大阪で観客2000人集めたハンドボールチームがあるらしい
【トピック】
・大阪ラヴィッツってどんなチーム?
・2000人を平均にするには
こんにちは。
坂です。
先週の3連休、各地で日本リーグが開催されましたね。
男子は世界選手権を挟んだため約2か月ぶりの開催、女子はプレーオフ争いが加熱しており、注目度もそれなりに高かったのではないでしょうか。
僕も茨城県坂東市で行われたオムロン vs HC名古屋を観に行こうと思ったのですが、予想外の雪のため断念、、
朝起きたらゴリゴリに積もってるんですもん、、(@千葉市)
ちなみにHC名古屋では順天堂の先輩、瀧澤瞳子選手が活躍しています。
お会いしたことはないのですが、同じ大学出身ということでひっそりと応援しています。
そんなわけでその日はJHLTVで試合を観たり、noteを書いていたりしていました。
ふとTwitterを見ると、こんなツイートが目に留まりました。
2000人越え!! pic.twitter.com/rQBfZScc5V
— てつや (@leovits8) February 11, 2019
ん…?
僕の雑感なんですが、JHLの観客数はだいたい300人~800人くらい。
たまに1000人を超えたりするくらいだと思っていました。
2000人…?
調べてみると、会場は大阪府の金岡公園体育館。
その大阪をホームタウンとしているチームが、
〇大阪ラヴィッツ
その日同じ会場では男子の大崎電気 vs 湧永製薬が行われていました。
もちろんその2チームや対戦したアランマーレの影響もあると思いますが、ホームチームのラヴィッツの功績が大きいと思います。
ということで、今回は大阪ラヴィッツのチーム紹介と、2000人を最大瞬間風速ではなく平均にするためにはどうしたらいいかを考えてみました。
大阪ラヴィッツってどんなチーム?
早速Twitterで「大阪ラヴィッツ」と検索すると、
ヘッダーのかっこよさと、マスコットの「ラヴィーちゃん」の可愛さ、ユニークな固定ツイートが目に留まる。
やっぱりカッコいい、カワイイなど特徴のあるものには惹かれますね。
ラヴィーちゃんは淋しさに弱いみたいだから、みなさんフォローしてあげましょう。
➤ここ大事。
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続いてTwitterからHPにジャンプ。
とっても見やすい…。
ラヴィーちゃんに合わせた、可愛くてポップなデザインがいいですね。
HPひとつとっても、観る人のことを考えているかがよくわかります。
ディテールにこだわれないと成果が出せないのは、どの業界も同じですよね。
________
ブログやアイテムも気になるところですが、まずは「チームについて」をタップ。
相田みつをさん風のフォントが味を出していますね…。
ジュニアチームがあるっていいですよね。
子どもたちはトップチームの選手を肌で感じることができて、ソーシャルワークにもなって、地域密着にもつながる。
いずれはサッカーのようにジュニアユース➤ユース➤トップという育成組織が整備されて、クラブ生え抜きの選手が生まれて~、と勝手に妄想が膨らんでいます。
そのためには学校部活動という壁をどうにかしなければなりませんが…。
チーム名に地名が入っていることも、あまり注目されませんが大事なことですよね。
どこにあるチームか一目で分かるし、なによりファンの帰属意識が高まりますよね。
他競技のプロリーグでは、チーム名に地域名を入れることを義務付けたりもしています。
ラヴィーちゃんの誕生日、もうすぐなんですね。
ニンジンでも送ろうかな…。
「エンタメ化」、「地域密着」、「波及」。
実業団チームでは手が付けにくい、クラブチームの良さ・目指すべきものが滲み出ていると感じました。
ちなみに2/11のアランマーレ戦含め、ラヴィッツがテレビ大阪で放送されるみたいなので、大阪府民は要チェックですね。
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選手やグッズなども紹介しようと思いましたが、キリがなくなりそうなので皆さんHPに飛んで見てみてください。
めんどくさくなったからじゃないですよ?
最後にひとつ、「支援」について。
ラヴィッツには多くのスポンサー、パートナーが協賛していますね。
どのクラブチームもそうですが、資金的な援助や様々なサポートをしてくれる外部の企業・団体、そしてファンがいるからチームが成り立っています。
特にハンドボールのような市場が小さいスポーツは運営が厳しく、より多くの支援者を集めなければなりません。
華やかなプレーの陰には、必死の運営努力があると思うんです。
スポーツがマネーゲームになるのは好ましくありませんが、資金がないと運営できないことも事実です。
逆に資金があれば選手の給与やファンへのサービスなどの質を上げることができます。
ファンだって、いわば支援者です。
ファンが応援するチームにできる最高の支援は、「試合を観に行くこと」です。
チケット代はチームの収入に。
多くのファンが集まれば選手のモチベーションは上がる。
スポンサー企業にとっては、人が多いほど広告効果上昇の可能性は高まる。
興味のあるチームの試合が近くであるならば、JHLTVで視聴しているだけでなく生で観に行きましょう。
もう既に会場に足を運び、太鼓を叩いて声援を送っているコアサポーターの方々は、新しく来る人たちが熱くなれる雰囲気を作りましょう。
それがチームへの最高の「支援」だと思います。
もちろん、その環境を作るのに一番努力する必要があるのはチームです。
ラヴィッツのようなチームがたくさん増えるといいですね。
2000人を平均にするには
今回大阪で2000人集めるにあたって、どのようなプランニングをしていたのかは分かりませんが、これを偶然にしないためにも観客の構成や種別などの検証をしっかり行って、次回のホーム戦ではこれ以上の盛り上がりを期待したいですね。
さて、観客が多い方が選手もファンもスポンサーも嬉しいですよね。
今回ラヴィッツがプレーオフでもないリーグの一戦で2000人集めれることを証明してくれました。
これを最大値ではなくて、平均値にすればどうしたらいいのでしょうね。
ちょっと考えてみました。
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ホーム&アウェイ
日本リーグは基本的にH&Aで開催されていますが、途中で地方巡業試合が入ります。
この地方巡業、今のまま行ってもさして効果がない気がするんですよね。
というのも、地方開催しても観に来てくれた観客の方々が、次に試合をそこで観れるのは1年後か2年後か、、
ホームタウンではないので集客が難しくなるし、チームの収入機会を奪ってしまっている感じがします。
北陸電力の銘苅選手のように試合後にスクールを開くなどの活動もほぼなく、普及にもなっていなければ地域交流、活性化にもなっていないというのが正直な感想です。
だったら地域開催分だけホームゲームの数を増やして、集客の機会を増やしてあげたほうがいいのではと思います。
そのほうが、地域にも根付きやすいですしね。
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思い出になる試合に
試合を観に来るお客さんが何にお金を払ってくれるかというと、「ハンドボール」ではないんです。
チケットを買おうと思ってから家に帰るまでの「時間」とか「体験」にお金を払っていると思うんですね。
映画はよく観に行くのにハンドの試合には行かないのは、そこが理由だと思います。
チケットの値段はほぼ同じなのに。
だからチームやリーグは、試合前にワクワクさせるような広報やSNSの発信をしなくてはいけないし、試合後や次の日に子ども達が学校で「あの試合最高だったよな!」と話題にするような試合を創らないといけないのです。
それは試合の勝ち負けではなく、例えばハーフタイムの使い方であったり、試合前後のファンサービスであったり、はたまた駅から会場までの街の雰囲気作りだったり。
それこそラヴィッツが掲げている「スポーツエンターテイメント化」ですね。
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自前のアリーナを持つ
ちょっと話が壮大ですが、規模は小さくても自前のアリーナを持てるようになればかなり集客にプラスになります。
日本リーグのすべてのチーム(?)が公共の体育館や学校を会場に使っていると思いますが、公共施設なので思うような空間を創るにかかなり不便です。
自前であれば、魅力的な空間が創りやすいし、Jリーグのスタジアムグルメならぬ”アリーナグルメ”も出すことができます。(防災法とかにひっかかりそうですが…)
試合以外のときは他のイベントに使用してもらったり、ラウンジなどを付帯させれば地域の憩いの場にもなります。
アリーナの存在は「チームの象徴」、そして「地域密着の象徴」にもなります。
ただ今のままではアリーナ建設に投資するのはリスクが高すぎる、というかもはや火のついた爆弾状態です。
理想は、集客が上手くいって公共施設ではキャパが足りなくなって、市民からアリーナ建設の声が上がって行政が動き、スポンサーが集まるっていう感じですかね。
なんにせよ、お客さんを集めないと始まりませんね!
僕はただ、コートまで近くて傾斜のある席で試合を観たいだけなんですけどね…。
いずれにせよ、ラヴィッツが2000人集めたのは事実だし、まだまだ可能性は多いにあると思います。
方法もアイデアの数だけあるでしょう。
試合内容だけでなくて、そのあたりにコミットできるチームが増えていくことを、一ファンとして楽しみにしています。
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今日も読んでいただいてありがとうございました。
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では。
問題:世界選手権1試合の平均観客動員数は何人でしょう?
【トピック】
・GARDEN2019:試合数と観客動員数(おまけ:アリーナ建設)
・入場料収入はどのくらい?
・日本リーグでやってほしいこと
こんにちは。
小さい頃は雪の日でも半袖半ズボンでした、坂です。
今は極度の寒がりです。
今日も各地で日本リーグが行われましたね。
男子は世界選手権後久しぶりの開催、女子はプレーオフ出場権争いが本格化。
現地観戦した人やJHLTVで観ていた人も多かったのではないでしょうか。
結果・順位や個人ランキングはこちらから↓↓
僕は琉球コラソンvs大崎電気の試合をJHLTVで観ていました。
ちなみにコラソンのCB佐藤草太くんは大学の同期です。
スピード溢れる1:1と破壊力抜群のシュートを併せ持つ168cmの小さな巨人に、注目してみてください。
さて、僕はどのスポーツでも試合を観るときに、コート内よりコート外のほうが気になってしまう変な癖があります。
コーチの言動、スポンサーボードの配置やビジュアル、観客の様子や服装、会場の造りなど、、
「試合観ろよ!!」と言われそうですが、チケット購入の動機付けから実際のプレー、そして帰宅まで全てを含めて「1試合」だと思います。
「家に帰るまでが遠足」とは案外的を得ているのです。
そんな僕が試合を観ていてふと思いました。
「そういえば世界選手権ってどのくらいお客さんが入ったんだろう…。」
というわけで、GARDEN2019公式アプリから情報を得て、各ラウンドごとの観客動員数を調べてみました。
暇だなとか言わないでください。
ちなみにここで言う”観客動員数”は、1試合ごとの観客数を加算していった延べ数とします。
同じ会場で行われる3試合を、1人が1枚の通し券で観たとしてもカウントは3です。
前置きが長くなりましたが、書いてきます。
GARDEN2019:試合数と観客動員数
大会は1月10日~27日、18日間で96試合が行われました。
この過密日程については日本での大会も含め今後議論されていかなければなりませんが、今回そこは置いておいて各ラウンド毎の観客動員数をざっと書いていきます。
●グループステージ 60試合 514,767人 per:8,579人
●プレジデントカップ(24~13位決定戦) 12試合 76,907人 per:6,409人
●メインラウンド 18試合 249,092人 per:13,831人
●セミファイナル 2試合 25,000人 per:12,500人
●プレイスメントマッチ(8~3位決定戦) 3試合 25,514人 per:8,505人
●ファイナル 1試合 15,003人
▲Max:メインラウンド第3節 ドイツvsスペイン
19,250人 @Lanxess Arena
▲Min:プレジデントカップ17-20 セルビアvsバーレーン
1,013人 @Royal Arena
▽全96試合 906,283人 per:9,440人
もちろん1人が同じ会場の試合を続けて観ることもあるので、単純に90万人の人が入場した、というわけではありません。
ですが、1試合で区切れば平均約1万人が観戦していると考えると、そんな環境で観戦したいなぁとふつふつと感じますね。
日本で1万人収容できるアリーナがどれくらいあるんでしょうね。
まずは小さくてもいいから、アリーナ型の施設で試合を観たいですね。
ちなみに収容人数4,000人のゼビオアリーナ仙台の建設費は30億円だそう。
今のハンドボール界に建設できるパワーのあるチームはない、というか多くが実業団チームなので、アリーナを作ろうという発想にいたらないのでしょうね。
ちなみにバスケのBリーグでは、「夢のアリーナ実現」をミッションに、チームへのライセンス交付の条件にアリーナの収容人数を加えてたりもしています。
アリーナのライセンス化については様々な意見がありますが、プロ化しないと難しいことではありますね。
入場料収入はどのくらい?
では、約90万人の観客をお金に換算するとどのくらいになるのか試算してみました。
ただし、チケットは会場によっても価格が違うし、席によってもまちまちなので、今回は最も安価なカテゴリー4の3試合通し券35€(メルセデスベンツ・アリーナ)から、1試合の単価を12€(小数点以下四捨五入)として計算しました。
やっすい…。
かなりアバウトですが、趣味でやっているだけなので許してください、、
1€ = 124.6円(1/10時点)
124.6円 × 906,283人 =112,922,862円(小数点以下四捨五入)
ということで、最も少なく見積もって約1億円。
実際はこれの5~15倍くらいですかね。
日本リーグでやってほしいこと
お金とかスポーツビジネスに関して僕はまだ無知なので、そのへんの話は終わりにします。
日本リーグで1試合1万人を集める力と場所はまだありませんが、そうできる可能性はもちろんあると思っています。
観戦に来ている500人を1,000人に、1,000人を3,000人にしていく必要がある。
そのためには、まず今観戦に来てくれているお客さんの”情報”を集めないといけません。
性別等の個人種別やチケットの購入方法、観戦動機、誰と来たのか、アクセスの時間、試合の感想、あったらいいサービスなど、、
観戦者調査ってやつですね。
ちなみにJリーグは毎年ホームページで調査内容を公開しています。
見るとなかなか面白いですよ。
スポーツの試合もビジネスも、大学受験も好きなあの子への近寄り方だって、まずは情報収集から。
もしかすると、ハンドボール観戦者にしかない指向があるかもしれません。
それが発展の鍵になるかもしれませんね。
可視化と言語化、大切にしましょう。
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みなさんよい休日を。
では。
日本選手権決勝 -豊田合成vsトヨタ車体-
【トピック】
・豊田合成vsトヨタ車体 マッチレビュー
・何事にも、ターゲットがある
こんにちは。
新しいシューズに浮かれて、何もないところでコケて膝を強打したsyuです。
今僕の膝の色は青赤です。
ちなみにシューズはこれ↓
軽くてデザインも良くて、いい感じですよ。
みなさんシューズはmelisさんで買いましょう。
と、頼まれてもいないmelisさんの宣伝をしたところで本題へ。
日本選手権の決勝が行われました。
話題(?)のPixellotによるライブ配信も行われていたので、スマホ越しで観た人も多いと思います。
両チームの応援団も駆けつけ、良い雰囲気で試合が行われたのではないでしょうか。
豊田合成vsトヨタ車体 マッチレビュー
合成30(16)-(12)26車体
スタメン↓
車体はオーソドックスな6-0DFで、中央への密集と9m内のゾーンに侵入をさせない狙いがあった。
それに対し合成はBPがロング・ミドルシュートを狙いつつ、PVへパスを落とす形を主体に攻撃を重ねた。
合成も6-0DFであったが、各選手は自分のゾーンよりも人に対する意識が高く、積極的なコンタクトが目立った。
車体は合成のDFに対し、LB吉野とRB高智のスピードをつけた1:1で間を割っていくプレーでシュートまで持ち込んだ。
序盤は両チームDFがはまらず、コンスタントに得点を重ねるが、リズムを掴んだのは合成。
車体にフリーでシュートまで持ち込まれるも、GK藤戸が準決勝に続くセーブをみせる。
ポジショニングと思いきりの良いボールへの飛び付きが冴え、日本代表選手のシュートを防ぐ。
GK藤戸のセーブからFBも決まり、15分で10-5とリードを広げる。
車体は流れを引き戻すため、ベテランCB門山をコートに送る。
自らミドルシュートを決めチームを鼓舞すると、LW杉岡のFBも決まり2点差まで追い上げる。
しかし車体は退場者を出してしまう。
勝負所とみた合成はCB樋口のミドル、LW津波古のスティールなどで3連続得点を挙げ、一気に引き離し16-12でハーフタイムを迎える。
前半終わりの雰囲気そのままに後半もスタートする。
車体は退場が重なりCP4人でプレーする時間帯もあったが、与えたPTをGK加藤が2連続ストップし、なんとか望みをつなぐ。
するとRW渡部のサイドシュートを得点源に、CB津屋のテクニカルなハーフループも決まり48分で22-21と1点差まで詰め寄る。
しかしまたしても立ちはだかったのは合成GK藤戸。
日本代表RW渡部のシュートをセーブすると、LB水町のFBで流れを絶ちきる。
立て続けにRBウーゴのスティールからRB趙のFBが決まり、再び4点差まで離す。
その後、車体はRW渡部、LB吉野のシュートで追いすがるも、合成はこの日ポストプレーが冴えたPV橋本やLW中尾のFBで試合を締め、30-26で終了の笛。
豊田合成の初優勝で大会が閉幕した。
合成はPV橋本選手のポジショニングの良さが目立ちました。
ボールを持つ選手のフォローを考えるフルバックと、パスを出される選手にアタックを考えるもう一人のフルバックとの間(ハーフスペース)をきちんと取り、ボールを収めていました。
また、味方のパスが左右に流れるごとにしっかりと背中で相手を背負い、常に有利なポジションを取り続けていました。
そして、そこに正確なパスを出すBP陣。
まるで海外のチームのグループ戦術をみているようで、とても面白いと思いました。
一方車体はGK甲斐選手、加藤選手のセーブで粘りをみせるも、合成の組織的な攻撃に対応できずに点差が開いてしまいました。
レフェリーとの相性も少し悪かったかな…。
世界選手権を闘った選手も多い車体は、コンディションの調整が難しかったと思いますが、しっかりとこの大会にアジャストしてきた合成を称えるべきでしょう。
両チームとも素晴らしい試合を魅せてくれました。
お疲れさまでした。
何事にも、ターゲットがある。
さて、両チームが決勝にふさわしい好ゲームを魅せてくれました。
ハンドの試合ではターゲット、つまり狙うべきポイントを分析して試合に臨んでいますよね。
そしてそのターゲットに対し、いかに効果的にアプローチできるかが結果の良し悪しに関わります。
では、運営はどうでしょうか。
基本的に、というかほぼ同じ考え方ですよね。
今回のライブ配信をみてて思ったのは、「解説」について。
先に書いておくと、本来解説者でない協会事務局のお二人の解説に口を出すのはどうかと思いましたが、「解説」というポジションを与えられている以上、ある程度の質は求めなければならないと思います。
解説にも、ターゲットがあります。
サッカーで例えると、松木安太郎さんか、戸田和幸さんかという話。
松木さんの解説を聴くと、選手のことを話すときは「15番大迫」、「9番南野」と言ったように必ず番号と名前を併せて話し、どの選手のことを言っているかがとてもわかりやすいです。
また、そこまで戦術的に詳しいことは言わず、サッカーをあまり知らない人にとっても入りやすい解説をします。
そしてなにより、居酒屋でおじさんがぼやいているようなあのフランクさ。
サッカーを知らない人や、そこまで詳しくない人をターゲットにしていると感じます。
一方戸田さんは、非常に細かい戦術的な解説がサッカーマニアから好評です。
そのとき起こった現象を言語化するのがとても上手で、指導の参考にもなるレベルだと思います。
ターゲットは、指導者やサッカー上級者にしていると言えます。
今回の決勝は、誰をターゲットにしていたのでしょう。
ハンドボールを知らない、まだ初心者という方を狙っているにしては周知が足りていないし、そもそもライブ配信を観ている人は少ないと思います。
ハンドボールをある程度経験している、もしくは熟練者に向けた解説にしては、戸田さんのように起こった現象を言語化できていなかったし、戦術的に詳しくもありませんでした。
そもそも今回は解説ではなく、単なる「実況」だったと感じます。
聴いていて多かったワードは、
・ファインセーブですね~
・狭い角度でも決めますね~
といった、誰にでもわかる言葉ばかり。
なんでファインセーブが起こったのか、狭い角度でも決めることができたのか。
そこにどのような駆け引きがあり、技術があり、戦術があったのかを言語化することが解説だと思います。
トップの組織が「解説」付きでライブ配信すると告知した以上、「やればいい」という考えだけでなく、質の部分をこだわらなければならないのではないでしょうか。
"ターゲティング"と"質の担保"、それがこれからの課題の一つだと思います。
もちろん僕もです。
あとは、Pixellotの質もあげてほしいです。笑
PTのシーンはちゃんと映してほしい…。
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今日も読んでいただいてありがとうございました。
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では。
国としての強化が実を結んだカタール -サッカーアジアカップ決勝-
【トピック】
・アジアカップ決勝 日本vsカタール
・帰化選手について
・勝つべくして勝利したカタール
・日本における育成・強化の環境
こんにちは。
冒頭の挨拶のネタが尽きてきました、syuです。
今日は日本選手権準決勝。
先日ブログに書いた無人AIカメラ”Pixellot”を使ったライブ配信を観てみましたが、
解説含め、「あぁ…。うん…。」という感じ。
シュートシーンを捉えられていなかったり、おそらく4つのカメラの継ぎ目の関係で歪んで見える箇所があったり。
そもそも日本最高峰の大会の、しかも準決勝をテスト配信にすること自体あらゆる面で準備不足だと思いますけどね…。
日本選手権については、明日の決勝を観てまとめたいと思います。
アジアカップ決勝 日本vsカタール
さて、昨日深夜にサッカーアジアカップの決勝が行われました。
テレビで観た方も多いんじゃないでしょうか。
結果は1-3で敗戦。準優勝で大会を終えました。
戦術大好きなので戦評を書きたいのですが、サッカー関係者でもない僕が書くといろいろ言われそうなのでやめます。笑
どんな試合内容だったかは、元日本代表の岩政大樹さんがわかりやすく言語化しているので、そちらを読んでみてください。
帰化選手について
試合後、SNS上で多くの人が話題にあげていたので先に触れておきます、帰化選手について。
ハンドボールのカタール代表も帰化選手の活躍が目立ちますよね。
今回23人の代表選手の中で14名の選手は、外国にルーツを持つ選手です。
エジプトやスーダンなどのアフリカ系が多いですね。
その14名のうち、カタールで生まれた選手は7名。
カタールという国をみてみると、秋田県より少し狭いくらいの面積に約271万人の人口がいます(2018年4月、外務省より)。
そしてその約90%は外国人労働者であり、カタール人は20万人ほどしかいないそうです(国土交通省より)。
代表チームは、まさに国の姿を反映した組織だと言えます。
帰化選手が多いことを「ずるいぞ!」とか「代表としての誇りはないのか!」とか騒ぐ人はいますが、それはお門違いな話。
一時期はカタールの帰化選手について問題視されていましたが、今回に限ればFIFAが定めてるルールにきちんと従っているし、
やっているサッカー自体も選手個人の能力に頼らず組織的に日本を崩していましたし、
何より日本を倒して優勝という結果を手にしています。
「ずるい」とか「卑怯」とか言っても、勝ったのはカタールです。
なんなら2018W杯で優勝したフランスも、23名中15名がアフリカなど外国にルーツを持つ選手ですからね。
外国の、国としての強化を批判する前に自分たちの国がどうすれば勝てるか、どう強豪国を追い抜かしていくかを考えるべきじゃないですかね。
帰化についてはこのくらいにして、今日伝えたかったのはこの後の話。
勝つべくして勝利したカタール
試合のハイライトだけ観ると、オーバーヘッドのスーパーゴールや強烈で精度の高いミドルシュート、VARで吉田選手のハンドを取られてしまったPKなど、「運悪く」カタールに風が吹いていたと感じる人も多いかもしれませんが、非常に組織的に、システマティックに日本を困らせていました。
彼らは国として、決して帰化選手や運任せでなく、着実に育成・強化に力を注いできたからこそ初優勝という結果を残すことができたのです。
育成・強化の中核となっているのは、2004年に設立された「アスパイア・アカデミー」。
もともとはあらゆるアスリートの育成機関でしたが、2022W杯がカタールで開催されることもあり、サッカーに力を注いでいるようです。
優勝メンバーの多くがこのアカデミーの出身者です。
記事を簡単に説明すると、最新の設備を整え、スペインから有能な指導者を連れて来て育成年代から一貫したトレーニングを行える組織です。
また、アカデミー内の言語教育と、豊富な資金力で海外のクラブと提携して次々に選手を送り込むというサイクルを作り出しています。
さらに、海外で力を着けた選手が国内リーグに戻り経験を還元したり、指導者としてアカデミーに雇用されるというサイクルも生まれているようです。
ちなみに代表監督のサンチェス監督は2006年にアカデミー指導者として招聘されて、世代別代表を長きに渡って指導して今に至ります。
カタールの組織力や意思疎通の良さにもうなずけますね。
そうして国のプロジェクトとして育成・強化に力を費やし、世代別代表で結果を残しながら昨日、ついにA代表でアジアの頂点に立ったのです。
運や偶然ではなく、必然だったのです。
日本における育成・強化の環境
アスパイア・アカデミーのような国としてのプロジェクトはなくとも、日本でも競技団体単位で育成・強化は行っていますよね。
ハンドボールだとNTSとか、NTAですね。
NTSの目的の中に、こんな文章があります。
統一された指導法に基づいた一貫指導を実施する。
これはあくまで”NTSの期間中は”ということで僕は解釈しているのですが、どうなのでしょうか。知っている方いましたら教えてください。
はっきり言えば、日本ではほとんどのスポーツで一貫指導はできていませんよね。
妨げになってるのは、学校(部活)という組織。
例えば中学校で素晴らしい指導者に出会えたとしても、3年でお別れ。
次の指導者のスタイルが違ければ始めからベースを作らなければなりません。
そして選手がチームと合わないと感じて環境を変えようとしても、移籍するには転校するしかありません。
部活、特にハンドボールのようなマイナースポーツの部活の指導者は、ほとんどが学校の教師です。
本業が教師の人に質の高い指導を求めることは酷だと思うし、外部から質の高い指導員を呼ぶにしても、学校はお金がありません。そして学校がお金を稼ぐことがタブーとされています。
だから、これからは部活→クラブチームに移行していくべきだと思っています。
選手は自分のレベルや目的に合ったチームを選べて、指導者という職の裾野も広がる。
民間のクラブチームなら自由にマネタイズもできます。
部活という環境を継続していくとしたら、学校が自由に資金を生み出せるようにして、自前で指導者を雇えるようにならないといけないと思います。
どちらにしても、大前提は指導者の育成。
良い指導者が良い選手を生み、 良い選手がスポーツの顔となります。
また今度、指導について書きたいと思います。
余談ですが、最近ではサッカー男子日本代表のメンバーが、ユース出身者>部活動出身者になったそうです。
国として強化していくためには、今の育成年代の環境を一度壊さないといけないのかもしれませんね。
日本のスポーツが良い方向に向かうように、僕も学んでいきたいと思います。
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今日も読んでいただきありがとうございました。
最後の方はまとまりのない文章になってしまいましたが、僕が感じる育成の環境について書いてみました。
みなさんの意見もぜひ聞きたいです。
みなさんのいいねとフォローが、僕の意欲です。
Twitterもよろしくね。
では。
日本選手権に思うこと -Pixellotとはなんぞや-
こんにちは。
大好きな高橋優さんのライブに職場の委員総会が重なって行けなくなったsyuです。
大吉ってなんなんですか?
さて、世界選手権が終わりましたね。
決勝はデンマークvsノルウェー。
結果はサポーターの力を背中につけたデンマークの完勝。
スタッツ↓↓
大会MVPは72得点で得点王にも輝いたミケル・ハンセン。
去年バケーションで日本に訪れていた、ハットがかわいいあの怪物。
世界選手権については、また違った形で記事にしたいと思います。
日本選手権について思うこと
世界選手権が終わり、すぐに日本選手権が熊本で開催されています。
各地域代表や学連代表、そしてJHL所属チームが参加する、サッカーで言えば天皇杯みたいな大会ですね。
僕の母校、順天堂大学は残念ながら2回戦で大阪体育大学に負けてしまいました。。
熊本開催なのは、女子世界選手権のプレアクト的なことなのですかね。
そして新しい試みとして、”Pixellot”という無人AIカメラが導入されるようです。
簡単に説明すると、人の操作がなくても自動で試合を追尾する定点カメラで、試合全体の撮影だけでなく、ヒューマントラッキング(特定の人物を追尾)もできるみたいです。
設置の簡単さや人件費・制作費のカットが売りみたいですね。
組織として新しいチャレンジやトライをすることは素晴らしいですよね。
と思う反面、僕が感じたのは
これじゃない感。
どういうことか、書いていきます。
削減か、拡大か
Pixellotを使ったスポーツ映像がyoutubeにあがってるので観てみましたが、イメージ的にはJHLTVと同じです。(普通の定点カメラ)
スロー再生やハイライトの作成などのオプション等もあるようですが、スポーツ中継よりかはアナリストがビデオ分析用に使用するのにピッタリなんじゃないかなーと個人的には思います。
まぁそこは置いておいて、なんで協会がこのカメラを導入したのかが気になります。
・「テクノロジー×スポーツ」という話題性のため
・単なるコスト削減
とかだったら、残念でしかなりません。
話題性を切り取れば、確かにAI無人カメラと聞けば「はぇー」となるかもしれませんが、映像自体は普通の定点カメラだし、
Bリーグが「次世代型ライブビューイング B.LIVE in TOKYO」を行った中、そんな程度のことは霞んで見えてしまいます。
コスト削減については、例えば削減して浮いた分の費用+αでカメラの台数を増やして、視聴者に臨場感や迫力が伝わる映像を作成するなどなら納得できますが、そこは蓋を開けてみないとわかりません。当日が楽しみです。
スポーツでは特に、コスト削減にとらわれて自己財源の拡大に力を注げない組織が多いと感じます。
そして今回の日本選手権、協会はこの大会でファンや財源の拡大を図る気は全くないのではと思っています。
”入場無料”の意味
試合は1/29(火)~2/3(日)。
多くは昼前後の時間に行われます。
また、準決勝以前の平日の試合は入場無料で観戦ができます。
平日お昼の時間帯、子どもたちは学校に行っているし、当然多くの大人が働いている時間です。
観に来る可能性があるのは主婦(夫)・お年寄りですが、会場のアクセスがよくありません。
結局観に行くのは選手個人の関係者。
ちょうど順大の試合開始時の写真がTwitterにあがっていたのですが、こんな感じ。
入場無料にせざるを得ないことも納得ですね。
むしろこれなら入場料とっても変わらないと思いますが、、
コマーシャル的に入場無料にするのと、無料にせざるを得ないのでは大きく意味が違ってきます。
そして入場無料にも関わらず何年もこのような状態が続いていることは重く受け止めなければいけない。
ブログやnoteで何回か触れましたが、会場に足を運ぶコアファンを増やさなければ発展はありません。
会場を2~3カ所にして夕方~夜の時間帯にしたり、「○○すれば入場無料」みたいな企画をしたり、運営の仕方はいくらでもあると思います。
新しいカメラの導入より、いかに現地の人に足を運んでもらうかに労力を割いてもらいたかったというのが、正直なところです。
なにより、日本一のクラブを決める大会がこうでは寂しいですよね、、
だからこそ、土日のライブ配信は注目しています。
映像に満員の観客と迫力溢れるプレーが映されたときには、全力で謝ります(笑)
そこでどのような取り組みや工夫があったかを調べて記事にしたいと思います。
迫る女子世界選手権2019に向けて、大会運営のステップを踏んでもらいたいですね。
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今日も読んでいただいてありがとうございました。
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では。
世界選手権2019 -これからの日本代表-
こんにちは。
出張、試合、寝不足のトリプルアタックでたっぷり13時間寝てたsyuです。
起きたらヒルナンデスが始まってました。
昨日は千葉県民の僕が所属する東京都のチームで、埼玉県総合に出ました。
ゴージャス☆もびっくりなわけわかんなさですね。
試合は負けましたが、母校の順天堂の同期や先輩が多くて楽しかったです。
筋肉痛は相変わらずですが、、
さて、昨日のアンゴラ戦を終え、日本代表の世界選手権2019での闘いは幕を閉じました。
今日は今大会における日本代表の振り返り、これからの日本代表の在り方を、僕の雑感ではありますが書いていきます。
【今日のテーマ】
◎世界選手権2019振り返り
◎大会を終えて
世界選手権2019振り返り
1/10にドイツ、デンマークで開幕したハンドボール男子世界選手権2019。
日本代表はワイルドカードでの出場となり、Group Bに入った。
対戦相手、ゲームスコア↓↓
全7試合を終えてのプレーヤー・ゲームスタッツ↓↓
スコアラー:渡部 仁(23得点)
アシスト:東江 雄斗(12アシスト)
スティール:渡部 仁(5回)
ブロック:笠原 謙哉(5回)
セーブ:甲斐 昭人(37/145・26%)
最終結果は0勝7敗で24位(最下位)。
1勝もあげることなく日本に帰国することになった。
大会を終えて
惜しかった。
いい試合だった。
感動をありがとう。
アンゴラ戦のあと、SNS上にはこれらの言葉が多く見られた。
これには良い意味でも、悪い意味でも驚かされた。
悪い意味とは、母国を代表するチームが大会で1勝もあげられず最下位で帰国することに関して、ほとんど批判がないことである。
誤解がないように先に言うと、批判がないことを悪いと言っている訳ではない。
なぜ批判がないか。
ほとんどの人が、日本代表に期待していなかったからではないか。
批判の多くは、自分が望んだ期待に裏切られたとき、期待と結果のギャップがマイナス方向に大きなときに発生する。
スマホやパソコンで試合を観ていた多くの日本人は、「勝てたらいいな」くらいの期待で観ていたと思う。
果たしてそれでいいのか。
確かに大会前の代表をみれば、決して大きな期待を持てるチームではなかった。
しかし、グループリーグ3戦目のスペイン戦。
少なくともあの試合以降は、多くの人が彗星JAPANに期待を持ったはずである。
だがその後、同じアジアを争う2カ国にも後半途中までリードするも逆転負け。
それでもSNS上には「惜しかった」、「いい試合だった」。
もちろん誹謗中傷の批判はあってはならないし、過密日程の中ベストを尽くした代表チームをリスペクトしなければならない。
しかし、悪いときには期待を込めたブーイングをする。
そんなサポーター文化が日本には必要なのではないだろうか。
そのようなサポーター文化は、やはり会場で試合を観なければ築き上げることはできない。
そして観客動員をないがしろにしているとしか思えないリーグ、協会こそ批判されるべきだと僕は思う。
そして良い意味で驚かされたのは、最悪の結果に終わったにも関わらず多くの人が最後までチームを応援し、労いの言葉を発信していたことである。
先に書いたことと少し矛盾はしているが、それでもポジティブな言葉を発信し続けるファン・サポーターは、まさに日本ハンドボール界の財産であると思う。
そのような人たちを失望させてはいけないし、今後増やしていかなければならない。
そして日本ハンドボール協会は、東京2020でメダル獲得を掲げている。
事業計画で目標を掲げた以上、大会が終わった後に「できませんでした」ではいけない。
そこにどのようなアプローチをしていくのか、今大会の結果やサポーター獲得を含め、僕は期待している。
そして批判もする。もちろん素晴らしい取り組みは全力で発信する。
ハンドボール男子日本代表は、Good teamになることはできた。
Winning teamになっていく様を、楽しみにしている。
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今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
少し批判的な記事になりましたが、僕はハンドボールが大好きだし、今後日本のハンドを発展させたいと思うサポーターのひとりです。
そこは勘違いしてほしくないと思います。
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では。
syu
日本vsアイスランド -環境と経験-
こんにちは。
寝不足で仕事が捗りません。syuです。
みなさんちゃんと寝ましょうね。
全然関係ない話ですが、土曜日に指導者の講習会のお仕事で、名古屋に行きます。
おいしい食べ物屋さんとか、名物とかあったらDMとかコメントで教えてください。
ちなみにこんな講習会↓↓
興味のある方は連絡していただければ、詳細はお伝えします。
さて、昨日はアイスランド戦でしたね。
去年の欧州遠征以来の闘い。そのときは25-42の完敗でした。
あのときから、日本はどう変わったのか。
・日本vsアイスランド マッチレビュー
・環境と経験の話
日本vsアイスランド マッチレビュー
JAPAN 21(12)-(13)25 ICELAND
スタッツ↓↓
ダグル監督の母国、アイスランドとのグループステージ第4戦。
日本はスペイン戦からDFシステムを変更。
#18成田をトップに置いた5-1DF。球離れの良い相手BPへの対策なのか。GKは#26久保でスタート。
序盤はDFの距離感が悪く、相手BPの1:1から起点を作られ失点が続く。
退場も響き、始めの10分は3-6。悪い雰囲気が漂った。
しかし、ダグル監督はすぐさま修正。
DFの密集と1枚目の運動量で優位に立ち、相手のミスを誘う。
シュートが枠にいかず、#4 Palmarsson、#14 Magnussonは苛立ちをみせる。
DFの良いリズムは、OFにも影響した。
#33東江のゲームメイクが冴え、じわじわと点差を詰めていく。
そして26分には#44門山のゴールで同点。今大会、長くベンチからチームを支えたベテランが、仕事を果たす。
続けて28分には#31吉野の芸術的なループシュートで逆転に成功。
その後は相手に2点を奪われ、12-13でハーフタイムに入った。
1点を追い迎えた後半だったが、40分。危険なファウルをしたとの判定で、#24信太にレッドカードが提示されてしまう。
ここぞとばかりに、相手はこの日POMの#17 Gunnarssonらの得点で引き離しにかかる。
しかし懸命に声援を送り、コート外で闘う日本サポーターに代表戦士が応える。
#7宮崎がスピードを生かしたFBでチームを鼓舞すると、#20渡部がクイックシュートを沈め、再び1点差に詰め寄る。
このまま勢いで押し切れるかと思ったが、北欧の古豪は甘くなかった。
勝負どころの決定機を#1 Gustavssonにセーブされ、最後まで対応できなかった#10 Sigurmannssonに連続得点を奪われる。
#19徳田が意地の1点をねじ込むも、時すでに遅し。
21-25で日本は敗れた。
【Player Of the Match】
・ GUNNARSSON Arnor Thor(31)
・Bergischer HC(ドイツ)
・181cm 85kg
精度の高いシュートが光りこの日5得点。
日本GKは最後まで対応できなかった。
環境と経験
前の試合からの期待値が高いまま観ていた方が多かったと思うが、内容的には非常に拮抗した良い試合でした。
日本のGK(甲斐選手、久保選手)は完璧な出来ではなかったものの、25点以下のロースコアで試合を運べたのは大きい。
日本は今大会中に、DF面で大きな進歩をみせています。
特に、1枚目の運動量には目を見張るものがありますね。
BPへの牽制とクロスアタック、ウイングにパスを出されるときの速さ・読みが冴え、よりDFを中央に密集させることができているのではないでしょうか。
試合ごとに世界を感じ、成長していることが目に見えてとてもわくわくします。
でも、また勝てなかった。
やはり、良い試合をするだけではいけない。
結果を求めるステップまで、日本は来ている。
では、何が足りないのでしょう。
僕は、環境と経験だと思う。
日本代表は、多くの選手が国内でプレーしています。
最近では代表の欧州遠征が増え、海外の選手と試合ができる機会が増えていますが、日常的に世界を肌で感じることはできません。
さきほど「試合ごとに世界を感じ、成長していることが目に見えてとてもわくわくする」と書きましたが、それでは遅いのです。
海外に身を置く土井選手や徳田選手は、初戦からパフォーマンスは安定しています。
日頃から世界レベルを感じられる環境に身を置くことが、必要なのではないでしょうか。
そこでしか、知ることのできないこともたくさんあると思います。
スポーツだけではなく、どの分野でも。
日本にヴォルフはいないし、パルマーソンもいません。
ストイロフのようなピヴォットもいないし、シグルマンソンのような2m近いウイングプレーヤーもいません。
勝負どころのシュートが決まらない、止められないというのは、「世界」という環境と経験の不足が大きいのかもしれません。
今大会の日本代表選手をみると、十分なポテンシャルは秘めていると感じます。
おりひめJAPANの池原綾香選手のように、チャンピオンズリーグで日本人が活躍する姿を、観てみたいですね。
環境を変えるということが、今の日本の子どもたちにとってはかなり困難なのが残念ですがね。。
残念ながら日本はグループステージ敗退が決まり、残すはバーレーン戦のみとなりました。
アジアの君主は日本なんだということを、見せつけてほしいですね!
日本vsバーレーン
23:30~ スローオフ(日本時間)
バモ!彗星JAPAN!
愛知のおいしいお店、教えてね笑
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syu