日々音感

楽器練習・レッスンのメモ、アドリブ、音楽理論_音階・和声・旋法、絶対音感・相対音感、移動ド唱法・固定ド唱法、ソルフェージュなど徒然に。Sax, Flute, Clarinet, compose, arrangement

クラリネット、音孔の汚れに御用心

久しぶりに楽器調整に行ってビックリした。

最近なんか音程・音色のバランス悪さが気になってた。

ついついマウスピースをメルカリでポチった直後…

「ココとココ、穴の1/3くらい指の脂汚れで埋まってますよ」

だとさ (^_^;

 

サックスは指で穴ふさがないしフルートもカヴァードの楽器だし。

まったく盲点だった。情けない。

 

掃除してもらったらなんと快適なことか!

う~む、マウスピース幾つかメルカリで売りに出そう orz

 

ちなみに「激落ちくん(アルカリ電解水、ほぼただの水)」を綿棒に付けて触るのが皮脂汚れよく落ちるし楽器も傷付かないのだワン♪ だそうで。

 

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セスキの 激落ちくん 徳用 500ml

セスキの 激落ちくん 徳用 500ml

 

 

雑誌でのマウスピース・レビュー記事に御用心

管楽器専門誌で時々サックスのマウスピース試奏特集ってあるじゃん。

読み取り方に気を付けたほうがいいこと多いかも。

 

けっこうな本数試すじゃん。

色んなリード取っ替え引っ替えしてる場合じゃないって想像できる。

 

だとしたらそこで語られてる印象は鵜呑みにしないほうがよいだろね。

もちろん取っ替え引っ替えしてくれてる筆者も居るはずだから、全てに於いてではないけど。

 

サックス吹く人なら体験済と思うけど、リードのブランドのみならず

硬さを変えただけでMPの印象は大きく変わりますよね。

 

基本的には、自分の今のMPで丁度よく気持ちよいリードで、別のMPも試すもの。

だけど、イマイチと思った時には別タイプのリードで是非とも試すべき。

 

リードのブランド、タイプによって何が大きく変わるかと言うと

「どんなフェイシングの長さ、形状にフィットするか」

そこだと思うわけ。

 

フェイシングってのは主に、MPからリードが離れ始める点から先端までのこと。

その長さと形状は様々。

 

MP作者がどんなリードを使ってテストしてるか、

逆に、リードメーカーはどんなMPを基準に、どんな音色を目指して作ってるか。

 

それぞれの本領を発揮するには、作者のオモイを想像して試奏するのが理想なんだろね。

ベルグラーセンのテナーなんて、リコーのバスクラのリードが実はジャストフィットと言い切る者も居るわけで。

 

ともあれ、マウスピースを買おうと思ったらレビュー記事やネットでの話は適当に聞いておいて、

自分で試してなんぼだと思いますよ。

個体差も大きいものだし。

飛行機乗ってでも沢山の在庫のある店か、よい作者の居るところに出向くのが正解なのかと。

ソプラノのマウスピースにも色々あるもんだぁね

って当たり前なんだけどさ。

バリトンと同じく店頭在庫が大抵貧弱だからなかなか試せない。

 

高校生の時師匠マイク・エリスが譲ってくれた古~~い奴がかなり佳くて20数年それ1本。

時々、レイキーとかセルマーS80 とかスーパーセッションとか寄り道したけどすぐ戻った。

けど、フェイシングがおかしくなってきててだいぶ吹きづらくなってた。

そんな折、一昨年 SAXZ が作ってくれた奴が猛烈にバランスよくてそれ以来そればかり。

 

昨日は遠くから来た生徒が選びたいって言うから。

ところが水曜日は大久保界隈はみな休店なので渋谷某店へ。

 

けっこう色々ある店と思ってたがソプラノ在庫やはり少なめ。

セルマースーパーセッション使ってるが音色と響きが好かないってことで。

ヴァンドーレンS35 もあるけどイマイチだと。ヤナギサワ 5 は取り敢えずな感じ。

 

出してくれたのが、
セルマーS80 E、
スーパーセッション E、
レイキー 7*3、
BARI #64、
ヨハネスバーグ、
オットーリンクラバー 6、
ヴァンドーレン V16 6、
メイヤー6
ゴッツ Sepia
などなど。
 
始めてゾロリと試奏したが、いやはや、それぞれに個性豊かで面白かった。
 
S80 満遍なく問題無くて僕はとても好きだったが、本人には吹き応えが重すぎてペケ。
 
スーパーセッションは端っからペケ。
 
レイキーはアルト、テナーと比べて音程の問題を感じにくい、開きがだいぶ大きいので意外とモッサリ、悪くはないがイマイチだと。
 
BARI は意外と凡庸でトキメク感じが無かった。V16 も同じく。
 
ヨハネスバーグ、ラバーに金属粉が混ざった特殊素材、かなり個性的な音造り、カリカリパキーン、歌劇じゃなくて過激すぎてペケ。
 
リンク、僕はかなり好き。充分過ぎる響きの豊かさ、表情の豊かさ、ただしちょいと暗い音、本人にはアピールせず。
 
メイヤー、わお、こんな音するんだ!ってビックリ。かなりシャリシャリと明るい音。悪くなかったが本人の求めるイメージとは違うらしい。
 
ゴッツ、とてもよく作られてる。案圧、操作性、音程感いずれも問題無し。いわゆる古典的ソプラノのペロペロな民俗楽器感をよく味わわせてくれつつパワフル。ただし、実際にステージに乗せたとき、本当にその音圧感が客席に抜けてく力になるのか、、と危惧する感有り。そればかりは実地検証が必要。
 
 

で、結局、僕の普段使ってる SAXZ が気に入ってしまったようで。

でも、お値段が、ね、。

と、オールドのヴァンドーレン S35 も相当気に入ってしまった。

 

う~む、慌ててはいけないらしい。

大久保界隈の店々を巡れるチャンスを待つのが賢明かな~。

 

と思ったら、某大師匠のオススメで JodyJazz のラバーを発注してるって。

わお、よさそうじゃん。ってか SAXZ より高いじゃん (^_^;

それが来て万が一気に入らなかったらまた探しに行きましょうってことに。

 

ソプラノは音色の変化が少ないものだと思ってたが大間違い。

色々と試す甲斐があるものですね。

 

あ、マウスピースは自分で吹いて選びましょうね。

世間の評判はたいてい自分の感覚とは違うものです。

通販でポンと買ったりするもんじゃありません。

電車賃使っても試しに出かけましょう。

 

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Yany SIXS アルト用のキャップがソプラノ+シルバースタインに丁度いい

○○用」に縛られずに色々試すといいかもよって話

シルバースタインのリガチャは太くて普通のキャップはハマらない

ロヴナーなど皮リガチャの多くも同様

 

楽器店でソプラノ+シルバースタインを見せ「合うキャップ無い?」

と訊いたら若い店員が「ありません」

で「ロンディーノのテナー用とかどう?」

店員「あ、へぇ、ありゃ、大きすぎますね」

 

うろうろ見てたらなんとも可愛らしいデザインのボール紙箱

どうやらヤナギサワ製のキャップらしい

空けてもらったらアルト用みたい

で、ハメたらバッチリびゅーちふる!

 

店員さんは「ソプラノ用という商品群の中から見つけねばならぬ、そんな太い在庫は無い」と思ってたそうで

 

皮リガチャだと大抵、専用のキャップがついてますね

それと似たようなキャップなら使えるわけだね

 

シルバースタインはマッピ先端だけにひっかける蓋が付属してるけど、

付けっぱなしにしとくとリードにクルリと曲がり癖が付いちゃうので、普通のキャップが欲しかったわけ

 

ちなみに写真のマッピは SAXZ 製

とっても細いので、セルマー、ヴァンドーレン、メイヤーなど普通の太さのだとまた別のを探さねば、かもしれない

オットーリンクのラバーは更に太いので要注意ですね

 

店を後にしてから気付いた、、、

ロンディーノのアルトのにしときゃ 600円で済んだ

Yany SIXS 専用のは 2000円 orz

 

でもカワイイからいいや

踏み潰さないよう大切に使おう♪

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Yany SIXSマウスピースキャップ アルト クラリネット兼用 BK (黒)

Yany SIXSマウスピースキャップ アルト クラリネット兼用 BK (黒)

 

 

音階練習、3つの効用

「つまんない」「なんのため?」と思われがちな音階練習

目的意識を持てればモチベイションに繋がる?

 

楽器操作技術向上の為に他ならないのだが、何故そうなのか

 

1)

音造りの練習で見つけた佳い音を、運指とアーティキュレイションに影響されず、どの音域でも保てるように

 

2)

全音域で満遍なく行うことで、操作と発音の苦手箇所を見つけ練習時間の配分を考えられる

 

3)

音階・和声の知識をイメージしつつ行うことで、それら知識とサウンドを心の中に合体させられる

 

 

1)は、「基礎練はいい音なのに曲になるとキタナクなる」の解決に向かう身体と心の使い方を身に付けるのに大切

 

2)は、「苦手箇所こそ時間をかけるべき」に適う練習ポイントの発見に役立つ

 

3)は、アドリブにせよ読譜演奏にせよ、音楽表現に大切な準備となる

1つの旋律を見ただけで背景に「有り得る」ハーモニーや、有り得る対旋律などを想像できると、演奏の説得力につながる

 

…といった感じでどうでしょうか?

もちろん他にも色々あるでしょう

思いついたらまた書きますね

 

譜面を見ながら基礎練する効用

音階練習だとハ長調でパターンを書き、各自移調すべしって本もある

確かにそれで事足りるが意外と「全て書いて欲しい」という声も多い

移調が苦で無い人でも「見ながら」の効用はあるんでないかな?

 

・苦手箇所を感じたらすぐにメモ書きして忘れずにおける

・玉の見た目を楽器操作に置き換える瞬発力に繋がる

 

などなど

見ないでやる効用も勿論多い

 

・実現すべき事をイメージしてから実施する癖がつく

 _アドリブでも読奏でも音楽に説得力を持たせるのに大切な癖

・譜面に書かれた情報のみに囚われず、背景の和声など想起しやすい

 _情報処理にかけるエネルギー効率がよいので

・荷物を減らせる

 

などなど

 

また思いつく度に加筆するつもりです