京大生の戯れ言

一浪して京大に合格した人が勉強に関することや日常について書きます

全国4位を取った京大生の京大生物で確実に高得点を取る方法

京大実戦模試で偏差値79.6をとったパガグンが思う最も楽しくて効率の良い勉強法を紹介したいと思います。

 

 

1 生物はどんな科目か

生物がどのようにして生きているのかということを様々なレベルで考察する科目です。生物がどのようにして発生して、成長して、繁殖して、遺伝子を次代に残すかということを学びます。

一般的には暗記科目と捉えられることが多いですが、京大生物では半分くらいが考察問題が占めます。そのため、暗記さえしていれば高得点が取れるわけではありません。

それが、生物の難しさでもあり楽しさでもあります。

 

 

2 基礎知識の習得

京大生物において基礎知識の習得は必要不可欠です。意外と京大受験生であっても基礎知識が抜けている人が多いです。

 

   基本は教科書と傍用問題集の往復

京大は教科書に載っていない用語を答えさせることはほとんどありません。そのため、一番大事なのは教科書です。有名な予備校講師が書いたような分厚い参考書は必要ありません。大学入試は教科書の範囲から出題されます。教科書を読みながら、1〜2日で一単元ずつセミナーなどの問題集を解くのがオススメ

 

このように勉強すると1日2.5時間くらい勉強するとだいたい1ヶ月で全範囲網羅できます!

受験勉強はまずこれから始めると良いと思います。

 

この時に大切なことが2つあります。

 a)  スケールを意識する

自分が今勉強している生命現象が、細胞の中で行われているのか、器官の中なのか、個体の中なのか、それとも生態系の中なのかをしっかりと意識することが重要です。例えば、骨格筋におけるミオシンフィラメントやアクチンフィラメントの滑り運動の話は、筋繊維という細胞の中の筋原繊維における分子たちの話です。これを整理しながら覚えないと頭がこんがらがります笑

イメージとしては以下のようになっています

生態系>個体群>個体>器官>組織>細胞>細胞小器官>タンパク質などの物質

 

  b) 論述を意識する

なんとなく理解しているつもりでもいざ、「フェロモン」とはなんですか?と聞かれた時に、「同種の他個体に対してかぎ刺激として働き、特定の行動を起こさせる化学物質。」と答えられる人は少ないと思います。教科書がある用語を説明する時にどのような言葉を使っているのかを意識的に覚えることが大切です。この場合では、「同種の他個体」「かぎ刺激」などがこれに当たります。また、問題集の論述問題の言葉遣いも同じように意識しましょう!

 

 

⭐️オススメの参考書

教科書とセミナーなどの問題集は分厚く、テスト前の見直しなどには適しません。そんなときオススメなのは  大森徹の要点整理 です 

これは薄く大事な内容がしっかりまとまっていてどこまで覚えておくべきかが明確であり、先程述べたキーワードが赤丸で囲ってあって分かりやすいです。載っていない事柄があればドンドン書き込んで追加していきましょう!

しかし、ちょっと古く現過程から外れている箇所があるのがたまにキズ

 

3.  問題演習

2.の基礎知識習得が一通り終わったら次の段階に行こう!

セミナーなどが完璧じゃなくても次に進もう。セミナーを完璧にしたら、、とかいってたらなかなか次に進まず、そのまま受験を迎えてしまうかも笑

 

ここで使用するのが生物標準問題精講

 

これを毎日3問ずつくらい解いていこう!

そうすると1ヶ月ちょいで終わるよ

 

目的1.  知識の確認

もう一度全範囲を勉強することで抜けている知識を補強しよう。忘れている知識があれば解答を見る前に教科書を見て調べよう。そうすると、教科書を能動的に読むことができ、より記憶に残りやすくなります。逆に、教科書を読むために問題を解く、という認識でも良いと思います笑

また、この問題集には教科書にはあまり出てこないけど、入試には頻出の話題が出てきます。これを知っているのと知っていないのでは、問題文や設問の意図の把握などにおいて大きな差があります。

例えば、小腸におけるグルコースの取り込みの仕組みなど。この程度は理解して覚えていた方が良いかも

 

目的2.   考察問題の考え方と答え方を学ぶ

この問題集では複雑な設定の考察問題が登場してきます。このような問題にどのように対処したら良いのかがきちんと説明されています。また、解答に含めるべき内容とその根拠が丁寧に書いてあるので自学自習しやすいです。それでも、分からないことがあれば先生に聞きましょう。ある程度数をこなすことで、何をかけばいいのかがだんだん分かってきます。

 

考察問題を解くのにあらかじめ必要な知識は少ないです。その分、解答に必要な情報は全て問題文にあり、問題文がめちゃくちゃ長くなります。そのため、問題文をいかに素早く読み、必要な情報を抜き出すかが非常に重要です。

問題文の抜き出しが答えということも珍しくありません。それほど、考察問題において問題文は重要なのです。この問題演習を通して、このことを実感してもらいたいです。

 

4.  京大模試を受ける!!

多分、初めて受けた人が感じるのは

問題文ながっ、時間足りなっ

だと思います笑

ほとんど純粋な思考時間はありません。問題文を読んで、解答を書くだけで90分はあっと言う間に過ぎていきます。

しかも問題文は長くて複雑!

正直言って、やる気なくします笑

 

それでも、テスト後に一問一問丁寧に解き直してみると案外、こんな単純なことを聞いてただけなのか!と気づきます。

この気づきが重要です。これを繰り返すことでテスト中にも、答えるべきことが分かるようになります。

 

模試を受けると

1)  時間配分を練習できる

2). 京大型の問題を集中して解ける

3). 受験者の中での自分の位置を把握できる

4) 場慣れする

という利点があるので、京大模試はできる限り受けたほうが良いと思います。

 

2.の基礎知識習得ができていれば50点は取れると思います。

もし、取れなかったとしても落ち込まずに勉強を継続しましょう!

3.の問題演習の段階で、知識を習得しなおせば問題ないです。

 

70点を目指そう!

模試によっては、一桁順位が取れるよ!

 

東進を除いて京大模試は本番より問題量が多くて難しいです。だからといってできなくて良いというわけではありませんが、あんまり問題量の多さに絶望しないように

 

5.  過去問演習

 

問題演習が終わっていても終わっていなくても、1月からは過去問をはじめよう!

やり残した問題集があっても気にしない。

 

残念ながら、生物は赤本の25ヶ年が発売されていません😭

そのため、赤本の7カ年(または青本)で過去問演習をすることになります。

が、少ない!少なくとも15年分くらいは過去問に取り組んでほしいです。

学校や予備校に昔の過去問があれば貸してもらいましょう。

 

時間を測って解くのがベストだけど、めんどくさいときは測んなくても大丈夫、多分。

 

あとは赤本の解説を読んで自分のものにしましょう!

ときどき教科書に戻りながら知識を確認することを忘れずに

 

そして困るのが、答えが本当に正しいのか分からない!ということ笑

 

赤本といえど、本当にこれが正解なの?と思うような解答がいくらかありました。

このような問題の解答を旺文社や青本と比べて見ると、全部答えがちがう!なんてこともよくあります。

 

こんな問題を見つけたら、信頼できる先生に聞くか、ここにコメントしてください!

 

あまり気にしすぎてもいけませんが、、

 

過去問は難しすぎず易しすぎず、きちんと理解出来ているか試す良問が多いと思います

 

また、解いていて楽しい問題がたくさんあります。こんな問題もこのブログで紹介していければいきたいです。

 

 

ここまで、こなすことができれば京大生物で60点は取れる!80点目指そう!と思えるようになるはずです。

 

頑張ってください!

 

6. 最後に

生物の勉強を楽しみましょう!

楽しむことで新たな興味が湧いて、もっと勉強したくなります笑

そう思えるようになれば勝ちです。

 

 

読んでいただきありがとうございました!!書いて欲しいことや質問があればぜひコメントしてください。お願いします。

 

2019 京大生物の感想

パガグンは生物で受験しました

 

生物の問題を見たとき衝撃だったのが、問題量の少なさ!!

 

模試の半分程度しかありませんでした

 

これは 非常に恐い!!

なぜなら、一問の配点がその分大きくなるから

 

問題量が多い方が、リスクが分散し爆死の可能性が低くなります

でも今年は複雑な問題も少なく難しい問題もあんまなかったのでセーフ笑

 

しかし、論述をまとめるのが難しい

 

書くべき内容は京大受験生なら誰でも分かるけど、それをうまく繋げて聞かれている形で答えるのが難しいです

 

そのため、生物に100分近く使ってしまいました。。。

 

75点くらい取れてたら嬉しいな

 

全ては教授の採点次第😇

 

まあ、受かってたから全て良し!