まともじゃないのは君も一緒★★★★
特殊発達(世に言うところの発達障害)の人の
奇妙さと純粋さと生きづらさと
そのクセ案外順応性があるところとか、
そういうバランスがいい感じに
表現されていて
それが、コメディにも、ヒューマンドラマにも、ちょっとほろ苦い恋の物語にも、調和していて、心地よい。
チグハグな人は沢山いて、
こういう視点の映画が、
そんな特殊発達の人への眼差しを
優してくれるようで嬉しいし
ただ、登場人物が味わい深くて面白かった。
身近に特殊発達のパートナーを持つ身として、
星4つです✨
2020年公開
君の名前で僕を呼んで★★★★
社会的に否定されるものではなくなりつつある同性愛。この新しい時代にぴったりの映画。(2017年公開)
戸惑い、喜び、切なさ、、、。
みずみずしい心の機微が映し出される、視覚的にも精神的にも美を感じる作品。恋愛とは、ポップなものでもなければ陰湿なものでもない。
ありのままの美しさを再現したような気持ちの良さ。
レディ・バード★★★★
若気の至りはとりとめもないようでもあるけど、実は真実を生きていたりする。
母と娘の、"強くお互いを求めればこそ"の辛さや、危うさ、でも、そこにあるもの、そんな言葉に表しづらい層が描き出されている。
人間的になんだか魅力的な主人公についつい釣られて羅列的物語を見てしまっているようでいて、終わりにはえもいわれぬ満足感があった。
DVDのメイキング映像や、本編を解説音声でみるのもおすすめ。
なぜこの映画が、薄っぺらくなく見れるのかがわかった気がする。
主演のシアーシャがインタビュー映像ではすっごく美しくて、眉毛ボサボサのすっぴんで映画の中で立っていた姿に、それでこそ感じた人間的魅力があったのだと分かり、その演出にブラボーと思った。
監督のグレダ・ガーヴィグがとても素敵な人なんだなと伝わる。
出来ればメイキングまで見て欲しい♪
フランシス・ハ、みたいな映画だなぁー。あの映画は私楽しめなかったけど。と思ったら、実は調べたらフランシス・ハの主演女優が、この映画の監督でした!
マダムフローレンス!夢見る2人
歌ってなんなのか、うまいってなんなのか。そんなの超えてしまうナニカがあるとき、それほどドラマチックなことってないよね。そんな音楽の限界知らずな魅力に心が躍った。ヒューグラントの新しい魅力。軽い優男から一転、いいシワ刻んだ紳士になった印象もこの映画のみどころ。。
ビッグ・フィッシュ★★★★★
世の中、なにが本当でなにが嘘なのか、
信頼できる人、できない人、
揺らぐ事実、人間の曖昧さ。
素敵にファンタジーに描き出されていて、うなる。
そう、世の中は信じられないようなことで出来ているのかもしれない。
観る人によって大きく感じかたが違うだろうなぁ。
ずっと見たいなと思いつつ先送りにしていてやっと観る機会に恵まれたので、自分にぴったりのいいタイミングで観れて得した気分になった。
はじまりへの旅★★★★★
子供の純粋さと知性。
共存が難しい様々な世界観とその実現。
音楽の喜び。
自然の魅力。
そんなテーマがガッツリ盛り盛りで瑞々しくって心に残る名作。
2017年公開映画ベスト10にあげる映画愛好家も多い。
テーマに社会派な含みがある割に説教くさくなく、
大衆に見られる葛藤や悲しみ、
そんな普遍的な感情に行き当たる。
互いを尊重しながら
真実を見失わないよう
偏重しないよう
時に厳しく、時に傲慢に
崩れそうになるバランスを
関わりあうみんなが補佐していく。
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予告編
溺れるナイフ★★★★★
ああ、みんなみんな、この二人のように、
溢れるエネルギーを飛ばしあって
生きていけたらいいのに!
きっと、本当は、人はみんな、
二人みたいになれるはずなんだ!
そんな気持ちになれた。
若さと輝きからマナブ、人の魅力。
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映画予告
この映画にもあるように、
その人自身の本来の輝きを
あるがまま外に現して生きている人は
少数派だし、やたら魅力的に見える昨今。
だけど、じつは、
蛇口をキュッと締めずに
ダダ漏れにすれば、
きっとみんな、この2人のように
強く眩しく美しく、
なってしまうんだと思う。
高校生でまだ地団駄踏んでわめくナツメも、
天狗のように森を駆け回るコウも、
エネルギーに溢れて
周囲から浮いてしまっているけれど。
魔法をかけられているのは、
どっちなんだろう。
自然な姿って、どっちなんだろう。