クルルのおじさん 料理を楽しむ

サクラ咲く

  

いつもの散歩コースの桜が満開です。名古屋市千種区平和公園入口。4月7日(日)、撮影。

 

  

左の写真、向こうに見えるのは東山動植物園のスカイタワーです。

 

4月7日(日)のニュースで「名古屋気象台、桜の満開を発表」を報じていました。昨年よりも10日ほど遅いとのことです。翌、8日、月曜日は入学式、入園式の日。このところ入学式、入園式の時には桜の満開時期は過ぎて、すでに葉桜になっていることが多かった様に思いますが、今年はまさに満開のピークとなりました。子供たち、学校、幼稚園と桜の景色は大変に良く似合うと感じます。

タカト君(次女の長男)は三年生、アラタ君(長女の長男)は二年生、小雪チャン(長男の長女)はピカピカの一年生、サクト君(次女の次男)は年中さんになりました。嬉しいことにみんな”楽しい”と言ってます。

 

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昨年、鯱城学園の園芸科・四班の仲間と根尾谷の薄墨サクラを観に行った時の記事です。4月5日のことでしたが、この時にはすっかり散り終えていました。桜のピークに上手く当たることはなかなかに難しいですね。それにしてもあの旅行からもう一年。早いものです。

 

のと鉄道七尾線」が4月6日に全線開通して「能登鹿島駅=(通称)能登サクラ駅」の桜の景色が紹介されていました。満開は13日ごろとのことですが、地元の方々も明るい表情をされていました。地震発生から3か月以上経過しましたが、まだまだインフラの復旧には時間がかかるようです。

 

4月3日の台湾東部沖地震。海外からの救助活動はトルコの捜索隊が一番に駆け付けたそうです。ドローンを駆使して行方不明者の捜索、被災地の地形の3D画像を作成する専門部隊の由。日本政府も支援準備していることを申し入れて台湾側からの要請を待っているとの報道がありましたが、日本にはこのような専門技術部隊が無いのかしらと少し寂しく残念に感じました。

宮崎県の高千穂町地震の被害が大きかった台湾の花蓮市姉妹都市の提携を結んでいます。双方の景勝地高千穂峡と太魯閣(タロコ)渓谷ですが、その太魯閣渓谷が大きく崩れているそうです。高千穂町では被災地の救助、復興に役立ててもらおうと募金箱を設置して支援活動を開始したと。

天災、特に地震は怖いです。”忘れた頃に”と言われてますから、くれぐれも”忘れない”ように心がけたいものです。

 

 

NHK俳句です。新年度に入りました。四月第一週、司会は引き続き、柴田英嗣さん、第一週の選者は堀田季何さん、アシスタントに俳優・モデルの庄司浩平さん。第一週は前年同様、主に初心者向けの講座です。年間テーマは「俳句の凝りをほぐします」。

「ボン句は内容が『ああ、そうですか』と言いたくなる句であると」。以下の解説がありました。

   おでん煮る母の背中は小さくて・・・類想の塊り。

   きらきらと夜の花火が咲いてゐる・・・季語の説明(「花火」以外は不要)。

   蝉の声やかましいぞイヤホンす・・・原因と結果、を言ってるだけ。

   反戦の誓ひ忘れず春寒し ・・・標語、そのもの。

   朝食はバナナ三本テストの日・・・報告=「ああ、そうですか」。

堀田さん、ポーカーフェイスで面白い語り口でありました。良い俳句は読者を反応させる句=これが俳句のツボ、とのことです。やはり、難しいと思いました。

今年度から司会の柴田さんも句作に励むと。

   彼岸西風高く木伸びろと掘り植える   柴田英嗣

今年度の選者さん、西=西山睦さん、高=高野ムツオさん、木=木暮陶句郎さん、堀=堀田季何さんの頭文字を入れた句。季何さんから”「挨拶句」としては上出来、俳句としては「木」は不要”と指導を受けていました(彼岸西風=読みは「ひがんにし」です)。

今週の兼題は「石鹸玉(シャボン玉)」。特選六句で面白いと思った句です。

   石鹸玉われたヒーローいなかった

   井戸端や母が手で吹く石鹸玉

 

 

「サクラ咲く」。合格発表ではありませんが、4月後半からの楽陶館の陶芸研究コース、無事に「当選」の返信ハガキが届きました。仲間五人のうち四人が当選。あと一人がハズレで繰り上げ抽選の結果待ちの状態です。

もう一度、初心に戻って基本をしっかりと身に着けたいと思っています。

 

散るもサクラです。

  

お題は「花筏」。4月9日、テリーちゃんが散歩道の写真を送ってくれました。夏日になったかと思ったら、またまた、底冷えのするようなお天気に逆戻り。年寄りには応えます。皆さまも体調管理には十分にご留意くださいませ。

 

 

「菜種梅雨」

「菜種梅雨」というのは、「三月の中旬から4月上旬、菜の花が咲くころの長雨。冷たい雨がしとしと静かに降る」ことを言うそうです。3月26日(火曜日)、久しぶりに次女宅にカミさんと一緒に行きました。朝からザアーザアー降りの大雨、風も強い。お天気の解説でも予報士の方が「菜種梅雨」と言ってましたが、とても「しとしと」どころの雨ではない。レインコートを着ていなかったのでズボンも背負っているリュックもビショビショの状態で次女のマンションに到着しました。

タカトくんとサクトくんに久しぶりのご対面。元気に迎えてくれました。二人とも、一回り大きくなっているような。この日は次女が仕事で外出するので留守番をカミさんに頼んでいました。しばらく会えていなかったので僕も孫二人の顔を見に行くことにしたものです。

連日の「菜種梅雨」で二人とも外で遊ぶ機会が少なくなっており、次女が前日に聞いたところ”東京都の「水の科学館」に行きたがっている”とのこと。軽い気持ちで「いいよ」と返事をしたものの、これほどの大雨、強風になるとは思っていませんでした。着いてからお天気の状況を説明はしましたが、二人とも全く意に介せず、行く気満々です。それぞれ、リュックを背負ってレインコートを羽織り傘を差して出発!。

 

道案内はタカトくん。彼は最近、鉄道ルート、鉄道車両、駅の案内放送・チャイム音(音楽)に興味を持っている鉄道マニア。最寄りの駅からお台場の国際展示場駅まで何番ホームのどの辺りの車両に乗車するかまで年寄り二人に適宜適切に指示してくれました。

「水の科学館」は東京都が運営している子供向けの「水」の科学館。参加型の展示物、体験、実験設備、遊び場があります。入場は無料。一日中遊ぶことが出来ます。良い、有難い設備ですね。予定時間を超えて二人とも喜んで遊んでいました。

 

帰る時になってもまだ「菜種梅雨」が続いていました。駅への途中にあるパナソニックセンター(これも体験型のキッズミュージアムです)に雨宿りを兼ねて立ち寄りました。子供達が紙相撲力士に塗り絵するとそれが大きなスクリーン上に紙力士として登場します。スクリーンの土俵の上に10体ほどの紙力士が勢ぞろい。相撲を取ります(プロレスのバトルロイヤルですね)。何と、タカトくん力士が優勝、サクトくん力士が三位になりました。写真はその表彰式。二人とも大喜び。こちらも入場料等必要無しです。

 

   

左がタカトくん、右がサクトくんの塗り絵。マンションに帰るまで「菜種梅雨」の一日でしたが、室内の設備が充実していて二人と一緒に楽しく時間を過ごすことが出来ました。

 

タカトくん、三年生最後の作品です。お題は「海の夕日」。本人曰く”色にこだわった”そうです。3月26日、撮影。

 

 

NHK俳句です。第四週は高野ムツオさんの「語ろう、俳句」=「句会」です。メンバーは俳人の和田華凛さん、安里琉太さん、レギュラーの中西アルノさん、そしてゲストの古坂大魔王さん。今週の兼題は「父」、点数の多い順です。

 

5点;  どうということない桜父にLine   中西アルノ

安里さん、高野さんが特選、和田さんが並選。「どうということない」という表現が評価されていました。アルノさん、前回は0点だったので嬉しそうでした。

 

4点;  品川の春の寒さに父と立つ   安里琉太

和田さんが特選、中西さん、高野さんが並選。地名の句は難しいが「品川」は決まっていると(高野さん)。「たたづむ」「旅立つ」の両方が読み取れると。

 

4点;  木の芽道父と歩きしこと一度   高野ムツオ

中西さん、古坂さんが特選。ムツオさん、中学の入学式の時の実景だそうです。

 

2点;  父の打つ碁石発止と蝶の昼   和田華凛

「発止」が論議されていました。音が煩すぎる、「碁石の音や」で十分ではないか(高野さん)。和田さんも「当初、『碁石の音や』としていたが、”いれたろか!”と思って「発止」とした」と。「言い過ぎた」と反省しきりでした。和田さんは兵庫の方で「いれたろか!」のところが関西弁になるのが大変におもろかったです。

 

0点;  父母やいびき響かせ二人静   古坂大魔王

「父母や」に注文がついていました。「父母は」(安里)、「父と母」(高野)。一文字で大変な変わり様に、大魔王さんも感心の様子。「おとなしい父親であるが、いびきだけは同じ大きさ=仲の良い両親」とのことです。僕は(このままで)良い句だなあと思いました。

 

今週の特選三句です。

一席   終戦を海の底から聞いた父

二席   父の腕には海老反りの入園児

三席   籾蒔や親父譲りの蝮指

 

駄句です。

   孫二人長靴履いて菜種梅雨   孔瑠々 

   風強し傘がお猪口に菜種梅雨    孔瑠々

 

 

楽陶館の陶芸Cコースの最後の作品が焼き上がりました。僕の記録に記載しています。お付き合い頂ければ有難いです。3月21日、撮影です。

相変わらず作品数だけは多いです。小皿では釉薬のいろいろな組み合わせを試してみました。

 

   

両方とも一応、ルーシー・リーの形に憧れて作ってみました。

左;釉薬は上半分に白マットをかけてから全体を青磁、二重掛け。キレイな色合いでした。高台はうまく削れたのですが、全体にまだまだ厚い(重たい)です。残念ながら底にヒビが入りました。

右;上半分に黄瀬戸をかけてから織部を全体にかけました。黄瀬戸と織部も趣のある色合いになります。

 

 左右から1/3ずつ黄瀬戸、織部を掛けて全体に透明をかけました。これもキレイな色合いかな。外側に線刻して模様をつけたのですが、これは止めた方が良かった様です。

 

  

左上;左から青磁、右から瑠璃をかけて(重ならないように)、全体に透明をかけたもの。

右上;左上から天目、右下から青磁を。中間は二重掛けに。二重掛けの所の色合いが面白いかと。

左下;左上から黄瀬戸、右下から織部を。中間の二重掛けの所がなかなかに面白い色合いになりました。残念ながら皿の中心にヒビが入っていました。

右下;左上から天目、右下からおふけを。これも中間の二重掛けの所の色合いが面白くでました。

上;左から白マット、右から黄瀬戸をかけて、全体を透明で。色合いとしてはこれが最もキレイに仕上がっているように思います。

下;左上から青磁、右下から黄瀬戸。中間の二重掛けの所の色合いもキレイにでていました。

釉薬の組み合わせは面白いです。もっとイロイロ試してみたいと思います。

 

 

3月30日(土)、小雪チャンのピアノの発表会に行きました。小雪ちゃん、初めての発表会です。小規模の場所でやるのかと思っていましたが、会場は名古屋市の東文化小劇場。「ナゴヤドーム前矢田」駅に接続していて「小劇場」とはありますが立派な施設です。大きなグランドピアノが準備されていました。リトミックとピアノの発表会ですが、ピアノの部の6番目に登場。姿勢良く登場してお辞儀もキチンと出来て、なによりも演奏が素晴らしかったです。両親、おばあちゃん(嫁さんのお母さん)も大喜び。

大きなグランドピアノを弾くのは初めてのことですが、家に帰ってから聞いたところ、本人は「弾きやすかった」とのことです。アラタくんの発表会でも感激して大変に元気をもらいましたが、今回、小雪ちゃんの発表会でも同様でした。二人とも体、手、指の柔軟なこと。脱力が自然に出来ている様に感じました。イイ音が響いていました。

 

今日は、この後、ピアノサロン「心音」で心音先生の演奏会です。今回の演奏会の楽しみは久しぶりに「ミータ先生」にお会いできそうなこと。

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以前の心音先生とミータ先生の「絵とピアノ会」のことを記載した記事です。少し体調を悪くされていましたが、順調にご回復。ピアノ会にも参加されることになった由です。ピアノのレッスンも近々、再開されるだろうと。ミータさんも参加されての「おさらい会」も出来ることになりそうです。

アラタくん、小雪ちゃんに元気をもらって僕も練習に励みたいと思います。

 

 

 

「あほ桐」瀬戸散策

   

瀬戸市洞町(ほらまち)の窯垣の小径(かまがきのこみち)。窯垣というのは、焼き物を焼くときに使われた古い窯道具---エンゴロ、棚板、ツクなどを組み上げて築かれた壁、塀のことです。小径の両側は昔のままの瀬戸の街並み(ほとんどが窯元)が残っています。3月18日(月)、「あほ桐」の仲間と瀬戸散策に出かけました。風がムチャ厳しい日でした。

 

小径の先にある「洞 本業窯」(ほら ほんぎょうがま)。連房式登り窯。江戸時代後期からこの地で陶器(=本業製品)を焼成していたそうです。瀬戸市の指定有形民俗文化財。この写真の窯の横に置いてあるのが「エンゴロ」「ツク」です。

 

この日はいつもの四人組に加えて大阪からO君が飛び入り参戦。陶芸、瀬戸に興味を持っていたので良い機会になろうかと参加してくれました。ところが予定していた「瀬戸蔵ミュージアム」「工芸館」が軒並みに臨時の休館日。それでも瀬戸にはイロイロ楽しいところがたくさんありました。

   

瀬戸の銀座通り商店街、藤井聡太棋士八冠のお陰ですっかり有名になりました。商店の壁に棋王戦の投了図が掲載されています(恥ずかしながら、これで詰んだことになるのか理解が出来ませんでした)。観光案内所のショップにも藤井八冠グッズがたくさん置いてありました。瀬戸では大谷選手を凌ぐ圧倒的な人気です。

 

ショップの藤井八冠グッズの横の棚=陶芸製品の棚に米山雅司さん(かつての楽陶館での陶芸の先生です)の作品が並んでいました。あほ桐の仲間にも自慢して紹介してしまいました。一年間だけの短い期間でしたが、最初に陶芸を教わった先生です。活躍されている様子を垣間見て嬉しい気分になりました。

 

   

米山雅司作、左はロボ花器、右はビアカップです。

昨年の記事を埋め込んでおきます。陶磁美術館で米山さんの作品が展示されていた時のことです。

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瀬戸散策の最後は「染付工芸館」に立ち寄りました。全員で瀬戸染付に挑戦。

「染付」というのは素焼きしたものに”呉須”と呼ばれる絵具の材料で図柄を描き、それに透明釉を掛けて本焼きするものを云うそうです。楽陶館での作品作りの時にやったことはあるのですが、この作業のことを「染付」ということを理解しておりませんでした。全員、ブッツケ本番で「染付」開始。持ち時間は30-40分ほど。僕は内心では”楽陶館でやったことがあるので余裕で出来るだろう”と思っていたのですが、お手本、見本サンプルが無い状態では勝手が違いました。皆なドタバタしながらとにかく完成。どんな出来上がりになるものやら。焼き上がったときにはまた全員集合してギャーギャーと講評しながら会食したいものです。

 

 

NHK俳句です。三月第二週、選者は山田佳乃さん。ゲストは歌人笹公人さん。今週の兼題は「蓬」。「蓬はキク科の多年生、葉は菊のように切れ込んで裏面に白い綿毛が密生している。蓬餅(草餅)の材料とするので餅草とも言われる。成長した葉は干して綿毛を集め艾(もぐさ)を作り灸に用いる」(テキストの解説より)。「蓬」の代表句の一つが紹介されていました。

   籠あけて蓬にまじる塵を選る   高浜虚子   

特選句の中で面白いと思った句です。

   擂鉢の音に遅れて蓬の香   (擂鉢=すりばち)

特選三句です。

一席   夕映えへめくれゆく空蓬摘む

二席   蓬生や風に掠れる五時の鐘   (蓬生=よもぎう、掠れる=かすれる)

三席   子の摘みし蓬と蓬らしきもの

 

「蓬生」は蓬が生い茂っている野原のことだそうです。源氏物語の巻名にもなっているとか。ゲストの笹さんが詠んだ句が面白かったです。

   蓬餅フォークで喰らう破戒僧   笹公人

 

第三週、選者は村上鞆彦さん、ゲストには南杏子さん。南さんは内科医で小説家(あの「いのちの停車場」の作者)です。村上さんの年間テーマは「人生を詠う」で最終回はのテーマは「死・命」。「死」を詠んだ句の代表句に僕の好きな句が紹介されていました。

   死ぬときは箸置くやうに草の花   小川軽舟

テキストに掲載されていた「命」の句です。

   百合の香を深く吸ふさへいのちかな   村越化石

村越さんはハンセン病を患い、療養所での生活を強いられつつも俳句を拠り所として生涯を過ごされた方です。

もう一句、「命を詠んだ句と言えば、この句を多くの方が挙げるのでは」(テキストの解説)。

   湯豆腐やいのちのはてのうすあかり   久保田万太郎

「鑑賞の難しい句」「理屈より、十七音を肚に収めてじっくりとその妙味が滲み出すのを待ちたい句」(テキストの解説)とありました。いい講評だと思いました。

今週の兼題は「春塵」。特選句で面白いと思った句です。

   いつか弾くショパンの楽譜春の塵

   春塵を吹き天金の書の目覚む

 

ショパンの楽譜」の句、”季語”がイイですねえ。感心しました。「天金」というのは本(多分、ハードカバーの本)の上の部分が金紛で装飾されている(高価な)本のことだそうです。

特選三句です。

一席   金粉も混じりをらむ春の塵

二席   春塵降る虎の彷徨として降る

三席   出さぬまま失せし手紙や春の塵

 

「虎の彷徨」、南さん「阪神タイガース、今年もいくぞ!」と解釈していました。「いのちの停車場」では泣かされましたがユーモアのある楽しい講評でした。

 

南さんの「いのちの停車場」を観た時と読んだ時のブログです。コロナの緊急事態で大騒ぎしている時でした。

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ついでに小川軽舟さんのことを書いたブログです。2017年の記事でした。懐かしいなあ(埋め込みが多くなってしまいました。適宜、ドンドン端折って下さいませ)。

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駄句です。

   出来立ての織部の皿に蓬餅   孔瑠々

   春塵に集うかつての高校生   孔瑠々

 

   

久しぶりに長男宅で食事会。小雪ちゃんと司くんに会いに出かけました。長男の嫁さんとお母さんが僕の陶芸作品に興味を持ってくれています。一応は厳選?してマアマアかと思われるモノを持参したら、全部、引き取ってくれました。使ってくれるそうです。長男も面白がって子供達に作品を見せていました。小雪ちゃんは瑠璃のお皿、司くんは魚のお皿(これ「染付」です)がイイと言ってくれました。嬉しいですねえ。

小雪ちゃんに「ばい菌マン」の絵を描いてもらいました。次回、大きめのお皿を作ったときに「染付」でこれをなぞって描いてみようかと。

 

陶芸の研究コースは明日(3月21日)が最終日(作品の焼き上がり)です。4月から新年度、研究コースの二年目になります。申し込みをしていますが抽選に当たるかどうか。仲間と一緒に続けたいものです。

 

今日は「春分の日」。生憎と全国で大荒れのお天気の様です。名古屋も曇り空、冬日。夜はMLBの開幕戦が放送されます。大谷選手の活躍が日本中のみんなに元気を与えてくれることを期待したいですね。

 

名古屋ウイメンズマラソン

名古屋ウイメンズマラソンのボランテイア活動に参加してきました。鯱城学園の卒業生の社会奉仕活動の一環です。普段、奉仕活動には全く縁が遠く(鯱城学園を卒業してから公園の清掃活動に一回参加しただけ)やや後ろめたい気持ちを持っておりました。誘ってくれた方がいたので”偶には何か恩返しを”と。

お天気には恵まれましたが厳しい冷たい風の一日でした。僕たちのグループは後半(午後)の時間帯のお手伝い。活動時間は12:30-16:40。マラソンのスタートは9:10ですから僕たちが集合した時点ではトップクラスのランナーはゴールに到着したであろうタイミングです。予定通り集合、簡単に注意事項等の説明を受けてから3-4人の小グループに分かれてそれぞれの持ち場に着きました。

活動といっても何をするわけでもないのです。道路の両側に3-400m間隔に一人づつ配置されて立ち合いするだけ。担当場所はゴール直前の41㎞地点。13:30から持ち場にいましたが、とにかくランナーの数の多さに驚きました。次から次に途切れること無し。マラソンのスタートとゴールはナゴヤドーム球場(バンテリンドームナゴヤと呼ばれています)で、担当場所の次の交差点を曲がるとすぐゴールのドーム球場となります。さすがにここまで来るとかなりへたばっているランナーが多くなってます。声援を送ることは奨励されています。自ずと”あと少しだ、頑張れ!”、”ラスト頑張れ”、”完走!、完走!”、という声援が多かったです。

15:30の時点(スタートから6時間以上経過)でこのランナーの多さ!。女子ランナーはやはりカラフルですねえ。この交差点を左折すると直ぐにナゴヤドーム球場です。僕たちのグループは往路側でランナー達を近くで応援することは出来ませんでした。残念。

 

16:00すこし前。バスが登場。スタートからの制限時間は設けられていて、制限時間内にゴールに到着出来ないランナーをこの大型バスが回収?してくれるそうです。バスは3-4台連なっていました。因みに16:00までにゴールに到着したランナーには記念品が貰えるそうです。その記念品がナントあのテイファニーのペンダントだとか。人気がある理由の一つなのでしょう。

バスが通り過ぎた後、安全を確認してから機材の撤収を行いました。ボランテイアの仲間も誰一人体調を崩したりすることなく無事に任務を完了しました。皆で記念撮影をしてから解散。

ラソンの結果は安藤選手が自己ベストで優勝したそうですが、パリオリンピックへの出場記録の突破には至らなかったとのことです。いま思うとやはりトップランナーが41㎞地点を駆け抜けて行く様を近くで見てみたかったですねえ。残念でした。

 

 

文藝春秋の3月特別号。芥川賞の全文掲載なので数日前に買ってきました(以前は毎号、買っていましたが、最近は偶にしか買わなくなっています)。今回の受賞作は九段理江さん「東京都同情塔」。何やら変なタイトルですが久しぶりに面白く読むことが出来ました。

2020年に東京オリンピックが開催されていたり、ザハ・ハディドの国立競技場が建設されていたり、何やらパラレルワールドの気配ですが、2030年を舞台にしたオモシロイ作品でありました。最近の芥川賞は最後まで読むのに労力を必要とすることが多かった(途中で読むのを止めた作品もあった)のですが、これは最後まで一気に読めました。

 

芥川賞の作品とは関係ありませんが、最近、芥川龍之介森鴎外の小説を読んでいます。今日のボランテイア活動の休憩時間にも龍之介の「地獄変」を読んでおりました。ストーリーの展開のテンポが良く時間を忘れるほど。危うく休憩時間の終わりを忘れるほどでした。

キッカケは水墨画の話のなかで、鴎外の短編=中国の古典を題材にした小説が話題になったから。昔、読んだことある作品もありましたが、改めて縁起物系の短編を読んでみました。大変に面白かったです。さらに「舞姫」「雁」等々の作品も。その延長で龍之介の「王朝モノ」も読んでみようと。漱石さんもそうですが、鴎外さん、龍之介さん、皆さんスゴイですね。天性の才能は勿論ですが、良く本を読まれている、勉強されていることに感心します。鴎外さんの話はまた別途、機会を見つけて書いてみたいと思ってます。今、読み直しても新鮮な面白さを感じています。

 

 

話の脈絡が無くなってきましたが、NHK俳句です。4月から選者が交代(第四週の高野ムツオさんを除いて)しますから、それぞれの週が最終回となります。第一週、夏井いつきさんの「凡人からの脱出」。今週の兼題は「蛙(かわず)」。「蛙」の類想ワードは、「田んぼ、故郷」「古池、芭蕉」、さらに「歌、合唱」が多かったそうです。

「古池、芭蕉」を超えた脱ボンの句、

   飛び込みし水輪の外に浮く蛙

「歌、合唱」を超えた脱ボンの句、

   蛙鳴くあんなに清く歌えない

この両方を超えたスペシャル脱ボンの句の紹介までありました。

   飛びこまぬ方の蛙として歌ふ

解説の趣旨は分かるように思うのですが、句自体にはあまり面白味を感じませんでした(スミマセン)。特選六句の中で面白いと思った句です。

   田のすみの水笑わせて鳴く蛙

   ライダー寄るうどん自販機遠蛙

   健忘や蛙は歌を繰り返し

駄句です。

   新池や釣り糸垂らす蛙鳴く   孔瑠々

(隠れ家の近くに「新池」があるもので・・。トホホ・・)

 

 

久しぶりに名陶クラブで作陶した作品が焼き上がりました。僕の記録として記載してます。お付き合い頂ければ嬉しいです。

相変わらず作品の数だけは多い。合計7作品、3月2日に焼き上がりました。

 

   

左;これが今回のメインの作品の一つだったのですが、施釉を間違えて「青磁」を掛ける処を「織部」を掛けてしまいました。ピアノ模様の黒鍵盤の処に練り込みの青色土の残りを埋め込んだ(象嵌のつもり)のですが、「織部」に消されてしまいました。残念。

右;もう一つのメイン作品。練り込みのお皿。前回の小皿の時と同じく「透明」を掛けたのですが、左の皿は底のところに釉がまた溜まってしまいました。右の皿はキレイに焼き上がりました。

 

   

粘土が残ったので手びねりで。

左;左の皿。天目を全体に掛けて白マットと透明を部分的に二重掛けしたもの。これは面白く焼き上がってました。重いので小物入れにして文鎮代わりに使っています。右の皿=植木鉢。黄瀬戸がイイ感じです。高台を付けるのを忘れました。

右;ぐい吞み二個。左は天目を全体に掛けて透明を半分だけ二重掛けしました。これもイイ感じに仕上がりました。右は黄瀬戸のみ。これも気に入ってます。

名陶クラブの次回の焼成は4月になります。頑張って作陶を続けたいと思います。

 

おまけの料理です。

   

前回のブログで載せたどんぶり鉢を使いました。キンピラと豚大根の煮たん。この鉢は薄めに成形出来ていたので使い勝手はよろしいようです(軽い、いや重くないだけ。あくまでも僕のそれまでの重い作品との比較です)。キンピラは3月1日、豚大根は3月6日に料理と撮影。

 

明日は3.11。あれから13年になります。あの震災の教訓、原発事故と原発のあり方、もう一度思い起こして考えてみたいと思います。

 

 

 

うるう(潤)日、2月29日

2月23日の日経一面。久しぶりのぶち抜きの大見出しが出ました。「日経平均が22日、前日比836円高の39098円、34年振りの史上最高値を更新した」。こんな大見出しが出るのは久しぶり。「侵略」「紛争」「戦争」、あるいは「災害」を目にすることが多いなかで久々に”良い”大ニュースということでしょうか。

1956年の有名な経済白書「もはや戦後では無い」をなぞって「もはや『バブル後』では無い」との記事が添えられています。このフレーズ、今後何回も使われそうに思います。

前回の高値は1989年の取引最終日の12月29日のことでした。あとから考えればまさにバブル経済の頂点。その時点では””まだまだこの(強地合の)相場は続く!””という熱狂的なムードが支配していたように思います。時代環境も随分と異なっていました。1989年はいろんなことがあった一年でした。1月8日に「平成」の時代がスタート。6月には「天安門事件」、11月には「ベルリンの壁崩壊」。世の中騒然としていたように思いますが、個人的にはひたすら仕事に猛進していた時期であった様に思い出します。懐かしい様な、或いは、回りが見えている様で見えていなかった自分を何やらほろ苦く感じる様な。

今回の最高値を更新した時の街頭インタビューを見ていると、”最高値更新”の現実感があまり無さそうな、興奮度合いも低く、どこか別の世界での出来事のように受け止めている方々が多かったように思いました。景気の良さが生活実感に反映されるのにはもう少し(まだまだ)時間が掛かりそうです。

 

今年はうるう年(閏年)なので「うるう日」があります。今日2月29日がうるう日。昨日の2月28日がアラタくんの弟のあゆむクンの一歳の誕生日です。昨年のこの時期、出産を前にして「今年(2023年)はうるう年ではないから、うるう日が誕生日になることは無い」という会話をしていたことを思い出しました。昔のことですが、確かに、うるう日(2月29日)に生まると誕生日が4年に一回しかないから可哀そうだと、前日の28日か翌日の3月1日にして出生届を出していたという話を聞いたことがあります。

 

例によってググってみたら、参議院法制局HPに「うるう年をめぐる法令」という記事が出ていました。「年齢計算に関する法律」というのがあって「誕生日の前日が終了する時に歳を一つ取る」という考え方が法律で定められているそうで、うるう日に生まれた人は(その年に2月29日が無くとも)前日2月28日の24:00に歳が加算されることになるとのことです。誕生日のお祝いは3月1日にして貰うのが妥当なんでしょうね。

ついでに「うるう日」が季語かどうかも調べてみましたが、「春の季語」に載せている記事が何本かありました。僕の持っている角川には掲載されていませんでした。季語は相変わらず難しいです。

 

「うるう年」の説明は、「四年に一回」「オリンピックと米大統領選挙の年」とクリアーカットに記載したモノが多いですが、こちらももう少し詳しく見ると、

①西暦年を4で割り切れる年がうるう年。②但し、そのうち100で割り切れる年は平年となる(うるう年では無い)。③しかし、更にそのうちで400で割り切れる年はうるう年となる。

となっているそうです。ここまで(100年単位で)調整すると誤差は実際の生活には支障のない範囲に収まるという論理判断からのようです。4年に一度の調整だけでなくて100年単位の調整を加えているというのが凄いと感心しました。

2000年は4年に一度の(普通の)うるう年では無くて、400で割り切れるから「うるう年」だったんだ(②と③が加味されている「うるう年」)。何かスゴクないですか。

1900年はうるう年では無く平年(②のケース)。この次は2100年がうるう年では無く平年となる(共に400で割り切れない=②ではあるが③ではない)。2100年まで生きていたら声を挙げてアピールしたいような。次の400で割り切れるうるう年は2400年のことですから、2000年がそうであった(②で平年となるが、③の400で割り切れるから改めて「うるう年」となる)ことはもっと大々的にアピールして欲しかったなあと思います。400年に一度のことだと分からしめて欲しかった。2000年2月29日にお生まれの方は400年に一度の方!ということになりますよね。

 

2月23日、アラタくんのピアノの発表会は無事に終了。こちらがドキドキして見ていましたが、本人は堂々とした演奏ぶり。終了後、久しぶりに「居酒屋ヒデさん」(アラタくんのパパ、料理の名人)宅に。ゆっくりとご馳走になって、演奏会のビデオを皆で改めて鑑賞。アラタくんは恥ずかしそうに見ていましたが、本人も満足の様子。何よりでした。あゆむクンは人見知りが激しくなっています。随分と警戒されてしまいました。帰る間際になって”もう慣れてきてくれたか”とママの許しを得てからダッコしてみましたが、ガンガン大泣きされました。次回のお楽しみです。昨日、2月28日に元気に一歳の誕生日を迎えました。長女が写真を送って来てくれました。”ワンパク坊主”そのものです。

 

 

NHK俳句です。2月第四週。高野ムツオさんの「句会」です。今回のメンバーは俳人の如月真菜さん、五十嵐秀彦さん、ゲストの能町みね子さん、レギュラーの中西アルノさん。能町さんは二回目の登場。伊集院光さんと同じく初参加の時は最高点を取ってしまったので意気揚々としながらも緊張の表情です。さてどうなるかしら(伊集院さんの二回目はボロボロでした)。今回の兼題は「バス」。得点の多かった順です。

 

6点   バス錆びぬたんぽぽぶちまけられし野に   能町みね子

如月さん、五十嵐さん、ムツオさんのプロ三人が特選に取っていました。能町さん、二回目もまたまた最高点。嬉しさを隠せない様子でした。如月さんの講評が面白い。「濁音、半濁音が多く読み難い句(俳句は読みやすいのが良い句とされる)だが、それでパワーが感じられる」と。「『ぶちまけられし』と俳句では多分、下品と思われる言葉をわざと使った」「自分の原風景」とご本人の説明でした。

5点   けふ登校できなくていい春のバス   如月真菜

能町さん、アルノさんが特選、ムツオさんが並選。「ネガティブな印象を受けるが何か許してくれるような温かさ」を感じると。

 

2点   淡雪や一斤ほどのバスが来る   高野ムツオ

ムツオさんが「かわいい、メルヘン的な」句を詠むことに皆さんが喜んでいました。僕もそう思いました。こういう気持ちを持ち続けていられるというのはイイですねえ。

2点   始発バスあちこち錆びてあちこち春   五十嵐秀彦

0点   春風やバスを追い越す自転車   中西アルノ

アルノさん、「自分でも『弱いなあ(弱い句だなあ)』と思いつつ提出したので誰からも取られなかったことで『自分の中で答え合わせが出来た』」としっかりしたコメント。如月さんが「春風や⇒春風は」乃至は「自転車⇒自転車も」等、まだ推敲の余地があると指摘していました。ナルホドです。ムツオさんが「点が入らない句が名句になる」と優しいフォローをしていました。楽しいイイ句会です。

 

今週の特選三句です。

一席   陽炎に浮いたバス来るそれにのる

二席   話しかけ話しかけられ帰省バス

三席   人はみな誰かの遺族春のバス

 

テキストを見ると如月さんが寄稿していました。

「俳句は友だち」。抜粋です。

「友だちも俳句もただ『そこにいる』だけで良いと思うのです。それだけで慰められ、励まされ…。あるだけで充分なもの。そういう意味で俳句は友だちと似ているかも知れません」。

「一人の若い友だち」を失ってみて改めて「誰かと何かを楽しめるのはほんのひとときだ」と思うようになっているとのことでした。

駄句です。

   うるう年おまけの一日楽しんで   孔瑠々

   ネコバスやどんどこ森を駆け巡り   孔瑠々

 

 

おまけの陶芸作品です。僕の記録に記載しています。お付き合い頂ければ嬉しいです。

2月22日、楽陶館・研究Ⅽコース、二回目の焼き上がりです。相変わらず「数」だけは一番多いかも知れません。丁寧に作ろうと思ってはいますが、なかなか思うように出来ていません。

   

左;小ぶりの植木鉢。色化粧土を塗ってから黄瀬戸。これが一番、満足の出来栄えです。観葉植物を植えたいと思います。

右:どんぶり鉢。写真映りは悪くはないのですが、実物の色合いは今一歩でした。天目を掛けて白マットを吹き付けました。吹き付けが十分ではなかったようです。

 

湯のみ茶碗。粘土が余ったのでやっつけ仕事で作ったもの。形は今一歩ですが色合いは良かったです。天目を全体に掛けて、瑠璃を半分、残りの側面に白マットを吹き付けました。

 

   

左;取り皿。白マットに透明。
右;小皿。左上は天目と瑠璃を2/3ずつかけたモノ。中間が二重掛けになっています。右上は天目と瑠璃を1/3ずつ重ならない様に掛けて、全体に透明を掛けました。予想より明るくなりました。下は天目を全体に掛けて、瑠璃を1/3ずつ二重掛けにしてモノ。湯のみ茶碗と同じですが、この色合いはなかなか良いなあと気にいってます。部分的に釉薬が飛んでしまう(爆ぜる)のですが、どうすれば均一に焼成出来るのかが分かりません。

 

今日もⅭコースに行ってきました。来週が最後の作陶で、再来週に施釉して終了となります。全く早いモノです。もう少し、続けてみたいと思ってます。

 

 

「飲酒ガイドライン」

今朝(2月20日)の日経朝刊に掲載されていました。

厚労省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を正式決定して2月19日に公表したもの。興味と関心はあったのでHPで全文読んでみました。記事にある純アルコール量(20g)を可視化した図表はありませんでしたが、「疾病別の発症リスクと飲酒量(純アルコール量)」の表が掲載されていました。確かに「純アルコール量」で説明する方が分かり易いと感じます。

「高血圧」「食道がん」は少量でも飲めば発症のリスクが高くなるそうです。「大腸がん」は20g/日以上で。「一日当たりの適度なアルコール量」というのは記載されていないのですが、発症リスクを示すことにより「アルコール健康障害の発生を防止する」、「不適切な飲酒を減らす」ために活用されることを目的としているそうです。

 

とにかく飲み過ぎは以ての外。一週間のうち飲酒しない日を設ける。飲む前、飲む時には「食べる」。飲む時には「水を飲む」。のが肝要のようです。僕はこの注意事項の二つ「飲む時には『食べる』『水を飲む』」だけはクリヤー出来ていますので、少しは安心(?)しましたが、そろそろ真剣に「飲む量」「飲む頻度」に注意しながら飲むことを心がけようと考えています。

 

資料として「海外のガイドラインに記載のある飲酒量(純アルコール量)」が添付されていました(ただし、各国ごとに基準、位置づけが異なるので単純比較は難しいそうです)。欧米が概して厳しいガイドライン。カナダが一番厳しい=26g/週(=4g/日!)、イタリアが二番目に厳しい=12g/日、次いでオーストラリア、イギリス。日本の基準を20g/日と捉えるとこれらの国が日本よりも厳しい基準。大らかなのは、アメリカ(28g/日)、ロシア、ニュージーランド(ともに30g/日)、韓国(40g/日)。”イタリアが二番目に厳しい”、というのは”呑み助が多いからガイドラインが厳しくなっているのか”と勘ぐってしまいます(スミマセン)。

 

 

NHK俳句です。2月第二週、選者は山田佳乃さん、ゲストにはエッセイスト・タレントの小島慶子さん。今週の兼題は「針供養」。2月8日が針供養の日とか。淡嶋神社に出向き神前の豆腐や蒟蒻に古い針を刺して供養する。京都、関西では2月ではなく、12月8日に行われる由。淡嶋神社の起源とされる和歌山県淡嶋神社では2月8日。東京、関東も2月8日。場所、地域で異なっています。面白いですね。名句の紹介がありました。

 

   古妻や針の供養の子沢山   飯田蛇笏

子沢山の時代、上の子の服を繕っては下の子に着せていた時代。僕らの小さい時はこの風情が残っていました。懐かしい。

特選六句で面白いと思った句です。

   着流しの男ぶりなり針供養

一瞬、テリーちゃんのことが頭を過ぎりました。たまに作務衣っぽい和服姿で飲み会に登場します。なかなかに着こなしが良くてよく似合ってます。

 

特選三句です。

一席   空を縫う雨音ゆかし針供養

二席   まち針の影のはなびら針供養

三席   針供養女のひとり老いゆきぬ

 

改めて角川の歳時記を見てみると、「春」と「冬」の季語の両方に記載がありました。句を読んでみましたが、何故「春」に収めているのか、あるいは「冬」なのか、僕にはよく分かりませんでした。難しいものです。

 

 

第三週、選者は村上鞆彦さん、ゲストにはナント本物のテリー伊藤さんが登場。今回のテーマは「老い」ですが、テリーさん「『老いる』なんて何も良い事無し---生きてるだけでめっけもん---『ままならないこと』をやる」、それで70歳近くになってから大学院に入り修士になったそうです。

「老い」をテーマにした名句(テキスト記載も含め)です。面白い句がたくさん紹介されていました。

 

   衰や歯に喰いあてし海苔の砂   芭蕉   (衰=おとろい)

   老人のかたちになって水洟かむ   八田木枯   (水洟=みずばな)

   蛍の夜老い放題に老いんとす   飯島晴子

   狐火を詠む卒翁でございかな   阿波野青畝

「蛍の」句、”食べ放題”、”飲み放題”、”言いたい放題”、等の用例のなかでテリーさんも司会の柴田さんも「老い放題」を絶賛していました。楽しい、良い句ですねえ。

 

今週の兼題は「海苔」、特選三句です。

一席   有明の海苔ぞ厚かぞ濃ゆかぞと

二席   海苔干すや海を嫌いになどなれぬ

三席   海苔汁をふはりふはりと飲みにけり

「海苔干すや」の句は石巻市の方の句です。

 

テリーさん、久しぶりに拝見(TVでしかお目にかかったことはありませんが)、お元気でなによりでした(ちょっとふっくらしたかな)。ググったら1949年生まれ、僕より一歳年長さんでした。友達のテリーちゃんは数歳年少さんです。

 

テリーちゃんに紹介してもらった「うお浜」のことを記載したブログです。

kururupapa.hatenadiary.jp

陶芸クラブの仲間で中国杭州出身のS君と「うお浜」で飲み会をすることになりました。その日の午前中、たまたまラインでテリーちゃんと交信していたら「夜は空いているから参戦してもよいですか?」と。

結局、夕方5時の開店から10時くらいまで延々と飲み放題、おしゃべり放題を続けました。お二人はまだ若いですが(S君は、33歳でした。僕の子供達より若かった!)、僕一人「老い放題」。ご迷惑はかけなったと思いますが、調子に乗って飲み過ぎは良くありませんね。大変に楽しく歓談できましたが、ちと反省です。「ガイドライン」からは勿論大きく逸脱していました。

 

「男の料理教室」です。

   

「タラの磯辺揚げ」「とろふわ、たらこ豆腐」。薄切りの餅をのせたタラの磯辺揚げが予想外の旨さ!。「とろふわ、たらこ豆腐」もブロッコリー、えのきを入れて美味しく頂きました。92歳の長老さんと近くの席になり、ビール、日本酒を楽しく頂きました。缶ビール一個とコップ酒、これだと何とかガイドラインに収まっているかな(夜の部は別にしてですが)。

 

おまけです。水墨画、先輩に追いつくために一人「四君子」の練習です。

   

「蘭」2点。2月3日、撮影。

   

「梅」2点。左「白梅」、右「紅梅」(のつもり)。2月16日、撮影。
4点とも有名な水墨画の先生の作品を真似して描いたモノです。この後は「四君子」最後の「菊」に挑戦します。クラブの先輩達は「雪山」「冬山」「里山」等を描いていますが、僕はまだまだそのレベルにあらず。当分はマイペースで練習を続けたいと思います。先輩たちが優しく、厳しく講評してくれるのが励みになります。

 

 

「暦の上では」

2024年の立春は2月4日。「暦の上では春」ですが今から寒い日々が続くことになりそう。2月3日の日経の「あすへの話題」に土井義晴さんの「オーガニックな暦」という記事が掲載されていました。以下、全文コピーです。

 

『オーガニックな暦』

「暦の上では春」と言われた暦とは旧暦。ならば、邪気を払う鬼やらいの豆まきの日の節分は新年を迎える前日の大晦日(おおみそか)。その翌日が新春の正月だ。大寒のすぐ後に春が来る旧暦(太陰暦)は、人間の目にみえる月が満ち欠ける29.5日に基づいたもの。今のカレンダーは地球が太陽を回る一年約365.25日を基点にした新暦太陽暦)。

日本人の発明である歳時記は、季節の移ろいを暮らしの暦に照らした美的表現。睦月(むつき)(新暦2月)に梅の花が咲き、弥生になれば、白蓮(びゃくれん)、桃、半ばに山椒(さんしょ)が芽吹く。卯月(うづき)(新暦5月)、春たけなわの桜に筍(たけのこ)、桜鯛(さくらだい)。皐月(さつき)(新暦6月)、新緑の夏が来て、初なりの茄子(なす)がそろそろ。文月(新暦8月)、露地もんの小ぶりな茗荷(みょうが)が出回り、秋が来る。

気温に合わせ4分割したカレンダーの春は3、4、5月。夏は6、7、8月。秋は9、10、11月。冬は12、1、2月。そうしたら、はしり、さかり、なごりという細やかな季節感とは、ずれた。すると新暦の無機質な時計の時間に支配され、季節の移ろいを知る機会を失い、感性は鈍る。

「暦の上ではとっくに春なのに、今朝はずいぶん冷え込みましたね」「そろそろ花が咲きますね」と挨拶を交わす。大自然とあなたと私は一つである。人間だけじゃなくそれぞれの生命に社会と時間があるという。

目玉焼きを蓋はしないで弱火で焼く。やがて白身は盛り上がり、黄身はナイフを入れても流れない。早く焼き上げたいという我を無くし、卵にまかせたら、人生一の目玉焼きが焼けた。花鳥風月というオーガニックな時間をメインにしたらおもしろい。

さて、私も季節の時間の今を生きていく。

土井善晴、日経「あすへの話題」、2024年2月3日)

・・・・・

 

土井さんらしい美味しそうな「暦」の記事を楽しく拝見しましたが、いつもこの種の「暦」に纏わる書き物を読む時に、僕自身、旧暦と新暦というのが相変わらず分かったようで分かっていない(時々、全く分からなくなる)と感じています。

偶々ですが、今日(2月10日)の日経「くらし探検隊」に「日付が毎年変わる旧正月春節)」という記事が出ていました。昨年の旧正月は1月22日、今年は2月10日、来年は1月29日、と大きなブレがあります。この理由はこの記事を読むとそれほど抵抗なく理解が出来ました。以下、解説の要約。

 

旧正月は旧暦の正月のこと。旧暦は月の満ち欠け(新月から新月まで)を一か月=約29.5日としているから一年は約354日。太陽の動きに沿っての季節は約365日の周期で変化するから、旧暦では年々、暦と季節がズレる。この為に2~3年に一度「うるう月」を導入して一年を13カ月としてそのズレを修正する。太陽暦は暦と季節が合うのが特徴だ。」

なるほどと思いながら、ちょっと待てよ。” 立春は毎年2月3日、4日辺りで一定している。旧正月のブレほど大きくないのは何故なのかしら ”。以前、疑問に思ったことで再度悩むことになりました。

 

ググること約一時間。「国立天文台」のウェブに分かり易い解説がありました(多分、昔、見たことがありそう)。以下、その要約。

・・・

立春」は「二十四節気」に基づくモノ。月の満ち欠けを基にした暦では実際の季節と合致しないから、農業従事者には季節を知る手立てとして「二十四節気」が使われていた。こちらは太陽の動き=昼と夜の時間を元にして決めたモノ。現在の暦も太陽の動きを元にしているため、現在の暦で二十四節気の月日は毎年ほぼ同じとなる。

・・・

おおっ、何と分かり易い解説。これでスッキリしたような。さらに丁寧な解説が続いて記載されていました。

 

「旧暦の方が季節に合っている、と感じている人が多いのは何故だろうか?」

この疑問に対する答えは、

「『旧暦』から現在の暦への日付の読み替えがうまくいっていないから」

「『旧暦』の日付をそのまま現在の日付に移してしまったことがあるから」。

改めて今日の日経記事「くれし探検隊」を読むと良い解説が掲載されていました。

「伝統的行事は旧暦に由来するものが多い・・・。中秋の名月のように旧暦の日付を守る手法。端午の節句のように旧暦の日付を生かして新暦に置き換える手法。8月の盆のように旧暦の日付を一か月遅らせる『月遅れ』という手法。」

 

イロイロな「読み替え」方法を使っているから、ややこしく感じてしまうのでしょうね。今回は、結構、スッキリした気持ちになりました。

土井さんの真似をして「さて、私も季節の時間の今を生きて」いきたいと思います。

 

 

NHK俳句です。第一週は夏井いつきさんの「凡人からの脱出」。今週の兼題は「入学試験」。春の季語、傍題には「受験生」「受験子」等があり。脱ボン句で紹介された句です。

   受験子の御守り三つ梅模様

「梅」も季語ではあるがこの句の場合の梅は御守りの柄にすぎない、「受験子」が明確に季語である。季重なりと言わないで良かろう、との解説がありました。

季重なり」は絶対にダメというものではないが、季語=主役が二つ登場することになり、どうしても焦点がボヤケル。「主」「脇」を明確に、メリハリをつけるべし=初心者は無理しない方が良い、と分かり易い説明がありました。特選6句で面白いと思った句です。

   二日目は居らず隣の受験生

   野球部は雪かき入学試験の日

 

テキストを見たら4月以降の選者が紹介されていました。第四週の高野ムツオさん以外は全て交代、新しい選者さんになります。夏井さんの「凡人からの脱出」は三月で終了の様です。

 

日経俳壇、2月3日の句です。

   師の見つめし光求めて葱刻む

「黒田杏子さんの代表句を思う」と選者の横澤放川さんの評。

   白葱のひかりの棒をいま刻む   黒田杏子

いい句ですね。

もう一句、神野紗季選。

   ただならぬ災禍こたつにゐて良いか

 

陶芸の仲間と話していたら、僕たちの先輩達(=立派な元気な後期高齢者さん)が何人かチームを組んで被災地のボランテイア活動に応募したことが話題になりました。仲間達のほとんでは(揶揄するつもりは全く無いのです)「二次災害を起こさない様に」「逆に迷惑を掛けない様に」という意見でした。仲間の一人はハッキリと「年寄りは出しゃばって人に迷惑かけてはダメ。出来る範囲で金銭的な支援に応じるのが一番である」と言い切っていました。僕は恥ずかしながらここまでクリヤーに言い切れないし、”金銭支援しか他に出来ること無し”と言われると忸怩たる思いがしますが、実際にはその通りだなあと感じてしまいます(但し、支援活動に名を借りたサギも多いそうですから、公的機関への寄付、信頼出来るルートでの支援を心掛ける必要がありそうですが)。

 

引き続き、楽しい会食(飲み会)を続けています。あほ桐の集まり、テリーさんとの会食、、。ドラゴン先生には再度、件のラーメン屋さんにご一緒してもらいました。注文を取りに来てくれたお兄さんに訳を話してお礼の菓子折りを渡したら、その方が店の看板の台の上に置いてあったカギを見つけてくれた方でした。嬉しい限りです。

 

しし鍋「20周年」も無事に楽しく何時ものメンバーが元気に集まって行うことが出来ました。女将さんが支援金ボックスを設置していて、お客さんにお釣りを寄付するように呼び掛けていました。大変に信頼出来る女将さんなので、皆、喜んで応じていました。輪が広がると良いですねえ。

 

  

暮しの手帖」、2-3月号。「そこにはいつも歌があった」。歌手、沢知恵さんが「国立療養所、長島愛生園」で2023年10月9日に行ったコンサートを基にした記事です。ドラゴン先生は引き続いて関係者の方々との連絡を取り続けているそうです。継続して関与しているというのはエライですねえ。

 

「世界のオザワ」、小澤征爾さん、2月6日にご逝去。今日(2月10日)の日経俳壇の句です。横澤放川選。

   秋時雨続々昭和の男逝く

モチロン、小澤さんの死を悼んで詠んだ句では在りませんが、昭和が益々遠くなってきているなあ、と感じました。小澤さんは1935年(昭和10年)9月1日、お生まれ。

全くの蛇足ですが、何故、この時節の選句に「秋時雨」なんだろうか。「季語」「季節感」、やはり難しいです。

オザワさん、謹んで哀悼の気持ちを捧げたいと思います。