリーチャーがパワー1の《ハンス・エリクソン》と格闘することから、激昂と組み合わせてみるのも面白いかもしれません。

ハンスとあなた

いかがでしょうか。

たった一行のフレーバー・テキストから生まれ、愛されてきたキャラクターである彼。

そんな《ハンス・エリクソン》は、こんな人にオススメの統率者です。

  • 大型クリーチャーで蹂躙したい

  • クリーチャーを踏み倒して気持ちよくなりたい

  • ライブラリーの一番上をめくってドキドキしてみたい

  • ちょっと不器用な統率者を使ってみたい

  • 「ああ!ハンス、逃げて!」と言ってみたい

  • 自然の美を愛するハンスの繊細な感性に共感した

  • サッフィーの無念を晴らしたい

  • というか、ハンスの姉

この記事を読んでデッキを組むか考えている方に伝えておきたいこととしては、不確定とはいえどクリーチャーを踏み倒す統率者なのでそれなりにヘイトが高いことでしょうか。《ハンス・エリクソン》との対戦経験がある方を相手にすると《ミリーの悪知恵》を唱えるだけで「ヤバい」と言われます。まあ、実際強いんやけどな。

デッキリスト

▲ 随時更新。

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解説

一部の採用カードや、その傾向については「ハンスの活用」の項目も参照。

《ムウォンヴーリーの獣記し》

接死、呪禁、到達、トランプルのうちいずれかの能力を持つクリーチャー・カードを探してライブラリーの一番上に積み込むことで、より確実に《ハンス・エリクソン》を悲惨な目に遭わせることができるクリーチャーです。

「こんなに素敵な日が台無しになるはずはないよ、サッフィー。」

ライブラリーの一番上から《ムウォンヴーリーの獣記し》自身が踏み倒されて《ハンス・エリクソン》と格闘することになっても、《ハンス・エリクソン》を死亡させることがない2/1というP/Tもデッキに噛み合っています。

 

主なサーチ先は《原初の征服者、エターリ》龍王アタルカ》

《原初の征服者、エターリ》はグルール・カラーの統率者の特権。大量のアドバンテージを獲得した上でトランプルを持つ7/7の本体が残るのは充分すぎるほどの脅威です。龍王アタルカ》はタフネス5以下の厄介なクリーチャーを直接焼き払えるのは勿論として、飛行とトランプルを持つ8/8ということで勝負の決定打になり得る性能を持ち合わせています。似たような能力を持つ《ボガーダンのヘルカイト》とは異なり、戦場に出たときの能力ではプレイヤーにダメージを与えられないので注意しておきましょう。

《山賊の頭、伍堂》

戦場に出たときにライブラリーから装備品をサーチして、そのまま戦場に出せる人間・バーバリアン。

▲ こないだナザーンが伝説のクリーチャーとして存在することに驚きました。

《山賊の頭、伍堂》といえば《多勢の兜》との無限コンボが有名ですが、今回はミスリルの胴着》《ナザーンの槌》をサーチすることで破壊不能の無敵《ハンス・エリクソン》を誕生させることを狙います。破壊不能を付与する装備品としてダークスティールの板金鎧》も採用していますが、《ミスリルの胴着》と《ナザーンの槌》はどちらも戦場に出たときにそのままクリーチャーにつくことからテンポも良く《ハンス・エリクソン》ならびに《山賊の頭、伍堂》との相性に優れます。《ハンス・エリクソン》が《ナザーンの槌》を装備した場合は+2/+0の修整を受けることで3/4となるので、3/3の《山賊の頭、伍堂》と格闘させると《山賊の頭、伍堂》が死亡してしまう点については注意が必要です。

《活力》

当ブログでは《狼の友、トルシミール》の記事以来二度目の登場となる《活力》ですが、ダメージを軽減するというアプローチで無敵《ハンス・エリクソン》に貢献する一枚です。彼がいるだけで《ハンス・エリクソン》が格闘してもダメージを受けるどころかモリモリと成長していきます。

例えば「ハンスの能力」の項目で例1として挙げたシチュエーションだと、

《ハンス・エリクソン》の能力で戦場に出た《自由なる者、ルーリク・サー》は《ハンス・エリクソン》と格闘を行うことになりますが、《活力》をコントロールしていると両者が格闘で受けるダメージは軽減されて《自由なる者、ルーリク・サー》には+1/+1カウンターが1個、《ハンス・エリクソン》には+1/+1カウンターが6個置かれることになります。

「こんなに素敵な日が台無しになるはずはないよ、サッフィー。」

なるほど、《活力》と仲良くしていたからこう言えたんですね。

《アイスウィンド・デイルのウルフガル》

笑顔が似合うナイスガイ。攻撃するたびに誘発する能力を追加で誘発させられるという《二天一流、一心》に似た能力*6を持ちますが、本人も二度誘発する会戦能力によって戦力として貢献してくれます。

攻撃をトリガーとする《ハンス・エリクソン》と相性が良いのはもちろんとして、踏み倒し先として採用している大型クリーチャーの中にも《原初の嵐、エターリ》のように攻撃するたびに誘発する能力が洒落にならないものがいるので戦場に揃ってしまうととんでもないことになります。

 

《虚空の選別者》

▲ デザイン上の美しさを感じさせる一枚。

マナ・コストが偶数の呪文を唱えることを制限する能力も強力ですが、このデッキではブロックに制限を課す能力が強く使えます。攻撃することが重要な《ハンス・エリクソン》はもちろん、《ハンス・エリクソン》によって踏み倒された後続の攻撃も通りやすくなります。

9マナとはいえ、レベル帯によっては“やりすぎ”になりかねないカードなので注意しましょう。

《ルアゴイフ》

趣味です。

ちなみに、対戦中に《ハンス・エリクソン》が《ルアゴイフ》に襲われたことはまだ一度もありません。

《ドゥリンの扉》

さながら2枚目の《ハンス・エリクソン》とも言えるカード。ライブラリーの一番上のカードを公開する前に占術2を行えるので《ハンス・エリクソン》より気が利いています。

後半の自分がコントロールしているクリーチャーのタイプに応じて能力を与える効果は踏み倒されたクリーチャーにしか及びませんが、《野生の心、セルヴァラ》のように採用を充分に検討できるエルフもいるので意識の隅には置いておきましょう。

《ドゥリンの扉》クリーチャーが攻撃するたびに能力が誘発するパーマネントなので、先程紹介した《アイスウィンド・デイルのウルフガル》ともシナジーを発揮します。

《隠れ潜む捕食者》

野生の目にとっては、全てが餌。

このフレーバー・テキストに違わず、対戦相手のあらゆる呪文に反応してライブラリーの一番上からクリーチャーを踏み倒そうとする“ワル”のエンチャントです。難しいことは考えずとも、対戦相手が3人いる統率者戦においてこのエンチャントがいかに極悪かは明らかでしょう。しかも、自分でライブラリーの一番上をリフレッシュする能力まで備わっています。白は《息詰まる徴税》、青は《リスティックの研究》、緑は《隠れ潜む捕食者》です。

《ヤヴィマヤのうろ穴》

Yavimaya Hollow / ヤヴィマヤのうろ穴
伝説の土地
(T):(◇)を加える。
(緑),(T):クリーチャー1体を対象とし、それを再生する。

非常に軽いコストで継続的にクリーチャーを再生できる土地です。土地としてもアンタップインかつ、ちゃんとマナが出るので扱いやすいです。クリーチャーを再生したときはそのクリーチャーをタップするのをお忘れなく。

《ハンス・エリクソン》がクリーチャーとの格闘によって死亡してしまうのを防いだり、対戦相手が繰り出す単体除去・全体除去から《ハンス・エリクソン》あるいは他のクリーチャーを守るために使うのが主な役割ですが、なんといっても《ヤヴィマヤのうろ穴》を構えることで対戦相手に「あそこに除去を撃っても無駄だ」と思わせられるのがめちゃくちゃ強いです。

非常に高性能ですが再録禁止カードなのでそれなりに値が張ります。強さは本物です。

《山賊の頭の間》、《炎族の村》

《ハンス・エリクソン》に速攻を付与することで唱えたターンからテンポよく攻撃できるようにする土地です。《ヤヴィマヤのうろ穴》もそうなのですが、土地なので干渉されることがほとんどありません。

《山賊の頭の間》は3点のライフコストも統率者戦では誤魔化しが効きますが、確定タップインなので注意。《炎族の村》と違って追加のマナを要求しないので序盤に使いやすいですが、ゲーム終盤はやはりライフコストが重くのしかかってくることも。

《炎族の村》は速攻を付与するには追加の赤マナが必要ですが、能力を使わないときはシンプルに赤マナが出る土地として振る舞ってくれます。速攻を付与する能力は相手のクリーチャーにも使えるので政治の材料にしても面白いです。そしてエレメンタルを公開することでアンタップインとなる能力も忘れてはいけません。先程紹介した《活力》はエレメンタルですからね。

 

廉価版(24/02/03追記)

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晴れる屋でのシングル価格が600円以下*7のカードのみで構築しています。

この記事を読んで《ハンス・エリクソン》に興味を持ってくださった方が「でも《ヤヴィマヤのうろ穴》とか高いし……」とデッキを組むのを断念されるのはあまりにも勿体ないので、限られた予算の中でも組めるリストを用意しました。ただし、僕は実際にこのリストを使ってゲームをプレイしたことがない点には留意してください。

キリが良い500円ではなく600円という設定にしているのは《英雄的介入》をどうしても採用したかったからです。

《ハンス・エリクソン》を破壊不能にしてクリーチャーを踏み倒しまくるというコンセプトはそのままに、《ウッド・エルフ》や《スカイシュラウドの要求》など追加のランプ*8を採用して大型クリーチャーを手札から唱えやすくしています。

盤面に干渉できるカードも追加で採用しているので、レベルのマッチングさえ適切に行われていれば初心者の方でも何も出来ずに負けたと感じられにくくなっているはずです。

 

サイドボードにはデッキを強化するときに採用を検討してほしいカードを、検討中にはシングル価格600円以下で入れ替え候補となるカードを入れてみました。参考にしてみてください。

最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

《ハンス・エリクソン》はプレイしていて非常に楽しい統率者です。

皆さんもハンスと一緒に素敵な日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

「こんなに素敵な日が台無しになるはずはないよ、サッフィー。」

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

*1:日本語記事に準拠

*2:開発の一人であるマーク・ローズウォーターが提唱した、フレイバー的側面を楽しんでいるプレイヤーを指す用語

*3:逆嶋顕至のように再びカード化されたキャラクターも少なくありません

*4:もしくは、そのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカー

*5:《自由なる者ルーリク・サー》が持つ警戒は無視される

*6:二天一流、一心》は《アイスウィンド・デイルのウルフガル》とは違って、相手が攻撃するたびに誘発する能力を持つ自分のパーマネントの能力も追加で誘発させます

*7:24/02/03時点

*8:恒久的なマナ加速のこと。ランパンとも。その名称は《不屈の自然/Rampant Growth》を由来とするという説があるが、はっきりしない

ヒュージ・リーダーズ《狼の友、トルシミール/Tolsimir, Friend to Wolves》

23/11/04追記: 

「パワーレベル: フレンドリー」に関する追記を行いましたが、この記事は基本的にフレンドリー制定前のものであることをご留意ください。

 

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

 

今回は統率者戦の変種フォーマット、ヒュージ・リーダーズで使っている《狼の友、トルシミール》の解説記事になります。

▲ ヴォジャ、でっかいね

ヒュージ・リーダーズとは

当ブログでヒュージ・リーダーズを扱うのは初めてです。そこで、「ヒュージ・リーダーズって何?」という方に向けて作ったヒュージまるわかりスライドを用意しました。スライドを読むのも面倒だという人はこの節の最後にまとめがあるのでそちらをご覧ください。「ああ、ヒュージ・リーダーズね!もちろん知ってるよ!」という方は読み飛ばしていただいても構いません。

追記: このスライドはパワーレベルが制定される前に制作したものなので、情報が一部古くなっています。

まとめると、通常の統率者戦との違いは

  • 土地とマナ総量が5以上のカードしか採用できない
  • デッキの枚数は統率者と合わせて50枚
  • 初期ライフが25点
  • 統率者領域に《荒地》が4枚ある
  • 独自の禁止カードリストがある
  • 2つのパワーレベルの定義(後述)*1

となります。

※ 禁止カードリストなどの詳細はヒュージ・リーダーズ村をご覧ください。

統率者

 

《狼の友、トルシミール》は戦場に出たときに《エルフの友、ヴォジャ》という名前の狼を生成する能力と、戦場に出た自分の狼と相手クリーチャーを格闘させて3点のライフを得る能力を持っています。

ヒュージ・リーダーズは手数が限られておりクリーチャーが横並びしづらいことからブロッカーを用意できる面展開の能力と、25点しかないライフを継続的に回復させられる能力は強力で、格闘によって盤面に干渉するのも容易なことから粘り強い戦いができる統率者になっています。

加えて、彼はセレズニアカラーなのでマナに関する強力なサポートを受けることができます(後述)。

そんな《狼の友、トルシミール》は、こんな人にオススメの統率者です。

  • 狼が好きだ
  • 部族デッキを触ってみたい
  • 面で押していくのが好き
  • 盤面に干渉して積極的にゲームに参加したい
  • ボード・コントロールが好き
  • マナ加速が強力な緑に興味がある
  • 複雑なコンボの手順を覚えるのが苦手
  • あまり高価なカードは買いたくない

カード(特に統率者)は使っていると愛着が湧くものですが、そこで彼がどういったキャラクターなのか気になってもトルシミールはストーリーに登場しないか、資料が極端に少ないキャラクターなので彼にとってヴォジャが、ヴォジャにとって彼がどういった存在なのかはカード名以外から読み取ることはできませんし、ボーラスや戦慄衆との戦いでどういった活躍をしたのかも謎です。トルシミールを使う上での泣き所といえるかもしれません。

当記事では「ラヴニカ: ギルドの都」で登場した《トルシミール・ウルフブラッド》と区別する意味合いも込めて《狼の友、トルシミール》を以降「新トルシミール」と表記していきます。

デッキリスト

▲ 随時更新(パワーレベル: コロッサル制定に伴い《頂点壊滅獣》を追加)

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の部族デッキって聞いてたのにリストの先頭にいるんですけど……

それは、そうとして

リストの構造はたくさんの狼にセレズニアカラーの強力なカードを添えたもので、至ってシンプルです。

▲ 狼の皆さん

解説

《茨隠れの狼》

ヒュージ・リーダーズを遊んだことが無い方は驚かれたかもしれませんが、

何の能力のない《茨隠れの狼》が採用されています。

そう……ヒュージ・リーダーズはフレンチバニラやバニラも許容してくれる、器すらヒュージなフォーマットなのです。

5マナ域に他の狼が居なかった訳ではなく、能力を持った《幽体の狩り喚び》が「検討中」に追いやられています。

この違いはなんでしょうか?

これにはちゃんとした理由があって、対戦相手が置いた《隠れしウラブラスク》をトルシミールの格闘で倒すときにタフネス1の違いで上から倒せるかどうかが変わってくるからです。

他のカードも見ていきましょう。

《冠毛の陽馬》

リストの最初にいるやたらとゴージャスな見た目をした馬です。

生み出すトークンもですし、破壊不能の恩恵を与えるのもです。

しかしながら新トルシミールと非常に相性がよく、格闘ついでの3点回復からガッチガチの馬を生産してくれます。それはどういうフレーバーなんですか?よく分かりません。

しかも、それだけでは終わりません。

皆さんもお気づきかもしれませんが、このデッキには他にも馬がいます。

▲ 馬の皆さん

多相を持つ彼らも当然なのでついでに破壊不能の恩恵を受けます。

しかし、これらの多相クリーチャーは《旗印》があると相手のクリーチャーも問答無用でバフしてしまうのでそれも覚えておきましょう。

余談ですが、多相クリーチャーは《ある日のことごと》の登場によって注目されています。

《ウルフィーの銀心》

結魂という少し珍しい能力を持つカード。クリーチャー同士でペアを組ませることでその双方が友情パワーでウオオ~~~!!になる能力です。《ウルフィーの銀心》の場合は双方が友情パワーで+4/+4修整。新トルシミール下では5マナ8/8で格闘しに行けます。うおっ、でっけ……

《吠え霊》

ほぼ無条件で一度だけ蘇る能力を持った狼。

新トルシミール下ではまず4/2で格闘し、死亡した場合は5/3として蘇って更に格闘をすることができるので夢のニ面除去が実現できます。実質《バタバタミイラ》。

急襲は対クリーチャー速攻、みたいな能力

《活力》

新トルシミールとの相性に優れる1枚。受けたダメージを軽減してその分の+1/+1カウンターに変換してしまうというユニークな能力を持っています。格闘は双方にダメージが与えられるので《活力》が活躍します。以前の試合では9/9の《指輪の王、サウロン》に大量の狼トークンを突っ込ませて一方的に倒した挙げ句パワー11の狼トークンを量産する活躍を見せました。

《武勇の場の執政官》

セレズニアが誇る激強カードその1。ソーサリーを宣言して《生ける屍》や《無謀な挑戦》などの全体除去を止めることが多いです。《マナ噴出》や《セルヴァラの暴走》などのゲームを決めてしまうソーサリーもついでに止めてしまうので容赦がない。何故か飛行、警戒、トランプル、5/6と本体もやたらと強いので理不尽。

 

▲ 要警戒ソーサリーの例

《ベナリアの建国者、トルステン》

セレズニアが誇る激強カードその2。めちゃくちゃなリソース回復能力を備えた偉い人。出たときにもう仕事をしているはずなのに何故か除去されても兵士が7体残る偉い人。7への執着がすごい偉い人。

▲ 兵士は《旗印》や《ソンバーワルドの獣使い》とのシナジー

《魂の嵐》

白が誇る最強のカード。今回は採用していませんが《遺跡の天使》などとも相性が良いです。出てきたクリーチャーはスピリットになるので《旗印》があれば縮んだサイズも取り戻せる。もしかして《旗印》とかいうカード強すぎ?

▲ 北斗有情破顔拳

《群れに餌》

新トルシミールのオリカ。

誘発に辿り着けると大量トークン+大量格闘+大量回復で魔王即位。

しかもエンチャントなので何度も使える。

先ほど紹介した《ウルフィーの銀心》と相性が良く、組になっているクリーチャーを生け贄にすると+4/+4修整されたタフネスを参照してトークンが出てくる上に、新しく出てきたトークンともまた組になって友情パワーでウオオ~~~!!になれる。

《クローサの境界》

セレズニアカラーのマナ基盤を支える3枚のカードを紹介。

まずは《クローサの境界》。ヒュージではお馴染みの《無限地帯》と似ていますが、サーチしてくる《森》と《平地》は基本でなくても良いので《寺院の庭》と《地平線の梢》を持ってくることができます。強力。

《裂け岩の扉》

Riftstone Portal / 裂け岩の扉
土地
(T):(◇)を加える。
裂け岩の扉があなたの墓地にあるかぎり、あなたがコントロールする土地は「(T):(緑)か(白)を加える。」を持つ。

続いて、ヒュージならではのカードですが《裂け岩の扉》。最近知って「あまりにもヒュージ用すぎる」と感動したカードです。上手くディスカードできると《荒地》からも色マナが出るようになるすごいカードです。本体は無色土地ではありますが、アンタップインで手札からプレイしても申し分ない。

《ミラーリの目覚め》

最後は《ミラーリの目覚め》。面で戦う新トルシミールの能力とも噛み合った全体修整と土地から追加でマナが貰えるようになるエンチャント。早期設置に成功すると大幅にテンポ・アドバンテージを稼ぐことができます。《徴用》で強奪されるとヤバい。

▲ 泣けるヒュージ・リーダーズ

初心者向け

冒頭でこんなことを言いました。

そんな《狼の友、トルシミール》は、こんな人にオススメの統率者です。

  • 狼が好きだ
  • 部族デッキを触ってみたい
  • 面で押していくのが好き
  • 盤面に干渉して積極的にゲームに参加したい
  • マナ加速が強力な緑に興味がある
  • 複雑なコンボの手順を覚えるのが苦手
  • あまり高価なカードは買いたくない

 

  • あまり高価なカードは買いたくない

 

めちゃくちゃ高い土地入っとるやんけ!!!!!!!!!

すいません。

でも、代わりのカードを提案します。

《溺墓の寺院》

誰が言ったか、ヒュージ界のソルリング(太陽の指輪)の異名を持つカードです。

  1. 《溺墓の寺院》を含む8枚の手札があるとき、あえて統率者領域から《荒地》をプレイ。
  2. クリンナップ・ステップに手札が溢れるので《溺墓の寺院》を捨てる。
  3. 《溺墓の寺院》の能力を起動して墓地から戦場に戻す。

この手順を踏むことで1マナ伸ばすことができます。

新トルシミールはマナ・シンボルを3つ要求してくるため《溺墓の寺院》の採用を諦めたのですが、金銭的な都合で《古えの墳墓》や《宝石の洞窟》が採用できない場合は検討に値するカードです。

《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》

朽ち果てた《荒地》すらも《森》にしてしまうカードです。もちろん《荒地》以外からの土地からも緑マナが出るようになります。新トルシミールは緑ダブルを要求してくるため、このカードがあるとキャストが安定します。相手の《荒地》も《森》にしてしまいますが、正直そこまでナイーヴになる必要はありません。

《草茂る農地》

いわゆるスローランド。ヒュージ・リーダーズではほぼアンタップインの土地として機能します。《豆の木のワーム》を使うときは土地をプレイする順番に注意。

フレンドリー

2023年11月1日、ヒュージ・リーダーズの世界に「パワーレベル: フレンドリー」なるものが登場しました。

簡単に説明すると、デッキパワーの乖離によるマッチングの事故を防止するためのもので、対処が困難なカードを中心に構成された「コロッサル・リスト」と呼ばれる追加の禁止リストが用意されています。

 

▲ 「コロッサル・リスト」に含まれるカードの例

そして、なんとその中には……

めちゃくちゃ高い土地!!!!!!

この2枚が禁止されていることでヒュージ・リーダーズに参入しやすくなっています。

なんかもっと高い土地がリストに入っていますが、それは知りません。

あと、こないだ気合入れて買ったばかりの《頂点壊滅獣》がリスト入りしています。

この記事で紹介した新トルシミールのデッキリストはコロッサル・リストに抵触するカードが少なかったので、いくつかのカードを差し替えたフレンドリー・バージョンも紹介したいと思います。

▲ 随時更新

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最後に

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

《狼の友、トルシミール》はプレイしていて非常に楽しい統率者です。

皆さんも狼で友達をボコボコにしましょう。

アオーン

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*1:23/11/01に制定されたのでスライドでは触れられていません

買ってよかった2022

こんにちは。グスタフ・クリムトです。

普段は絵を描いたり配信したりしています。

 

皆様あけましておめでとうございます。もう2月ですが。2022年を振り返る記事を何か書きたいなと思ったときに、ふと2022年に買って良かったものをまとめておこうと思い至ったので今回はそういう記事です。とか言いつつ多分2021年のやつも入ってます。なんでそんなことするの?って言われたら、それは……ちょっと困る……(寡黙恥じらい美少女)

企業からお金をもらって書いている訳ではありません。念のため。

 

マルコメ 液みそ 料亭の味

▲ 赤だしとかも試したけど結局帰ってきた。

僕は普段から自炊をしたりしなかったりしているのですが、一人暮らしの自炊というものは白米と何か一品だけとかのクソ雑・洗い物少なすぎミニマル・ディッシュに辿り着いて終わりを迎えるもの(※個人差があります)なんスよ。分かります?ご主人。しかしある時、自分の中で「いや汁物あった方がよくね?」という勢力が台頭し始めます。起こりですね。といっても僕が使っているキッチンはパルデア十景・オージャの大滝の近くにある橋?ぐらい狭いので鍋やフライパンを一つ使うと終わります。というか洗い物も極力増やしたくないです。釜とか鍋って「よォ~し洗うぞ」ってアクセル踏まないといけない感じしない?そこでほっかほっか亭で弁当を買った時についてきたパック入りの一食分・味噌汁のことを思い出します。「アレでええやん!でも小分けだと毎回ゴミ出るのダルいし微妙に単価上がりそう」とか考えてた矢先に見つけたのがこれ。お椀にヂュ♡ってして適当に乾燥わかめパラュ♡してお湯をオュ♡したら味噌汁出来ます。洗い物はお椀だけ。今も冷蔵庫に常備されています。何故なら彼もまた特別な存

しかしながらボトル上部に押し出せず使い切れない味噌が残るところだけ最悪です。残った味噌とスマートに格闘する方法がまだ編み出せていないのでそれの回数が減らせるようにマルコメはもうちょいデカいバージョンを出してください。これは一人暮らしでも普通に使い切れるサイズなので。

ビオレu ザ ボディ ボディウォッシュ

▲ あ~~~!コイツ前まで「ハーバルフレッシュの香り」だったのにいつの間にか「ディープクリア」名乗り始めてなんか俺様がニオイ汚れを気にしてる人みたいになっちまったじゃね~か!

「ハア~風呂入るの、億劫!!!!」となる理由の一つが「身体を洗うのが面倒」(もう一つは髪を乾かすのが面倒)で、更にそれを覗き込むと「ネットで泡を立てるという工程があまりにも面倒」と目があった。そんな折にふとこれを見かけて「どれ、ちと試してみるかの笑(クソヒゲ実力者ジジイ)」となり購入。実際に使ってみるとポンプから直で泡出て塗るだけなのがラクすぎてラクァタス大使になりました。だってネットで立てた泡ベチョる時ってネットが邪魔やん。

▲ あの笑顔は危険よ。

食いもんの後にボディソープ紹介するのはどうなんだ。

オーラツーミー アロマフレーバーコレクション ペースト [ドリーミーラベンダーミント]

▲ 美味しい。

味噌汁を飲んで身体も洗ったら次は歯も磨こう。コイツはね~、とにかく美味しいです。以前は別のメーカーのトゥース・ペーストを使っていたのですが「ラベンダー味の歯磨き粉ってどんな感じなんだろう……」と好奇心のままに手に取って以来ズッ友です。今どきズッ友って誰も言ってない。誰も言ってないテーマ・トークだと先日友人と話している時に「+激しく忍者+」の話題が飛び出してきて、いやそれはインターネット・ジジイすぎるだろつってひっくり返りました。ザ・グレイトフル・デッドおるんか?洗い物を面倒くさがり、身体を洗うのも面倒くさがるぐらいですからもちろん歯磨きも面倒なのですが、美味しい歯磨き粉を使うようになってから苦痛の度合いがかなり軽減されました。ちなみに[スパークリングシトラスミント]の方もなかなかのお点前で、そちらもオススメです。

指先ぴったりポリエチレン手袋(50枚、フリーサイズ)

ダイソー公式の商品画像のショボさ、何?

使い捨ての手袋とはもう数年来の付き合いで、洗い物や排水溝の掃除をする時にはもう欠かせない存在になっています。主婦湿疹を起こしたりすると地味に痛くて面倒なので愛用しています。また面倒って言ってるな。色んな使い捨ての手袋を試している中で出会ったコイツは手に張り付かなくて着脱も快適です。そして使用中には外れにくい。タイトル回収はアツい展開。スマホにも反応すると書いていますが、手袋そのものに水滴がつくと上手く反応しなくなるのでこの一文は元からデカいクリーチャーが持ってる接死みたいなもんです。

▲ 最近はあんま見かけない。

とにかく使い勝手が良いのでシンクの下に数箱ストックしてます。ここだけ切り取られたら墓所のタイタンをシンクの下にストックしている人みたいだな。

指先ぴったりポリエチレン手袋(50枚、フリーサイズ)

ポリプロピレンピルケース・S

▲ お前『最終鬼畜妹フランドール・S』みたいな商品名だな

続いて紹介するのはやたらと半濁点が多いコイツ。僕は普段からまあまあな種類と量の薬を飲む生活を送っているのですが、「朝の分飲んだっけ?」だとか「食前に飲んだっけ?後回しにしたっけ?」だとか「ベトベターってレベルいくつで進化するんだっけ?」だとか「Vシフトってどのボタンで出すんだっけ?」だとか「ロジカルダイブの操作方法って

2x3で6マスなのがなかなか偉くて、1日3回の薬なら横に、1日2回の薬なら縦に服用していくことで視覚的に飲んだ・飲んでないを把握できて助かっています。

ポリプロピレンピルケース・L

▲ でっかいのもあるよ

ポリプロピレンピルケース・L」の方も持っているのですが、閉じるパーツに対して本体が横に広く開閉しづらいのでそっちはピアスケースにしています。ところで今つけてるピアス付け替えたいのに左耳のピアスがバカほど固くて全然取れないせいで一生ピアス付け替えられないんだけどどうしたらいい?

ポリプロピレンメイクボックス・1/2横ハーフ

▲ 握りこぶしが2つ入るぐらいの大きさ

無印良品からはもう一つ。安っぽく見えないのも良くて、我が家にはこれが6つあります。ポリプロピレンメイクボックス・1/2横ハーフを6つも食べるノドカ「ポリプロピレンメイクボックス・1/2横ハーフを、6つも食べちゃいます!」デスクの上に一つ置いておいて、洗濯バサミや乾電池、飴などの細かいものを雑に入れておく箱にするのが結構良い感じなのでオススメです。

EX-G ワイヤレスBlueLEDマウス Lサイズ

▲ 店頭でマウス握りまくって選びました。寿司職人?

5ボタンでかつ静音、そしてワイヤレスのマウスが欲しくて購入。求める条件がちゃんと揃っていて、特に不具合もないので見た目も含めて気に入っています。何より初めての5ボタンマウスだったので戻る・進むボタンが快適すぎて感動した。小田和正の曲が流れそうなぐらい感動した。いや多分流れてた。時を越えて君を愛せるか?本当に君を守れるか?空を見て、考えてた

ビオレ さらさらパウダーシート さわやかせっけんの香り [携帯用]

▲ またビオレかよ!

なんと、身体を拭くために使っていません。

以下、キショい文章なのでキショ文アレルギーの方は読み飛ばしてください。

「女の子の匂いがする」という評判を見て購入。嗅いでみると、女の子の匂いと言うにはフィクションっぽさがあるものの全く分からないという訳でもない。自分は匂いに過敏すぎるぐらい敏感な自覚があるのだが、甘ったるい中にもスースーとした清涼感があって嗅いでいても苦しくない。頭が痛くならない。ストレスが溜まるととりあえずこれを嗅いでなんとか乗り越えていた時期があった。

▲ バーチャルタレント・赤月ゆにも「ビオレ さらさらパウダーシート さわやかせっけんの香り」の香りがするらしい

最後の審判

▲ 超COOL

以前記事にした《秘本に縛られし者、プロスパー》のデッキに採用するために購入。

自分の戦場に《プロスパー》がいて、エンドフェイズにが出せる状態で《最後の審判》を唱えて《最後の賭け》《ジェスカの意志》《双つ身の炎》《二重詠唱の魔道士》と何らかのカード1枚でデッキを組み上げると、ターンの終了時に《プロスパー》の誘発で《最後の賭け》がめくれてそのまま唱えることができます。追加のターンで《ジェスカの意志》から《プロスパー》を対象に《双つ身の炎》、スタックで《二重詠唱の魔道士》で無限速攻トークン……とまあ要するに通ると勝てるカードです。このカードで何度も勝たせてもらいました。そして何度も負けました。しかし非常に気持ちよく、中毒性があります。いや気持ちよくて中毒性がないものってあるか?

ナマイキセックスライフ【フォーリーサウンド

▲ 右にあるぬいぐるみ、コンパイル感ある

キスと乳首舐めとフェラチオで演じ分けが出来ている声優は信用できる。

これも最後の審判と同じで気持ちいいので中毒性がある。

 

いかがでしたか?笑

こういう記事の締め方毎回分からん。助けてくれ。俺は不器用な男なんだから、サ……