フリーランス言語聴覚士はしっ子の weekly magazine

~北のマチのフリーランス言語聴覚士の医療教育系ブログ~

あなたらしい働き方、在り方とは

【第114回】

あなたらしい働き方、在り方とは


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いつもこのブログを見てくださっている方も、

たまたま訪問してくださった方も、


このブログに
一瞬でも出逢っていただき、
ありがとうございます。




数ある情報の中から
ここに辿り着いてくれたこと、
これだけでもう感謝。感謝。


いつも、ありがとうございます。



ふと、
起業してフリーランス言語聴覚士になって6年、


色々なことがあったなぁと思いながら、


なぜフリーランスになったのか。


なぜ、勤めていたときに
何かがおかしい、と違和感を感じたのか。



なぜか急に

私の中に「答え」
めいたものがわかったので


少しお付き合いください。




言語聴覚士になってはじめの5年間、

無我夢中でやり、


悔しい思い、悲しい思いしながらも
楽しく充実した気持ちを感じていた



けれども、

役職がつき、後輩指導が入り
出来ることも任せていただくことも

職場での立ち位置もどんどん変わり、


その間、結婚、妊活など
女性のライフステージが年々変わる中、



「あれ?私、何したかったんだっけ??」


ふと、違和感を感じたときに
走り続けていた日々が止まりました。



なんでこんなに
一生懸命働いているの?


なんでこんなに
苦しいの?



仕事の充実感はある、
職場からも、患者様からも
社会からも求められている



だけど
なんだかしっくりこない


なんだか、もう頑張れない




このままだと、
言語聴覚士という仕事そのものを嫌いになってしまう。



この仕事が好き、
その気持ちは失いたくない。



そう思って一度、言語聴覚士という仕事が嫌いになってしまう前に

いっそ言語聴覚士を辞めようかと、
考えました。



でも、
辞めたくない、この仕事が好きだから


そう思ったときに

フリーランスの道を切り開く
ことが浮かび、



怖いけど、
不安だけど

でも、この道に挑戦してみたい、


そう思ってフリーランスという
いばらの道?に踏み込むことに決めました。




今思えば、
なんでそんなに苦しくなったのか?


大好きだった仕事が

嫌いになる一歩手前までいってしまったのはなぜだったのか?



それは、

【在り方】が定まってなかったから。


先程、
この6年間の「答え」みたいなものが、
これでした。



私は組織にいたとき、

この「在り方」が定まっていなかったんですね。



自分らしい在り方。


私らしく働くための自分らしい在り方


簡単に言うと、
自分の取り扱い説明書みたいなものですね。


自分が絶対にゆずれない価値観。



ここがないから
ブレブレで、


組織の一員として
指導する立場として、


役割を全うすることを意識しすぎて


学校や協会や
勉強会やセミナーでは


言語聴覚士として自分らしく
働くための在り方は


どこにいっても学べなかったから、
いつまでたっても苦しかった。


知識やノウハウを
いくら入れ込んでも

その時の私にはしっくりこなかったんですね。




なにより、

在り方を定めること。


これがどれだけ大切なことなのか、


今、起業して
ビジネスの世界に飛び込んだからこそ



この在り方があるのと、ないのとでは

自分の発信すること、
立ち位置、スタンスも大きく変わってくる。


もっと言うと、

周りがどうであっても影響されず、

ぶれずに

真の喜びからお仕事を通して
社会に貢献することができる。



「仕事」が、「志事」になるんですね。




今日、私がお伝えしたかったことは、


この「在り方」が定まってなくて、


働くことに迷子になっている方が、

多いのでないか、ということ。


逆に言うと、



この自分らしく働く
「在り方」が定まると、

心からの喜びで働くことができるようになります。


周りがなんといっても気にならない



「在り方」の確立で
自分らしい働き方を確立
する。




これができれば

もっと楽に、もっと楽しく
喜びを持って現場に立つことができる。



私は、そんなお手伝いがしたいんです。



ちょっと先をいく先輩として、
お伝えできることがあれば、

と思いました。




そして、
これはこのブログを見てくださっている


この場だけで
ちょっと
お試し的に卸してみたいのですが、




医療介護職専門☆
私らしく働くための【在り方】発見講座


を、この2022年3月限定
特別オンライン開催してみたいと思います!!



わぁ〜、
こんな形でこのブログで

講座のお話をするなんて、

自分でもびっくりです!!




でも、大切なことに気づいちゃったから。



これで楽になる人、
ワクワクしちゃう人、


その結果、
明日からの現場が輝くのなら



私も一歩踏み出して


出逢ってくれた方を
応援したいと思ったから。


このブログを読んでくれた方へ届けます。




講座詳細↓↓



★医療介護職専門☆
私らしく働くための「在り方」発見講座
とは?

・なぜあなたは働くの?数あるお仕事の中から、なぜこの仕事を選んだの?など、
深堀りをして、本当にあなたが大切にしている価値観に気づく、あなたらしい価値観に出逢うワーク


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・「在り方」から私らしい働き方へ、
魔法のセルフイメージワーク



開催方法 オンライン(90分)
特別価格 ¥11000円(税込) ※通常15000円

日程 3月19日㈯ 10:00〜 
   3月20日㈰ 10:00〜
   3月27日㈰ 21:00〜
   3月29日㈫ 13:00〜
   3月31日㈭ 13:00〜

〜各回1名ずつ 5名限定募集〜





ここで注意なのですが、

在り方が定まると、
お仕事がますます楽しくなっちゃう☆
ので、

変わりたくない方はご受講されないことをおすすめします。


本当に変わりたい方のみ、
ご受講ください(^^)



★簡単に講師紹介

フリーランス言語聴覚士
人生会議戦略プロデューサー

はしだゆりこ

介護施設10年勤務のち、独立。
講師業、介護施設訪問、児童デイ療育など、活動は多岐にわたる。
嚥下食を提供する地域初の飲食店をオープン、経営実績あり。

第6回ままてらす主催ビジネスプランコンテスト
ファイナリスト。

保有資格 言語聴覚士、介護支援専門員、保育士 他

1才児のママ。

私のミッション
『口から食事を食べられる喜びを日本国中に広げ、自分の人生を最期まで生ききれる文化、習慣を日本の女性、高齢者から築いていくこと』




講座申込みはこちらから↓↓


★医療介護職専門☆
私らしく働くための「在り方」発見講座
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd2nR67qDCVmGGNjeKvRZkXg62TnfZbQbxoY9Sxp-RnyL-YTQ/viewform






いよいよ、

私も、私らしく働く第3ステージに上がりました!


これからますます、
よろしくお願いいたします(^^)!!

本年もありがとうございました。


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★2021年ありがとうございました★


たった1年で


こんなにも自分を取り巻く環境が変わると思わなかった、


そう思った2021年。


2/22から激動の日々が始まりました。



夢を諦めない。
絶対に諦めない。



導かれるようにたどり着いた先には、

ずっとずっと待っていた出逢いがありました。



先日、沢山の方々から応援していただいた

ままてらすビジネスプランコンテストでは、

第2位に選んでいただくことが出来ました。


言語聴覚士
社会にこんなものがあったらいい、

とぶつけたビジネスプラン。

第2位に選んでいただけたことの価値、
これから社会に還元していきます。





応援隊のチームのみんなのお陰で、
仲間のお陰で形になったこと、
この場に立てたこと。




ステージ上では思いが溢れて溢れて、

仲間に、

そして

ここまで導いてくれた
祖父にも思いを届けることができました。




当日からのこの一週間は
気持ちの整理ができず、

うれしいと、
くやしいがごちゃまぜになり、

どうしようと思ったときに
周りの力を借りました。




素直に相談できた、
自分の感情を吐き出すことができた。

うれしい。
くやしい。

でも、まだまだここから。



1年前の私は、
こんな風に自分が変わっていると思わなかった。


前ならできなかったことが、
出来るようになっていた自分に驚いています。



最高の変革の1年に、

出逢ってくれた方、
応援してくれた方、
これまでをずっと知ってくれている方、


たくさんの方に
心からの感謝を贈ります。




2022年も更に更によろしくお願いいたします!


2022年はステージをさらにあげていきますよ!





取り急ぎ、
年の瀬にご報告とさせていただきます!

ローカル言語聴覚士の挑戦

【第112回】

ローカル言語聴覚士の挑戦


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ご無沙汰しております。

なんと8カ月ぶりのブログになります。


久しぶりの記事ではありますが、
読んでいただけたら幸いです!


さて、タイトルの

ローカル言語聴覚士の挑戦

ですが、この8カ月、
何をしていたかというと


自分的には大きな挑戦をしていました。


そして、現在も絶賛挑戦中です。



何に??



言語聴覚士の可能性というと、
超かっこいくなっちゃうのですが、


資格や仕事に拘っているわけではなく

私は「生き方」に拘っています。

人としてどう生き、どう死ぬのか。


私の理想

「誰もが口から食事を食べれることを最期まで楽しみ、
人生の最期まで生ききる人生を幸福にサポートすること」


壮大な理想がこの8カ月間の挑戦の中で、


覚悟が決まり、定まりました。



決めることは大変な勇気がいります。



本当にやるの?
やらないの?



決めたら最後やるだけ、だけど

決めるまでが迷いやお試しがやってきます。




思えば起業してからのこの5年間は

様々なお試しがきて、

その度に、私の「本気度」が問われていたように思います。




本当にやるの?やらないの?と。




やっと、本物の覚悟が定まった


だから今までずっと
出し切れなかった自分の思いや言葉たちを

こうして外に発信することもできるようになったのでは、と思います。




さてさて、

所属しているビジネスコミュニティで行われている

ビジネスプランコンテストに今、挑戦中です!

www.mama-terrace.com





詳細はこちらから見て頂ければと思いますが、



タイトルはずばり、

「働く人のための介護離職ゼロ!

大切な人を守る♡愛の嚥下障害予防プロジェクト」


ビジネスである以上、
社会のニーズにマッチして、


社会に認められなければ成立しません。



医療保険介護保険の隙間を埋めるような

予防しながら
人が人を支えられる仕組みができないか、と思い


考えたのがこのビジネスプランです。




起業してからこの5年間、
一度も根幹からぶれることがなかった思い。



やり続ける。
諦めない。


その根性に一層磨きがかかりました。




実はビジネスプランコンテスト
一般web投票は本日10/21が最終日です!


ご案内が遅くなりました~!!汗




でも、まだまだできる!

ビジコンサイトから詳しいビジネスプラン、
また他のエントリーされている27名の素敵な女性起業家さん達の

社会を変える一滴になるビジネスプランがありますので、

ぜひ応援していただけると嬉しいです。

投票は一人1票(1000円)、

サイトから現在までの中間発表の成績が見られます。


www.mama-terrace.com




さて、今年もあと
2カ月ちょっと。


目標を達成して新年を笑顔で迎えるぞ!
そのために、やりきります!


みなさんはいかがですか?

幸福な医療者を増やしたい

【第111回】

幸福な医療者を増やしたい


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いつもこのブログに訪問くださり
ありがとうございます。



突然ですが、今私はビジネスの勉強をしています。

これまで恥ずかしながら起業前、起業後も
独学で勉強してきました。

独学とは、古典的なビジネス本を読み漁ったり、
先輩経験者からお話を伺ったり、セミナーに参加したり

それで十分学んでいると思ってきました。


私は十分学んでいるし、努力している、と。



でも、それでは
本当に成し遂げたいこと、


本当に届けたいひと、


本当に届けたい層に
届くことはできない


本当に幸せになってほしい人達に届けることはできないんだ、と

これまでのやり方に一種の限界を感じていました。



それは、このコロナ渦において色濃くなってきて

私の予想はより強い確信となってきました。



これでは本当にやりたい実現したいことが
社会事業として成立することができない。

社会起業家と名乗りたい、名乗らなくてはならないと思っても、

社会起業家と名乗るなんておこがましいと思ってしまう。



ここでこのブログを読んでくださっている
あなたにお聞きしたいことがあります。



あなたが病気をしたとき、介護や人の手が必要になったとき、

どんな人に自分の身体や自分の生活、

自分のお世話を頼みたいですか?




自分が自分のチカラで色んなことが出来なくなった時、
それを素直に受け入れられる人はそういないと思います。




どんな人に見てもらいたいか。

どんな人に自分の出来ないことを頼み、
自分のお世話に値することをやってほしいか。




これまで私が医療介護の世界で出会ってきた人々。


そのスタッフの方々は素晴らしい方から
まだ人としての成長が未熟な方、色んな方を目にしてきました。



正直、この人に
自分が病気してから見てほしいとは思えない・・・


そう思ってしまう人も全くいなかったわけではありません。



ですが、総じて言えるのは


医療者、介護者の方々で、


元気で、キラキラしていて、
仕事が楽しくって仕方がなくて、

いつもハッピーを人に与えるような


そんな人に出逢うことはなかなか少なく、




医療介護者自らが、どこか

身体や心に不調を抱えていたり、

家族や身内に心配事が重なっていたり、

経済的にも精神的にも不安が重責していたり、



そんな方が多いなと感じておりました。




支援する側が、

ケアする側が、


元気じゃない。

幸せじゃない。

活力がない。




そんな人をたくさん見てきました。


そして悲しいことに、

今、若い医療スタッフの方が病んでしまったり
誰にも相談できず苦しい思いをされていたり、


逃げ場を探している様子が珍しくないのが実情です。




私はこれまで、嚥下障害予防で食べるチカラを高める活動をしてきました。


最期まで食を楽しむ、最期まで自分の人生を生ききれる幸せな高齢者を
増やしていきたいと切に願って、活動してきました。



その思いは微塵も変わりません。

むしろそその熱意はどんどん膨れてきます。



ですが、その思いと比例するように


「幸福な(しあわせな)医療者を増やしていかないと、
医療介護が成立しなくなってしまう」


という危機感がどんどん高まっていきました。




だから、私は
この「幸福な医療者を増やしていきたい」という


とても壮大なテーマから目をそらさずに
自分の活動をさらに深めていきたいと

静かに、決意しました。




あなたは、自分が健康ではなくなったときに

どんな人に自分の身を預けたいですか?



もっと医療者自らが幸せになっていかないと

人を幸せになんてできない、
人を支えることはできない、そう思います。



幸せとは、物質的に、精神的に、金銭的にも幸せという

様々な幸福感があります。



逃げずに目を背けずに、
この大きな課題を真摯に受け止めたい。



あなたの抱えている
課題と感じていることはなんですか?



そのスケールが大きければ大きい程、
挑戦しがいというものがあります。



夢は大きく、希望は絶やさない。



私はここで、
このブログを読んでくださったあなたに


自分のスケールの大きな夢を
書かせていただきました。



あなたはどんな夢を描きますか?

オンラインSTの可能性

【第110回】

オンラインSTの可能性


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いつもこのブログに訪問くださり
ありがとうございます。




コロナ渦により、オンラインがあっという間に主流になりましたね。


ですが、果たして
どれだけの人がオンラインを使いこなしているのか。



恐らく仕事がオンライン化した人は
全体の一部であるだろうと踏んでいます。




私自身はコロナの影響で
セミナー受講などの自己研鑽はオンラインが主流になったり、



ミーティングや交流も全国各地の方々と
毎週のように開催するようになりました。



オンライン企画をしたり、
既存の事業もオンライン化せざるを得なくなったり、



「いつか」使いこなしてみたいと思っていた
オンラインツールは一気に身近になり、


必要不可欠なものになりました。





でもその反面、

いつでも繋がれることには
窮屈さを感じることもわかりました。



移動時間がないから、
オンラインでスケジュールを詰め込んでしまう。




頭を切り替えつつ、
でも集中力や発想は続かないので


表面上のミーティングがスムーズに進行していく・・・


中身が伴っているかは置いておいて・・・





そんな事も珍しくないのではと思います。





「オンライン化する」は、


人によって使う頻度、そのレベルは異なりますね。




私の友人でとってもアクティブな方がいるのですが、

その方は、オンラインセミナーやオンラインミーティングは全然使用しないと言っていました。



関心はあるものの、必要に迫られていない様子で
「必要だ」と感じて、その世界に飛び込めばその世界は待っているけれど、



「必要だ」と感じなければ、始まらないもんなんだな、
と感じました。



うちの夫は仕事において
オンラインツールは使っていないようなのですが、



情報収集やモチベーション管理にYouTubeを活用しています。


情報収集やモチベーション管理がオンライン化した、
ということだと思いますが、




これも「オンライン化」




色んなスタイルのオンライン化があって然るべきで、



避けたいのはオンラインにしたことで、

かえって不便になる、不合理になること。




アナログをすべてデジタルにしても、
100%効率的になるわけではなく、





メモをするとか、本にしおりを挟むとか、

アナログの面は記憶の定着のためには必要であるなど、



アナログの面は残しておいた方が
かえって効率的と思っています。





コミュニケーション面もそうで、
会って話して同じ場で同じ時間を共有し、

その方のパーソナルな部分に触れると記憶に残るけれど、




オンラインで「初めまして」とたくさんの方と交流しても、

顔と名前を一致させるだけでもなかなか厳しいものです。



それだけオンラインだと得られる情報が少ないから。






だからこそ、普段からの交流、
人となりを知っている、

「この人からサービスを受けたい」など



知っているからもたらされる「安心感」が大切だと感じています。





2020年は様々なビジネスがオンライン化しました。





リハビリ業界もしかり。


特に言語聴覚療法は、

コミュニケーション訓練においてオンラインと相性が良いこともあり、
成人も小児もオンライン言語訓練のサービスが高まってきています。



でも、私が様々なオンラインセミナー等を受講してみて感じるのは、
オフラインでのリアルな会場で学んだ情報とは記憶の残り方に雲泥の差があること。



会場までの道程、
会場での講師の臨場感、
会場参加者の緊張感や興奮、
参加者との交流、
メモや記録、アイディア・・・


オンラインで記憶の定着まで図るためには、

インプット、アウトプットの工夫は不可欠です。





これは、サービスのオンライン化にもいえるのではないでしょうか。



オンラインは本来の
サービスを受ける集中力が定まりにくい。




言語聴覚療法のオンライン化で
サービスを利用出来て喜んでいる方が多いと思いますが、

改善するまでに至るには、本人の努力とセラピストの力量が問われるでしょう。




やはり、教室展開されている言語聴覚士さんのお話を聞いても、

リアルな場に足を運びたいのが人間の心情ではないか、と感じています。





その中で、「オンライン」だからできること。



食べるチカラえんでは、半年程前から

オンライン嚥下障害相談室を始めています。




その中で、利用して頂けた方にこんなケースがありました。



家族(当事者)に知られずに、家族の嚥下障害の相談がしたい。





そのため、その方は自宅ではないところから
オンラインで繋いでお話を聞かせてくださいました。



身内の介護をしていて、プライバシーを考えながら
自身も時間のやりくりがある。


その場に訪れたり、問診票に記入したりする時間も限られる中、



オンラインで相談からお話を伺って

支援の道筋をつけていく。




リアルな家庭の在宅での状況をお聞きしながら、

家族が、支援者が確かな知識をもって、

安心して、納得して介護に関われるように
背中を支えていく。




この形であれば、「オンライン」は確かな強い味方になると感じています。




全国、そして海外で暮らしていても
その在宅で行われている「嚥下障害支援」を支えたい。




嚥下障害の予防&支援 
食べるチカラえん 
では、



オンライン嚥下障害相談室*えんをすすめています。





オンラインだから、
「この人に見てほしい」がより如実にでてくるものです。




今後、巷に
リハビリのオンライン化が当たり前になったときに


「サービスの差」を見て、利用者は判断すると思います。



その時にやはり知りたくなるのは、
どんな人がサービスを提供してくれるのか、ということ。




「この人にうちの家族の話をしたい。」



そう言ってもらえて、

選んで頂けるように、



「この人に見てほしい」と思われる人でありたいと思っています。




「人」対「人」




時代がどんなに進んでも、この部分は変わりません。


人と人が出逢い、関係を築いていく。

支える。ともに歩む。


アナログの面があるからこそ、
人は人らしく、関係性を紡いでゆけるのだと思います。



最後になりますが、

オンライン嚥下障害相談室を覗いてみたい方は
どうぞこちらへ。


お待ちしています。


食べるチカラえん ホームページ

活動軸の修正

【第109回】

活動軸の修正

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いつもこのブログに訪問くださり、
ありがとうございます。



毎日の政府の発表、メディアの情報に
お疲れぎみになりやすい最近ですね。


振り回されず、と意識していても
やはり振り回されてしまうもの。


冷静になるためには、
深呼吸、そして温かいものを食べて飲んで、
しっかり寝ること。


身体を休めると精神も休まってくるので、
自分の身体、家族の身体、出来ることから
労わっていきましょうね。




さて、昨年末から色々と動いていたのですが、
私の近辺も少し変わりました。


活動軸の修正というのでしょうか?



具体的にはこんな感じです。




NPO食べる力・円の屋号から「嚥下障害予防&支援 食べるチカラえん」の屋号に変更。
・任意団体の代表から個人事業主の活動へ変更
・ロゴデザインを一新

・活動軸を地域限定から全国視野へ





活動ビジョン
「食べるチカラを高めるまちづくりに貢献する」
はそのままに、

よりしなやかに、よりたおやかに活動していく所存です。


活動詳細に関しては、こちらのホームぺージも
覗いてみて頂けますと飛び上がって喜びます!

peraichi.com




こちらの表示名がまだ変更になっていないところが、気になるのですが・・・

絶賛色々と修正中なのでこれから変更になる予定です。





さて、活動軸を修正するにあたり
その背景と、

期間は短いまでもどんな効果があったのか、以下に綴ります。



背景

嚥下障害予防の活動を主軸とした任意団体を設立して4年。

医療福祉以外の方も含む異ジャンル多職種で構成する団体として活動して参りました。

本当に支えられました。色んな見方を教わりました。

その中で、やはりどのように運営するか、
どんなことを企画したり割り振りしたり、どのようにするのか考える場面が多々ありました。

その中での新型コロナの流行。

通常よりもコミュニケーションが限定される中、
ここはより柔軟に対応できる形に修正した方が、

現在に合わせた活動ができると考え踏み切りました。



実は、ここまで至るまでにも決断には時間や体力がかかりました。



任意団体設立から支えてくれた活動メンバー

思い入れはもう、山のようにあります。

寂しさもある。



けれど、運営スタイルは変わっても、
私と個人のつながりは変わらない。


応援し、応援される存在であり続けられるように
二の足を踏まずに進める「柔軟さ」をもったスタイルで



ビジョンをもとに「今」「必要な」「活動を」「続ける」




ことに致しました。



私の場合、思い考える時間はたっぷりと用意します。

ですが、一度決断すると行動は早い!
行動すると、感じ方が全然変わってくる。


ということで、新年と共に諸々の活動軸の修正を行ったのですが、

すでに色々とその効果が感じられています。



効果

屋号変更について

音の響きは変わらないけれども、表記が変わる。

そんなに変わらない気がする屋号変更する一つをとっても、

ロゴや名刺、あらゆるSNSの表記の細かな修正や挨拶まわりなど
やらなければならないことはたくさんあります。

これまで積み重ねてきた検索エンジンにも影響する。



ですが、これが思いのほか
新年のあいさつ、そしてコロナ渦になってからの
希薄しているコミュニケーションの潤滑として、


これまでの活動の中で関わってくださった方々へ
ご挨拶と近況報告ができる機会となりました。

今の時期なので、互いを思いやりメールではありますが、


「元気ですか?」
「元気です」というように、



久しぶりに連絡できたこと、短い文章でもやりとりができて
活動をお伝え出来たことは思わぬ収穫でした。


ロゴも一新したことで、
気分も心機一転。


人間面白いもので、看板が変わるとこちらの姿勢も変わるんですよね。

店舗を構えていないのでリアルな看板ではなく、
この場合の看板は

インターネット上で表にでるもの
名刺で表に出るもの = 屋号やロゴデザインです。


それらが顔として、表向きにでる。


面構えが変わったらこちらの気持ちも心が立つ感じがするものなんですよね。





任意団体の代表から個人事業主の活動へ変更

これは、やっぱり活動しやすいです、が本音です。


なぜなら意思決定までが早いから。


自分の脳内で決める、やめる、整理整頓に微調整が
自由にできます。


発信の仕方もあれこれ考えずに楽になりました。


個人で勝負する形になりましたが、今はこれが性に合っているように感じられます。





活動軸を地域限定から全国視野へ


活動軸を地域限定から全国視野へ。


これは、2年程前から進めていましたが、
オンラインが当たり前になった昨今、


私自身の活動範囲もオンラインで全国的に自由につながるようになりました。


数年前に着想した

介護施設と嚥下相談でオンラインでカメラでつながる」ことも、
今年は時代の後押しもあり、サクサクと進みました。



どこをとっかかりにしたら良いかとかつては思っていたものが、

大きな障壁なく乗り越えることができた。



これはとても大きなことでした。



これならもっと、もっと全国規模でつながれる。



もっと全国の嚥下障害支援の必要な人達、支援職と

繋がることができる。


昨年一年を通し、確かな実感として感じられたことです。



嚥下障害で困らない、
嚥下障害の人、家族、その支援者をひとりぼっちにしない、


大きな夢に向かって、

心機一転踏み出します。



今後も微調整を繰り返しながら

しなやかに伸びやかに事業が育っていくことを描いています。




今後ともよろしくお願いいたします(^^)

言語化の大切さ

【第108回】

言語化の大切さ

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新年あけましておめでとうございます。


本年も、
フリーランス言語聴覚士はしっ子のweekly magagine


をよろしくお願いいたします。




また、いつもこのブログに訪問下さり
ありがとうございます。




さて、新しい年になり

「今年はこれをやってみようかな」「あれをはじめてみようかな」


という方も多いと思います。



かく言う私も、
「始めたいこと」がたくさん湧いてきていまして

どれを始めて、どれをやめるか、

自分のペースでバランスを保つならどれを残していこうと、
いま吟味しているところです。



そんな中でも、私が特に
自分自身の今年のテーマだと思っているのは、


言語化の大切さ」ということ。


私自身、結構感じていることなんですが、


昨年は人と接触することや、
お話の機会が総じて減りました。



対面で会話する、説明する、理解してもらう、



そういった一連の
高いレベルのコミュニケーション機会が総じて減少し、



私自身が感じていることは、


会話場面での語彙の不足です。



話していても、思っているよりも

自分自身からでてくる言葉に
自分から出てくる言葉の語彙不足を感じます。




話したい言葉がすっと出てこない、

上手く話せているつもりでも、

なんだか言葉足らずで
イメージが共有できているかつかめない、


普通に話すだけでも、なんだか緊張する

目を合わせるのがちょっと照れくさい、





なんだか気づいた時から
こんな感じになっています。




私たち言語聴覚士

コミュニケーションに関するお仕事を生業としていますが、

失語症の方々の訓練場面や訓練室だけではなく、

実践的コミュニケーション機会が
いかに大切なことであるかが、


この度の機会をもって
実感としてひしひしと感じられます。



リアルな場での相槌や視線、身振り手振り、
言葉選び、言葉遣い


その臨場的な言語的なやり取りが
いかに難しいことをやっているのか、ということですね。





だから、いざ伝える場面になると

疲れる。緊張する。

伝えたつもりが伝わっていない、なんてことが
昨年から結構私の中で起こっています。



これはやっぱりコミュニケーション機会が
事実上、減っているからなんですよね。




言葉を変えると、

アウトプットの機会が総体的に減っているから。



アウトプット機会が減っているから、

自分の中で思考や言葉だけがぐるぐるした状態が続いてしまう。



言語化する。



それは、言葉で話すだけではなく、

文章や動画、最近一般の方でも始められるラジオ等、
なんでもいいので

アウトプット、表出すること。



特に発信することに拘るわけではありませんが、

人に見られると思うと、ピリッとしまるので

表出には「発信」をセットにした方がいいと思います。




私が、今年、
自分自身に必要と課しているテーマは、


自身の活動や、コンセプト、

できること、できないことなど

活動が手に取るようにわかるように
わかりやすくすること、

私自身を知らない人にも親近感を持ってもらって
交流のハードルが下がること、

そして提供するサービスを
必要な人に必要なタイミングで届けること、



そのために
言語化して発信すること。




振り返ると、これまでの発信は
発信しているつもりが、

全然不十分であることに、割と最近気が付きました。



これには自分でも驚き。


でも、今からでも遅くない。

いや、これから、今だからやった方がいいこと。



リアルで会話機会が減っても、
オンラインツールを活用しても、

音声手段に限らず、発信の方法も限定せず

言語化できるステップをどんどん掘り下げながら

自分の中で抽象的になっている部分を言語化していく、



本年はここを大切にしていきたいと思います。



みなさんはどこを大切にしていきますか?



もっともっと、
私は私に、自分の活動に、

「自分に集中」していきたいと思います。