2017年5月28日

階段をどうにかした。
本当にどうにかなったのかはわからん。


くら寿司に行って以前から気になっていたシャリコーラを飲んだ。満足。
シャリコーラとしゃれこうべの語感が似ていると思った。


帰りにコストコで巨大な家庭用ビニールプールを眺めた。幼児を溺死させるために作られたかのような巨大さだった。

2017年5月26日

歯の改造手術を受けた。
今日はとりあえず歯の軟弱な部分を切除し、そこに入れるための人工歯の型を取った。
型を取る前に関根博士は、私に人工歯の素材は何が良いか聞いてきた。
私は「一介の戦闘員に過ぎない自分が選ぶのですか?よく分かりませんと」言った。
それに対して関根博士は懇切丁寧に各素材ごとの特性、長所と短所を手短に教えてくれた。
「ヴィブラニウムやヒヒイロノカネがオススメですよ」と関根博士は最後に付け加えた。が、私は予算の都合で泣く泣く「セラミックでいいです」と伝えた。


型取りがが終わると削った穴に仮素材の詰め物をしてくれた。
関根博士は30分だか2時間だかはものを食べないようにすることと、仮素材の間はその歯で硬いものや粘々したものを食べないように言った。また、再改造手術日の十日後までに仮素材が万が一外れたら、緊急手術をするのですぐにラボに来るよう念押しをした。
私は「だいたい分かった」と返事をした。




ラボを出て家に帰るとお腹がすいていたので、大好物のヌガーをよくかんで食べた。
30分だか2時間だか言っていたので、短い方を採用した。
仮素材がとれた。
またラボに行くのはめんどうだなと思案していると、A君が遊びに来た。
A君は軽トラックの荷台いっぱいにカールを乗せていた。食べられなくなる前にここら一帯のカールを買い占めたのだと自慢げに語った。
私は彼の左頬をビンタし、ひとしきり人の道というものを説いた後、カールのチーズ味の袋を一つもらった。

普段食べていなくても、食べられなくなると聞くと、食べたくなるのも人の道というものである。
袋を開けると濃厚なチーズの香りが部屋に広がった。パッケージの説明によるとノンフライなので健康にも良いらしい。
そういえばこんな味だったな〜と、少し懐かしい気持ちになった。

食べ終わるとあることに気がついた。歯の穴という穴、隙間という隙間、全てがカールの食べカスによって埋まっているのである。
件の手術による穴もカールによってしっかりと埋まっていて保護されていた。
これは良いと膝を打った。
これで再改造手術日前にラボに行く必要が無くなったのだ。

A君が帰った後、手術した歯以外の歯を歯磨きしながら、カール販売終了をみんなが悲しんでいる理由に深く納得していた。
カールが無くなったら歯の隙間を何で埋めれば良いのか、私にはまるで分からなかった。