逆カルチャーショックの真っ只中

なかなかいろいろな思いがありながらも、書き溜めていくことができず、今日まで来てしまった。

 

今日。2018年9月27日。

二度めにして、5年間のアメリカ駐在生活から本帰国して間もなく4週間になる。

 

覚悟はしていたが、逆カルチャーショック(リバースカルチャーショック)の真っ只中である。

ただ、前回のアメリカ駐在生活とは全く違う感覚である。

 

前回はたった半年間であったが、アメリカ生活が楽しくなってきた矢先の本帰国だったので、アメリカの長所ばかり見えて日本の生活に馴染むのにしばらくかかった。

 

今回はそうではない。

出産と子育て、教会生活を送った(その間、洗礼も受けた)ことが一番大きい。というか、それが土台ともなっている。アメリカでは、「口に出して言わないと、自分の思いが伝わらない」という訓練を強いられたことにより、精神的に鍛えられたことも大きい。

 

だからこそ、生まれ育った国である日本が違う見え方を感じる。

身近な人たちにそういった思いを愚痴るより、ここで書き綴った方が気持ちの表現や整理ができると思い立った。

少しずつ書いていくことにする。

 

 

初めてアメリカへ来た話。8年前のこと

ここに書いてビックリした。

初めてアメリカで生活したのはなんともう8年も前だったと。

 

今思えば、全然なんてことない話になるのです。しかし、今まで海外で生活したことのない私にとっては十分にカルチャーショックだったのです。

 

目にするものすべてがデカイ。人もデカければ車も道路も食べ物もすべてデカイ(笑)。

赴任に備えて、大手英会話スクールでレッスンを1年半も続けてきたにも関わらず、ラジオやテレビの音声が早すぎて全く聞き取れない。・・・日本でのレッスンは、生徒は「お客様」であってゆっくり話してくれていたことに後で気づく。

掃除機をかけようとしたら掃除機が壊れてパニックのあまり泣き出す。・・・電圧の違いが原因らしく変圧器が必要だったらしい。

車の運転は、日本でも高速道路もしょっちゅう乗っていたし、慣れているはずなのにハンドルと道路が逆なのが怖くて初めの7~10日間は一人で運転できなかった。(慣れたら高速を使ってどこへでも行けるようになりました)

 

新しい場所に行くのが好きな私でも、今までの生活習慣や価値観、言葉が通用しないことに無力を感じてあれはまさに「ホームシック」でした。

 

今ならその地域は日本人コミュニティも大きく、日本食レストランも多いし、日本食材も徒歩圏で手に入るかなり便利なところだったんですが、それでも慣れるまでつらかったです。

半年後に日本に帰るのは既に分かってはいたけれど、「これから何をしよう」という感じでした。

 

そのうち、だんだん友達も増え、自分のやりがいも見つけ、楽しく過ごせた日々でした。帰任時期になり、「もっといたい~。帰りたくなーい」という自分がいました(笑)。

 

しかし、振り返ると当時は、アメリカ生活の表面的なところしか見ていなかったように思います。(それはそれでありだと思います。)

ただし、この時の経験がいろいろな意味で今に生かされているので大事なターニングポイントです。それがなければ今の私はいないといっても過言ではありません。

レント(受難節)あたりになると売られるモノ

今はキリスト教で言うと、「レント(受難節)」の時期です。

イースターの46日前からレントが始まります。今年のは4月16日(日)がイースターなので、3月1日(水)がその日にあたります。

毎年、そんな時期になるとファストフードなどあちこちで売られるのがフィッシュバーガー。Codd(タラ)がおもに使われます。金曜にフィッシュ&チップスを振る舞う教会もあります。

なぜ魚か?

イエス・キリストが受難に遭い死に至ったことを覚えるこの時期。イエスが荒野で40日間断食したことにちなんで肉、乳製品、卵などを取らず祈りに覚える時期です。転じて自分の好物を断つクリスチャンも中にはいます。

そこにお店は目をつけたのでしょう。
この時期に肉ではなく、魚を売り出そうと。
クリスチャンが75〜80%を占めると言われるアメリカならではだなと思います。また、魚よりも肉を食べる国民性も裏付けているのかもしれません。
(だからと言って、通常のハンバーガーが売られない訳ではありません)

最初の駐在で来た当初は、イースターの意味もフィッシュバーガーの意味も分かりませんでした。
今ではフィッシュバーガーの宣伝看板を見ると、「レントが始まるなぁ」「イースターに向かうんだなぁ」と思うようになりました。

そんな訳で近くのハンバーガーショップで、クーポンを使ってフィッシュバーガーを食べて来ました。
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思ったより小さめだったので、これだけでは足りませんでした(笑)。
だからなのでしょうか、「2個で$5」と表示されていました。

先生へのカード作り

先週、娘のプリスクールから送られてきた1通のメール。

主旨はこんな感じ。

「日頃ハードな仕事に携わっている先生方に、高価なモノでなくていいから気持ちがあれば感謝のしるしとしてプレゼントしてね」

 

どうもこれはアメリカでよくあるTeacher Appreciation Day?

いやいや、確かそれは年度末の5月頃じゃないの?

 

※参考までに

Teacher Appriciation dayとは

http://www.nationaldaycalendar.com/national-teacher-appreciation-day-tuesday-of-the-first-full-week-in-may/

 

National Teacher Appreciation Dayというほどなのだから、多くの国では「先生に感謝の気持ちを示しましょう」という日があるとのこと。国によって、制定された日が違うようだ。

アメリカの場合、今年は5月2日とのこと。

Teacher Appreciation weekとしては今年は5月1〜5日だそう。

 

で、なぜうちのプリスクールは今の時期?

…と思いきや、今調べたらTeacher Dayというのがあるようだ。

Teacher dayは3月2日だったとのこと!なるほど。

 

しかし、今回は連絡ミスで転送が遅くなったので「贈り物をあげるなら、来週中でいいよ!」

…なんてテキトーな。

メールには、先生の名前一覧と好きなモノ、好きな色などが記載。

「ここに載ってない先生は自分なりに考えて好きに送ってね」

…これもアメリカらしい。

 

しかも、誰に送ってもいいらしい。また、送らなきゃいけないってこともない。強制ではない。一応、「手作りのカードや写真だと嬉しいな」とあったのでとりあえず手作りカードを作ることにする。

 

私は担任の先生方の他にいつもお世話になっているオフィス(事務局)の先生方にも送ることにした。…合計7枚(汗)

 

意外と作る時間が確保できず、出来上がるのに時間を要する。

 

作り方なんて見本がある訳でないので、余計に困る。ホント、アメリカは自由なのよね。

 

とりあえず写真を載せよう。アメリカは写真のプリントが非常に楽で安い。大抵pharmacy(ドラッグストアのようなお店)でセルフサービスでできる。しかもスマートフォンのデータをそのままコピーして撮影できる。注文してから現像までわずか数分。は、早過ぎる…。

 

あとは、家にあった画用紙を使う。これまた、アメリカはクラフト製品があちこち売ってて非常に安く、種類豊富。

プラス日本の文化も取り入れようと、日本で買って来た折り紙も使う。

という訳で家にあるもの中心にカード作り方。

 

出来上がったが、娘の手を加えたモノが何か欲しい。おお、そうだ。手形を入れよう。こういう時は日本のモノの方が便利。

これを使って手形を押す。
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そうして出来上がったのがこちら。


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日本では先生に堂々と贈り物をしていい、という感覚がなかったのでビックリ。だけど、先生に敬意を払うというのは大事なことだなと気づかされた。

特にうちの娘の場合、日本語が第一言語だから先生たちは理解に苦労することもあるのでは、と思う。

 アメリカに来てから日本とは全く違う価値観や文化、習慣に驚く日々。だんだん慣れても来たけど、まだ戸惑うこともなくはない。

異文化に触れて気づかされることも多い。

 

…そんな体験から得たことを少しずつシェアしていけたらいいなと思います。

 

【夕食】豆腐を甘辛く煮て卵でとじる

夕食のメインディッシュを何にしようかと迷う時に検索してみる。すると、「『肉』『魚』のローテーションにしたらよい」と出てくることがあるのだが、魚という選択肢は毎回は厳しい。
何と言ってもここは海が遠い内陸部。冷凍中心で、サーモンやタラ(といっても日本のそれとは違う)が手に入るくらい。他にも手に入るが、近所のスーパーではなかなか難しい。

今日はあまり夕食準備に時間が取れない。
思いついたのが

「ローテーションにするとしたら、【豆腐】を入れよう!」

という訳で、今日は豆腐をメインにした料理。
時間をそれほどかけなかったわりには、かなりヒットで家族にも大好評。あっという間になくなりました!
これはまた使ってみよう。

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