京福平成手記

多趣味リーマンの実体験アーカイブ

オールフェアレディ meeting 2024 (イベント翌日~帰宅まで)

オールフェアレディミーティングの翌日、スタート場所は変わらず御殿場から。

宿泊した施設がことのほか快適であったからか、昨晩にあった疲労がしっかり抜け切って清々しい朝であった。

簡単な身支度を済ませて朝食バイキングへ。

オーソドックスなバイキングメニューだがこれがいい。いや、これでいい。

若かりし頃、旅先の朝食はというと大抵一日の予定を詰め込みすぎて適当にコンビニおにぎりやパンなどでサッと済ませていた。

が、こうしてのんびりと朝食をとることの意味というか、、、

リラックスしてスタートできると心にも余裕が生まれるもんだなぁと実感。

食後の珈琲まで楽しんでから自室に戻り、荷物をまとめて朝10時前にはチェックアウトを済ませる。

ホテルの中からふと窓の外を覗くと綺麗な赤のZ34のオーナー様が。

ことZ34においては車体のボディラインが美しいからか派手な色が本当に映える。

私と同じ先日のイベントからのお帰りだろう、道中お気をつけて。

私たちも荷物を積み込む。

Z32オーナーのM氏と軽く行先の打ち合わせを済ませ、目的地へ向かう。

行先はこのホテルから20分程度の場所にある峠道だ。

この地図の峠道。

某峠漫画の1ステージなのだが10年前から一度行ってみたかった。

というのもこの周辺は箱根エリアとなるので気持ちのいいワインディングがそこら中に存在している。この場所に限らずかなりの数のドライブスポットがあるので旅行で訪れた際は車好きであれば是非一度探索してほしい。

しかし....

Z33に乗っていても感じるが、Z32は本当に歴代Zの中でも最も特徴的なデザインをしているなと。フロント、リア、サイド…どこから見ても大変セクシーだ。

おまけに全高に関して数値で表すとコペンとほぼ同じというのだから恐れ入る。

バブル時代に生まれた車の雰囲気はやはり強烈且つ独特の魅力がある。。。

 

さて、そうこうしているうちにお目当ての峠道へ到着。国道側からの入り口は上り坂となっていて、想像していたよりもきれいな路面状況。正直京都市内の方が道の凸凹だったり割れなどが酷い。

ワインディングの構成、走っている間のリズムに関しても昔にゲームで走ったそのままでちょっぴり感動した。

目的地に到着、そして記念の写真を。。。

壮観な景色を背景に撮ることができた。

写真からわかると思うがこの峠道は今でも遊んでいる方々がいるようだ。

若者かはたまたベテランの方か…ターボかNAか…遊びに対する熱量を絶やすことなく楽しんでいるのだな~と、想像を膨らませた。

一旦下って高速に乗り、そのまま浜松へ移動する。

目的は"海鮮"である。。。!

先日SNSにてフォロワー様よりおすすめの店を紹介されたためだ。なんでも地元の方から愛されていて行列ができる人気店のようだ。

本日も富士山が美しい。

この感動もこの一帯エリアに住めば感動を覚えなくなるのだろうか。

 

高速をひた走ること1時間ちょっと…無事に目的地についたが駐車場がいっぱいで店の外にまで待ちの行列ができていた。

2台並べて駐車するなどとても叶わず、それぞれ空いた場所に車を止めて順番待ちの用紙に名前を書き込む。。。

しかし回転率のせいか15分程度で順番が回ってきて席につくことができた。

注文したのはこちら

海鮮丼である。

ありきたりだがやはり新鮮な素材の味を楽しむのであればこれ一択だろう。

何より盛り付けも相まって気分が上がるというものだ。

M氏はマグロ丼を注文。

お互いわさび醤油を作り、さらりと丼にかけまわす。いや、しかし食欲がわく。

 

海鮮丼に関しては固定のネタではなく、その日仕入れることができたものでランダムに構成されるというのだから何が来るかわからないわくわく感もある。

ネタの分厚さが1cm~1.5cmという極厚の切り身ははじけるような食感で、ほのかな甘みとわさび醤油のちょうどいい塩味、辛みのコントラストは日本人である私のDNAに強く響く。。。うまい。。。

私は寿司も好きだが海鮮丼はまた違った旨みがあり好きである。。。大変満足であった。

そしてこの丼のお値段、¥1,100…!!!

みそ汁と小鉢付きでこれは安い。。。大阪や東京の市街地でこのレベルのものを食べようと思うと倍の価格はした。

このお店の名は"みはる"さん。

帰るころには我々だけになっており別々の場所に止めたZがわかりやすく写真に写る。

この店の向かい側は堤防になっていて階段もついていたのでついでに上ってみた。

潮の香りと涼しげな5月の風が心地いい。

どうでもいい話だが私は山より海派でして。海でしか得られないこの解放感がどうも病みつきになってしまうのである。

というところでここもビーチというわけではないにしても海を眺めて解放感を感じ、夏になればこの周辺の海水浴場はきっと盛り上がるだろうなと想像しながらこの場所を散歩して車に戻った。

高速に乗る前に近場の道の駅で食後のデザート。

さっぱりしてからこの浜松を出ようと思う。

"みるしずソフト"という地元のミルクで作られたソフトクリームをいただいた。

濃厚な口当たりだが後味はしつこくなくさっぱりとしておりデザートには最適だろう。

静岡県。。。いいところだ。

また機会を見て観光に訪れたいと思える場所であった。

帰りは高速でまったりと。

関西からの2人2台での旅はこれにて終結

オールフェアレディというイベントが無ければこの静岡県内を探索することもなかっただろう。次このエリアに訪れるのであれば横浜方面にも足をのばしてみようと思う。

 

それでは。

オールフェアレディ meeting 2024

毎年楽しみにしているGW。。。世間やSNS上では休暇を楽しみ各々自由に羽を伸ばす姿が多くみられるこの時期、私ももちろん存分に休暇を楽しむ。

と同時にとあるミーティングへの参加を試みた。

 

日本中。。。いや世界中のフェアレディ乗りたちが1年に1度集まるイベント、その名も

"オールフェアレディ"

 

このイベントが5/5に富士スピードウェイで開催されるとの情報をZ32乗りの友人M氏伝いで聞くや否や参加を決意した私であった。

大きなイベントなので公式のサイトにも様々な情報が載っている。

主催は S30Z CAR.JP様、協賛は横浜ゴム㈱、出光興産㈱、日産自動車。。。

かなりしっかりしていそうだ。

…と思いきやイベントでよくある事前の参加表明の必要がない。

当日突撃ゲリラ参加が基本となる珍しい形のミーティングだ。

 

で、このようにイベントスケジュールも公表してくれているのだが

受付開始。。。6:30 !?

私の住まいは関西なんでこれはなかなか。。。。

会場の御殿場周辺に前日入りして宿泊してもよかったのだが如何せん前日に予定があったのであえなく深夜出発となった。

深夜25:00頃に友人Mと待ち合わせして関西を出発。ここからは高速の旅だ。

ひたすら新東名を東に走る。
GWということもあってかサービスエリアにはかなりの台数の車がいた。

深夜にもかかわらず活気があるとお祭り気分というか年末気分というか、周りの楽しい雰囲気がこちらにも伝わってくる気さえするし、同調して楽しい気分も倍増するというものだ。

このまま小一時間ほど友人とだべってしまいそうだったのでとりあえず出発。

ドライブのお供はHOT珈琲を…と思っていたのだが何を思ったか気が付いたらエナジードリンクを購入していた。

テンション上げていこう。

周りの流れに身を任せて淡々と走らせてゆく。

深夜の高速は軽い非日常感とどこかリラックスした感覚が混ざって心地よい気分。。。

都心の渋滞の中をトコトコ走るよりよっぽどドライブが捗る。

この深夜テンションのおかげか一度掛川SAエリアで休憩した以外はノンストップで走ってしまった。

気が付けば御殿場であった。

車内に差し込む朝日がまぶしい。

御殿場IC出口では富士山が一望できた。

Zの窓を開けると澄んだ冷たい空気が入り込んでくる。

同時に聴こえてくるのはZの排気音を除いて小鳥のさえずりのみ。

これだけでもいい場所だなと感じたのだが、都心の空気とは違った空気、、空気がおいしい というやつか?それを感じた。

控えめに言ってこの要素だけでもこの地域に越して来たくなる()

富士スピードウェイ近くのコンビニで軽い休憩を。

隣にもZ32がいるがこの写真の反対側にもZが数台停車していた。皆会場へ向かう途中のようだ。

それにしても涼しい。。。(いやむしろ寒い??)5月だというのにこの寒さか!

暫くのんびりしたが早めに会場へ向かうことに。

どうやら毎年込み合うらしい。

会場ゲートで入場料を払って指定場所へ向かうと。。。。。

無茶苦茶Zがおる…!!

いやいやまだ6時過ぎだが?順番待ちは200mはあるだろうか、かなりの待ちができていた。

入場時間までM氏とここまでの道中の会話をしながら過ごした。

ほどなくして会場入り。車種ごとに車の停車位置を分けるようだ。

瞬く間にものすごい数のZに溢れかえった。

凄い。。。これだけ同車種が集まるといやはや。。。眼福である。。。

そういえば今回は韓国からオーナー様が車両持ち込みで参加していた。すごい気合の入りようだ。

今朝までの涼しさとは一変して日差しが!きつい!

周辺に障害物が無いせいで日光をモロに浴びる。。。!

女性の方が来場する際は日焼け止めを持参した方がいいだろう…これはなかなかきつい。

せめてもの救いはひんやりした風くらいか。

イベントの入場料はサーキットの入場料とは別。記念グッズと冊子、1000円分の食事券が付属しており、その券は会場内のキッチンカーで販売されている商品に使用できる。

私は食事券で朝食代わりにサンドイッチというか、ステーキドックSETなるものをいただいた。

トッピングはチーズソースとハラペーニョだ。スパイシー且つ濃厚な味でなかなかうまい。

※考えてみれば昨夜から何も食べてなかったな。。。

会場の様子はきっと各種SNSや動画サイトで閲覧する方が早いので割愛させていただくがこの一台だけは載せておきたい。

「「どないなっとんねん」」

単純にすごいです、はい。

その独創性もだが単に外装にデコレーションを施すのではなくこうした中身。。。エンジンルームに施すところが凝っている。。。

ヘッドライトの内側はこれでもかという数のスワロフスキー、各カバー類はヒョウ柄、パイピングはゴールド!

この内容でこの車のナンバーを察することができる方はおそらく関西人だ。

そう、その地域の方である。

ナニワ魂ですな。

 

14時頃にもなると思考が避暑地を求めるようになる。

私とM氏は富士の中心にあるカフェエリアに移動した。

カフェエリアの看板。

テロップが非常にかわいい!いいデザインだ。。。

富士とFSWのコースを見ながら一服。。

快適な室内と冷えた珈琲が体に染み渡る。。。最高だ。

この後この室内から出たくなくなって閉会式までゆっくりした。いいんだ、もう十分会場は楽しんだ。。。インドアでいさせてくれ。。。

一睡もしてない&快適な室内という環境のせいか、ここで少々眠気が襲ってきた。閉会式の時間が訪れなければおそらく寝ていたと思う←

解散の挨拶後、会場内を自由に移動できるようになったので友人と記念に一枚。

富士山をバックに写真を撮ることができた。

大変充実したイベントであった。

会場を後にしてささっとファミレスで夕食を済ませ宿へ。

人口だがラジウム温泉の大浴場があったのでそこで旅の疲れを癒す。

昨晩から気づかないうちにたまった疲労をここで洗い流しているような、そんな感覚であった。実は生まれて初めて旅先で湯船に浸かる喜びを感じたのだが、わりと病みつきになりそうな印象だ。。。

疲れていると湯船が心地いいのかもしれない。

 

ちなみにシャワーを浴びていると顔が痛い…これは日焼けしたな。。。笑

この後部屋のベッドに横になると数分で眠りについた。

翌日の御殿場~浜松観光~帰宅までの内容はまた後日。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Z33 タペットカバーパッキン交換(後編)

前回は部品の購入と小加工、その他下準備というところまで進めた。今回は作業終了までを一気に綴る。

いやはやしかしエンジンルームから白煙(青白)が出るのは本当に精神衛生的に良くないものだ。。。

もしこのブログを見ながら作業をしたい方がいるのであれば重要な内容やポイントが前後して情報開示されている可能性があるので一度すべてに目を通してから渡来することをオススメする。

それと先に伝えておくがすべては自己責任で。

※先に記しておくが私のZは標準のZ33よりセンサー類やホースが多くなっている。仕様というか、チューニングの度合いのせいだが。。。

 

V型エンジンはきっちり順番にバラしていくのがキモかなと。

まずは吸気側、スロットルまでの吸気経路を外していこう。

純正であれば黒いプラでできた筒があると思うのでソレを外す。

 

その後はスロットルを取り外していこう。

【作業/外す部品】

・スロットル本体固定用六角ボルト4本

・スロットルに刺さっているクーラントホース2本

・スロットルセンサ用 カプラー

下部には冷却水の経路である細めのホースが2本刺さっているので注意して取り外す。

また固定ボルトはL型レンチを使用するより、ソケット型のものをきちんと準備した方が作業しやすいと思う。というのも舐めてしまう等の余計なトラブルを避けることができるからだ。

スロットル下側、必要に応じてエクステンションバーを使おう。

 

【作業/外す部品】

・各種ホース、カプラー(ブローバイ、他センサカプラ等)

インマニカバーを外していく前にこまごまとしたブローバイホースやセンサーのカプラーを外していく。このとき色付きのテープなどを外したところに巻いたりつけたりしておくと最後の組み上げ時に楽になるのでおすすめだ。

勿論ここの負圧ホースも取り外していこう。

先程からちらちら映る茶色のホースは純正オプションのアーシングキットらしい。

そんなものが流行った時代の方が今より生きやすく幸せだったように感じるのは私だけだろうか。

画像左上の部分はなんのセンサーかわからないがシールテープを巻いて刺さっているのでこれも当然外す。(うちの車だけだと思う)

しかし外すもの多いな。。。

うん、多いなぁ。

この要領でインマニ周辺のこまごましたものをくまなく外していく。

 

【作業/外す部品】

・インマニ固定ボルト18本

ようやく本体の固定ボルトを外す。

これらのボルトだが、それぞれ微妙に長さが違うのであらかじめ振っておいた番号で整合性を管理しつつ段ボールに突き刺して保管する。注意しよう。

とりあえずインマニの構成を下記に記す。

 


【作業/外す部品】

・ガスケットカバー、ガスケット固定ボルト6本

目の前に広がるはブローバイパラダイス。

正直ここまでくればもうあとは単純である。

中央の6本のボルトを取り外すとインマニがごっそりとれる。

ターボ化の弊害とも言えるこの汚れ方である。

もしやするとタービンの寿命が近いのかもしれない。

逝ったら逝ったで最新のタービンを入れてアップデートしてやる。。。

 

【作業/外す部品】

・フューエルセンサカプラー6本

・コイル用カプラ6本

・周辺のハーネス、ブローバイホース、センサ類の一部取外し(作業しやすくするために)

ようやくタペットカバーとご対面。

すぐにでもタペットカバーに手を付けてさっさと作業を終わらせたいのだが横着は禁物。周辺のハーネスをずらしながらの作業となるのでできる限り固定ボルトやセンサーのカプラーをフリーにしておく必要がある。

作業前に中央部のインマニ接続部に異物が混入しないように。。。。

マスキングはきっちりしておこう。

そのままタペットカバーの取外しにかかる。

 

【作業/外す部品】

・タペットカバー取外し (ボルト10本)

・リア カムポジセンサー交換 1個

・コイル取外し3本

コイルを3本取り外し、タペットの固定ボルトも外していく。。。

インマニと比較してタペット内は非常に綺麗だった。

シビアなコンディションで油脂類の交換しているので当然ではあるが安心した。

←新 旧→

これは一度交換してあるな。。。予備として取っておこう。

センサ用のOリングからオイルが滲む例はZではあまり聞かないがそれらの対策も含めて新品にしておくに越したことはないだろう。

オイル漏れと自分には厳しくいくべきである。。。

これがセンサとカムの構図だ。

デジタル化される前の末端アナログ部分。。。といったところかなと。

うまく設計されている。

交換が完了したらガスケットがついていた部分をきれいに清掃していく。オイルストーンが必要なほどでもなく、パーツクリーナーで十分洗浄できた。

というのもこの車両、チューニングされていることもあるがやはり一度エンジン開けたなと思う箇所が見受けられるので他の車両はどうかわからないが。

※念のためオイルストーン用意してもいいかも

 

【作業/外す部品】

・タペットカバー装着

・コイル装着

タペット組付け時に注意するポイントは下記に記す。

この数字の順序通りにボルトを締め付けていこう、トルク値もきちんと計測しよう。数値化するものが無いなら手ルクで頑張れ(言い忘れたが外すときは10⇒1へ向かうように外そう)

またはめ込むタペットカバーガスケットの他に前側の2隅に液体ガスケットを塗ることを忘れないように。

こんな感じで。

整備要領書によると後ろの隅は塗らなくてもいいらしい。(うっすらと私は塗っておいた)

有識者によるとフロント、前側の隅は漏れやすいのだとか。

またタペットカバーをはめ込む際のコツは。。。

・ゴムのガスケットがタペットの溝から出たりしないように注意しながら組む

・コイルの刺さっている部分にタペットカバーをはめ込む際は非常に硬い為、内側にグリスを塗っておくと入りやすくなる

そしてこれが組上がり。

これと同じように運転席側も作業を行う。

あとは作業内容をさかのぼる要領で組んでいけば。。。!

配線つなぎ忘れやボルトの締め忘れが無ければ。。。!

問題なくエンジンがかかるはずだ。

※きっちり指さし確認を行うとミスなく進むかもしれない

 

さ、あとは簡単にエア抜き作業をして。。。

完了である。

以上がZ33のタペットカバー交換である。

わりとゆっくり作業したこともあって6時間程度かかった。

次回ヘッドにアクセスするようなことがあれば4時間もあれば終るだろうと思う。

 

自己責任だが是非一度チャレンジしてみて欲しい。

※ちなみに主はこの後サーキット走行と町乗りを半年行ったが一切漏れていない。

V型を触ることができれば通常の直列6気筒、4気筒など超簡単&単純に思えてくるバフ効果も得ることができるぞ。

 

では。

 

Z33 タペットカバーパッキン交換(前編)

以前からエンジンルーム後方より出ていた白煙。。その原因はタペットカバーパッキンであることが目視で判明した。

VQ35DE以外でもV型エンジンはその名の通りV型にエンジンがマウントされているのでタペットのパッキン劣化によるオイル漏れ症状は持病とされているようだ。

 

しかしこの問題、タペットカバー本体にも問題があるようで、材質が樹脂製出ることが災いし、経年劣化でこのカバー本体も反って曲がってくるようなのである。

救いようがない。ただですら熱害の多いZのエンジンルームでなぜアルミ製にしなかったのか。。。

 

嘆いても仕方ないのででガスケット一式とタペットカバーASSYを用意⇓

ちなみにMITZONEという海外OEM品。

調査していると海外のユーチューバーなどが350Zのタペットカバー交換によく使用していたのでこの製品にした。耐久性は不明であるが樹脂に関してはさほど大きな差は出ないであろうという自己判断で手配を進めた。

※純正は倍のコスト

 

私の見解であるが漏れの問題はパッキンにあると思う。

海外OEMのカバーに付属するパッキンはゴミである…という評価が多かったので純正品と対策品を別々に用意し、このカバー本体と組み合わせて今回は組み上げることにした。

この際なのでじっくり観察。。。

⇑これが付属のパッキンで

⇑これが対策品

よく見比べてみてほしいが、溝の分厚さが違うことと余計なバリのなさやゴム自体の厚みが違うことがわかると思う。

レビューによると付属のものはこの溝が潰れきってすぐにオイル漏れを再発させるようだ。

プラグホールにあるパッキンも純正と同じ形状だがこちらも付属品ベースであると漏れ出すようなので対策品のガスケットに交換する。新品で少々勿体ないが思い切ってぐりぐりと外していく。

このガスケットを外すのに少々苦労すると思うが、死ぬ気でパスタを巻き取る気分で挑めば何とかなるだろう(?)

コツは"巻き取る”というところである。

外したら脱脂を行い、対策品のガスケットを組み込んでいく。
対策品の方は厚みが十分にあり、プラグホール内側のカエシ部分も二重構造になっている。これは大変安心感がある。

組み込む際は液体ガスケットをゴムブッシュの周囲に塗布してから向きに注意しつつ組み込む。

こんな具合で組み込んだら完全硬化まで6時間程度なのでしばらく放置。。。

下準備に関してはこれくらい。

今回は左右バンク後方についているカム角センサーも交換する。

インマニを外す工程があるこの機会にやっておくに越したことはない。

図にあるのはZ33前期用、安心の日立製のセンサー。左右バンクで形状が違うので手配時は品番を間違えないように注意が必要である。

次回はバラして組込み、完成させるまでを書き綴る予定である。

 

五感と信号

引用:Istock様

これから話す内容は別にスピリチュアルなことを言いたいわけではないということをこの前段階で先に言っておく。

スポーツ走行しているとどこかのタイミングで部品が損壊したり故障したりと様々な不具合が発生する。

避けては通ることができない数々の故障。

 

私自身も幾度となく経験してきた。

予兆の無いものもあるし、自分の整備ミスで起こったこともあるし、メンテナンスをサボっておこったこともある。

どれだけ金額をかけても予防しても車を動かす以上、故障は付きまとう。

かと言って動かさないと車は調子を崩す。

乗り回すのが一番のメンテナンスとはよく言ったものである。

このジレンマと付き合っていくのも車を所有する上で覚悟をしておかなければならないところである。

 

そんなきまぐれな故障について、自車から発せられる信号がはっきりとわかる瞬間というのは確かに存在すると思うのである。

 

いつもと少しだけフィーリングが違う"気がする"

いつもより何か調子が悪い"気がする"

いつもと少し音が違う"気がする"

 

"気がする"というと、なんとなく、という感覚かと軽視しがちであるが、これはつまり自車の通常の体調を理解しているからこそ感じる違和感ともいえないだろうか。

人の五感とは結構鋭くできているもので、振動の量や音の識別、色の変化等、案外感じ取れる部分は多い。

スポーツ走行をしている人はその信号をキャッチするセンサーが一般人より鋭いと思うし、そこらへんのおばちゃんでもなんか調子悪い…と感づいたりするものである。

 

実際自分のロスタに関してはフィーリングや音などからあと数年でエンジンは死ぬだろうな…という感覚があったし(実際ブローした)、今乗っているZはまだまだ問題ないなという感覚がある。

この感覚が正しかったかどうかはさておき、このように感じていたというのは事実である。

車という工業製品は機械であるが、設置するだけの機械でないし基本の構造を除けば決まった座標内のみを動きまわるものでもない。

積極的に自分の意志で動かし、好きに負荷をかけ、好きな環境で使用して付き合ってゆく特殊な機械であるが故、時折動物のような生命感を感じ愛情を注ぐことができるのかもしれない。

ちなみに愛車を生き物のように接していて恥じることは何一つない。むしろその方が長い付き合い方ができるのではないかとすら思う。

某有名レーサーも愛車を"コイツ"と呼ぶし、レース前に「頑張ろうな」と声をかける姿を見せていたりする。

それでいいと思う。

ひとつのものを大切にすることに対しわざわざ周囲を気にしてクールぶる必要など一切ない。

そのせいで車からの信号をキャッチできず故障させる方がよっぽど残念ではなかろうかと私は思う。

 

貴方も自身の愛車から発せられる信号に、声に、再度耳を傾けてみてはいかがだろうか。

 

 

 

 

季節外れの熱対策とオイル漏れ事件終結

2023年の夏はきっかり9月30日で終わったような気がするような天気と気温。

キリがいいとなんでも気持ちがいいものであるが、こと季節に関して言うと衣替えという行事の前に急激に気温が上下するのは正直対応に困る。

 

冒頭の写真は先日針テラスへ行った際に親しくしているカメラマンさんに9月末に取っていただいたもの。お気に入り。

10月に入って半袖では少々肌寒いと感じるこの頃、夏の暑さに負けに負けた私のDIY欲が今になって少し上昇中。

 

Z33は純正でも冷却系に難がある。

単純な街乗りでは気にならないが、スポーツ走行では冷却系の強化は必須の科目である。

我が家のZはターボ化していることもあってそれなりに冷却系も強化済みであるものの、過給機の装着により純正以上に熱の影響が大きい。

そのため冷却系に関してはアルミ3層のラジエターは勿論、写真のようにインタークーラー裏にTRUSTのオイルクーラーがマウントされている。

しかし、だ

こんんんんんなクリアランスで冷えるわけがない。

インタークーラー通った熱風を受けてさらに裏のラジエターに送り込んでるわけだ。

アツアツの麻婆豆腐にドライヤーの熱風を当てて冷めるか?

サウナの中で団扇を扇いで涼しく感じるか?

 

答えはNOである。なんとも効率が悪すぎる。

標準品のKITに付属するインタークーラーであればこの位置で問題はないのだがワンオフで大容量のインタークーラーになっているので隠れてしまっているのである。

横着すな。ちゃんと対策してくれ。。。

 

このせいもあってか水温に関しては夏の間は88℃~100℃という限界数値で走っていた。スポーツ走行での最高温度は105℃ほどであった。

Z33の場合は熱の耐性があるエンジンのようで、水温は110℃が限界のようであるがどうにかしてあと10℃下の温度域で安定させたい。

 

というわけで次の夏までに行うべきメニューを考えた。

・オイルクーラーの移設(冷却効率UP)

・クーリングボンネット装着(熱抜き)

・導風板の製作(冷却効率UP)

・冷却水交換

 

これらを今後時間をかけて行っていく予定である。

ついでに予防整備としてサーモでも交換しておこうか。。。

 

続いて最近起きていた不具合、デフオイル漏れ。

フィッティング部にコニカルシールを装着することで漏れが収まる例は多々あるが私の車両はそれでは完治せず。

大変手間であるが再度分解して原因を追究するしかない。。。

 

オイル替えたてなんだが?

¥4000/L近いOS技研の専用オイルなんだが?ワンオフケースのせいで3L入るんだが?

交換したてなので抜いたオイルは再使用するとして…

 

ドレンのフィッテングを外して洗浄、その後じっくりと観察。。。

すると。。。

わかるだろうか?

内部のテーパー部にクラックが入ってるのである

アルミ製なのでこういった割れ方なのだろう。。。質のいい天下のEARL'Sのフィッテイングも経年劣化で割れることがあるのだな。

 

こうなると新品に交換するしかないのだが、いまさら渋って¥1000/個 程度の中華フィッテイングは選べない。また漏れてやり直す方が面倒である…

¥7000/個 程度のくそ高EARL'Sフィッテイングの新品を購入することにした。

こんな…3センチ程度の部品に……

※大学時代なら多分安いもの選んでた…

しかしその甲斐あってか

このようにぴたりと漏れが止まり私もニッコリ。

トラブルシューティングは今後もネタが尽きることはないと思うが、一旦大きな不具合は解消したのでよしとしよう。

 

さて、冷却系はどれからはじめていこうかな。。。

ネガな部分 覚書き

タイトル通りだが、手に入れたZは概ね満足しているものの、少なからずネガな部分がある。

先に宣言しておくが、燃費だとかなんだとかのコスト云々をつつきだしても何も変わらないのでそういったものは省かせていただく。

ということでうちのZにおけるネガなところを覚書として記載しておく。

 

[サイドスカートが削れてゆく]

足のセッティング、車高や扁平率などそれぞれの要因があるが、地味に低いデザインをしているうちのZのサイドスカート。

フロントバンパーは擦らないのにスカート部分だけ擦る。

段差のある出入り口等は勿論、少し気合の入れたコーナリング中に段差を踏むと途端にHITするのである。

これは近いうちにボリュームを抑えたものに交換したい。

それまでに削れて形を形成してくれていたらそれはそれで構わないが笑

 

[真夏の全開走行はさすがに各温度が厳しい]

Zの水温許容範囲は80℃~100℃、限界110℃

油温に関しては100~120℃、MAX125℃のようだ。

普通のレシプロエンジンよりも高い温度域での設定となっているようだ。

うちのZは通常の町乗りや少し飛ばす程度であれば問題ないが全開ともなると話は別である。

気温36℃で実験すると全開走行開始時88℃あたりだった水温は1分程度で100℃ほどまで上昇。

冷却系の対策として大容量のラジエターやオイルクーラーが装着されているが、その冷やすデバイスの前にどでかいインタークーラーとエアコンのコンデンサがあるため結論として冷えにくいということであろう。

※画像のようにちらっと見えるだろうがその位置にオイルクーラーがある。

 

真夏に走るのであればここはどうにかしなければならないと感じる。

バンパー開口部を増やすか社外バンパーでエアを取り入れ社外ボンネットで熱抜きする方向で対策したいところである。

 

[足回りのバランス]

装着されているのはオーリンズのDFV。

抜けもあまりなく、非常に優秀なサスペンションシステムであるということは普段の走行の時点で感じるが、このZのパワーとはマッチしていない。

現状吊るしのF:10K R:7Kというセットだがこれが原因であろう。

きちんと振り回したが、ニスモのスタビが装着されているという点をふまえてもF:14K R:10K程度のスペックは最低限必要であると感じる。

スプリングの交換を視野に入れる。

 

[ガソリンが偏る]

満タンから100km(20L消費)程度の走行後、急な右コーナーや長く続く右コーナーで息継ぎが生じる。

NETで調査しているとこの症状がでている人が多かったが、たったこれだけのガソリン消費では起こっていないようで。。。

それほど減ってはいないのにもかかわらず症状が出るというのはおそらく大容量の燃料ポンプと燃料タンクの形状のせいだろう(これは有名)

今後はコレクタータンクの増設をも視野に入れている。

 

ちなみにオイルはというと。。。

納車後1500km程度走行したもののオイルはきれいだし粘度もあるしなにより減っていない。

VQエンジンはオイル消費があると聞いていただけに正直驚いている。

作り手がまともだとこういったところでクオリティが出て来るのだなと感心した。

そもそもオイルパンも大型のものなので5.5L入るのだがそれを差し置いても十分すぎる結果である。

しかるべきところでちゃんと踏んでるんだけどね。。。

 

とまあ言ってみてもこの程度である。

救いようのないネガな内容でもないしやりようはいくらでもある。

今後この問題点をゆっくり改善していこう。。。