ハンサード(Hansard)アスパイア解体新書2021

ハンサード(Hansard)アスパイア(いつかはゆかし)や海外投資を詳しく解説!

ハンサード採用ファンドの2020年を振り返る

昨年はコロナというまさかの事態を迎え、経済は暴落、株価は急回復という、実態と株価の乖離が目立つ一年となりました。

 

そこでまずはハンサード採用ファンドの各ファンドの実績を見ていきましょう。

 

 

 

ハンサード採用ファンド1年実績

 

まずは短期運用を中心とした人たちが1年間でどのようなファンドに投資していればよかったかをファンド実績で見ていきましょう。

 

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1位Invesco Global Consumer Trends

一位はInvesco Global Consumer Trendsでした。コロナの中でトイレットペーパーが売れたのは記憶に新しいですが、一般の個人消費が備蓄のため高まったことが理由と考えられます。しかしこうした備蓄は消費の先食いのため、長くは続かない可能性があります

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インベスコグローバルコンシューマートレンド

トップ10銘柄

Amazon 9.7
Penn National Gaming 6.6
Alibaba ADR 5.6
Caesars Entertainment 5.0
Farfetch 'A' 4.6
JD.com ADR 3.2
EPR Properties 3.2
Sea ADR 3.1
Lowes 3.1
Nintendo 2.6

 

2位BlackRock Sustainable Energy Fund

2位はブラックロックサステナブルエネルギーでした。バイデン政権の成立が確定的になった直後、大外からまくって上昇しました。

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BGFサステナブル

 

3位以降も中国、テクノロジー株、米株、アジア小型株、日本株、鉱山株とほとんどすべてのセクターで上昇していることが分かります。このことから短期的には全体的に強かったということのようです。

 

ハンサードファンド5年実績

ただハンサードは積み立て投資ということで、短期的な乗り換え運用はあまり一般的ではありません。次は過去5年の実績で見てみましょう

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5年実績1位はBlackRock World Mining 

 

 

まずトップはBlackRock World Miningという鉱山株がトップに来ました。148%ものリターンの理由は、一時期すべての株が上がっているときに下がっていたことが要因です。その分上昇するときもかなり高い実績となっています。

 

積み立て投資ではよく下がった時に沢山買って、高い時は少なく買うので、下がっているときにどれだけ購入できるかが大切、と言われていますが、実際下がっている鉱山株を買えている人は少ないのではないでしょうか?

 

2位はJanus Henderson Global Sustainable

2位はJanus Henderson Global Sustainableとなりました。1年の時はエネルギーが強かったですが、長期では環境関連全般のJanus Henderson Global Sustainableが強かったようです。バイデン候補により急に上昇したというよりは、ここ5年コンスタントにリターンをあげており、安定的な実績であったことが分かります。

 

今後も環境関連は長いテーマとなりそうなので、すでに満期が近い人などは検討するとよいと思います。

 

3位はMC211 HIL Franklin US Opportunities USD

3位はフランクリン社のグロース株運用中心に米株ファンドがランクインしています。何よりS&P500 より高い実績を出しており、米株に投資する場合ハンサードのファンド一覧では候補に挙がってきそうです。対局というわけではありませんが、米バリュー銘柄はC02 HIL US Stock Market (JP Morgan US Value)というものがあります。

 

バリュー株とグロース株の良い実績の時期は交互に来ることが多いです。最初は15%ずつぐらい入れておいて、実績が良い方を20%、悪い方を10%にしておき、流れが変わったら、逆の割合にするなどといったことでもよいかもしれませんね。

 

6位にMC29 HIL FSSA China Growth USD

当サイトで閲覧回数が多いファーストステイツ社のChina Growthファンドは、ファンド名がFarst StateからFSSAに表記が変わったようですね。人気の高いファンドが実績が良いとは限りませんが、このファンドは5年で98.72%プラスと高い実績を維持しています。ここ5年は分かりやすくテクノロジー株と米国株が目立つ期間でしたが、中国株も検討していたことが分かりますね。

 

※ハンサードのテクノロジー株は採用されてから5年経っていないため、5年実績ではランキング上位に来ていませんが、5年運用していたら2,3位には入っていたと思われます。

 

最後に

ハンサードアスパイアの投資は5年10年単位の投資ではなく20年30年単位の投資です。短期的な実績に一喜一憂することなく、積み立て投資のドルコスト平均法を思い浮かべながら、長期的な成長性が高い業種や地域にしっかり積み立てを継続していくことが重要だと思います。