きみのハッピーエンド

望まないことがしあわせなのか

あと1ヶ月で会える

「あと1ヶ月で会える」と、先々月の末に考えていた。わたしは北海道に住んでいて、そのときは飛行機が遅れたり欠航便があったりと大変だったけれど、先月の末にしっかりと会えた。それは人生で一番最高なクリスマスイブだったし、心から応援するアイドルの初ドーム公演に参戦出来たことはとても嬉しかった。幸せだった。

 

それから今日まで、1週間と少しが経った。明日には、また、「あと1ヶ月で会える」がやってくる。彼らがデビューするまで(というより、2016年のアリーナツアーで初遠征を経験するまで)、私は完全に地元参戦しかしない組(長ったらしい)だった。だから、彼らが関ジュ時代のときのコンサートや舞台を生で見たことはない。デビューしてからも、暫くは遠征しようとも思わなかった。それなのに、明日体感する「あと1ヶ月」は仙台公演に向けての感情。先月のそれも、大阪公演。お金は無くなる。アルバイトで稼いだお金を、次の月にそのまま使う。ほとんど残らない。少し前にふと思った。なんだか、自分に借金しているみたいだ、と。

 

私の生きがいはジャニーズに、その中の大好きなアイドルたちにある。そのアイドルたちに生きてもらわなくちゃいけない。だからわたしは独りよがりのお金を出すし、お金を出してしあわせをもらう。生きていくことがいちばんだから、夢への投資は二の次だ。どうしてもそうなってしまう。どうしてこうなってしまったんだろう。

 

彼らには夢がある。わたしにも夢がある。彼らの夢を少しでも見続けるためにわたしはお金を稼いで、お金を出す。だから、わたしの夢が叶うまでは、わたしに夢を見せてほしい。

 

「あと1ヶ月」は、きっとどんどん増えていくだろう。明日からまた、始まる「あと1ヶ月」のために、わたしはまた、ダイエットをして、パックをして、服を買う。そのとき、きみと時間を共にしたわたしのことだけでも、どうか、認めてね。