散文録

つらつら書くのが楽しい。日記・作品の感想など

本日のランチ:明太子ご飯

「良い連休を!」と末尾に付けた業務メールを飛び交わし、なんとか四半期決算月を終わらせたのが金曜日。すごく仲の良い関係でなくても、薄くとも良好に業務のやり取りのできる人にはたまにこういう一文を付けたりする。
こういった「良い連休を!」や「良い年末を!」のやり取りが好きで、相手からも返ってくる「良い連休を」の一文を見てほっこりするところから連休モードが始まったりする。

休みに入るなりさっそく夫の実家に帰省をし、サッパリした気分でマッサージに行き焼肉を食べたのが昨日まで。今日は私の勤める会社は休日なので、夫が出社した後の一人ランチはスーパーの明太子と炊きたてご飯をキメる。
なんてことない普通のスーパーの辛子明太子なんだけど、たまに無性に食べたくなって午前中にご飯を炊いてハフハフと頂くのが好きな時間だったりする。一人で食べる明太子とご飯だけの質素なランチが、貴重な充電時間になる。

連休は都内の範囲でお出かけはするものの泊まりの旅行はしないので、やりたい事として牛すね肉をコトコトコトと下茹でした煮込み料理を作りたかった。ので今まさに作っている。

前回はビーフシチューにしたが今回はビーフカレーにしたい。定期的に牛すね肉を煮る日記を書いているので前回の日記を見返すと、前回はクリスマス料理で2割引の黒毛和牛を750グラムも煮たらしい。今回は普通のすね肉を500グラムです。

前と同様にフライパンみっしりに詰めた肉にクレイジーソルトをまぶして焼くと換気扇の下だけバーベキュー。12月の時より気温は上がっているものの、これはこれで夏のバーベキュー感があって良い。肉とスパイスとハーブの匂いとジュー…という音、いいよね。
焼くと肉が反ったので筋は多いんだと思う。でもこの筋をコトコトコトコト下茹でして煮込むとトロトロになるのを私は知っている。ので不格好に焼ける様も楽しみが増した。

焼き目を付けたら水から茹でるのがポイントらしいので昼からずっと茹でている。一度水を換え、水と酒とローリエでひたすら茹でる。茹で始めてから既に三時間が経過し、ゴロゴロした塊肉の至るところに透き通る筋がトロトロとコラーゲン状になっているのが見えて、美味しい時間が約束された気がした。部屋を歩く時にフワッと香草と肉の香りが湯気に溶け込んでいるのを感じて、一瞬幸せな気分になる。

この後にコンソメと少しのワインで煮て、一晩寝かせたら明日はカレーに変身する。マッシュルームと舞茸と玉ねぎだけのシンプルな具のカレーは辛口スパイシーにしたい。デミグラスソースをちょこっとだけ入れてあとはルーでなくカレー粉だけにしたいんだけど、加減を間違えると欧風でもインドでもない微妙な立ち位置のカレーになってしまうので、そこだけが不安ではある。

都内のお出かけは新緑の空気を浴びたくて緑豊かなところを計画しているけれど、それ以外のインドアな休日はこうして料理をして家事をして創作をしてゲームをして、存分に充電をする。4月はなんだかんだ疲れたんだなぁ…というのを休みに入ってから実感した。充電したら行きたい所リストも更新したい。

初夏と日本橋と昼酒と

もう初夏を感じる。
この前書いた日記に『これが今月も中旬を過ぎると「初夏が来る/来た」という夏の訪れになってしまうので』と書いたけど、本当にその通りになってしまった。この前書いたばかりだと言うのに。

天気も良くて爽やかな気候の休日、久しぶりに日本橋に行ってきた。
あまり行くことのない街ではあるんだけど、平日とは違い会社員でごった返してはいない都心のビル街には整った木々が青々と新緑をそよがせていて、自然豊かな緑とは違った都会の緑も好きだなと思ったりする。

コレド室町で「飲茶が食べたい」という案に乗って飲茶のお店へ。綺麗な商業ビルにはそれはそれは色んな種類の飲食店が立ち並んでいて、まぁまぁ目移りした。

「昼から飲まないとやってらんねー」という日が、たまにある。
少し前に横浜中華街でも飲茶を楽しんだけど、その時は「飲茶」の字通りに中国茶を嗜んだので今日は趣向を変えて青島ビールで。珍しく昼酒タイムの始まりです。

一本目(瓶なので)は「青島プレミアム」。青島ビール自体が久しぶりなのでプレミアムの違いは不明。でも美味しい。
グラスの奥にドサッと盛られたのは注文した「自家製青ザーサイ」。クセの強くないあっさりした薄切りのザーサイに割と辛めな辣油が絡んでビールが進む。桃屋の搾菜より好きかも。
偶然だけどカウンター席に案内されたのも「昼酒」って雰囲気が増す。

横浜で飲茶した時に春巻きを注文しそびれたので、ここでリベンジ。パリッパリでアッツアツな春巻きをハフハフと頬張った後にビールで流し込む、この余韻は至高の数秒間。

青ザーサイに思いの外ビールが進むので、割と早めに二本目を注文。同じ青島ビールでも「青島スタウト」とテイストを変えてみる。

黒ビール!の、泡が少し多すぎてしまった。苦みとコクのある黒ビールが好きなんだけど、まさに黒糖を焦がしたようなカラメルのようなコク深い苦みが好みに合っていて、プレミアムより好きかも。

写真は撮っていないけど他にも小籠包と餃子と極上スープ入りの焼売を注文した。一人一個ずつなので、4つの点心を食べたことになる。
朝ご飯を抜いたのでガッツリの食事でもないものの、この辺で満足したのでハオチーな気分で店を出る。
コレド室町『真不同 飲茶倶楽部』 ごちそうさまでした。


これにて解散…ではなく、実は日本橋を指定した目的の場所がある。
福島県のアンテナショップ『日本橋ふくしま館 - MIDETTE(ミデッテ)』
私は福島に縁があるので、たびたびここを訪れている。

「美味しいもの / 可愛いもの買って復興支援になるなんて最高じゃない?」と気分が上がりお菓子お茶入浴剤に豆皿などの焼物をホイホイホイとカゴに収める。
福島県は数年前からポケモンのラッキーと「ふくしま応援ポケモン」という名のコラボをしていて、私は初めてゲームで見た時からラッキーが大好きなので運命のような気持ちで福島ラッキーのコラボ商品を買っている。

レトルトカレーは毎回買うんだけど、数年前にこのお店のレジに持っていった時にレジのおじさんが「ラッキーちゃんはねぇ、専用のコーナーはないんだけど他にもソースとか色んなのがあるんですよ」と話しかけてくれて、その嬉しそうで楽しそうな様子に「もしやおじさんもラッキー推しですか??」と訊けば良かったと今でも思う。
可愛いよねラッキー。バトルも強いよ!

今回ラッキーグッズで相馬焼の豆皿と目が合ってしまって、棒立ちで悩んだ末に購入してしまった。めちゃくちゃ可愛いんだよ〜〜〜公式ショップのリンクを貼ってもいいかな。

www.soma-yaki.shop

まろやかなピンクのフルーツになんだか楽しそうなラッキーの表情がツボ。左を向いているのにもちゃんと理由があるらしい。他にも湯呑みやお茶碗やプレート皿が可愛くて可愛くてだいぶ真剣に悩んだ。食器は間に合ってるのに次は買ってしまうかもしれない。
この「可愛い〜〜〜!」の気持ちが、少しでも支援に繋がりますように。

ふくふくとした気持ちで会計を済ませると、なんとここにはイートインコーナーがあるのを初めて知った。
500円で日本酒飲み比べができるというので、ついついうっかりイートイン。500円というワンコインで飲み比べできるなんてお得だと思う。電子マネーなのでコインではないけど。

私は日本酒の味に疎い。仲間内の飲みで利き酒もどきをやったが3種類のうち1つしか当たらなかった記憶がある。
例に漏れず今回も詳しいことは語れないが、左から順に飲みやすかったのだけは覚えてる。画像では見えづらいけど、左から喜多方市二本松市二本松市と並ぶ。セルフサービスのお水をチェイサーに、ちびちびと楽しんだ。

で、ここでは期間限定で喜多方市『まるや』というお店の喜多方ラーメンが食べられるという。胃に飲茶がまぁまぁ残っていたが、満席に近い席でラーメンを楽しむ人が結構いて、その優しいお醤油の香りがあまりにも美味しそうだったので勢いで食券を購入。なんで日本酒の後の醤油ラーメンってあんなに美味しいんだろうね。

こういう素朴なラーメン、大好きだよ。漂う香りに違わぬ優しいお醤油の味に、脂身がガツンと効いてるチャーシューに中太ちぢれ麺。厚めのネギとやたらぶっといメンマがほっこりした雰囲気を醸し出す。

日本酒が染みた体に今度はお醤油のスープが染み渡る。喜多方ラーメンって「朝ラー(朝ラーメン)ができますよ」とウリにするくらいあっさりした味わいだけど、こういう飽きが来ない素朴なお醤油とちぢれ麺の小麦の甘さって本当に24時間美味しいと思う。
素朴な味わいにパンチが足りなかったらコショウとの相性も抜群で、私は何口か素朴で優しい味わいを楽しんだら多めに振りかけるのが好き。

そして最後の最後にいただくナルトが可愛い!「喜」の字の模様になってる。
最近はラーメンの具からナルトが消えかけている印象で、確かに個人的にはラーメンの味わいとナルトの味って調和よりギャップを感じるんだけど、こういう「昔ながら」のラーメンに乗ってるナルトってほっこりした美味しさを後押しすると思う。
ごちそうさまでした。

まぁまぁ苦しくなりながら大満足でふくしま館を後にすると、やっぱり大通りを抜ける初夏の風が気持ちいい。本当はコレド室町のカフェ『ISHIYA NIHONBASHI 』のパフェも行きたかったんだけど、予定外の喜多方ラーメンに加えていつ見てもずらりと並ぶカフェの行列に「また今度」と告げて三越のデパ地下でお弁当を買って帰った。

三越のお弁当に福島の幸がつまった袋をずっしり抱えながら乗る帰りの地下鉄は、だいぶ満足感があった。
昼酒のいいところは適度に飲めて帰りが遅くならないところだと思う。
初夏の始まりをいい感じに過ごして、連休をどうしようかと考える。

ポケモンSV サントラ『藍の円盤』を語る

わーい休日!というわけで連日聴きまくっている『ポケモン スカーレット・バイオレット+ゼロの秘宝』サントラCDの好きな曲を語る。

今回は6枚あるCDのうちDisc. 5とDisc. 6のDLC『藍の円盤』部分から特に好きな曲を抜粋して書く。前回に引き続き音楽知識もなく感情の昂りに任せて書くけど楽しいからヨシ。
本編の内容にも触れるのでネタバレ注意

 

◆ 戦闘!ドームのポケモン
・わーい!DSのイッシュ曲のアレンジだよおお!!と初っ端からテンションが上がったやつ。
後編配信前の公式先行情報で「DSのイッシュ作品のサウンドリミックスがあるよ」と聞いてワクワクしてたんだけど、これかー!という感じ。

見たことない光景と聴いたことある曲というアンマッチ感が新鮮で、後編の楽しさが序盤から立ち上ってきた感がある。後編は舞台がイッシュ地方ということで全体的にDSイッシュの香りも色濃く残っているので、私も後編を通してBWやBW2を見ている感覚がある。それがすごく楽しい。


◆ ドーム・コーストエリア
・後編の舞台テラリウムドームは四天王に合わせて4つのエリアに分かれていて、それぞれのBGMはベースとなるサウンドこそ同じだがアレンジが異なっている。
四天王タロちゃんの管轄となるこのエリアのBGMがなんで好きかと言うと、01:39あたりからお父様の血が流れ始めるから。(個人の感覚です)

ふわふわ美少女タロちゃんにはまぁまぁイカツいお父様がいらっしゃるんだけど、そのお父様がジムリーダーを務める街ホドモエシティのBGMを彷彿とさせるアレンジがこの01:39あたりから感じられるのがすごく好き。
ちょうど昨年イッシュ地方にドハマリしてBWとBW2のサントラも買ったのでホドモエシティの曲もサントラで聴き比べができるという親子共演が叶ってるわけだけど、コーストエリアの01:39あたりとホドモエシティの0:04からのフレーズが似てるんだよ〜〜〜顔は似てなくても血は繋がってるんだよ〜〜〜とテンションが上がる。完全に個人の感想なので制作の意図とは全く違うかもしれないけど楽しいからヨシ。

人情と無情を感じさせるホドモエシティBGMとそれをバックに繰り広げるストーリーが大好きだよというのは前にも感想で書いている。特にBW2のホドモエシティがやるせなくて大好きだよ。

◆ 視線!学園のトレーナー
・00:11という短いサウンドに学園の生徒と視線が合う時のバチバチ好戦的な雰囲気が詰まっていて好き。次の『戦闘!学園のトレーナー』の曲にシームレスに繋がるのもいい。

◆ 戦闘!学園のトレーナー
・わーい!DSのイッシュ曲のアレンジだよおお!!と初っ端からテンションが上がったやつ、その2。
前曲『視線!学園のトレーナー』から繋がるバチバチ感がここでも当然引き継がれていて、「バトル楽しいいいいい」みたいな若さゆえの好戦感を感じられるのが好き。

01:28から始まる箇所はDS時代のアレンジなんだけど、ここから01:45までの白熱した勝負の空気を濃縮したようなメロディがDSの時から大好き。大技を決めてポケモンが倒れ勝敗を決したかと思いきや、01:45から立ち上がり反撃を開始するような戦闘シーンがまざまざと浮かんでくる。

このバチバチ感が表すように学生が好戦的なのはバトルに特化した学園っていう設定があって、一般生徒であってもガチ構成なので後編プレイ時はとりあえず初手で「はたき落とす」を使うとボロボロボロとアイテムが落ちまくるのが面白かったのを思い出した。


◆ 戦闘!ドームのテラスタルポケモン
・『戦闘!ドームのポケモン』と同じような感想だから割愛する。けど後編のテラスタルポケモンだとなぜかランクルスの記憶が色濃くて、これを聴くとランクルスの顔が蘇ってくる。というのをメモしておく。
DSプレイ時はランクルスとは無縁だったんだけど、後編でちょっとだけお世話になったら可愛い顔して結構強かった気がする。こういう出会いで新しい子の良さに気づくっていいよね。

 

◆ そらとぶタイムアタック!
・伸びやかに舞う空から眺めるキラキラの景色、青空と風を感じる爽やかな臨場感、そしてアクションゲーム下手くそ勢には難易度が高くて「うええええええ」となりながらやってた記憶が昨日のように蘇る。
曲は本当に綺麗で、初めて空を飛ぶ時の高揚する気持ちのきらめきってこんな感じなんだろうなって思わせるキラキラとワクワクがたっぷり含まれた曲だと思う。だから好きなんだけど、タイムアタックは割と苦い思い出。上とか下とか右とか左とか全部逆になっちゃって、操作されるミライドンも主人公も酔いがえげつなかっただろうと思う。ゴメンね。


◆ ドーム・ポーラエリア
・4つ分かれているエリアのカキツバタ君の管轄。なんで好きかと言うと、01:39あたりからお祖父様の血が流れ始めるから。(個人の感覚です)

3留しているカキツバタ君には市長を務めるお祖父様がいらっしゃるんだけど、そのお祖父様がジムリーダーを務める街ソウリュウシティのBGMを彷彿とさせるアレンジがこの01:39あたりから感じられるのがコーストエリアに続きDS時代からの血の繋がりを感じる。

この曲の良さはお祖父ちゃんと孫の共演だけでなく、プレイ時はリアルタイムで冬だったんだけど、まさに冬に似合うベルの音がシャンシャンと鳴り響く綺麗なアレンジも好き。
そういえばこのエリアは寒々しい氷の地になっているけど、カキツバタ君の出身地ソウリュウシティも一度氷漬けにされているんですよね…という因縁を感じなくもない。
どうでもいいけどソウリュウシティのBGMは断然ホワイトver.の方が好き。

ちなみにこのドームエリアの曲は他にも2番道路や6番道路の曲が含まれているのは過去の感想でも書いたんだけど、調べてみると他にも4番道路のフレーズなんかも含まれているらしくてそれは気づかなくて楽しかった。めちゃくちゃDSイッシュのエッセンスが練り込まれてるじゃん…最高だよ。


◆ 戦闘!ブルベリーグ四天王
・個性豊かな彼らも年相応の未熟さや可愛さこそあれど、勝負の世界では頂点を争う実力があるんだよなぁ…という事を思い起こさせるような、ピリッとした勝負の緊張感を感じさせる曲。基本的に勝負の曲は好きなんだなと書いてて思った。

プレイ時の感想でも書いたけど、四天王戦はネリネ>タロ>カキツバタアカマツの順で苦戦したので、この曲を聴くとネリネ女史のトリックルームメタグロスに粉砕されまくった記憶が蘇る。あのネジ?が刺さったような個性的すぎるファッションも、大都会ヒウンシティ出身というゴリゴリのシティガールという事であれば「so cool!!」とシビれる最先端なセンスをお持ちなのかもしれない。


◆ 勝負が始まる
・次曲『戦闘!チャンピオンスグリ』とセットで聴くサウンド。短い曲ながらメロディの終わりに轟く地響きみたいなのがバトルコートに舞う砂埃のような臨場感を醸し出していて好き。


◆戦闘!チャンピオンスグリ
・サントラを買った時の所感でもうっかり語ってしまったんだけど、「なんでプレイ時はこの曲ノーマークだったんだ??」となるくらいカッコよくて刺さった曲。重複してしまうので過去の感想を引用しておく。

彼のヒリヒリした負の感情の描写が伝わるとか疾走感あるメロディによって描写される焦りの感情とか技巧的な話の前にとにかくめちゃめちゃカッコよくて「え、なんでこの曲ノーマークだったんだ?」って思うくらいだった。

上にある通り彼のヒリヒリした余裕のなさとか全面に押し出される敵意なんかの負の感情も疾走感に乗せて突きつけられるんだけど、01:00くらいから始まる12秒間くらいの語りかけてくるようなメロディが彼の心の奥底にあるやりきれない哀しみのような哀愁も感じられてすごく好き。

でもプレイ時は鬼さまをボールから出した時の彼の反応だったり、「なんで雨ふらしといてガオガエンなんだよおおおお」みたいなツッコミに忙しかったりして曲が頭に入る余地がなかったのかもしれない。
後編に備えて鬼さまも手持ちの子も努力値リセットからの調整をしていた身としては、一番の山場と言っていいくらい盛り上がるスグリ戦で雨ふってる中でフレアドライブ出されたので「舐めてんのか???」と思ったのを正直に告白しておく。これが憔悴して判断力の欠けた彼を表す演出だとすれば拍手喝采を送りたい。

前にも書いたようにスグリ君の戦闘曲は3曲あるわけだけど、やっぱりこの曲が一番好き。ポケモンのライバル戦の曲ってだいたい好きなのでいつかどこかで語りたい。ちなみにスグリ君の次に好きなライバル曲はペパー君とBW2のヒュウとプラチナのジュン。


◆戦闘!ゼロの秘宝 テラパゴス
・テラパゴスというポケモンを通してスグリ君が己と闘った曲。
00:50あたりからのキラッキラのメロディとコーラスが胸に刺さって熱い少年漫画に浸っているような感動すらある。この00:50からの箇所と02:18あたりからテラレイドバトルを彷彿とさせる箇所が、心のわだかまりが完全に解けたような、負の感情が砕け散るような、闇から浮上する瞬間のような、とにかく少年漫画の最終戦のような熱さで胸がいっぱいになる。情緒がどうかしてる時は本当に泣きそうになるくらい。ピンチの時に敵が味方になる瞬間っていいよね…。


◆ もう一度ゼロから
・長らく感情の波に揺さぶられた後編ストーリーが終着駅に着いた、穏やかな曲。このシーンの空がすごーく綺麗だったなーと、青春みたいな記憶が残っている。
後編プレイ当時は「え、これで終わり?(スグリ君は?)」みたいな消化不良感が残ったけど、番外編で全てがオールオッケーになりました。めでたしめでたし。

 

◆ 勉強会だよ!スター団
・告白するとまだこのイベントやってないんだけど、戦闘曲をメロウな感じにアレンジしたこの曲は好きなんだよなぁと思ってここに書いている。ハイな戦闘曲も好きだけど、ローテンションなアレンジがすごく刺さる。色々言う前にやれって話ではある。

 

◆ いにしえのうた
・プレイ時の感想でも散々書いたけど、メロエッタ出現方法が各種攻略サイトで確立される前のデマが混じった不確定な方法がネット上に出回った時のザワザワ感は本当に楽しくて、あの時だけ心は小学生だった。本当に。
で、半信半疑で試した時の「でたーーーー!!!!!!」というメロエッタ出現の興奮でこの曲の記憶がふっ飛んで無に等しかったので、こうしてサントラでしっかり聴けて嬉しい。

同時期にポケマスでもメロエッタが実装されて「かわいいー!」とお迎えしたけど、数ヶ月たった今でも変わらず強い。本編でも600族だし今でもメロエッタにメロメロしてる。強くて可愛いって最強だよね。

この曲はBW2のサントラの方でも全く同じタイトルの「いにしえのうた」があるので聴き比べができる。BW2の方はメロエッタの声ではなく楽器の演奏で奏でられていて、切ない音色が沁みてくるのがとても良い。SVに限らず、BWとBW2のサントラも買ってよかった!

 

この調子で『番外編』も語ろうと思ったけど熱量と文字数がとんでもない事になりそうなのでそれはまたの機会があったら書こうと思う。
後編はDSイッシュとの繋がりが強かった事で、プレイ時に「キャラクターから人間へ」というポケモン作品のキャラクター描写の移り変わりを感じていてそれも書きたかったんだけど、曲を語るうちにエネルギーも切れそうなのでそれもまたの機会があれば書ければいい。

他にもSV本編のサウンドも素敵な曲が山ほどあるのでいつか語りたい。これ書いてる時と読み返す時ってすごく楽しいんだ。好きなものを語るっていいよね!(n回目)

 

『碧の仮面』サントラ感想

ha49re.hatenablog.com

今、春が来てる

曇り空でも光の量が多くて、先週に引き続き「春だなぁ」と思ったりする。
2月から先月くらいの「春が来る」から先週あたりの「春が来た」ときて、今週は「今、春が来てる」という季節の滞在期間の真っ最中を感じる。
これが今月も中旬を過ぎると「初夏が来る/来た」という夏の訪れになってしまうので、春真っ最中を満喫できるのは本当に短い今だけかもしれない。

アレルギーの薬を飲んで寝るようにしたら鮮明でリアリティある悪夢を見る日が続いていて、寝付きや寝起きのコンディションを良くするために飲んだにも関わらず頭の重い朝に「うまくいかないなぁ」とか思ったりする。
本当に私の潜在的に弱い箇所をピンポイントに突いてくる悪夢に寝覚めが悪いながらも、起きてアイスコーヒーで流してしまえば春の気候で体も悪くないのか元気が出てくる。
今日は正午を迎える前に夕飯の準備ができたので気分がいい。飴色玉ねぎをしっかり炒めてバーベキューのように肉に焼き目を入れたジャガイモ人参ゴロゴロカレーを、サウンドトラックでノリにノリながら作った。

これが「春の訪れ」の期間だと三寒四温に自律神経がやられて調子も上がらなかったりするので、「春の滞在中」で気候が安定しだす今だからこそかもしれない。
この「時期の滞在中」というのは元日の0:00から72時間限りの「お正月が来てる」という感覚に近い。年に一度だけある短い期間なのでせっかくだから楽しめたらいい。

休みは限られてるというのにやりたい事や書きたいものが渋滞している。まだまだ書きたいものがたくさんある。のを、ひとつひとつ片付けるように楽しく書いていけたらいい。

↓写真は平日に会社の近くで撮った桜。昼休みのサラリーマンが行き交うビル群の合間に、一本だけ桜の木がある。
新年度の疲弊の隙間に咲く桜も、それなりに風情がある。

 

本日のランチ:アボカドチキンサンド

春の日差しは冬より光が多く感じる。
黄砂も花粉も舞っていても、窓越しに見る分には気持ちが明るくなる陽気だと思う。
暖かい、を通り越して暑く感じたので、今日は近くのカフェでアボカドチキンサンドとアイスコーヒーを頼んだ。

少しだけサッパリと冷えたサラダチキンにアボカドにレタスとバジルソースが爽やかに感じる。温かいとろけるチーズのサンドより、こっちにして正解だった。
日常会話でも「GW」というワードがチラついてきたりして、この暑さに似合う爽やかな味に「早くも初夏がやってくるのか…」なんて思ったりする。

先週は暖房も温かい飲み物も欠かせなかったのにもう初夏なんて言うから、自律神経が落ち着かなくてしょうがない。
それでも春の陽光は好き。

 

先週ウッキウキで点心を食べた飲茶の日記を、はてなブログのトップページに載せていただいた。嬉しい!

編集の方がピックアップした吹き出しが好き、と前にも日記に書いたことがあるんだけど、今回は『ココナッツ団子の白いもちもちの中には神秘が詰まっている』という一文を挙げていただいて「これを読んだ編集の方はここが留まったのか!」と思うのがなんだか楽しかった。
文を引用してスターを付けられる機能もそうだけど、「この部分が好き!」と伝えられるシステムっていいなと思う。
はてなブログの編集さん、ありがとうございました。

 

年末から始めていた小説とも呼べない拙文の創作を、季節が変わっても続けている。
相変わらず読まれないので評価もされないけれど、それでも楽しくて頭と手は止まらない。
『小説の書き方』だの『脚本術』だの本を読んでみたりして、それが血肉になっているかはわからないけど文章量だけは前よりも書けるようになってきたのと、構成なんかの技術論がちょっとだけわかるようになってきた。「解像度が上がる」って感覚に近い。
自己満足で書いているに過ぎない。けど公開している以上は評価を求める承認欲求とは切り離せない。
そういった中で「いかに評価に左右されずに満足するものを創り上げられるか」という己との戦いはもう少しだけ続きそうな気がする。「楽しい」という気持ちが尽きるその日まで、「前よりちょっとだけできる / わかるようになってきた」と自分にしかわからない小さな成長を感じられたらいい。

 

四半期決算が始まるのに、前よりも気持ちが前を向いている気がする。とか言って数時間後には気分がどん底になっているかもしれない自律神経の不安定さはあるけど、とりあえずこの気持ちといい天気が続いてくれたらいい。

決して穏やかでない時分だけど、この前のニュース番組のトップが『桜の開花』だったのにちょっとだけ和んだ。
明日、美容院の帰りに近くの桜は咲いてるかなーと歩いてみるのが、なんとなく楽しみだったりする。

食欲全開 横浜にて

中華街にて飲茶を堪能したので日記に書く。
最後に横浜中華街に来たのは2019年にスピッツのライブ前に立ち寄った時だと思うので、正にコロナ禍ぶり。
小雨が降る中、傘を片手に懐かしの門をくぐった。

実はこの日は他にメインの所用があったので、中華街の散策は「ついでに」って感じでフラリと来てしまった。
何を食べようか、どのお店に行こうか下調べもせずフラリと入り込んだ中華街はそれはそれは多くの人で賑わい、全員が傘を差していたせいか英語中国語日本語が入り混じる大通りは全く歩みが進まない。

牛歩の大通りを左右に見渡すと、どの飲食店にも行列ができている。この天気で食べ歩きもなぁ…となんとなく大通りから細い路地に曲がり、フラッと適当に角を曲がると行列のできていない、立派な建物に出会った。

お腹すいたし、雨ふってるし、入れたらここに入っちゃおうか!と点心の写真につられるように店に入る。
ドアをくぐると「受付」があってスーツの女性と目が合ったのでビックリした。
「き、気軽に入っちゃって良かったのかな…」と思ったが、にこやかに案内されたソファー席が疲れた体にはラッキーだった。

お店の名前も確認せずに入っちゃったものだから、箸袋に書かれた店名でここが有名店だと知る。
思いがけない出会いながら、『萬珍樓點心舗』にて点心飲茶タイムの始まりです。
メニューに踊る点心にワクワクしながら、飲茶のお供に「鉄観音茶」を注文。

温かい鉄観音茶の、お茶の甘みが染み渡る!
そこからはもう俄然湧いてきた食欲に任せて点心を注文。ちゃっかり干貝柱炒飯なんて飯物も頼みつつ、キラキラツヤツヤの点心に心躍らせた。

まず頂いたのは、北京ダック。
「こちらでマントウとセットでお作りしても宜しいですか?」のスタッフさんにお任せすると、めっちゃ可愛らしいチャイニーズバーガーが出てきた。

丸い皮で包んだものは食べたことがあったけど、こういう形で食べるのは初めて。
ふかふかのマントウ(饅頭)の甘さにパリッとした北京ダックに胡瓜と葱と海老煎餅がいいアクセントになって、新しい美味しさだった。皮で包むよりこっちが好き。

これに気を良くして頂く点心の数々。外の写真でつられたのは、右の『黄ニラと海老の翡翠餃子』
「黄ニラってなんだ?」と初めて食べたけど、甘い!野菜の甘さってなんか幸福感がある。小籠包も「あーこれこれ」ってなる満足感。

『海老キシメン包み』の「キシメン」って愛知名物のきしめん?と気になって頼んだら、ホントにあのきしめんだった。と思う。こういう形で食べたことないので間違っていたりして。
つるん、もちもち、と永遠に食べていたくなる食感に、ふと卓上の食べるラー油を添えてみたら、特製の花椒が効いた麻辣がコレによく合う!
つるん、もちもち、美味い!

完全にビジュアルで選んだ『海老すり身いが栗揚げ』
サクサククリスピーな周りを美味しく楽しんだら、中心にはみっちりコクのある海老のすり身が待っている。鉄観音茶と楽しんだけど、きっとビールも合う。

写真に撮るのを忘れたけど他に干貝柱炒飯と貝柱焼売も頂いた。
点心といえば小籠包、焼売、餃子、とあと春巻きのイメージを勝手に抱いていたけど、春巻きを注文するのを忘れてちょっと後悔。

ここまで食べておいてまだ食うか!って感じだけど、忘れちゃいけないのが甘味。
点心で甘味と言えばゴマ団子のイメージだけど、ここは『ココナッツ団子』を選んだ。

白いもちもちの中には神秘が詰まっている。中は何かな?と期待するとココナッツが入っていて、これが言いようのないほど美味しい!これも点心の定番なのかな?それともお店のオリジナル?初めて食べたけど、また頼みたいメニューの上位に躍り出た。

黒真珠のタピオカも好きだけど小粒の白いタピオカも美味しいよねぇと頼んだタピオカココナッツミルクは、フルーツとの組み合わせがなんだか懐かしい味わいでほっこりした。
マンゴーソースのココナッツプリンも直球ストレートに美味しい。

ここまで食べたいだけ食べて、夫と二人で分けたとは言えもう満腹。
ポットの中国茶は最後まで温かくて、お茶でスッキリと締める飲茶の時間が最高の気分で終わった。なんだかんだ2時間くらいは滞在したと思う。
ぷっくりミチミチの点心には、美味と幸福が詰まっておりました。
ごちそうさまでした。

 

所用を終えて、帰りは雨上がりの横浜がなんだか素敵だったので写真に収めた。

いいよね、横浜。また来ます。

ポケモンSV サントラ『碧の仮面』を語る

わーい有休!というわけで連日聴きまくっている『ポケモン スカーレット・バイオレット+ゼロの秘宝』サントラCDの好きな曲を語る。

今回は6枚あるCDのうちDisc. 5のDLC『碧の仮面』部分から特に好きな曲を抜粋して書く。音楽知識は皆無に近いので表現はデタラメもいいとこだけど自己満足なのでヨシ。

 

◆ 3. 戦闘!  ゼイユ
・前回のサントラの所感ではスグリ君の戦闘曲についての記憶が強くてお姉ちゃんの曲の記憶が薄かったんだけど(プレイ時はセリフテキストのインパクトに記憶を持っていかれたので)、改めて聴くとスグリ君と曲のベースは同じだったんだ!と気づいた。さすが姉弟
弟よりキーが高めで、ロックな疾走感もありつつなんというか澄み渡るような曲調に「そういえばおねーちゃん美人だったな」とビジュアルの良さを思い出した。本当に涼しげで透き通るような和風美人を思い起こす曲だと思う。白い肌に泣きぼくろが映えるおねーちゃんは確かに間違いなく美人なんだ。喋ると残念な美人。

◆ 4. スイリョクタウン
・プレイ時も「のどかな曲だな」と思っていたけど、夏の避暑地のような爽やかだけど落ち着いた雰囲気は一つの曲として聴いて癒やされる。
夏と言っても猛暑すぎない夏というか、時折涼しい風が吹き抜ける夏の終わりかけとか、キタカミの里のように上空に冷たい空気が流れるまさに東北の自然地帯の感じ。
目を閉じれば浮かぶのは道路を這うイトマルに田んぼを飛び回るヤンヤンマ。虫ニガテ勢としてはトラウマでした。

◆ 5. 戦闘! スグリ
・前回の所感でスグリ君の戦闘曲が3曲あると書いたんだけどそれの一曲目。
上で書いた通り姉弟で曲のベースが同じなんだけど、お姉ちゃんのそれよりも少し暗くて澱みのような濁りを感じる。彼は後に自意識を拗らせてしまうけど、その「素質」は主人公と初対面なこの時点でも存分に含まれていたんだなと感じる。でも暗くてヒリヒリして疾走感ある曲は好きなんだ。後のスグリ君の二曲と聴き比べするのも楽しい。

◆ 15. 鬼退治フェス!
・鬼退治フェスプレイ時は気が狂いそうになりながら「まっさらもち〜〜〜〜〜〜〜〜」と風船を割りまくってたんだけど(そしてなぜか中級も上級も私だけまっさらもちが出なかったんだけど)、気が狂いそうになる一因にこの陽気でリズミカルな曲があると思っている。楽しく満面の笑みで急かされる感というか。
ゲームプレイではそんなトラウマ曲だけど、曲として聴くとすごく「陽」の気持ちに引っ張ってくれる曲なことに気づいた。テンポが早めなので聴きながら家事をこなすと個人的に早く終わる。昨日これを聴きながらピーマンの肉詰めを作っていたんだけど、玉ねぎをみじん切りして肉だねをコネコネ捏ねるのも楽しく捗ったのはこの曲のおかげ!

◆ 17. お面を落とした不思議な子
・なんかすごーーくペットボトルの緑茶CMっぽいと思ったのは私だけだろうか。
『綾●』とか『伊●衛門』を無性に飲みたくなる。冷たい緑茶のようにひんやり綺麗な曲です。

◆ 19. てらす池
・涼しげで神秘的で、聴くだけで水晶体の中の虹色の煌きを思い起こさせる。美しい人外のような、異世界に連れて行かれそうな恐ろしさも含んでいる。これ聴いて瞑想できるのでは?
どうでもいいけど行きつけの美容院のヘッドスパルームで流れる曲にすごく雰囲気が似てる。もちろん違うんだけど。

◆ 20. 歪み
・うまく説明できない良さなんだけど、耳にした瞬間に「好き!」となった暗い曲。
物語の「ハイ、ここからヤバくなりますよー」を上手く表現してると思う。
この曲に限らず今回のサントラも私の好きな佐藤仁美さんが携わっていて、この曲も作曲と編曲に佐藤さんのお名前がある。
佐藤さんの曲は直感的に「好き!」とビビッと来る曲が多いので、この曲も多分に漏れずそうなのがなんだか嬉しい。

◆ 22. ともっこ騒動
・めちゃくちゃコメディに振り切られているのが好き。和風ギャグコメディ。でもコメディに振ってるのに渋くてちゃんとカッコいいんだ。お茶目で笑かしてくるけど着物が似合うカッコいい江戸前お爺ちゃんを想像した。お箸でお茶碗を叩くような音が好きです。

◆ 23. 戦闘! ともっこ
・来た!私の好きな曲!碧の仮面では一番好き!
DLC番外編の感想でも書いたけど、番外編でもこれがリミックスされた『戦闘!モモワロウ』が脳にクリティカルヒットしたわけだけど、原曲のこっちももちろん好き。
実際にゲームプレイした時のイイネイヌ戦がすごく記憶に残っていて、巨大化したマジでデカい怪物に立ち向かう私のルカリオがめちゃくちゃカッコよかったんだよ〜〜〜〜〜と聴く度に記憶が蘇る。相手が巨大だから上方向に向かって波動弾を打つ(※私が悪タイプと勘違いしたから)ルカリオが超絶イケメンだった。波動弾ではなくサイコキネシスが正解でした。
曲じゃなくてルカリオの話しちゃったけど、この曲は冒頭のドコドコ心臓に響くイントロから意識を鷲掴みにされて、更に途中に挟まれる祭囃子で鳥肌が立つ。
きっと私は祭囃子が挟まれた曲も好きなんだと思う。映画『AKIRA』の『KANEDA』も大好きだから。

◆ 24. 決戦! スグリ
・上で書いた『5. 戦闘! スグリ』の彼が、ずっと憧れた鬼さまへの渇望とか友達への劣等感や焦燥感で正しくない方向へ突き進む感じがよくわかる。
『5. 戦闘! スグリ』より強い焦りを感じるけど、後編の『15. 戦闘! チャンピオンスグリ』よりも暗闇ではない、ちょうど中間の感じ。
スグリ君の戦闘曲では『15. 戦闘! チャンピオンスグリ』が一番好きだけど、聴き比べると味わいが違うのでこれからも聴くと思う。スグリ君の戦闘曲にここまでハマるとは。

◆ 25. 戦闘! オーガポン
・実は最初はあまりハマらなかったんだけど、何度も聴いているうちに良さが染み込んできた。この曲を聴くだけでオーガポンはメスだとわかる、戦闘曲なのに女性的な曲に感じる。
ちょっとストーリーがうろ覚えながら、この部分は確かオーガポンが主人公について行く前の腕試しみたいな戦闘だったと記憶しているんだけど、「4つもお面を使って時間をかけて主人公と闘ったのは、闘っている間に慕っていた男と暮らした場所を去る覚悟を決めていたのかな(だから面影宿しで回想しながら闘っていたのかな)」と妄想が浮かんだ。「昔々 ともに生きた男」ってフレーズが好きなんだ。
この曲を聴いて、長年暮らした里に別れを告げてもいいくらい強いヒトを求めて主人公と闘ったのかとやっとわかった気がする。全ては妄想なんだけど。

◆ 27. 今は素直に
・色々あったけど、なんか良かったよね。とワケもなくしんみりする曲。なんとなく卒業とか別れの季節であるこの時期にも似合ってる。
タイトルの「素直」の通り、色々あったお姉ちゃんの言葉がすんなり素直に染み込んできた。確かに自分の地元に林間学校に来られるの、イヤだよなぁとか。
前編の最後の最後はスグリ君の暗黒微笑で終わってしまうけど、その編諸々の解決を見届けた今、この曲がエンディングソングとして心に沁みる。

 

この調子で後編『藍の円盤』の好きな曲も語ろうと思ったけどとんでもなく長くなりそうになったので、それはまた機会があったら書ければいいと思う。

ポケモンのサントラだと今回のSVの他に去年DSソフトのBWとBW2のサントラも買っていて、聴き比べると当然といえば当然だけどDS作品の方が音がシンプルだと思う。
でもシンプルだから良くない訳では決してなくて、私はDSソフトのプラチナのサウンドもめちゃくちゃ好きなんだけど、BDSPでSwitchの音源にリメイクされたのを聴いてもプラチナのサウンドの方が好きだった。

BW2サントラの4枚目にGBA作品のエメラルドの曲も収録されているんだけど、さすがにGB作品の曲は電子音な感じが強くて(それはそれで味があって良い)、Switch作品は音が重厚な高音質で、DS作品はちょうどその中間のシンプルさがあると思っている。という所感をここにメモしておく。

というわけで気が向いたら他のサントラの曲も語ろうと思う。好きなものを語るってやっぱり楽しい〜〜〜!