「Yukari 」減色の一括処理をする 2 パレットの統一編
Batファイルをつくる際の基本的な概要は前回の記事に書いています
今回は2Dゲームのキャラクタースプライトのようなものを想定しての処理です
初音ミクさんのモデルをお借りしてMMDで歩行モーションの連番画像を書き出しました。透過するために背景画像にR255G0B255一色の画像を置きました
Ⓒクリプトン・フューチャー・メディア株式会社 CRYPTON FUTURE MEDIA, INC
一括処理の前にまず画像1枚だけを減色します。
この1枚の画像は、処理する画像の中でなるべく多く色を使ってそうな画像を選びます。
今回減色の処理をするのは右方向からの連番画像ですが、正面時のグラフィックの優先度が一番高いと思い、連番画像以外の画像を基準にパレットをつくります。
口を開けているので、あとから他の画像を追加しても色がたりない状態で減色されることはないでしょう
減色し終わったらパレット編集ソフトのPaletteScopeを使います
PaletteScopeの詳細情報 : Vector ソフトを探す!
透過する色を左上に配置したあと、それ以外のパレットを全選択して色相順にパレットを並び替えます。
上部メニュー→パレットを編集→選択を並び替え→色相
パレットを保存
※PaletteScopeで画像を保存しても透過色の位置は変わってしまいます。パレットだけ保存です
今度はGraphicsGaleを使います
GraphicsGale - ドット絵お絵かき・アニメグラフィックツール
画像を読みこんだあと、パレット読込→PaletteScopeで保存したパレットを選択→画像を保存
減色する基準の画像が出来ました
この画像をBatファイルの記述で参照します
サンプルファイル
Ikkatsu_Palette_Sample.bat - Google ドライブ
Flan.exe "C:\Users\xxxx\Desktop\YukariN\source_files" "C:\Users\xxxx\Desktop\YukariN\conversion_files" -P256 -W0 -D4 -L75 -Y10 -C10 -G10 -O75 -I8 -A0 -R0 "-FC:\Users\xxxx\Desktop\YukariN\color_sample.bmp" -X1
をメモ帳に貼り付けて.batに拡張子を変えてもOK
サンプルファイルを使うための手順
➀YukariNフォルダをデスクトップに置く
➁フォルダ名source_files、新規フォルダ作成→変換する画像を入れる
③source_filesフォルダをYukariNフォルダ内に入れる
④Batファイル[Ikkatsu_Palette_Sample.bat]をYukariNフォルダ内に入れる
⑤Batファイルの①の部分xxxxの部分に自分のコンピュータ名を入れる
⑥パレットの基準にする画像の名前をcolor_sample.bmpにして、YukarInフォルダ内にいれる
⑦Batファイルをダブルクリック
自分のようなコマンドラインを始めて触るような人を対象にしている記事なので、前回の記事と重複してる部分もあります
今回は記述でパスを指定したので、conversion_filesフォルダの中に減色処理された画像が生成されます。
これで全て画像のパレットが統一され、透過色も指定の場所に配置されました
※ブログに貼るためGifにしたのでパレットの順番は上記のものとは異なります
おまけ
Edgeを使います
高機能ドット絵エディタ EDGE | TAKABO SOFT
Edgeではパレットを範囲選択で色の調整ができます。(PaletteScopeにも調整機能がありますが、Edgeはオプションが多い)
PaletteScopeでパレットを色相順に並び替えたので、色がキッチリわかれてる箇所はまとめて色の変更ができます
パレットで領域の選択アイコンをクリックしてドラッグ
上のメニュー→パレット→RGB値毎に演算
ざっと色のバリエーションができました
色と色の境界線を溶かすために使っている中間色もあるので明度や他の色と変えすぎるとおかしくなるところもあるので注意
先にバックアップをとっておきましょう
一つずつ色の値を変えるより手軽にカラーの変更ができます
どのソフトも便利な機能が備えているのですが、今回の作業では欲しい機能がバラけていて、3種類ものソフトを使いました。