起業によって得られる幸福感は社会とのつながりだ
あなたが勇気を出して起業したときに得られる幸福感、それは本当に大きいし色々な幸福感を得られる。
そのなかでも一番大きいのは、社会とのつながり=社会への貢献だろう。
会社で働いているときにはバーチャル(仮想的)にしか得られなかった社会に対する貢献感、これがビシバシ直接的にやってくるのだ。
「テレビで人を幸せにしたい」
「自動車をつくって走る喜びを提供したい」
「鉄道というインフラで人々の生活を支えたい」
どうせみんな、こんなことを言いながら就活したんだろう?
そして実際に働いてみて、半年に一度くらいこういう実感を得るのだろう?
それって本当に思っているのか?本気で感じているのか?
自分に嘘をついていないか?
就活のときに、なんとなく作った志望動機を自分に言い聞かせているだけじゃないのか?
起業すれば、こういう自分にたいする嘘とはさようならだ。
なぜなら、起業するときあなたは「自分が一番お金を得られるものは何か」を必死に考えるからだ。間違っても「貢献できるものは何か」というスタート地点にはいないはずだ。
だって、毎月30万円や40万円の月収を一時的に捨てて起業するのだろう?
一番心配なのは、自分の生活だ。まず自分の生活が確保されてからようやく、他人への貢献を考えられるのだ。
自分の生活を確保するために「一番お金を稼げるものは何か」を一生懸命考え抜くのだ。すると必然的に「自分が一番人の役に立てることは何か」ということを考えるようになる。
それまで約30年間の経験のなかで人の役に立てること。
それも、あなたがやることが求められていることだ。
あなたがものすごく料理が上手なら、飲食店かもしれない。
間違っても勉強が苦手な人は塾を開業しないだろう。
自分が得意で人には負けないもののなかで、社会が求めていることを考え抜くのだ。
そうして起業したら、一生懸命頑張ることが出来るし、それは本物の、本気の努力である。
そうして起業したら、売り上げを得るごとに社会に貢献している実感を得られる。
ワタミ社長の言葉ではないが、売り上げというのはお客様からの「ありがとう」のメッセージだ。
考え抜いて考え抜いて、そして不安に打ち勝って起業したとき、お客様からお金を頂くことはものすごく嬉しいし、幸福感を得られる。
もちろんサラリーマン時代に30万円や40万円、毎月25日だか20日だか知らないが自分の口座に無味乾燥に振り込まれるお金とは全く重みが違う。
たしかに最初の売り上げは1000円や2000円かもしれないが、嬉しくてたまらないのだ。
それは自分が社会に貢献している、人の役にたっていることの証なのだから。
起業をしたら、直接的に「ありがとう」と言われることはなくても毎日達成感・充実感を得ることができる。
毎月会社から30万円振り込まれても、もうあなたは何も感じないだろう?
年に一度、数千円の昇給があって、課長に出世したらそれが数万円の昇給かもしれないが、昇給による喜びなんて一瞬だけだろう?
あなたは、自分が会社の奴隷になっていることに薄々感じながらも、毎月のサラリーそして半年に一度のボーナスという麻薬によって、一生奴隷のままで居続ける選択をしているのだ。
しかし一歩勇気を踏み出せば、まったく違う世界がある。
それは自分の居場所を変えるだけの話だが、永遠ともいえる隔たりがそこにはあるのだ。
一歩踏み出すのか?そのまま動かないのか?
すべてはあなた次第だ。
脱サラ起業でおすすめなのは学習塾だ
何をかくそう、私が脱サラ起業したのは学習塾で、である。
ここでホリエモンの有名なセリフを思い出していただきたい。
在庫が無い、利益率が高い、ストック型のビジネスをしろ
これは起業初心者は毎朝晩、呪文のように唱えたいセリフである。
このセリフのありがたさを実感したければ「せどり」をやってみればよい。
せどりというのはこれの逆で
在庫があり、利益率が低く、フロー型の
である。
得意げにeBayや海外のアマゾンから商品を調達しても、簡単なだけに競合がおおいから利益率が低くなる。値段以外にメリットを付加できないのだから当然だ。
そのうえ一度買ったお客さんがまた買ってくれる保証はない、というかまずありえない。一度かったらそれっきりだ。
最後に、売れたとしても数ヶ月かかる。10万円仕入れて15万円さばくのに2ヶ月も3ヶ月もかかっていたらどうやって資金を回すのだ?
資金を回そうと、すぐに売れる商品をあつかおうとおもったら利益が10円とか20円しかでないことなんてザラだ。それならコンビニバイトでもやってたほうが利益になる。
一度せどりをやっておくと、ホリエモンのビジネス3大条件の意味がわかってくるのでやってみるのもいいかもしれない。
こういうことを考えると学習塾の起業というのは理にかなっている。
たしかに店舗費用を200万円〜300万円くらいみておきたいのではあるが、
①在庫がない
教材費なんてたかがしれている。あってないようなものだ。だいたい、生徒がはいってから発注すれば十分なのだから。
②利益率が高い
塾というのは変動費がほとんどないのだ!ラーメン屋なら客がふえれば原材料費や光熱費がその分あがるが塾というのは生徒がふえてもせいぜいコピー費用が1000円分くらい増えるだけで、机や椅子なんて一度そろえたら十年は使えるし、光熱費は生徒が1人だろうが100人だろうがほとんどかわらない。
利益率というのは変動費が小さければ小さいほど、たかくなるのだ。
③ストック型である
これが一番大きい。一度生徒が入れば毎月2~3万円は売上がみこめる。よほどヘタをこかないかぎり生徒がやめるということはない。たしかに中3で卒業するが、永遠に払い続けてくれるなんてビジネスはないのだから十分だ。
一度損益分岐点をこえてしまえば、安心して経営をしていられる。これは本当におおきい。
学習塾の起業がいかに素晴らしいか、おわかりいただけただろうか?
脱サラ起業で必要な資金は実家なら350万円、家がなければ450万円
こんにちは。脱サラなんとかです。
脱サラ起業で一番怖いもの、それは「種ゼニがなくなったらどうしよう」だろう。
起業は簡単で安くなったとはいえそれでも10万円や20万円では起業というのはできるはずがない。最低でも200万円は必要だろう。最低でだ。実際には500万円は用意したい。
起業にかかる費用はざっとこんなものがかかる。
1.パソコンなど通信機器を準備するのに10万円くらい
mac book airでも10万円で買っておけばよいだろう。それと毎月7000円程度のインターネット費用、これはみておきたい。逆にこれだけあればビジネスはなんでもできる。
2.店舗をかまえるなら仲介手数料、保証金(家賃6ヶ月分はみておきたい)
今時ネットビジネスが流行りではあるが、今からネットビジネス(ブログやアフィリエイト)に乗り出すのは得策ではない。イケダハヤト氏やはあちゅう氏など有名ブロガーは儲かるだろうがそれは先行者利益であり彼ら彼女らの作文能力の才能の賜である。
もちろんニッチなところでこつこつやっていけば10万円や20万円は稼げるかもしれないが、そんな心細い商売で良いのか?すぐに簡単にもうかる仕事というのは、すぐに簡単に儲からなくなる仕事でもあるのだ。
わざわざ脱サラするなら自分の能力を最大限お金に換えることができる仕事を選べ。
とするとなんらかの事務所を構えたり、設備投資が必要な仕事を考えるべきだという話になる。仮に、店舗を構えたとしよう。オフィス機能だけで良いなら10坪もあれば十分だし、小さくても店舗にしたいのなら20坪は最低限必要だろう。
都内でやるなら坪単価1万円は見ておきたいから10万円〜20万円というのが家賃の最低限になってくる。
地方で良いなら坪単価5000円程度だろう。5万円〜10万円が最低ラインだ。
しかし、テナントというのは良い物件を一度みてしまったら最低ラインの物件がしょぼくみえてしまうから1.5倍の20万円〜30万円くらいは計画として考えよう。
契約に必要な金額は不動産会社への仲介手数料、これは1ヶ月が相場だ。
テナントの場合、普通の住居用物件と異なり、保証金が最低3ヶ月かかることを念頭においてもらいたい。これは大家さんのところに預けておいて、テナントから出るときに補填したりするものだ。テナントというのは内装工事したり看板をつけたりするから、住居用物件より退去時にお金がかかるのだ。
というわけでココの項目では20万円×6ヶ月=120万円、となる。
3.店舗をかまえるなら内装工事(案外かかる)
店舗をかまえたとすると内装工事をしなければならない。ここで注意したいのはスケルトン物件は絶対に手を出してはならない。
スケルトンとはオフィスのなかがむき出しのアレだ。床、壁、配管など色々工事しなくてはならない。ああいうのはお金のある経営者が、一発気合いの入ったテナントを作ってみるか!というときに使う物件であって、初心者が使える物件ではない。
居抜きと言って、前に借りていた人がのこした状態のものが望ましい。
壁紙を貼り替える程度で綺麗な店舗になる。壁紙だけなら20坪の物件でも10万円程度で全面はりかえられるだろう。
床も新品にしたいならプラス10万円だ。
しかし壁と床を綺麗にしただけではただの空間であるから、机や椅子など什器(じゅうき)といわれるものが必要である。
まあざっと50万円程度は見積もっておきたい。ファックスやコピー機なども含まれる。
4.売上がゼロ円だと仮定した場合の半年程度の運転資金
どんな商売をするかにもよるが運転資金というのが必要だ。運転資金というのは、毎月の家賃や光熱費、仕入れ費用など毎月必要なお金の準備費用である。
半年売上がゼロ円ということはありえないのだが、ゼロ円だと仮定して準備しておいたほうがよい。というのも、「思いもしない出費」というのが必ずあるからだ。「こんなのが必要なの?」ということが起業したら何度もでてくる。とすると半年ゼロ円だと仮定しておけば資金が枯渇する心配がなくなる。1年は心配しすぎだ。半年程度がよい。
家賃+光熱費で25万円だとすれば150万円程度だ。
5.売上がゼロ円だと仮定した場合の、自分の生活費
以上が店舗を維持するための費用であるが一番大切なのは自分を維持することだ。起業したら私利私欲はなくなるので贅沢するための費用は準備する必要はないが、最低限寝る場所と食べる場所は必要だ(プラスお風呂)。
これらが確保されることが重要であり、一番よいのは実家など家賃がゼロ円になる状況である。これなら食費の心配だけでよいので10万円前後くらいは浮く。
食費だけなら月5万円で足りるので半年分だとしても30万円で十分だ。
もしあなたが実家などの住居がないようであれば、家賃光熱費で15万円程度だろうか。
プラス90万円が半年分必要である。
以上を合計したら450万円になった。まあこれくらいが妥当だろう。
起業というのは簡単だし、意外となんとかなるものであるというのは紛れもない事実である。
しかし!
注意したいのは参加費用である。参加費用、いいかえれば起業に必要な費用というのは数十万円というレベルではない。住む場所がない場合は450万円、住む場所があれば350万円は最低でも準備したい。これが参加費用だ
この参加費用が用意できないようであれば起業などするべきではない
会社員は飼い犬だ
起業してわかった。
会社員とは飼い犬だ。
起業家が世の中に価値を提供し、仕事をつくる。
価値が認められればやがて仕事はふえ、起業家一人では対応しきれなくなる。
仕事のなかで「誰にでも出来ること、能力のないやつに任せても良いこと」を切り分けてその仕事に値段をつける。
その値段でその仕事を買うのが労働者であり、その値段で労働力を買うのが経営者だ。
この取引が公平なのは最初の一回だけ。
日本の転職市場は流動性が低いといわれているが、つまり一度就職してしまったらその後の主導権は経営者にある。
その後は、低い賃金&賃金上昇率で労働者の時間を有利な条件で経営者が買い続ける。
労働者がどんなに文句を言っても経営者は涼しい顔だ。
それはまるで、「エサをくれ」とキャンキャンほえる飼い犬を見るようなものである。
しかし、飼い犬であることをやめて自分でエサを探しにでてみれば意外となんとかなるのが今の日本だ。
というかむしろ日本はチャンスだらけの国である。
従順な飼い犬だらけの日本では、サービスの価格がめちゃくちゃ低いからだ。
ブラック企業を批判しておきながら、ブラック企業のおかげで安くておいしいご飯が食べられる。
一台のパソコンと7000円程度のインターネット通信費用さえあればあらゆる情報が手に入るが、それは調べさえすれば起業の値段はどこまでも低くおさえられるということだ。
そのうえ、人々の欲求は満たされさらなる欲求をみたすために個人がさまざまな欲求に走り出した。
個人の欲求が多様化するということは大企業では拾いきれないニーズが増えるということだ。
そのニーズを満たせるのはだれか?
脱サラ起業でどん欲に仕事ができる人にほかならない。
サラリーという保険をすてて、自分の人生を歩み始めた人はなんでもできるのだ。
自分一人が食べるだけのお金を稼ぐことはなんら難しいことではない。
一度お金の心配がなくなってしまえば、あとはそこを基盤に1年でも2年でもねばって、でかい商売をするチャンスを待てばよいのだ。
世界は、あなたが思っているほど難しくはない。
一番最初の人類はマンモスでも狩っていたのだろう。
同じことをするだけだ。
食糧を取りに行こう。